JP3057866U - ワイヤ錠 - Google Patents

ワイヤ錠

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JP3057866U
JP3057866U JP1998007305U JP730598U JP3057866U JP 3057866 U JP3057866 U JP 3057866U JP 1998007305 U JP1998007305 U JP 1998007305U JP 730598 U JP730598 U JP 730598U JP 3057866 U JP3057866 U JP 3057866U
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JP1998007305U
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Inventor
紀臣 瀬戸
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株式会社斉工舎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく、組立が容易なワイヤ錠を得
る。 【解決手段】鍵58の回転によりスライダ32の摺動方
向と平行な軸の廻りに回転部材60を回転させる錠機構
体52をスライダ32の後方に設ける。また、回転部材
60の回転によりスライダ32を退出側に摺動させると
共に、差込部材14の挿入孔20への挿入によるスライ
ダ32の摺動を許容するカム機構68を設けた。カム機
構68は、スライダ32に形成したカム溝40と、スラ
イダ32に挿入した回転部材60に突設したピン64と
を係合させて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自転車やオートバイ等の盗難を防止するために用いられるワイヤ錠 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平7−180418号公報にあるように、施錠時に、鍵を用い ることなく、差込部材を錠本体の挿入孔に挿入する動作で、ワンタッチで施錠で きるワイヤ錠が提案されている。
【0003】 このワイヤ錠は、差込部材を挿入孔に挿入した際に、差込部材の先端が挿入孔 内に突出しているスライダの先端に当接し、スライダを挿入孔から一旦退出させ て、更に差込部材を挿入孔に挿入する。そして、ばね付勢力によりスライダを摺 動させて、差込部材の係止溝にスライダの先端を挿入して、施錠するようにして いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来のものでは、差込部材を間にして、スライダと対 向する回転部材を設けると共に、スライダと回転部材とをカム接合させ、鍵の解 錠操作により回転部材を回転させる。更に回転部材の回転によりスライダを挿入 孔から退出する方向に摺動させて、係止溝からスライダの先端を退出させ、解錠 するようにしている。その為、部品点数が多く、組立の効率がよくないという問 題があった。
【0005】 本考案の課題は、部品点数が少なく、組立が容易なワイヤ錠を提供することに ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 かかる課題を達成すべく、本考案は課題を解決するため次の手段を取った。即 ち、 一端が錠本体に接続されたワイヤ部材の他端に差込部材を取り付け、前記差込 部材を挿入可能な挿入孔を前記錠本体に形成し、また、前記錠本体に回転を規制 したスライダを付勢部材の付勢力により前記挿入孔内に突出させると共に、前記 挿入孔に挿入した前記差込部材により前記スライダを前記挿入孔から退出させた 後、更に前記差込部材を前記挿入孔に挿入して、前記差込部材に形成した係止溝 に前記スライダを前記付勢力により挿入して施錠するワイヤ錠において、 鍵の回転により前記スライダの摺動方向と平行な軸の廻りに回転部材を回転さ せる錠機構体を前記スライダの後方に設け、 前記回転部材の回転により前記スライダを退出側に摺動させると共に、前記差 込部材の前記挿入孔への挿入による前記スライダの摺動を許容するカム機構を備 えたことを特徴とするワイヤ錠がそれである。
【0007】 また、前記カム機構は、前記スライダに形成したカム溝と、前記スライダに挿 入した前記回転部材に突設したピンとを係合させた構成としてもよい。更に、前 記カム溝は前記スライダの摺動方向と垂直な平坦壁と該平坦壁に対抗する曲線状 のカム壁とにより囲まれている構成としてもよい。
【0008】 前記付勢部材は、前記回転部材に装着されたコイルばねであってもよく、ある いは、前記挿入孔に前記差込部材を押し出すばねを挿入した構成としてもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図1に示すように、1は錠本体で、錠本体1は円柱状のボディ2を備えている 。ボディ2には軸方向に一端側から有底孔4が形成されており、有底孔4にはワ イヤ部材6のワイヤ8の一端が挿入されている。
【0010】 ワイヤ部材6は、ワイヤ8を樹脂製チューブ10により被覆したもので、ボデ ィ2の外周に装着した取付部材12と共に、ボディ2とワイヤ8とがかしめによ り固定されて、ワイヤ部材6と錠本体1が接続されている。ワイヤ部材6の他端 には、差込部材14が取り付けられており、差込部材14の先端には、先端に向 かって尖った傾斜部16が形成されている。また、傾斜部16の後方には、差込 部材14の外周に環状溝18が形成されている。
【0011】 ボディ2には、ボディ2の径方向に差込部材14を挿入可能な有底の挿入孔2 0が形成されており、挿入孔20の底にはばね22が挿入されている。ボディ2 には、他端側から軸方向に、大径孔24、摺動孔26、挿入孔20と摺動孔26 とを連通する小径孔28が同軸上に連続して形成されている。尚、ボディ2の外 周には、カバー27が装着されている。
【0012】 摺動孔26には、軸方向に沿って複数の溝30、本実施形態では4本の溝30 が円周上に等間隔で摺動孔26の外周が窪まされて軸方向に沿って形成されてい る。この摺動孔26にはスライダ32が摺動可能に挿入されており、スライダ3 2の外周に形成された2個のキー状突部34が溝30に摺動可能に挿入されて、 スライダ32の回転が規制されている。
【0013】 スライダ32には、その先端に軸方向に突出した係止部36が形成されており 、係止部36は小径孔28に摺動可能に挿入されている。係止部36は小径孔2 8から突出可能に形成されており、突出した際には、係止部36の先端が差込部 材14の環状溝18に入り込み、差込部材14が挿入孔20から抜けでないよう に構成されている。また、係止部36の先端は、傾斜部16とほぼ平行に傾斜さ れている。
【0014】 スライダ32には、その後方側から軸方向に、有底の接続孔38が形成さてい る。また、スライダ32の外周には、一対のカム溝40,42が対称位置に形成 されており、カム溝40,42は、図2に示すように、接続孔38に連通してい る。両カム溝40,42は同一形状であるので、一方のカム溝40について説明 する。
【0015】 カム溝40は、図3に示すように、軸方向に垂直な平坦壁44と、平坦壁44 に対向して曲線状(例えば二次曲線等の関数曲線)に形成されたカム壁46と、 平坦壁44とカム壁46とをつなぐ長短側壁48,50とにより囲まれている。 平坦壁44とカム壁46とは、短側壁50側は接近し、長側壁48側は離れて、 カム壁46が軸方向に対して傾斜して形成されている。
【0016】 一方、大径孔24には、錠機構体52が挿入されており、錠機構体52が挿入 された後、ボディ2に形成されたピン孔54と錠機構体52とにピン56が挿入 されて、錠機構体52がボディ2に固定されている。錠機構体52は、図示しな い鍵穴に挿入された鍵58の回転により回転部材60を回転する周知の構成のも ので、回転部材60は錠機構体52からスライダ32に向かって突出されており 、回転部材60の先端はスライダ32の接続孔38に挿入されている。
【0017】 回転部材60の先端には径方向に貫通孔62が形成されており、ピン64をカ ム溝40,42に通した後に貫通孔62に挿入されている。ピン64の両端は、 回転部材60から突出されており、ピン64の両端がカム溝40,42内に入り 込んだ状態となるように構成されている。
【0018】 また、スライダ32と錠機構体52との間の回転部材60にはコイルばねを用 いた付勢部材66が挿着されている。これにより、スライダ32は挿入孔20に 係止部36が突出するように付勢されると共に、ピン64がカム壁46に接触す るように構成されている。
【0019】 本実施形態では、カム溝40,42、ピン64によりカム機構68が構成され ている。回転部材60の解錠方向の回転により、ピン64がカム壁46に接触し 、ピン64がカム壁46に沿って移動することにより、スライダ32を係止部3 6が挿入孔20から退出する方向に摺動させる。
【0020】 また、図1に示すピン64が長側壁48に接触している状態で、スライダ32 を係止部36が退出する方向に摺動させると、長側壁48がピン64に沿って移 動し、回転部材60を回転させなくても、スライダ32を係止部36が挿入孔2 0から退出する方向に摺動できるように構成されている。
【0021】 尚、本実施形態では、スライダ32にカム溝40,42を形成し、回転部材6 0にピン64を挿入したが、これとは逆に、回転部材60に同様のカム溝を形成 し、スライダ32にピン64を挿入してカム機構を構成しても同様に実施可能で ある。その場合、カム壁46の傾斜方向を逆方向とすればよい。
【0022】 次に、前述した本実施形態のワイヤ錠の組立工程について説明する。 まず、図3に示すように、回転部材60に付勢部材66を挿着し、回転部材6 0の先端をスライダ32の接続孔38に挿入する。そして、カム溝40,42を 通してピン64を貫通孔62に挿入する。これにより、スライダ32と錠機構体 52とが一体に組み立てられ、スライダ32を摺動孔26に挿入すると共に、大 径孔24に錠機構体52を挿入する。その際、スライダ32のキー状突部34を 溝30に合わせて挿入する。
【0023】 次に、ボディ2のピン孔54にピン56を挿入して、ボディ2に錠機構体52 を固定する。また、ばね22はスライダ32を挿入する前に、予め挿入孔20に 挿入する。スライダ32の係止部36が挿入孔20内に突出すると、係止部36 によりばね22の脱落が防止される。そして、ボディ2にカバー27を装着する 。また、ワイヤ部材6とボディ2との接続は、スライダ32、錠機構体52の挿 入の前、あるいは後であってもよい。
【0024】 こうして組み立てられたワイヤ錠を使用して施錠する際には、差込部材14を 挿入孔20に挿入する。これにより、差込部材14の傾斜部16が係止部36の 傾斜に当接し、傾斜部16を介して、スライダ32を付勢部材66の付勢力に抗 して摺動させ、挿入孔20から係止部36を退出させる。その際、長側壁48が ピン64に沿って移動するので、ピン64によりスライダ32の移動が規制され ることはない。
【0025】 これにより、差込部材14が更に挿入孔20内に挿入され、環状溝18と小径 孔28との位置が一致すると、スライダ32は付勢部材66の付勢力により摺動 し、係止部36が環状溝18内に挿入される。よって、差込部材14は挿入孔2 0から抜けでなくなり、鍵58による施錠操作をすることなく施錠される。
【0026】 解錠する際には、鍵58を錠機構体52の図示しない鍵穴に差し込み、鍵58 を回転させる。これにより、回転部材60が回転し、回転部材60の回転と共に ピン64も回転する。よって、ピン64はカム壁46に沿って移動し、カム壁4 6を介してスライダ32に、係止部36が挿入孔20から退出する方向の作用力 が働く。
【0027】 スライダ32がキー状突部34と溝30とにより回転を規制されながら付勢部 材66の付勢力に抗して摺動し、その先端が環状溝18から抜け出て解錠される と共に、差込部材14はばね22の付勢力により押し上げられる。尚、回転部材 60を元の位置に回転すると、スライダ32は付勢部材66の付勢力により摺動 して、係止部36が挿入孔20内に突き出される。
【0028】 以上本考案はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本考案の要旨 を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案のワイヤ錠は、スライダに係止部を設け、解錠時に はスライダを摺動させ、差込部材の挿入孔への挿入の際にはスライダの摺動を許 容するカム機構を設けたので、部品点数が少なくても、ワンタッチの操作で施錠 できると共に、組立が容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態としてのワイヤ錠の断面図
である。
【図2】図1のAA断面図である。
【図3】本実施形態のボディ、スライダ、錠機構体等の
分解図である。
【符号の説明】
1…錠本体 2…ボディ 6…ワイヤ部材 14…差込部材 16…傾斜部 18…環状溝 20…挿入孔 32…スライダ 34…キー状突部 36…係止部 40,42…カム溝 46…カム壁 52…錠機構体 58…鍵 60…回転部材 64…ピン 66…付勢部材 68…カム機構

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が錠本体に接続されたワイヤ部材の
    他端に差込部材を取り付け、前記差込部材を挿入可能な
    挿入孔を前記錠本体に形成し、また、前記錠本体に回転
    を規制したスライダを付勢部材の付勢力により前記挿入
    孔内に突出させると共に、前記挿入孔に挿入した前記差
    込部材により前記スライダを前記挿入孔から退出させた
    後、更に前記差込部材を前記挿入孔に挿入して、前記差
    込部材に形成した係止溝に前記スライダを前記付勢力に
    より挿入して施錠するワイヤ錠において、 鍵の回転により前記スライダの摺動方向と平行な軸の廻
    りに回転部材を回転させる錠機構体を前記スライダの後
    方に設け、 前記回転部材の回転により前記スライダを退出側に摺動
    させると共に、前記差込部材の前記挿入孔への挿入によ
    る前記スライダの摺動を許容するカム機構を備えたこと
    を特徴とするワイヤ錠。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、前記スライダに形成し
    たカム溝と、前記スライダに挿入した前記回転部材に突
    設したピンとを係合させたことを特徴とする請求項1記
    載のワイヤ錠。
  3. 【請求項3】 前記カム溝は前記スライダの摺動方向と
    垂直な平坦壁と該平坦壁に対抗する曲線状のカム壁とに
    より囲まれていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のワイヤ錠。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材は、前記回転部材に装着さ
    れたコイルばねであることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3記載のワイヤ錠。
  5. 【請求項5】 前記挿入孔に前記差込部材を押し出すば
    ねを挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    記載のワイヤ錠。
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