JP3056428U - スベリ防止マット - Google Patents

スベリ防止マット

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JP3056428U
JP3056428U JP1998006893U JP689398U JP3056428U JP 3056428 U JP3056428 U JP 3056428U JP 1998006893 U JP1998006893 U JP 1998006893U JP 689398 U JP689398 U JP 689398U JP 3056428 U JP3056428 U JP 3056428U
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mat
inorganic copper
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rubber
algae
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孜 阿部
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有限会社エイビアコーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】この考案は、無機銅化合物類の微粉末粒子を
ゴム及び合成樹脂等の素材内に混入させることに依り、
滑りの原因となる藻類及び水苔等を着生し難くし、人身
の転倒事故の発生を防止するスベリ防止マットに関する
ものである。 【構成】無機銅化合物類(7)を混入したゴム及び合成
樹脂等の素材から成り、上面(1a)に多数の突起(1
b)と多角形の縦孔(1c)を有すると共に、所定 箇
所に取付け孔(2)を設けた構造のマット体(1)で形
成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、海,河川,湖沼おょびプール等の如き、水辺等付近の基面上に配 設するスベリ防止マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、漁港等の船揚げ場は、コンクリートを打設して成る斜路を利用するこ とが多い。 又、レジャーを目的とした海浜公園並びに河川,湖沼等水浜公園が各地に造 成されているが、これ等漁港並びに公園等施設を利用する人間の保護更には美 観の保持等を図る為、これ等水辺等の潮間帯若しくは水畔付近をコンクリート 等で敷設することが多い。 これ等亜潮間帯から潮上帯が位置する水辺等若しくは水畔付近は、藻類が自 然着生し繁殖し易い環境下でもある。 更に、波浪が激しい海辺の場合は、亜潮間帯から潮上帯にかけて侵食を防止 する為に、コンクリートで護岸若しくは消波堤,消波ブロック等を築堤乃至積 設して保全を図っているが、これ又、藻類が着生繁殖し、滑り易い環境下にあ ると言える。 従って、水辺等を利用する人間が滑ることが多く、転倒事故防止対策が必要 とされていた。 これが対策として、最近、上面が粗面及び多数の突起等を設けた構造や難滑 性に優れた素材例えばゴムを主原料とするスベリ防止マット類を適宜敷設固定 して、転倒事故を防止しょうとしている。 既に、滑り防止材並びに転倒事故防止材として、本出願人は実用新案登録第 3016854号,第3031459号があり、更に、特願平9−52232 号を出願中であって、これ等工業所有権の滑り防止材並びに転倒事故防止材は 、何れもそれ相当の効果を挙げ得ている。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】
水辺等を形成する海辺の如き鹹水の水辺の場合は、亜潮間帯から潮上帯間に 緑・褐色藻類の海藻、又、河川,湖沼等の如き淡水の水辺の場合にあっては、 水畔に水苔等の緑色藻類が自然に繁殖密生する為、常に甚だ滑り易い状態下に あり、上記、本出願人の開発した滑り防止材並びに転倒事故防止材は、それな りの転倒事故防止の効果を挙げ得ているが、必ずしも完全とは言えず、改良の 余地が残されていた。 それは時間の経過と共に、着生した緑・褐色藻類の海藻並びに水苔等の緑色 藻類を完全、且つ、合理的に駆除することが不可能であるからである。 これが為、一部に於いては、TPTやTBT等の如き、有機錫化合物を有効 成分とする所謂防汚剤を表面に塗布したスベリ防止材を使用している所もあっ た。 しかしながら、TPT,TBT等は、有効成分が有機錫化合物であるから、 水に溶け易く、従って、水質汚染の原因となり、生態系に悪影響を及ぼす可能 性が甚だ強く、1990年以降、使用禁止或いは総量規制が為されている。 従って、これ等スベリ防止材としてのマット類に着生した藻類の安全な駆除 方法としては、一般的に、単純な方法つまりデッキブラシ等で強く擦る方法を とらざるを得ない現状にあると言える。 本考案は、上記、人身事故等が発生する問題点を根本的に解決し、水辺等を 利用する人間の安全を確保する為の手段を提供しょうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の様な、従来の課題を解決する為の手段として、海辺の水辺の場合は、 亜潮間帯上方から潮上帯間のコンクリート等で敷設されて成る斜路の基面上、 又、河川,湖沼等の水辺の場合にあっては、水畔付近のコンクリート等で敷設 されて成る斜路の基面上に、それぞれ本考案の無機銅化合物類を混入したゴム 及び合成樹脂等の素材から成り、上面に多数の突起と多角形の縦孔を有する構 造の網状板体で形成されたスベリ防止マットを必要数敷設して、滑りに起因す る人身の転倒防止事故を防ぐものである。
【0005】
【作用】
本考案は、上記の如く海辺の水辺にあっては、主として緑・褐色藻類の密生 し易い亜潮間帯から潮上帯間の斜路の基面上、又、河川,湖沼,プール等の水 辺の場合にあっては、水畔付近若しくは周辺付近の斜路の基面上に、それぞれ 、敷設されるものであるが、その構造上、上面に多数の突起と多角形の縦孔を 有し、その断面が凹凸のある構造の網状板体のマット体であるが、無機銅化合 物類を混入したゴム及び合成樹脂等の素材から成るから、滑り防止並びに藻類 の着生防止の効果があるものである。 従って、水辺等を利用する人間の多発する滑りに起因する人身転倒事故を合 理的に防止し得ることに成るものである。
【0006】
【実施例】
本考案を図示の実施例により説明する。 図1及び2に示す様に、本考案スベリ防止マットAは、無機銅化合物類7を 混入したゴム及び合成樹脂等の素材から成り、上面1aに多数の突起1bと多 角形の縦孔1cを有する構造の網状板体マット体1で形成されるものである。 尚、網状板体マット体1を形成する素材に混入する無機銅化合物類7として は、塩基性塩化銅〔CuCl・3Cu(OH)〕の微粉末粒子を混入する 方法がある。 網状板体マット体1を形成する主たる素材がゴム等の場合は、混練工程時に 、他の添加物と同様、無機銅化合物類7としての塩基性塩化銅の微粉末粒子を 0.4%〜0.8%程度の範囲で充分混合する様、練込んで混入させて成るも のである。 又、主たる素材が合成樹脂等の場合にあっては、予め加熱して溶解状態にあ る合成樹脂ペレットに、同様、無機銅化合物類7としての塩基性塩化銅の微粉 末粒子を30.0%〜50.0%程度の範囲内の比率で混合し、押出し・冷却 ・切断の諸工程を経て、無機銅化合物類7即ち塩基性塩化銅の微粉末粒子を含 有した所謂再生ペレットを作り、合成樹脂ペレットに対して、無機銅化合物類 7即ち塩基性塩化銅の微粉末粒子の比率が0.4%〜0.8%程度の範囲内に なる様に、再生ペレット量を調整,混合してから、押出成型機若しくは射出成 型機に依って、本考案マットAを形成するものである。 本考案マットAは、水辺等の付近の滑りの原因となる藻類の着生繁殖し易い 位置の斜路等の基面8上に、必要数敷設されるものであるが、潮間帯に位置す るマットAは、海辺の場合、一日に1〜2回、又、河川,湖沼等の場合にあっ ては、増水時に数日間も水に浸かった状態を余儀なくされることになる。 本考案マットAが、この様に水に浸かることで、マットAの主たる素材つま り網状板体マット体1を形成するゴム及び合成樹脂等に混入された無機銅化合 物類7即ち塩基性塩化銅の微粉末粒子は、揮発性は無く、水にやや難溶性であ るので、まず、マットAの表面に露出した微粉末粒子の強い殺菌力、経時後に 至っては、微粉末粒子が水に微溶出して出来た微細孔に近接して混入されてい る微粉末粒子の保持する強い殺菌力に依って、藻類の胞子を殺すことになり、 藻類の着生を防ぐ効果が永続することになるものである。 更に、上記効果の外に、雑菌に依る汚染及び変色及び黴の発生を防止する効 果も期待出来るのである。 尚、本考案マットAの敷設方法は、図3に示す如く、予定する敷設場所即ち 斜路等の基面8上に、予め本考案スベリ防止マットAを仮置きし、本発明マッ トAの所定箇所の取付け孔2の位置の斜路等の基面8上に、電気ドリルで所定 深さのアンカーボルト3の挿入孔6を穿設する。 前記、穿設された挿入孔6に、アンカーボルト3を挿入叩打し、アンカーボ ルト3の下端が拡張して、アンカーボルト3が挿入孔6に強固に固定されてか ら、本考案スベリ防止マットAを前記仮設位置と同位置に配置し、スベリ防止 マットAの取付け孔2及びワッシヤー4をアンカーボルト3を挿入してから、 アンカーボルト3にナット5を螺合固定して完成するものである。 又、無機銅化合物類7を主たる素材つまり網状板体マット体1を形成するゴ ム及び合成樹脂等に混入する以外の他の実施例の一例としては、上記無機銅化 合物類7即ち塩基性塩化銅及び塩基性硫酸銅〔CuSO・3Cu(OH) ・HO〕のそれぞれ微粉末粒子を塗料の原料として、網状板体マット体1の 表面に塗布する方法もある。 この方法の場合は、除藻効果の有効期間が短くなるので、再塗装が必要とな る。 塗料の処方即ち配合方法の例として、無機銅化合物類7は30%,キシレン 40%,ロジン10%,ベンガラ10%,油性ワニス系白色塗料10%程度と し、充分混合したものである。 混入して使用する無機銅化合物類7としての塩基性塩化銅〔CuCl・3 Cu(OH)〕及び塩基性硫酸銅〔CuSO・3Cu(OH)・HO 〕は、古くから有効な農薬用殺菌剤として使用されて来ており、鉄,鉛,砒素 ,クロム等の有害物質は一切含有しておらず、従って、極めて毒性が低く、環 境破壊等の恐れは少ない。 即ち、無機銅化合物類7の安全性の一例としては、現在、新規化合物が農薬 として登録許可を得るためには、急性毒性試験に加えて、犬,猿等2種類以上 の大動物に対する2ケ年間の慢性毒性試験、発癌性試験、催奇形性試験、生体 内運命試験及び変異原性試験等の複雑な安全性試験をクリアしなければならな い。長い試験期間と多額の費用を要することになるものである。 その点、無機銅化合物類7場合に限っては、その安全性を確認する為に、ラ ット,マウス等小動物に対する3ケ月間の亜急性毒性試験のみが要求されてい るだけである。 上記の如く、水辺等付近の斜路等の基面8上に敷設された本考案スベリ防止 マットAは、無機銅化合物類7が適当量混入されたゴム及び合成樹脂等の素材 、且つ、突起1b及び多角形の縦孔1cに依って、図2の様に、上面1aが凹 凸を形成した網状板体のマット体1の構造であるから、滑りに起因する転倒事 故防止を容易且つ確実に為し得ることになるものである。
【0007】
【考案の効果】
本考案に係るスベリ防止マットは、素材つまり網状板体マット体自体に無機 銅化合物類のが混入されているから、滑りの原因となる藻類が着生し難く、又 、敷設が容易な構造であることから、水辺等に於ける人身の転倒事故の発生並 びに敷設作業がを簡便、且つ、能率良く施工出来ると共に、長期間、安全確実 に使用出来得るという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の一部切欠平面図
【図2】図1のX−X’線縦断面図
【図3】本考案の敷設された状態を示す縦断面図
【符号の説明】
1. 網状板体マット体 1a. マット体の上面 1b. 突起 1c. 縦孔 2. 取付け孔 3. アンカーボルト 4. ワッシヤー 5. ナット 6. 挿入孔 7. 無機銅化合物 8. 潮間帯付近の斜路の基面 A. スベリ防止マット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機銅化合物類を混入したゴム及び合成樹
    脂等の素材から成り、上面に多数の突起と多角形の縦孔
    を有すると共に、所定箇所に取付け孔を設けた構造の網
    状板体で形成されたことを特徴とするスベリ防止マッ
    ト。
JP1998006893U 1998-08-03 1998-08-03 スベリ防止マット Expired - Lifetime JP3056428U (ja)

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