JP3056174B2 - 送風機能を有する直流電動機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、送風機能を有する
直流電動機に関する。

【０００２】

【従来の技術】軸線回りに放射状にリブ状送風板を多数
設けた送風体を電機子端部に固着したもの、あるいは、
整流子の端部に固着したものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来例に係る送風機能
を有する直流電動機は、あくまで電動機自体を冷却する
ためのものすぎず、電動機以外のものに送風する機能は
有していなかった。そこで、本発明は電動機外に送風す
る機能を有する直流電動機を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、以下のような手段を採用した。

【０００５】 スクリューファンの軸内に電機子を設
ける。

【０００６】 スクリューファンの周囲に界磁を設け
る。

【０００７】以下、係る解決手段がいかなる作用を有す
るかを図面を参照しながら述べる。図１は、本発明の一
部切欠斜視図であり、図２は、図１のＡ−Ａ線における
断面図である。

【０００８】本発明では、図２に示すように、スクリュ
ーファン（１）の軸（２）内に電機子（３）が設けられ
ており、且つ、電機子（３）の回転に伴ってスクリュー
ファン（１）が回転する構造となっている。係る構造を
有するが故に、コア（４）に巻回したコイル（５）に通
電することで、電機子（３）が回転し、それにともない
スクリューファン（１）が回転する。スクリューファン
（１）が回転すると、図１に示すように、ケーシング
（７）には、その上面と下面に通気孔（８）が設けてあ
ることから、風が発生し、且つ、この風は電動機の外部
に送られる。

【０００９】かようにして、本発明では、電動機外に送
風する機能を有する直流電動機の提供が可能となるので
ある。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、好ましい発明の一実施形態
につき、図面を参照しながら述べる。図１に示すよう
に、本発明に係る電動機は、概略構造としてケーシング
（７）、スクリューファン（１）、整流子（９）、ブラ
シ（１０）及び界磁（６）から構成され、また、図２に
示すようにスクリューファン（１）の軸（２）内には電
機子（３）が設けられている。

【００１１】ケーシング（７）は、円筒形状の部材であ
り、その上面と下面には通気孔（８）が設けられてい
る。また、該ケーシング（７）の内周面上に対向するよ
うに、一対の界磁（６）が取りつけられている。ここ
に、界磁（６）は円弧状の永久磁石で構成されており、
一般的にはネオジウム等の希土類磁石やフェライト磁石
等を用いることが好ましい。

【００１２】図３は、スクリューファンの正面図であ
る。スクリューファン（１）はケーシング（７）と同芯
状に取りつけられている。スクリューファン（１）に
は、その周面上に複数個の凸部（１１）が設けられてい
る。これは、効率的に風を惹起するためのものである。

【００１３】図２に示すように、スクリューファン
（１）の軸（２）内には、電機子（３）が設けられてお
り、電機子の軸と軸（２）が同軸形状となっていること
から、電機子（３）の回転により、スクリューファン
（１）が回転する構造となっている。電機子（３）はコ
ア（４）と、このコア（４）に巻回されたコイル（５）
を含む。電機子（３）は軸線方向に多数積層された導磁
性材、例えば珪素鋼板材からなるものである。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ことから、電動機外に送風する機能を有する直流電動機
の提供が可能となるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一部切欠斜視図。

【図２】 図１のＡ−Ａ線における断面図。

【図３】 スクリューファンの正面図。

【符号の説明】

１・・スクリーファン ２・・軸 ３・・電機子 ４・・コア ５・・コイル ６・・界磁 ７・・ケーシング ８・・通気孔 ９・・整流子 １０・・ブラシ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上面と下面に通気孔８を形成した円筒状の
   ケーシング７内に、ケーシング７と同芯状にスクリュー
   ファン１の軸７を設け、空洞の軸２内にコイル４を巻回
   したコア４を装入して電機子３を形成しスクリューファ
   ン１の周囲においてケーシング７内に界磁６を設けて成
   る送風機能を有する直流電動機。