JP3056720B2 - コマーシャル・メッセージ視聴評価システム - Google Patents

コマーシャル・メッセージ視聴評価システム

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JP3056720B2
JP3056720B2 JP10306148A JP30614898A JP3056720B2 JP 3056720 B2 JP3056720 B2 JP 3056720B2 JP 10306148 A JP10306148 A JP 10306148A JP 30614898 A JP30614898 A JP 30614898A JP 3056720 B2 JP3056720 B2 JP 3056720B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受信機、ラ
ジオ受信機で放送されるコマーシャル・メッセージ(本
明細書において「CM」というときはコマーシャル・メ
ッセージの略称である)を視聴者が実際に視聴した事実
と、その視聴者の商品の購買実績との間の関係を評価す
るシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受信機あるいはラジオ受信機で放
送されるCM(コマーシャル・メッセージ)は、通常は
番組の合間、あるいは番組の途中の休止時間に放送され
る。従来は、CMの視聴率は、番組が視聴されているか
否かということにより、間接的に判断されていた。すな
わち、高視聴率番組で放送されるCMは、高い確率で視
聴者によって視聴されているものと判断され、その番組
で放送されるCMに対して広告主は高い広告料を支払う
のが慣例となっていた。
【0003】このため、番組の視聴率は広告業界、放送
業界にとってきわめて重要なファクターであって、広告
料金の高低を定めるためにテレビ番組の視聴率調査シス
テムが存在している。
【0004】この従来のテレビ番組視聴率調査システム
は、標本世帯において放映されているテレビ局あるいは
テレビ番組を検出する多数の検出装置と、集計センター
と、これらの検出装置と集計センターとを結ぶ通信手段
とからなる。
【0005】すなわち、従来のテレビ番組視聴率調査シ
ステムは、調査会社が無作為かつ平均的に選んだ世帯を
標本世帯とし、それらの標本世帯のテレビ受信機に予め
上記検出装置を組み込んでおき、標本世帯がテレビ受信
機のスイッチを入れて所定のテレビ番組を視聴すると、
そのテレビ番組の視聴情報が通信手段を介して通常は調
査会社に設置されている集計センターに送られ、集計セ
ンターにおいてリアルタイムでテレビ番組の視聴率を把
握できるようにしたものである。
【0006】このようにして集計されたテレビ番組の視
聴率は、上述したように、各テレビ番組で放送されたC
Mの視聴率であるとみなされ、あるいはそれを基準にし
てCM視聴率を推定していた。
【0007】一方、CMで宣伝されている商品の消費者
による購買情報の調査は、テレビ番組の視聴率調査とは
別個の調査会社およびシステムによって、独自に調査さ
れていた。
【0008】この従来の消費者の商品の購買情報調査シ
ステムは、同様に調査会社によって無作為かつ平均的に
選ばれた標本世帯があり、それらの標本世帯に設置され
た購買品識別情報入力手段と、通常は調査会社に設置さ
れた集計センターと、これらの購買品識別情報入力手段
と集計センターとを結ぶ通信手段とからなる。
【0009】上記商品の購買情報調査システムによって
商品の購買情報を調査するには、各標本世帯において購
入した商品を特定する商品識別情報を前記購買品識別情
報入力手段によって入力し、それらの購買品識別情報を
前記通信手段によって集計センターに送信し、集計セン
ターにおいて各商品ごとに購買情報を集計していた。な
お、購買品識別情報入力手段は、以前には人間の手によ
って入力するものであったが、最近はバーコード・リー
ダーが利用されている。
【0010】放送されたCMの視聴回数と、CMを視聴
した消費者の宣伝商品の購入回数との関係を本明細書に
おいてCM視聴効果と呼ぶことにすると、従来における
CM視聴効果の評価は、GRP(グロスレーティングポ
イント:視聴率×放送回数)とアンケートによる認知率
の関係、さらには認知率と売上の関係とから全体として
推測していた。
【0011】上記GRPを算出するには、各テレビ局で
どの時間にどんなCMを放送したかを記録したCMマス
ターデータベースを使用していた。
【0012】CMマスターデータベースを必要とするの
は、最近のCMは、多数のテレビ局で放送され、一テレ
ビ局においても多数の番組や時間帯で多数回放送される
のが一般的であるので、評価にあたっては対象とするC
Mの放送時間と放送回数とを把握し、平均視聴率を算出
しなければならないからである。
【0013】すなわち、上記CMマスターデータベース
により、各テレビ局の各テレビ番組におけるCMの放送
回数を算出し、それらのCMの放送回数に各テレビ番組
の視聴率を乗じて合計し、その合計を全体のCM放送回
数で除して対象CMの平均視聴率を算出するようにして
いた。
【0014】その上で、従来のCM視聴効果の評価は、
CMの平均視聴率と宣伝商品の前記購買情報とを対比
し、種々の統計的解析手法や評価のノウハウ等により、
評価を行っていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のC
M視聴効果の評価方法には、以下の〜の解決すべき
課題があった。
【0016】 従来の技術では、CMを実際に視聴し
た者による商品購買の効果を直接評価することができな
かった。
【0017】従来のCM視聴効果の評価方法は、上述し
た通り、番組の視聴率によってCMの視聴率を推定し、
その番組の視聴率調査と宣伝商品の購買情報調査とは、
別個のシステムによって行われていた。
【0018】特に、番組の視聴率調査と宣伝商品の購買
情報調査とは、別々の標本世帯群によって行われていた
ので、実際にCMを視聴した者が購買行動を起こしたか
否かは不明であった。すなわち、CMの視聴効果の評価
において、もっとも基礎となる標本世帯の同一性(「シ
ングルソースデータ」という)が欠けており、従来の方
法による評価結果は推定の域を出ず、信頼性が著しく低
かった。
【0019】 従来の技術では、近い将来の多チャン
ネル放送時代に対応できず、CM視聴効果の評価をする
ことができない。
【0020】上述したように、従来のCM視聴効果の評
価方法は、番組の視聴率をCMの視聴率として評価して
いた。したがって、CMの視聴率を計算する上で、同一
のCMが各番組あるいは時間帯で放送された回数と、各
番組と時間帯のテレビ・ラジオの視聴率のデータのリン
クは必要不可欠であった。CMマスターデータベースが
このために必要であるのは、上述した通りであった。
【0021】しかし、最近は、衛星放送やケーブルテレ
ビの普及により、一テレビ局が数百チャンネルの番組を
同時に放送することが多くなってきた。
【0022】このように、同時に放送される番組が膨大
な数にのぼり、しかも衛星電波やケーブルなどのように
放送メディアが多様になると、視聴者が視聴する番組が
分散し、信頼できる番組視聴率調査を行うためには膨大
な数の標本世帯が必要となり、また、多放送局化によっ
てCMマスターデータベースの作成が困難になり、それ
ゆえ、すべての番組で放送されるCMの回数の把握が極
めて困難になり、実用上、番組の、すなわちCMの視聴
率調査が不可能になると考えられる。
【0023】このため、多チャンネル放送時代において
CMの視聴率調査のための新しいシステムの開発が待た
れていた。
【0024】 従来の技術では、CM自体の視聴実績
を直接評価することができなかった。
【0025】上述した通り、従来のCM視聴効果の評価
方法では、番組の視聴率を調査し、番組の視聴率をCM
の視聴率とみなしたり、番組の視聴率を基準にCMの視
聴率を推定していた。
【0026】しかし、実情は、番組を視聴中の視聴者で
も、CM放送になると番組を切り替えたりすることが多
く、あるいはビデオ録画されたCMが見られたり見られ
なかったり、番組の視聴率とCM自体の視聴率とは一致
しないことが経験的に知られている。
【0027】このため、従来のCM視聴効果の評価で
は、CMの視聴率自体を正確に評価することにならず、
CM視聴効果の評価全体が正確さに欠けていた。
【0028】このため、CM自体の視聴率、あるいは視
聴実績を直接評価できる方法の開発が待たれていた。
【0029】 従来の技術では、CMの放送の量と配
分の優劣、CMの内容の優劣、商品の優劣、等の評価や
分析等を行うことができなかった。
【0030】上述したように、従来のCM視聴効果評価
の方法では、CM自体の視聴率の把握、CMを視聴した
者が実際に購買行動を起こしたか否か、というような重
要な点が不明であったため、漠然としかCMの効果を把
握することができず、CMの放送の量と配分(CMの
「メディアプランニング」という)の優劣、CMの内容
(CMの「クリエイティブ」という)の優劣、商品の優
劣等を分離して正確に行うことができなかった。
【0031】本発明のCM視聴効果評価方法における上
記各種の評価については後述する。 従来の技術では、既存の消費者の情報の活用が十分
ではなかった。
【0032】現在、個人情報の蓄積は種々の分野や業界
で行われ、すでに個人については膨大な情報がデータベ
ース化されている。
【0033】従来のCM視聴効果の評価方法では、既存
の個人情報のデータベースとのリンクが十分ではなかっ
た。
【0034】従来のCM視聴効果の評価方法では、CM
を視聴した者の購買行動を直接把握するものではなかっ
たので、既存の個人情報を生かし、視聴者の属性とCM
の視聴効果との関係から新たな情報、たとえば特定の属
性を有する消費者群の消費行動や消費嗜好等の情報を得
ることができなかった。
【0035】以上から、本発明が解決しようとする課題
は、CM自体が実際に視聴されたか否かを検出でき、そ
のCMを視聴した者がどのような購買行動を起こすかを
直接把握できるシステムを提供することにより、正確な
CM視聴効果評価を行うことができるCM視聴効果評価
システムを提供することにある。
【0036】また、本発明が解決しようとする他の課題
は、多チャンネル放送の時代に対応し、多数の放送が多
様な放送メディアを通じて放送される状況下でも、CM
の視聴効果を的確に評価できるシステムを提供すること
にある。
【0037】また、本発明が解決しようとする他の課題
は、CMの放送の量と配分の優劣、CMの内容の優劣、
商品の優劣等の評価や分析等を行うことができるCM視
聴効果評価システムを提供することにある。
【0038】さらに、本発明が解決しようとする他の課
題は、既存の個人情報を活用し、所定の属性を有する消
費者群の消費嗜好あるいは消費行動等の新たな情報を提
供するCM視聴効果評価システムを提供することにあ
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係るコマ
ーシャル・メッセージ視聴評価システムは、テレビ受信
機、ラジオ受信機から放送された音声、あるいはテレビ
受信機、ラジオ受信機の音声出力信号を入力する音声入
力手段と、所定のコマーシャル・メッセージの音声の少
なくとも一部を入力して検出対象データとして記憶して
おく検出対象データ記憶手段と、前記音声入力手段が入
力した音声データと前記検出対象データ記憶手段に記憶
された検出対象データとを比較することにより特定のコ
マーシャル・メッセージが放送されていることを検出す
るコマーシャル・メッセージ検出手段と、前記コマーシ
ャル・メッセージ検出手段によって検出されたコマーシ
ャル・メッセージの放送実績情報に、当該コマーシャル・
メッセージが放送された標本世帯を特定する標本世帯識
別情報を付記してコマーシャル・メッセージ視聴情報と
して送信するコマーシャル・メッセージ視聴情報出力手
段と、を有するコマーシャル・メッセージ視聴情報検出
装置と、前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別情
報を入力する購買情報入力手段と、前記購買情報入力手
段によって入力された購買品識別情報に、前記標本世帯
を特定する標本世帯識別情報を付記して購買情報として
送信する購買情報出力手段と、を有する購買情報検出装
置と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購
買情報とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・メ
ッセージ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセージ
視聴情報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情報
記憶手段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と
前記購買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応さ
せ、前記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実
績との間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段に
よる評価結果を出力する出力手段と、有するコマーシャ
ル・メッセージ視聴効果評価装置と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0040】本願請求項2に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴効果評価システムは、請求項1のコマーシャル
・メッセージ視聴効果評価システムにおいて、前記コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の音声入力手段
は、音声による放送局識別信号を織り込んだテレビ受信
機、ラジオ受信機からの音声を入力し、前記コマーシャ
ル・メッセージ視聴情報検出装置の検出対象データ記憶
手段は、音声による放送局識別信号の少なくとも一部を
記憶し、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装
置のコマーシャル・メッセージ検出手段は、前記音声入
力手段が入力した音声データと前記検出対象データ記憶
手段に記憶された検出対象データとを比較することによ
り特定の放送局の放送が視聴されていることを検出し、
前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0041】本願請求項3に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴評価システムは、人間の可聴音域以外の周波数
域の音で構成したコマーシャル・メッセージ識別情報を
付したコマーシャル・メッセージの音声を入力する音声
入力手段と、所定のコマーシャル・メッセージのコマー
シャル・メッセージ識別情報を入力して検出対象データ
として記憶しておく検出対象データ記憶手段と、前記音
声入力手段が入力したコマーシャル・メッセージ識別情
報の音声データと前記検出対象データ記憶手段に記憶さ
れた検出対象データとを比較することにより特定のコマ
ーシャル・メッセージが放送されていることを検出する
コマーシャル・メッセージ検出手段と、前記コマーシャ
ル・メッセージ検出手段によって検出されたコマーシャ
ル・ メッセージの放送実績情報に、当該コマーシャル
・メッセージが放送された標本世帯を特定する標本世帯
識別情報を付記してコマーシャル・メッセージ視聴情報
として送信するコマーシャル・メッセージ視聴情報出力
手段と、を有するコマーシャル・メッセージ視聴情報検
出装置と、前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別
情報を入力する購買情報入力手段と、前記購買情報入力
手段によって入力された購買品識別情報に、前記標本世
帯を特定する標本世帯識別情報を付記して購買情報とし
て送信する購買情報出力手段と、を有する購買情報検出
装置と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記
購買情報とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・
メッセージ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセー
ジ視聴情報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情
報記憶手段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報
と前記購買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応
させ、前記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買
実績との間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段
による評価結果を出力する出力手段と、有するコマーシ
ャル・メッセージ視聴効果評価装置と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0042】本願請求項4に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴効果評価システムは、請求項3のコマーシャル
・メッセージ視聴効果評価システムにおいて、前記コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の音声入力手段
は、人間の可聴音域以外の周波数域の音で構成した放送
局識別信号を付したテレビ受信機、ラジオ受信機の音声
を入力し、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出
装置の検出対象データ記憶手段は、前記放送局識別信号
の少なくとも一部を記憶し、前記コマーシャル・メッセ
ージ視聴情報検出装置のコマーシャル・メッセージ検出
手段は、前記音声入力手段が入力した音声データと前記
検出対象データ記憶手段に記憶された検出対象データと
を比較することにより特定の放送局の放送が視聴されて
いることを検出し、前記コマーシャル・メッセージ視聴
情報検出装置のコマーシャル・メッセージ視聴情報出力
手段は、前記コマーシャル・メッセージ検出手段によっ
て検出された放送局の情報に当該放送局が視聴されてい
た標本世帯の標本世帯識別情報を付記して放送局視聴情
報として送信する、ように構成されていることを特徴と
するものである。
【0043】本願請求項5に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴評価システムは、コマーシャル・メッセージの
音声に変調の方法によりコマーシャル・メッセージ識別
情報を多重的に付したコマーシャル・メッセージの音声
を入力する音声入力手段と、所定のコマーシャル・メッ
セージのコマーシャル・メッセージ識別情報を入力して
検出対象データとして記憶しておく検出対象データ記憶
手段と、前記音声入力手段が入力したコマーシャル・メ
ッセージ識別情報の音声データと前記検出対象データ記
憶手段に記憶された検出対象データとを比較することに
より特定のコマーシャル・メッセージが放送されている
ことを検出するコマーシャル・メッセージ検出手段と、
前記コマーシャル・メッセージ検出手段によって検出さ
れたコマーシャル・メッセージの放送実績情報に、当該
コマーシャル・メッセージが放送された標本世帯を特定
する標本世帯識別情報を付記してコマーシャル・メッセ
ージ視聴情報として送信するコマーシャル・メッセージ
視聴情報出力手段と、を有するコマーシャル・メッセー
ジ視聴情報検出装置と、前記標本世帯の購買品を特定す
る購買品識別情報を入力する購買情報入力手段と、前記
購買情報入力手段によって入力された購買品識別情報
に、前記標本世帯を特定する標本世帯識別情報を付記し
て購買情報として送信する購買情報出力手段と、を有す
る購買情報検出装置と、前記コマーシャル・メッセージ
視聴情報と前記購買情報とを受信する通信手段と、前記
コマーシャル・メッセージ視聴情報を記憶するコマーシ
ャル・メッセージ視聴情報記憶手段と、前記購買情報を
記憶する購買情報記憶手段と、前記コマーシャル・メッ
セージ視聴情報と前記購買情報とを前記標本世帯識別情
報を介して対応させ、前記コマーシャル・メッセージの
視聴実績と購買実績との間の関係を評価する評価手段
と、前記評価手段による評価結果を出力する出力手段
と、有するコマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置
と、を備えたことを特徴とするコマーシャル・メッセー
ジ視聴効果評価システム。
【0044】本願請求項6に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴効果評価システムは、請求項5のコマーシャル
・メッセージ視聴効果評価システムにおいて、前記コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の音声入力手段
は、変調の方法により放送局識別信号を多重的に付した
テレビ受信機、ラジオ受信機の音声を入力し、前記コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の検出対象デー
タ記憶手段は、前記放送局識別信号の少なくとも一部を
記憶し、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装
置のコマーシャル・メッセージ検出手段は、前記音声入
力手段が入力した音声データと前記検出対象データ記憶
手段に記憶された検出対象データとを比較することによ
り特定の放送局の放送が視聴されていることを検出し、
前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0045】本願請求項7に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴評価システムは、テレビ受信機の画像出力信号
を入力する画像入力手段と、所定のコマーシャル・メッ
セージの映像信号の少なくとも一部を検出対象データと
して入力記憶しておく検出対象データ記憶手段と、前記
画像入力手段が入力した画像データと前記検出対象デー
タ記憶手段に記憶された検出対象データとを比較するこ
とにより特定のコマーシャル・メッセージが放送されて
いることを検出するコマーシャル・メッセージ検出手段
と、前記コマーシャル・メッセージ検出手段によって検
出されたコマーシャル・メッセージの放送実績情報に、
当該コマーシャル・メッセージが放送された標本世帯を
特定する標本世帯識別情報を付記してコマーシャル・メ
ッセージ視聴情報として送信するコマーシャル・メッセ
ージ視聴情報出力手段と、を有するコマーシャル・メッ
セージ視聴情報検出装置と、前記標本世帯の購買品を特
定する購買品識別情報を入力する購買情報入力手段と、
前記購買情報入力手段によって入力された購買品識別情
報に、前記標本世帯を特定する標本世帯識別情報を付記
して購買情報として送信する購買情報出力手段と、を有
する購買情報検出装置と、前記コマーシャル・メッセー
ジ視聴情報と前記購買情報とを受信する通信手段と、前
記コマーシャル・メッセージ視聴情報を記憶するコマー
シャル・メッセージ視聴情報記憶手段と、前記購買情報
を記憶する購買情報記憶手段と、前記コマーシャル・メ
ッセージ視聴情報と前記購買情報とを前記標本世帯識別
情報を介して対応させ、前記コマーシャル・メッセージ
の視聴実績と購買実績との間の関係を評価する評価手段
と、前記評価手段による評価結果を出力する出力手段
と、有するコマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0046】本願請求項8に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴効果評価システムは、請求項7のコマーシャル
・メッセージ視聴効果評価システムにおいて、前記コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の画像入力手段
は、画像による放送局識別信号を混在させたテレビ受信
機の画像出力信号を入力し、前記コマーシャル・メッセ
ージ視聴情報検出装置の検出対象データ記憶手段は、画
像による放送局識別信号の少なくとも一部を記憶し、前
記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマー
シャル・メッセージ検出手段は、前記画像入力手段が入
力した画像データと前記検出対象データ記憶手段に記憶
された検出対象データとを比較することにより特定の放
送局の放送が視聴されていることを検出し、前記コマー
シャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマーシャル・
メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマーシャル・メ
ッセージ検出手段によって検出された放送局の情報に当
該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世帯識別情報
を付記して放送局視聴情報として送信する、ように構成
されていることを特徴とするものである。
【0047】本願請求項9に係るコマーシャル・メッセ
ージ視聴評価システムは、請求項1ないし8のいずれか
のシステムにおいて、前記コマーシャル・メッセージ視
聴情報検出装置は、クロック手段を有し、前記コマーシ
ャル・メッセージ検出手段によって検出されたコマーシ
ャル・メッセージの放送実績情報に時刻データを付記
し、前記コマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置
は、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報に付された
時刻データにより時間帯ごとのコマーシャル・メッセー
ジの視聴実績評価を行うことを特徴とするものである。
【0048】本願請求項10に係るコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムは、請求項9のシステムにおい
て、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置
は、チューナーから選局されている放送局を検出する放
送局検出手段を有し、前記コマーシャル・メッセージ検
出手段によって検出されたコマーシャル・メッセージの
放送実績情報に放送局データを付記し、前記コマーシャ
ル・メッセージ視聴効果評価装置は、前記コマーシャル
・メッセージ視聴情報に付された時刻データと放送局デ
ータとにより放送番組を特定し、番組ごとのコマーシャ
ル・メッセージの視聴実績評価を行うことを特徴とする
ものである。
【0049】本願請求項11に係るコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムは、請求項1ないし10のいず
れかのシステムにおいて、前記コマーシャル・メッセー
ジ視聴効果評価装置は、標本世帯の家族構成、収入、年
齢帯、購買実績データ、嗜好情報を含む各標本世帯の属
性情報を記憶管理する属性データベースを有し、前記属
性データベースの所定項目により標本世帯を特定の属性
を有する標本世帯グループに分類し、標本世帯グループ
ごとのコマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績
との間の関係を評価する、ことを特徴とするものであ
る。
【0050】本願請求項12に係るコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムは、請求項1ないし10のいず
れかのシステムにおいて、前記コマーシャル・メッセー
ジ視聴効果評価装置は、標本世帯の家族構成、収入、年
齢帯、購買実績データ、嗜好情報を含む各標本世帯の属
性情報を記憶管理する外部の属性データベースと通信す
る通信手段を有し、前記通信手段により、標本世帯の属
性情報を入力し、その属性情報の所定項目により標本世
帯を特定の属性を有する標本世帯グループに分類し、標
本世帯グループごとのコマーシャル・メッセージの視聴
実績と購買実績との間の関係を評価する、ことを特徴と
するものである。
【0051】本願請求項13に係るコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムは、請求項1ないし12のいず
れかのシステムにおいて、前記購買情報検出装置はクロ
ック手段を有し、購買品識別情報に購買日または入力日
を含む時刻データを付加し、前記コマーシャル・メッセ
ージ視聴効果評価装置は、購買情報の前記時刻データに
より、購買品の同時購入数、購買サイクルを評価するこ
とを特徴とするものである。
【0052】本願請求項14に係るコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムは、請求項1ないし13のいず
れかのシステムにおいて、前記コマーシャル・メッセー
ジ視聴情報検出装置は、前記コマーシャル・メッセージ
検出手段によって検出されたコマーシャル・メッセージ
の放送実績情報を一時的に蓄積する蓄積手段を有し、所
定量のコマーシャル・メッセージの放送実績情報を蓄積
した後にこれらをまとめて前記コマーシャル・メッセー
ジ視聴情報出力手段により標本世帯識別情報を付して送
信することを特徴とするものである。本願請求項15に
係るコマーシャル・メッセージ視聴評価システムは、請
求項1ないし13のいずれかのシステムにおいて、前記
購買情報検出装置は、前記購買情報入力手段によって入
力した購買品識別情報を一時的に蓄積する蓄積手段を有
し、所定量の購買品識別情報を蓄積した後にこれらをま
とめて前記購買情報出力手段により標本世帯識別情報を
付して送信することを特徴とするものである。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、願書に添付した図面を用いて説明する。 1. コマーシャル・メッセージ視聴評価システムの構成
と概念 まず、図1に本発明によるコマーシャル・メッセージ視
聴評価システムの全体的な構成と概念とを説明する図を
示す。
【0054】図1に示すように、本発明の一実施形態で
あるコマーシャル・メッセージ視聴評価システム1に
は、調査する者と調査される者として、調査会社Aとそ
の調査会社Aによって無作為かつ平均的に選ばれた多数
の標本世帯a,…,nとがある。装置の構成としては、
コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1は、調査
会社Aに設置されたCM視聴効果評価装置2(コマーシ
ャル・メッセージ視聴効果評価装置2)と、標本世帯
a,…,nに設置されたCM視聴情報検出装置3(コマ
ーシャル・メッセージ視聴情報検出装置3)と購買情報
検出装置4とからなる。
【0055】CM視聴情報検出装置3は、標本世帯a,
…,nのテレビ受信機の音声や映像あるいはラジオ受信
機の音声を検出できる場所に設置される装置であって、
後述するような機構により、特定のCMが放送された事
実を検出し、送信することができる装置である。
【0056】購買情報検出装置4は、同じく標本世帯
a,…,nに設置される装置であって、標本世帯の家族
が購買した商品の商品コード等を入力、送信する装置で
ある。CM視聴効果評価装置2は、上記CM視聴情報検
出装置3と購買情報検出装置4が送信した情報を受信し
て様々に解析評価する装置である。
【0057】なお、CM視聴効果評価装置2とCM視聴
情報検出装置3との間、及びCM視聴効果評価装置2と
購買情報検出装置4との間には、通信手段が存在する。
この通信手段は、電話回線網、コンピュータ通信網等、
既存の通信手段を利用することで足り、また、無線によ
る通信手段を利用することも可能である。このため、本
発明のコマーシャル・メッセージ視聴評価システム1で
は、後述するように、CM視聴効果評価装置2とCM視
聴情報検出装置3と購買情報検出装置4に出力手段を備
え、その出力手段に通信手段を含ませることにより、C
M視聴効果評価装置2とCM視聴情報検出装置3と購買
情報検出装置4間の通信網等を発明の構成要件から除外
している。
【0058】上記構成のコマーシャル・メッセージ視聴
評価システム1において、CM視聴効果の評価は以下の
ようにして行われる。
【0059】まず、標本世帯でテレビ受信機、ラジオ受
信機にスイッチを入れると、CM視聴情報検出装置3が
作動し、指定されたCMの放送の有無を、テレビ受信
機、ラジオ受信機が受信をしている限り、常時検出す
る。
【0060】CM視聴情報検出装置3が所定のCM(単
数複数を問わない)が放送されたことを検出すると、そ
の情報を調査会社AのCM視聴効果評価装置2へ、標本
世帯識別情報を付して送信する。この送信される情報は
本明細書においてCM視聴情報という。
【0061】このCM視聴情報を受けて、調査会社Aの
CM視聴効果評価装置2では、どの標本世帯が何時、ど
のCMをどの程度の回数でどの放送局から視聴したかを
集計する。
【0062】一方、標本世帯の者は、生活を維持するた
め商店等で商品を購買するが、CMを視聴したことによ
り、大小の差はあるがその購買行動、すなわち購買商品
にCMの影響が現れることが期待される。予め、調査会
社Aと標本世帯a,…,nは購買品の情報を授受する契
約をしておき、標本世帯は、購入した商品の商品コード
等の購買品識別情報を購買情報検出装置4により入力す
る。好ましくは、この購買情報検出装置4による商品コ
ードの入力は、バーコードリーダーによる。購買情報検
出装置4は、入力された購買品識別情報に標本世帯識別
情報を付してCM視聴効果評価装置2へ送信する。この
送信される情報は本明細書において購買情報という。
【0063】この購買情報により、調査会社AのCM視
聴効果評価装置2では、どの標本世帯がどのような商品
を購入したかを集計把握する。
【0064】調査会社AのCM視聴効果評価装置2は、
標本世帯識別情報を介して、上記各標本世帯のCM視聴
情報と購買情報とを対応させ、これにより、CMの視聴
事実と購買行動との関係を様々に解析、評価する。
【0065】以上のコマーシャル・メッセージ視聴評価
システム1のCM視聴効果評価の流れから明らかなよう
に、本発明のコマーシャル・メッセージ視聴評価システ
ムは、CMそのものの視聴を検出し、かつ、CMを視聴
した者の購買行動を調査するシングルソースデータシス
テムである。
【0066】なお、上記説明では、CM視聴情報検出装
置3と購買情報検出装置4は、それぞれCM視聴情報と
購買情報を別々に検出してCM視聴効果評価装置2に送
信するようにしていた。しかし、通信の効率化のため
に、CM視聴情報検出装置3がCM視聴情報を購買情報
検出装置4に出力し、購買情報検出装置4が購買情報と
CM視聴情報を併せてCM視聴効果評価装置2に送信す
るようにしてもよい。無論、その逆に購買情報検出装置
4が購買情報をCM視聴情報検出装置3に出力し、CM
視聴情報検出装置3がCM視聴情報と購買情報を併せて
CM視聴効果評価装置2に送信するようにしてもよい。
本願請求項において、CM視聴情報検出装置3と購買情
報検出装置4が、それぞれCM視聴情報と購買情報を
「送信」するとしたのは、これらの場合を含む意であ
る。
【0067】また、この場合に、上記説明では、「CM
視聴効果評価装置2は、標本世帯識別情報を介して、上
記各標本世帯のCM視聴情報と購買情報とを対応させ」
としているが、予め同一の標本世帯識別情報を付してC
M視聴情報と購買情報を送信するようしてもよい。これ
によれば、CM視聴効果評価装置2におけるCM視聴情
報と購買情報の対応付けの処理が省かれ、効率的な処理
を行うことができる。 2. CM視聴効果評価装置、CM視聴情報検出装置、購
買情報検出装置の構成と処理 以下に、上記実施形態のコマーシャル・メッセージ視聴
評価システム1を実現するためのCM視聴効果評価装置
2とCM視聴情報検出装置3と購買情報検出装置4の詳
細な構成と処理について、図2〜図5を用いて説明す
る。
【0068】2.1. CM視聴情報検出装置 図2にCM視聴情報検出装置3の構成と処理の流れを示
す。
【0069】図2に示すように、CM視聴情報検出装置
3は、音声入力手段3aと、検出対象データ記憶手段3b
と、CM検出手段3c(コマーシャル・メッセージ検出手
段3c)と、蓄積手段3dと、CM視聴情報出力手段3e
(コマーシャル・メッセージ視聴情報出力手段3e)と、
放送局検出手段3fと、クロック手段3gとを有してい
る。
【0070】音声入力手段3aは、テレビ受信機、ラジ
オ受信機から放送された音声、あるいはテレビ受信機、
ラジオ受信機の音声出力信号を入力するための手段であ
る。テレビ受信機、ラジオ受信機から放送された音声を
入力する場合は、好ましくはテレビ受信機等の放送音声
が届く場所にマイク等を設置する。一方、テレビ受信
機、ラジオ受信機の音声出力信号から音声を入力する場
合は、テレビ受信機等の音声出力端子に接続するように
する。
【0071】検出対象データ記憶手段3bは、所定のコ
マーシャル・メッセージの音声の少なくとも一部を入力
して検出対象データとして記憶しておく手段である。こ
こで、「入力して検出対象データとして記憶しておく」
とは、文字通り検出対象データを検出対象データ記憶手
段3bに入力可能に構成してもよいし、ROMの場合で
も製造時に広い意味で検出対象データを「入力する」の
で、検出対象データ記憶手段3bはROMであってもよ
い。
【0072】CM検出手段3cは、音声入力手段3aが入
力した音声データと検出対象データ記憶手段3bに記憶
された検出対象データとを入力し、これらを比較するこ
とにより、特定のコマーシャル・メッセージが放送され
ていることを検出する手段である。
【0073】図5にCM検出手段3cによるコマーシャ
ル・メッセージの検出方法を示す。
【0074】図5のグラフは、縦軸に音声の振幅、横軸
に時間をとり、曲線はコマーシャル・メッセージの音声
波形が所々に入ったテレビ受信機の特定周波数における
放送音声の波形を示している。図5の上部に示した2つ
の波形は、検出対象データの波形であり、2つの検出対
象データの波形は同一のものである。
【0075】検出対象データは、図5に示すように短い
検出ヘッド部分を有している。
【0076】CM検出手段3cは、検出対象データの検
出ヘッド部分により、テレビ受信機の放送音声の波形を
監視し、検出ヘッドと一致する部分があるか否かをチェ
ックする。検出ヘッドと一致する部分があれば、検出対
象データと同一のCMが放送されている可能性があるの
で、検出ヘッドに続く部分の波形の照合を行う。
【0077】照合を行った結果、検出ヘッドを含めて検
出対象データとすべて同一の波形ならば、検出しようと
するCMの音声であることが確実であるので、検出対象
データのCMが視聴されたとして当該CMの一回の視聴
実績を記録する。
【0078】なお、検出対象データの検出ヘッドを用い
て検出するのは、短い波形によって検出することによ
り、連続的に流れる音声の波形において、区切りの相違
による波形の相違をなくし、少ないメモリによって大き
な検出対象データを確実に検出するためである。したが
って、検出対象データが比較的小さい場合は、検出対象
データ全体を直接検出することもできる。
【0079】また、上記図5を用いて説明した方法は、
一つの周波数を用いてコマーシャル・メッセージを検出
する方法であったが、複数の周波数をサンプリングし
て、すべての周波数について一致することにより、検出
対象のコマーシャル・メッセージを検出することもでき
る。この場合には、複数の周波数において一致すること
が条件となるので、検出精度が高い分、検出対象データ
を短く設定することができる。
【0080】また、上記図5の説明では、理解容易のた
めにアナログ的な波形を用いて説明したが、むろん、波
形をデジタル化しておき、デジタル的にコマーシャル・
メッセージを検出するのが好ましい。
【0081】以上がCM検出手段3cによるCMの検出
であったが、ここで再び図3に戻ってCM視聴情報検出
装置3の説明を続ける。
【0082】複数のCMの視聴事実を検出するには、上
記音声波形の検出を複数系列設け、音声入力手段3aが
入力した音声を複数系列に分けてCM検出手段3cに入
力し、それぞれの系列について異なる検出対象データに
ついて、それぞれ上述した方法によってコマーシャル・
メッセージの検出を行えばよい。
【0083】蓄積手段3dは、CM検出手段3cによって
検出されたコマーシャル・メッセージの放送実績情報を
一時的に蓄積する手段である。なお、蓄積手段3dは、
必ず必要なデバイスではない。すなわち、蓄積手段3d
がない場合は、CM視聴情報出力手段3eは、CM検出
手段3cが検出したコマーシャル・メッセージ視聴情報を
逐次送信すればよい。
【0084】CM視聴情報出力手段3eは、CM検出手
段3cによって検出されたコマーシャル・メッセージの放
送実績情報に、当該コマーシャル・メッセージが放送さ
れた標本世帯を特定する標本世帯識別情報(標本世帯I
D、コード等)を付記してコマーシャル・メッセージ視
聴情報としてCM視聴効果評価装置2に送信する手段で
ある。CM視聴情報出力手段3eは、好ましくは通信手
段である。
【0085】放送局検出手段3fは、チューナーから選
局されている放送局を検出する手段である。放送周波数
により選局されている放送局を特定するものである。
【0086】クロック手段3gは、CM検出手段3cによ
って検出されたコマーシャル・メッセージの放送実績情
報に時刻データを付記する手段である。
【0087】放送局検出手段3fとクロック手段3gは、
時刻と放送局とを特定することにより、番組を特定する
ことができる。放送番組を直接特定する番組識別情報が
放送信号から取得できる場合には、一体として、番組を
特定するための手段としてもよい。ただし、時間帯ごと
のコマーシャル・メッセージ視聴実績や、放送局ごとの
コマーシャル・メッセージ視聴実績を評価する場合に
は、放送局検出手段3fとクロック手段3gは別個独立に
作動可能にするのが好ましい。
【0088】なお、放送局検出手段3fとクロック手段
3gは、コマーシャル・メッセージが放送された番組や時
間帯が必要な評価をするために必要な手段であり、番組
や時間帯が必要でない評価のみを行う場合は省略をする
ことができる。
【0089】以上の構成により、CM視聴情報検出装置
3は、標本世帯で放送されたコマーシャル・メッセージ
を検出して、CM視聴情報をCM視聴効果評価装置2に
送信する。
【0090】すなわち、CM視聴情報検出装置3は、標
本世帯のテレビ受信機あるいはラジオ受信機に電源が投
入されると、音声入力手段3aにより、テレビ受信機・
ラジオ受信機から放送された音声あるいは音声出力信号
を入力する。検出対象データ記憶手段3bには、予め検
出しようとするコマーシャル・メッセージの検出対象デ
ータが入力されており、CM検出手段3cは、上記音声
入力手段3aが入力した音声データと、検出対象データ
とを図5で説明した方法で比較して、検出対象のコマー
シャル・メッセージが放送された事実を検出する。放送
局検出手段3fとクロック手段3gは、それぞれコマーシ
ャル・メッセージが放送された放送局と時間をコマーシ
ャル・メッセージの放送情報に付記する。
【0091】このコマーシャル・メッセージが放送され
たという情報は、蓄積手段3dに一時蓄積され、一定量
あるいは一定時間に達したら標本世帯識別情報を付さ
れ、CM視聴情報出力手段3eにより、コマーシャル・メ
ッセージ視聴情報としてCM視聴効果評価装置2に送信
される。
【0092】なお、上記実施形態では、放送局検出手段
3fによって視聴されている放送局を検出、特定するよ
うにしていたが、放送局検出手段3fを省き、代替とし
てテレビ受信機やラジオ受信機の音声に放送局を特定す
るための放送局識別信号を付してこれを上記音声入力手
段3aによって拾うようにしてもよい。この場合は、検
出対象データ記憶手段3bに放送局識別信号の少なくと
も一部を記憶させ、CM検出手段3cにより、音声入力
手段3aが入力した音声データと検出対象データ記憶手
段3bが記憶した放送局識別信号を照合し、一致する放
送局識別信号を検出することにより視聴されている放送
局を特定することができる。
【0093】2.2. 購買情報検出装置 次に、購買情報検出装置4について図3を用いて説明す
る。
【0094】購買情報検出装置4は、購買情報入力手段
4aと、蓄積手段4bと、CM視聴情報出力手段4c(コ
マーシャル・メッセージ視聴情報出力手段4c)と、クロ
ック手段4dと、を有している。
【0095】購買情報入力手段4aは、標本世帯の購買
品を特定する購買品識別情報を入力するための手段であ
る。前述したように、購買情報入力手段4aは、好まし
くはバーコードリーダーであるが、購買した商品の識別
情報を入力可能である限りバーコードリーダーに限られ
ず、任意のものとすることができ、たとえば商品コード
等を入力するためのキーボード等も購買情報入力手段4
aに含まれる。
【0096】蓄積手段4bは、購買情報入力手段4aが入
力した購買品識別情報を一時的に蓄積するための手段で
ある。なお、蓄積手段4bは、必ず必要なデバイスでは
なく、購買情報を逐次送信する場合には、蓄積手段4b
を省略することができる。
【0097】CM視聴情報出力手段4cは、購買情報入
力手段4aによって入力され、蓄積手段4bに一時的に蓄
積された購買品識別情報に、標本世帯を特定する標本世
帯識別情報(標本世帯ID、コード等)を付記して購買
情報としてCM視聴効果評価装置2に送信する手段であ
る。CM視聴情報出力手段4cは、通信手段を含む概念
である。
【0098】クロック手段4dは、購買情報入力手段4a
によって入力された購買品識別情報に購買日または入力
日を含む時刻データを付加する手段である。なお、購買
品の同時購入数や購買サイクル等を評価する必要がない
ときは、クロック手段4dを省略することができる。
【0099】以上の構成により、購買情報検出装置4
は、標本世帯が購買した商品の商品コードを購買情報入
力手段4aにより入力し、クロック手段4dによって商品
の購買日等を特定し、それを購買品識別情報として蓄積
手段4bに一時的に蓄積し、一定量に達したところで、
標本世帯識別情報を付して購買情報としてCM視聴情報
出力手段4cによりCM視聴効果評価装置2に送信する
ことができる。
【0100】2.3. CM視聴効果評価装置 次に、CM視聴効果評価装置2について図4を用いて以
下に説明する。
【0101】CM視聴効果評価装置2は、通信手段2a
と、CM視聴情報記憶手段2b(コマーシャル・メッセー
ジ視聴情報記憶手段2b)と、購買情報記憶手段2cと、
評価手段2dと、出力手段2eと、を有している。
【0102】この他、本実施形態ではCM視聴効果評価
装置2に含まれていないが、属性データベース5があ
る。属性データベース5は、CM視聴効果評価装置2の
一部であってもよい。
【0103】通信手段2aは、CM視聴効果評価装置2
とCM視聴情報検出装置3とから、それぞれコマーシャ
ル・メッセージ視聴情報と購買情報とを受信する手段で
ある。
【0104】また、本実施形態では、通信手段2aは、
属性データベース5との通信を行う通信手段を兼ねてい
る。実施形態により、属性データベース5のための通信
手段は通信手段2aと別個独立としてもよい。
【0105】CM視聴情報記憶手段2bは、CM視聴情
報検出装置3からのコマーシャル・メッセージ視聴情報
を記憶する手段である。
【0106】購買情報記憶手段2cは、購買情報検出装
置4からの購買情報を記憶するための手段である。
【0107】評価手段2dは、CM視聴情報記憶手段2b
と購買情報記憶手段2cとにそれぞれ記憶されたコマー
シャル・メッセージ視聴情報と購買情報とを取り出し、
それらの情報を標本世帯識別情報を介して対応させ、コ
マーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との間の
関係を評価する手段である。
【0108】出力手段2eは、評価手段2dによる評価結
果を出力する手段である。出力手段2eは、評価結果を
紙に出力する手段であってもよく、あるいは画面に出力
する手段でもよく、あるいは評価結果をデータとして所
定のファイルあるいは装置に出力する手段であってもよ
い。出力手段2eの例としてはプリンタ、モニタ、通信
手段等が挙げられる。
【0109】属性データベース5は、標本世帯の家族構
成、収入、年齢帯、購買実績データ、嗜好情報を含む各
標本世帯の属性情報を記憶管理するものである。ここで
挙げた家族構成、収入等は、標本世帯の属性情報の「項
目」である。ただし、属性データベース5が記憶管理す
る標本世帯の属性情報項目は、上記例示した家族構成、
収入等に限られず、種々の既存の顧客情報データベース
により、その属性情報項目は異なる。
【0110】以上の構成により、CM視聴効果評価装置
2は、CM視聴情報検出装置3と購買情報検出装置4と
によって収集されたCM視聴情報と購買情報とを入力
し、これらの情報をそれぞれCM視聴情報記憶手段2b
と購買情報記憶手段2cに記憶し、コマーシャル・メッセ
ージの視聴評価を行うときには、標本世帯識別情報をキ
ーとして特定の標本世帯群のCM視聴情報と購買情報と
をCM視聴情報記憶手段2bと購買情報記憶手段2cから
取り出し、それらのCM視聴情報と購買情報の関係を解
析、評価する。
【0111】上記「特定の標本世帯群」を決定する際に
属性データベース5の情報が使用される。すなわち、
「特定の標本世帯群」は共通の属性を有するものであ
り、たとえば、同一の家族構成を有する標本世帯群や、
同一の収入帯に属する標本世帯群について上記CM視聴
情報と購買情報の関係を解析評価するのである。
【0112】本実施形態のCM視聴効果評価装置2から
の出力として、時間帯/CM視聴実績、番組別/CM視
聴実績、標本世帯タイプ別CM視聴効果、標本世帯ごと
の情報感度の程度、購買品同時購入数、購買サイクル等
の評価がある。 3. コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1によ
るCM視聴実績の把握とCM視聴効果の評価 コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1によれ
ば、図4の出力手段2eからの出力に示すように、コマ
ーシャル・メッセージの現実の視聴実績の把握、コマー
シャル・メッセージの放送の量と配分(CMの「メディ
アプランニング」という)の評価とCMの内容(CMの
「クリエイティブ」という)の評価、商品の優劣の評
価、標本世帯に関する情報等の獲得等、をすることがで
きる。
【0113】3.1. コマーシャル・メッセージの現実の
視聴実績の把握 コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1は、図2
のCM視聴情報検出装置3に関する説明から明らかなよ
うに、CM自体の視聴事実を検出する。すなわち、コマ
ーシャル・メッセージ視聴評価システム1によれば、コ
マーシャル・メッセージが実際に放送されたことを検出
する。
【0114】このように、特定のコマーシャル・メッセ
ージが現実に放送されたことを検出することにより、番
組の視聴率を用いてCMの視聴率を推定する曖昧さを排
除することができる。たとえば、多くの視聴者がCMの
放送開始時にそれまで視聴していたチャンネルを他のチ
ャンネルへ切り替えることが知られているが、本発明の
システムによればその影響を排除することができる。
【0115】また、本発明のコマーシャル・メッセージ
視聴評価システム1の注目すべき他の点は、このように
コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1はCM自
体の視聴事実を検出するので、近い将来、きわめて多数
の番組が地上波、衛星波、有線を通じて同時に放送され
る多チャンネル化時代においても、視聴者が視聴してい
る番組に拘わらず、現に放送されたコマーシャル・メッ
セージのみを検出し、カウントすることができる。
【0116】これにより、多チャンネル化時代では視聴
者が視聴する番組が種々多様な番組に分散するため、番
組視聴率調査が困難であると予見される近い将来におい
て、本発明のシステムによれば、コマーシャル・メッセ
ージの現実の視聴実績を把握することができるのであ
る。
【0117】このことは、広告業界、放送業界に対して
適正なCM放送料の基準を提供することができるという
社会的な意味を有している。
【0118】3.2. CMの「メディアプランニング」の
評価とCMの「クリエイティブ」の評価 CMの「メディアプランニング」の評価とCMの「クリ
エイティブ」の評価は本発明が目的とするCM視聴効果
の評価に他ならない。
【0119】ここで、本発明のシステムによるCM視聴
効果の評価は、「シングルソースデータ」による評価シ
ステムである点は重要である。
【0120】すなわち、図1の説明から明らかなよう
に、本発明によるコマーシャル・メッセージ視聴評価シ
ステムによれば、ある標本世帯の構成員が特定のコマー
シャル・メッセージを視聴した情報と、その標本世帯の
構成員の購買情報とを対比させて関係を解析するので、
消費者の購買行動とコマーシャル・メッセージの視聴と
の関係を直接求めることができる。このCM視聴効果評
価は、従来CMの視聴調査と購買調査とを別個に行って
いたCM視聴効果評価に比して、はるかに有意義な評価
を行うことができる。
【0121】本発明によるCM視聴効果の評価は、上記
「シングルソースデータ」による評価であることによ
り、CMの「メディアプランニング」の評価と、CMの
「クリエイティブ」の評価と、分離してそれぞれ正確に
評価することができる。
【0122】CMの「メディアプランニング」の評価
は、適正な量のCMを適正な番組あるいは時間帯に放送
したかの評価である。すなわち、CMの「メディアプラ
ンニング」の評価は、ターゲットとする消費者層が視聴
する番組や時間帯にCMを放送したか否かということの
評価である。
【0123】この評価は、標本世帯の属性情報(家族構
成、収入、年齢帯、購買実績データ、嗜好情報、および
前記属性情報項目の組合せ)によりターゲットとする消
費者層の標本世帯群を抽出し、その標本世帯群が実際に
CMを視聴したか否か、ということで行うことができ
る。
【0124】次に、CMの「クリエイティブ」の評価
は、CMの内容の優劣、すなわち視聴者に購買行動を起
こさせる内容か否かの評価である。
【0125】この評価は、CM視聴者の購買行動に対す
るCMの影響度により評価する。購買に対するCM影響
度の解析は、マーケッティングのための解析方法として
多数提案されている方法のいずれかを用いればよい。こ
の購買に対するCM影響度の解析方法は、本発明の本旨
ではないので詳細な説明を省略するが、詰まるところC
Mを視聴した程度と購買行動の関係を解析し、CMを視
聴した結果、CMを視聴しない場合に比して宣伝商品を
多く購入していれば、高いCM「クリエイティブ」の評
価値を与えるのである。
【0126】CMの「クリエイティブ」の評価は、本発
明のようにシングルソースデータの評価システムによっ
てはじめて可能であることはもはや説明を要しない。
【0127】3.3. 商品の優劣の評価 コマーシャル・メッセージ視聴評価システム1によれ
ば、CMの視聴者の購買情報に時刻データを付して長期
間にわたってトレース(追跡調査)することができる。
【0128】上記時刻データを付した購買情報により、
図4に示すように、購買品の同時購入数、購買サイク
ル、購買の繰返し数等を把握することができる。これら
のデータから、CMの影響による商品の売行き、あるい
は逆に、CMの影響にとらわれない商品自体の優秀さの
評価指数を得ることができる。
【0129】3.4. 標本世帯に関する情報等の獲得 標本世帯に関する情報の獲得は、正確には、標本世帯と
同一属性を有する消費者の消費嗜好に関する情報の獲得
のことである。すなわち、CMの影響を解析と評価する
ことにより、同一の属性を有する消費者の消費嗜好を推
測することができるのである。
【0130】たとえば、CMの影響により早期に集中的
に宣伝商品を購入する傾向にある消費者群、CMの影響
を受けるが比較的遅れて宣伝商品を購入する傾向にある
消費者群、CMの影響をあまり受けない傾向にある消費
者群のそれぞれの属性を解析することも可能である。
【0131】また、CM放送の効果が高い商品カテゴリ
ーとそうでない商品カテゴリーの特性の解析をすること
も可能である。あるいは、どのような消費者層に対して
どのような商品のCM放送が有効かの解析をすることも
可能である。
【0132】このように、本発明のコマーシャル・メッ
セージ視聴評価システムによれば、CMの現実の視聴実
績と、属性が明らかな視聴者の購買情報との関係を解析
することにより、商業上きわめて有用な情報を得ること
ができるのである。
【0133】3.5. 既存の消費者情報の活用 また、本発明のコマーシャル・メッセージ視聴評価シス
テムによれば、上記CMの視聴実績と、視聴者の購買情
報との関係を解析する際に、既存の消費者の属性データ
ベースを十分活用し、さらには、属性データベースの内
容を充実させることができる。
【0134】以上で図2〜図5を用いた実施形態のコマ
ーシャル・メッセージ視聴評価システム1の説明を終了
する。 4. CM視聴情報検出装置の他の実施形態 上記実施形態によるコマーシャル・メッセージ視聴評価
システム1では、テレビ受信機やラジオ受信機の現に放
送された音声や音声出力信号からCMが放送されたこと
を検出し、あるいは、テレビ受信機等の音声に織り込ん
だ放送局識別信号を検出するようにしていた。
【0135】しかし、コマーシャル・メッセージや放送
局の検出は、上記音声による検出に限られない。
【0136】本発明では、上記通常の音声によるコマー
シャル・メッセージ等の検出の他、人間の可聴音域以外
の周波数域の音で構成したコマーシャル・メッセージ識
別情報、放送局識別信号を検出する方法と、変調の方法
により付加したコマーシャル・メッセージ識別情報、放
送局識別信号を検出する方法と、画像からコマーシャル
・メッセージ識別情報、放送局識別信号を検出する方法
のいずれかを採用することもできる。
【0137】以下に、上記コマーシャル・メッセージ等
の検出方法をそれぞれ採用するCM視聴情報検出装置に
ついて説明する。
【0138】4.1. 人間の可聴音域以外の周波数域の音
で構成したコマーシャル・メッセージ識別情報、放送局
識別信号を検出するCM視聴情報検出装置 図6に人間の可聴音域以外の周波数域の音で構成したコ
マーシャル・メッセージ識別情報等を検出するCM視聴
情報検出装置3’の構成と処理を示す。
【0139】このCM視聴情報検出装置3’は、テレビ
受信機・ラジオ受信機から放送される音声と、音声入力
手段3a’とが、図2に示したCM視聴情報検出装置3
と異なる他、CM視聴情報検出装置3と同一のものであ
る。
【0140】このCM視聴情報検出装置3’によってコ
マーシャル・メッセージを検出する音声は、通常の可聴
音域の音声のほか、人間が知覚することができない音域
においてコマーシャル・メッセージを特定するコマーシ
ャル・メッセージ識別情報、放送局識別信号等を付され
ている。
【0141】音声入力手段3a’は、テレビ受信機・ラ
ジオ受信機から上記放送音声や音声出力信号を取り込む
が、取り込んだ音声のうち、コマーシャル・メッセージ
識別情報や放送局識別信号が付されている周波数域の音
声データを取り出すように構成されている。
【0142】また、検出対象データ記憶手段3bに入力
記憶されている検出対象データは、上記人間が知覚する
ことができない音域のコマーシャル・メッセージ識別情
報や放送局識別信号である。
【0143】CM検出手段3cは、音声入力手段3a’が
取得したコマーシャル・メッセージ識別情報や放送局識
別信号と、検出対象データ記憶手段3bから入力した検
出対象データであるコマーシャル・メッセージ識別情報
や放送局識別信号とを比較し、同一ならばそのコマーシ
ャル・メッセージや放送局を記録する。
【0144】以降のコマーシャル・メッセージ視聴情報
のCM視聴効果評価装置2への送信、CM視聴効果評価
装置2におけるCM視聴効果の評価等の諸処理は、図2
〜図5の場合と全く同一である。また、このCM視聴情
報検出装置3’を有するコマーシャル・メッセージ視聴
評価システムによるCM視聴実績の把握とCM視聴効果
の評価はコマーシャル・メッセージ視聴評価システム1
の場合と全く同一である。
【0145】4.2. 変調の方法により付加したコマーシ
ャル・メッセージ識別情報、放送局識別信号を検出する
CM視聴情報検出装置 図7に変調の方法により付加したコマーシャル・メッセ
ージ識別情報や放送局識別信号を検出するCM視聴情報
検出装置3’’の構成と処理を示す。
【0146】このCM視聴情報検出装置3’’は、テレ
ビ受信機・ラジオ受信機から放送される音声と、音声入
力手段3a’’とが、図2に示したCM視聴情報検出装
置3と異なる他、CM視聴情報検出装置3と同一のもの
である。
【0147】このCM視聴情報検出装置3’’によって
コマーシャル・メッセージ識別情報や放送局識別信号を
検出する音声は、通常のCMの放送音声に、振幅変調、
周波数変調、位相変調のいずれかの方法により、コマー
シャル・メッセージを特定するコマーシャル・メッセージ
識別情報や放送局識別信号を多重的に付されている。
【0148】音声入力手段3a’’は、テレビ受信機・
ラジオ受信機から上記放送音声や音声出力信号を取り込
み、変調によって付加されたコマーシャル・メッセージ
識別情報を取り出すように構成されている。
【0149】CM検出手段3cは、音声入力手段3a’’
が取得したコマーシャル・メッセージ識別情報、放送局
識別信号と、検出対象データ記憶手段3bから入力した
検出対象データであるコマーシャル・メッセージ識別情
報、放送局識別信号とを比較し、同一ならばそのコマー
シャル・メッセージやが視聴されている放送局を記録す
る。
【0150】以降のコマーシャル・メッセージ視聴情報
のCM視聴効果評価装置2への送信、CM視聴効果評価
装置2におけるCM視聴効果の評価等の諸処理は、図2
〜図5の場合と全く同一である。また、このCM視聴情
報検出装置3’’を有するコマーシャル・メッセージ視
聴評価システムによるCM視聴実績の把握とCM視聴効
果の評価はコマーシャル・メッセージ視聴評価システム
1の場合と全く同一である。
【0151】4.3. 画像からコマーシャル・メッセージ
や視聴されている放送局を検出するCM視聴情報検出装
置 図8にテレビ受信機の画像からコマーシャル・メッセー
ジ識別情報や放送局識別信号を検出するCM視聴情報検
出装置3’’’の構成と処理を示す。
【0152】このCM視聴情報検出装置3’’’は、画
像入力手段3a’’’を有している点で、図2に示した
CM視聴情報検出装置3と異なる。
【0153】画像入力手段3a’’’は、テレビ受信機
の画像出力信号を入力し、特定のコマーシャル・メッセ
ージが放送されたという事実、あるいは特定の放送局の
放送が視聴されていることを検出する。
【0154】画像出力信号は波形信号であるので、図5
で説明したような波形の一致を発見する方法で、特定の
コマーシャル・メッセージや放送局を検出することがで
きるのである。なお、波形信号は、アナログ波形、ある
いはデジタル化したもののいずれでもコマーシャル・メ
ッセージや視聴されている放送局を検出可能である点は
変わりはない。
【0155】検出対象データ記憶手段3bに記憶される
検出対象データは、画像出力信号における特定のコマー
シャル・メッセージや放送局識別信号の波形である。
【0156】CM検出手段3cは、画像入力手段3
a’’’が入力する画像出力信号を監視し、検出対象デ
ータ記憶手段3bから入力した検出対象データと一致す
るコマーシャル・メッセージや放送局識別信号を検出
し、コマーシャル・メッセージが放送されていること、
あるいは特定の放送局が視聴されていることを記録す
る。
【0157】以降のコマーシャル・メッセージ視聴情報
のCM視聴効果評価装置2への送信、CM視聴効果評価
装置2におけるCM視聴効果の評価等の諸処理は、図2
〜図5の場合と全く同一である。また、このCM視聴情
報検出装置3’’’を有するコマーシャル・メッセージ
視聴評価システムによるCM視聴実績の把握とCM視聴
効果の評価はコマーシャル・メッセージ視聴評価システ
ム1の場合と全く同一である。
【0158】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、標本世
帯にCM視聴情報検出装置と購買情報検出装置とを設置
し、標本世帯で実際に放送されたコマーシャル・メッセ
ージをCM視聴情報検出装置によって自動的に検出し、
一方、その標本世帯の購買品の情報を購買情報検出装置
によって収集し、コマーシャル・メッセージの視聴事実
と視聴者の購買行動の関係を解析する。
【0159】これにより、従来、番組中に挿入されるC
Mについては番組の視聴率により、番組と番組の間に挿
入されるCMについては時間帯視聴により、CM視聴率
を決定していた方法に比して、直接CMの放送された事
実を把握することができる。また、「CMが放送された
事実を直接把握することができる」ということは、来る
多チャンネル化時代に困難が予想されるCM視聴率調査
の弊害を回避し、簡単かつ正確にCM視聴率を把握する
ことができるということでもある。
【0160】また、本発明のシステムによれば、従来の
方法では解析することができなかったCM視聴の事実と
視聴者の購買行動の直接の関係を求めることができるよ
うになる。
【0161】また、本発明のシステムによれば、CMを
実際に視聴した者の購買行動をトレースすることができ
るので、CMのメディアプランニングとクリエイティブ
の評価をすることができる。なお、CMのメディアプラ
ンニングとクリエイティブの評価は、CM視聴率の調査
と購買品調査とを別々に行っていた従来の方法では、有
意義には行うことができなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコマーシャル・メッセージ視聴評
価システムの全体的な構成と概念とを説明する図。
【図2】CM視聴情報検出装置3の構成と処理の流れを
示すブロック図。
【図3】購買情報検出装置4の構成と処理の流れを示す
ブロック図。
【図4】CM視聴効果評価装置2の構成と処理の流れを
示すブロック図。
【図5】CM検出手段3cによるコマーシャル・メッセー
ジの検出方法を説明した図。
【図6】人間の可聴音域以外の周波数域の音で構成した
コマーシャル・メッセージ識別情報を検出するCM視聴
情報検出装置の構成と処理示すブロック図。
【図7】変調の方法により付加したコマーシャル・メッ
セージ識別情報を検出するCM視聴情報検出装置の構成
と処理示すブロック図。
【図8】テレビ受信機・ラジオ受信機の画像からコマー
シャル・メッセージ識別情報を検出するCM視聴情報検
出装置の構成と処理示すブロック図。
【符号の説明】
1 コマーシャル・メッセージ視聴評価システム 2 CM視聴効果評価装置 2a 通信手段 2b CM視聴情報記憶手段 2c 購買情報記憶手段 2d 評価手段 2e 出力手段 3 CM視聴情報検出装置 3’ CM視聴情報検出装置 3’’ CM視聴情報検出装置 3’’’ CM視聴情報検出装置 3a 音声入力手段 3a’ 音声入力手段 3a’’ 音声入力手段 3a’’’ 画像入力手段 3b 検出対象データ記憶手段 3c CM検出手段 3d 蓄積手段 3e CM視聴情報出力手段 3f 放送局検出手段 3g クロック手段 4 購買情報検出装置 4a 購買情報入力手段 4b 蓄積手段 4c CM視聴情報出力手段 4d クロック手段 5 属性データベース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−46583(JP,A) 特開 昭60−86932(JP,A) 特開 平8−149099(JP,A) 実用新案登録3049988(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H09H 9/00 H04N 17/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ受信機、ラジオ受信機から放送され
    た音声、あるいはテレビ受信機、ラジオ受信機の音声出
    力信号を入力する音声入力手段と、所定のコマーシャル
    ・メッセージの音声の少なくとも一部を入力して検出対
    象データとして記憶しておく検出対象データ記憶手段
    と、前記音声入力手段が入力した音声データと前記検出
    対象データ記憶手段に記憶された検出対象データとを比
    較することにより特定のコマーシャル・メッセージが放
    送されていることを検出するコマーシャル・メッセージ
    検出手段と、前記コマーシャル・メッセージ検出手段に
    よって検出されたコマーシャル・メッセージの放送実績
    情報に、当該コマーシャル・メッセージが放送された標
    本世帯を特定する標本世帯識別情報を付記してコマーシ
    ャル・メッセージ視聴情報として送信するコマーシャル
    ・メッセージ視聴情報出力手段と、を有するコマーシャ
    ル・メッセージ視聴情報検出装置と、 前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別情報を入力
    する購買情報入力手段と、前記購買情報入力手段によっ
    て入力された購買品識別情報に、前記標本世帯を特定す
    る標本世帯識別情報を付記して購買情報として送信する
    購買情報出力手段と、を有する購買情報検出装置と、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購買情報
    とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・メッセー
    ジ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセージ視聴情
    報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情報記憶手
    段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購
    買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応させ、前
    記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との
    間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段による評
    価結果を出力する出力手段と、有するコマーシャル・メ
    ッセージ視聴効果評価装置と、 を備えたことを特徴とするコマーシャル・メッセージ視
    聴効果評価システム。
  2. 【請求項2】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置の音声入力手段は、音声による放送局識別信号を
    織り込んだテレビ受信機、ラジオ受信機からの音声を入
    力し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の検出
    対象データ記憶手段は、音声による放送局識別信号の少
    なくとも一部を記憶し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ検出手段は、前記音声入力手段が
    入力した音声データと前記検出対象データ記憶手段に記
    憶された検出対象データとを比較することにより特定の
    放送局の放送が視聴されていることを検出し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
    シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
    の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
    帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のコマーシャル・メッセージ視聴効果評価システム。
  3. 【請求項3】人間の可聴音域以外の周波数域の音で構成
    したコマーシャル・メッセージ識別情報を付したコマー
    シャル・メッセージの音声を入力する音声入力手段と
    所定のコマーシャル・メッセージのコマーシャル・メッ
    セージ識別情報を入力して検出対象データとして記憶し
    ておく検出対象データ記憶手段と、前記音声入力手段が
    入力したコマーシャル・メッセージ識別情報の音声デー
    タと前記検出対象データ記憶手段に記憶された検出対象
    データとを比較することにより特定のコマーシャル・メ
    ッセージが放送されていることを検出するコマーシャル
    ・メッセージ検出手段と、前記コマーシャル・メッセー
    ジ検出手段によって検出されたコマーシャル・メッセー
    ジの放送実績情報に、当該コマーシャル・メッセージが
    放送された標本世帯を特定する標本世帯識別情報を付記
    してコマーシャル・メッセージ視聴情報として送信する
    コマーシャル・メッセージ視聴情報出力手段と、を有す
    るコマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置と、 前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別情報を入力
    する購買情報入力手段と、前記購買情報入力手段によっ
    て入力された購買品識別情報に、前記標本世帯を特定す
    る標本世帯識別情報を付記して購買情報として送信する
    購買情報出力手段と、を有する購買情報検出装置と、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購買情報
    とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・メッセー
    ジ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセージ視聴情
    報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情報記憶手
    段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購
    買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応させ、前
    記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との
    間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段による評
    価結果を出力する出力手段と、有するコマーシャル・メ
    ッセージ視聴効果評価装置と、 を備えたことを特徴とするコマーシャル・メッセージ視
    聴効果評価システム。
  4. 【請求項4】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置の音声入力手段は、人間の可聴音域以外の周波数
    域の音で構成した放送局識別信号を付したテレビ受信
    機、ラジオ受信機の音声を入力し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の検出
    対象データ記憶手段は、前記放送局識別信号の少なくと
    も一部を記憶し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ検出手段は、前記音声入力手段が
    入力した音声データと前記検出対象データ記憶手段に記
    憶された検出対象データとを比較することにより特定の
    放送局の放送が視聴されていることを検出し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
    シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
    の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
    帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項3に記載
    のコマーシャル・メッセージ視聴効果評価システム。
  5. 【請求項5】コマーシャル・メッセージの音声に変調の
    方法によりコマーシャル・メッセージ識別情報を多重的
    に付したコマーシャル・メッセージの音声を入力する音
    声入力手段と、所定のコマーシャル・メッセージのコマ
    ーシャル・メッセージ識別情報を入力して検出対象デー
    タとして記憶しておく検出対象データ記憶手段と、前記
    音声入力手段が入力したコマーシャル・メッセージ識別
    情報の音声データと前記検出対象データ記憶手段に記憶
    された検出対象データとを比較することにより特定のコ
    マーシャル・メッセージが放送されていることを検出す
    るコマーシャル・メッセージ検出手段と、前記コマーシ
    ャル・メッセージ検出手段によって検出されたコマーシ
    ャル・メッセージの放送実績情報に、当該コマーシャル
    ・メッセージが放送された標本世帯を特定する標本世帯
    識別情報を付記してコマーシャル・メッセージ視聴情報
    として送信するコマーシャル・メッセージ視聴情報出力
    手段と、を有するコマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置と、 前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別情報を入力
    する購買情報入力手段と、前記購買情報入力手段によっ
    て入力された購買品識別情報に、前記標本世帯を特定す
    る標本世帯識別情報を付記して購買情報として送信する
    購買情報出力手段と、を有する購買情報検出装置と、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購買情報
    とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・メッセー
    ジ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセージ視聴情
    報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情報記憶手
    段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購
    買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応させ、前
    記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との
    間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段による評
    価結果を出力する出力手段と、有するコマーシャル・メ
    ッセージ視聴効果評価装置と、 を備えたことを特徴とするコマーシャル・メッセージ視
    聴効果評価システム。
  6. 【請求項6】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置の音声入力手段は、変調の方法により放送局識別
    信号を多重的に付したテレビ受信機、ラジオ受信機の音
    声を入力し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の検出
    対象データ記憶手段は、前記放送局識別信号の少なくと
    も一部を記憶し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ検出手段は、前記音声入力手段が
    入力した音声データと前記検出対象データ記憶手段に記
    憶された検出対象データとを比較することにより特定の
    放送局の放送が視聴されていることを検出し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
    シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
    の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
    帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項5に記載
    のコマーシャル・メッセージ視聴効果評価システム。
  7. 【請求項7】テレビ受信機の画像出力信号を入力する画
    像入力手段と、所定のコマーシャル・メッセージの映像
    信号の少なくとも一部を検出対象データとして入力記憶
    しておく検出対象データ記憶手段と、前記画像入力手段
    が入力した画像データと前記検出対象データ記憶手段に
    記憶された検出対象データとを比較することにより特定
    のコマーシャル・メッセージが放送されていることを検
    出するコマーシャル・メッセージ検出手段と、前記コマ
    ーシャル・メッセージ検出手段によって検出されたコマ
    ーシャル・メッセージの放送実績情報に、当該コマーシ
    ャル・メッセージが放送された標本世帯を特定する標本
    世帯識別情報を付記してコマーシャル・メッセージ視聴
    情報として送信するコマーシャル・メッセージ視聴情報
    出力手段と、を有するコマーシャル・メッセージ視聴情
    報検出装置と、 前記標本世帯の購買品を特定する購買品識別情報を入力
    する購買情報入力手段と、前記購買情報入力手段によっ
    て入力された購買品識別情報に、前記標本世帯を特定す
    る標本世帯識別情報を付記して購買情報として送信する
    購買情報出力手段と、を有する購買情報検出装置と、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購買情報
    とを受信する通信手段と、前記コマーシャル・メッセー
    ジ視聴情報を記憶するコマーシャル・メッセージ視聴情
    報記憶手段と、前記購買情報を記憶する購買情報記憶手
    段と、前記コマーシャル・メッセージ視聴情報と前記購
    買情報とを前記標本世帯識別情報を介して対応させ、前
    記コマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との
    間の関係を評価する評価手段と、前記評価手段による評
    価結果を出力する出力手段と、有するコマーシャル・メ
    ッセージ視聴効果評価装置と、 を備えたことを特徴とするコマーシャル・メッセージ視
    聴効果評価システム。
  8. 【請求項8】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置の画像入力手段は、画像による放送局識別信号を
    混在させたテレビ受信機の画像出力信号を入力し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置の検出
    対象データ記憶手段は、画像による放送局識別信号の少
    なくとも一部を記憶し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ検出手段は、前記画像入力手段が
    入力した画像データと前記検出対象データ記憶手段に記
    憶された検出対象データとを比較することにより特定の
    放送局の放送が視聴されていることを検出し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検出装置のコマ
    ーシャル・メッセージ視聴情報出力手段は、前記コマー
    シャル・メッセージ検出手段によって検出された放送局
    の情報に当該放送局が視聴されていた標本世帯の標本世
    帯識別情報を付記して放送局視聴情報として送信する、
    ように構成されていることを特徴とする請求項7に記載
    のコマーシャル・メッセージ視聴効果評価システム。
  9. 【請求項9】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報検
    出装置は、クロック手段を有し、前記コマーシャル・メ
    ッセージ検出手段によって検出されたコマーシャル・メ
    ッセージの放送実績情報に時刻データを付記し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置は、前
    記コマーシャル・メッセージ視聴情報に付された時刻デ
    ータにより時間帯ごとのコマーシャル・メッセージの視
    聴実績評価を行うことを特徴とする請求項1ないし8の
    いずれかに記載のコマーシャル・メッセージ視聴効果評
    価システム。
  10. 【請求項10】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報
    検出装置は、チューナーから選局されている放送局を検
    出する放送局検出手段を有し、前記コマーシャル・メッ
    セージ検出手段によって検出されたコマーシャル・メッ
    セージの放送実績情報に放送局データを付記し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置は、前
    記コマーシャル・メッセージ視聴情報に付された時刻デ
    ータと放送局データとにより放送番組を特定し、番組ご
    とのコマーシャル・メッセージの視聴実績評価を行うこ
    とを特徴とする請求項9に記載のコマーシャル・メッセ
    ージ視聴効果評価システム。
  11. 【請求項11】前記コマーシャル・メッセージ視聴効果
    評価装置は、標本世帯の家族構成、収入、年齢帯、購買
    実績データ、嗜好情報を含む各標本世帯の属性情報を記
    憶管理する属性データベースを有し、前記属性データベ
    ースの所定項目により標本世帯を特定の属性を有する標
    本世帯グループに分類し、標本世帯グループごとのコマ
    ーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との間の関
    係を評価する、ことを特徴とする請求項1ないし10の
    いずれかに記載のコマーシャル・メッセージ視聴効果評
    価システム。
  12. 【請求項12】前記コマーシャル・メッセージ視聴効果
    評価装置は、標本世帯の家族構成、収入、年齢帯、購買
    実績データ、嗜好情報を含む各標本世帯の属性情報を記
    憶管理する外部の属性データベースと通信する通信手段
    を有し、 前記通信手段により、標本世帯の属性情報を入力し、そ
    の属性情報の所定項目により標本世帯を特定の属性を有
    する標本世帯グループに分類し、標本世帯グループごと
    のコマーシャル・メッセージの視聴実績と購買実績との
    間の関係を評価する、ことを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載のコマーシャル・メッセージ視聴
    効果評価システム。
  13. 【請求項13】前記購買情報検出装置はクロック手段を
    有し、購買品識別情報に購買日または入力日を含む時刻
    データを付加し、 前記コマーシャル・メッセージ視聴効果評価装置は、購
    買情報の前記時刻データにより、購買品の同時購入数、
    購買サイクルを評価することを特徴とする請求項1ない
    し12のいずれかに記載のコマーシャル・メッセージ視
    聴評価システム。
  14. 【請求項14】前記コマーシャル・メッセージ視聴情報
    検出装置は、前記コマーシャル・メッセージ検出手段に
    よって検出されたコマーシャル・メッセージの放送実績
    情報を一時的に蓄積する蓄積手段を有し、所定量のコマ
    ーシャル・メッセージの放送実績情報を蓄積した後にこ
    れらをまとめて前記コマーシャル・メッセージ視聴情報
    出力手段により標本世帯識別情報を付して送信すること
    を特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のコ
    マーシャル・メッセージ視聴評価システム。
  15. 【請求項15】前記購買情報検出装置は、前記購買情報
    入力手段によって入力した購買品識別情報を一時的に蓄
    積する蓄積手段を有し、所定量の購買品識別情報を蓄積
    した後にこれらをまとめて前記購買情報出力手段により
    標本世帯識別情報を付して送信することを特徴とする請
    求項1ないし13のいずれかに記載のコマーシャル・メ
    ッセージ視聴評価システム。
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