JP3055165U - ハンギングバスケットフラワーの携行用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体感に富んだ美麗なハンギングバスケット
フラワーを、強い風雨の中であろうと、混雑した状態の
中であろうと、少しも美観や形態を損うことなく、完全
な状態で持運ぶことができるハンギングバスケットフラ
ワーの携行用ケースを安価に提供すること。 【解決手段】 本考案に係るハンギングバスケットフラ
ワーの携行用ケースは、ケース本体１と一体に形成され
た提手３付き開閉蓋２を備えると共に、ケース本体１の
背面上方部に、花株類を寄植えしたハンギングバスケッ
トフラワー吊下用フックＦの着脱自在な係合部５を備
え、該フックＦ及び係合部５を介してハンギングバスケ
ットフラワーＨＢＦをケース本体１内に取付け収納した
状態で携行可能に構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ハンギングバスケットフラワーの携行用ケースに関し、さらに詳し くはガーデニング教室などにおいて、ハンギングバスケットに花株類を寄植えし て形成した美麗なハンギングバスケットフラワーを、その美麗な形態、外観を損 うことなく自宅に持ち帰ったり、知人などに贈呈するために、特に工夫されたハ ンギングバスケットフラワーの携行用ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、家廻りや街の美化を図るためのガーデニングの一環として、ハンギング バスケットに花株類を寄植えして美麗なハンギングバスケットフラワーを作製し 、これを家の内外に吊下げたり、街灯などのポールに吊下げることが盛んに行な われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、花株類を寄植えして作製されたハンギングバスケットフラワーは、 その美観の向上を図って、ハンギングバスケットに開設した植込孔から花株類の 草花や茎を外部に食出させて、ハンギングバスケットの側面から突出させたり、 垂下げられている部分が多いため、このハンギングバスケットフラワーの美観や 形態を損うことなく移送、運搬することは非常に難かしく、専門業者でも、その 草花や茎を折損し易いといった問題がある。

【０００４】 そして、この問題は、趣味のガーデニング教室等で指導者のアドバイスにした がって苦心して作製したハンギングバスケットフラワーを自宅や知人の家に持運 ぶ際に最も発生し易く、電車やバス等を利用して無傷で持運ぶことは殆んど不可 能であって、苦心の作品を台無しにする場合が多い。

【０００５】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたもので、花 株類を寄植えして作製した立体感に富んだ美麗なハンギングバスケットフラワー を、強い風雨の中であろうと、混雑した状態の中であろうと、少しも美観や形態 を損うことなく、完全な状態で持運ぶことができる多大な利点を備えたハンギン グバスケットフラワーの携行用ケースを安価に提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、ケース本体 と一体に形成された提手付き開閉蓋を備えると共に、ケース本体の背面上方部に 、花株類を寄植えしたハンギングバスケットフラワー吊下用フックの着脱自在な 係合部を備え、該フック及び係合部を介してハンギングバスケットフラワーをケ ース本体内に取付け収納した状態で携行可能に構成したことを特徴とするハンギ ングバスケットフラワーの携行用ケースを提供するものである。

【０００７】 また、本考案は、上記のように構成したハンギングバスケットフラワーの携行 用ケースにおいて、ケース本体及び提手付き開閉蓋は段ボール紙等の軽量で丈夫 な厚紙で構成され、且つフックの係合部は挿通孔で構成されているハンギングバ スケットフラワーの携行用ケース、及びケース本体は立方形状に形成され、該ケ ース本体の相対向する一方の両側上端辺縁から内方に向って水平に折曲可能に延 設した両延設条片により開閉蓋を形成すると共に、該開閉蓋の対向辺縁から上方 に向って垂直に折曲閉じ合わせ可能に連設した両連設条片及び該両連設条片に対 向開設した指掛孔により提手を形成し、且つケース本体の相対向する他方の両側 上端辺縁から上方に向って折曲可能に立設した両立設条片及び該両立設条片に縦 設したスリットにより上記提手の閉じ合わせ部材を形成し、該両スリットを通し て両立設条片を上記提手の両連設条片の各隅角部に差込み、該両連設条片の上辺 両側に切設した切欠部に上記両スリットの上部をそれぞれ係脱自在に係合させる ことにより、開閉蓋を閉じると共に、提手を閉じ合わせるように構成したハンギ ングバスケットフラワーの携行用ケースをそれぞれ提供するものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】 以下に、本考案の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、この実 施の形態に係るハンギングバスケットフラワーの携行用ケースは、この実施の形 態では、その全体が段ボール紙によって平らに折畳み可能に、また、立体的に組 立て可能に一体に構成されていて、ケース本体１と、該ケース本体の開口部の開 閉蓋２と、提手３と、提手３の閉じ合わせ部材４と、ハンギングバスケットフラ ワー吊下げ用フックの着脱自在な係合部５とから構成されている。

【０００９】 而して、上記ケース本体１は、収納するハンギングバスケットの大きさによっ て相違するが、この実施の形態では、長さ３５〜４５cm程度、巾２５〜３２cm程 度、高さ３０〜４０cm程度の上方に開口部１ａを設けた長立方形状に形成されて いる。

【００１０】 また、上記開閉蓋２は、ケース本体１の開口部１ａの長さ方向の相対向する両 側上端辺縁１ｂ、１ｂから内方に向って水平に折曲可能に延設した、上記ケース 本体１の２５〜３２cm程度の巾長の半分の長さ１２．５〜１６cm程度の長方形の 両延設条片２ａ、２ａにより形成されており、且つケース本体１の正面側の上端 辺縁１ｂの開閉蓋２側の中間部には横長のスリット２ｂが設けられていて、この スリット２ｂにより開閉蓋２を容易に正面側に倒伏開放できるように構成されて いる。（図４参照）。

【００１１】 また、上記、提手３は、開閉蓋２を形成している上記両設条片２ａ、２ａの対 向辺縁２ｃ、２ｃから上方に向って垂直に折曲閉じ合わせ可能に連設した高さ１ ０〜１５cm程度の長方形の両連設条片３ａ、３ａと、該両連設条片３ａ、３ａの 中間部に対向開設した横長の指掛孔３ｂ、３ｂと、該両連設条片３ａ、３ａの上 辺の両側寄りに切設した切欠部３ｃ、３ｃとにより形成されている。

【００１２】 また、上記提手３の閉じ合わせ部材４は、ケース本体１の開口部１ａの巾方向 の相対向する両側上端辺縁１ｃ、１ｃから上方に向って折曲可能に立設した、上 記提手３の高さよりも若干高い先細り状の両立設条片４ａ、４ａと、該両立設条 片４ａ、４ａの中間部にそれぞれ対向縦設した細長いスリット４ｂ、４ｂとによ り構成されている。

【００１３】 さらに、上記ハンギングバスケットフラワー吊下げ用フックの着脱自在な係合 部５は、この実施の形態では、図２〜図４及び図７に示すように、ケース本体１ の背面側の長さ方向の上端辺縁１ｂの中間部において、ケース本体１の背面と開 閉蓋２の一方の延設条片２ａに跨って切設した逆Ｌ字状のスリットからなる挿通 孔により構成されている。

【００１４】 なお、この係合部５は上記挿通孔に限定されるものではなく、後述するフック を着脱自在に係合できるものであれば、ケース本体１の背面内側に固設したリン グ、鈎、輪奈等を適宜に選択使用できるものである。

【００１５】 次に、上記のように構成した実施の形態に係わるハンギングバスケットフラワ ーの携行ケースの使用状態を作用、効果と共に説明する。 まづ、携行可能な状態に組付けてある図１及び図２に示すケースの提手の閉じ 合わせ部材４における両立設条片４ａ、４ａに設けたスリット４ｂ、４ｂと提手 ３の両連設条片３ａ、３ａに設けた切欠部３ｃ、３ｃとの係合を解き、両立設条 片４ａ、４ａを提手３の両連設条片３ａ、３ａから離脱して、図４に示すように 、開閉蓋２、提手３及び提手３の閉じ合わせ部材４を外方に折曲げてケース本体 １の開口部１ａを完全に開口させる。

【００１６】 次に、例えば図５及び図６に示すように公知のハンギングバスケットＨＢ即ち 、この実施の形態では、背板ｂ及び半円弧状の周壁ｃを備えた半円筒状のハンギ ングバスケット本体ａの該半円弧状の周壁ｃに、上方を開放した複数の植込孔ｄ を設けると共に、背板ｂの上方中間部にフックの係合孔ｅを貫設して構成したハ ンギングバスケットＨＢに、図５及び図６では図示するのを省略したが、公知の 植込手段により花株等を寄植えして立体感のある美麗なハンギングバスケットフ ラワーＨＢＦを作製する。（図７参照）。

【００１７】 上記のようにして作製されたハンギングバスケットフラワーＨＢＦは、既述し たようにハンギングバスケットＨＢの植込孔ｄから花株類の草花や茎が外部に食 出して、側面から突出したり、長く垂下っている部分が多いので、そのまゝ状態 で持運ぶと、該部の草花や茎を折損して美観を著しく損う。

【００１８】 そこで、図６に示すように、両端を相反する方向に屈曲して形成した、例えば プラスチックバーからなるハンギングバスケットフラワー吊下用フックＦの一端 屈曲部を、ハンギングバスケットＨＢに貫設した係合孔ｅに係合し、図７に略示 するように、前記のように構成した本考案に係るハンギングバスケットフラワー の携行用ケースのケース本体１内にハンギングバスケットフラワーＨＢＦを収納 して、ケース本体１の背面側に切設したスリット状挿通孔からなる係合部５にフ ックＦの他端屈曲部を係合することにより、ハンギングバスケットフラワーＨＢ Ｆをケース本体１内に取付けた状態で収納する。

【００１９】 次に、前述したケースの開閉蓋３の開蓋手順と逆の閉蓋手順即ち、図７に示す 状態から図３及び図２に示す手順にしたがって開閉蓋３を閉蓋することにより、 ハンギングバスケットフラワーＨＢＦを提手３で携行可能な状態でケース本体１ 内に取付けて収納するものである。

【００２０】 上記のようにしてケース本体１内に収納されたハンギングバスケットフラワー ＨＢＦは、フックＦを介してケース本体１に取付けられた状態で収納されいるた め、提手３を利用して持ち運んでもケース内で妄動することなく、且つケースに より完全に保護されているため、花株類を寄植えして苦心して作製した立体感に 富んだ美麗なハンギングバスケットフラワーを、強い風雨の中であろうと、混雑 した状態の中であろうと、少しも美観や形態を損うことなく、完全な状態で持運 ぶことができる多大な利点がある。

【００２１】 したがって、この実施の形態に係るハンギングバスケットフラワーの携行用ケ ースは、園芸関係の専門業者によってもハンギングバスケットフラワーの安全な 移送運搬用ケースとして重宝に使用され得るが、特に、ガーデニング教室等にお いて、指導者のアドバイスにしたがって個人が苦心して作製したハンギングバス ケットフラワーの安全な持ち帰り用ケース或は知人へ贈呈するための安全な携行 用ケースとして有用顕著な効果を奏するものである。

【００２２】 以上、本考案の主要な実施の形態について詳述したが、本考案は上記の実施の 形態に限定されるものではなく、考案の目的を達成でき、且つ本考案の要旨を逸 脱しない範囲内で種々の設計変更が可能である。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は、ケース本体と一体に形成された提手付き開閉蓋を備えると共に、ケ ース本体の背面上方部に、花株類を寄植えしたハンギングバスケットフラワー吊 下用フックの着脱自在な係合部を備え、該フック及び係合部を介してハンギング バスケットフラワーをケース本体内に取付け収納した状態で携行可能に構成した ことを特徴とするハンギングバスケットフラワーの携行用ケースに係り、前記の ようにして使用するものであるから、構成が簡単であるに拘らず、美麗なハンギ ングバスケットフラワーの安全な携行、運搬用ケースとして、従来にない上述し た多大な効果を奏するものである。

【提出日】平成１０年７月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、花株類を寄植えして作製されたハンギングバスケットフラワーは、 その美観の向上を図って、ハンギングバスケットに開設した植込孔から花株類の 草花や茎を外部に食み出させて、ハンギングバスケットの側面から突出させたり 、垂下げられている部分が多いため、このハンギングバスケットフラワーの美観 や形態を損うことなく移送、運搬することは非常に難かしく、専門業者でも、そ の草花や茎を折損し易いといった問題がある。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１７

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１７】 上記のようにして作製されたハンギングバスケットフラワーＨＢＦは、既述し たようにハンギングバスケットＨＢの植込孔ｄから花株類の草花や茎が外部に食み 出して、側面から突出したり、長く垂下っている部分が多いので、そのまゝの 状態で持運ぶと、該部の草花や茎を折損して美観を著しく損う。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】 次に、前述したケースの開閉蓋２の開蓋手順と逆の閉蓋手順即ち、図７に示す 状態から図３及び図２に示す手順にしたがって開閉蓋２を閉蓋することにより、 ハンギングバスケットフラワーＨＢＦを提手３で携行可能な状態でケース本体１ 内に取付けて収納するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す正面上方から見た斜
視図である。

【図２】その背面上方から見た斜視図である。

【図３】提手の閉じ合わせ部材を提手から離脱した状態
の斜視図である。

【図４】ケース本体の開口部を完全に開口させた状態の
正面上方から見た斜視図である。

【図５】吊下げ用フックを取付けた状態におけるハンギ
ングバスケットの正面図である。

【図６】その側面図である。

【図７】ケース本体内にハンギングバスケットフラワー
を収納して取付けた状態を示す正面上方から見た斜視図
である。

【符号の説明】

１ ケース本体 １ａ 開口部 １ｂ 開口部の長さ方向の上端辺縁 １ｃ 開口部の巾方向の上端辺縁 ２ 開閉蓋 ２ａ 延設条片 ２ｂ 横長のスリット ２ｃ 延設条片の対向辺縁 ３ 提手 ３ａ 連設条片 ３ｂ 指掛孔 ３ｃ 切欠部 ４ 提手の閉じ合わせ部材 ４ａ 立設条片 ４ｂ スリット ５ 挿通孔からなるフックの係合部 ＨＢ ハンギングバスケット ａ ハンギングバスケット本体 ｂ 背板 ｃ 半円弧状の周壁 ｄ 植込孔 ｅ フックの係合孔 ＨＢＦ ハンギングバスケットフラワー Ｆ フック

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース本体と一体に形成された提手付き
   開閉蓋を備えると共に、ケース本体の背面上方部に、花
   株類を寄植えしたハンギングバスケットフラワー吊下用
   フックの着脱自在な係合部を備え、該フック及び係合部
   を介してハンギングバスケットフラワーをケース本体内
   に取付け収納した状態で携行可能に構成したことを特徴
   とするハンギングバスケットフラワーの携行用ケース。
2. 【請求項２】 ケース本体及び提手付き開閉蓋は段ボー
   ル紙等の軽量で丈夫な厚紙で構成され、且つフックの係
   合部は挿通孔で構成されている請求項１に記載のハンギ
   ングバスケットフラワーの携行用ケース。
3. 【請求項３】 ケース本体は立方形状に形成され、該ケ
   ース本体の相対向する一方の両側上端辺縁から内方に向
   って水平に折曲可能に延設した両延設条片により開閉蓋
   を形成すると共に、該開閉蓋の対向辺縁から上方に向っ
   て垂直に折曲閉じ合わせ可能に連設した両連設条片及び
   該両連設条片に対向開設した指掛孔により提手を形成
   し、且つケース本体の相対向する他方の両側上端辺縁か
   ら上方に向って折曲可能に立設した両立設条片及び該両
   立設条片に縦設したスリットにより上記提手の閉じ合わ
   せ部材を形成し、該両スリットを通して両立設条片を上
   記提手の両連設条片の各隅角部に差込み、該両連設条片
   の上辺両側に切設した切欠部に上記両スリットの上部を
   それぞれ係脱自在に係合させることにより、開閉蓋を閉
   じると共に、提手を閉じ合わせるように構成した請求項
   １または請求項２に記載のハンギングバスケットフラワ
   ーの携行用ケース。