JP3056095U - 写真シール貼付用カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利で、耐久性や防汚性や離型性に優
れた、写真シール貼付用カードを提供することである。 【解決手段】 紙シート１２の両面にプラスチックフィ
ルム１４が積層された長方形のカードであって、その長
方形の長辺の長さが８６ｍｍ以下５０ｍｍ以上、短辺の
長さが５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上のカード１０とするこ
とである。さらに、少なくともその片面に、写真シール
貼付場所が表示されたカード１０とすることである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は写真シールを貼付して携帯するのに便利な写真シール貼付用カードに 関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

近年、いわゆる“プリクラ”の利用者が、若年層を中心として爆発的に急増し ている。プリクラとは、“プリント倶楽部”の略称であり、店頭に備えつけられ た撮映装置によって自分の写真を撮れば、直ぐにそれが、いわゆるプリクラシー ルと呼ばれる写真シールとなって出てくるシステムである。シールの裏面は粘着 加工されているので、利用者は、ノートや手帳等に貼って保管したり携帯したり している。また、友人と交換したプリクラシールも同様に保管したり携帯したり している。

【０００３】 ところが、ノートや手帳等を携帯するには、鞄や手提げ袋等に入れて持ち歩か なければならず大変不便であり、特に気に入ったプリクラシールや大切なプリク ラシールを常時携帯するのには適していなかった。また、ノートや手帳等は破損 しやすく汚れやすいし、いったん貼ったシールがうまく剥がれないので、シール の貼り替えが難しい等という問題があった。

【０００４】 そこで本考案者は、携帯に便利で、耐久性や防汚性や離型性に優れた、写真シ ール貼付用シートについて鋭意研究を重ねた結果本考案に至ったのである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る写真シール貼付用カードの要旨とするところは、紙シートの両面 にプラスチックフィルムが積層された長方形のカードであって、その長方形の長 辺が８６ｍｍ以下５０ｍｍ以上、短辺が５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上とされたこと にある。

【０００６】 さらに、かかる写真シール貼付用カードにおいて、プラスチックフィルム又は プラスチックシートによって縁取られたことにある。

【０００７】 また、本考案に係る写真シール貼付用カードの別の要旨とするところは、プラ スチックシートからなる長方形のカードであって、その長方形の長辺が８６ｍｍ 以下５０ｍｍ以上、短辺が５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上であることにある。

【０００８】 またさらに、本考案に係る写真シール貼付用カードの別の要旨とするところは 、紙シートからなる長方形のカードであって、その長方形の長辺が８６ｍｍ以下 ５０ｍｍ以上、短辺が５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上であることにある。

【０００９】 さらに、かかる写真シール貼付用カードにおいて、少なくともその片面に、写 真シール貼付場所が表示されたことにある。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係る写真シール貼付用カードの実施形態を図面に基づいて詳し く説明する。

【００１１】 図１は、紙シートの両面にプラスチックフィルムが積層された写真シール貼付 用カード１０の一例が示されている。同図（ａ）に示されるように、その形状は 長方形であり、長方形の長辺は８６ｍｍ以下５０ｍｍ以上、短辺は５４ｍｍ以下 ３０ｍｍ以上とされている。また、同図（ｂ）に示される断面から明らかなよう に、紙シート１２の両面にプラスチックフィルム１４が積層されている。

【００１２】 紙シート１２は、パルプ等の天然原料又は樹脂等からなる合成原料又はこれら の混合原料から製紙されるものであり、比較的高い曲げ剛性を備えている。印刷 特性、剛性等々を改良するために適当な添加物が加えられたり、表面改質が行わ れることもある。プラスチックフィルム１４はポリエチレンやポリプロピレン等 の比較的融点の低い樹脂、あるいは、ナイロンやポリエチレンテレフタレート等 の比較的融点の高い樹脂からなり、厚さが０．０５ｍｍ〜０．３ｍｍ程度とされ 、比較的可撓性に富むむフィルムが使用される。プラスチックフィルム１４を紙 シート１２に積層する方法は特に限定されず、ロール状の紙シートにロール状の プラスチックフィルムをラミネートしてから、所定のカードの大きさに断裁して もよいし、所定のカードの大きさに断裁された紙シート１２に、同じく断裁され たプラスチックフィルム１４をラミネートしてもよい。比較的融点の低い樹脂か らなるプラスチックフィルムを使用する時には、フィルムを軟化して溶着する熱 ラミ法が適し、比較的融点の高い樹脂からなるプラスチックフィルムを使用する 時には、接着剤を用いる方法が適している。

【００１３】 写真シール貼付用カード１０の表面や裏面は、商品価値を高めるための適当な 図柄がデザインされる。図案、文字、マーク、記号等からなる図柄は、紙シート １２に印刷されて、その上を透明なプラスチックフィルム１４でラミネートされ てもよいし、プラスチックフィルム１４に印刷しておいて紙シート１２に貼って もよい。

【００１４】 本考案の写真シール貼付用カード１０は長方形であり、その長辺は８６ｍｍ以 下５０ｍｍ以上、短辺は５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上とされる。この範囲内で最大 の大きさ、８６ｍｍ×５４ｍｍは、通常用いられる種々のカードの共通する大き さ、いわゆるカードサイズと略同一であり、携帯性を重視する時の上限である。 また、上記範囲内で最小の大きさ、５０ｍｍ×３０ｍｍは、小形のプリクラシー ルが４枚貼れる大きさであり、本カードが有効に利用される場合の下限である。

【００１５】 図２は、プラスチックフィルム又はプラスチックシートで縁取りされた写真シ ール貼付用カード１０の一例を示している。すなわち、同図（ｂ）の断面図で明 らかなように、紙シート１２が２枚のプラスチックフィルム１４で挟まれた積層 体の中央部１８と、プラスチックフィルム又はプラスチックシートからなる縁部 １６とから構成されている。寸法安定性のいいプラスチックで縁取りすることに より、カードの変形が抑制されると共に、中央部１８の積層体が剥離されないよ うになる。また、縁取りされたデザインは、従来のプリペイドカード等では見ら れず、従来のカードが有する固いイメージを和らげる効果があり、遊び心で利用 される本カードの商品性を高める効果がある。

【００１６】 プラスチックフィルム又はプラスチックシートで縁取りされた写真シール貼付 用カード１０を製作するには、カードより幾分小さく断裁された紙シート１２を 紙シート１２より大きなプラスチックフィルムで挟んで溶着又は接着した後、カ ードの大きさに打ち抜く方法が便利である。紙シート１２の外側のプラスチック フィルム部分は、２枚合わせとなって溶着又は接着され、プラスチックシートと 同様の高い剛性を示すようになる。プラスチックフィルムとプラスチックシート との区分は、厚さに依存する剛性の差を目安とするが、厚さ又は剛性の大きさで 一義的に定義付けられるものではなく相対的なものである。本考案においては、 比較的薄くて曲げやすいシート状物をフィルムとし、比較的厚くて曲げにくいシ ート状物をシートと定義する。

【００１７】 図３は、１枚のプラスチックシート又は紙シートで製作された写真シール貼付 用カード１０を示している。プラスチックシートからなるカードは、耐久性と防 汚性に優れている。塩化ビニル等の汎用性樹脂あるいは生分解性樹脂等を用いる ことができる。また、紙シートからなるカードは、低コストで印刷特性等の加工 性が優れている。１枚のプラスチックシート又は紙シートで製作された写真シー ル貼付用カード１０にも、適当な図案、文字、マーク、記号等々が印刷等によっ て表示されるのが好ましい。

【００１８】 本考案の写真シール貼付用カード１０には、主にプリクラシールが貼付されて 携帯される。カードの片面だけに貼付されて使用されてよいし、両面に貼付され て使用されてよい。例えば、図４に示されるように、カードの一面にプリクラシ ールが貼付される４ヵ所の貼付場所２０が表示されれば、利用者は迷うことなく 貼り場所を決めることができ、整然とした配置で貼ることができるようになる。 図１（ａ）に示されるように、表面にネームや図案が印刷され、図４に例示され るように、裏面に貼付場所が表示されたカードとし、片面だけにプリクラシール が貼付されるようにされてもよいし、両面に貼付場所が表示されたカードとし、 両面に貼付されるようにされてもよい。

【００１９】 貼付場所の表示方法は特に限定されず、“シール”、“シール貼付場所”、“ 貼付場所”、“貼付”、“貼り場所”、“シールを貼って下さい”等々の文字表 示でもよいし、四角や円等のマーク、あるいは、顔や人をデザインした図案等々 の表示でもよい。また、表示される貼付場所の個数は、少なくとも４個とされる のが好ましい。

【００２０】 その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲内で、カードの材質や形状や構成 、カード表面の表示内容等々につき、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正 、変形を加えた態様で実施し得るものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案に係る写真シール貼付用カードによれば、その大きさを、いわゆるカー ドサイズ以下とされているので、定期入れ、財布、ポケット等に入れて簡便に携 帯できる。また、その大きさの下限が５０ｍｍ×３０ｍｍとされているので、プ リクラシールを少なくとも４枚貼ることができ、最低必要な枚数のプリクラシー ルを携帯できることになる。

【００２２】 また、紙シートの両面がプラスチックフィルムで積層されたカードとすれば、 紙シートの優れた印刷特性に基づく鮮明な表示が可能となり、プラスチックフィ ルムの物理特性に基づき、耐久性と防汚性に優れたカードとすることができる。 また、離型性も優れているので、プリクラシールの貼替えも容易になる。

【００２３】 特に、紙シートの両面がプラスチックフィルムで積層されたカードが、プラス チックフィルム又はプラスチックシートで縁取られれば、寸法安定性が向上しカ ードの変形が抑制されると共に、中央部の積層体が剥離されないようになる。ま た、縁取りされたデザインは、従来の縁取りのないカードが有する固いイメージ を和らげる効果があり、遊び心で利用される本カードの商品性が向上する。

【００２４】 また、プラスチックシートからなるカードとすれば、高い剛性に基づく寸法安 定性や、耐久性、防汚性、離型性等々の優れたカードとなるので、手荒な取扱に も耐えることができ、プリクラシールの貼り替えも容易にできるようになる。

【００２５】 あるいはまた、紙シートからなるカードとすれば、その優れた印刷性性に基づ く鮮明な表示が可能となると共に、原料コスト、印刷コスト、断裁コスト等が低 減され、低価格のカードを提供できるようになる。

【００２６】 さらに、写真シールの貼付場所が表示されたカードとされれば、利用者は迷わ ずに貼付場所を決め、整然と貼り付けることができるようになる。また、他の類 似したカードとは明確に区別されるので商品価値が高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る写真シール貼付用カードの一例を
示し、同図（ａ）は上面図、同図（ｂ）は、側方断面図
である。

【図２】本考案に係る写真シール貼付用カードの他の一
例を示し、同図（ａ）は上面図、同図（ｂ）は、側方断
面図である。

【図３】本考案に係る写真シール貼付用カードの他の一
例を示す側方断面図である。

【図４】本考案に係る写真シール貼付用カードの他の一
例を示す裏面図である。

【符号の説明】

１０：写真シール貼付用カード １２：紙シート １４：プラスチックフィルム １６：縁部 １８：中央部 ２０：貼付場所

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙シートの両面にプラスチックフィルム
   が積層された長方形のカードであって、その長方形の長
   辺が８６ｍｍ以下５０ｍｍ以上、短辺が５４ｍｍ以下３
   ０ｍｍ以上であることを特徴とする写真シール貼付用カ
   ード。
2. 【請求項２】 プラスチックフィルム又はプラスチック
   シートによって縁取られたことを特徴とする前記請求項
   １に記載する写真シール貼付用カード。
3. 【請求項３】 プラスチックシートからなる長方形のカ
   ードであって、その長方形の長辺が８６ｍｍ以下５０ｍ
   ｍ以上、短辺が５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上であることを
   特徴とする写真シール貼付用カード。
4. 【請求項４】 紙シートからなる長方形のカードであっ
   て、その長方形の長辺が８６ｍｍ以下５０ｍｍ以上、短
   辺が５４ｍｍ以下３０ｍｍ以上であることを特徴とする
   写真シール貼付用カード。
5. 【請求項５】 少なくともその片面に、写真シール貼付
   場所が表示されたことを特徴とする前記請求項１乃至請
   求項４に記載する写真シール貼付用カード。