JP3055704U - Ｘｙ方向移動式工作部付き工作機械の摺動面保護装置。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】工作機械Ａの摺動面部Ｂを、ＸＹ方向に往復動
する移動工作部の動きに連動する、被覆シート面と枠体
間をワイパー装置により埃、粉塵、切り子、切削油等の
侵入を防止する装置を提供する。 【構成】工作機械Ａの摺動面部Ｂに沿って角型外枠体Ｃ
を設け、その対辺部にレールＤ１，Ｄ２を設け、それに
沿って移動する角型中枠体Ｅを設け、それの前記レール
Ｄ１，Ｄ２と交差する方向の辺部にレールＦ１，Ｆ２を
設け、そのレールに沿って移動工作部Ｇが移動する如く
成し、その移動方向Ｘの角型中枠体Ｅの対辺部に被覆シ
ート巻取り装置を配設し、又角型中枠体Ｅの移動方向Ｙ
の角型外枠体Ｃの対辺部に被覆シート巻取り装置を配設
し、ぞれぞれ巻取り装置より延びる被覆シートの端部を
それぞれ対向する移動工作部Ｇの対辺及び角型中枠体の
対辺部に止着し、レールＦ１，Ｆ２と同一方向の角型中
枠体の二つの内側部、角型外枠体の四つの内側部にワイ
パー装置を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が解決しようとする課題】

従来より自在にＸＹ方向に移動する移動工作部の摺動部を保護する、摺動部保護 装置が有った。例えば、鉄板製薄板より成る被覆板を複数枚積層した構造の物で 最下段より上段に向け各辺長さを順次短くし、各段には移動工作部が移動するた めの窓を設け最上段の被覆板と移動工作部を一体として作動する方式である。こ の従来の方式では詳細説明を省略するが、移動工作部の移動範囲が制約され、移 動範囲を大きくするには保護装置全体を大きくする必要があり、コンパクト化が 困難であった。又、被覆板間の摺動抵抗が大きく動力損失が大である。又、被覆 被覆板間に隙間を生じ易く、摺動面保護装置としての機能上多くの問題が有った 。

【０００２】

【課題を解決するための手段】

上記する様な問題点を解決するため鋭意研究し、巻取りによるコンパクト収納 を自在とした巻取り装置をＸＹ方向それぞれに配設し、被覆シートの伸縮がＸＹ 方向に自在で、更にその被覆シートと接圧摺動するワイパー装置を備える事によ り埃、粉塵、切り子、切削油等の工作機械の摺動部への侵入を防止する優れた工 作機械の摺動面保護装置を開発した。以下実施例を図面に従って説明する。

【０００３】

【実施例】

第１図は本考案のＸＹ方向移動式工作部付き工作機械の摺動面保護装置の全体 斜視図、第２図は第１図のα−α’の断面図、第３図は第１図のβ−β’の断面 図、第４図は巻取り装置の断面図である。第１図に於いて、工作機械Ａの摺動面 Ｂと一体に角型外枠体Ｃを設け、その角型外枠体Ｃの対向する２つの辺部Ｃ１， Ｃ２に、第３図に示す如くそれぞれ外枠体レールＤ１，Ｄ２を配設し、その外枠 体レールＤ１，Ｄ２に沿ってＹ方向に摺動する角型中枠体Ｅを設け、前記外枠体 レールＤ１，Ｄ２と交差するＸ方向の角型中枠体Ｅの対向する二つの辺部に、第 ２図に示す如く中枠体レールＦ１，Ｆ２を配設した。尚、本実施例では前記外枠 体レールＤ１，Ｄ２及び中枠体レールＦ１，Ｆ２として、移動抵抗の低い市販品 のスライドレール（商品名「ＴＨＫスライドパック」）を用いた例を示すが、そ の他説明を略すが、何れのレール方式でも良い。次に中枠体レールＦ１，Ｆ２に 沿って移動する図３中に示す移動工作部Ｇを設け、その移動工作部Ｇが前記中枠 体レールＦ１，Ｆ２に沿ってＸ方向に往復動可能とし、前記、移動工作部Ｇの往 復動方向Ｘに対向する前記角型中枠体Ｅの二つ辺部Ｅ１，Ｅ２に、第４図に示す パイプ状巻心ＨにシャフトＩを挿入したコイルバネＪを挿入し、コイルバネＪの 一端をパイプ状巻心Ｈに、他端をシャフトＩに止着し、第３図に示す如くパイプ 状巻心Ｈ上に、織り布にゴム状弾性体をコートしたシート又は金属製薄板材より 成る被覆シート１−１，１−２を巻き付けて成る被覆シート巻取り装置１−Ａ， １−Ｂを配設し、その被覆シート巻取り装置１−Ａ，１−Ｂより延ばされた被覆 シート１−１及び１−２の端末を、前記コイルバネＪのねじり反力によるパイプ 状巻心Ｈに加わる巻取り方向への回転力により、それぞれに張力を有する如く、 移動工作部Ｇの往復動方向の対辺止着部Ｇ１，Ｇ２にそれぞれ止着し、前記角型 中枠体Ｅが前記外枠体レールＤ１，Ｄ２に沿って往復動する方向Ｙの角型外枠体 Ｃの対辺部Ｃ３，Ｃ４に、第２図に示す前記被覆シート巻取り装置と同一構造及 び同一作動の被覆シート巻取り装置２−Ａ，２−Ｂを配設し、その被覆シート巻 取り装置２−Ａ，２−Ｂより延ばされた、織り布にゴム状弾性体をコートしたシ ート又は金属製薄板材より成る被覆シート２−１及び２−２の端末を、それぞれ に張力を有する如く、角型中枠体のそれぞれの対辺止着部Ｅ１ａ，Ｅ２ａに止着 し、第１図に於いて前記角型外枠体Ｃの内側に設けた窓の四つの辺の内側部に、 往復動する前記被覆シート２−１，２−２と常に接触したる状態で摺動を許容す るゴム状弾性体より成るワイパー装置Ｗ１を配設止着し、前記角型中枠体Ｅの内 側に設けた窓の中枠体レールＦ１，Ｆ２を設けた側の二つの辺の内側部に、往復 動する前記被覆シート１−１，１−２と常に接触したる状態で移動を許容するゴ ム状弾性体より成るワイパー装置Ｗ２を記設止着した事を特徴とするＸＹ方向移 動式工作部付き工作機械の摺動面保護装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のＸＹ方向移動式工作部付き
工作機械の摺動面保護装置の全体斜視図。

【図２】 第１図のα−α’の断面図。

【図３】 第１図のβ−β’の断面図。

【図４】 巻取り装置の断面図。

【符号の説明】

１−１，１−２ 被覆シート。 ２−１，２−２ 被覆シート。 １−Ａ，１−Ｂ 被覆シート巻取り装置。 ２−Ａ，２−Ｂ 被覆シート巻取り装置。 Ａ 工作機械 Ｂ 工作機械Ａの摺動面。 Ｃ 角型外枠体。 Ｅ 角型中枠体。 Ｇ 移動工作部。 Ｃ１，Ｃ２ 角型外枠体Ｃの対向する２つの辺部 Ｃ３，Ｃ４ 外枠体レールＤ１，Ｄ２に沿って往復
動する方向Ｙの角型外枠体Ｃの対辺部。 Ｄ１，Ｄ２ 外枠体レール。 Ｅ１，Ｅ２ 角型中枠体Ｅの二つ辺部。 Ｅ１ａ，Ｅ２ａ 角型中枠体のそれぞれの対辺止着部。 Ｆ１，Ｆ２ 中枠体レール。 Ｇ１，Ｇ２ 移動工作部Ｇの往復動方向の対辺止着
部。 Ｈ パイプ状巻心。 Ｉ シャフト。 Ｊ コイルバネ。 Ｗ１，Ｗ２ ワイパー装置。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】工作機械Ａの摺動面Ｂと一体に角型外枠体
   Ｃを設け、その角型外枠体Ｃの対向する２つの辺部に、
   外枠体レールＤ１，Ｄ２を配設し、その外枠体レールＤ
   １，Ｄ２に沿って摺動する角型中枠体Ｅを設け、前記外
   枠体レールＤ１，Ｄ２と交差する方向の角型中枠体Ｅの
   対向する二つの辺部に、中枠体レールＦ１，Ｆ２を配設
   し、その中枠体レールＦ１，Ｆ２に沿って移動する移動
   工作部Ｇを設け、その移動工作部Ｇが前記中枠体レール
   Ｆ１，Ｆ２に沿って往復動可能とし、移動工作部がＸＹ
   方向に移動可能な、ＸＹ方向移動式工作部付き工作機械
   の摺動面保護装置に於いて、前記、移動工作部Ｇの往復
   動方向Ｘに対向する前記角型中枠体Ｅの二つ辺部に、パ
   イプ状巻心にシャフトを挿入したコイルバネを挿入し、
   コイルバネの一端をパイプ状巻心に、他端をシャフトに
   止着し、そのパイプ状巻心上に被覆シート１−１，１−
   ２を巻き付けて成る被覆シート巻取り装置１−Ａ，１−
   Ｂを配設し、その被覆シート巻取り装置１−Ａ，１−Ｂ
   より延ばされた被覆シート１−１及び１−２の端末を、
   それぞれに張力を有する如く、移動工作部Ｇの往復動方
   向の対辺部にそれぞれ止着し、前記角型中枠体Ｅが前記
   外枠体レールＤ１，Ｄ２に沿って往復動する方向Ｙの角
   型外枠体Ｃの対辺部に、前記被覆シート巻取り装置と同
   一構造の被覆シート巻取り装置２−Ａ，２−Ｂを配設
   し、その被覆シート巻取り装置２−Ａ，２−Ｂより延ば
   された被覆シート２−１及び２−２の端末を、それぞれ
   に張力を有する如く、角型中枠体のそれぞれの対辺部に
   止着し、前記角型外枠体Ｃの内側に設けた窓の四つの辺
   の内側部に、往復動する前記被覆シート２−１，２−２
   と常に接触したる状態で摺動を許容するゴム状弾性体よ
   り成るワイパー装置を配設止着し、前記角型中枠体Ｅの
   内側に設けた窓４の中枠体レールＦ１，Ｆ２を設けた側
   の二つの辺の内側部に、往復動する前記被覆シート１−
   １，１−２と常に接触したる状態で移動を許容するゴム
   状弾性体より成るワイパー装置を配設止着した事を特徴
   とするＸＹ方向移動式工作部付き工作機械の摺動面保護
   装置。
2. 【請求項２】前記被覆シート１−１，１−２，２−１，
   ２−２が織り布にゴム状弾性体をコートした事を特徴と
   する請求項１記載のＸＹ方向移動式工作部付き工作機械
   の摺動面保護装置。
3. 【請求項３】前記被覆シート１−１，１−２，２−１，
   ２−２が金属製薄板材より成る事を特徴とする請求項１
   記載のＸＹ方向移動式工作部付き工作機械の摺動面保護
   装置。