JP3085565U - 椅子の可動式肘掛及びパッドの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】自由に位置移動及び角度調整ができることで、
使用者の腕を最も快適に位置させることのできる椅子の
可動式肘掛及びパッドの構造を提供する。 【解決手段】摺動平台１０と，該平台１０上に設置され
る平行連接棒構造３０とより構成し、該平行連接棒構造
３０にはパッド４０を支える主連接棒３１及びそれぞれ
が該主連接棒の両端に枢設されている一対のアーム連接
棒３２a，bを含み、該アーム連接棒３２a，bのもう一端
を別々に該平台１０に枢設することで、該アーム連接棒
３２a，bと平台１０間が相対して旋回運動を行うように
し、該主連接棒３１に設置されている該パッド４０の位
置及び方向が調整でき、また該平台１０の設計によって
自由に該パッド４０が移動でき、肘掛及び該パッド１０
を自由に調整できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は椅子の可動式肘掛及びパッドの構造に係り、特に椅子の両側に設置さ れて自由に位置移動及び角度調整ができる肘掛及びパッドの構造に関わる。

【０００２】

【従来の技術】

椅子の両側に設置された肘掛及びパッドの構造は良く見られる構造であり、最 も簡単な構造としては位置を移動させたり角度を調整することができない固定式 のものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような最も簡単な構造の肘掛及びパッドの構造においては、異なる体格 の使用者が利用することでも調整ができず、腕を快適に位置させて心地よく座る ことができない。 そこで自由に位置移動及び角度調整ができ、使用者の腕を最も快適に位置させ ることのできる本考案の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

主に平行連接棒構造と平台構造より構成し、該平台は椅子の両側に設置されて 平行連接棒構造を支え、平行連接棒構造はパッドを支えるものとし、平行四連接 棒構造を採用した場合ではパッドを該平行四連接棒構造中の主連接棒に設置し、 該主連接棒の両端をそれぞれその他の互いに平行なアーム連接棒と枢設し、該両 アーム連接棒のもう一端はそれぞれ該平台に枢設し、よって該両アーム連接棒が 該平台の枢接点を中心として旋回動作を行うようにし、こうすることで該主連接 棒及び該主連接棒に設置されている該パッドが使用者の腕を支える平面上で任意 に旋回して位置と角度にすることができ、また任意に椅子の前後方向に向かって 摺動させることができるようにする。 すなわち、本考案は以下の特徴を有する。 請求項１の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造は、椅子の両側に設置されて自 由に位置移動及び角度調整を行うべく、主に固定座と平行連接棒構造とより構成 される椅子の可動式肘掛及びパッドの構造において、椅子の両側の固定位置に固 定されている固定座と、主連接棒と、該主連接棒の両端にそれぞれ枢設されたア ーム連接棒とより構成されており、該両アーム連接棒のもう一端が該固定座に枢 設されており、該主連接棒にはパッドが載せられて該平行連接棒構造によって支 えられており、任意に該パッドを異なる位置や角度に移動させることができる平 行連接棒構造と、を具有することを特徴とする。 請求項２の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造は、該固定座は椅子の両側の支 えに固定されていることを特徴とする。 請求項３の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造は、該固定座は椅子の背もたれ の両側に固定されていることを特徴とする。 請求項４の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造は、安全保護蓋を含み、該安全 保護蓋は該固定座の表面を覆っていることを特徴とする。 請求項５の椅子の可動式肘掛及びパッドの構造は、椅子の両側に設置されて自 由に位置移動及び角度調整を行うべく、主に摺動式平台と平行連接棒構造とより 構成される椅子の可動式肘掛及びパッドの構造において、椅子の両側の固定位置 に固定されている固定座と、該固定座の支えに固定されている摺動座とより構成 されて、該固定座と相対して摺動する摺動式平台と、主連接棒と、該主連接棒の 両端にそれぞれ枢設されたアーム連接棒とより構成されており、該両アーム連接 棒のもう一端が該固定座に枢設されており、該主連接棒にはパッドが載せられて 該平行連接棒構造によって支えられており、任意に該パッドを異なる位置や角度 に移動させることができる平行連接棒構造と、を具有することを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１，２に示すように、本考案には摺動式平台１０を含み、主に固定座１１と 摺動座１２より構成される。該固定座１１は椅子２０の両側の固定位置に固定さ れ（図５参照）、該摺動座１２は固定座１１によって支えられ、該固定座１１と 相対して摺動する。 平行連接棒構造３０は、主連接棒３１と、該主連接棒３１の両側にそれぞれ枢 設される一対のアーム連接棒３２a，３２bとを含む。該アーム連接棒３２a，bの もう一端は該摺動座１２に枢設されており、よって該摺動座１２は、該固定座１ １の表面にて摺動するのみならず、該平行連接棒構造３０の連接棒の内の一つと なり、該主連接棒３１はパッド４０を載せる箇所（図３，４参照）にもなってお り、該平行連接棒構造３０の支えによって、使用者は任意に該パッド４０を異な る位置，或いは異なる角度（図１０から１２参照）に移動でき、よって使用する 者の腕を心地よく支えられる姿勢にできる。

【０００６】 本考案の実施例中にて、該摺動座１２は椅子２０の前方或いは後方に向かって 摺動し、こうすることで使用者が腕の長さによって該摺動座１２及びパッド４０ を移動させ、腕を位置させるのに、最も快適な位置に調整することができる。 該固定座１１と摺動座１２は連結し、相対して摺動させる手段は多数ある。例 えば図２に示すように鳩尾溝と鳩尾塊の設計によるものでは、固定座１１の両側 縁は鳩尾塊１１０とし、摺動座１２の両側縁には該鳩尾塊１１０と整合する鳩尾 溝１２０が設けられ、こうすることで、該摺動座１２と固定座１１とは相互に整 合されて一体となり、相対して摺動する目的が達成される。 また該摺動座１２が摺動して該固定座１１より離脱するのを防止するべく、該 摺動式平台１０は位置制限構造が設けられており、これは主に該固定座１１に固 定されているストップ部１１１，及び該摺動座１２に設置されている位置制限柱 １２１から成り、該位置制限柱１２１とストップ部１１１とが相互に干渉しあっ て留め合うことより、該摺動座１２が固定座１１を離れてしまうのを防止してい る（図６，７参照）。 該ストップ部１１１においては、該固定座１１の該摺動座１２の片側に面して おり、これは突起した部品或いは板状の部品であり、該位置制限柱１２１は可動 式のものが最良であり、該摺動座１２に螺設されているボルトを該位置制限柱１ ２１とする等の方法があり、よって位置制限柱は移動でき且つ該ストップ部１１ １によって干渉される位置にまで至って、該摺動座１２が該固定座１１を離脱す るのを防止していればよく、または該ストップ部１１１と干渉し合わない解除位 置にまで移動されることで、使用者が必要に応じて該摺動座１２を該固定座１１ より取り外す。

【０００７】 またもう一つの実施例中では、該摺動座１２と固定座１１との間には一種の定 位構造が設けられており、該構造によって該摺動座１２の数段階に分けられた定 位機能が提供される。 該定位構造には数個の定位ポイント及び定位器を含み、図１に示すような実施 例中において、定位ポイントは該摺動座１２の摺動方向に配列された数個の穿孔 、或いは凹孔５０であり、該定位器は該固定座１１の弾性片５１に設置されてお り、該弾性片５１の一端はねじ５２等を利用して該固定座１１に固定されており 、もう一端は延伸して且つ弾性を具有する非固定端であり、該非固定端は該摺動 座１２の凹孔５０の表面に設けられた突出点５１０に向かっており、該突出点５ １０は該弾性片５１の弾力によって推されることで該凹孔５０に陥入して該摺動 座１２が一時的にある位置（図６から図８参照）に留まるのであり、或いは該凹 孔５０と弾性片５１の位置を相互に交換しても同様の効果が得られる。また該凹 孔５０の数と距離においては、必要に応じて決定される。

【０００８】 平行連接棒構造３０の主な用途は、該パッド４０を支えるものであり、実施例 中では平行四連接棒構造を採用しており、これら主連接棒３１とアーム連接棒３ ２a，bはどれも比較的広い面積を具有し、相互間はボルト３３とワッシャー３４ によって枢設されて一体となっており、該枢設位置の設置によって、該アーム連 接棒３２a，bは該主連接棒３１下方の重なる位置にまで回転して至ることができ るようになっている（図３参照）。 また、一つのアーム連接棒３２aを非回転式のものとし、もう一つのアーム連 接棒３２bを図１０に示すように回転式のものとすることでは、使用者は該アー ム連接棒３２aを中心として扇型の範囲での旋回をして該パッド４０の角度を調 整するものとしてもよい。

【０００９】 また他の実施例においては、同様に、該アーム連接棒３２a，bと該摺動座１２ の間に多数の定位構造を設け、該定位構造においては、上述同様に定位ポイント である凹孔５０a、並びにそれぞれアーム連接棒３２a，bに設置される定位器５ ３a，bを含み、該凹孔５０aは該摺動座１２に設置され、両該定位器５３a，bの 構造は相同であり、該定位器５３a，bは弾性片５４を具有し、該弾性片５４は前 述の該弾性片５１と同様であり、一端が固定され、もう一端は延伸して弾性を具 有する非固定端となっており、該非固定端は凹孔５０aの表面に設けられた突出 点５４０に向かっており、該突出点５４０は該弾性片５４の弾力に推されること で該凹孔５０aに陥入し、該アーム連接棒４３a，bが一時的にある位置にて留ま るようになっている（図１０から図１２参照）。 該凹孔５０aは、それぞれ該アーム連接棒３２a，bが枢設されている該摺動座 １２の枢接点を同じ円心として分布しており、該アーム連接棒３２a，bは異なる 位置或いは角度にまで回転するとき、該定位構造によって一時的にある位置に留 まることができるようになっている。また該アーム連接棒３２a，bが過度の旋回 によって使用不能になるのを防止するべく、該摺動座１２の両側にそれぞれ固定 された位置制限部１２２を設けることで、該アーム連接棒３２a，bを一定の扇型 の範囲内にて旋回するようにする（図１０参照）。

【００１０】 該固定座１１を該椅子３０の両側に設置することにおいては、該固定座１１を 該椅子３０の両側の支え２１（図５参照）に設置し、該支え２１は該椅子２０の 両側に固定されているものであったり、または該固定座１１が直接該椅子３０の 背もたれ両側に固定されているものである。 また図９に示すように、平行連接棒構造３０が剥き出しになっていることによ って使用者の腕などが挟まれて怪我をするのを防止するべく、安全保護蓋６０を 設置する場合、該安全保護蓋６０は該摺動座１２の上方に設置されて、該アーム 連接棒３２a，b及び定位構造を覆い被せる構造となっている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によると、肘掛及びパッドの構造の位置び角度が容易に各個人の好みに 合わせられることにより、座った際に腕が最も快適な場所に位置し、心地よく座 れる目的が達成された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体構造図である。

【図２】本考案の構造分解図であり、各パーツの連結関
係を示す図である。

【図３】本考案の平台の底部の構造図である。

【図４】本考案の平台と平行連関棒構造の構造側面図で
ある。

【図５】本考案の肘掛及びパッドの構造が椅子の構造に
設置された様子を示す図である。

【図６】本考案の構造側面図であり、摺動式平台の位置
が制限を受けて、離脱しない状態を示した図である。

【図７】本考案の局部構造図であり、摺動式平台の位置
制限構造と定位の構造を示す図である。

【図８】図７の局部拡大図であり、摺動式平台の定位構
造を示す図である。

【図９】本考案の立体構造図であり、平行四連接棒構造
に安全蓋を設置した様子を示す図である。

【図１０】本考案の操作説明図であり、パッドの位置調
整を示す図である。

【図１１】本考案の操作説明図であり、パッドの位置調
整を示す図である。

【図１２】本考案の操作説明図であり、パッドの位置調
整を示す図である。

【符号の説明】

１０ 可動式平台 １１ 固定座 １１０ 鳩尾塊 １１１ ストップ部 １２ 摺動座 １２０ 鳩尾溝 １２１ 位置制限柱 １２２ 位置制限部 ２０ 椅子 ２１ 支え ３０ 平行連接棒構造 ３１ 主連接棒 ３２a，３２b アーム連接棒 ３３ ボルト ３４ ワッシャー ４０ パッド ５０ 凹孔 ５１ 弾性片 ５２ ねじ ５１０ 突出点 ５０a 凹孔 ５３a，５３b 定位器 ５４ 弾性片 ５４０ 突出点 ６０ 安全保護蓋

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】椅子の両側に設置されて自由に位置移動及
   び角度調整を行うべく、主に固定座と平行連接棒構造と
   より構成される椅子の可動式肘掛及びパッドの構造にお
   いて、 椅子の両側の固定位置に固定されている固定座と、 主連接棒と、該主連接棒の両端にそれぞれ枢設されたア
   ーム連接棒とより構成されており、該両アーム連接棒の
   もう一端が該固定座に枢設されており、該主連接棒には
   パッドが載せられて該平行連接棒構造によって支えられ
   ており、任意に該パッドを異なる位置や角度に移動させ
   ることができる平行連接棒構造と、 を具有することを特徴とする椅子の可動式肘掛及びパッ
   ドの構造。
2. 【請求項２】該固定座は椅子の両側の支えに固定されて
   いることを特徴とする請求項１記載の椅子の可動式肘掛
   及びパッドの構造。
3. 【請求項３】該固定座は椅子の背もたれの両側に固定さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の椅子の可動式
   肘掛及びパッドの構造。
4. 【請求項４】安全保護蓋を含み、該安全保護蓋は該固定
   座の表面を覆っていることを特徴とする請求項１記載の
   椅子の可動式肘掛及びパッドの構造。
5. 【請求項５】椅子の両側に設置されて自由に位置移動及
   び角度調整を行うべく、主に摺動式平台と平行連接棒構
   造とより構成される椅子の可動式肘掛及びパッドの構造
   において、 椅子の両側の固定位置に固定されている固定座と、該固
   定座の支えに固定されている摺動座とより構成されて、
   該固定座と相対して摺動する摺動式平台と、 主連接棒と、該主連接棒の両端にそれぞれ枢設されたア
   ーム連接棒とより構成されており、該両アーム連接棒の
   もう一端が該固定座に枢設されており、該主連接棒には
   パッドが載せられて該平行連接棒構造によって支えられ
   ており、任意に該パッドを異なる位置や角度に移動させ
   ることができる平行連接棒構造と、 を具有することを特徴とする椅子の可動式肘掛及びパッ
   ドの構造。