JP3056732U - 座席の手すり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席の手すりの間隔を変えたり角度を変えた
りできるようにする。 【解決手段】 凹状の収容空間１１が形成された本体
１と、円弧形状部を有する細長い２つの階段穴２２が形
成され、上面に弾性体により突出する係合ブロック２３
が設けられた前記収容空間に収容される補助ブロック２
と、階段穴に摺動可能に嵌め込まれる摺動座３とからな
り、座席席の手すり取付座Ａに取り付けられる本体１は
取付座に対して横方向及び傾斜した角度に移動可能とな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は座席の手すりに係り、間隔を拡げたり、狭めたり、また角度の調整を 行うことのできる座席の手すりに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、椅子の取付座に取り付ける手すりを内側に移動して間隔 を狭めたり、外側に移動して間隔を拡げた、あるいは角度を調整したりすること のできる座席の手すりを提供することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案による手すりの構造は、次の通りである。本体の収容空間に、二つの雌 ねじ穴を設け、その雌ねじ穴の外側の対応した個所に、センター凹穴及び複数の 位置移動・角度調整用凹穴が設けられる。また、補助ブロックを組み合わせるた めに本体の収容空間に形成された雌ねじ穴に細長い階段孔が形成される。階段孔 の外側に、本体のセンター凹穴に対応して弾性係合ブロックが設けられる。二つ の摺動座には、ボルトで回動自在に結合するために、貫通穴が設けられる。補助 ブロックの階段孔に嵌め込むことにより、本体の雌ねじ穴を通して一体化となる ように結合される。そのようにして構成した座席の手すりは、ユーザが座ったと きに、手を快適に置くことができるという基本的な機能の他に、座席の手すりを 椅子の取付座で間隔を狭めたり、拡げたり、あるいは、内外に拡大、縮小したり して角度を調整することのできる機能を持たせることができる。

【０００４】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき、本考案の実施例を説明する。図１は本考案による座席の 手すりの分解説明図である。図２は本考案による座席の手すりの組立て状態を説 明する図である。図３は座席の手すりの局部説明図である。図４は本考案による 座席の手すりの位置移動に関する調整状態を説明する図である。図５は本考案に よる手すりの位置移動に関する調整状態を説明する図である。

【０００５】 図１を参照すると、本体はプラスチックで形成され、人間工学に応じて、手を 快適に置くために設計された細長い弧形体である。その底縁の適当な位置に収容 空間１１が上側に凹んで設けられている。収容空間１１を形成する凹部の適当な 位置に２つの雌ねじ穴１２が形成されている。その雌ねじ穴１２の外側に対応す る個所にセンター凹穴１３が設けられる。そして、センター凹穴１３の両側（左 右方向位置）に適当な間隔をおいて複数の位置移動・角度調整用の凹穴（以下、 「調整用凹穴」という）１４が設けられる。なお、センター凹穴１３と調整用凹 穴１４との断面形状は凹状の円弧状となる。

【０００６】 補助ブロック２は長い矩形体であり、本体１の収容空間１１に位置決めされる ものである。補助ブロック２は、ボルトでその両側に予め設けられた雌ねじ穴２ １を通して座席の手すり取付座Ａに取り付けられる。補助ブロック２には、本体 １の収容空間１１の２つの雌ねじ穴１２に対応する位置に、円形部分を有する細 長い階段穴２２が形成されている。階段穴２２の上部は小口径で、下部は大口径 とされる。補助ブロック２の上縁には階段穴２２の外側に近い個所に本体１のセ ンター凹穴１３に対応した個所に弾性体を有する係合ブロック２３が設けられて いる。この係合ブロック２３は、スプリングの作用でスチールボールの半分の部 分を係止させ、また、圧縮したり回復したりする。

【０００７】 ２つの摺動座３が補助ブロック２の階段穴２２に摺動できるように嵌め込まれ る。その中央には、階段状の貫通穴３１が形成されている。ボルト３２により回 動可能のように本体１の雌ねじ穴１２を通して枢着結合している。 図２、図３を参照する。上述の本体１、補助ブロック２、２つの摺動座３を一 体化して組み立てるために、先ず、補助ブロック２を本体１の収容空間１１に入 れる。その次に、２つの摺動座３を補助ブロック２の階段穴２２に嵌め込む。そ の後、ボルトを摺動座３の貫通穴３１の下方より通過させ、本体１の雌ねじ穴１ １にねじ込むことにより位置決めすることができる。そのとき、補助ブロック２ の上縁両側に対応した個所に設けられた弾性を有する係合ブロック２３が丁度本 体１の収容空間１１に対応した位置のセンター凹穴１３に係合する。

【０００８】 前述した一体化して組み合わせた座席の手すりは、椅子の両側に配置された座 席の手すりの取付座の枢設孔Ａ１に、ボルトで補助ブロック２のねじ穴２１を経 てねじ込むことにより椅子に固定することができる。 図４、図５を参照する。座席の手すりを椅子に取り付けた後、調整した場合に 、椅子の両側に固定した２つの手すりを同時に椅子の手すり取付座の長手方向の 軸に対して内側に横向中押して移動させる。そのとき、補助ブロック２の２つの 弾性を有する係合ブロック２３が、丁度本体１の対応した調整用穴１４の１つに 入り込み、２つの手すりの間隔が狭くなる。逆に椅子の中心より外側に横方向に 押して移動させると、補助ブロック２の２つの弾性を有する係合ブロック２３が 本体１の対応した調整用穴１４の１つに入り込み、２つの手すりの間隔が広くな るように調整することができる。このように、ユーザが座ったとき、手の快適性 、体型や利便性に応じて手すりの間隔を狭くしたり広くしたり調整することがで きる。

【０００９】 また、椅子の両側に取り付けた２つの座席の手すりの先端を円弧状に弧形方向 に外側に移動させる。そのとき、補助ブロック２の弾性を有する係合ブロック２ ３が、本体１の対称の調整用凹穴１４の１つに入り、２つの手すりの間隔が外側 へ広げた状態となる。それに対して、それを内側に移動させると、補助ブロック ２３が丁度本体１の調整用穴１４の他方の１つに入るため、２つの座席の手すり の間隔が内側へ狭められた状態となる。すなわち、座席の取付座の長手方向の軸 線に対して傾斜した角度を呈するように移動できる。これにより、ユーザが座っ たときに、手の習慣性又は実用性に応じて間隔の拡大、収縮度を適宜調整するこ とが可能となる。

【００１０】 以上のとおり、本考案の構成による座席の手すり構造の特徴としては本体１の 収容空間における適当な位置に２つの雌ねじ穴１２を設ける。一方、雌ねじ穴の 外側の位置にセンター凹穴１３が設けられる。センター凹穴１３の両側（左右方 向位置）に、適当な間隔を距離を置くように、複数の位置移動・角度調整用の凹 穴１４が設けられる。また、補助ブロック２を組み合わせるために、本体１の収 容空間１１に２つの雌ねじ穴１２に細長い階段孔２２が設けられる。補助ブロッ ク２の上縁には、階段穴２２の外側に近い個所に本体１のセンター凹穴１３に対 応した位置に弾性を有する係合ブロック２３が設けられる。２つの摺動座３に形 成される貫通穴３１により、ボルト３２で本体の雌ねじ穴１２を通して回動自在 に枢着結合した後、補助ブロック２の階段穴２２を嵌め込むと、手すりは一体化 して結合される。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように、本考案による手すりによれば、手すりの製造コストを低減する と共に、椅子に取り付ける場合、効率的、簡便にかつ迅速に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による座席の手すりの分解説明図であ
る。

【図２】本考案による座席の手すりの組立て状態を説明
する図である。

【図３】座席の手すりの局部説明図である。

【図４】本考案による座席の手すりの位置移動に関する
調整状態を説明する図である。

【図５】本考案による手すりの位置移動に関する調整状
態を説明する図である。

【符号の説明】

１ 本体 １１ 収容空間 １２ 雌ねじ １３ センター凹穴 １４ 位置移動・角度調整用凹穴 ２ 補助ブロック ２２ 階段孔 ２３ 係合ブロック ３ 摺動座 ３１ 貫通穴 ３２ ボルト Ａ 座席の手すり取付座

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 凹状の収容空間が形成された本体と、 座席の取付座に取り付けるためのねじ穴と、円弧形状部
   を有する細長い２つの階段穴が形成され、該階段穴の外
   側の近傍に位置し、上面に弾性体により突出する係合ブ
   ロックが設けられた前記収容空間に収容される補助ブロ
   ックと、 前記２つの階段穴に摺動可能に嵌め込まれる摺動座と、
   からなる座席の手すり取付座に取り付ける座席の手すり
   であって、 前記収容空間の凹部には、２つの雌ねじ穴と、該雌ねじ
   穴の外側に位置し、前記係合ブロックが係合可能なセン
   ター凹穴及び該センター凹穴の両側に間隔をおいて形成
   された移動位置・角度調整用凹穴が形成され、 前記補助ブロックの階段穴に嵌め込まれる摺動座はボル
   トにより雌ねじ穴を通して前記本体の収容空間に形成さ
   れた雌ねじ穴に回動自在に枢着され、 前記摺動座を介して前記本体に取付けた補助ブロックを
   補助ブロックのねじ穴により前記座席の取付座に固定可
   能とされ、 前記本体が前記取付座の長手方向の軸に対して横方向及
   び該軸に対して傾斜した角度に移動可能であり、前記補
   助ブロックの係合ブロックを前記収容空間の凹部に形成
   されたセンター凹穴及び移動位置・角度調整凹穴と係合
   させて位置決めできるようにしたことを特徴とする座席
   の手すり。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の座席の手すりにおい
   て、階段穴は、上部が小口径で下部が大口径である座席
   の手すり。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の座席の手すりにおい
   て、センター凹穴と位置移動・角度調整用凹穴の断面形
   状は凹状の円弧面を有する形状である座席の手すり。