JP3056969B2 - 機能監視装置 - Google Patents

機能監視装置

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JP3056969B2
JP3056969B2 JP7080587A JP8058795A JP3056969B2 JP 3056969 B2 JP3056969 B2 JP 3056969B2 JP 7080587 A JP7080587 A JP 7080587A JP 8058795 A JP8058795 A JP 8058795A JP 3056969 B2 JP3056969 B2 JP 3056969B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/24Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/02Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium
    • F23N5/10Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium using thermocouples

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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁弁系の機能を監視
する機能監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給湯器では、バーナへのガス供給
路中に複数の電磁弁を配設し、これら電磁弁へ通電して
ガスの供給を行なっている。そして、従来は、図3に示
す機能監視装置Jにより電磁弁系の機能を監視してい
る。
【0003】機能監視装置Jは、電磁弁911〜913
をケーブル接続したコネクタ914〜916を嵌め込む
基板側コネクタ921〜923と、通電指示信号931
〜933が送出されると閉成するリレー接点941〜9
43とをブリッジダイオード950の出力端子に直列接
続している。
【0004】そして、これら基板側コネクタ921〜9
23の各両端にフォトカプラの発光部961〜963を
接続するとともに、リレー駆動回路930にリレー接点
941〜943を有するリレー971〜973を接続し
ている。
【0005】更に、通電指示信号931〜933のリレ
ー駆動回路930への送出を指示する電磁弁制御部98
1と、フォトカプラの受光部991〜993の出力信号
994〜996に基づいて電磁弁系の機能を検査する機
能確認部982とを有するマイクロコンピュータ980
を備える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の機能監
視装置Jは、リレー971〜973の故障{リレー接点
941〜943の作動不良}については検知できるが、
電磁弁911〜913をケーブル接続したコネクタ91
4〜916と、基板側コネクタ921〜923との嵌合
外れや接触不良、電磁弁911〜913の断線について
は検知できないという課題がある。
【0007】即ち、コネクタ同士の嵌合外れや接触不
良、弁コイルの断線が生じていても、リレー接点941
〜943が閉じると、コネクタ921〜923の端子間
に電圧が発生し、出力信号994〜996が発生するの
で、電磁弁系の機能が正常であると機能確認部982が
判別してしまうからである。
【0008】そこで、本願発明者らは、図4に示す機能
監視装置Kを試作し、検討した。機能監視装置Kは、電
磁弁911〜913をケーブル接続したコネクタ914
〜916を嵌め込む基板側コネクタ921〜923と、
通電指示信号931〜933が送出されると閉成するリ
レー接点941〜943とを各々直列接続し、電流検出
用の抵抗965を介してブリッジダイオード950の出
力端子に直列接続している。
【0009】そして、抵抗965の両端にフォトカブラ
の発光部960を接続するとともに、リレー駆動回路9
30にリレー接点941〜943を有するリレー971
〜973を接続している。更に、通電指示信号931〜
933のリレー駆動回路930への送出を指示する電磁
弁制御部981と、フォトカプラの受光部990の出力
信号900に基づいて電磁弁系の機能を検査する機能確
認部982とを有するマイクロコンピュータ980を備
える。
【0010】この機能監視装置Kでは、リレー971〜
973の故障{リレー接点941〜943の作動不良}
以外に、コネクタ同士の嵌合外れや接触不良、弁コイル
の断線等についても検知する事ができるが、以下に示す
不具合が見い出された。
【0011】各電磁弁911〜913に流れる電流の総
和が抵抗965に流れるので抵抗965は耐電力の大き
い大型で部品代の高いものを使用する必要がある。又、
電磁弁が複数ある場合、通電中の電磁弁の数により抵抗
965の両端の電圧が異なり発光部960の劣化を招き
易い。これは、一つの電磁弁への通電でも出力信号90
0が送出される様に抵抗965の抵抗値が設定されるの
で、全部の電磁弁に通電された時に抵抗965の両端の
電圧が高くなり過ぎるからである。
【0012】本発明の第1の目的は、様々な、電磁弁系
の機能チェックができる安価な機能監視装置の提供にあ
る。本発明の第2の目的は、複数の電磁弁を有する電磁
弁回路の機能チェックを行える、耐久性に優れた機能監
視装置の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)電磁弁をケーブル接続したコネクタが嵌合される
基板側コネクタと、通電指示信号の入力により閉成する
制御スイッチと、ダイオードとを直列接続して直流電源
に接続し、前記通電指示信号の送出を指示する電磁弁制
御手段と、前記通電指示信号の送出指示と前記ダイオー
ドの両端間に生じる順方向電圧の有無とに基づいて電磁
弁系の機能を検査する機能確認手段とを有するマイクロ
コンピュータを備える。
【0014】(2)電磁弁をケーブル接続したコネクタ
が嵌合される基板側コネクタと、通電指示信号の入力に
より閉成する制御スイッチとを直列接続したものを複数
個並列接続した電磁弁回路と、ダイオードとを直列接続
して直流電源に接続し、各制御スイッチへ個別に通電指
示信号の送出を指示する電磁弁制御手段と、前記通電指
示信号の送出指示と前記ダイオードの両端間に生じる順
方向電圧の有無とに基づいて電磁弁系の機能を検査する
機能確認手段とを有するマイクロコンピュータを備え
る。
【0015】(3)上記(1) 〜(2) の構成を有し、前記
通電指示信号の送出指示を行なう前に前記順方向電圧が
検知される場合には、前記制御スイッチがオン故障して
いると前記機能確認手段が判別する。
【0016】(4)上記(1) 〜(3) の構成を有し、前記
通電指示信号の送出指示を行なった時に前記順方向電圧
が検知されない場合には、前記制御スイッチのオフ故
障、コネクタ接続不良、ケーブルの断線、又は電磁弁故
障の内、少なくとも何方かが発生していると前記機能確
認手段が判別する。
【0017】(5)上記(1) 〜(4) の構成を有し、前記
機能確認手段は、前記順方向電圧をフォトカプラ回路に
より検出する。尚、前述の制御スイッチのオン故障、或
いはオフ故障は、制御スイッチの駆動部を含むものであ
る。
【0018】
【作用】
〔請求項1について〕電磁弁制御手段が通電指示信号の
送出指示を行なわない状態では制御スイッチが開成状態
となり、電磁弁に電流が流れず、ダイオードの両端に順
方向電圧は生じない。
【0019】電磁弁制御手段が通電指示信号の送出指示
を行なうと制御スイッチが閉成状態となり、電磁弁に電
流が流れ、ダイオードの両端に順方向電圧が生じる。機
能確認手段は、電磁弁制御手段の通電指示信号の送出指
示と、ダイオードの両端に生じる順方向電圧の有無とに
基づいて、制御スイッチの故障、コネクタの嵌合外れや
接触不良、ケーブルの断線、電磁弁の断線等を検知す
る。
【0020】〔請求項2について〕電磁弁制御手段が通
電指示信号の送出指示を行なわない状態では、何れの制
御スイッチも開成状態となり、何れの電磁弁にも電流が
流れず、ダイオードの両端に順方向電圧は生じない。電
磁弁制御手段が通電指示信号の送出指示を行なうと、対
応する制御スイッチが閉成状態となり、対応する電磁弁
に電流が流れ、ダイオードの両端に略一定の順方向電圧
が生じる。
【0021】機能確認手段は、電磁弁制御手段による所
定電磁弁に対する通電指示信号の送出指示と、ダイオー
ドの両端の順方向電圧の有無とに基づいて、対応する制
御スイッチの故障、対応するコネクタの嵌合外れや接触
不良、対応するケーブルの断線、対応する電磁弁の断線
等を検知する。
【0022】〔請求項3について〕電磁弁制御手段が通
電指示信号の送出指示を行なわない状態では制御スイッ
チが開成状態となるので{何れの制御スイッチも開成状
態となるので;請求項2の場合}、電磁弁に電流が流れ
ず{何れの電磁弁にも電流が流れず}、ダイオードの両
端に順方向電圧は生じない筈である。
【0023】しかし、制御スイッチがオン故障している
と{少なくとも一つの制御スイッチがオン故障している
と}、電磁弁に電流が流れ{対応する電磁弁に電流が流
れ}、ダイオードの両端に順方向電圧が生じる状態にな
り、制御スイッチ{少なくとも一つの制御スイッチ}が
オン故障していると機能確認手段が判別する。
【0024】〔請求項4について〕電磁弁制御手段が通
電指示信号{検査すべく制御スイッチに対して通電指示
信号}の送出指示を行なうと、制御スイッチ{対応する
制御スイッチ}が閉成状態となり、電磁弁{対応する電
磁弁}に電流が流れ、ダイオードの両端に順方向電圧が
生じる筈である。
【0025】しかし、制御スイッチのオフ故障、コネク
タ接続不良、ケーブルの断線、電磁弁故障の内{制御ス
イッチのオフ故障、対応する制御スイッチに対応したコ
ネクタ接続不良、ケーブルの断線、電磁弁故障の内}、
少なくとも何方かが発生している場合には、電磁弁制御
手段が通電指示信号{検査すべく制御スイッチに対して
通電指示信号}の送出指示を行なっても電磁弁{対応す
る電磁弁}に電流が流れず、ダイオードの両端に順方向
電圧が生じない。
【0026】この場合、機能確認手段は、制御スイッチ
のオフ故障、コネクタ接続不良、ケーブルの断線、電磁
弁故障の内{制御スイッチのオフ故障、検査すべく制御
スイッチに対応した、コネクタ接続不良、ケーブルの断
線、電磁弁故障の内}、少なくとも何方かが発生してい
ると判別する。
【0027】〔請求項5について〕機能確認手段は、ダ
イオードの両端に生じる順方向電圧をフォトカプラ回路
を介して検出する。
【0028】
【発明の効果】
〔請求項1について〕制御スイッチの故障、コネクタ-
基板側コネクタの嵌合外れや接触不良、電磁弁の故障等
の機能チェックを行なう事ができる。ダイオードの順方
向電圧により電磁弁電流が流れている事を確認する構成
であるので、抵抗を用いるものに比べ、安価であり、発
熱が少なく、スペースを節約できる。
【0029】〔請求項2について〕複数の電磁弁を有す
る電磁弁回路において、制御スイッチの故障、コネクタ
-基板側コネクタの嵌合外れや接触不良、電磁弁の故障
等の機能チェックを、夫々の電磁弁毎に行なう事ができ
る。複数の電磁弁を有する電磁弁回路において、通電す
る電磁弁数が幾つであっても順方向電圧は略同一である
ので、機能確認手段に負担がかからず、耐久性に優れ
る。
【0030】〔請求項3について〕制御スイッチ{何れ
かの制御スイッチ}のオン故障を検知する事ができる。
【0031】〔請求項4について〕制御スイッチのオフ
故障、コネクタ接続不良、ケーブルの断線、電磁弁故障
の内{検査すべく制御スイッチに対応した制御スイッチ
のオフ故障、コネクタ接続不良、ケーブルの断線、電磁
弁故障の内}、少なくとも何方かが発生しているか発生
していないかを検知する事ができる。
【0032】〔請求項5について〕ダイオードのカソー
ド側がマイクロコンピュータの接地点に電気接続されて
いない回路構成(例えば、交流回路)であっても、順方
向電圧が発生した事をフォトカプラを用いる事により機
能確認手段に伝達する事ができる。
【0033】
【実施例】本発明の一実施例(請求項1〜5に対応)
を、図1及び図2に基づいて説明する。電磁弁機能監視
装置Aを組み付けたガス給湯器Uは、燃焼器10と、ガ
ス管20と、水管30と、制御装置40とを備える。
【0034】燃焼器10は、給湯器ケース100内に設
けられたバーナ群11と、バーナ群11に燃焼用空気を
供給する燃焼用ファン12とを有し、ノズル13から噴
出するガスが燃焼用空気によって燃焼し、排ガスが排気
口14から排出される。
【0035】後述する熱交換管33を加熱するバーナ群
11は、複数のリボンバーナを二列に配した二連式バー
ナであり、バーナ群11の近傍上方には、点火する為の
点火電極15、燃焼検知用のフレームロッド16、サー
モカップル(図示せず)が設けられている。
【0036】ガス管20は、ガスをノズル13に供給す
るためのものであり、上流側から順に、元電磁弁21、
主電磁弁22、及び比例電磁弁23が配設されている。
このガス管20は、比例電磁弁23の下流で、二連式バ
ーナの各バーナ群11にガスを供給する為に一方側ガス
管24と他方側ガス管25とに分岐しており、一方側ガ
ス管24にはバーナ群11の一方連側の燃焼状態(オン
又はオフ)を切り替える為の切替弁26が配設されてい
る。
【0037】水管30は、水供給源(図示せず)に接続
した給水管31と、給湯口(図示せず)に接続した給湯
管32と、給水管31- 給湯管32間に位置する熱交換
管33とからなる。
【0038】給水管31には、上流側より水量制御弁3
11、水流センサ312、及び入水温サーミスタ(図示
せず)が配設され、給湯管32には出湯温サーミスタ3
21が配設されている。
【0039】マイクロコンピュータ400を有する制御
装置40には、コントローラ401、水流センサ31
2、入水温サーミスタ、フレームロッド16、サーモカ
ップル等の出力信号が入力される。そして、上記出力信
号に基づいて、制御装置40のマイクロコンピュータ4
00は、元電磁弁21、主電磁弁22、比例電磁弁2
3、切替弁26、燃焼用ファン12、点火電極15、及
び水量制御弁311を制御する。
【0040】本実施例では、電磁弁機能監視装置Aは、
以下の構成を有する(図2参照)。電磁弁回路5とダイ
オード6、6、6とを直列接続したものを電源7に接続
し、ダイオード6、6、6の端子電圧をフォトカプラ回
路8を介して検出している。マイクロコンピュータ40
0は、電磁弁制御部410と、機能確認部420とを有
する。
【0041】電磁弁制御部410は、リレー回路51〜
53へ通電指示信号411〜413の送出指示を行な
う。機能確認部420は、電磁弁制御部410による通
電指示信号411〜413の送出指示と、フォトカプラ
回路8が送出する出力80とに基づき、接点故障{リレ
ー接点511、521、531}、コネクタ同士の嵌合
外れや接触不良{コネクタ211、221、261- 基
板側コネクタ41〜43}、ケーブルの断線、及びコイ
ル断線{元電磁弁21、主電磁弁22、切替弁26}を
検査する。
【0042】電磁弁回路5は、元電磁弁21、主電磁弁
22、切替弁26をケーブル接続したコネクタ211、
221、261が嵌合される基板側コネクタ41〜43
と、通電指示信号411〜413のリレー回路51〜5
3への入力により閉成するリレー接点511、521、
531とを直列接続したものを、三組並列接続したもの
である。
【0043】リレー回路51〜53は、常開のリレー接
点511、521、531を有するリレー510、52
0、530と、通電指示信号411〜413の入力によ
り導通するトランジタ512、522、532等により
構成される。
【0044】ダイオード6、6、6は、シリコンダイオ
ードを三個直列接続したものであり、リレー接点51
1、521、531の内、少なくとも一つが閉成する
と、両端の順方向電圧は約0.6×3=約1.8Vとな
る。尚、ダイオード6、6、6の両端には、コンデンサ
61と、抵抗9及びフォトカプラ81の発光部からなる
直列回路とがそれぞれ並列に接続されている。
【0045】電源7は、交流を整流するシリコンブリッ
ジ71により構成される。
【0046】フォトカプラ回路8は、ダイオード6、
6、6の両端に順方向電圧が生じているか否かをフォト
カプラ81により検出し、その出力80をマイクロコン
ピュータ400に入力している。
【0047】つぎに、電磁弁機能監視装置Aの作動を述
べる。 〔燃焼運転開始前の初期チェック〕機能確認部420
は、運転スイッチ(図示せず)がオンされると、マイク
ロコンピュータ400は、以下に示す「燃焼運転開始前
の初期チェック」を行ない、初期チェックエラー(異常
を検知した時)の場合は、“初期チェックエラー”表示
を行うとともに、次の動作に移行せずに運転を停止す
る。
【0048】電磁弁制御部410が通電指示信号411
〜413の送出を指示しない状態で、出力80を検知す
るか否かを機能確認部420で判別する事により、接点
オン故障{リレー接点511、521、531}してい
るか否かをチェックする。
【0049】具体的には、電磁弁制御部410が通電指
示信号411、412、413の送出指示を行なわない
状態ではリレー接点511、521、531の接点が全
てオフとなり、何れの電磁弁{元電磁弁21、主電磁弁
22、切替弁26}にも電流が流れず、ダイオード6、
6、6の両端間に順方向電圧が生じない筈である。
【0050】しかし、接点{リレー接点511、52
1、531}が一つでもオン故障していると該当する電
磁弁に電流が流れてダイオード6、6、6の両端間に順
方向電圧が生じるので、出力80がマイクロコンピュー
タ400に入力される。
【0051】〔点火前のチェック〕マイクロコンピュー
タ400は、上記燃焼運転開始前の初期チェックが正常
であると、次に述べる「点火前のチェック」を行ない、
異常を検知した場合は、“チェックエラー”表示を行な
い運転を停止する。
【0052】電磁弁制御部410が通電指示信号41
3、412、411の送出指示を順次行ない、出力80
が検知されるか否かを機能確認部420で判別する事に
より、リレー接点511、521、531のオフ故障、
コネクタ同士の嵌合外れや接触不良、ケーブルの断線、
または電磁弁の断線が発生しているか否かをチェックす
る。
【0053】具体的には、先ず、電磁弁制御部410が
通電指示信号413の送出指示を行なうと、コネクタ2
61と基板側コネクタ43との接続が完全で、切替弁2
6が断線していなければ、切替弁26に電流が流れ、ダ
イオードの両端間に順方向電圧が生じ、機能確認部42
0が出力80を検知する。同様に、電磁弁制御部410
が通電指示信号412、411の送出指示を順次行なっ
てチェックする。
【0054】しかし、例えば、コネクタ261と基板側
コネクタ43とが嵌合外れや接触不良を起こしていた
り、切替弁26の電磁コイルが断線していたり、ケーブ
ルが断線していたり、リレー接点531がオフ故障して
いる{少なくとも一つが発生している}と、ダイオード
6、6、6の両端間に順方向電圧が生じず、機能確認部
420が出力80を検知しない。マイクロコンピュータ
400は、「点火前のチェック」で異常を検知した場合
は、“チェックエラー”表示を行ない、運転停止を指示
する。
【0055】つぎに、ガス給湯器Uに組み付けた電磁弁
機能監視装置Aの利点を述べる。 〔ア〕電磁弁機能監視装置Aは、リレー回路51〜53
の故障チェック{リレー接点511、521、531の
オン故障・オフ故障}、コネクタ211、221、26
1- 基板側コネクタ41〜43の嵌合外れや接触不良、
元電磁弁21、主電磁弁22、切替弁26の故障チェッ
ク等の、様々な機能検査を行なう事ができる。
【0056】〔イ〕ダイオード6、6、6の順方向電圧
(約1.8V)により電磁弁電流が流れている事を確認
する構成であるので、抵抗を用いるものに比べ、安価で
あり、発熱が少なく、スペースも節約できる。又、リレ
ー接点511、521、531が幾つオン状態になって
も、ダイオード6、6、6の順方向電圧は略一定である
のでフォトカプラ81の劣化が防止できる。
【0057】〔ウ〕フォトカプラ81を使用しているの
で、コンデンサ61のマイナス側がマイクロコンピュー
タ400の接地点に電気接続されていなくても、順方向
電圧が発生した事を機能確認部420に伝達する事がで
きる。
【0058】〔エ〕「点火前のチェック」において、電
磁弁制御部410が通電指示信号413、411、41
2の送出指示を順次行なって、出力80を機能確認部4
20で検知する構成であるので、フォトカプラ81や出
力80の入力ポートは一つで良く、部品代を節約する事
ができる。
【0059】〔オ〕シリコンダイオードを三個直列接続
してダイオード6、6、6とし、約1.8Vの順方向電
圧を発生させているのでフォトカプラ81を余裕をもっ
て駆動する事ができる。
【0060】本発明は、上記実施例以外に、次の実施態
様を含む。 a.ダイオードのカソード側が接地されていれば、順方
向電圧をフォトカプラを用いず、トランジスタを用いる
だけでマイクロコンピュータに入力する構成であっても
良い。
【0061】b.順方向電圧をフォトカプラを用いて検
出する構成であれば、基板側コネクタ、制御スイッチ、
ダイオードの直列接続の順序は任意で良い。
【0062】c.電磁弁機能監視装置Aを、ガステーブ
ル、ガスこんろ、ガス温風ファンヒータ等に適用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る湯沸器の構成図であ
る。
【図2】その湯沸器に組み付けた電磁弁機能監視装置の
電気回路図である。
【図3】従来技術に係る電磁弁機能監視装置の電気回路
図である。
【図4】試作品に係る電磁弁機能監視装置の電気回路図
である。
【符号の説明】
5 電磁弁回路 7 電源(直流電源) 8 フォトカプラ回路 21 元電磁弁(電磁弁) 22 主電磁弁(電磁弁) 26 切替電磁弁(電磁弁) 41 基板側コネクタ 42 基板側コネクタ 43 基板側コネクタ 51 リレー回路(制御スイッチ) 52 リレー回路(制御スイッチ) 53 リレー回路(制御スイッチ) 211 コネクタ 221 コネクタ 261 コネクタ 400 マイクロコンピュータ 410 電磁弁制御部(電磁弁制御手段) 420 機能確認部(機能確認手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁をケーブル接続したコネクタが嵌
    合される基板側コネクタと、 通電指示信号の入力により閉成する制御スイッチと、 ダイオードとを直列接続して直流電源に接続し、 前記通電指示信号の送出を指示する電磁弁制御手段と、
    前記通電指示信号の送出指示と前記ダイオードの両端間
    に生じる順方向電圧の有無とに基づいて電磁弁系の機能
    を検査する機能確認手段とを有するマイクロコンピュー
    タを備える機能監視装置。
  2. 【請求項2】 電磁弁をケーブル接続したコネクタが嵌
    合される基板側コネクタと、通電指示信号の入力により
    閉成する制御スイッチとを直列接続したものを複数個並
    列接続した電磁弁回路と、 ダイオードとを直列接続して直流電源に接続し、 各制御スイッチへ個別に通電指示信号の送出を指示する
    電磁弁制御手段と、前記通電指示信号の送出指示と前記
    ダイオードの両端間に生じる順方向電圧の有無とに基づ
    いて電磁弁系の機能を検査する機能確認手段とを有する
    マイクロコンピュータを備える機能監視装置。
  3. 【請求項3】 前記通電指示信号の送出指示を行なう前
    に前記順方向電圧が検知される場合には、前記制御スイ
    ッチがオン故障していると前記機能確認手段が判別する
    請求項1又は請求項2記載の機能監視装置。
  4. 【請求項4】 前記通電指示信号の送出指示を行なった
    時に前記順方向電圧が検知されない場合には、前記制御
    スイッチのオフ故障、コネクタ接続不良、ケーブルの断
    線、又は電磁弁故障の内、少なくとも何方かが発生して
    いると前記機能確認手段が判別する請求項1乃至請求項
    3記載の機能監視装置。
  5. 【請求項5】 前記機能確認手段は、前記順方向電圧を
    フォトカプラ回路により検出する請求項1乃至請求項4
    記載の機能監視装置。
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