JP3057788U - 分析機器ノズル - Google Patents

分析機器ノズル

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JP3057788U
JP3057788U JP1998007228U JP722898U JP3057788U JP 3057788 U JP3057788 U JP 3057788U JP 1998007228 U JP1998007228 U JP 1998007228U JP 722898 U JP722898 U JP 722898U JP 3057788 U JP3057788 U JP 3057788U
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stainless steel
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residue
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JP1998007228U
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Inventor
康弘 柳沢
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株式会社八光電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分析機器に用いられ試料を吸引吐出するステ
ンレス製細管ノズルにおいて、薬液等吐出時のノズル内
壁面への残留物及びノズル洗浄乾燥後の残滓を極小と
し、正確な定量的吐出が可能で、ノズルの汚染、キャリ
ーオーバーを解消した、結果、分析エラーのない、精度
が向上された製造容易な分析機器ノズルを提供する。 【手段】 本考案の分析機器ノズルは、ステンレス製細
管(パイプ)の全部または一部の内壁面にねじれ形状を
施したり、内壁面に螺旋状の溝を設ける等、凹凸形状を
施し、ノズル内を通過する流体に対流を発生させること
で、パイプ内面の血液、薬剤等の排出効果を向上させて
課題解決の手段とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、理化学分析機器に用いられる、血液、薬液等 の液体を微量に吸入吐出させるノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】 分析機器を用いて成分分析等各種分析を行うさい、試料となる 液体(血液等)を定量かつ微量に採取したり、液体試薬等を吸入、吐出する必要 があり、多くの場合吸入、吐出口となるノズルとしてステンレス製の細管が使用 され、吸引機構により適量の液体を吸引採取、押圧機構により吐出する。該分析 において検体が微量である場合にあっては、試薬量等の吸入・吐出量もそれに伴 い微量となるため、正確な分析のためには厳密な吸入・吐出量を求められる。し かし従来のステンレス製の細管ノズルでは、試料吐出後ノズル内壁面に試料液体 が微量残留してしまい、真に正確な量をその都度排出することは難しい。また、 前記ノズル内壁面に微量に残留付着する血液中の蛋白質等の残留物除去のため、 あるいは内面の清潔保持のため、分析試験完了後には、ノズル内に洗浄液を通し 洗浄し、圧縮エアー等により内容物を排出乾燥させるが、この手段を用いても残 留物を完全に排除することは難しく、この残留物はノズル内に残滓として付着し たまま残り、ノズル内面を汚染し、また別の検体に混入するキャリーオーバーの 発生の原因となって、結果、分析エラーを起こしたり、正確な分析ができなくな ってしまうといった問題がある。
【0003】 前記問題を解決するためには、ノズル内壁面に撥水性を付与することが有効で、 これにより該ノズル内壁への液体の残留を排除することが期待できる。そこで従 来より撥水性に優れているとされるガラスやフッ素樹脂といった材料がノズルと して使用されてきているが、ガラスはある種の洗浄液については優れているとの 評価があるが、割れやすいという欠点があり、フッ素樹脂は一般的に撥水性があ るとされ使用されるが、効果面からみると大きな効果は見られていない。また、 いずれの場合も穿刺を必要とするような薬剤採取には適応できないといった問題 もある。一方ステンレス細管を用いる場合において撥水性を付与する手段として 、シリコーンをノズル内面に塗布したり、特公平6−55282に開示したよう に、ノズル内壁面にフッ素樹脂を密着させ、加熱焼付けする手段によりこの問題 を解決しようとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、ノズル内壁面にシリコーンを塗布し たものでは、一時的な撥水性は確保されると考えられるが、繰り返しの使用によ る薬剤等液体の通過で、徐々にシリコーン塗膜が剥離流出され効果の持続性に問 題がある。また、ノズル内壁面にフッ素樹脂を密着させ、焼付け加工したものは 、前記したように撥水性効果において大きな改善は見られず、また製造工程が複 雑なため高価なものとなっているといった問題がある。
【0005】 そこで本考案は、分析機器に用いられるステンレス製細管ノズルにおいて、血液 、薬液等の吐出時にノズル内壁面の残留物を極小として、正確な定量的吐出が可 能な、また、洗浄後の残滓を極少とし、ノズルの汚染、試験中のキャリーオーバ ーの問題をほとんど解消する、結果、分析エラーを起こさず、精度が向上された 分析機器ノズルを提供することを目的とする。
【0006】 更に、製造容易で安価な分析機器ノズルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本考案の分析機器ノズルは、外径0.5mm〜 3mm、長さ10mm〜200mmのステンレス製細管(パイプ)の全部または 一部の内壁面に凹凸形状を施して、ノズル内壁面で流体に対流を発生させること で、パイプ内面の血液、薬剤等液体の吐出効果を向上させて課題解決の手段とす る。
【0008】 前記ステンレス製細管(ノズル)の内壁面に施される凹凸形状は、ねじれ形状を 施す、あるいは内面に螺旋状の溝を設ける等の手段により、少なくとも該ノズル 内壁面の一部が螺旋形状をなすことが好ましい。
【0009】
【作用】 流体力学的に、ストレートな円管内を流れる流体はハーゲン−ポアユ イズの流れに従い、速度分布は回転放射面となり、先端部分(管中心)が一番流 速が早く(流量が多く)、壁面に接地する部分は最も遅く(流量が少なく)0に 近くなる、また洗浄液等流体が内壁面の汚れを落とす洗浄効果は、洗浄中に壁近 くの液体がどの程度流れてきた洗浄液と入れ替わるかによって表現され、当然流 体量が多ければ効果が高くなる。このことは壁面に接地する部分への流体量を増 すことにより効果的な吐出が可能で、また壁面に付着した残留物を効果的に流せ ることを示唆している。そこで管内の流体を対流させる等の手段で、壁面に対し てより流体が接触する場面を多く作ることでノズル内面の試料等の吐出効果の向 上が期待される。
【0010】 そこで、ステンレス製細管の内壁面に螺旋等の凹凸形状を施すと、押圧して採取 した液体を吐出するさい、洗浄液を通し洗浄するさい、また洗浄後エアー圧によ り洗浄液を排出するさいに、流体に対流が発生する作用により、前段落の説明の ような理由で、ノズル内部の液体の排出率が高められ、即ち吐出効果が向上され るためノズル内壁面に血液、薬液等の残留物を極小とすることができる。
【0011】 また、ステンレス細管に凹凸形状を施すのみで、何ら他の撥水性物質による処理 を必要としないため、該撥水性物質の繰り返しの使用による剥離の問題がなく、 更に、前記撥水性物質塗布、付着に関わる複雑な工程を必要としない製造が可能 となる。
【0012】
【実施例】 本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0013】 (実施例1) 図1は、本考案の分析機器ノズルの一例の側面断面図の一部を示す。本例の分析 機器ノズルは、外径2.0mm、長さ120mmの先端より15mmを外径0. 75mmに減径し絞り部11としたステンレス細管1の非絞り部12の内面13 に、バイト等を用いて螺旋形状の溝14を施して、非絞り部端部に分析機器に装 着する基(図示せず)を設けて構成した。尚、絞り部11は内径が被絞り部12 に比較してかなり小さくなるため、被絞り部12に比べ流速が速くなり、試料吐 出及び残留物排出効果が高いと考えられるため内面への螺旋加工は施さなかった 。
【0014】 (実施例2) 図2は、本考案の分析機器ノズルの別の実施例の側面断面図の一部を示す。本例 の分析機器ノズルは、外径1.0mm、長さ80mmの先端に注射針の様な鋭利 な刃先22を有したステンレス細管2の先端より50mmの位置に、ダイス等を 用い外面21より螺旋状に押圧して、ステンレス細管外面を凹ませ、結果内面2 3にまで押圧が及ぶようにして該内面23に螺旋形状24を施して、刃先22と 反対側端部に分析機器に装着する基(図示せず)を設けて構成した。尚、本例の 刃先22を有するノズルは、試料容器がゴム栓であり穿刺して内容試料を採集す る場合、あるいはピアッシング等穿刺を必要とする場合が用途となる。
【0015】 意匠上、実施例1のように内面のみへの螺旋加工が理想であるが、ステンレス細 管の内径が小さい、またはパイプ肉厚が薄く内面のみの加工が難しい場合には、 実施例2の手段等により外面を含めた螺旋加工を施す。また、凹凸形状は、実施 例においては、加工の容易さから螺旋加工を施したが、例えばステンレス細管の 両端に互いに逆回転を加える等して生じるねじれ形状、またはその他の内壁面に 対流を生じる効果を有する形状であれば良い。
【0016】
【考案の効果】 本考案の分析機器ノズルによれば、内面に螺旋等凹凸形状を施 しノズル内を通過する流体に対流を発生させ吐出効果を向上するすことで、ノズ ル内壁面に血液、薬剤等の残留物を極小にする作用により、微量で正確な採取、 注入量を求められる分析であっても精密な定量吐出をすることができ、また、分 析後の残留物が極小となるため洗浄後の残滓も少なく、当然、該残滓によるノズ ル内の汚染あるいは検査時のキャリーオーバーといった問題の発生もほとんど無 いため、分析のエラーを無くし、精度を向上することが可能となる。
【0017】 また、ステンレス細管に螺旋等の凹凸形状を施すのみの構成及び製造となり、撥 水性物質等を付着したものに比較して、構成、製造が容易となるため、安価な分 析機器ノズルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す側面の断面図の一部
【図2】 本考案の別の実施例を示す側面の断面図の一
【符号の説明】
1 ステンレス細管 11 絞り部 12 非絞り部 13 内面 14 螺旋形状の溝 2 ステンレス細管 21 外面 22 刃先 23 内面 24 螺旋形状

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 理化学分析等に用い、薬液等を採取、吐
    出するステンレス製細管のノズルにおいて、ノズルの全
    部あるいは一部の内壁面に凹凸形状を施すことを特徴と
    する分析機器ノズル。
  2. 【請求項2】 前記ノズル内壁面の凹凸形状は螺旋形状
    であることを特徴とする請求項1の分析機器ノズル。
JP1998007228U 1998-09-17 1998-09-17 分析機器ノズル Expired - Lifetime JP3057788U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202226A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Ito Seisakusho:Kk マイクロシリンジ
JP2005249535A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Olympus Corp 分注プローブ及びこれを備えた自動分析装置
JP2007330839A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Alteco Inc ノズル及びノズルの製造方法並びにノズルを用いたスクイズ性容器及び塗出機並びに容器入り接着剤並びに液体の供給方法
JP2015187592A (ja) * 2013-07-02 2015-10-29 富士フイルム株式会社 血液試料分注用アダプタ並びにそれを備えた分注キット及び針キット
JPWO2018061807A1 (ja) * 2016-09-30 2019-07-25 富士フイルム株式会社 ノズルおよび分注容器

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