JP3055544U - 保温ポット用交換ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】保温ポットの中瓶が割れてしまった場合に修理
するための物品の提供。 【解決手段】保温ポット５の筒状の本体６内に収納可能
な大きさの金属製真空二重瓶２と、該金属製真空二重瓶
２の上端の開口部８を上記本体６の首部７の連通口７ａ
に密着させるためのパッキン３と、上記金属製真空二重
瓶２を支持した状態で本体６に固定する底部材４とで構
成した保温ポット用交換ユニット１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えば湯や冷水などを保温しておく保温ポットの中瓶が割れた場 合に用いるような保温ポット用交換ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

保温ポットには、中瓶にガラスを用いたものがある。しかしガラス製の中瓶は 落下等の衝撃に弱く、割れてしまうことがあった。割れてしまえば、その他の部 位は使用可能でも、ポット全体としては使用不可能である。

【０００３】

【解決すべき課題及びそのための手段】

そこでこの考案は、例えばガラス製の中瓶が割れてしまった場合でも修理を可 能とするような保温ポット用交換ユニットの提供を主たる課題とする。

【０００４】 そのための手段は、保温ポットの筒状の本体内に収納可能な大きさの金属製真 空二重瓶と、該金属製真空二重瓶の上端の開口部を上記本体の首部の連通口に密 着させるためのパッキンと、上記金属製真空二重瓶を支持した状態で本体に固定 する底部材とで構成した保温ポット用交換ユニットであることを特徴とする。

【０００５】 なお、前記底部材の上面の外周縁部に、前記金属製真空二重瓶の外周縁を支持 する支持突起を形成し、該支持突起のみで金属製真空二重瓶を支持するように構 成するとよい。

【０００６】 また、前記パッキンを、金属製真空二重瓶の開口部に嵌着可能に形成するもよ い。

【０００７】

【作用及び効果】

すなわち、上述の構成によれば、中瓶が割れたりして損傷した場合や軽量化を 図ろうとする場合には、保温ポットの底部に取り付けてある底部材を取り外し、 中瓶とその上部のパッキンを取り出す。そしてパッキンと金属製真空二重瓶とを ポット本体内に収納するとともに、底部材を本体に固定する。底部材が金属製真 空二重瓶を押上げ、パッキンを圧接し、装着が完了する。このため、使用可能な 他の部位を生かして保温ポットを再使用できる。

【０００８】 請求項２のように構成すると、金属製真空二重瓶はその堅い部位が支持される ので、底部材の押上げによる変形を阻止できる。

【０００９】 請求項３のように構成すると、パッキンを金属製真空二重瓶の開口部に嵌着し た後、金属製真空二重瓶を持って収納すればよく、作業は極めて容易に行なえる 。

【００１０】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図１は保温ポット用交換ユニット１（以下、交換ユニットという）の斜視図で あり、この交換ユニット１は、金属製真空二重瓶２（以下、瓶という）と、パッ キン３と、底部材４とで構成している。

【００１１】 瓶２は、図２に示したように保温ポット５の筒状の本体６内に収納可能な大き さであって、上端には本体６内部の首部７の連通口７ａに対応する大きさで上方 へ突出した形の開口部８を形成している。そしてこの開口部８を形成する周壁８ ａの下側には、外側へ膨らむ段部９を形成している。また、瓶２の上下両端の外 周縁部には凹溝１０，１０を形成して剛性の高い部位にしている。

【００１２】 上記パッキン３は、瓶２の上端開口部８に嵌着し、本体６内部の首部７との間 の密着性を得るものでリング状に形成している。そしてその断面はＬ字状で、肉 厚の厚い内周側が瓶２の上記段部９より上の周壁８ａに嵌まり、肉厚の薄い外周 側が鍔状に突出するようにしている。また上面には凸条３ａを円形に形成してい る。なお、肉厚の厚い内周側の厚みは、周壁８ａの高さよりも厚く設定している 。

【００１３】 前記底部材４は、合成樹脂製で、瓶２を支持した状態で本体６に固定するもの で、皿状に形成している。そして、本体６の下端開口縁に設けた雌ねじ６ａに螺 合する雄ねじ４ａを上下方向中間部の外周面に形成している。また上面には、瓶 ２の下端の凹溝１０に嵌合して横方向への位置ずれなしに支持する支持突起４ｂ を円形に突設している。支持突起４ｂの高さは、凹溝１０と同じである方がより 強く支持できるのでよい。また底面には、保温ポット５が水平方向で向きを変え られるように、リング状の支持板１１を回転可能に取付けている。

【００１４】 このような各部材で構成した交換ユニット１は、図３に示したような保温ポッ ト５の中瓶１２が損傷して使用不能になった場合や、軽量化を図ったりする場合 に使用する。すなわち、保温ポット５の底部に取り付けてある底部材１３を取り 外し、中瓶１２とその上部のパッキン１４を取り出す。そして交換ユニット１の パッキン３を瓶２の開口部８に嵌着したのち瓶２を保温ポット５の本体６内に収 納するとともに、底部材４を本体６の下端に螺合して固定する（図２参照）。こ の固定後、図４に示したように本体６の下端部の外側から底部材４にかけてねじ １５を螺合し、回り止めを行なう。固定時には、底部材４が瓶２を押上げ、パッ キン３を圧接し、装着が完了する。このため、使用可能な他の部位を生かして保 温ポット５を再使用できる。

【００１５】 また、瓶２を押上げる底部材４には瓶２における外周縁の剛性の高い凹溝１０ 部分を支持する支持突起４ｂを形成してこれで支持しているので、瓶２の膨らん だ底面が凹むことを阻止できる。

【００１６】 さらに、瓶２の本体６に対する取付けは、パッキン３を瓶２の開口部８に嵌着 した後行なえるので、パッキン３のみを単独で取付ける必要はなく、作業は極め て容易である。

【００１７】 なお、上記一実施例では、保温ポット５をエア注出式のもので表したが、傾け て注ぎ出すタイプの保温ポットでもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】保温ポット用交換ユニットの斜視図。

【図２】保温ポットの断面図。

【図３】保温ポット用交換ユニット使用前の保温ポット
の断面図。

【図４】保温ポット下端部の固定構造を示す斜視図。

【符号の説明】

１…保温ポット用交換ユニット ２…金属製真空二重瓶 ３…パッキン ４…底部材 ４ｂ…支持突起 ５…保温ポット ６…本体 ７…首部 ７ａ…連通口 ８…開口部 １０…凹溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】保温ポットの筒状の本体内に収納可能な大
   きさの金属製真空二重瓶と、該金属製真空二重瓶の上端
   の開口部を上記本体の首部の連通口に密着させるための
   パッキンと、上記金属製真空二重瓶を支持した状態で本
   体に固定する底部材とで構成した保温ポット用交換ユニ
   ット。
2. 【請求項２】前記底部材の上面の外周縁部に、前記金属
   製真空二重瓶の外周縁を支持する支持突起を形成し、該
   支持突起のみで金属製真空二重瓶を支持する請求項１記
   載の保温ポット用交換ユニット。
3. 【請求項３】前記パッキンを、金属製真空二重瓶の開口
   部に嵌着可能に形成した請求項１または請求項２記載の
   保温ポット用交換ユニット。