JP3056503U - 電子郵便用台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子郵便を、見開き式冊子のように綴じて保
存する。 【解決手段】 二つ折りして一方を台紙部２ａ、他方を
カバー６としたカバー付きの台紙い、折り目に沿って帯
状に綴じ代７を設ける。その綴じ代７を除いた領域内に
は、電子郵便用紙１をはみ出さないよう挟み込みでき、
前記綴じ代７に紐通し孔を設け、カバー６には、挟み込
まれた電子郵便用紙１の宛名記載欄に相当する部分に開
口窓８を切り抜き形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電子郵便を配達するに際して使用される台紙に関する。 尚本考案において電子郵便とは、郵便局にて取り扱っているレターばかりでな く、電話局にて取り扱っている電報、及びそれに類するもの総てを含む。

【０００２】

【従来の技術】

携帯電話の普及はめざましく、コミュニュケーションの伝達は大抵の場合電話 にて足りる。 しかし結婚のお祝いや葬儀のお悔やみとなると話は別であって、列席できない 場合は電子郵便を利用することになる。 電子郵便物（用紙）は、二つ折りの見開き可能なカバー付き台紙に貼り着けら れている。 カバーは不透明であり、そのままでは電子郵便用紙に書かれている内容を読む ことはできないが、あて先や差出人の記載欄に相当する部位には窓が切り抜き形 成されているので、カバーを開かなくても宛名や差出人の確認が可能になってい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

結婚式や葬儀においては、大量の電子メールを一度に受け取ることがあるが、 いくら多くても誰から送られたかはカバーを綴じたままで簡単に見分けられるの で、差出人別に輪ゴムで止めるなどして分類できる。 しかし内容となるといちいちいちいちカバーを開かなくては読めないので、例 えば司会者がたくさんの中からピックアップしてその文面を披露するときには、 輪ゴムを外して１通だけ開くことになり読み辛いし、後日になって見直す場合も 、束ねておいただけではバラバラになりやすく、箱に収容してしまってしまうと 見つけにくいなど、保管に頭を悩ませているのが実情である。 用紙のみを外して別にまとめておくことも考えられるが、台紙、例えばカバー のイラスト一つにしても送り主の心が込められているので、安易に取り外してし まっては失礼になる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、取り扱い及び保存に好適な電子郵便用台紙であって、その構成は、 カバーを備えた台紙に、カバーを閉じた状態にてカバーと台紙との間に電子郵便 用紙をはみ出さないよう挟み込み可能な挟持領域と、電子郵便用紙を挟み込まな い綴じ代部とを確保し、その綴じ代部に紐通し孔を設ける一方、前記カバーには 少なくとも挟み込まれた電子郵便用紙の宛名記載欄に相当する部分に開口窓を切 り抜き形成したことにある。 そして前記電子郵便用台紙は、カバーを台紙に対して見開き自在に設け、カバ ーと台紙とを綴じ代部において貼り合わせすることができる。 又、カバーに、挟み込まれた電子郵便用紙の宛名記載欄に相当する部分に開口 窓を切り抜き形成可能なミシン目を設けたり、台紙に、電子郵便用紙の表面に当 てがってずれないように保持する透明フィルムを付設することができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る電子郵便用台紙の実施の態様を図面に基づいて説明する。 図１において、１は電子郵便用紙、２は台紙である。 電子郵便用紙１は、上部には宛名記入欄３と差出人記入欄４とが設けられ、そ の下がメッセージ書き込み欄５になっている。

【０００６】 台紙２は、二つ折りした一方を台紙部２ａ、他方をカバー６としたカバー付き タイプで、折り目に沿って帯状に綴じ代７が確保され、その綴じ代７を除いた領 域内に、前記電子郵便用紙１をはみ出さないよう挟み込みできるようになってい る。 又、カバー６には、挟み込まれた電子郵便用紙の宛名欄に相当する領域をカバ ーする切り抜き窓８が設けられ、表面には体裁の良いイラストが印刷されていお り、綴じ代７には紐通し孔９，９が穿設されている。

【０００７】 このように形成された台紙２は、カバー６を開いて台紙部２ａに電子郵便用紙 １を貼り付け、その上にカバー６が重なるよう閉じた状態で配達される。 受け取った側は、カバーを閉じたままで誰から送られてきたかを確認でき、カ バーを開けば内容を読むことができる。 大量に受け取った場合は、それらをひとまとめにして揃え、紐通し孔９を利用 して紐１０で簡単に綴じることができる（図２）。 このように綴じておけば、結婚式で司会者が祝電の内容を披露する場合でも、 バラバラにならなることがなく紛失を防げるし、書籍のようにめくって順に見る ことができ、保存するには本棚に他の本と並べて一緒に立てかけておくことがで き、背表紙を貼れば違和感もなくなる。

【０００８】 綴じ代部を糊で貼り合わせ、電子郵便用紙が綴じ代部内に進入しないようにす れば、電子郵便用紙を綴じ代にかからないよう配置することができる。

【０００９】 前記実施の態様では、カバーを閉じたままでは電子メール用紙に表示されてい る内容を見ることはできないが、カバーのメッセージ書き込み欄に相当する領域 に、その全領域を切り抜き可能な切り離し用のミシン目１１を設けておけば（図 ３のａ）、ミシン目１１を利用してその領域を開けるようにするか、完全にくり 抜いて切り離すことにより、カバーを閉じた状態でも、電子郵便用紙１のメッセ ージ書き込み欄５に記載されている内容を内容が見られるようにできる（図３の ｂ）。

【００１０】 又、電子郵便用紙は通常台紙部に糊付けされるが、図４の（ａ）、（ｂ）に示 すように、予め台紙部２ａに電子郵便用紙の表面に当てがってずれないように保 持する透明フィルム１２を添付しておけば、いちいち糊を着けて貼る手間をなく すことができる。

【００１１】 更に、図５に例示するように、カバー６に差し込み係止片１３を連設すると共 に、台紙部２ａの側縁に差し込み用のスリット１４を切り込み形成し、前記差し 込み係止片１３をスリット１４に差し込んでシールできるようにすれば、第三者 に内容を見られることもなく、プライバシーの保護に役立つ。

【００１２】 このような電子郵便用台紙は、綴じた状態で新婚旅行に持っていき、旅先で式 の実感を再確認する上において見やすいし、他の荷物の中に一枚だけ紛れ込ませ てしまったり、置き忘れなどがなくなり至便である。

【００１３】 尚、前記実施の態様では、結婚のお祝い用を例に説明したが、葬儀のお悔やみ や個人的な連絡など、電子郵便用紙に記載される内容や、カバーに描かれるイラ ストは勿論、宛名記載欄、綴じ代、紐通し孔などの形態は適宜変更される。 又切り抜き孔は、宛名記載欄に対応する範囲のみに限るものでなく、宛名記載 欄と差出人記載欄とをカバーする大きさとしたり、宛名記載欄と差出人記載欄と 用とを別々に形成することもできる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、綴じ代が設けられているので、大量に受け取っても手早く、 而も確実に綴じることができる。 そして綴じ代の部分を糊付けしておけば、電子郵便用紙が綴じ代の部分に入り 込まず、台紙やカバーと一緒に綴じてしまうことがない。 又、ミシン目を設けておけば、必要に応じて窓部を形成することができ、更に フィルムを付設することにより、挟み込むだけで台紙に固定できるので糊付けは 不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電子郵便用台紙の説明図である。

【図２】閉じた状態を示した説明図である。

【図３】変更例の説明図である。

【図４】別の変更例の説明図である。

【図５】更なる別の変更例の説明図である。

【符号の説明】

１・・電子郵便用紙、２・・台紙、２ａ・・台紙部、３
・・宛名記入欄、４・・差出人記入欄、５・・メッセー
ジ書き込み欄、６・・カバー、７・・綴じ代、８・・切
り抜き窓、９・・紐通し孔、１０・・紐、１１・・ミシ
ン目、１２・・透明フィルム、１３・・係止片、１４・
・スリット。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カバーを備えた台紙に、カバーを閉じた
   状態にてカバーと台紙との間に電子郵便用紙をはみ出さ
   ないよう挟み込み可能な挟持領域と、電子郵便用紙を挟
   み込まない綴じ代部とを確保し、その綴じ代部に紐通し
   孔を設ける一方、前記カバーには少なくとも挟み込まれ
   た電子郵便用紙の宛名記載欄に相当する部分に開口窓を
   切り抜き形成した電子郵便用台紙。
2. 【請求項２】 カバーが台紙に対して見開き自在に設け
   られ、カバーと台紙とを綴じ代部において貼り合わせし
   た請求項１に記載の電子郵便用台紙。
3. 【請求項３】 カバーに、挟み込まれた電子郵便用紙の
   宛名記載欄に相当する部分に、開口窓を切り抜き形成可
   能なミシン目を設けた請求項１又は２のいずれかに記載
   の電子郵便用台紙。
4. 【請求項４】 台紙に、電子郵便用紙の表面に当てがっ
   てずれないように保持する透明フィルムを付設した請求
   項１〜３のいずれかに記載の電子郵便用台紙。