JP3056280U - Ｘｙ方向移動式工作部付き摺動面保護装置。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】機械Ａの摺動面部Ｂを、ＸＹ方向に往復動する
移動工作部の動きに連動する、Ｘ及びＹ方向それぞれ往
復動の二つの移動領域に布製折り畳み式ジャバラを配設
し、埃、粉塵、切削油、液体等の侵入を防止する装置を
提供する。 【構成】機械Ａの摺動面部Ｂに沿って角型外枠体Ｃを設
け、その対辺部にレールＤ１，Ｄ２を設け、それに沿っ
てＹ方向に移動する角型中枠体Ｅを設け、レールＤ１，
Ｄ２と交差するＸ方向の辺部にレールＦ１，Ｆ２を設
け、そのレールに沿って移動工作部Ｇが移動する如く成
し、その移動方向Ｘの角型中枠体Ｅのそれぞれの対辺部
と、それぞれ往復動の二つの移動領域の移動工作部の対
向する辺部間に布製折り畳み式ジャバラの伸張方向端末
を止着し、角型外枠体Ｃと角型中枠体ＥのＹ方向のそれ
ぞれ往復動の二つの移動領域の対辺間に布製折り畳み式
ジャバラを止着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が解決しようとする課題】

従来より自在にＸＹ方向に移動する移動工作部の摺動部を保護する、摺動部保護 装置が有った。例えば、鉄板製薄板より成る被覆板を複数枚積層した構造の物で 最下段より上段に向け各辺長さを順次短くし、各段には移動工作部が移動するた めの窓を設け最上段の被覆板と移動工作部を一体として作動する方式である。こ の従来の方式では詳細説明を省略するが、移動工作部の移動範囲が制約され、移 動範囲を大きくするには保護装置全体を大きくする必要があり、コンパクト化が 困難であった。又、被覆板間の摺動抵抗が大きく動力損失が大である。又、被覆 板間に隙間を生じ易く、粉塵や液体が侵入し易く、摺動面保護装置としての機能 上多くの問題が有った。

【０００２】

【課題を解決するための手段】

上記する様な問題点を解決するため鋭意研究し、折り畳み式よるコンパクト収 納を自在とした布製折り畳み式ジャバラをＸＹ方向それぞれに配設し、その折り 畳み方式による伸縮がＸＹ方向に自在で、全体が密閉式構造であるため、埃、粉 塵、切削油その他液体等の摺動部への侵入を防止する優れた摺動面保護装置を開 発した。以下実施例を図面に従って説明する。

【０００３】

【実施例】

第１図は本考案のＸＹ方向移動式工作部付き摺動面保護装置Ｍ（以下ＸＹ方向 保護装置と言う）の全体斜視図、第２図はＸＹ方向保護装置の正面図、第３図は 第２図のα−αの断面図、第４図は第２図のβ−βの断面図である。第１図に於 いて、機械Ａの摺動面Ｂと一体に角型外枠体Ｃを設け、その角型外枠体Ｃの対向 する２つの辺部Ｃ１，Ｃ２に、第３図に示す如くそれぞれ外枠体レールＤ１，Ｄ ２を配設し、その外枠体レールＤ１，Ｄ２に沿ってＸ方向に摺動する角型中枠体 Ｅを設け、前記外枠体レールＤ１，Ｄ２と交差するＸ方向の角型中枠体Ｅの対向 する二つの辺部に、第３図に示す如く中枠体レールＦ１，Ｆ２を配設する。尚、 本実施例では前記外枠体レールＤ１，Ｄ２及び中枠体レールＦ１，Ｆ２として、 移動抵抗の低い市販品のスライドレール（商品名「ＴＨＫスライドパック」）を 用いた例を示すが、その他説明を略すが、何れのレール方式でも良い。次に中枠 体レールＦ１，Ｆ２に沿って移動する、第１，２，３，４図中に示す如く移動工 作部Ｇを設け、その移動工作部Ｇが前記中枠体レールＦ１，Ｆ２に沿ってＸ方向 に往復動可能とし、前記、移動工作部Ｇの往復動方向Ｘに対向する前記角型中枠 体Ｅの二つ辺部Ｅ１，Ｅ２に対向する移動工作部Ｇの二つの辺部Ｇ１，Ｇ２に於 いて、前記角型中枠体Ｅの辺部Ｅ１と移動工作部Ｇの辺部Ｇ１にそれぞれ布製折 り畳み式ジャバラＪＢ１の伸張方向の端末を止着し、同様に前記辺部Ｅ２と辺部 Ｇ２にそれぞれ布製折り畳み式ジャバラＪＢ２の伸張方向の端末を止着する。尚 、第５図に布製折り畳み式ジャバラＪＢ１，ＪＢ２の斜視図を示す。又、第６図 に布瀬尾折り畳み式ジャバラＪＡ１，ＪＡ２の斜視図を示す。次に角型中枠体Ｅ の往復動Ｙ方向に対向する角型外枠体Ｃの二つの辺Ｃ１，Ｃ２に対向する角型中 枠体Ｅの二つの辺部Ｅ３，Ｅ４に於いて、前記角型外枠体Ｃの辺部Ｃ１と角型中 枠体Ｅの辺部Ｅ３にそれぞれ布製折り畳み式ジャバラＪＡ１の伸張方向の端末を 止着し、同様に前記辺部Ｃ２と辺部Ｅ４にそれぞれ布製折り畳み式ジャバラＪＡ ２の伸張方向の端末を止着する事によって、移動工作部ＧのＸＹ方向の自在なる 往復動を可能とし、前記角型外枠体Ｃにより囲まれた移動工作部の全移動領域間 を保護し、埃、粉塵、切削油その他液体等の侵入を防止する事を特徴とする、Ｘ Ｙ方向移動式工作部付き摺動面保護装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のＸＹ方向移動式工作部付き
摺動面保護装置Ｍの全体斜視図。

【図２】 本考案のＸＹ方向移動式工作部付き
摺動面保護装置Ｍの平面図。

【図３】 第２図のα−α’の断面図。

【図４】 第２図のβ−β’の断面図。

【図５】 布製折り畳み式ジャバラＪＢ１，Ｊ
Ｂ２の斜視図。

【図６】 布製折り畳み式ジャバラＪＡ１，Ｊ
Ａ２の斜視図。

【符号の説明】

Ｍ ＸＹ方向移動式工作部付き摺動面保護
装置。 Ａ 機械。 Ｂ 機械Ａの摺動面。 Ｃ 角型外枠体。 Ｃ１，Ｃ２ 角型外枠体Ｃの対向する２つの辺部。 Ｄ１，Ｄ２ 外枠体レール。 Ｅ 角型中枠体。 Ｅ１，Ｅ２ 角型中枠体Ｅの布製折り畳み式ジャバ
ラを装着する二つ辺部。 Ｅ３，Ｅ４ 角型中枠体の移動工作部が摺動する辺
部。 Ｆ１，Ｆ２ 中枠体レール。 Ｇ 移動工作部。 Ｇ１，Ｇ２ 移動工作部Ｇの往復動方向の布製折り
畳み式ジャバラを止着する辺部。 ＪＡ１，ＪＡ２ 布製折り畳み式ジャバラ。 ＪＢ１，ＪＢ２ 布製折り畳み式ジャバラ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】角型外枠体Ｃの対向する２つの辺部に、そ
   れぞれ外枠体レールＤ１，Ｄ２を配設し、その外枠体レ
   ールＤ１，Ｄ２に沿ってＹ方向に往復動する角型中枠体
   Ｅを設け、前記外枠体レールＤ１，Ｄ２と交差するＸ方
   向の角型中枠体Ｅの対向する二つの辺部Ｅ３，Ｅ４に、
   中枠体レールＦ１，Ｆ２を配設し、その中枠体レールＦ
   １，Ｆ２に沿って往復動する移動工作部Ｇを設け、その
   移動工作部Ｇが前記中枠体レールＦ１，Ｆ２に沿ってＸ
   方向に往復動可能とし、移動工作部がＸＹ方向に移動可
   能な、ＸＹ方向移動式工作部付き摺動面保護装置の移動
   機構に於いて、前記移動工作部Ｇの往復動Ｘ方向に対向
   する前記角型中枠体Ｅの二つ辺部と前記移動工作部Ｇの
   それぞれ対向する辺間にＸ方向に伸縮可能な二つの布製
   折り畳み式ジャバラＪＢ１，ＪＢ２のそれぞれの端末を
   止着してＸ方向の往復動を可能とし、前記角型中枠体Ｅ
   の往復動Ｙ方向に対向する前記角型外枠体Ｃの二つ辺部
   と前記角型中枠体Ｅのそれぞれ対向する辺間にＹ方向に
   伸縮可能な二つの布製折り畳み式ジャバラＪＡ１，ＪＡ
   ２のそれぞれの端末を止着してＹ方向の往復動を可能と
   して成り、前記外枠体Ｃの内側部を保護したる状態で前
   記移動工作部ＧがＸＹ方向に往復動可能な、ＸＹ方向移
   動式工作部付き摺動面保護装置。
2. 【請求項２】前記布製折り畳み式ジャバラＪＡ１とＪＡ
   ２の組み合わせ、及びＪＢ１とＪＢ２の組み合わせの内
   少なくとも一方の組み合わせがその伸縮方向に対する両
   側部に下方に折り曲げた足部を設ける事を特徴とする請
   求項１記載のＸＹ方向移動式工作部付き摺動面保護装
   置。