JP3054861U - 薄物打抜き加工用回転工具 - Google Patents

薄物打抜き加工用回転工具

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JP3054861U
JP3054861U JP1998004166U JP416698U JP3054861U JP 3054861 U JP3054861 U JP 3054861U JP 1998004166 U JP1998004166 U JP 1998004166U JP 416698 U JP416698 U JP 416698U JP 3054861 U JP3054861 U JP 3054861U
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JP1998004166U
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榮昌 陳
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榮昌 陳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度で低価格で製造できる薄物打抜き加工用
回転工具を提供する。 【解決手段】打抜き加工機に取り付けられ、中心軸の廻
りに回転駆動されて薄物を打抜き加工する円筒状の薄物
打抜き加工用回転工具において; 円筒状の主体部(1)
と; 片面に打抜き刃(22)を具備し、主体部(1)の
外周面に巻き付け固定される薄板状の打抜き工具板
(2)と; 主体部(1)に打抜き工具板(2)を固定す
る手段(3)と; から成ることを特徴とする。打抜き刃
(22)の刃の高さは5mm以内とするのが望ましく、
この打抜き刃は、平板状の打抜き工具板(2)をフライ
ス加工することによって好適に形成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、紙等の薄物を打抜き加工するための回転工具に関する。 より具体的には、本考案に係る回転工具は、打抜き加工すべき形状に対応する形 状の打抜き刃を、フライス加工等によって平板状の打抜き工具板の平坦面から突 出するように形成し、当該打抜き刃の部分に熱処理を施してその硬度を高め、こ の打抜き工具板を円筒状の主体部の外周面に巻き付け固定して成るものであり、 製造が容易で比較的低価格で提供できるため、産業上高い利用価値を有するもの である。
【0002】 円筒状の回転工具の外周面に打抜き刃を形成することは、非常に困難であるが、 本考案においては、打抜き刃を平板状の打抜き工具板の表面に直接形成し、これ を熱処理して高硬度化した後、円筒状の主体部に巻き付け固定することによって 、回転工具の製造上の困難性を軽減し、産業上の利用性を向上せしめたものであ る。
【0003】
【従来の技術】
近年、紙製品の加工分野においても自動化が進展し、例えば封筒等の製造工程に おける糊付け作業もコンピューターを用いて紙の裁断から連続的になされ得るよ うになっている。そのため、生産性を向上させるためには、紙を高速度で自動的 に裁断し、給送する装置が提供されることが必須の条件となっている。所望の紙 型を打ち抜く回転式打抜き機も提供されているが、円筒状の回転体上に打抜き刃 を形成するのが極めて困難である。通常は、回転円筒体の外周壁を切削して打抜 き刃を形成しているが、この作業は極めて複雑かつ困難であり、打抜き刃の各部 を高精度に作製するには、多大の費用を必要とする。また、放電加工や酸を用い たエッチングにより回転円筒体の外周壁に打抜き刃を形成する方法も用いられて はいるが、放電加工は加工速度が遅く、打抜き刃の加工精度も不十分であるとい う問題があり、酸によるエッチングの場合は、製造上の誤差が大きく、打抜き刃 を更に研磨処理する必要があったり、不良品が多いという問題がある。
【0004】 また、従来の回転工具では、回転円筒体の外周壁に打抜き刃が直接形成されてお り、打抜き刃と回転円筒体が一体不可分の構造となっているため、長期の使用に より打抜き刃が摩耗もしくは破損してこれを交換する必要がある場合に、回転円 筒体をまるごと交換する必要があり、無駄が多かった。
【0005】 本考案者は、薄物打抜き加工機に関する専門知識と、製造設備の自動化に関する 長年の経験に基づき、従来の薄物打抜き加工機の問題点を改良するため鋭意検討 を重ねた結果、本考案を完成するに至った。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の主要な目的は、平板状の打抜き工具板上にフライス加工等により打抜き 刃を形成し、この平板状の打抜き工具板を円筒状の主体部の外周面に取り付ける ように構成することによって、従来の如き打抜き刃の加工の困難性を軽減、容易 化すると共にその加工精度を向上させることにある。 本考案のもう一つの目的は、打抜き刃が摩耗もしくは破損した際に、回転円筒体 全体を交換することなく、打抜き工具板のみを交換すれば済むようにすることに よって、産業上の有用性の高い回転工具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、打抜き加工機に取り付けられ、中心軸の廻りに回転駆動されて薄 物を打抜き加工する円筒状の薄物打抜き加工用回転工具において; 円筒状の主体部と、 片面に打抜き刃を具備し、主体部の外周面に巻き付け固定される薄板状の打抜き 工具板と、 主体部に打抜き工具板を固定する手段と、 から成る上記の薄物打抜き加工用回転工具によって達成できる。
【0008】 その場合、円筒状の主体部の外周面に軸方向に沿った凹溝を形成し、打抜き工具 板の終端部を上記凹溝内でネジ止めすることが推奨される。
【0009】 打抜き工具板の平坦面からの打抜き刃の刃の高さは、耐久性、加工の容易さ等の 観点から、5mm以内とすることが望ましく、当該打抜き刃は、打抜き工具板を フライス加工することにより形成することが推奨される。また、打抜き刃の部分 に熱処理を施し、打抜き刃を高硬度とすることが望ましい。
【0010】 打抜き工具板を、弾性を有する鋼板とすると共に、円筒状の主体部には着磁処理 を施して、その外周面に打抜き工具板を吸着するよう構成することも推奨される 。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しつゝ本考案に係る回転工具の構造及び製法につき具体的に説 明する。 図1は、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具の一実施例の立体斜視図である 。 図2は、これを分解した状態を示す立体斜視図である。 図3は、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具を軸方向から見た側面図である 。 図4は、図3中の丸い鎖線で囲った部分の拡大断面図である。 図5は、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具の作動状態を示す説明図である 。
【0012】 図1に示すように、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具は、円筒状の主体部 1の外周面に、打抜き刃22を有する打抜き工具板2を取り付けて成るものであ る。円筒状主体部1の外周面には、その軸方向に沿って1条の凹溝11が形成さ れ、この凹溝内には、図2に示す如く複数のネジ孔31が明けられており、打抜 き工具板2の両終端部をこの凹溝11に合わせ、複数のネジ3を用いて打抜き工 具板2を円筒状主体部1に固定するようになっている。
【0013】 図2に示すように、弾性を有する鋼板等で作製された打抜き工具板2の表面には 、紙等を打抜き加工すべき所望の形状に対応する形状の打抜き刃22が、フライ ス盤等を用いて加工、形成されている。打抜き刃22は、打抜き工具板2の平坦 面21から5mm程度突出するように形成される。この打抜き刃22は、一般的 なCNCフライス盤等を用いることによって容易に加工できる。
【0014】 加工後の打抜き刃22の部分には、熱処理により焼入れを行ない、当該部分の硬 度を高めるようにするが、その場合、突出した刃先ほど早く高温に達するので、 焼入れ処理を容易に行なうことができる。この場合、バーナー等を用いて2se c/mm程度の加熱進行速度で、1200℃程度まで加熱し、その後、油冷によ り300℃程度に冷却して焼入れを行ない、図4に示すような打抜き刃22を形 成する。この打抜き刃22の形成方法は、上記フライス加工に限らず、打抜き工 具板2の表面上に超硬合金やセラミックス等を溶射して肉盛りした後、荒加工、 熱処理、研磨するようにしてもよい。
【0015】 打抜き工具板2の上記打抜き刃22以外の部分は、或る程度の弾性を有するよう に熱処理し、円筒状主体部1の外周面に打抜き工具板2を湾曲させて巻き付け、 その両終端部を前記凹溝11に合わせて、複数のネジ3を用いて凹溝11内のネ ジ孔31を利用して固定するようにする(図3参照)。円筒状主体部1を着磁し て、打抜き工具板2が円筒状主体部1の外周面に吸着されるように構成すれば、 円筒状主体部1と打抜き工具板2の密着性が向上し、ネジ3による固定作業も容 易となる。
【0016】 図5は、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具の作動状態を示しており、打抜 き加工機に取り付けた円筒状主体部1を回転させることにより、帯状の紙等の薄 物を打抜き刃22で連続的に高速度で打抜き加工することができる。長期間の使 用により、打抜き刃22が摩耗し切れ味が低下したときは、ネジ3をはずして打 抜き工具板2を新たなものと交換することによって、再び良好な打抜き加工性能 を得ることができる。 また、本考案に係る回転工具は、紙のみでなく、布、プラスチックシート、金属 箔等の薄物も打抜き加工することができる。
【0017】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、その目的の範囲内において 上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するもので ある。
【0018】
【考案の効果】
以上の如く、本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具は、平板状の打抜き工具板 にフライス加工等によって打抜き刃を形成し、この打抜き刃に焼入れを行なって 高硬度化し、これを円筒状主体部の外周面に巻き付け固定したものであるから、 製作上の困難性を解消でき、使用時にはこれを回転させつつ、紙等の薄物を連続 的に高速度で効率よく打抜き加工することができる。また、打抜き刃が摩耗もし くは破損したときは、打抜き工具板を交換するだけで、円筒状主体部は交換する 必要がないので、容易かつ低価格で製造、提供することができ、産業上多大の有 用性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具の一実
施例の立体斜視図である。
【図2】これを分解した状態を示す立体斜視図である。
【図3】本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具を軸方
向から見た側面図である。
【図4】図3中の丸い鎖線で囲った部分の拡大断面図で
ある。
【図5】本考案に係る薄物打抜き加工用回転工具の作動
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 円筒状主体部 11 凹溝 2 打抜き工具板 21 平坦面 22 打抜き刃 3 ネジ 31 ネジ孔

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】打抜き加工機に取り付けられ、中心軸の廻
    りに回転駆動されて薄物を打抜き加工する円筒状の薄物
    打抜き加工用回転工具において;円筒状の主体部(1)
    と、片面に打抜き刃(22)を具備し、主体部(1)の
    外周面に巻き付け固定される薄板状の打抜き工具板
    (2)と、主体部(1)に打抜き工具板(2)を固定す
    る手段(3,31)と、から成る上記の薄物打抜き加工
    用回転工具。
  2. 【請求項2】円筒状の主体部(1)の外周面に軸方向に
    沿った凹溝(11)を形成し、打抜き工具板(2)の終
    端部を上記凹溝(11)内でネジ止め(3,31)した
    請求項1に記載の薄物打抜き加工用回転工具。
  3. 【請求項3】打抜き工具板(2)の平坦面(21)から
    の打抜き刃(22)の刃の高さが5mm以内である請求
    項1に記載の薄物打抜き加工用回転工具。
  4. 【請求項4】打抜き刃(22)が、打抜き工具板(2)
    をフライス加工することにより形成された請求項1に記
    載の薄物打抜き加工用回転工具。
  5. 【請求項5】打抜き工具板(2)の打抜き刃(22)の
    部分に熱処理を施し、打抜き刃(22)を高硬度とした
    請求項1に記載の薄物打抜き加工用回転工具。
  6. 【請求項6】打抜き工具板(2)が弾性を有する鋼板か
    ら成る請求項1に記載の薄物打抜き加工用回転工具。
  7. 【請求項7】円筒状の主体部(1)が磁性を帯び、その
    外周面に打抜き工具板(2)を吸着するよう構成された
    請求項1に記載の薄物打抜き加工用回転工具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053332A1 (fr) * 2000-12-28 2002-07-11 Tsukatani Hamono Mfg. Co., Ltd. Matrice flexible et son procede de fabrication
JP2010082770A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Takahashi Keisei:Kk 抜き型用金属刃

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US7284462B2 (en) 2000-12-28 2007-10-23 Tsukatani Hamono Mfg. Co., Ltd. Flexible die and method for its manufacture
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