JP3057997U

JP3057997U - 携帯電話機用保護部材

Info

Publication number: JP3057997U
Application number: JP1998007447U
Authority: JP
Inventors: 義隆加藤
Original assignee: 株式会社ラスタバナナ
Priority date: 1998-09-25
Filing date: 1998-09-25
Publication date: 1999-06-08
Anticipated expiration: 2004-09-25

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯電話機に装着した場合に、携帯電話機そ
のものを外観させ、携帯電話機そのものに装飾性を与え
ることが可能であり、また、様々な大きさや形状の携帯
電話機に装着することが可能な携帯電話機用保護部材を
提供する。【解決手段】携帯電話機を外部からの衝撃から保護す
る携帯電話機用保護部材１１。携帯電話機の上端付近及
び下端付近を覆うように形成されている保護部１３、１
３と、保護部１３、１３を相互に連結する連結部１５、
１５とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話機を外部からの衝撃から保護し、かつ、携帯電話機自体に高い装飾性を付与する携帯電話機用保護部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、携帯電話機を外部から覆うものとしては、図７に示すような、略袋状の携帯電話機用キャリングケース１を挙げることができる。この携帯電話機用キャリングケース１（以下「キャリングケース」と省略する）は、織布、皮革及び合成皮革等で形成され、前帯２、後帯３、両側帯４、４及び底帯５からなる略袋状であり、前帯２は、携帯電話機Ｄに装着した場合に携帯電話機Ｄの前面及び上端を覆うように形成され、前帯２の上端付近と後帯３の上端付近とを面ファスナー（図示せず）で止める構成である。前帯２の中央付近には、窓部６が形成されており、キャリングケース１内に収納したままで、携帯電話機Ｄを操作することが可能な構成とされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のキャリングケースは、携帯電話機を持ち歩く際に収納するものであり、携帯電話機全体を外部から覆うものであった。従って、キャリングケースに収納すれば、携帯電話機自体は窓部から覗ける部分を除いて外部から見ることができず、携帯電話機自体が装飾されている場合にも、その装飾は見えないものである。また、従来のキャリングケースは、携帯電話機そのものに、装飾性を与えるものではなかった。

【０００４】また、携帯電話機は、全長の長いものや短いもの、また、幅の広いものや狭いもの、さらには折り畳み可能なタイプやカバー付きのもの等、様々な形状のものがある。従来のキャリングケースは、それぞれの携帯電話機の大きさや形状に合わせて形成されるものであり、携帯電話機の大きさや形状が変われば、キャリングケースも買い直す必要があった。

【０００５】本考案は、上記にかんがみて、携帯電話機に装着した場合に、携帯電話機そのものを外観させ、携帯電話機そのものに装飾性を与えることが可能であり、また、様々な大きさや形状の携帯電話機に装着することが可能な携帯電話機用保護部材を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を下記構成により解決するものである。

【０００７】携帯電話機を外部からの衝撃から保護する携帯電話機用保護部材であって、携帯電話機の上端付近及び下端付近を覆うように形成されている保護部と、保護部を相互に連結する連結部とを備えていることを特徴とする。

【０００８】また、保護部及び連結部が形態保持性を備え、かつ、弾性限界伸びが１０％以上である軟質高分子材料からなる構成とすることも可能である。

【０００９】さらに、保護部が略網目状に形成され、連結部は、携帯電話機に装着した際に、携帯電話機の両側部の中央付近に位置するように、各側部に少なくとも一つの連結部材で形成され、保護部と連結部とは一体に形成される構成とすることも可能である。

【００１０】さらにまた、保護部近傍には、さらに紐状の背面支持部が、連結部と略直交し、かつ、連結部間の一方の側を閉じるように連結し、連結部と一体に形成されている構成とすることも可能である。

【００１１】さらにまた、保護部、連結部及び背面支持部が透明に形成されている構成とすることも可能である。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１３】 (1) 本考案の一実施形態である携帯電話機用保護部材１１（以下「保護部材」と省略する）を、図１に示す。

【００１４】保護部材１１は、携帯電話機Ｄの上端付近及び下端付近を覆うように略網目状に形成されている保護部１３、１３と、携帯電話機Ｄに装着した場合、携帯電話機Ｄの両側部の中央付近に位置し、保護部１３、１３を相互に連結する２本の紐状の連結部材からなる連結部１５、１５と、保護部１３、１３近傍に、連結部１５、１５と略直交するように、連結部１５、１５間の一方の側を閉じるように連結して形成される２本の紐状の背面支持部１７、１７を備えており、保護部１３、連結部１５及び背面支持部１７は、形態保持性を備え、かつ、弾性限界伸びが１０％以上である軟質高分子材料により一体に形成されているものである。

【００１５】各保護部１３、１３は、携帯電話機Ｄに装着した場合に、携帯電話機Ｄの上端及び下端を係止する係止部１８を備えている。係止部１８は、図２に示すように側面側から見て略楕円状に形成されている２つのコーナー係止部１９と、コーナー係止部１９、１９間を連結して、図３に示すように、平面側から見てコーナー係止部１９と略直交し、かつ、両端部が略半円状の扁平な長方形状に形成されて携帯電話機Ｄの上端及び下端に当接する端面係止部２２とからなる。２つのコーナー係止部１９、１９の間には、端面係止部２２より内側で、端面係止部２２側に湾曲するように形成されてコーナー係止部１９、１９間を連結する補強部２４、２４が、それぞれ形成され、端面係止部２２と補強部２４、２４との間には、端面係止部２２と補強部２４、２４とを正面視略中央部で連結し、補強する補強連結部２６、２６が形成されている。上記のように、各保護部１３、１３は、略網目状に形成されているものである。

【００１６】各連結部１５、１５は、保護部１３、１３間を連結するものであり、図２に示すように、連結部１５の両端部は、コーナー係止部１９、１９の下端付近を貫通して、端部係止部２２の両端部中央付近に連結される構成である。

【００１７】各背面支持部１７、１７は、図２に示すように、コーナー係止部１９、１９の下端付近から、連結部１５、１５と略直交するように形成されている。また、背面支持部１７は、装着する携帯電話機Ｄの片面に密接するように、端面係止部２２の長手方向と平面視において略同一面を構成するように形成されている。

【００１８】保護部材１１の形成材料としては、弾性限界伸びが１０〜２５０％（好ましくは２５〜１５０％）であり、かつ、十分な引張強度を備えたものが好ましく、ポリエチレン（ＰＥ）、熱可塑性ポリエステル（ＰＢＴ）、フッ素樹脂、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリオレフィン系（ＴＰＯ）、ポリウレタン系（ＴＰＵ）、ポリエステル系（ＴＰＥＥ）、ポリアミド系（ＴＰＥＡ）、ポリ塩化ビニル系（ＴＰＶＣ）等の熱可塑性エラストマー、アクリルゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム類等が使用可能であるが、引張強度等の観点から、熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。

【００１９】上述の保護部材１１は、軟質高分子材料で形成されており、延性を備えているため、全長や厚みの違い等にかかわらず、様々な形状の携帯電話機に装着することが可能となり、また、携帯電話機を手に持つ際の滑り止め効果も得られる。さらに、携帯電話機を外部からの衝撃から保護することが可能である。また、保護部材１１は、略網目状に形成されているため、鋏等で簡単に切ることが可能である。このため、装着する携帯電話機の形状（アンテナの設置位置）によって邪魔となる部分を、簡単に切除することが可能となる。また、折り畳み可能なタイプの携帯電話機等にも、使用する際に邪魔になる部分を切除することによって使用することが可能となる。従って、アンテナの設置位置の違いや、折り畳み可能なタイプ等の携帯電話機の形状の違い等にかかわらず、さらに様々な形状の電話機に装着することが可能となる。また、高い装飾効果も得られる。

【００２０】保護部材の他の態様として、図４に示すように、図１に示すコーナー係止部１９、１９の端面係止部２２から、図中において上方に突出している部分を除いたものをコーナー係止部２９、２９とし、端面係止部２２の略中央付近に、端面係止部２２の長手方向を連結するように、補強連結部２６から延設するとともに、携帯電話機Ｄの長手方向の端部に係合する係合部２７を備えて形成される係止部２９を備えた保護部２１を備えたものを挙げることができる。

【００２１】また、保護部材のさらに他の態様として、図５に示すように、図４と同様のコーナー係止部２９、２９及び係合部２７を備え、係合部２７と略直交し、端面係止部２２の短手方向を連結するように、連結部１５から延設して形成された係合部３０を備えた保護部３３を備えたものを挙げることができる。

【００２２】なお、保護部材１１には、背面支持部１７が形成されているが、背面支持部１７を備えないものも使用可能である。しかし、背面支持部１７を備えている場合には、携帯電話機Ｄを手に持ったり、置いたりする際の滑り止め効果がさらに向上する。また、背面支持部１７は、保護部１３付近の２箇所に形成されているが、形成される場所も、形成される数もこれに限られるものではなく、単数または複数形成されることが可能である。

【００２３】また、連結部１５は、携帯電話機Ｄに装着した場合、携帯電話機Ｄの両側部の略中央付近に位置するように、２箇所に形成されているが、片方の側部にだけ形成されている構成とすることも可能である。しかし、強度の観点から、連結部１５は２箇所に形成されていることが好ましい。

【００２４】さらに、連結部１５は、本実施形態では各１本の紐状部材から構成されたものが示されているが、これに限られるものではなく、各複数本の紐状部材で構成されたものや、一本の帯状部材で構成されたもの等も使用可能である。なお、連結部として帯状部材を使用する場合は、連結部に、絵やマーク、文字等を入れることも可能である。

【００２５】また、保護部材１１を、形成材料に着色剤等を混合させることによって着色することも可能である。保護部材１１は、勿論不透明色に着色することも可能であるが、透明色に着色することも可能である。保護部材１１を着色した場合、さらに高い装飾効果が得られる。また、保護部材１１を透明色に着色した場合には、昨今流行している、前面部等が透明部材で形成される携帯電話機にも好適に使用することができる。

【００２６】 (2) 次に、保護部材１１の携帯電話機Ｄへの装着方法について説明をする。

【００２７】まず、一方の保護部１３に携帯電話機Ｄの一端を挿入する。次いで、保護部材１１全体（特に連結部１５、１５）を長手方向に延ばすように両手で引っ張って、他方の保護部１３に携帯電話機Ｄの他端を挿入して、図６に示すように、保護部材１１の携帯電話機Ｄへの装着が完了する。

【００２８】なお、図６には、背面支持部１７が携帯電話機Ｄの背面側に位置するように保護部材１１を装着したものが示されているが、保護部材１１の装着の向きはこれに限られるものではなく、背面支持部１７が携帯電話機Ｄの前面側に位置するように保護部材１１を装着することも可能である。背面支持部１７が携帯電話機Ｄの前面側に位置するように装着した場合、背面支持部１７が、例えば、携帯電話機Ｄのディスプレィ等にかかって邪魔な場合は、鋏等で切除可能である。

【００２９】

【考案の作用・効果】

本考案の保護部材は、携帯電話機の上端付近及び下端付近を覆うように形成されている保護部と、保護部を相互に連結する連結部とを備えている構成であるため、従来の携帯電話機全体を覆うキャリングケースとは異なり、携帯電話機を保護するとともに、携帯電話機そのものを外観させることができるため、携帯電話機自体が装飾されたものであれば、その装飾された携帯電話機を強調させることができる。また、本考案の保護部材を装着することによって、携帯電話機そのものに、装飾性を与えることも可能であるため、新感覚のキャリングケースとしても提供することができる。

【００３０】また、保護部及び連結部が形態保持性を備え、かつ、弾性限界伸びが１０％以上である軟質高分子材料からなる構成とした場合には、保護部材が延性を備えるため、全長や厚みの違い等にかかわらず、様々な形状の携帯電話機に装着することが可能となり、また、携帯電話機を手に持つ際の滑り止め効果も得られる。さらに、携帯電話機を外部からの衝撃から保護することが可能である。

【００３１】さらに、保護部が略網目状に形成され、保護部と連結部とが一体に形成される構成とした場合には、携帯電話機に装着した場合に、携帯電話機の形状（アンテナの設置位置等）によって邪魔となる部分を、鋏等で簡単に切除することが可能となる。また、折り畳み可能なタイプの携帯電話機等にも、使用する際に邪魔になる部分を切除することによって使用することが可能となる。従って、アンテナの設置位置の違いや、折り畳み可能なタイプ等の携帯電話機の形状の違い等にかかわらず、さらに様々な形状の電話機に装着することが可能となる。また、高い装飾効果も得られる。

【００３２】さらにまた、保護部近傍に、連結部と略直交するように紐状の背面支持部が、連結部間を連結するように、連結部と一体に形成されている構成とした場合には携帯電話機を安定して保持することができるとともに、携帯電話機を手に持ったり、置いたりする際の滑り止め効果がさらに向上する。

【００３３】さらにまた、保護部材を透明に形成した場合には、さらに高い装飾効果が得られ、昨今流行している、前面部等が透明部材で形成される携帯電話機にも好適に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態である携帯電話機用保護部
材の斜視図

【図２】図１の携帯電話機用保護部材の側面図

【図３】図１の携帯電話機用保護部材の平面図

【図４】本考案の他の実施形態である携帯電話機用保護
部材の保護部を示す部分拡大斜視図

【図５】本考案のさらに他の実施形態である携帯電話機
用保護部材の保護部を示す部分拡大斜視図

【図６】図１の携帯電話機用保護部材を携帯電話機に装
着させた状態を示す斜視図

【図７】従来の携帯電話機用キャリングケースを示す斜
視図

【符号の説明】

１１保護部材１３、２３、３３保護部１５連結部１７背面支持部１８、２８、３８係止部１９コーナー係止部２２端面係止部２４、３４補強部２６補強連結部２７係合部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】携帯電話機を外部からの衝撃から保護す
る携帯電話機用保護部材であって、携帯電話機の上端付近及び下端付近を覆うように形成さ
れている保護部と、該保護部を相互に連結する連結部と
を備えていることを特徴とする携帯電話機用保護部材。
【請求項２】請求項１に記載の携帯電話機用保護部材
であって、前記保護部及び前記連結部が、形態保持性を
備え、かつ、弾性限界伸びが１０％以上である軟質高分
子材料からなることを特徴とする携帯電話機用保護部
材。
【請求項３】請求項２に記載の携帯電話機用保護部材
であって、前記保護部が略網目状に形成され、前記連結部は、携帯電話機に装着した際に、携帯電話機
の両側部の中央付近に位置するように、各側部に少なく
とも一つの連結部材で形成され、前記保護部と前記連結部とは一体に形成されていること
を特徴とする携帯電話機用保護部材。
【請求項４】請求項３に記載の携帯電話機用保護部材
であって、さらに紐状の背面支持部が、前記連結部と略
直交し、かつ、前記連結部間の一方を閉じるように連結
し、前記連結部と一体に形成されていることを特徴とす
る携帯電話機用保護部材。
【請求項５】請求項３に記載の携帯電話機用保護部材
であって、前記保護部及び前記連結部が透明に形成され
ていることを特徴とする携帯電話機用保護部材。