JP3055681U - ワイヤー締込みフック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作によってワイヤーの締込みを行え
操作性が良いと共に、締込み状態を安定に維持に保持で
きるワイヤ−締め込みフック装置を提供する。 【解決手段】 ベ−ス１の基端部にワイヤ−取付具２を
設け、ベ−ス１の先端部にフック棒３が揺動可能に挿通
されるガイド孔４を設け、ベ−ス１の中間部に操作レバ
−５の中間部を横断方向の第１軸ピン６で枢着し、操作
レバ−５の基端部を第２軸ピン７でフック棒３の基端部
に枢着し、操作レバ−５をベ−ス１の長さ方向に沿って
倒伏させたワイヤ−締め込み状態において、操作レバ−
５の内面部５ａとベース１の外壁部１ａの当接点８が、
ガイド孔４と第２軸ピン７を結ぶ直線に関して第１軸ピ
ン６の反対側に来るように配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】 本考案はトラックの荷台等において貨物固定用 ワイヤーの締め込みに使用されるフック装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来の貨物固定用ワイヤ−では、ワイヤー途中にターンバ ックル型のワイヤー締込み装置を挿入し、該締込み装置の駆動軸を回すことによ って、貨物の最終締付けを行っている。 しかしながら、ターンバックル方式の機構では駆動軸を何回も回さなければな らないので操作性が悪いという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 したがって本考案の目的は、簡単な操作 によってワイヤーの締込みを行えるため操作性が良いと共に、外部振動に対して も締込み状態を安定に維持に保持できる、信頼性の高いワイヤ−締め込みフック 装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案のワイヤー締込みフック装置では、 ベ−ス１の基端部にワイヤ−取付具２を設け、ベ−ス１の先端部にフック棒３が 揺動可能に挿通されるガイド孔４を設け、ベ−ス１の中間部に操作レバ−５の中 間部を第１軸ピン６で枢着し、操作レバ−５の基端部を第２軸ピン７でフック棒 ３の基端部に枢着し、操作レバ−５をベ−ス１の長さ方向に沿って倒伏させたワ イヤ−締め込み状態において、操作レバ−５の内面部５ａとベース１の外壁部１ ａの当接点８が、ガイド孔４と第２軸ピン７を結ぶ直線に関して第１軸ピン６の 反対側に来るように配置する。

【０００５】 このワイヤ−締め込みフック装置では、ワイヤー取付具２にワイヤー１２の末 端部を係合させ、フック棒３にワイヤー１２の他端部または荷台のフック金具１ ０を係合させ、第１軸ピン６を中心に操作レバー５を回転させると、図１に示し たようにフック棒３はベース１のガイド孔４を中心に揺動回転する。 操作レバ−５をベ−ス１の長さ方向に沿って倒伏するまで回転させたとき、フ ック棒３は第１軸ピン６と第２軸ピン７間の距離の約２倍相当分、ベース１内に 引き込まれることになり、ワイヤー１２の最終締込みがなされる。

【０００６】 この段階では、操作レバ−５の内面部５ａとベース１の外壁部１ａとの当接点 ８は、ガイド孔４と第２軸ピン７を結ぶ直線に関して第１軸ピン６の反対側に来 ている。そのため、ワイヤー１２の引張力は操作レバ−５をベース１に押し付け る力として転用されることになり、操作レバ−５は開放方向には浮き上がらず、 、更に閉める方向に駆動される。

【０００７】

【考案の実施の形態】 図示の実施形態では、ガイド孔４を有する口金部材 １４がベース１の一方の端部に嵌め込み固着されており、ワイヤー取付具２のね じ棒部２ａがねじ込まれる口金部材１６が、ベース１の他方の端部に嵌め込み固 着されている。ワイヤー１２の締込みは、このねじ軸部２ａのねじ込み長さを変 更することによっても調整することができる。

【０００８】 フック棒３の基端部はブラケット部材１５を介して操作レバー５の基端部に枢 着されている。操作レバー５の中間部内壁面には内向き突起部１３，１３が打ち 出されており、ワイヤー締込み位置において、内向き突起部１３，１３がベース １の外側面に弾性係合する。

【０００９】 このワイヤー締込みフック装置９は、一般的にはフック棒３の先端フック部３ ａを貨物トラックの荷台１１のフック金具１０に係合させることによって使用さ れるが、フック部３ａに別のワイヤー１２を係合させ、該ワイヤー１２の他端部 を前記フック金具１０に係合させることもできる。

【００１０】

【考案の効果】 以上のように構成された本考案のワイヤ−締込みフック装 置では、操作レバー５を反転させるという非常に簡単な操作によってワイヤーの 締込みが行えるので操作性に優れている。また、ワイヤー１２の緊張力を操作レ バー５の逆転防止に転用できる構造であるため、外部振動に対しても締込み状態 を堅固に維持することができ、信頼性にも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のワイヤ−締込みフック装置の締込み
操作過程を示す正面図であ。

【図２】 該ワイヤ−締込みフック装置の締込み完了状
態を示す正面図である。

【図３】 該ワイヤ−締込みフック装置を貨物トラック
の荷台に使用したときの背面図である。

【図４】 該ワイヤ−締込みフック装置の締込み成立状
態における縦断面図である。

【図５】 該ワイヤ−締込みフック装置の締込み成立状
態における右側面図である。

【符号の説明】

１ ベ−ス ２ ワイヤー取付具 ３ フック棒 ４ ガイド孔 ５ 操作レバ ６ 第１軸ピン ７ 第２軸ピン ８ 操作レバーとフック棒の当接点 ９ ワイヤー締込みフック装置 １０ 荷台のフック金具 １１ 貨物トラックの荷台 １２ ワイヤー １３ 操作レバーの内向き突起部 １４ ベースの口金部材 １４ 操作レバーのブラケット部材 １６ ベースの口金部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベ−ス１の基端部にワイヤ−取付具２を
   設け、ベ−ス１の先端部にフック棒３が揺動可能に挿通
   されるガイド孔４を設け、ベ−ス１の中間部に操作レバ
   −５の中間部を第１軸ピン６で枢着し、操作レバ−５の
   基端部を第２軸ピン７でフック棒３の基端部に枢着し、
   操作レバ−５をベ−ス１の長さ方向に沿って倒伏させた
   ワイヤ−締め込み状態において、操作レバ−５の内面部
   ５ａとベース１の外壁部１ａの当接点８が、ガイド孔４
   と第２軸ピン７を結ぶ直線に関して第１軸ピン６の反対
   側に来るように配置したワイヤ−締め込みフック装置。