JP3057172U - 家族墓における納骨室構造 - Google Patents

家族墓における納骨室構造

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JP3057172U JP1998007781U JP778198U JP3057172U JP 3057172 U JP3057172 U JP 3057172U JP 1998007781 U JP1998007781 U JP 1998007781U JP 778198 U JP778198 U JP 778198U JP 3057172 U JP3057172 U JP 3057172U
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正憲 大山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】通常の墓より納骨室を広く取った家族墓を提供
する。 【解決手段】それぞれの端部または端部近傍に凹凸から
なる嵌合部3,4を設けた周壁を組み合わせて断面長四
角形の納骨室を形成し、該納骨室の前壁2及び後壁3の
内面には複数箇所に上下に貫通した溝10を設けて補強
兼用の仕切り板9を差込み、仕切り板9にて隔離された
各部屋の前面あるいは後面には開口部11を設けると共
に、該納骨室の下部には、周壁の端部を相互に接合して
断面四角形に構成した地下納骨室を配設し、該地下納骨
室の上面には開閉脱着自在の蓋板を配設すると共に、開
放状態の底部には玉砂利、砂等を敷き詰めた構造であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は通常の墓より納骨室を広く取った家族墓に関するものであり、特に納 骨室部分を堅固にし、且つ家族単位の納骨室とするように納骨室に補強兼用の仕 切り板を設けると共に、骨壺を収納する地上納骨室と、古い遺骨を土に返して弔 うための地下納骨室を有する二層納骨室構造としたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は個人墓はもとより先祖代々の墓にしても図7に示すような形態の墓であ ったが、近年、図1に示すような横広い地上納骨室を有する墓が建立されるよう になった。これは、豪華さを求めるために建立する場合だが、それとは別に、核 家族化がすすむ今日、墓を建立しても後々それを世話してくれる後継者がいない 場合、例えば図4に示すように外に出ている子供の墓を横に建立することによっ て後々の供養をしてもらおうという考えもある。しかし、このような納骨室は、 図6に示すように厚板を突合わせたものであり地震等には弱いという欠点があっ た。また突合わせであるために地震等による振動で突合わせ部分に隙間が開き、 ここから雨水等が納骨室内に浸水するという問題もあったのである。また、納骨 に関して別の観点からみれば、もともと土葬が本来の姿であり、遺骨は土に返す べきだと言われてもいるが、従来の墓の下部に構成された納骨室は当然骨壺を収 納するように作られた納骨室であり、地上納骨室がなく地下にカロートを設けた ものにあっても、カロートの周壁部と底部はコンクリートで形成したものが多く 、遺骨は土に返すべきと言われながらも、地上、地下を問わず納骨室として形成 されたものに遺骨を土に返し得る構造のものはなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような問題を解決するためには、耐震性の納骨室であること、また、納骨 室でありながら遺骨を土に返すことができること、更に家族墓として用いる際の 納骨室を有すること等が課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
しかして本考案にあっては、このような課題を解決せんとして、それぞれの端 部または端部近傍に凹凸からなる嵌合部を設けた周壁を組み合わせて断面長四角 形の納骨室を形成し、該納骨室の前壁及び後壁の内面には複数箇所に上下に貫通 した溝を設けて補強兼用の仕切り板を差込むと共に、該仕切り板にて隔離された 各部屋の前面あるいは後面には開口部を設けてなる家族墓における納骨室構造で あり、更にはそれぞれの端部または端部近傍に凹凸からなる嵌合部を設けた周壁 を組み合わせて断面長四角形の納骨室を形成し、該納骨室の前壁及び後壁の内面 には複数箇所に上下に貫通した溝を設けて補強兼用の仕切り板を差込み、仕切り 板にて隔離された各部屋の前面あるいは後面には開口部を設けると共に、該納骨 室の下部には、周壁の端部を相互に接合して断面四角形に構成した地下納骨室を 配設し、該地下納骨室の上面には開閉脱着自在の蓋板を配設すると共に、開放状 態の底部には玉砂利、砂等を敷き詰めてなる家族墓における納骨室構造を呈せん とするものである。
【0005】
【実施例】
以下、本考案に係る実施例の態様を図面に基づいて説明する。1は納骨室で、 前壁2の両端部近傍内側に上下に貫通した溝3を設け、該溝3に一端部に凸部4 を形成した側壁5を嵌合している。側壁5の他端部近傍内側には上下に貫通した 溝6を設け、両端部に凸部7を形成した後壁8を嵌合して断面長四角形の納骨室 1を形成している。9は補強兼用の仕切り板で、前壁2と後壁8の内面に上下に 貫通した溝10を設け、該溝10に両端部を嵌合して納骨室1a、1bを形成し ている。該仕切り板9の位置は特に限定を受けるものではないが、本実施例にお いては納骨室1b,1bより納骨室1aをやや大きくしている。前壁2には、そ れぞれの納骨室1a及び1bに対応した開口部11を設け納骨口としている。尚 それぞれの端部または端部近傍に凹凸からなる嵌合部を設けた周壁を組み合わせ る構造については本実施例に限定を受けるものではなく、図5に示すように後壁 8の両端部近傍に上下に貫通した溝を設け、側壁の両端部に凸部を設けて嵌合す る構造でもよい。
【0006】 次に地下納骨室部分について説明する。前記納骨室1の下方、即ち地下には地 下納骨室12が形成されている。該地下納骨室12は周壁を構成する壁石13の 端部を相互に接合して断面四角形に構成し、上面には開閉脱着自在の蓋板14を 載置して、開放された底部15には玉砂利、砂等を敷き詰めている。16は蓋板 14を開閉脱着するための欠切部である。上部の地上納骨室1内に納骨していた 遺骨のうち、適宜古い遺骨をこの玉砂利の上に散骨し、土に返して弔うように構 成しているものである。前記壁石13は本実施例においては外側をコンクリート を用いて固定しており、また図3においては地下納骨室12を納骨室1aの下方 のみに形成しているが、該実施例の構造に限定を受けるものではない。
【0007】
【考案の効果】
以上のように本考案は、それぞれの端部または端部近傍に凹凸からなる嵌合部 (前壁2にあっては溝3、側壁5にあっては凸部4と溝6、後壁8にあっては凸 部7)を設けた周壁(前壁2、側壁5,5、後壁8)を組み合わせて断面長四角 形の納骨室1を形成し、該納骨室1の前壁2及び後壁8の内面には複数箇所に上 下に貫通した溝10,10を設けて補強兼用の仕切り板9を差込むと共に、該仕 切り板9にて隔離された各部屋(納骨室1a、納骨室1b)の前面あるいは後面 には開口部11を設けてなる家族墓における納骨室構造であり、更にはそれぞれ の端部または端部近傍に凹凸からなる嵌合部(前壁2にあっては溝3、側壁5に あっては凸部4と溝6、後壁8にあっては凸部7)を設けた周壁(前壁2、側壁 5,5、後壁8)を組み合わせて断面長四角形の納骨室1を形成し、該納骨室1 の前壁2及び後壁8の内面には複数箇所に上下に貫通した溝10,10を設けて 補強兼用の仕切り板9を差込むと共に、該仕切り板9にて隔離された各部屋(納 骨室1a、納骨室1b)の前面あるいは後面には開口部11を設けると共に、該 納骨室1の下部には、周壁を構成する壁石13の端部を相互に接合して断面四角 形に構成した地下納骨室12を配設し、該地下納骨室12の上面には開閉脱着自 在の蓋板14を配設すると共に、開放状態の底部には玉砂利、砂等を敷き詰めて なる家族墓における納骨室構造であるから、従来のこの種の納骨室が厚板を突合 わせたものであることから地震等には弱いという欠点があり、また突合わせであ るために地震等による振動で突合わせ部分に隙間が開き、ここから雨水等が納骨 室内に浸水するという問題があったが、本考案においてはそれぞれの端部または 端部近傍に凹凸からなる嵌合部(前壁2にあっては溝3、側壁5にあっては凸部 4と溝6、後壁8にあっては凸部7)を設けた周壁(前壁2、側壁5,5、後壁 8)を組み合わせて断面長四角形の納骨室1を形成し、更に前壁2と後壁8の内 面に上下に貫通した溝10を設け、該溝10に補強兼用の仕切り板9の両端部を 嵌合しているので、納骨室1は堅固であり耐震性も向上するものである。また、 これによって納骨室1ないは、納骨室1a、更には二つの納骨室1bに分割され るので、家族墓として利用する際には、それぞれの納骨室が得られる。しかも、 左右の納骨室1bは納骨室として使用しない場合は、墓の掃除に用いる道具等を 入れる格納庫としてもよく、その利用範囲は広い。その上地下に底部を開放した 地下納骨室12を設けているので、地上納骨室1内に納骨していた遺骨のうち、 適宜古い遺骨をこの玉砂利の上に散骨し、土に返して弔うことができる等、誠に 顕著なる実用的効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る納骨室を有する墓の正面図。
【図2】本考案に係る納骨室の断面図。
【図3】本考案に係る地下納骨室の断面図。
【図4】使用例を説明するための正面図。
【図5】他の実施例の断面図。
【図6】従来のこの種の納骨室を説明するための断面
図。
【図7】従来の墓を示す正面図。
【符号の説明】
1 納骨室 2 前壁 3 前壁の溝 4 側壁の凸部 5 側壁 6 側壁の溝 7 後壁の凸部 8 後壁 9 補強兼用仕切り板 10 仕切り板用の溝 11 開口部 12 地下納骨室 13 壁石 14 蓋板 15 底部 16 蓋板の欠切部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの端部または端部近傍に凹凸か
    らなる嵌合部を設けた周壁を組み合わせて断面長四角形
    の納骨室を形成し、該納骨室の前壁及び後壁の内面には
    複数箇所に上下に貫通した溝を設けて補強兼用の仕切り
    板を差込むと共に、該仕切り板にて隔離された各部屋の
    前面あるいは後面には開口部を設けてなる家族墓におけ
    る納骨室構造。
  2. 【請求項2】 それぞれの端部または端部近傍に凹凸か
    らなる嵌合部を設けた周壁を組み合わせて断面長四角形
    の納骨室を形成し、該納骨室の前壁及び後壁の内面には
    複数箇所に上下に貫通した溝を設けて補強兼用の仕切り
    板を差込み、仕切り板にて隔離された各部屋の前面ある
    いは後面には開口部を設けると共に、該納骨室の下部に
    は、周壁の端部を相互に接合して断面四角形に構成した
    地下納骨室を配設し、該地下納骨室の上面には開閉脱着
    自在の蓋板を配設すると共に、開放状態の底部には玉砂
    利、砂等を敷き詰めてなる家族墓における納骨室構造。
JP1998007781U 1998-08-31 1998-08-31 家族墓における納骨室構造 Expired - Lifetime JP3057172U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0558261A (ja) * 1991-08-27 1993-03-09 Nissan Motor Co Ltd アンチスキツド用ブレーキ圧追従制御装置
JP2014218799A (ja) * 2013-05-02 2014-11-20 和敏 清瀧 納骨堂

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