JP3058638U - ごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子 - Google Patents

ごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子

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JP3058638U
JP3058638U JP1998008327U JP832798U JP3058638U JP 3058638 U JP3058638 U JP 3058638U JP 1998008327 U JP1998008327 U JP 1998008327U JP 832798 U JP832798 U JP 832798U JP 3058638 U JP3058638 U JP 3058638U
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fixed grate
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JP1998008327U
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啓造 野町
征三 勝井
恵一 東野
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Hitachi Zosen Corp
Plantec Inc
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Hitachi Zosen Corp
Plantec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ごみ焼却炉において、ごみの移送を均等化する
とともに、火床板の磨耗を低減せしめ、微細物や溶融物
あるいはごみ汚水などの滴下防止が図れる構造の階段摺
動式乾燥火格子を提供する。 【解決手段】段部上面31が斜め上方に傾斜した階段状
の固定火格子梁3と、該固定火格子梁3と略同一勾配の
無段階状の可動火格子梁6とをごみ送り方向と直交する
幅方向に交互に併設し、固定火格子梁3上に載置された
隣接する固定火床板2は、押え火床板4を介して固定火
格子梁3にボルト締めされており、該固定火床板2内に
収納された可動火床板5は、固定火床板2内に形成され
た押え部22とガイド帯25と、下段の固定火床板2の
上面またはスライド板8に規制されて、ごみ層内に斜め
上方に出没する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般廃棄物や産業廃棄物などのごみを焼却するごみ焼却炉における 乾燥火格子構造、特に階段摺動式の乾燥火格子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般廃棄物や産業廃棄物などのごみを焼却するごみ焼却炉における乾燥火格子 の構造には、階段摺動式や並列揺動式あるいはフィーダ式など多くの方式がある が、以下、本考案の前提となる階段摺動式について説明する。
【0003】 一般的な階段摺動式火格子は、図6に一例を示す如く固定火格子と可動火格子 とがごみ送り方向に沿って交互に階段状に組合わされ、火格子群全体として下方 にある角度傾斜して設置されており、そのうちの可動火格子がプッシャとして前 後または斜め上下に往復摺動しながら、ごみの移送を行うものである。
【0004】 この方式は、往復動の際に固定火格子と可動火格子との間に、ごみ中の微細物 や溶融金属などが多量に引き込まれて固定・可動両火格子を磨耗させるほか、粉 塵や高熱によって溶融したプラスチック類が火格子下ホッパに落下・堆積して発 火したり、ごみ中の滲出汚水が火格子下ホッパに落下して悪臭を放つという問題 があった。
【0005】 この対策の具体的なものとして、例えば、特公昭51−24826号公報記載 のストーカーが提供されている。
【0006】 図7は、上記ストーカの一部拡大斜視図である。 図7において、aは垂直部bと水平部cより成る階段状の固定火格子であり、 垂直部bには、後述する可動火格子dの幅と略同じ間隔をあけて、複数の可動火 格子dの出入口e及び複数の空気穴fが開口されており、水平部cは可動火格子 d下面との摺動部になっている。
【0007】 dは、前面に複数の空気穴gが開口されるとともに、底面及び後面を欠き横断 面がコの字形で縦断面が逆L字形の外観をした可動火格子であり、図示しない可 動バーの移動に伴なって固定火格子aの水平部c及び図示しない可動火格子支持 板上を前後に摺動するようになされている。
【0008】 このような構成の固定火格子a及び可動火格子dの背面から燃焼用空気を送入 しながら可動火格子dを前後に摺動すれば、図示しない投入ホッパから降下した ごみRを、解きほぐしながら前方に送り出して燃焼させることができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記図7に示すストーカーの場合は、図6で説明した従来方式のもの に比べ、ごみ中の微細物や溶融金属類の火格子間への引き込み、あるいは粉塵や 溶融プラスチックや滲出汚水の火格子下ホッパへの滴下などの悪影響は減少する ものの、可動火格子dが上下・左右にブレるために可動火格子dと開口部eの隙 間が拡大して、該隙間から上記微細物や溶融物あるいは汚水などが漏出すること は避けられない。
【0010】 また、隣接する可動火格子dとの相互間隔が可動火格子dの略1個分の広い幅 を必要とする方式であるため、固定火格子a上におけるごみRの移送が不均一と なり、通常操業時はもとより焚切り運転時において、未燃焼のごみが固定火格子 a上に残るという問題があった。
【0011】 さらに、可動火格子dの下部が固定火格子aの水平部cを往復動するために、 固定火格子aが部分的に磨耗して、交換に多大な労力と費用を費やしていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案のごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子は、一般廃棄物や産業廃棄物など のごみを焼却するごみ焼却炉内に設置され、固定火床板内に収納された可動火床 板を前後方向に摺動させる一組の火格子を、幅方向に複数組併設させるとともに 、該火格子群をごみ送り方向に複数段設置した階段摺動式乾燥火格子において、 階段状に形成された各段部上面が上方に傾斜した固定火格子梁と、全体の勾配が 該固定火格子梁と略同一である無段階状の可動火格子梁とを、ごみ送り方向と直 交する幅方向に交互に併設し、各固定火格子梁の各段部上面上に載置された固定 火床板は、隣接する各固定火床板同士の肩部を押える押え火床板を介して固定火 格子梁にボルト締めされており、一方上記固定火床板内に収納され、係止手段に より上記可動火格子梁に係止された可動火床板は、上記固定火床板内面に突設さ れた上面の押え部と両側面のガイド帯及び、下段に配設された固定火床板または 下部スライド板に規制されて、ごみ層内に斜め上方に出没自在に構成されたもの である。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0014】 図1は、本考案に係るごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子における可動部分を 主体とした側面視の断面図、図2は同じく固定部分を主体とした側面視の断面図 、図3は可動・固定両火床板及び押え火床板の一部破断の正面図であり、図4は 下方から見た可動火床板単体と固定火床板単体との斜視図、図5は押え火床板単 体を上方から見た斜視図である。
【0015】 図1乃至図3において、ごみ焼却炉1内に設置された階段状の火格子のうち、 2は固定火床板であり、ごみ送り方向と直交する幅方向に複数条配置され、各段 部上面31が斜め上方に傾斜した階段状の固定火格子梁3に、押え火床板4を介 してボルト締めされている。
【0016】 前記固定火床板2内に収納された可動火床板5は、上記固定火格子梁3とごみ の送り方向と直交する幅方向に交互に併設され、全体の勾配が固定火格子梁3と 同一である無段階状の可動火格子梁6に係止されており、一部のみ図示した外部 の駆動装置7により前後に摺動可能になされ、これによって図1において実線で 示す収納位置から一点鎖線で示す突出位置まで出没自在に構成されている。
【0017】 上記固定火床板2と可動火床板5及び押え火床板4とにより構成される火格子 Sの前方には下部スライド板8が設置され、複数の火格子S群の下方には、火格 子下ホッパ9が取付けられている。
【0018】 このように、各火格子S群及び下部スライド板8は、斜め上向きに取付けられ ているため、ごみRの解きほぐしに効果を発揮する。
【0019】 図3乃至図5において、固定火床板2は、底面及び後面を欠き横断面がコの字 形で縦断面が逆L字形の外観を有し、固定上面21の裏側には可動火床板5の上 下の移動を規制する押え部22が突出している。また固定火床板2のごみ送り方 向である固定前面23は、可動火床板5の出入口である切欠き231が形成され るとともに、この周縁には上記押え部22と同一高さで内方に突設された上縁2 32と、袖部233とが形成されている。固定火床板の両側面を構成する各固定 側面24の内面には上記袖部233と同一高さで内方に突設されたガイド帯25 が布設されている。
【0020】 各固定火格子梁3の各段部上面31上には複数(図示例は2個)の保持突起3 2を備えた消耗部品であるスライド板33が取付けられ(図2参照)、隣接する 固定火床板2同士は保持突起32にボルト締めされた後述の押え火床板4によっ て相互の肩部を押えつけられて、固定火格子梁3上に圧着されている。
【0021】 押え火床板4は、図5に示すように逆L字形の断面を有し、押え上面41及び 垂下面42の両端全縁に固定火床板2の肩部に嵌込む溝部43が刻まれており、 押え上面41には保持突起32に取付けるための複数(図示例は2個)のボルト 穴44が彫り込まれている。
【0022】 固定火床板2内に収納されている可動火床板5は、上述の固定火床板2の外観 に相似しており、底面及び後面を欠き横断面がコの字形で縦断面が逆L字形であ り、可動上面51と可動前面52及び可動側面53で構成されている。
【0023】 可動上面51の内面には可動火格子梁6に繋がる連結手段54が突出しており 、可動火床板5が固定火床板2内に収納されている時には、可動前面52は固定 前面23と同一面に並んで配置されている。
【0024】 また、可動側面53は隣接するスライド板33の一側部上に片脚ずつを載せて これらスライド板33間に跨いで配設されており、可動火格子梁6の移動に伴っ て、ガイド帯25に沿って固定火床板2内を前後に摺動するようになされている 。
【0025】 そして、隣接する可動火床板5の相互間隔Gは押え火床板4の幅によって決ま るが、従来の可動火格子d(図7参照)の相互間隔よりも狭くでき、ごみの絡み 合いによって、ごみ移送力の不均一を解消できる程度にすることができる。
【0026】 可動火格子梁6は、その上面に可動火床板5の連結手段54に対応する複数の 連結金具61が配設され、一部のみ図示した駆動装置7により、図1に示す実線 の収納位置から一点鎖線で示す突出位置まで斜め上下に移動し、連結された可動 火床板5をごみ層内に斜め上下に摺動させて、投入ホッパ11から降下したごみ Rを解きほぐしながら、下部スライド板8を経てごみ焼却炉1内に順次送入する (図1参照。) 図3に示すようにごみ焼却炉1の壁面12との接合面は、受梁13に設けられ た保持突起32にボルト締めされた押え火床板4とサイド金物14とによって間 隙が調整されている。 なお、図1及び図2において示した火格子Sの段数は一例を示したものであっ て段数は幾らでもよく、固定前面23と垂下部42及び可動前面52は、床面に 対して鉛直であるように図示したが、床面に対する角度は変えてもよい。
【0027】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子は、固定火床 板の押え部及び袖部とガイド帯に規制される可動火床板の正確な摺動動作のため に、火格子下ホッパに微細物や溶融物あるいはごみ汚水などが滴下することを抑 止するとともに、可動火床板の相互間隔を狭くできるために未燃焼のごみが火格 子上に残ることを防止でき、さらに、磨耗部分が限定されるため維持補修が容易 になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格
子における可動部分を主体とした側面視の断面図であ
る。
【図2】同じく固定部分を主体とした側面視の断面図で
ある。
【図3】可動・固定両火床板及び押え火床板の一部破断
の正面図である。
【図4】可動火床板単体及び固定火床板単体を下方から
見た斜視図である。
【図5】押え火床板単体を上方から見た斜視図である。
【図6】従来の一般的な階段摺動式火格子を示す側面視
の断面図である。
【図7】従来のストーカを示す一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 固定火床板 22 押え部 25 ガイド帯 3 固定火格子梁 4 押え火床板 5 可動火床板 6 可動火格子梁 8 下部スライド板
フロントページの続き (72)考案者 勝井 征三 大阪市西区京町堀1丁目6番17号 株式会 社プランテック内 (72)考案者 東野 恵一 大阪市西区京町堀1丁目6番17号 株式会 社プランテック内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般廃棄物や産業廃棄物などのごみを焼
    却するごみ焼却炉内に設置され、固定火床板内に収納さ
    れた可動火床板を前後方向に摺動させる一組の火格子
    を、幅方向に複数組併設させるとともに、該火格子群を
    ごみ送り方向に複数段設置した階段摺動式乾燥火格子に
    おいて、 階段状に形成された各段部上面が上方に傾斜した固定火
    格子梁と、全体の勾配が該固定火格子梁と略同一である
    無段階状の可動火格子梁とを、ごみ送り方向と直交する
    幅方向に交互に併設し、各固定火格子梁の各段部上面上
    に載置された固定火床板は、隣接する各固定火床板同士
    の肩部を押える押え火床板を介して固定火格子梁にボル
    ト締めされており、一方上記固定火床板内に収納され、
    係止手段により上記可動火格子梁に係止された可動火床
    板は、上記固定火床板内面に突設された上面の押え部と
    両側面のガイド帯及び、下段に配設された固定火床板上
    面または下部スライド板に規制されて、ごみ層内に斜め
    上方に出没自在に構成されたことを特徴とするごみ焼却
    炉の階段摺動式乾燥火格子構造。
JP1998008327U 1998-10-22 1998-10-22 ごみ焼却炉の階段摺動式乾燥火格子 Expired - Lifetime JP3058638U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3138454U (ja) * 2007-09-15 2008-01-10 株式会社川崎技研 ゴミ焼却炉の火格子の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3138454U (ja) * 2007-09-15 2008-01-10 株式会社川崎技研 ゴミ焼却炉の火格子の構造

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