JP3057759U

JP3057759U - 裏地カーテン

Info

Publication number: JP3057759U
Application number: JP1998007189U
Authority: JP
Inventors: 浩高榊原
Original assignee: サンローズ株式会社
Priority date: 1998-09-16
Filing date: 1998-09-16
Publication date: 1999-06-02
Anticipated expiration: 2004-09-16

Abstract

(57)【要約】【課題】今まで使用していた好みの色・絵柄のカーテン
をそのままに、部屋の模様に変更を一切加えずに、屋外
から入る光を遮光する手段を安価に提供することであ
る。【解決手段】遮光効果を有する生地でなり、市販既製カ
ーテンが有するフック穴の位置に対応させてカーテンフ
ックを通すボタンホールを設けた裏地カーテンである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カーテンの技術分野に属する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

遮光カーテンは未だ家庭への普及度がそれ程高くないが、日中の強い日差を遮りたい場合や、夜間であっても遮光カーテンは家の照明によってカーテンに写る屋内の影を屋外から見られる心配がないこと、夜寝るときにネオンや街灯などの屋外の強い明かりに邪魔されなくて済むこと、インテリアとしてのカーテンの色が退色しにくくなること、など利点が多く潜在的な需要も高い。しかし、遮光カーテンは非遮光カーテンに比べて一般に高価であること、今まで使用していた非遮光カーテンとの交換によって部屋の模様が替わってしまうことなど、遮光カーテンの導入に当たっては問題点もある。本考案の課題は、今まで使用していた好みの色・絵柄のカーテンをそのままに、部屋の模様に変更を一切加えずに、屋外から入る光を遮光する手段を安価に提供すること、及び既存のカーテンに合わせてその寸法を自由に調節し、既存のカーテンと併用できるようにすることである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決する手段は、前記実用新案登録請求の範囲に記載のとおり、遮光効果を有する生地でなり、市販既製カーテンが有するフック穴の位置に対応させてカーテンフックを通すボタンホール等の孔を設けた裏地カーテンである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の説明図、図２はその拡大説明図である。図１において、裏地カーテン１０は、カーテン生地の一方の面に遮光性のあるアクリル樹脂をコーテイングして構成されており、市販既製カーテン２０のフック穴２１〜２５に対応させてボタンホール１１〜１５が設けられている。図示する市販既製カーテン２０は半間１００ｃｍ巾のヒダ付きカーテンで、通常の半間用既製カーテンと同じくタックが七つ設けられて七つのフック穴がある。通常、カーテン巾が１間半１５０ｃｍの場合には九つのタックが、カーテン巾が１間２００ｃｍの場合には十三のタックが設けられるので、１間半用若しくは１間用の裏地カーテンにおいては、その巾に合わせて、九つ若しくは十三のボタンホールを設ければよい。ただし、１間用の市販既製カーテンに対しては、１間用の一枚の裏地カーテンに代えて半間用の裏地カーテンを二枚用いることもでき、この場合には、一の裏地カーテンの右端のボタンホールと他の裏地カーテンの左端のボタンホールとを重ねて使用すればよい。また、このボタンホールの位置は、市販のカーテンに合わせて厳密に形成する必要はなく、多少広めにとっておいたり、むしろ多数のボタンホールを設けておくことで、市販のカーテンに合わせることができる。また、この実施例の裏地カーテンは、アクリル樹脂コーテイングによって生地と一体化されているので、丈を調整するときには、下部をカッター等で切断するだけでよく、生地がほつれたりすることがない。

【０００５】裏地カーテン１０の取り付けにおいては、市販既製カーテン２０用に使用していたアジャスタフック３０、メタルフック３１〜３５などをそのまま流用して使うことができる。図１の点線が示すようにメタルフック３１〜３５を裏地カーテン１０のボタンホール１１〜１５に通した後、市販既製カーテン２０のフック穴２１〜２５に通せば裏地カーテンを取り付けることができる。図２の拡大説明図では、アジャスタフック３０を裏地カーテン１０に取り付けた後、そのアジャスタフック３０を市販既製カーテン２０のフック穴２１に取り付けている。

【０００６】このように、カーテンフックを通すボタンホールを設けた本考案による裏地カーテンを今まで使用していた市販既製カーテンの裏側に取り付けるだけで、遮光カーテンと同じ遮光効果を得ることができる。裏地カーテンの生地は、遮光効果を有するアクリル樹脂製の布地などを適用することができ、また、糸のほつれの少ない素材を使えば丈の調整も容易になる。本考案による裏地カーテンの取り付け作業はボタンホールにカーテンフックを通す程度の非常に容易なものであり、取り外しも簡単に行うことがてきるので、一時的に、若しくは季節的に使用する場合にも便利である。

【０００７】この考案のカーテンは、遮光性ある素材を用い、これに既製カーテンに対応する孔を設けるだけで構成できる。従って、上記実施例に限らず、裏地カーテンとして遮光性の柔軟性のある素材一般を用いることができ、例えば遮光性のある公知の繊維生地や、不織布、アクリルやビニル合成ゴムその他の合成樹脂などの素材そのものに孔（ホール）を設ける構成でもよい。ホールも繊維性の生地の場合ボタンホールのようにかがることが望ましいが、素材の種類によっては特別の加工をしなくともよい。

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、今まで使用していた好みのカーテンの絵柄などに変更を加えずに屋外から入る光を遮光することができ、また、製造コストも遮光カーテンの製造コストよりも遥かに安価になる。更に、本考案による裏地カーテンは簡単に着脱でき、寸法を任意に調整できるので、非常に便利であり実用性も高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による裏地カーテンの説明図である。

【図２】本考案による裏地カーテンの拡大説明図であ
る。

【符号の説明】

１０裏地カーテン、１１〜１５ボタンホール２０市販既製カーテン２１〜２５フック穴３０アジャスタフック３１〜３５メタルフック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】遮光効果を有する生地でなり、市販既製カ
ーテンが有するフック穴の位置に対応させてカーテンフ
ックを通すホールを設けたことを特徴とする裏地カーテ
ン。
【請求項２】遮光効果を有する生地が布地に遮光性合成
樹脂をコーテイングしたものである請求項１の裏地カー
テン。
【請求項３】遮光性合成樹脂がアクリル樹脂である請求
項２の裏地カーテン。