JP3055646U - ポケットベル(登録商標)呼出装置 - Google Patents
ポケットベル(登録商標)呼出装置Info
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- JP3055646U JP3055646U JP1998005022U JP502298U JP3055646U JP 3055646 U JP3055646 U JP 3055646U JP 1998005022 U JP1998005022 U JP 1998005022U JP 502298 U JP502298 U JP 502298U JP 3055646 U JP3055646 U JP 3055646U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 煩雑な入力操作を行なうことなく、各々のポ
ケットベル端末に対し自動的にメッセージを送出する。
また、通信コストの削減を図る。 【解決手段】 内線電話機2から特定のポケットベル端
末12を呼出す際に、ポケットベル呼出装置11は呼出情報
送信部41によりメッセージデータベース部26を検索す
る。そして、ポケットベル端末12に対応したメッセージ
を取得し、呼出情報としてポケットベル端末12に送信す
る。これにより、内線電話機2から煩わしいメッセージ
入力を行なわなくても、呼出したいポケットベル端末12
に各々対応して、独自のメッセージを自動的に送出でき
る。また、パケット網6または専用線7の使用により、
通信コストを削減できる。
ケットベル端末に対し自動的にメッセージを送出する。
また、通信コストの削減を図る。 【解決手段】 内線電話機2から特定のポケットベル端
末12を呼出す際に、ポケットベル呼出装置11は呼出情報
送信部41によりメッセージデータベース部26を検索す
る。そして、ポケットベル端末12に対応したメッセージ
を取得し、呼出情報としてポケットベル端末12に送信す
る。これにより、内線電話機2から煩わしいメッセージ
入力を行なわなくても、呼出したいポケットベル端末12
に各々対応して、独自のメッセージを自動的に送出でき
る。また、パケット網6または専用線7の使用により、
通信コストを削減できる。
Description
【0001】
本考案は、発呼側端末から通信手段を経由してポケットベル交換機に送信した 呼出情報を、ポケットベル交換機の各基地局からポケットベル端末に発信するポ ケットベル呼出装置に関する。
【0002】
従来の一般的なポケットベル呼出に関する通信装置を図5に示す。同図におい て、102は通信手段たる公衆電話回線網、101はこの公衆電話回線網102に接続さ れる発呼側端末たる電話機である。また、103は公衆電話回線網102に接続される ポケットベル事業者が設置したポケットベル交換機である。このポケットベル交 換機103は複数の基地局104を備えており、電話機101から特定の呼出番号(例え ば025−391−0060)をダイヤルして、メッセージを入力すると、ポケットベル交 換機103がメッセージを呼出信号(呼出情報)に変換する。そして、このポケッ トベル交換機103で変換した呼出信号を、各基地局104から特定の呼出番号のポケ ットベル端末105に発信する構成となっている。
【0003】 上記構成において、ポケットベル端末105は次のような手順で呼び出される。 発呼者が呼出したいポケットベル端末105の呼出番号を電話機101よりダイヤルす ると、公衆電話回線網102を経由して、発呼した電話機101とポケットベル交換機 103が接続される。ポケットベル交換機103は、メッセージ入力を催促するアナウ ンス(例えば、「メッセージを入力して最後に#を2回押して下さい」などのア ナウンス)を行ない、引続き入力催促音(プップップッ)を発呼者の電話機101 に送出する。これを受けて、発呼者は電話機101によりメッセージをプッシュ信 号で入力し、最後に#ボタンを2回押動操作する。発呼者からの受付が完了する と、ポケットベル交換機103は受付完了アナウンス(例えば、「呼出ししますの で、電話を切ってお待ち下さい」などのアナウンス)を発呼者の電話機101に送 出する。これに促されて、発呼者は電話機101を切ることになる。
【0004】 ポケットベル交換機103は、前記プッシュ信号で受付けたメッセージを呼出信 号に変換し、これを各基地局104から呼出番号に該当するポケットベル端末105に 送信する。ポケットベル端末105が基地局104の受信エリア内にあれば、ポケット ベル端末105はこの基地局104の電波を受信して、音,光あるいは振動で呼出操作 を行なうとともに、電話機101にて入力した発呼者側のメッセージを表示部に表 示する。
【0005】 ところで、上記のポケットベル呼出装置では、発呼者側の電話機から特定の局 番をダイヤルすると、交換機が規定桁数のダイヤル信号を受信した時に、ページ ングターミナルを起動して、サービスコマンド信号付きのページング呼出し要求 信号を送出するとともに、このページングターミナルにより、前記サービスコマ ンド信号に応じて種々のメッセージをページング端末に表示させるものが、特公 平6−38619号公報などに開示されている。
【0006】 しかし、こうした装置では、同じメッセージを送り出す場合でも、発呼者側か ら対応するサービスコマンド信号を必ず入力しなければならず、メッセージ入力 の操作が煩わしいという問題がある。また、ポケットベル端末105の呼出しに際 しては、呼出番号をそのまま入力しなければならず、メッセージ入力時における 操作の煩わしさと相俟って、発呼者側の操作が一層煩雑になる。
【0007】 一方、特開平6−6468号公報などには、公衆電話回線網(公衆網)に接続 されかつ内線電話機を収容する構内交換機を備え、内線電話機から公衆網ポケッ トベル端末あるいは構内ポケットベル端末に発信するものにおいて、ポケットベ ル発信特番に続いてダイヤルされた子機番号により、公衆網ポケットベル端末の 子機番号であるか、構内ポケットベル端末の子機番号であるかを識別し、呼び分 けるものが開示されている。
【0008】 この場合、公衆網ポケットベル端末に対応した特定の呼出番号をいちいち入力 しなくても、構内ポケットベル端末を内線番号で呼出す場合と同じ感覚で、公衆 網ポケットベル端末を呼出すことができる。しかし、前記ポケットベル呼出装置 と同様に、公衆網ポケットベル端末の呼出しの可否を確実に取得したり、公衆網 ポケットベル端末の呼出しができなかった場合の理由を、発呼者側で知ることは できない。また、構内ポケットベル端末を利用する場合は、電波法の規制により 微弱な電波しか使用できず、必要な受信エリアを確保するのに大規模なアンテナ 設備が必要となるとともに、構内ポケットベル端末を利用した装置は出荷数が少 なく、公衆網ポケットベル端末を利用した装置よりも単価が割高である。さらに 、メンテナンス費用や修理費用も、構内ポケットベル端末を利用した装置は、設 備が大掛かりで販売量数が少ない分だけ、高額になる問題がある。
【0009】 また、前記発呼者側における操作の煩雑さを解消するために、特開平4−33 098号公報には、緊急通報装置に備えたプッシュボタンを押すと、ページャ番 号登録部に予め登録したページャ番号と、緊急情報登録部に予め登録した緊急情 報を、加入者電話からページャ中央制御局に送出できる装置が開示されている。 このような構成では、加入者電話に応じた緊急情報を特定のページャ(ポケット ベル端末)に送ることはできるものの、登録されていないページャ番号のページ ャに対し、緊急通報装置を利用して緊急情報を自動的に伝送することはできない 。したがって、多数のページャを呼出す装置に対しては、発呼者側における操作 の煩雑さを解消できない。
【0010】 以上のように、既存のポケットベル呼出装置では、複数のポケットベル端末10 5に対応して、固有のメッセージを自動的に送出することができない。また、公 衆電話回線網102は、電話機101からのメッセージを単にプッシュ信号でポケット ベル交換機103に送出するだけなので、ポケットベル端末105の呼出の可否を取得 したり、ポケットベル端末105の呼出ができなかった場合の理由を、発呼者側で 知ることはできない。
【0011】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、煩雑な入力操作を行なうことなく、各々 のポケットベル端末に対して、自動的にメッセージを送出できるポケットベル呼 出装置を提供することをその第1の目的とする。
【0012】 また、本考案の第2の目的は、ポケットベル端末の呼出の可否を取得したり、 ポケットベル端末の呼出ができなかった場合の理由を、発呼者側で確実に知るこ とのできるポケットベル呼出装置を提供することにある。 また、本考案の第3の目的は、メッセージを送出する際に通信コストを削減する ことのできるポケットベル呼出装置を提供することにある。
【0013】
本考案の請求項1記載のポケットベル呼出装置は、前記第1の目的を達成する ために、発呼側端末から通信手段を経由してポケットベル交換機に送信した呼出 情報を、前記ポケットベル交換機の各基地局からポケットベル端末に発信するポ ケットベル呼出装置において、複数の前記ポケットベル端末に対応して各々メッ セージを登録したメッセージ登録手段と、前記発呼側端末から特定の前記ポケッ トベル端末を呼出す際に、前記特定のポケットベル端末に対応するメッセージを 前記メッセージ登録手段から取得して、このメッセージを含む呼出情報を前記特 定のポケットベル端末に送信する呼出情報送信手段とからなるポケットベル呼出 装置を備えたものである。
【0014】 上記請求項1の構成により、発呼側端末から特定のポケットベル端末を呼出す 際に、ポケットベル呼出装置は、呼出情報送信手段によりメッセージ登録手段を 検索して、呼出したいポケットベル端末に対応したメッセージを取得し、これを 呼出情報としてポケットベル端末に送信できる。したがって、発呼側端末から煩 わしいメッセージ入力を行なわなくても、呼出したいポケットベル端末に各々対 応して、独自のメッセージを自動的に送出することが可能となる。
【0015】 本考案の請求項2記載のポケットベル呼出装置は、前記請求項1記載の構成に 加えて、個々に内線番号を付与した複数の前記発呼側端末が交換装置に収容され るとともに、前記メッセージ登録手段は前記発呼側端末の各内線番号に対応した メッセージを登録しており、前記呼出情報送信手段は、呼出を行なう前記発呼側 端末の内線番号を前記交換装置より取得して、この内線番号に応じたメッセージ を前記特定のポケットベル端末に対応するメッセージとともにメッセージ登録手 段から取得して連結し、前記特定のポケットベル端末に送信するものであること を特徴とする。
【0016】 上記請求項2の構成により、呼出したいポケットベル端末に対応したメッセー ジだけでなく、呼出を行なう発呼側端末に対応したメッセージも、呼出情報送信 手段により適宜連結して呼出したいポケットベル端末に送信することができる。 したがって、発呼側端末より煩わしいメッセージ入力を行なわなくても、種々の メッセージを自動的に組み合せて送出することが可能になる。
【0017】 また、本考案の請求項3記載のポケットベル呼出装置は、前記第2の目的も達 成するために、前記請求項1または2記載の構成に加えて、前記呼出情報送信手 段は、前記呼出情報をデータとして前記通信手段に送信するものであることを特 徴とする。
【0018】 上記請求項3の構成により、呼出情報がプッシュ信号ではなくデータとして送 出されることで、ポケットベル端末の呼出の可否を取得したり、ポケットベル端 末の呼出ができなかった場合の理由を、発呼者側で確実に知ることが可能となる 。
【0019】 また、本考案の請求項4記載のポケットベル呼出装置は、前記第3の目的も達 成するために、前記請求項3記載の構成に加えて、前記通信手段が専用線若しく はパケット網であることを特徴とする。
【0020】 上記請求項4の構成により、メッセージをデータ変換し、これを専用線で送信 すれば、通信費を専用線独自の料金に抑制できる。また、メッセージをデータ変 換して、パケット網で送信すれば、1回の呼出毎に要するコストが安くなり、通 信費の削減を図れる。
【0021】
以下、本考案におけるポケットベル呼出通信装置の一実施例について、添付図 面を参照しながら説明する。
【0022】 装置の全体構成を示す図1において、1は複数の発呼側端末たる内線電話機2 を収容する構内電話交換機(以下、PBXという)である。個々の内線電話機2 には、周知のように特定の内線番号が付与されており、ある内線電話機2が発呼 して、呼び出したい内線番号をダイヤルすると、PBX1はその内線番号を分析 して、内線番号に対応する内線電話機2を呼び出すようになっている。また、P BX1は、各内線電話機2と後述する通信手段3との接続を可能にする外線回路 (図示せず)を備えている。なお、PBX1の代わりに、複数のインターホンを 収容するインターホン主装置を設置してもよい。要は、個々に異なる内線番号を 有する発呼側端末と、この発呼側端末を収容する交換装置があればよい。4はP BX1を経由せずに通信手段3と接続される加入者電話機であって、この電話機 4も後述するポケットベル端末12を呼び出す発呼側端末に相当する。
【0023】 電気通信事業者が設置する通信手段3は、公衆電話回線5の他に種々のものが 存在するが、本装置では、特にパケット網6または専用線7を利用するのが好ま しい。PBX1および電話機4と通信手段3との間には、ポケットベル呼出手段 11が設けられている。このポケットベル呼出手段11は、実呼出番号PB1(例え ば025−391−0060)を有する公衆サービス用のポケットベル端末12を呼出すもの であり、前記内線電話機2,電話機4あるいは押しボタン13からの入力により、 通信手段3を経由して、ポケットベル事業者が設置したポケットベル交換機14に 所定の呼出情報を送信する機能を備えている。
【0024】 ポケットベル呼出手段11は、汎用のパーソナルコンピュータ(パソコン)など で構成される制御部21と、前記PBX1および電話機4と制御部21とを接続する 電話回線インターフェース部22と、前記押しボタン13と制御部21とを接続する接 点インターフェース部23とを備えている。電話回線インターフェース部22は、P BX1や電話機4とのインターフェース機能の他に、PBX1や電話機4からの プッシュ信号やダイヤル信号をデータ信号に変換したり、後述するアナウンス発 生器23から取得したアナウンスやトーン信号をPBX1や電話機4に送出す機能 を備えている。また、この電話回線インターフェース部22は、呼出情報の受付完 了や番号を間違えた場合などのアナウンス、および通話中のトーン信号を作り出 すアナウンス発生器23を備えている。一方、接点インターフェース部24は、押し ボタン13からの接点情報を制御部21に送出する機能を有する。そして、これらの 電話回線インターフェース部22,接点インターフェース部24およびアナウンス発 生器23は、全て制御部21からの命令により制御される。
【0025】 25は、ポケットベル端末12に各々付与した短縮番号と、これに対応する実際の 呼出番号(実呼出番号)を登録記憶した呼出番号データベース記憶部である。前 記短縮番号は内線電話機2から特定のポケットベル端末12を呼出す際に入力する ものであり、例えばPBX1を設置した会社や団体が保有する複数のポケットベ ル端末12を対象に各々固有の短縮番号を付与する。また26は、内線電話機2の内 線番号と、ポケットベル端末12の短縮番号と、押しボタン13の接点位置番号とに 対応して、各々固有のメッセージを登録記憶したメッセージ登録手段に相当する メッセージデータベース記憶部である。これらの呼出番号データベース記憶部25 およびメッセージデータベース記憶部26への読出しおよび書込みは、制御部21の 制御に基づき行なわれる。なお必要に応じて、この呼出番号データベース記憶部 25に、実呼出番号に対応するパスワードを登録記憶してもよい。このようにすれ ば、メッセージ入力前に例えば4桁のパスワードを入力することにより、誤呼や 悪意呼びを防止できるパスワードサービスを簡単に付加することができる。
【0026】 制御部21と通信手段3との間には、公衆電話回線5に接続する電話回線モデム 31,パケット網に接続するパケット装置32,および専用線に接続する専用線モデ ム33が接続される。また、これらの電話回線モデム31,パケット装置32,専用線 モデム33は、ポケットベル交換機14側にも各々設けられる。電話回線モデム31お よび専用線モデム33は、変調および復調機能を有している。また、パケット装置 32は、パケット網6を使用する際に、パケットの組立ておよび送られてきたパケ ットの分解を行なう機能を有する。
【0027】 前記制御部21は、内線電話機2あるいは電話機4のいずれかにより、特定のポ ケットベル端末12を呼出す際に、この内線電話機2あるいは電話機4が入力する 特定のポケットベル端末12の短縮番号(以下、これを短縮番号PB2という)に 対応するメッセージを、メッセージデータベース記憶部26から取得するとともに 、特に内線電話機2から呼出す際には、呼出を行なう内線電話機2の内線番号を PBX1から取得し、この内線番号に対応するメッセージも、メッセージデータ ベース記憶部26から取得する呼出情報送信部41を備えている。また、押しボタン 13により特定のポケットベル端末12を呼出す場合、押しボタン13の接点の位置番 号に対応するメッセージを、メッセージデータベース記憶部26から取得するよう に、呼出情報送信部41を構成している。なお、呼出情報送信手段に相当する呼出 情報送信部41のこうしたメッセージの取得は、押しボタン13で呼出す場合は無条 件で、また、内線電話機2または電話機4で呼出す場合は、これらの内線電話機 2または電話機4からメッセージ入力を行なわなかった場合に行なわれる。した がって、内線電話機2または電話機4から呼出す場合は、メッセージデータベー ス記憶部26に登録された以外のメッセージを、発呼者の意志により選択的に発信 することができる。
【0028】 呼出情報送信部41は、メッセージデータベース記憶部26より取得したメッセー ジ、あるいは電話回線インターフェース22を経由したメッセージを、呼出したい 特定のポケットベル端末12の実呼出番号(以下、これを実呼出番号PB1という )とともに、パケット装置32,パケット装置32あるいは専用線モデム33のいずれ かに呼出情報として送信する。特に、内線電話機2により短縮番号PB2を入力 した場合は、対応する実呼出番号PB1を呼出番号データベース記憶部25から取 得するとともに、メッセージデータベース記憶部26から取得した短縮番号PB2 に対応するメッセージと、内線番号に対応するメッセージとを組み合せたメッセ ージを、呼出情報として送信するように呼出情報送信部41を構成する。こうする ことで、呼出したいポケットベル端末12に対応したメッセージだけでなく、内線 電話機2固有の内線番号に対応したメッセージを組み合せることで、種々のメッ セージ情報をポケットベル端末12に伝達することが可能になる。また、呼出情報 送信部41は、呼出したいポケットベル端末12の実呼出番号PB1と各種メッセー ジを含む呼出情報を、プッシュ信号ではないデータとして通信手段3に送信する 機能を有している。そして、呼出情報送信部41からの呼出情報がポケットベル交 換機14に送信されると、このポケットベル交換機14に接続した複数の基地局42か ら呼出情報が発信され、いずれか一つの基地局42の受信エリア内に移動可能なポ ケットベル端末12があれば、このポケットベル端末12を呼出して呼出情報に含ま れるメッセージを伝送し、表示部43で表示する構成となっている。
【0029】 次に、図2〜図4の各フローチャートを参照しながら、上記構成につきその作 用を説明する。まず、内線電話機2から特定のポケットベル端末12を呼出す場合 の手順を、図2のフローチャートに基づき説明すると、ステップS1において、 発呼者が内線電話機2から短縮番号PB2を入力して、被発呼者のポケットベル 端末12に対する呼出を行なう。PBX1は、内線電話機2から入力した短縮番号 PB2がポケットベル端末12に対する呼出であると認識して、ポケットベル呼出 手段11の電話回線インターフェース22に通話を接続する。すると、制御部21を構 成する呼出情報送信部41は、この短縮番号PB2と発呼した内線電話機2の内線 番号を、PBX1から電話回線インターフェース22を経由して取得する(ステッ プS2)。制御部21は必要に応じて、アナウンス発生器23から内線電話機2に対 し、メッセージ入力を催促するアナウンスや通話中のトーン信号を送出する。ま た、呼出情報送信部41は、ステップS2で取得した短縮番号PB2に基づき、呼 出番号データベース記憶部25を検索して、呼出を行なうポケットベル端末12の実 呼出番号PB1を取得する(ステップS3)。
【0030】 やがて、アナウンス発生部23から送出される受付完了のアナウンスまたはトー ン信号を受けて、発呼者が内線電話機2を切断するが、呼出情報送信部41はステ ップS4において、内線電話機2からメッセージ入力が有ったか否かを検知する 。ここで、メッセージの入力がなかった場合には、次のステップS5にて、内線 番号と短縮番号PB2に基づき、呼出情報送信部41がメッセージデータベース記 憶部26を検索し、対応する各々のメッセージを取得して、これを連結する。
【0031】 具体的には、例えば内線番号100に対応して「ウケツケ」のメッセージ,内線 番号101に対応して「エイギョウ」のメッセージ,短縮番号123に対応して「キン キュウ」のメッセージ,短縮番号124に対応して「TELセヨ」のメッセージを 、メッセージデータベース記憶部26に登録したとする。この場合、内線100の内 線電話機2から短縮番号123を入力すると、「ウケツケ」および「キンキュウ」 の各メッセージを連結した「キンキュウ ウケツケ」なるメッセージが、短縮番 号123のポケットベル端末12に送られる。また、内線100の内線電話機2から短縮 番号124を入力すると、「ウケツケ」および「TELセヨ」の各メッセージを連 結した「TELセヨ ウケツケ」なるメッセージが、短縮番号124のポケットベ ル端末12に送られる。
【0032】 こうして、ステップS3で取得した実呼出番号PB1とステップS5で連結さ れたメッセージとをデータ変換し、通信手段3を経由してポケットベル交換機14 に送信する(ステップS6)。また、前記ステップS4において、内線電話機2 から何等かのメッセージを取得した場合は(ステップS7)、このメッセージと ステップS3で取得した実呼出番号PB1とをデータ変換し、同様に通信手段3 を経由してポケットベル交換機14に送信する(ステップS6)。ポケットベル交 換機14は、データで受付けたメッセージを呼出信号に変換し、各基地局42から送 信する。ポケットベル端末12が基地局42の電波を受信すると、音,光または振動 で呼出操作を行なうとともに、入力されたメッセージを表示器43にて表示する。
【0033】 次に、電話機4から特定のポケットベル端末12を呼出す場合の手順を、図3の フローチャートに基づき説明する。ステップS11において、発呼者が電話機4 をオンフックすると、ポケットベル呼出手段11の電話回線インターフェース22に 接続される。制御部21は必要に応じて、アナウンス発生器23から電話機4に対し 、メッセージ入力を催促するアナウンスや通話中のトーン信号を送出する。ステ ップS12において、呼出情報送信部41が、電話回線インターフェース22を経由 して呼出したいポケットベル端末12の短縮番号PB2を取得すると、次のステッ プS13において、呼出番号データベース記憶部25を検索して、対応するポケッ トベル端末12の実呼出番号PB1を取得する(ステップS13)。
【0034】 やがて、アナウンス発生部23から送出される受付完了のアナウンスまたはトー ン信号を受けて、発呼者が電話機4を切断するが、呼出情報送信部41はステップ S14において、内線電話機2からメッセージ入力が有ったか否かを検知する。 ここで、メッセージの入力がなかった場合には、次のステップS15にて、短縮 番号PB2に基づき、呼出情報送信部41がメッセージデータベース記憶部26を検 索し、対応するメッセージを取得する。そして、ステップS13で取得した実呼 出番号PB1とステップS15で取得したメッセージとをデータ変換し、通信手 段3を経由してポケットベル交換機14に送信する(ステップS16)。また、前 記ステップS14において、内線電話機2から何等かのメッセージを取得した場 合は(ステップS17)、このメッセージとステップS13で取得した実呼出番 号PB1とをデータ変換し、同様に通信手段3を経由してポケットベル交換機14 に送信する(ステップS16)。なお、ポケットベル交換機14からのポケットベ ル12への伝送は、前述した通りである。
【0035】 電話機4を利用した場合、ポケットベル端末12に送出されるメッセージは、呼 出されるポケットベル12に対応したものとなる。すなわち、前述の具体的な例に おいて、電話機4から短縮番号123を入力すると、「キンキュウ」なるメッセー ジが、短縮番号123のポケットベル端末12に送られる。また、電話機4から短縮 番号124を入力すると、「TELセヨ」なるメッセージが、短縮番号124のポケッ トベル端末12に送られる。
【0036】 次に、押しボタン13から特定のポケットベル端末12を呼出す場合の手順を、図 4のフローチャートに基づき説明する。ステップS21において、押しボタン13 を操作すると、制御部21は接点インターフェース部24にて接点が閉じられた情報 を検知し、続くステップS22にて、呼出番号データベース部25を検索して、接 点の番号に対応したポケットベル端末12の実呼出番号PB1を取得する。また、 呼出情報送信部41は、メッセージデータベース部26を検索して、接点の位置番号 に対応したメッセージを取得する(ステップS23)。そして、ステップS22 で取得した実呼出番号PB1とステップS23で取得したメッセージとをデータ 変換し、通信手段3を経由してポケットベル交換機14に送信する(ステップS2 4)。以後、ポケットベル交換機14からのポケットベル12への伝送は、前述した 通りである。押しボタン13を利用した場合にも、電話機4を利用した場合と同様 に、ポケットベル端末12に送出されるメッセージは、呼出されるポケットベル12 に対応したものとなる。
【0037】 なお、通信手段を経由しての呼出情報の送出は、公衆電話回線5,パケット網 6あるいは専用線7のいずれかにより行なう。この場合、プッシュ信号ではなく 、ポケットベル呼出手段11にてコンピュータデータに変換して送り出すのが好ま しい。プッシュ信号でメッセージを送信すると、呼出の可否を確実に取得したり 、呼出を拒否された場合の理由を知ることはできない。しかし、データとして送 信した場合は、ポケットベル交換機14が呼出しの可否や呼出ができなかった場合 の理由を、ポケットベル呼出手段11の制御部21に返信できる。したがって、再送 信などを行なうことにより、ポケットベル端末12に対し確実な呼出を行なうこと が可能になる。
【0038】 また、公衆電話回線5を利用すると、1回呼出す毎に課金されるが、メッセー ジをデータ変換し、これを専用線7で送信すれば、呼出回数に拘らず定額料金と なる。したがって、近距離で、使用頻度が高い場合に通信費を定額に抑制できる 。また、遠距離で、専用線7を利用するほど頻度が高くない場合は、メッセージ をデータ変換して、パケット網6で送信すれば、1回の呼出毎に要するコストが 公衆電話回線5よりも安く、通信費の削減を図れる。よって、制御部21により最 適な通信手段3を選択できるようにすればよい。
【0039】 以上のように本実施例では、発呼側端末である内線電話機2や電話機4から、 通信手段3を経由してポケットベル交換機14に送信した呼出情報を、ポケットベ ル交換機14の各基地局42からポケットベル端末12に発信するポケットベル呼出装 置において、複数のポケットベル端末12に対応して各々メッセージを登録したメ ッセージ登録手段たるメッセージデータベース部26と、内線電話機2や電話機4 から特定のポケットベル端末12を呼出す際に、この特定のポケットベル端末12に 対応するメッセージをメッセージデータベース部26から取得して、このメッセー ジを含む呼出情報を特定のポケットベル端末12に送信する呼出情報送信手段たる 呼出情報送信部41とからなるポケットベル呼出手段11を備えている。
【0040】 このような構成にすれば、内線電話機2や電話機4から特定のポケットベル端 末12を呼出す際に、ポケットベル呼出装置11は、呼出情報送信部41によりメッセ ージデータベース部26を検索して、呼出したいポケットベル端末12に対応したメ ッセージを取得し、これを呼出情報としてポケットベル端末12に送信できる。し たがって、内線電話機2や電話機4から煩わしいメッセージ入力を行なわなくて も、呼出したいポケットベル端末12に各々対応して、独自のメッセージを自動的 に送出することが可能となる。
【0041】 また、本実施例では、個々に内線番号を付与した複数の内線電話機2が交換装 置であるPBX1に収容されるとともに、前記メッセージデータベース記憶部26 は、内線電話機2の各内線番号に対応したメッセージを登録しており、前記呼出 情報送信部41は、呼出を行なう内線電話機2の内線番号をPBX1より取得して 、この内線番号に応じたメッセージを、前記特定のポケットベル端末12に対応す るメッセージとともにメッセージデータベース記憶部26から取得して連結し、特 定のポケットベル端末12に送信するように構成している。
【0042】 この場合、呼出したいポケットベル端末12に対応したメッセージだけでなく、 呼出を行なう内線電話機2に対応したメッセージも、呼出情報送信部41により適 宜連結して呼出したいポケットベル端末12に送信することができるので、内線電 話機2より煩わしいメッセージ入力を行なわなくても、種々のメッセージを自動 的に組み合せて送出することが可能になる。
【0043】 また、実施例上の効果として、ポケットベル呼出手段11は、各ポケットベル端 末12の短縮番号に対応した実呼出番号を登録した呼出番号登録手段たる呼出し番 号データベース部25を備えており、さらに、呼出情報送信部41は、内線電話機2 が入力する前記特定のポケットベル端末12の短縮番号PB2を取得し、この短縮 番号PB2に対応した実呼出番号PB1を、前記呼出情報としてメッセージとと もに特定のポケットベル端末12に送信するように構成している。
【0044】 このようにすれば、いちいち実呼出番号PB1を入力しなくても、内線電話機 2から短縮番号PB2を入力するだけで、通信手段3を介して接続するポケット ベル端末12を呼出すことができるので、発呼者はあたかも構内ポケットベル端末 の感覚で、違和感なく本装置を利用することができる。しかも、内線電話機2の 内線番号と呼出したいポケットベル端末12に対応して、メッセージが自動的に送 出されるので、煩わしいメッセージ入力を行なう必要がない。
【0045】 本実施例では、こうした構成において、呼出情報送信部41が呼出情報をデータ として通信手段3に送信するようになっている。したがって、呼出情報がプッシ ュ信号ではなくデータとして送出されることで、ポケットベル端末12の呼出の可 否を取得したり、ポケットベル端末12の呼出ができなかった場合の理由を、発呼 者側で確実に知ることが可能となる。
【0046】 また、本実施例では、呼出情報を送信する通信手段3が専用線7若しくはパケ ット網6である。この場合、メッセージをデータ変換し、これを専用線7で送信 すれば、通信費を専用線7独自の料金に抑制できる。また、メッセージをデータ 変換して、パケット網6で送信すれば、1回の呼出毎に要するコストが安くなり 、通信費の削減を図れる。
【0047】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲に おいて種々の変形実施が可能である。
【0048】
本考案の請求項1記載のポケットベル呼出装置は、発呼側端末から通信手段を 経由してポケットベル交換機に送信した呼出情報を、前記ポケットベル交換機の 各基地局からポケットベル端末に発信するポケットベル呼出装置において、複数 の前記ポケットベル端末に対応して各々メッセージを登録したメッセージ登録手 段と、前記発呼側端末から特定の前記ポケットベル端末を呼出す際に、前記特定 のポケットベル端末に対応するメッセージを前記メッセージ登録手段から取得し て、このメッセージを含む呼出情報を前記特定のポケットベル端末に送信する呼 出情報送信手段とからなるポケットベル呼出装置を備えたものであり、煩雑な入 力操作を行なうことなく、各々のポケットベル端末に対して、自動的にメッセー ジを送出できる。
【0049】 本考案の請求項2記載のポケットベル呼出装置は、前記請求項1記載の構成に 加えて、個々に内線番号を付与した複数の前記発呼側端末が交換装置に収容され るとともに、前記メッセージ登録手段は前記発呼側端末の各内線番号に対応した メッセージを登録しており、前記呼出情報送信手段は、呼出を行なう前記発呼側 端末の内線番号を前記交換装置より取得して、この内線番号に応じたメッセージ を前記特定のポケットベル端末に対応するメッセージとともにメッセージ登録手 段から取得して連結し、前記特定のポケットベル端末に送信するものであること を特徴とし、この場合はさらに、煩わしいメッセージ入力を行なわなくても、種 々のメッセージを自動的に組み合せて送出することが可能になる。
【0050】 本考案の請求項3記載のポケットベル呼出装置は、前記請求項1または2記載 の構成に加えて、前記呼出情報送信手段は、前記呼出情報をデータとして前記通 信手段に送信するものであることを特徴とし、この場合はさらに、ポケットベル 端末の呼出の可否を取得したり、ポケットベル端末の呼出ができなかった場合の 理由を、発呼者側で確実に知ることが可能となる。
【0051】 本考案の請求項4記載のポケットベル呼出装置は、前記請求項3記載の構成に 加えて、前記通信手段が専用線若しくはパケット網であることを特徴とするもの であり、この場合はさらに、メッセージを送出する際に通信コストを削減するこ とのできるポケットベル呼出装置を提供できる。 (注)考案の詳細な説明中ポケットベルは登録商標である。
【図1】本考案の一実施例を示すポケットベル呼出装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】同上内線電話機で呼出す際の手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図3】同上電話機で呼出す際の手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】同上押しボタンで呼出す際の手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】従来例を示すポケットベル呼出装置のブロック
図である。
図である。
1 PBX(交換装置) 2 内線電話機(発呼側端末) 3 通信手段 4 電話機(発呼側端末) 11 ポケットベル呼出手段 12 ポケットベル端末 14 ポケットベル交換機 26 メッセージデータベース部(メッセージ登録手段) 41 呼出情報送信部(呼出情報送信手段) 42 基地局
Claims (4)
- 【請求項1】 発呼側端末から通信手段を経由してポケ
ットベル交換機に送信した呼出情報を、前記ポケットベ
ル交換機の各基地局からポケットベル端末に発信するポ
ケットベル呼出装置において、複数の前記ポケットベル
端末に対応して各々メッセージを登録したメッセージ登
録手段と、前記発呼側端末から特定の前記ポケットベル
端末を呼出す際に、前記特定のポケットベル端末に対応
するメッセージを前記メッセージ登録手段から取得し
て、このメッセージを含む呼出情報を前記特定のポケッ
トベル端末に送信する呼出情報送信手段とからなるポケ
ットベル呼出手段を備えたことを特徴とするポケットベ
ル呼出装置。 - 【請求項2】 個々に内線番号を付与した複数の前記発
呼側端末が交換装置に収容されるとともに、前記メッセ
ージ登録手段は前記発呼側端末の各内線番号に対応した
メッセージを登録しており、前記呼出情報送信手段は、
呼出を行なう前記発呼側端末の内線番号を前記交換装置
より取得して、この内線番号に応じたメッセージを前記
特定のポケットベル端末に対応するメッセージとともに
メッセージ登録手段から取得して連結し、前記特定のポ
ケットベル端末に送信するものであることを特徴とする
請求項1記載のポケットベル呼出装置。 - 【請求項3】 前記呼出情報送信手段は、前記呼出情報
をデータとして前記通信手段に送信するものであること
を特徴とする請求項1または2記載のポケットベル呼出
装置。 - 【請求項4】 前記通信手段が専用線若しくはパケット
網であることを特徴とする請求項3記載のポケットベル
呼出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005022U JP3055646U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ポケットベル(登録商標)呼出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005022U JP3055646U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ポケットベル(登録商標)呼出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3055646U true JP3055646U (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=43189651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998005022U Expired - Lifetime JP3055646U (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ポケットベル(登録商標)呼出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055646U (ja) |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP1998005022U patent/JP3055646U/ja not_active Expired - Lifetime
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