JP3054501U

JP3054501U - ペット用飼育ケース

Info

Publication number: JP3054501U
Application number: JP1998004250U
Authority: JP
Inventors: 雅和今野; 秀次小橋
Original assignee: Iris Ohyama Inc
Current assignee: Iris Ohyama Inc
Priority date: 1998-05-30
Filing date: 1998-05-30
Publication date: 1998-12-08
Anticipated expiration: 2004-05-30

Abstract

(57)【要約】【課題】扉体の閉塞動作に対しロック感を付与し、且
つ扉体を確実に閉塞ロックできるペット用飼育ケースを
提供する。【解決手段】複数の側面パネル３と扉体４とを周縁部
に嵌合し、側面パネル３に対し扉体４を横方向にスライ
ド移動することにより複数の側面パネル３により形成し
た前面開口部を横開き状に開閉自在とした外枠部材２を
形成する。該外枠部材２の周縁部に形成した溝条６内に
スライド自在となるように嵌挿した扉体４の上下の端縁
部に対し係止部２０を設け、扉体４の閉塞状態にて該係
止部２０を乗り越えた状態で係止して扉体４をロックす
るよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の溝条６
内に前記係止部２０に対向する被係止部２１を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、小動物ペットである、例えばハムスターやマウス等の愛玩動物を飼育し観察するためのペット用飼育ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のペット用飼育ケースとしては、例えば複数段のペット用飼育ケースの底板もしくは中板等を構成する外枠部材の周縁部への側面パネルの組付けの際に、各側面パネルの上下端縁側面部の略等間隔の複数箇所に形成した嵌合用突起部を外枠部材の周縁部に円周状に沿って略等間隔に形成した嵌合孔に嵌合させることにより、各側面パネルを一旦取り付けたら抜脱が不可能となるような状態で固定させていた。そして、外枠部材に対し各側面パネルを設置させた後に、側面パネルの外側に位置するように扉体の上下端縁部を外枠部材の周縁部へスライド自在にして嵌挿させることで、側面パネルにより形成される前面開口部側を横開き状に開閉自在とするものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例では、扉体は外枠部材の周縁部をスムーズにスライド移動するだけであり、扉体の閉塞動作に対し何等のロック感を持たせることができなかった。また、側面パネルにより形成される前面開口部に対し扉体自体がきちんと閉まらずに半開き状態となる虞れもあった。その結果、ペット用飼育ケースの扉体が開き易い状態となり、ハムスターやマウス等の愛玩動物が逃げ出す事態が生じていた。

【０００４】そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、扉体の閉塞動作に対しロック感を付与させ、且つ側面パネルにより形成される前面開口部側を扉体により安全に閉塞ロックさせるようにした扉体構造を有するペット用飼育ケースを提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、複数の側面パネル３と扉体４とを周縁部に嵌合させ、側面パネル３に対し扉体４を横方向にスライド移動させることにより複数の側面パネル３により形成される前面開口部を横開き状に開閉自在とした外枠部材２を有するペット用飼育ケース１であって、該外枠部材２の周縁部に形成した溝条６内にスライド自在となるように嵌挿させた扉体４の少なくとも上下いずれかの端縁部に係止部２０を設け、扉体４の閉塞状態にて該係止部２０を乗り越えた状態で係止されて扉体４をロックさせるよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の溝条６内に前記係止部２０に対向する被係止部２１を設けたことで、上述した課題を解決した。また、前記係止部２０と被係止部２１とは、相互に対称的な突起形状を有するものとしたことで、同じく上述した課題を解決した。そして、前記係止部２０は、外枠部材２の溝条６内の側面に内方へ向けて形成された被係止部２１に対向して扉体４の外面側に外方へ向けられているものとしたことで、同じく上述した課題を解決した。さらに、複数の円弧面状の側面パネル３と円弧面状の扉体４とを円周縁部に嵌合させ、側面パネル３に対し扉体４を横方向にスライド移動させることにより複数の側面パネル３により形成される前面開口部を横開き状に開閉自在とした円形状の外枠部材２を有するペット用飼育ケース１であって、該外枠部材２の円周縁部に形成した溝条６内にスライド自在となるように嵌挿させた扉体４の少なくとも上下いずれかの端縁部に係止部２０を設け、扉体４の閉塞状態にて該係止部２０を乗り越えた状態で係止されて扉体４をロックさせるよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の溝条６内に前記係止部２０に対向する被係止部２１を設けたことで、同じく上述した課題を解決した。

【０００６】本考案に係るペット用飼育ケース１にあっては、扉体４の閉塞状態にて扉体４の係止部２０は外枠部材２の被係止部２１を乗り越えた状態で係止されて扉体４を半固定状にロックさせる。そして、扉体４を開ける際には、扉体４を手指でもって横方向へ僅かに力を加えて押し開けることにより、係止部２０と被係止部２１との係合が解放させられて開扉状態にさせる。また、係止部２０と被係止部２１とは相互に対称的な突起形状であるので、扉体４の開閉の際に、扉体４と外枠部材２との間に無理な負担が掛からずに扉体４の開閉を行なわせ、しかも扉体４自体の製造加工も簡易なものにしてロック構造を形成させる。さらに、前記係止部２０は、外枠部材２の溝条６内の側面に内方へ向けて形成された被係止部２１に対向して扉体４の外面側に外方へ向けられているので、側面パネル３の開口部周辺において何等負担が掛からずに扉体４の開閉を行なわせる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。に、本考案は、図１乃至図３に示すように、上側の面に複数の略長円形の通気孔４３を穿設した透明な合成樹脂製の円筒部材を軸方向に沿って切断して例えば３分割にし、２枚の側面パネル３と１枚の扉体４とを構成する。また、２枚の側面パネル３の上下端縁部を嵌合させる円形スリット状の側面パネル取付用溝条５と、扉体４の上下端縁部をスライド自在となるように嵌挿させる円形スリット状の扉体ガイド用溝条６とを周縁部における円形状の仕切壁面部７を介して隣接させた略皿型床面状の外枠部材２を有し（図３参照）、該外枠部材２を底板と中板とに使用して上段と下段の２段式構造にしたペット用飼育ケース１（図１参照）を構成したり、該外枠部材２を底板と２つの中板とに使用して上段と中段と下段の３段式構造にしたペット用飼育ケース１（図２参照）を構成する。そして、側面パネル３に対し外枠部材２の扉体ガイド用溝条６に沿って扉体４を横方向にスライド移動させることにより２枚の側面パネル３により形成される前面開口部３Ａ側を横開き状に開閉自在としてある。尚、図２に示すように、ペット用飼育ケース１内には、上段と中段と下段とを連通させた筒状の通路を設けたり、水浴び用の貯水容器や遊戯用の大車輪等を設置してある。

【０００８】また、図３に示すように、外枠部材２の仕切壁面部７には、複数の嵌合孔９を形成し、側面パネル取付用溝条５に嵌入される各側面パネル３の上下端縁側面部の複数箇所に形成した嵌合用突起部を嵌合させて抜脱不可能な状態に係止させる。この嵌合孔９の下方の床面には水抜き孔１２が設けられている。さらに、図４及び図５に示すように、外枠部材２の扉体ガイド用溝条６内にスライド自在となるように嵌挿させた扉体４の少なくとも上下いずれかの端縁部には係止部２０を外方へ向けて形成してある。そして、扉体４の閉塞状態にて該係止部２０を乗り越えた状態（図５参照）で係止されて扉体４をロックさせるよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の扉体ガイド用溝条６内には前記係止部２０に対向するようにして被係止部２１が内方へ向けて形成されている。このとき、前記係止部２０と被係止部２１とは、相互に対称的な突起形状を有するものとしてある。尚、図に示す係止部２０は、扉体４の先頭側に設けられているが、これに限定されることはなく、扉体４の中程や後側等のいずれの位置に設けても差し支えない。この場合、係止部２０を乗り越えた状態（図５参照）で扉体４をロックする扉体ガイド用溝条６内の被係止部２１も、係止部２０の設置位置に合わせるものである。また、図に示す係止部２０は、扉体４の上下の端縁部に２カ所設けられているが、これに限定されることはなく、３カ所以上設けても差し支えない。

【０００９】さらに、図１に示すように、上段の天井部は、１／４球面状の裏面パネル３１と該裏面パネル３１両端に揺動可能に枢支された支軸３６を介して上下方向に半回転させることにより開閉される１／４球面状の扉体３２とによって全体が略半球ドーム状に形成され、しかも上側の面には複数の略長円形の通気孔４３を穿設し、さらに天井部の裏面パネル３１と扉体３２との境界にて把手部３４Ａを有するアーチ状枠部３４を掛架させてある。

【００１０】次に、本実施の形態の動作の一例を説明する。まず、図４に示すような扉体４の開き状態から図５に示すような閉塞状態に移るときに、扉体４の係止部２０は外枠部材２の被係止部２１を一旦乗り越えた状態で係止されて扉体４が半固定状にロックする（図５参照）。このとき、使用者に対し扉体４のロック感が持たせられるので、扉体４が確実に閉塞したことを確認できるのである。そして、扉体４を開ける際には、扉体４を手指でもって横方向へ僅かな力を加えて押し開けることにより、係止部２０と被係止部２１との係合が解放されて開扉状態にするのである（図４参照）。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、複数の側面パネル３と扉体４とを周縁部に嵌合させ、側面パネル３に対し扉体４を横方向にスライド移動させることにより複数の側面パネル３により形成される前面開口部を横開き状に開閉自在とした外枠部材２を有するペット用飼育ケース１であって、該外枠部材２の周縁部に形成した溝条６内にスライド自在となるように嵌挿させた扉体４の少なくとも上下いずれかの端縁部に係止部２０を設け、扉体４の閉塞状態にて該係止部２０を乗り越えた状態で係止されて扉体４をロックさせるよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の溝条６内に前記係止部２０に対向する被係止部２１を設けたことから、扉体４の閉塞動作に対しロック感を付与させることができ、且つ側面パネル３により形成される前面開口部側を扉体４により安全に閉塞ロックさせることができる。

【００１２】すなわち、扉体４の閉塞状態にて扉体４の係止部２０は外枠部材２の被係止部２１を乗り越えた状態で係止されるこにより、扉体４を半固定状にロックさせることができる。そして、扉体４を開ける際には、扉体４を手指でもって横方向へ僅かに力を加えて押し開けることにより、係止部２０と被係止部２１との係合が容易に解放させられて開扉状態とする。

【００１３】また、係止部２０と被係止部２１とは相互に対称的な突起形状であるので、扉体４の開閉の際に、扉体４と外枠部材２との間に無理な負担が掛からずに扉体４の開閉を行なわせることができ、しかも扉体４自体の製造加工も簡易なものにしてロック構造を形成させることができる。

【００１４】さらに、前記係止部２０は、外枠部材２の溝条６内の側面に内方へ向けて形成された被係止部２１に対向して扉体４の外面側に外方へ向けられているので、側面パネル３の開口部周辺において何等負担が掛からずに扉体４の開閉を行なわせることができる。

【００１５】加えて、複数の円弧面状の側面パネル３と円弧面状の扉体４とを円周縁部に嵌合させ、側面パネル３に対し扉体４を横方向にスライド移動させることにより複数の側面パネル３により形成される前面開口部を横開き状に開閉自在とした円形状の外枠部材２を有するペット用飼育ケース１であって、該外枠部材２の円周縁部に形成した溝条６内にスライド自在となるように嵌挿させた扉体４の少なくとも上下いずれかの端縁部に係止部２０を設け、扉体４の閉塞状態にて該係止部２０を乗り越えた状態で係止されて扉体４をロックさせるよう側面パネル３の開口部周辺の外枠部材２の溝条６内に前記係止部２０に対向する被係止部２１を設けたことから、ペット用飼育ケース１自体を円筒状の面白みのある形に構成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示した２段式構造のペッ
ト用飼育ケースの斜視図である。

【図２】同じく３段式構造のペット用飼育ケースの斜視
図である。

【図３】同じく側面パネルと扉体とを外枠部材に組付け
た状態を示す拡大斜視図である。

【図４】同じく扉体の開放状態の正面図である。

【図５】同じく扉体の閉塞ロック状態の正面図である。

【符号の説明】

１…ペット用飼育ケース２…外枠部材３…側面パネル３Ａ…開口部４…扉体５…側面パネル取付用溝条６…扉体ガイド用溝条７…仕切壁面部９…嵌合孔１２…水抜き孔２０…係止部２１…被係止部３１…裏面パネル３２…扉体３４…アーチ状枠部３４Ａ…把手部３６…支軸４３…通気孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の側面パネルと扉体とを周縁部に嵌
合させ、側面パネルに対し扉体を横方向にスライド移動
させることにより複数の側面パネルにより形成される前
面開口部を横開き状に開閉自在とした外枠部材を有する
ペット用飼育ケースであって、該外枠部材の周縁部に形
成した溝条内にスライド自在となるように嵌挿させた扉
体の少なくとも上下いずれかの端縁部に係止部を設け、
扉体の閉塞状態にて該係止部を乗り越えた状態で係止さ
れて扉体をロックさせるよう側面パネルの開口部周辺の
外枠部材の溝条内に前記係止部に対向する被係止部を設
けたことを特徴とするペット用飼育ケース。
【請求項２】前記係止部と被係止部とは、相互に対称
的な突起形状を有するものとした請求項１記載のペット
用飼育ケース。
【請求項３】前記係止部は、外枠部材の溝条内の側面
に内方へ向けて形成された被係止部に対向して扉体の外
面側に外方へ向けられているものとした請求項１または
２記載のペット用飼育ケース。
【請求項４】複数の円弧面状の側面パネルと円弧面状
の扉体とを円周縁部に嵌合させ、側面パネルに対し扉体
を横方向にスライド移動させることにより複数の側面パ
ネルにより形成される前面開口部を横開き状に開閉自在
とした円形状の外枠部材を有するペット用飼育ケースで
あって、該外枠部材の円周縁部に形成した溝条内にスラ
イド自在となるように嵌挿させた扉体の少なくとも上下
いずれかの端縁部に係止部を設け、扉体の閉塞状態にて
該係止部を乗り越えた状態で係止されて扉体をロックさ
せるよう側面パネルの開口部周辺の外枠部材の溝条内に
前記係止部に対向する被係止部を設けたことを特徴とす
るペット用飼育ケース。