JP3056056U - 容器内壁のプロテクター - Google Patents

容器内壁のプロテクター

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JP3056056U JP1998005935U JP593598U JP3056056U JP 3056056 U JP3056056 U JP 3056056U JP 1998005935 U JP1998005935 U JP 1998005935U JP 593598 U JP593598 U JP 593598U JP 3056056 U JP3056056 U JP 3056056U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に物を収容する際に容器の内壁を保
護して内壁の損傷や容器全体の破損を防止することがで
きる容器内壁のプロテクター(保護具)であって、物の
収容が完了した後、容易に容器から取り外すことができ
るプロテクターを提供する。 【解決手段】 略直方体形状の内部空間を有する箱形状
の容器の該内部空間に着脱自在に配置され、内壁の一部
を裏打ちして保護するためのプロテクターであって、側
面保護部と底面保護部とを備え、底面保護部が折り曲げ
軸に沿って折り曲げ可能に形成されており、底面保護部
の外辺の一部が、側面保護部の下辺の一部に回動自在に
取り付けられているものである、プロテクター。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、内部に物を収納する容器の内壁を保護するためのプロテクター(保 護具)に関し、より詳細には、略直方体形状の内部空間を有する箱形状の容器の 該内部空間に着脱自在に配置され、該容器の内壁の一部を裏打ちして保護するプ ロテクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
図19は、従来から使用されてきた箱形状の容器101を示す斜視図である。 図19を参照して、容器101について説明する。容器101は、物を収容する ための内部空間103を有する。内部空間103は略直方体形状を有しており、 容器101の内壁105によって規定されている。内壁105は、略長方形の内 底面107と、内側面109と、を含む。内側面109は、互いに略平行の第一 内側面111及び第二内側面113と、互いに略平行の第三内側面115及び第 四内側面117と、からなっている(従って、容器101の上方(内部空間10 3への開口が形成されている方をいう。)から見たとき(即ち、図19中の矢印 Aの方向から見たとき)、時計回りに第一内側面111、第三内側面115、第 二内側面113、第四内側面117の順になっている。)。このような容器10 1は種々のものが知られており、容器101の使用を便ならしめるためにさらに 取っ手を取り付けたものや、また容器101の強度向上のために補強部(リブを 含む)を設けたものや、容器101に蓋を取り付けたもの等もある。この容器1 01の内部空間103へ収納されるべき物が直接収容されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような容器101はそれが収容するものの性質等に応じて様々な材質(例 えば、ポリプロピレン等の樹脂、ステンレス鋼等の金属、木材、コンクリート等 の無機材料等)によって形成されているが、収容される物によっては収容する際 に内壁105が傷ついたり、場合によっては容器101全体が破損するようなこ ともあった。例えば、容器101がポリプロピレン等の樹脂によって形成されて いる場合、溶接されまだ高温部分を有するもの(例えば、自動車用部品)を容器 101の内部空間103へ収納すると、該高温部分と内壁105とが接触し、内 壁105の一部が融解して凹部や開口を生じることがあった。さらに、大きな重 量のもの(重量物)を上部から容器101の内部空間103へ投入すると、その 投入の衝撃によって内壁105の一部が傷ついたり、容器101全体が破壊され ることがあった。このような内壁105の損傷や容器101全体の破損は、容器 101の寿命を大幅に低下させるものであった。なお、この内壁105の損傷や 容器101全体の破損を防止するために、高温部分を有するものを収容する場合 では、高温部分が十分冷却されるまで鉄板(耐熱性を有する材料)製の容器に収 容して冷却してから樹脂等の容器に入れ替えることも行われていたが、この入れ 替え作業に大きな労力を要していた。また、重量物を収容する場合では、重量物 の収容をゆっくり行うことも考えられるが、作業性の低下等の問題があった。
【0004】 そこで、本考案においては、容器に物を収容する際に容器の内壁を保護して内 壁の損傷や容器全体の破損を防止することができる容器内壁のプロテクター(保 護具)であって、物の収容が完了した後、容易に容器から取り外すことができる プロテクターを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のプロテクター(以下、「本プロテクタ ー」という。)は、略長方形の内底面と、互いに略平行の第一内側面及び第二内 側面と互いに略平行の第三内側面及び第四内側面とからなる内側面と、を含む内 壁によって規定される略直方体形状の内部空間を有する箱形状の容器の該内部空 間に着脱自在に配置され、該内壁の一部を裏打ちして保護するためのプロテクタ ーであって、該第三内側面を縦断し分割する第三内側面分割線の両側領域のうち 該第一内側面側に位置する第三内側面第一領域と、該第四内側面を縦断し分割す る第四内側面分割線の両側領域のうち該第一内側面側に位置する第四内側面第一 領域と、そして該第一内側面と、を裏打ちする側面保護部と、該第三内側面と該 内底面との境に形成される辺と該第四内側面と該内底面との境に形成される辺と を連絡し該内底面を横断し分割する内底面分割線の両側領域のうち該第一内側面 側に位置する内底面第一領域を裏打ちする底面保護部と、を備え、該底面保護部 が、折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成されており、該底面保護部の外辺の 一部が、該側面保護部の下辺の一部に回動自在に取り付けられているものである 、プロテクターである。
【0008】 本プロテクターは、略長方形の内底面と、互いに略平行の第一内側面及び第二 内側面と互いに略平行の第三内側面及び第四内側面とからなる内側面と、を含む 内壁によって規定される略直方体形状の内部空間を有する箱形状の容器の該内部 空間に着脱自在に配置され、該内壁の一部を裏打ちして保護するためのプロテク ターである。本プロテクターが装着される容器は、図19を用いて既に説明した ような構造を有し、略直方体形状の内部空間を有し箱形状をしている。内部空間 は、容器の内壁によって規定されている。内壁は、略長方形の内底面と、内側面 と、を含む。内側面は、互いに略平行の第一内側面及び第二内側面と、互いに略 平行の第三内側面及び第四内側面と、の合計4面からなっている。なお、容器は 、取っ手や補強部(リブを含む)等を有していてもよい。本プロテクターは、こ のような容器の内部空間に着脱自在に配置され、内壁の一部を裏打ちして保護す る。即ち、まず、容器が物を受け入れる前に、本プロテクターが容器の内部空間 に内壁(の一部)を裏打ちするように配置される。この状態で容器の内部空間へ と物が受け入れられるが、このとき本プロテクターが裏打ちする内壁部分には該 物は直接接触しない。このため該内壁部分は、該物が直接接触することによる損 傷や破損等を生じない(即ち、該内壁部分は本プロテクターによって保護される 。)。物を受け入れた後(受け入れ直後の場合と受け入れ後一定時間放置した後 の場合の両方の場合がある。例えば、高温の物を受け入れたときはその物と内壁 とが直接接触しても内壁が損傷等しないようその物が冷却されるまでの一定時間 放置しなければならない。これに対し、投入された物が内壁に直接接触すること による衝撃から内壁を保護するのであれば受け入れ直後であってもよい(もちろ んこの場合でも一定時間放置しても差し支えない))、本プロテクターは容器の 内部空間から抜き取られる(本プロテクター抜き取り後は容器の内壁と受け入れ られた物とが直接接触するようになる。)。このように容器へ物を受け入れる前 に本プロテクターが容器の内部空間へ配置され、そして容器へ物を受け入れた後 に本プロテクターが容器の内部空間から抜き取られることをここでは「容器の内 部空間に着脱自在に配置」としている。なお、本考案にいう「内壁の一部を裏打 ち」するとは、内壁の一部にほぼ沿って内壁の内側に本プロテクターが配置され 、容器の内部空間に受け入れられた物と内壁の該一部とが直接接触しないことを いう。従って、容器の内部空間に受け入れられた物と内壁の該一部とが直接接触 しない程度の開口や隙間等を本プロテクターが有していてもよく、例えば、本プ ロテクターがメッシュ状の材料(細かい穴をたくさん有する)によって形成され ても、また側面保護部と底面保護部との間に隙間を生じてもよい。
【0009】 本プロテクターは側面保護部と底面保護部とを備える。側面保護部は、第三内 側面を縦断し分割する第三内側面分割線の両側領域のうち第一内側面側に位置す る第三内側面第一領域と、第四内側面を縦断し分割する第四内側面分割線の両側 領域のうち第一内側面側に位置する第四内側面第一領域と、そして第一内側面と 、を裏打ちする。第三内側面第一領域は、第三内側面を縦断し分割する第三内側 面分割線の両側領域のうち第一内側面側に位置する領域をいう。第三内側面分割 線は第三内側面を縦断し、第三内側面を第三内側面分割線の両側に分割する。こ こで「第三内側面を縦断」するとは、第三内側面の下辺(内底面と第三内側面と の境に形成される辺をいう。)と第三内側面の上辺(容器の上部縁を形成する第 三内側面の辺をいう。即ち、第三内側面の4辺のうち内底面、第一内側面、第二 内側面のいずれの面との境をも構成しない辺をいう。)とを連絡することをいう 。また第三内側面分割線は、直線、途中で交わらない曲線、折れ線(折れ曲がり 部分の両側が直線のものも曲線のものも含む。)、そしてこれらがつながったも ののいずれのものであってもかまわない。この第三内側面分割線によってその両 側に2つの領域が形成され、そのうち第一内側面側に位置する(第一内側面側と 接する)領域を第三内側面第一領域とする。第四内側面第一領域は、第四内側面 を縦断し分割する第四内側面分割線の両側領域のうち第一内側面側に位置する領 域をいう。第四内側面分割線は第四内側面を縦断し、第四内側面を第四内側面分 割線の両側に分割する。ここで「第四内側面を縦断」するとは、第四内側面の下 辺(内底面と第四内側面との境に形成される辺をいう。)と第四内側面の上辺( 容器の上部縁を形成する第四内側面の辺をいう。即ち、第四内側面の4辺のうち 内底面、第一内側面、第二内側面のいずれの面との境をも構成しない辺をいう。 )とを連絡することをいう。また第四内側面分割線は、直線、途中で交わらない 曲線、折れ線(折れ曲がり部分の両側が直線のものも曲線のものも含む。)、そ してこれらがつながったもののいずれのものであってもかまわない。この第四内 側面分割線によってその両側に2つの領域が形成され、そのうち第一内側面側に 位置する(第一内側面側と接する)領域を第四内側面第一領域とする。以上のよ うな第三内側面第一領域と第四内側面第一領域と第一内側面とを、側面保護部は 裏打ちする。
【0010】 底面保護部は、第三内側面と内底面との境に形成される辺と第四内側面と内底 面との境に形成される辺とを連絡し内底面を横断し分割する内底面分割線の両側 領域のうち第一内側面側に位置する内底面第一領域を裏打ちする。内底面第一領 域は、第三内側面と内底面との境に形成される辺(即ち、第三内側面の下辺)と 第四内側面と内底面との境に形成される辺(即ち、第四内側面の下辺)とを連絡 し内底面を横断し分割する内底面分割線の両側領域のうち第一内側面側に位置す る領域をいう。内底面分割線は内底面を横断し、内底面を内底面分割線の両側に 分割する。ここで「内底面を横断」は、第三内側面と内底面との境に形成される 辺(即ち、第三内側面の下辺)と第四内側面と内底面との境に形成される辺(即 ち、第四内側面の下辺)とを連絡するようにされる(なお、上述のように第三及 び第四内側面分割線については「縦断」とし、内底面分割線については「横断」 としたのは、図19のように内部空間への開口を上方へ向けたとき、それぞれの 分割線が鉛直方向に近い(第三及び第四内側面分割線)ことと、水平方向に近い (内底面分割線)ことによる。)。また内底面分割線は、直線、途中で交わらな い曲線、折れ線(折れ曲がり部分の両側が直線のものも曲線のものも含む。)、 そしてこれらがつながったもののいずれのものであってもかまわない。この内底 面分割線によってその両側に2つの領域が形成され、そのうち第一内側面側に位 置する(第一内側面側と接する)領域を内底面第一領域とする。以上のような内 底面第一領域を底面保護部は裏打ちする。
【0011】 底面保護部は、折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成される。このように底 面保護部が折り曲げ可能に形成されることによって、本プロテクターが、物を収 納した容器(底面保護部には物が載置されている)から物を容器の内部空間に残 したまま(容器の内壁と物との間を底面保護部がすり抜ける)抜き取られること ができる。これは後述する底面保護部の外辺の一部が側面保護部の下辺の一部に 回動自在に取り付けられることと一緒になって底面保護部が容器と物との間をす り抜けやすくする。即ち、本プロテクターが抜き取られる際に側面保護部に回動 自在に取り付けられた底面保護部が上方へと引き上げられるが、このとき底面保 護部がある程度以上斜め(水平からずれる)になると、その斜めの部分を物が滑 って下方へと落ちる(斜めにならなければ底面保護部に物が載置された状態のま ま引き上げられる。)。底面保護部が折り曲げ可能に形成され、かつ底面保護部 が側面保護部に回動自在に取り付けられていれば、側面保護部を介して底面保護 部を引き上げた際に、側面保護部に取り付けられた、底面保護部の部分から順次 斜めになって引き上げられる。このように順次斜めになって底面保護部が引き上 げられることで、容器の内部空間に収容された物は底面保護部の斜め部分を滑り 下方へ落ちる(残る)ことで、容器の内部空間に残る。底面保護部を折り曲げ可 能に形成するには種々の方法があるが、例えば、複数の板状部材を互いに蝶番に より回動自在に連結したり、複数の板状部材を互いに柔軟な部材により連結する こと等によればよい。折り曲げ軸は多い方が底面保護部の上面をうまく物が滑り 落ちるので本プロテクターを円滑に抜き取ることができるが、その反面、本プロ テクターの製造工程が複雑になったり使用部品が増加する問題がある。従って、 底面保護部が、少なくとも1本の折り曲げ軸を有する必要があり、また、折り曲 げ軸は10本以下とされることが好ましく、さらに好ましくは8本以下とされ、 最も好ましくは5本以下とされる。また、各折り曲げ軸についての折り曲げ可能 角度は大きい方が、底面保護部の上面をうまく物が滑り落ちるので好ましく、3 0度以上とされることが好ましく、より好ましくは60度以上とされ、最も好ま しくは90度以上とされる(もちろん180度をこえることはない。)。
【0012】 底面保護部の外辺の一部は、側面保護部の下辺の一部に回動自在に取り付けら れる。このように底面保護部の外辺の一部が側面保護部の下辺の一部に回動自在 に取り付けられることによって、本プロテクターが、物を収納した容器(底面保 護部には物が載置されている)から物を容器の内部空間に残したまま(物が底面 保護部の上面を滑り落ちる)抜き取られることができる(前述の通り)。底面保 護部の外辺の一部を側面保護部の下辺の一部に回動自在に取り付けるには種々の 方法があるが、例えば、両者を互いに蝶番により回動自在に連結したり、両者を 互いに柔軟な部材により連結すること等によればよい。回動可能角度(底面保護 部と側面保護部とが回動軸を挟んでなす角が90度から大きくなる角度分をいう 。)は大きい方が、底面保護部の上面をうまく物が滑り落ちるので好ましく、3 0度以上とされることが好ましく、より好ましくは60度以上とされ、最も好ま しくは90度以上とされる(もちろん270度をこえることはない。)。なお、 側面保護部の下辺とは、図19のように内部空間への開口を上方へ向けた状態の 容器の内部空間に本プロテクターを配置したとき、側面保護部の下縁を構成する 辺をいう。
【0013】 底面保護部の折り曲げ軸と、底面保護部の外辺の一部と側面保護部の下辺の一 部とを回動自在に取り付ける回動軸と、が略平行になるようにしてもよい。こう することで本プロテクターが、物を収納した容器(底面保護部には物が載置され ている)から物を容器の内部空間に残したまま(物が底面保護部の上面を滑り落 ちる)抜き取られる際に、抜き取られつつある底面保護部が同じ方向に曲がるの で、収容された物を乱すことが少なくなることに加え、抜き取りの抵抗が小さく なるので好ましい。さらに、本プロテクターを内部空間へ挿入する際、挿入され つつある底面保護部が順次同方向へ曲がりつつ挿入されるので、円滑かつ容易に 本プロテクターを内部空間へ配置することができる。また、この場合、本プロテ クターが内部空間の所定位置(本プロテクターが、第三内側面第一領域と第四内 側面第一領域と第一内側面と内底面第一領域とを裏打ちするような位置)に配置 されたとき、該折り曲げ軸と該回動軸とが、第一内側面と内底面との境に形成さ れる辺に対して略平行になるようにしてもよい。こうすることで本プロテクター を内部空間へ挿入する際、該辺に対して平行な軸で順次底面保護部が曲がりつつ 内底面に沿って円滑に挿入され、また本プロテクターを内部空間から抜き取る際 、該辺に対して平行な軸で順次底面保護部が曲がりつつ円滑に引き上げられるの で好ましい。
【0014】 本プロテクターを容器の内部空間へ挿入したり内部空間から抜き取る際に、こ れらを容易かつ安全に行うことができるように、上部から本プロテクターを把持 するための取っ手を本プロテクターが有するようにしてもよい。
【0015】 容器の内部空間に配置された本プロテクターによって裏打ちされた、内壁の部 分の残部(即ち、本プロテクターによって裏打ちされていない、内壁の部分をい う。以降、「残部」という。)を裏打ちするために、内部空間に本プロテクター と共に着脱自在に配置される残部プロテクターを、さらに本プロテクターが有し てもよい(本プロテクターと残部プロテクターとを対で使用する。なお、本プロ テクターと残部プロテクターとは金属ロープ等によって(両者の使用が可能にな るように一定範囲内で可動的に)連結されていても、また、全く無関係の別体で もよい。)。こうすることで両プロテクターによって容器の内壁全てが裏打ちさ れるので、内壁を完全に保護することができる。残部プロテクターは、第三内側 面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置する第三内側面第二領域と、第四 内側面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置する第四内側面第二領域と、 そして第二内側面と、を裏打ちする残部側面保護部と、内底面分割線の両側領域 のうち第二内側面側に位置する内底面第二領域を裏打ちする残部底面保護部と、 を備え、残部底面保護部が、残部底面保護部折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に 形成されており、残部底面保護部の外辺の一部が、残部側面保護部の下辺の一部 に回動自在に取り付けられているものである。なお、残部プロテクターは、本プ ロテクターが裏打ちする内壁部分の残部のみを裏打ちするものでも良いが、残部 プロテクターの一部が本プロテクターの一部と重なるもの(その部分は両プロテ クターによって二重に裏打ちされる)であってもよい。即ち、残部プロテクター は残部を裏打ちする必要があるが、残部よりも多く裏打ちするものであってもよ い。
【0016】 残部プロテクターは、本プロテクターが配置された容器の内部空間に着脱自在 に配置され、内壁の残部を裏打ちして保護する。残部プロテクターが内部空間に 配置されるのは、本プロテクターが内部空間に配置された後でも配置される前で もかまわない。残部プロテクターによる内壁の残部の保護は、本プロテクターの ものと同様であるのでここでは説明を省略する。なお、本プロテクターと同様、 容器へ物を受け入れる前に残部プロテクターが容器の内部空間へ配置され、そし て容器へ物を受け入れた後に残部プロテクターが容器の内部空間から抜き取られ ることをここでは「内部空間に着脱自在に配置」としている。なお、「残部を裏 打ち」するとは、残部にほぼ沿って残部の内側に残部プロテクターが配置され、 容器の内部空間に受け入れられた物と残部とが直接接触しないことをいう。従っ て、容器の内部空間に受け入れられた物と残部とが直接接触しない程度の開口や 隙間等を残部プロテクターが有していてもよく、例えば、残部プロテクターがメ ッシュ状の材料(細かい穴をたくさん有する)によって形成されても、また残部 側面保護部と残部底面保護部との間に隙間を生じてもよい。
【0017】 残部プロテクターは残部側面保護部と残部底面保護部とを備える。残部側面保 護部は、前記第三内側面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置する第三内 側面第二領域と、前記第四内側面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置す る第四内側面第二領域と、そして第二内側面と、を裏打ちする。第三内側面第二 領域は、第三内側面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置する領域(即ち 、第三内側面第一領域とは第三内側面分割線を挟んで反対側の領域)をいう。第 四内側面第二領域は、第四内側面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置す る領域(即ち、第四内側面第一領域とは第四内側面分割線を挟んで反対側の領域 )をいう。
【0018】 残部底面保護部は、前記内底面分割線の両側領域のうち第二内側面側に位置す る内底面第二領域を裏打ちする。内底面第二領域は、内底面分割線の両側領域の うち第二内側面側に位置する領域(即ち、内底面第一領域とは内底面分割線を挟 んで反対側の領域)をいう。
【0019】 残部底面保護部は、残部底面保護部折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成さ れる。これは本プロテクターの底面保護部がこのように形成されることと同様で あるのでここでは説明は省略する。残部底面保護部の外辺の一部は、残部側面保 護部の下辺の一部に回動自在に取り付けられる。これは、本プロテクターの底面 保護部の外辺の一部が側面保護部の下辺の一部に回動自在に取り付けられること と同様であるのでここでは説明は省略する。
【0020】 残部底面保護部折り曲げ軸と、残部底面保護部の外辺の一部と残部側面保護部 の下辺の一部とを回動自在に取り付ける残部回動軸と、が略平行になるようにし てもよい。これは、本プロテクターの底面保護部の折り曲げ軸と、底面保護部の 外辺の一部と側面保護部の下辺の一部とを回動自在に取り付ける回動軸と、が略 平行になるようにされることと同様であるのでここでは説明は省略する。また、 この場合、残部プロテクターが内部空間の所定位置(残部プロテクターが、第三 内側面第二領域と第四内側面第二領域と第二内側面と内底面第二領域とを裏打ち するような位置)に配置されたとき、該残部底面保護部折り曲げ軸と該残部回動 軸とが、第二内側面と内底面との境に形成される辺に対して略平行になるように してもよい。これは、本プロテクターが内部空間の所定位置(本プロテクターが 、第三内側面第一領域と第四内側面第一領域と第一内側面と内底面第一領域とを 裏打ちするような位置)に配置されたとき、本プロテクターの前記折り曲げ軸と 前記回動軸とが、第一内側面と内底面との境に形成される辺に対して略平行にな るようにされることと同様であるのでここでは説明は省略する。
【0021】 残部プロテクターを容器の内部空間へ挿入したり内部空間から抜き取る際に、 これらを容易かつ安全に行うことができるように、上部から残部プロテクターを 把持するための残部プロテクター取っ手を残部プロテクターが有するようにして もよい。
【0022】 本プロテクターの底面保護部は、折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成され る代わりに、底面保護部の主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成されてもよ い。このように湾曲可能に形成されることで、折り曲げ可能に形成された場合と 同様、本プロテクターが、物を収納した容器(底面保護部には物が載置されてい る)から物を容器の内部空間に残したまま(容器の内壁と物との間を底面保護部 がすり抜ける)抜き取られることができる。湾曲可能に形成されることは、底面 保護部の外辺の一部が側面保護部の下辺の一部に回動自在に取り付けられること と一緒になって底面保護部が容器と物との間をすり抜けやすくする。即ち、本プ ロテクターが抜き取られる際に側面保護部に回動自在に取り付けられた底面保護 部が上方へと引き上げられるが、このとき底面保護部がある程度以上斜め(水平 からずれる)になると、その斜めの部分を物が滑って下方へと落ちる(斜めにな らなければ底面保護部に物が載置された状態のまま引き上げられる。)。底面保 護部がその主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成され、かつ底面保護部が側 面保護部に回動自在に取り付けられていれば、側面保護部を介して底面保護部を 引き上げた際に、側面保護部に取り付けられた、底面保護部の部分から順次斜め になって引き上げられる。このように順次斜めになって底面保護部が引き上げら れることで、容器の内部空間に収容された物は底面保護部の斜め部分を滑り下方 へ落ちる(残る)ことで、容器の内部空間に残る。底面保護部を湾曲可能に形成 するには種々の方法があるが、例えば、底面保護部として、針金等を網状に編ん だもの、平面状につながった鎖、柔軟材料(例えば、ゴム材料や樹脂材料等)に よって形成された板状部材(平面状や波状のもの等を含む)を用いることを挙げ ることができる。湾曲可能な程度は大きい方が、底面保護部の上面をうまく物が 滑り落ちるので本プロテクターを円滑に抜き取ることができるので好ましく、こ れは容器に収容される物の性状及び大きさと容器の内部空間の形状及び大きさ等 に応じて決定されればよいが、通常、湾曲の曲率半径が50cm以下とされるこ とが好ましく、より好ましくは30cm以下とされ、最も好ましくは10cm以 下とされる(下限は特に制限されないが、通常、1cm程度である。)。
【0023】 このように湾曲可能に形成された底面保護部の外辺の一部と側面保護部の下辺 の一部とを回動自在に取り付ける回動軸が、本プロテクターが内部空間の所定位 置(本プロテクターが、第三内側面第一領域と第四内側面第一領域と第一内側面 と内底面第一領域とを裏打ちするような位置)に配置されたとき、第一内側面と 内底面との境に形成される辺に対して略平行になるようにしてもよい。こうする ことで本プロテクターが内部空間へ挿入される際、挿入されつつある底面保護部 が内底面に沿って該辺に対して垂直方向へ円滑に挿入され、また本プロテクター が内部空間から抜き取られる際、抜き取られつつある底面保護具が内底面に沿っ て該辺に対して垂直方向へ円滑に抜き取られることができる。
【0024】 湾曲可能に形成された底面保護部を有する本プロテクターを容器の内部空間へ 挿入したり内部空間から抜き取る際に、これらを容易かつ安全に行うことができ るように、該本プロテクターが、上部から該本プロテクターを把持するための取 っ手を有するようにしてもよい。
【0025】 湾曲可能に形成された底面保護部を有する本プロテクターによって裏打ちされ た、内壁の部分の残部(即ち、該本プロテクターによって裏打ちされていない、 内壁の部分をいう。以降、「残部」という。)を裏打ちするために、内部空間に 該本プロテクターと共に着脱自在に配置される残部プロテクターを、さらに本プ ロテクターが有してもよい(本プロテクターと残部プロテクターとを対で使用す る。なお、本プロテクターと残部プロテクターとは金属ロープ等によって(両者 の使用が可能になるように一定範囲内で可動的に)連結されていても、また、全 く無関係の別体でもよい。)。前記の残部プロテクターの残部底面保護部が残部 底面保護部折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能にされた代わりに、この場合の残部 プロテクターの残部底面保護部はその主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成 したものとすればよい。この残部底面保護部をその主表面に対して垂直方向に湾 曲可能に形成することは、本プロテクターの底面保護部を主表面に対して垂直方 向に湾曲可能に形成することと同様に行えばよいので、ここでは説明を省略する 。なお、この場合の本プロテクターと残部プロテクターとの使用方法等は、底面 保護部が折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成された前記の本プロテクターと 残部底面保護部が折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成された前記の残部プロ テクターとのものと同様であるのでここでは説明を省略する。
【0026】 残部底面保護部の外辺の一部と残部側面保護部の下辺の一部とを回動自在に取 り付ける残部回動軸が、残部プロテクターが内部空間の所定位置(残部プロテク ターが、第三内側面第二領域と第四内側面第二領域と第二内側面と内底面第二領 域とを裏打ちするような位置)に配置されたとき、第二内側面と内底面との境に 形成される辺に対して略平行になるようにしてもよい。こうすることで残部プロ テクターが内部空間へ挿入される際、挿入されつつある残部底面保護部が内底面 に沿って該辺に対して垂直方向へ円滑に挿入され、また残部プロテクターが内部 空間から抜き取られる際、抜き取られつつある残部底面保護部が内底面に沿って 該辺に対して垂直方向へ円滑に抜き取られることができる。
【0027】 残部底面保護部をその主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成された残部プ ロテクターを容器の内部空間へ挿入したり内部空間から抜き取る際に、これらを 容易かつ安全に行うことができるように、上部から該残部プロテクターを把持す るための残部プロテクター取っ手を残部プロテクターが有するようにしてもよい 。
【0028】 本プロテクター(底面保護部が折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成された ものと、その主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成されたものとの両方を含 む。)及び残部プロテクター(残部底面保護部が折り曲げ軸に沿って折り曲げ可 能に形成されたものと、その主表面に対して垂直方向に湾曲可能に形成されたも のとの両方を含む。)は、容器の内壁をいかなるものから保護するかに応じ適切 な材料を選択して形成されればよい。例えば、容器の内部空間に収容される高温 物体が該内壁に直接接することから該内壁を保護するのであれば、該高温物体の 温度に十分耐えられる材料を選択する必要があり、この場合であれば鋼材(ステ ンレス鋼や特殊鋼を含む)、アルミニウム、銅、これらの合金等の金属材料を使 用することが好ましい。また、容器の内部空間へ物を投入することから生じる衝 撃から内壁を保護するのであれば、該衝撃に十分耐えられる耐衝撃性を有する材 料を選択する必要があり、この場合であれば前記の金属材料に加え、ゴム材料、 樹脂材料等を使用することもできる。
【0029】 以上のように本プロテクター(残部プロテクターを有するものも含む)は、容 器の内部空間が物を受け入れる前に容器の内部空間に内壁(の一部)を裏打ちす るように配置され、この状態で容器の内部空間へと物が受け入れられ、物を受け 入れた後、本プロテクターは容器の内部空間から抜き取られる。ここに底面保護 部は折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形成されるか又はその主表面に対して垂 直方向に湾曲可能に形成されると共に、底面保護部の外辺の一部は側面保護部の 下辺の一部に回動自在に取り付けられるので、物を収納した容器(底面保護部に は物が載置されている)から物を容器の内部空間に残したまま(容器の内壁と物 との間を底面保護部がすり抜ける)底面保護部は抜き取られることができる(も し、前記のように、底面保護部が折り曲げ可能にも湾曲可能にも形成されておら ず、そして底面保護部と側面保護部とが略直角になるように固定的に取り付けら れていれば、本プロテクターを引き上げると底面保護部に物が載置されたまま引 き上げられる。)。容器の内部空間へ物を受け入れる際に、本プロテクターが裏 打ちする内壁部分には物は直接接触しない。このため該内壁部分は、該物が直接 接触することによる損傷や破損等を生じず、該内壁部分は本プロテクターによっ て保護される。即ち、本プロテクターは、容器に物を収容する際に容器の内壁を 保護して内壁の損傷や容器全体の破損を防止することができる容器内壁のプロテ クターであって、物の収容が完了した後、容易に容器から取り外すことができる プロテクターである。
【0030】
【考案の実施の形態】 本考案の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して詳述するが、本考案はこ れに限定されるものではない。
【0031】 図1は、本プロテクターが内壁の一部を裏打ちして保護する容器の一例を示す 斜視図である。図1を参照して該容器について説明するが、該容器は図19に示 されたものと同じものであるので(図1と図19とは容器を見る位置も同じ)、 図19において既に説明した内容については説明を省略する(図19についても 参照されたい。)。容器101の内壁105の内底面107は、それを横断し分 割する内底面分割線201の両側領域である内底面第一領域107a(第一内側 面111側に位置する領域)と内底面第二領域107b(第二内側面113側に 位置する領域)とに分割されている。内底面分割線201は、第三内側面115 と内底面107との境に形成される辺203と、第四内側面117と内底面10 7との境に形成される辺205と、を連絡し内底面107を横断し分割している 。なお、ここでは内底面分割線201は直線によってのみ構成されている。
【0032】 容器101の内壁105の第三内側面115は、それを縦断し分割する第三内 側面分割線211の両側領域である第三内側面第一領域115a(第一内側面1 11側に位置する領域)と第三内側面第二領域115b(第二内側面113側に 位置する領域)とに分割されている。第三内側面分割線211は、第三内側面1 15を縦断(即ち、第三内側面115の下辺(内底面107と第三内側面115 との境に形成される辺203をいう。)と第三内側面の上辺213とを連絡して いる。)しており、その両側に前記二つの領域(第三内側面第一領域115aと 第三内側面第二領域115b)が形成されている。また第三内側面分割線211 は、ここでは直線のみによって構成されている。
【0033】 容器101の内壁105の第四内側面117は、それを縦断し分割する第四内 側面分割線221の両側領域である第四内側面第一領域117a(第一内側面1 11側に位置する領域)と第四内側面第二領域117b(第二内側面113側に 位置する領域)とに分割されている。第四内側面分割線221は、第四内側面1 17を縦断(即ち、第四内側面117の下辺(内底面107と第四内側面117 との境に形成される辺205をいう。)と第四内側面の上辺223とを連絡して いる。)しており、その両側に前記二つの領域(第四内側面第一領域117aと 第四内側面第二領域117b)が形成されている。また第四内側面分割線221 は、ここでは直線のみによって構成されている。
【0034】 これら内底面分割線201と第三内側面分割線211と第四内側面分割線22 1とは、全て説明のための線であり、容器101の内壁105にこれらの線は現 存しない。また、ここでは3本の分割線が連続するように(内底面分割線201 の一端に第三内側面分割線211の一端が連結され、内底面分割線201の他端 に第四内側面分割線221の一端が連結されている)設けられているが、必ずし もその必要はなく、3本の分割線はそれぞれ自由に設けることができる。
【0035】 図2は第一実施例の本プロテクターを示す右側面図であり、図3は第一実施例 の本プロテクターを示す平面図であり、図4は第一実施例の本プロテクターを示 す正面図である。図2乃至図4を参照して、本プロテクターについて説明する。 本プロテクター11は、図1と図19とに示された容器101の内部空間103 に着脱自在に配置され、内壁105の一部を裏打ちして保護するものである。本 プロテクター11は、全ての部分が炭素鋼によって形成されており、側面保護部 21と底面保護部31とを備えている。側面保護部21は、第三内側面第一領域 115aと第四内側面第一領域117aと第一内側面111とを裏打ちする。側 面保護部21は、第三内側面第一領域115aを裏打ちするための第一板状部材 21aと、第四内側面第一領域117aを裏打ちするための第二板状部材21b と、第一内側面111を裏打ちするための第三板状部材21cと、を有し、これ ら板状部材が略「コ」の字を形成するように溶接によって互いに固定されている 。なお、側面保護部21は、容器101の内部空間103の形状や大きさに対応 した形状や大きさを有する。
【0036】 底面保護部31は内底面第一領域107aを裏打ちする。底面保護部31は、 第四板状部材31aと第五板状部材31bとを有する。底面保護部31を折り曲 げ軸35(図3参照)に沿って折り曲げ可能に形成するため、第四板状部材31 aと第五板状部材31bとが蝶番33によって回動可能に連結されている。即ち 、蝶番33の回動軸が、底面保護部の折り曲げ軸35に一致している。ここでは 底面保護部の折り曲げ軸35は1本のみであるが、2以上の複数の折り曲げ軸を 形成してもよい(複数の折り曲げ軸は互いに平行になるように形成されることが 好ましい。)。
【0037】 さらに、底面保護部31(ここでは第四板状部材31a)の外辺37の一部が 、側面保護部21(ここでは第三板状部材21c)の下辺23の一部に、蝶番3 9を介して回動自在に取り付けられている。ここで底面保護部31の外辺37の 一部と側面保護部21の下辺23の一部とを回動自在に取り付ける回動軸41( 即ち、蝶番39の回動軸)と、折り曲げ軸35とは略平行になるよう配置されて いる(図3参照)。なお、本プロテクター11を容器101の内部空間103の 所定位置に配置したとき、回動軸41と折り曲げ軸35とが、第一内側面111 と内底面107との境に形成される辺231(図1参照)に対して略平行になる 。
【0038】 本プロテクター11は取っ手43を有している。取っ手43は、本プロテクタ ー11を上部から把持するためのものであり、ここでは第三板状部材21cの上 部に取っ手43の一端と他端とが溶接されることによって取り付けられている( 取っ手43も炭素鋼によって形成されている)。
【0039】 図5は第一実施例の残部プロテクターを示す右側面図であり、図6は第一実施 例の残部プロテクターを示す平面図であり、図7は第一実施例の残部プロテクタ ーを示す正面図である。図5乃至図7を参照して、残部プロテクターについて説 明する。残部プロテクター311は、本プロテクター11によって裏打ちされた 、内壁105の部分の残部(即ち、本プロテクター11によって裏打ちされてい ない、内壁105の部分)を裏打ちするために、内部空間103に本プロテクタ ー11と共に着脱自在に配置され、残部を裏打ちして保護するものである。従っ て、本プロテクター11と残部プロテクターとを共に使用することで、内壁10 5の全てが裏打ちされ保護されるので好ましい(例えば、本プロテクター11と 残部プロテクターとを対で販売等することもできる。)。残部プロテクター31 1は、全ての部分が炭素鋼によって形成されており、残部側面保護部321と残 部底面保護部331とを備えている。残部側面保護部321は、第三内側面第二 領域115bと第四内側面第二領域117bと第二内側面113とを裏打ちする 。残部側面保護部321は、第三内側面第二領域115bを裏打ちするための第 六板状部材321bと、第四内側面第二領域117bを裏打ちするための第七板 状部材321aと、第二内側面113を裏打ちするための第八板状部材321c と、を有し、これら板状部材が略「コ」の字を形成するように溶接によって互い に固定されている。なお、残部側面保護部321は、容器101の内部空間10 3の形状や大きさに対応した形状や大きさを有する。
【0040】 残部底面保護部331は内底面第二領域107bを裏打ちする。残部底面保護 部331は、第九板状部材331aと第十板状部材331bとを有する。残部底 面保護部331を残部底面保護部折り曲げ軸335(図6参照)に沿って折り曲 げ可能に形成するため、第九板状部材331aと第十板状部材331bとが蝶番 333によって回動可能に連結されている。即ち、蝶番333の回動軸が、残部 底面保護部折り曲げ軸335に一致している。ここでは残部底面保護部折り曲げ 軸335は1本のみであるが、2以上の複数の残部底面保護部折り曲げ軸を形成 してもよい(複数の残部底面保護部折り曲げ軸は互いに平行になるように形成さ れることが好ましい。)。
【0041】 さらに、残部底面保護部331(ここでは第九板状部材331a)の外辺33 7の一部が、残部側面保護部321(ここでは第八板状部材321c)の下辺3 23の一部に、蝶番339を介して回動自在に取り付けられている。ここで残部 底面保護部331の外辺337の一部と残部側面保護部321の下辺323の一 部とを回動自在に取り付ける残部回動軸341(即ち、蝶番339の回動軸)と 、残部底面保護部折り曲げ軸335とは略平行になるよう配置されている(図6 参照)。なお、残部プロテクター311を容器101の内部空間103の所定位 置に配置したとき、残部回動軸341と残部底面保護部折り曲げ軸335とが、 第二内側面113と内底面107との境に形成される辺233(図1参照)に対 して略平行になる。
【0042】 残部プロテクター311は残部プロテクター取っ手343を有している。残部 プロテクター取っ手343は、残部プロテクター311を上部から把持するため のものであり、ここでは第八板状部材321cの上部に残部プロテクター取っ手 343の一端と他端とが溶接されることによって取り付けられている(残部プロ テクター取っ手343も炭素鋼によって形成されている)。
【0043】 次に、本プロテクター11と残部プロテクター311とを使用する方法につい て説明する。図8は、本プロテクター11と残部プロテクター311とを容器1 01の内部空間103の所定位置に配置したところを示す平面図であり、図9は 図8のX−X断面図である。図8及び図9を参照して、本プロテクター11と残 部プロテクター311とが容器101の内部空間103に配置された状態につい て説明する(なお、図8に示された本プロテクター11と残部プロテクター31 1とは、それぞれ図3と図6に示されたものと同じであるので、それぞれの詳細 説明は省略する)。ここでは本プロテクター11を先に内部空間103へ配置し 、その後、残部プロテクター311を内部空間103へ配置した。本実施形態に おいては、内底面分割線201と第三内側面分割線211と第四内側面分割線2 21との全てが同一平面に属するように配置され、その平面をPによって示した 。容器101の内壁105のうち、Pよりも第一内側面111側に位置する部分 は本プロテクター11によって裏打ちされており、Pよりも第二内側面113側 に位置する部分は残部プロテクター311によって裏打ちされている。ここで容 器101の内壁105のうち、Pよりも第一内側面111側に位置する部分は、 内底面第一領域107aと第三内側面第一領域115aと第四内側面第一領域1 17aと第一内側面111とからなるので、これら全てを本プロテクター11が 裏打ちしている。容器101の内壁105のうち、Pよりも第二内側面113側 に位置する部分は、内底面第二領域107bと第三内側面第二領域115bと第 四内側面第二領域117bと第二内側面113とからなるので、これら全てを残 部プロテクター311が裏打ちしている。なお、ここでは本プロテクター11と 残部プロテクター311とが互いに重なり合っている部分360を有しているが 、これはあってもなくてもよい。
【0044】 図8及び図9に示されたように本プロテクター11と残部プロテクター311 とを容器101の内部空間103所定位置に配置することで、容器101の内壁 105の全ての部分が裏打ちされる。この状態で、容器101の内部空間103 へ物を受け入れる。本実施形態では溶接直後の、自動車用の部品(高温物体)を 内部空間へ受け入れる。該部品は高温であり、ポリプロピレン樹脂によって形成 されている容器101の内壁105に直接接触すると、内壁105を融解させて 凹部や開口を生じるが、ここでは本プロテクター11と残部プロテクター311 とによって内壁105の全ての部分が裏打ちされるのでかかる問題は生じない。 図10は、該部品61(収容される物)を受け入れた状態を示す断面図である。 図9に示された断面のうち、本プロテクター側を拡大して示している。図10を 参照して、部品61を受け入れた本プロテクター側の状態を説明する(残部プロ テクター側の状態もこれと同様である。)。なお、図示を容易ならしめるために 部品61は簡略化して図示した。内壁105が本プロテクター11によって裏打 ちされている。本プロテクター11の側面保護部21(第一板状部材21aと第 二板状部材21bと第三板状部材21cとから構成されるが、本断面には第一板 状部材21aはあらわれない。)と底面保護部31(第四板状部材31aと第五 板状部材31bとから構成される。)とによって部品61が取り囲まれた状態に なっており、いずれの部品61も直接、内壁105に接触していない。この状態 で部品61が冷却されるまで放置する。なお、本プロテクター11は全て炭素鋼 によって形成されているので、高温の部品61と接触しても変形等の問題はない 。また、部品61によって本プロテクター61の温度がある程度上昇するが、部 品61からの熱は本プロテクター61の中で広い範囲に伝達されるので、本プロ テクター61が高温になって内壁105を損傷することはない。
【0045】 部品61が冷却されて、内壁105に部品61が直接接触しても内壁105を 損傷しない状態になったことを確認した後、本プロテクター11は、容器101 の内部空間103から抜き取られる。図11は、本プロテクター11を抜き取る 初期段階を示す断面図である(図10と同じ位置を示している)。図11を参照 して、抜き取りの初期段階について説明する。図10の状態から、図示しない手 によって取っ手43を把持して本プロテクター11を上方へと引き上げる。する と取っ手43によって側面保護部21が上方へ引き上げられる。それに伴い、側 面保護部21の下辺23の一部に蝶番39を介して回動自在に取り付けられた、 底面保護部31の外辺37部分が引き上げられる。このとき蝶番39は回動角度 38が増加しつつ引き上げられるので、第四板状部材31aが斜め(水平からず れる)になって引き上げられる。このため斜めになった第四板状部材31aに載 置されていた部品61は第四板状部材31aから滑り落ちそのまま残る。
【0046】 図12は、本プロテクター11を容器101の内部空間103から抜き取る中 間段階を示す断面図である(図10及び図11と同じ位置を示している)。図1 2を参照して、抜き取りの中間段階について説明する。図11の状態よりもさら に上方へ本プロテクター11が引き上げられている。蝶番39の回動角度38は ほぼ180度になっている。一方、第四板状部材31aと第五板状部材31bと を回動可能に連結している蝶番33の回動角度36(図11の状態では約180 度であった。)が小さくなって引き上げられつつあるので、第五板状部材31b が斜め(水平からずれる)になって引き上げられている。このため斜めになった 第五板状部材31bに載置されていた部品61は第五板状部材31bから滑り落 ちそのまま残る。この後、引き続き本プロテクター11を引き上げると、最終的 には第五板状部材31bが容器101の内部空間103から抜き取られ、本プロ テクター11の抜き取りが完了する。なお、残部プロテクター311の抜き取り もこれと同様に行うことができる。
【0047】 図13は第二実施例の本プロテクターを示す右側面図であり、図14は第二実 施例の本プロテクターを示す平面図であり、図15は第二実施例の本プロテクタ ーを示す正面図である。図13乃至図15を参照して、第二実施例の本プロテク ターについて説明する。本プロテクター411は、図2乃至図4に示された第一 実施例の本プロテクター11と比較して、底面保護部431のみが異なる。即ち 、第一実施例の本プロテクター11の底面保護部31は折り曲げ軸35に沿って 折り曲げ可能に形成されていたが、第二実施例の本プロテクター411の底面保 護部431は、その主表面433に対して垂直方向435に湾曲可能に形成され ている。底面保護部431は全体が一枚のゴム板(EPDMゴム製)によって形 成されているので、ゴムの弾性によって一定範囲内の変形が可能である。この第 二実施例ではゴム板を使用したが、内壁105を裏打ちして保護することができ かつ本プロテクター411を容器101から抜き取ることができる程度の湾曲が 可能なものであればいかなるものを使用してもよい。例えば、二次元につながっ た鎖(金属製、樹脂製、ゴム製等)、厚い布(不織布、フェルト等を含む)、ば ね鋼によって形成された薄板、細い金属線を網状に織ったもの等を例示すること ができる。底面保護部431と側面保護部421とを取り付ける回動軸441( 図14参照)は、本プロテクター411を容器101の内部空間103の所定位 置に配置したとき、第一内側面111と内底面107との境に形成される辺23 1(図1参照)に対して略平行になる。本プロテクター411は取っ手443を 有している。取っ手443は、本プロテクター411を上部から把持するための ものである。なお、底面保護部431以外の部分は、図2乃至図4に示された第 一実施例の本プロテクター11と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0048】 残部プロテクターの残部底面保護部もこれと同様に、その主表面に対して垂直 方向に湾曲可能に形成されてよい。この場合も残部底面保護部以外は、図5乃至 図7に示された第一実施例の残部プロテクター311と同じであるので、ここで は説明を省略する。
【0049】 最後に、図13乃至図15に示された第二実施例の本プロテクター411の使 用方法を説明する。本プロテクター411は第一実施例の本プロテクター11と 同様に容器101の内部空間103に配置されて内壁105を裏打ちし保護する ことができる。ここで本プロテクター411の底面保護部431はゴム製である のであまり高温の物体と接触させることはできないが、投入された物体がもたら す内壁105への衝撃を大幅に減少させることができる。ここでは投入される物 体が、洗浄された後の、自動車用の金属部品(以下、「部品」という。)の場合 について説明する。第一実施例の本プロテクター11と同様に容器101の内部 空間103に本プロテクター411を配置する(ゴム製の残部底面保護部を有す る残部プロテクターも同様に配置する)。その後、部品を容器101の内部空間 103に投入する。部品の温度は略室温であるが、投入された部品は大きな衝撃 を内壁105に与える。特に、内底面107には上方から投入された部品による 大きな衝撃が加わるので、投入された部品が内底面107に直接接触すると内底 面107を損傷等する。このため衝撃吸収性に優れたゴム製の底面保護部を有す る本プロテクター411を使用する(残部プロテクターについても同様である) 。図16は、部品64を受け入れた状態を示す断面図である(図10と同様の断 面を示したもので、本プロテクター411側を拡大して示している)。図16を 参照して、部品64を受け入れた本プロテクター411側の状態を説明する(残 部プロテクター側の状態もこれと同様である。)。なお、図示を容易ならしめる ために部品64は簡略化して図示した。内壁105が本プロテクター411によ って裏打ちされている。本プロテクター411の側面保護部421と底面保護部 431とによって部品64が取り囲まれた状態になっており、いずれの部品64 も直接、内壁105に接触しておらず、部品64が投入される際も内壁105に 直接衝突していない。このため内壁105が全く損傷されていない。
【0050】 部品64投入後、本プロテクター411を抜き取る(投入時の衝撃から内壁1 05を保護するのであるから、投入終了後であればすぐにでも本プロテクター4 11を抜き取ってよい)。図17は、本プロテクター411を抜き取る初期段階 を示す断面図である(図16と同じ位置を示している)。図17を参照して、抜 き取りの初期段階について説明する。図16の状態から、図示しない手によって 取っ手443を把持して本プロテクター411を上方へと引き上げる。すると取 っ手443によって側面保護部421が上方へ引き上げられる。それに伴い、側 面保護部421の下辺423の一部に蝶番439を介して回動自在に取り付けら れた、底面保護部431の外辺437部分が引き上げられる。このとき蝶番43 9は回動角度438が増加しつつ引き上げられると共に、底面保護部431がそ の主表面に対して垂直方向に湾曲する。このため底面保護部431が、下に凸に 湾曲し斜め(水平からずれる)になった部分431cを形成しつつ順次引き上げ られ、この部分431cに載置された部品64はそこから滑り落ちそのまま残る 。
【0051】 図18は、本プロテクター411を容器101の内部空間103から抜き取る 中間段階を示す断面図である(図16及び図17と同じ位置を示している)。図 18を参照して、抜き取りの中間段階について説明する。図17の状態よりもさ らに上方へ本プロテクター411が引き上げられている。蝶番439の回動角度 438はほぼ180度になっている。一方、底面保護部431は、図17よりも 一層傾きが大きくなっており(斜めの度合いが大きくなっており)、さらに部品 64の滑りが良くなっている。この後、引き続き本プロテクター411を引き上 げると、最終的には底面保護部431が容器101の内部空間103から抜き取 られ、本プロテクター411の抜き取りが完了する。なお、残部プロテクターの 抜き取りもこれと同様に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本プロテクターが内壁の一部を裏打ちして保護
する容器の一例を示す斜視図である。
【図2】第一実施例の本プロテクターを示す右側面図で
ある。
【図3】第一実施例の本プロテクターを示す平面図であ
る。
【図4】第一実施例の本プロテクターを示す正面図であ
る。
【図5】第一実施例の残部プロテクターを示す右側面図
である。
【図6】第一実施例の残部プロテクターを示す平面図で
ある。
【図7】第一実施例の残部プロテクターを示す正面図で
ある。
【図8】本プロテクターと残部プロテクターとを容器の
内部空間の所定位置に配置したところを示す平面図であ
る。
【図9】図8のX−X断面図である。
【図10】本プロテクターと残部プロテクターとを容器
の内部空間所定位置に配置した後、部品(収容される
物)を受け入れた状態を示す部分断面図である。
【図11】本プロテクターを容器の内部空間から抜き取
る初期段階を示す断面図である。
【図12】本プロテクターを容器の内部空間から抜き取
る中間段階を示す断面図である。
【図13】第二実施例の本プロテクターを示す右側面図
である。
【図14】第二実施例の本プロテクターを示す平面図で
ある。
【図15】第二実施例の本プロテクターを示す正面図で
ある。
【図16】第二実施例の本プロテクターと残部プロテク
ターとを容器の内部空間所定位置に配置した後、部品
(収容される物)を受け入れた状態を示す部分断面図で
ある。
【図17】第二実施例の本プロテクターを容器の内部空
間から抜き取る初期段階を示す断面図である。
【図18】第二実施例の本プロテクターを容器の内部空
間から抜き取る中間段階を示す断面図である。
【図19】従来から使用されてきた箱形状の容器を示す
斜視図である。
【符号の説明】
11、411 本プロテクター 21、421 側面保護部 21a、21b、21c 板状部材 23、323、423 下辺 31、431 底面保護部 31a、31b 板状部材 33、39、333、339、439 蝶番 35 折り曲げ軸 37、337、437 外辺 36、38、438 回動角度 41、441 回動軸 43、443 取っ手 61 部品(容器の内部空間に収容され
る高温物体) 64 部品(容器の内部空間へ投入され
る物体) 101 容器 103 内部空間 105 (容器の)内壁 107 内底面 107a 内底面第一領域 107b 内底面第二領域 111 第一内側面 113 第二内側面 115 第三内側面 115a 第三内側面第一領域 115b 第三内側面第二領域 117 第四内側面 117a 第四内側面第一領域 117b 第四内側面第二領域 201 内底面分割線 203、205、231、233 辺 211 第三内側面分割線 213 第三内側面の上辺 221 第四内側面分割線 223 第四内側面の上辺 311 残部プロテクター 321 残部側面保護部 321a、321b、321c 板状部材 331 残部底面保護部 331a、331b 板状部材 335 残部底面保護部折り曲げ軸 341 残部回動軸 343 残部プロテクター取っ手 360 本プロテクターと残部プロテク
ターとの重なり合っている部分 433 (底面保護部の)主表面 435 主表面に対して垂直方向 431c 斜めになった部分

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略長方形の内底面と、互いに略平行の第一
    内側面及び第二内側面と互いに略平行の第三内側面及び
    第四内側面とからなる内側面と、を含む内壁によって規
    定される略直方体形状の内部空間を有する箱形状の容器
    の該内部空間に着脱自在に配置され、該内壁の一部を裏
    打ちして保護するためのプロテクターであって、 該第三内側面を縦断し分割する第三内側面分割線の両側
    領域のうち該第一内側面側に位置する第三内側面第一領
    域と、該第四内側面を縦断し分割する第四内側面分割線
    の両側領域のうち該第一内側面側に位置する第四内側面
    第一領域と、そして該第一内側面と、を裏打ちする側面
    保護部と、 該第三内側面と該内底面との境に形成される辺と該第四
    内側面と該内底面との境に形成される辺とを連絡し該内
    底面を横断し分割する内底面分割線の両側領域のうち該
    第一内側面側に位置する内底面第一領域を裏打ちする底
    面保護部と、を備え、 該底面保護部が、折り曲げ軸に沿って折り曲げ可能に形
    成されており、 該底面保護部の外辺の一部が、該側面保護部の下辺の一
    部に回動自在に取り付けられているものである、プロテ
    クター。
  2. 【請求項2】該底面保護部の該外辺の該一部と該側面保
    護部の該下辺の該一部とを回動自在に取り付ける回動軸
    と、該折り曲げ軸とが略平行なものである、請求項1に
    記載のプロテクター。
  3. 【請求項3】該プロテクターが該内部空間の所定位置に
    配置されたとき、該回動軸と該折り曲げ軸とが、該第一
    内側面と該内底面との境に形成される辺に対して略平行
    なものである、請求項2に記載のプロテクター。
  4. 【請求項4】上部から該プロテクターを把持するための
    取っ手を有するものである、請求項1乃至3のいずれか
    に記載のプロテクター。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の該プロ
    テクターによって裏打ちされた、該内壁の部分の残部を
    裏打ちするために該内部空間に該プロテクターと共に着
    脱自在に配置される残部プロテクターであって、 該第三内側面分割線の両側領域のうち該第二内側面側に
    位置する第三内側面第二領域と、該第四内側面分割線の
    両側領域のうち該第二内側面側に位置する第四内側面第
    二領域と、そして該第二内側面と、を裏打ちする残部側
    面保護部と、 該内底面分割線の両側領域のうち該第二内側面側に位置
    する内底面第二領域を裏打ちする残部底面保護部と、を
    備え、 該残部底面保護部が、残部底面保護部折り曲げ軸に沿っ
    て折り曲げ可能に形成されており、 該残部底面保護部の外辺の一部が、該残部側面保護部の
    下辺の一部に回動自在に取り付けられているものであ
    る、残部プロテクターを、さらに有するものである、請
    求項1乃至4のいずれかに記載のプロテクター。
  6. 【請求項6】該残部底面保護部の該外辺の該一部と該残
    部側面保護部の該下辺の該一部とを回動自在に取り付け
    る残部回動軸と、該残部底面保護部折り曲げ軸とが略平
    行なものである、請求項5に記載のプロテクター。
  7. 【請求項7】該残部プロテクターが該内部空間の所定位
    置に配置されたとき、該残部回動軸と該残部底面保護部
    折り曲げ軸とが、該第二内側面と該内底面との境に形成
    される辺に対して略平行なものである、請求項6に記載
    のプロテクター。
  8. 【請求項8】上部から該残部プロテクターを把持するた
    めの残部プロテクター取っ手を該残部プロテクターが有
    するものである、請求項5乃至7のいずれかに記載のプ
    ロテクター。
  9. 【請求項9】略長方形の内底面と、互いに略平行の第一
    内側面及び第二内側面と互いに略平行の第三内側面及び
    第四内側面とからなる内側面と、を含む内壁によって規
    定される略直方体形状の内部空間を有する箱形状の容器
    の該内部空間に着脱自在に配置され、該内壁の一部を裏
    打ちして保護するためのプロテクターであって、 該第三内側面を縦断し分割する第三内側面分割線の両側
    領域のうち該第一内側面側に位置する第三内側面第一領
    域と、該第四内側面を縦断し分割する第四内側面分割線
    の両側領域のうち該第一内側面側に位置する第四内側面
    第一領域と、そして該第一内側面と、を裏打ちする側面
    保護部と、 該第三内側面と該内底面との境に形成される辺と該第四
    内側面と該内底面との境に形成される辺とを連絡し該内
    底面を横断し分割する内底面分割線の両側領域のうち該
    第一内側面側に位置する内底面第一領域を裏打ちする底
    面保護部と、を備え、 該底面保護部が、その主表面に対して垂直方向に湾曲可
    能に形成されており、 該底面保護部の外辺の一部が、該側面保護部の下辺の一
    部に回動自在に取り付けられているものである、プロテ
    クター。
  10. 【請求項10】該底面保護部の該外辺の該一部と該側面
    保護部の該下辺の該一部とを回動自在に取り付ける回動
    軸が、該プロテクターが該内部空間の所定位置に配置さ
    れたとき、該第一内側面と該内底面との境に形成される
    辺に対して略平行なものである、請求項9に記載のプロ
    テクター。
  11. 【請求項11】上部から該プロテクターを把持するため
    の取っ手を有するものである、請求項9又は10に記載
    のプロテクター。
  12. 【請求項12】請求項9乃至11のいずれかに記載の該
    プロテクターによって裏打ちされた、該内壁の部分の残
    部を裏打ちするために該内部空間に該プロテクターと共
    に着脱自在に配置される残部プロテクターであって、 該第三内側面分割線の両側領域のうち該第二内側面側に
    位置する第三内側面第二領域と、該第四内側面分割線の
    両側領域のうち該第二内側面側に位置する第四内側面第
    二領域と、そして該第二内側面と、を裏打ちする残部側
    面保護部と、 該内底面分割線の両側領域のうち該第二内側面側に位置
    する内底面第二領域を裏打ちする残部底面保護部と、を
    備え、 該残部底面保護部が、その主表面に対して垂直方向に湾
    曲可能に形成されており、 該残部底面保護部の外辺の一部が、該残部側面保護部の
    下辺の一部に回動自在に取り付けられているものであ
    る、残部プロテクターを、さらに有するものである、請
    求項9乃至11のいずれかに記載のプロテクター。
  13. 【請求項13】該残部底面保護部の該外辺の該一部と該
    残部側面保護部の該下辺の該一部とを回動自在に取り付
    ける残部回動軸が、該残部プロテクターが該内部空間の
    所定位置に配置されたとき、該第二内側面と該内底面と
    の境に形成される辺に対して略平行なものである、請求
    項12に記載のプロテクター。
  14. 【請求項14】上部から該残部プロテクターを把持する
    ための残部プロテクター取っ手を該残部プロテクターが
    有するものである、請求項12又は13に記載のプロテ
    クター。
  15. 【請求項15】該容器の該内部空間に収容される高温物
    体が該内壁に直接接しないようにして該内壁を保護する
    ものである、請求項1乃至14のいずれかに記載のプロ
    テクター。
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