JP3058360B2 - サーボモータの暴走検出・防止方法 - Google Patents

サーボモータの暴走検出・防止方法

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JP3058360B2
JP3058360B2 JP3172650A JP17265091A JP3058360B2 JP 3058360 B2 JP3058360 B2 JP 3058360B2 JP 3172650 A JP3172650 A JP 3172650A JP 17265091 A JP17265091 A JP 17265091A JP 3058360 B2 JP3058360 B2 JP 3058360B2
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一男 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボ制御装置に関し、
特にサーボモータの暴走検出・防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように、サーボモータ
が加速中で、該サーボモータのトルク、回転数がある程
度大きく、該サーボモータの回転方向と該サーボモータ
のトルクの方向が異なる場合、前記サーボモータを暴走
状態と判定し、主回路のベース遮断を行ない前記サーボ
モータを停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法
は、モータが負荷等により動かされた場合や、振動やオ
ーバシュート等が大きい場合、図3の論理に合致してモ
ータの暴走状態を誤検出するという欠点があった。本発
明の目的は、モータが負荷等により動かされた場合や、
振動やオーバシュート等が大きいときにモータの暴走状
態を誤検出することがない、サーボモータの暴走検出・
防止方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、サーボモータが加速し始めたら前記サーボモー
タの速度を監視し、該速度をピーク速度である変位速度
と比較し、該変位速度よりも大きい時前記変位速度の更
新と前記サーボモータの暴走検出を行なうことによって
達成される。
【0005】
【作用】もし負荷等によりモータが動かされることや大
きなオーバシュート等が発生しても、モータがピーク速
度を越えて加速することはなく、また本発明はモータ速
度がピーク速度を越えたときに暴走検出を行なうので、
モータの暴走状態を誤検出することがない。なお、オー
バシュートが発生した場合、モータ起動の最初の1回目
はモータの暴走状態を誤検出することがないわけではな
いが、2回目以降は速度がピーク速度を越えなければ、
モータの暴走状態を誤検出することはない。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック
図、図2はCPU1の暴走検出動作を示すフローチャー
トである。符号判別器3は、モータ5に取り付けられた
エンコーダ4からA相およびB相のパルスを入力し、回
転数を示すパルスと回転方向を示す符号を出力する。ア
ップダウンカウンタ2(以下、カウンタ2と称す)は符
号判別器3からパルスと符号を入力し、該パルスを符号
に応じてアップカウントまたはダウンカウントし、CP
U1に出力する。CPU1はカウンタ2の値(カウント
値)を入力し、図2のフローチャートに示す暴走検出動
作を行なう。
【0007】この暴走検出動作について図2により説明
する。まず、CPU1はトルク、カウンタ2の値を入力
する(ステップ11)。次に、カウンタ2の前回の値よ
り速度を算出する(ステップ12)。次に、速度がある
回転数(定格回転数以下で、オーバーシュートによる誤
動作がない位大きな値)以上かどうか確認する(ステッ
プ13)。ある回転数より小さければ、一応、1回の動
作(起動→停止が行なわれないので、記憶している変位
速度(初期値は0)をクリアする(ステップ14)。速
度がある回転値より大きければ、加速中かどうか確認す
る(ステップ15)。加速中であれば、速度が変位速度
(初期値は“ある回転数”に等しい)より大きいかどう
かを確認する(ステップ16)。速度が変位速度より大
きい時は変位速度を更新する(ステップ17)。次に、
トルクの大きさを確認し(ステップ18)、あるトルク
以上ではモータ5の回転方向とトルクの方向の極性を確
認する(ステップ19)。極性が異なる場合、暴走(制
御回路の誤動作で非制御になった状態)を検出する。ス
テップ14の後、加速中でない時、速度が変位速度より
小さい時、トルクがあるトルクより小さい時、モータ5
の回転方向とトルクの方向の極性が同じ時は、速度とカ
ウンタ2の値を次回のために記憶する(ステップ2
0)。以上の処理はあるサンプル時間に繰り返される。
【0008】本実施例によれば、モータ5が負荷等によ
り動かされたり、振動やオーバシュートが大きい場合で
も、モータ5が変位速度を越えて加速することはないの
で、モータ5の暴走状態を誤検出することはない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、モータ
が加速し始めたらモータの速度を監視し、該速度が変位
速度より大きい時のみモータの暴走検出を行なうことに
より、モータが負荷等により動かされたり、振動やオー
バシュートが大きい場合でもモータの暴走を確実に検出
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】CPU1の暴走検出動作を示すフローチャート
である。
【図3】サーボモータの従来の暴走検出論理を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 CPU 2 アップダウンカウンタ 3 符号判別器 4 エンコーダ 5 モータ 6 ポールセンサ 11〜20 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 G05B 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータが加速中で、該サーボモー
    タのトルクおよび回転数がある程度大きく、該サーボモ
    ータの回転方向と該サーボモータのトルクの方向が異な
    る場合、前記サーボモータを暴走状態と判定し、前記サ
    ーボモータを停止させるサーボモータの暴走検出・防止
    方法において、 前記サーボモータが加速し始めたら前記サーボモータの
    速度を監視し、該速度をピーク速度である変位速度と比
    較し、該変位速度よりも大きい時前記変位速度の更新と
    前記サーボモータの暴走検出を行なうことを特徴とす
    る、サーボモータの暴走検出・防止方法。
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WO2018163655A1 (ja) 2017-03-06 2018-09-13 オムロン株式会社 モータ制御装置、モータ制御システム、暴走状態検出方法、およびプログラム

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