JP3058670U - 合成繊維製ペン先 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 数本の複線を一筆で自在に筆記することが可
能な合成繊維製ペン先を提供すること。 【解決手段】 合成繊維束からなる横断面角形状の多孔
質棒状体で、平坦状側面部１ａに元端２から筆先３の先
端まで走る凹溝部４を有すると共に、筆先３における少
なくとも一辺が前記凹溝部４により隔てられた間欠直線
状筆記辺部５で形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はマーキング用の合成繊維製ペン先に関し、さらに詳しくは、装飾程度 が高い文字や線等を筆記するのに有用であるペン先に関係している。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペン先では、横断面形状が長方形状である場合、広幅状の長辺部を使っ た太帯線と細幅状の短辺部を使った細帯線との２種類を筆記することができ、さ らに、辺部を辺方向に使うことで細線まで筆記可能である。 それにより、異なる線幅を選択して筆記することができる。 ところで、線幅による文字や線の装飾にはその幅比だけでは限界があって、よ り装飾度合いが高い文字や線を筆記できない不満がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、第１には、数本の複線を一筆で自在に筆記すること が可能な合成繊維製ペン先を、第２には、さらに、適宜幅比の複線、広幅線、細 幅線、細線を自在に筆記可能である合成繊維製ペン先を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記した課題を達成するため、合成繊維束からなる横断面角形状の多 孔質棒状体で、平坦状側面部に元端から筆先の先端まで走る凹溝部を有すると共 に、筆先における少なくとも一辺が前記凹溝部により隔てられた間欠直線状筆記 辺部で形成されていることを特徴とする。 また本考案では、前記多孔質棒状体が横断面長方形状で、前記凹溝部が一方の 広幅状の側面部における幅方向の任意位置に配設されていることを特徴とする。 本考案における棒状体は横断面形状が、長方形状、正方形状、三角形状等の角 形状のものであり、凹溝部を有する平坦状側面部は棒状体の各面を形成する一部 の側面部或いは全ての側面部であっても良いし、平坦状側面部における凹溝部数 は１〜複数の任意本数で良く、各平坦状側面部の凹溝部の本数が同数又は異なっ ていても良い。さらに、平坦状側面部における凹溝部の幅方向の位置は任意の位 置で良く、筆記される複線の線幅比に対応して設定する。また、筆先の輪郭を形 成する各辺は面取した態様或いは面取りしない態様のいずれであっても良い。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１〜２には本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の１形態を例示しており 、ペン先１は、合成繊維束からなる横断面長方形状の多孔質棒状体で形成してあ る。 そして、平坦状の広幅状側面部１ａにはその幅方向の中央位置に元端２から筆 先３の先端まで走る凹溝部４を配設して、筆先３における一辺を前記凹溝部４に より等幅状に隔てられた間欠直線状筆記長辺部５とし、この間欠直線状筆記長辺 部５と相対する他辺を連続直線状筆記長辺部６とし、短幅状側面部１ｂ側の両辺 部を筆記短辺部７としてある。 これにより、間欠直線状筆記長辺部５を使用した二本の等幅の広幅状複線（図 ５参照）と、連続直線状筆記長辺部６を使用した広幅線と、筆記短辺部７を使用 した短幅線と、各辺部５、６、７を辺方向に使用した細線を、それぞれ自在に筆 記可能である。

【０００６】 図３には本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の他の１形態を例示しており 、ペン先１０は、合成繊維束からなる横断面長方形状の多孔質棒状体で形成して ある。 そして、平坦状の広幅状側面部１０ａにはその幅方向の中央から右寄り位置に 元端１１から筆先１２の先端まで走る凹溝部１３を配設して、筆先１２における 一辺を前記凹溝部１３により異幅状に隔てられた間欠直線状筆記長辺部１４とし 、この間欠直線状筆記長辺部１４と相対する他辺を連続直線状筆記長辺部１５と し、短幅状側面部１０ｂ側の両辺部を筆記短辺部１６としてある。 これにより、間欠直線状筆記長辺部１４を使用した二本の異幅の広幅状複線と 、連続直線状筆記長辺部１５を使用した広幅線と、筆記短辺部１６を使用した短 幅線と、各辺部１４、１５、１６を辺方向に使用した細線を、それぞれ自在に筆 記可能である。

【０００７】 図４には本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の他の１形態を例示しており 、ペン先２０は、合成繊維束からなる横断面長方形状の多孔質棒状体で形成して ある。 そして、平坦状の短幅状側面部２０ｂにはその幅方向の中央位置に元端２１か ら筆先２２の先端まで走る凹溝部２３を配設して、筆先２２における一辺を前記 凹溝部２３により等間隔に隔てられた間欠直線状筆記短辺部２４とし、この間欠 直線状筆記短辺部２４と相対する他辺を連続直線状筆記短辺部２５とし、広幅状 側面部２０ａ側の両辺部を筆記長辺部２６としてある。 これにより、間欠直線状筆記短辺部２４を使用した二本の等幅の短幅状複線と 、連続直線状筆記短辺部２５を使用した短幅線と、筆記長辺部２６を使用した広 幅線と、各辺部２４、２５、２６を辺方向に使用した細線を、それぞれ自在に筆 記可能である。

【０００８】 前記した各態様のペン先１、１０、２０は、軸筒３０に挿着された状態で、凹 溝部４、１３、２３が空気孔としても作用する。

【０００９】

【考案の効果】

Ａ．請求項１により、数本の複線を一筆で自在に筆記することが可能であるか ら、線幅による文字や線の装飾はもとより、装飾度合いが高い文字や線を筆記す ることができる。 Ｂ．請求項２により、さらに、適宜幅比の複線を自在に筆記可能であるから、 線幅による文字や線の装飾はもとより、等幅状から異幅状のものまで適宜幅比の ものにして、より装飾度合いが高い文字や線を筆記することができる。 そして、二本の広幅状複線と、広幅線と、短幅線と、各辺部を辺方向に使用し た細線との４種類を駆使して、自在に筆記することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の１
形態を例示している斜視図。

【図２】 同横断面図。

【図３】 本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の他
の１形態を例示している横断面図。

【図４】 本考案の合成繊維製ペン先にかかる実施の他
の１形態を例示している横断面図。

【図５】 図１のペン先による筆記状態を示している斜
視図。

【符号の説明】

１、１０、２０ ペン先 １ａ、１０ａ、２０ａ 広幅状側面部 １ｂ、１０ｂ、２０ｂ 短幅状側面部 ２、１１、２１ 元端 ３、１２、２２ 筆先 ４、１３、２３ 凹溝部 ５、１４ 間欠直線状筆記長辺部（間欠直線状筆記辺
部） ６、１５ 連続直線状筆記長辺部 ７、１６ 筆記短辺部 ２４ 間欠直線状筆記短辺部（間欠直線状筆記辺部） ２５ 連続直線状筆記短辺部 ２６ 筆記長辺部 ３０ 軸筒

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成繊維束からなる横断面角形状の多孔
   質棒状体で、平坦状側面部に元端から筆先の先端まで走
   る凹溝部を有すると共に、筆先における少なくとも一辺
   が前記凹溝部により隔てられた間欠直線状筆記辺部で形
   成されていることを特徴とする合成樹脂製ペン先。
2. 【請求項２】 前記多孔質棒状体が横断面長方形状で、
   前記凹溝部が一方の広幅状の側面部における幅方向の任
   意位置に配設されていることを特徴とする請求項１記載
   の合成繊維製ペン先。