JP3054334B2 - 電動機防振装置の取付方法及び取付装置 - Google Patents

電動機防振装置の取付方法及び取付装置

Info

Publication number
JP3054334B2
JP3054334B2 JP7034590A JP3459095A JP3054334B2 JP 3054334 B2 JP3054334 B2 JP 3054334B2 JP 7034590 A JP7034590 A JP 7034590A JP 3459095 A JP3459095 A JP 3459095A JP 3054334 B2 JP3054334 B2 JP 3054334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
rubber
mounting
mounting cylinder
guide jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7034590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08205463A (ja
Inventor
誠 児玉
勇 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Electric Co Ltd filed Critical Aichi Electric Co Ltd
Priority to JP7034590A priority Critical patent/JP3054334B2/ja
Publication of JPH08205463A publication Critical patent/JPH08205463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054334B2 publication Critical patent/JP3054334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受挿入筒と防振装置
の取付部が同一軸上に形成された電動機の防振装置の取
付けに係わり、その目的とするところは、前記防振装置
を電動機の取付部に対しその軸方向に移動することなく
取付けることができるようにした電動機防振装置の取付
方法及び取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ルームエアコン等機器の内部に電
動機を直接組込んだ家庭用電気機器が種々普及してきて
おり、これらの電気機器は、家庭生活と密接している関
係上、軽量・小形化はもとより低騒音,低振動であるこ
とが望ましい。前記電気機器に用いる電動機の騒音や振
動は、固定子鉄心と回転子との間の狭隘な間隙の不均一
によって発生する電磁力による振動とか、回転子のアン
バランスによって生じる振動が、それぞれ回転子軸→軸
受→ケース→前記ケースと機器との取付部を経て、ルー
ムエアコン等の電気機器に伝播されることにより発生す
る場合が大半である。このため、最近では電動機を組込
んだルームエアコン等の電気機器の騒音,振動を抑制す
るために、電動機ケースの軸受挿入筒の外周にリング状
の防振ゴムを嵌着し、この防振ゴムを介して取付枠体に
載置した電動機を前記取付枠体を介して電気機器に取付
けていた。
【0003】図21ないし23において、前記防振ゴム
を取付けた電動機の構成を説明する。図21において、
1は電動機、2,2aは鋼板等をプレス等により椀状に
成形した一対のケースで、これらケース2,2aの底面
中央部には、回転子軸4に圧入した軸受5を挿入するた
めの軸受挿入筒3,3aが、ケース2,2aと一体的に
押出成形されている。6は前記ケース2,2aの軸受挿
入筒3,3aの外周に、図23で示すように、プレス機
本体8により押圧して嵌着した防振ゴムで、図22で示
すように、リング状のゴム基体6aと、前記ゴム基体6
aの内,外周面にそれぞれ加硫接着手段等により装着し
た金属製の内側及び外側のリング6b,6cとによって
構成されている。なお、図21中、7は電動機1の取付
枠体であり、前記電動機1は、軸受挿入筒3,3aの外
周に嵌着した防振ゴム6を介して取付枠体7上に乗載
し、この取付枠体7と防振ゴム6とを一体的に固定する
図示しない固定金具にて挟着することにより、電動機1
は、ルームエアコン等の電気機器に前記取付枠体7を介
して組込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように防振ゴム6を電動機1のアルミダイキャストの
ース2,2aの軸受挿入筒3,3aの外周にプレス機本
体8にて取付ける場合、前記電動機1が、取付枠体7と
の取付部(防振ゴム6部分)において運転中の回転トル
クによって揺動したり、取付枠体7から脱落するのを防
ぐために、防振ゴム6の軸受挿入筒3,3aの外周への
嵌着状態を強固に保持する必要があった。このため、例
えば前記防振ゴム6の内側リング6bの内径寸法を電動
機1の軸受挿入筒3,3aの外径寸法よりも僅かに小さ
くし、図23で示すように、防振ゴム6をプレス機本体
8を使用して軸受挿入筒3,3aに圧入する方法を採用
していたが、この場合、防振ゴム6を軸受挿入筒3,3
aに圧入すると、前記軸受挿入筒3,3aが、その内側
方向に圧縮応力を受けると、ケース2,2aは軟質金属
のアルミダイキャストで作られているので図24で示す
ように、軸受挿入筒3,3a内の底面周縁が、開口端側
に比べて内側に塑性変形してすぼめられてしまうという
問題があった。
【0005】この結果、防振ゴム6を軸受挿入筒3,3
aに圧入した後、軸受挿入筒3,3aの内周面aを、図
24に2点鎖線で示す位置まで旋盤等を用いて切削し、
軸受5が挿入できるように後加工しなければならないの
で、前記防振ゴム6の取付作業には手間と時間がかか
り、電動機1の生産性向上を阻害する大きな要因となっ
ていた。
【0006】また、前記防振ゴム6には、その内,外周
面にそれぞれ内,外側リング6b,6cが取付けられて
おり、かつ、前記内,外側リング6b,6cは、ゴム基
体6aと一体的に加硫接着される関係上、接合部(継
目)が形成されていないので、前記防振ゴム6は、前記
内,外側リング6b,6cの存在によってその伸縮(弾
力性)が大きく阻害され、軸受挿入筒3,3aとの間で
寸法誤差が生じると、防振ゴム6を軸受挿入筒3,3a
にスムーズに取付けることができなくなるという問題も
あった。
【0007】前記の問題点を解決するために、ゴム基体
6aの内,外周面に内,外側リング6b,6cを備えた
防振ゴム6に代えて、防振ゴムのみを軸受挿入筒3,3
aの外周に嵌着することも考えられるが、この場合、前
記軸受挿入筒3,3aが防振ゴムの嵌着時に塑性変形す
るのを防ぐことができるものの、防振ゴムと軸受挿入筒
3,3aとの固定は、防振ゴムの弾性力を利用している
のみで特別な固定手段を具備していないため、電動機1
が取付枠体7との取付部(防振ゴムの部分)において揺
動したり、取付枠体7から脱落するおそれがあった。こ
のため、前記防振ゴムと軸受挿入筒3,3aとを、例え
ば接着剤等を用いて手作業により固定していたので、前
記防振ゴムの取付けは手作業に頼ることになるため、電
動機1の生産性向上を阻害する要因となっていた。その
ため、ゴム基体6aの外周面に外周リング17と同様な
切欠を有するリングを加硫接着した図示しない防振ゴム
で、圧縮応力を増して前記揺動や取付枠体7からの脱落
を防ごうとしたが、軸受挿入筒3,3aに手作業で嵌着
するとき軸受挿入筒3,3aとの摩擦力に起因する圧縮
応力で、防振ゴム6ほどではないが軸受挿入筒3,3a
にやはり若干ながら塑性変形が生じた。
【0008】本発明は、前記の種々な問題に鑑み、電動
機のケースとブラケットとのそれぞれの底面に、軸受挿
入筒と防振ゴム取付用の取付筒とを同一上の位置で
体的に形成し、前記取付筒に防振ゴムを取付ける際に、
防振ゴムが取付筒上を軸方向に移動することなく嵌着す
ようにした電動機防振装置の取付方法及び取付装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、コイルを巻装した固定子鉄心に回転子
を回転自在に挿入した電動機本体を収容する有底筒状の
ケースと、該ケースに被着するブラケットのそれぞれの
底面内側には、軸受挿入筒を、前記ケース及びブラケッ
トの底面外側には、防振ゴムを取付けるための取付筒を
それぞれ一体的に形成し、前記取付筒の外周面には、扇
状の突部と凹陥部とを放射方向に交互に複数条形成する
とともに、前記突部のケース等の底面側に凹溝を周設す
る。また、前記取付筒に挿着する防振ゴムは、外周面の
軸方向のほぼ半分を被覆する金属製のリングを備え、内
周面には軸方向の一端部に取付筒の凹溝と係合する鍔部
を切残した状態で、取付筒の突部と係合する係合部とこ
の前記係合部を複数条に区画する突起を突設して、前記
取付筒側の突部,凹陥部,凹溝と、防振ゴム側の係合
部,突起,鍔部とをそれぞれ係合させて、防振ゴムを取
付筒に取付ける。
【0010】そして、前記防振ゴムを取付筒に取付ける
取付装置は、プレス機本体と、プレス機本体のテーブル
に取付けた電動機のケース及びブラケット固定用の支持
枠と、同じくプレス機本体のラムの先端部に取付けた有
底筒状の防振ゴム押圧用治具と、上部先細状なテーパ
面および下部の端面に前記電動機のケース及びブラケッ
トの取付筒に嵌合される嵌入孔を有する案内治具で、
振ゴムを前記取付筒に案内・掛止・挿入するための案
治具とを備えて構成されている。
【0011】
【作用】前記防振ゴムを電動機のケース及びブラケット
の各取付筒に取付ける場合(以下、ケースの取付筒に取
付ける場合の例について説明する)は、まず、前記ケー
スをプレス機本体のテーブル上に支持枠を介して載置
し、前記ケースの取付筒の外側から防振ゴムを嵌合・案
内する上部を先細状としたテーパ状の案内治具を嵌合
し、つづいて、前記案内治具上部の先細部に防振ゴムを
遊合し、この防振ゴムの上部からプレス機本体のラムに
取付けた押圧治具により、前記防振ゴムを案内治具のテ
ーパ部に沿って押し下げながらその内径寸法を徐々に広
げ、防振ゴムを案内治具最下端のケースの取付筒外周位
置まで降下させ、防振ゴムの端部の内周面に形成された
鍔部を、案内治具のテーパ面下部からその端面へはみ出
させると、鍔部は取付筒の凹溝に挿入され、防振ゴムは
取付筒と掛止状態となるので、押圧治具を上昇させた
後、案内治具を取付筒から抜取ると防振ゴムと取付筒と
の間に介在していた案内治具がなくなり、取付筒上を軸
方向に移動することなく防振ゴムはその弾性力によって
取付筒の外周に密着保持されてケースに防振装置を具備
させる。
【0012】前記防振ゴムをケースの取付筒外周に密着
させる場合、あらかじめ、防振ゴムの内周面に形成した
係合部、突起、鍔部と、取付筒外周の突部、凹陥部、凹
溝とを事前に位置合せを行っておくことにより、防振ゴ
ムはほぼ1動作で取付筒に係合密着させて取付けること
ができる。このように、本発明においては、前記防振ゴ
ムを、プレス機本体を用いてテーパ状の案内治具に沿っ
て下方に押し下げると、案内治具は下部に向うに従い末
広がりとなっているので、防振ゴムはその内周面を、弾
性力に抗して徐々に外側へ拡開することができるため、
前記案内治具の使用により、防振ゴムの拡開を容易に行
うことができる結果、防振ゴムをケースの取付筒に迅速
・確実に取付けることができる。
【0013】更に、防振ゴムは、前記案内治具の使用に
より、容易にその内径寸法を外側に広げることができる
ので、ケース及びブラケットの取付筒には、ほぼ1動作
で挿着することが可能となり、前記防振ゴムの取付けを
容易に行うことにより、防振装置を効率的にケース等に
組立ることができ利便である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図20に
より説明する。はじめに図2,3において、10は本発
明の装置により防振装置を取付けた電動機、11はアル
ミダイキャスト等により有底筒状に形成した電動機10
のケースで、内部には図示しないコイルを巻装した固定
子鉄心に回転子を回転自在に挿入した電動機本体が収容
されている。11aはケース11の開口端に被着したブ
ラケットである。前記ケース11及びブラケット11a
の底面内側の中央部には、図1,2で示すように、前記
ケース11及びブラケット11a内のデッドスペースを
有効利用して、回転子軸12に圧入した軸受13,13
を挿入する軸受挿入筒14,14aがケース11及びブ
ラケット11aの内方に向ってケース11及びブラケッ
ト11aの底面と一体的に形成されており、また、前記
ケース11及びブラケット11aの底面外側の中央部に
は、前記軸受挿入筒14,14aと対応する位置におい
て、図1,2で示すように、後述する防振ゴムを外周面
側に装着するための中空状の取付筒15,15が、軸受
挿入筒14,14aと同様にケース11及びブラケット
11aの底面と一体的に形成されて、ケース11及びブ
ラケット11aの外方に向ってそれぞれ水平となって突
設されている。
【0015】前記取付筒15,15(以下、ケース11
側の取付筒15とブラケット11a側の取付筒15とは
同一構造であるため、ケース11側に設けた取付筒15
についてのみ説明する)は、図1で示すように、ケース
11の底面に外側に向けてケース11に一体的に突設し
た円筒状の筒体15aと、この筒体15aの外周面に、
その軸方向に沿って所定の幅寸法で、かつ、周方向には
所定の間隔を保って複数条(本発明においては6個)周
方向に広幅となして突設した扇状の突部15bと、前記
各突部15b,15b────間に形成される狭隘な凹
陥部15cと、この凹陥部15cと連通してケース11
底面と前記突部15bとの間で所定の幅寸法で筒体15
aの外周に周設した凹溝15dとによって構成されてい
る。
【0016】次に、16は前記ケース11の取付筒15
に装着する防振ゴムで、図4,5により、その詳細構造
を説明する。図4,5において、16aは防振ゴム16
の主体をなすリング状のゴム基体で、その外周面には、
金属製の外周リング17が、前記ゴム基体16aに加硫
接着されてゴム基体16aと一体的に成形されている。
前記外周リング17は、図4,5で示すように、ゴム基
体16aの外周面を半分程覆う幅寸法を有して、その幅
方向の中央部に周溝17aを、しかも、前記周溝17a
の端末部に一定の間隔を保って自由端b,bをそれぞれ
形成して、前記ゴム基体16aに加硫接着されている。
【0017】また、前記ゴム基体16aの内周面には、
図4,5で示すように、取付筒15の凹溝15dと後述
する案内治具を介して係合する鍔部16dと、この鍔部
16dを軸方向の一端部で切残(残存)した状態で前記
内周面を外側方向に凹設して複数条形成した取付筒15
の突部15bと係合する係合部16bと、前記係合部1
6bを個々(取付筒15の突部15bと同数)に区画で
きるように所定の間隔を保って内側方向に前記鍔部16
dと同一面を形成するようにして突設した取付筒15の
凹陥部15cと係合する複数条の突起16cとが一体的
に形成されている。なお、前記鍔部16dには、図4で
示すように、ゴム基体16aの外周面に装着した外周リ
ング17の自由端b,bとほぼ合致する位置において、
切欠16eが形成されている。
【0018】なお、図2,3中、18は電動機10を例
えば、ルームエアコン等の電気機器に取付けるために用
いる取付枠体で、鋼板等によりコ字状に形成し、その開
放端側の両側端部には、一対の爪部18a,18aが外
方に突出して形成されている。また、19は電動機10
を前記取付枠体18に固定するための弧状をなす一対の
固定金具で、その一方端(図2の下側)には前記取付枠
体18の爪部18a,18aと係合する窓孔19aを穿
孔し、他方端(図2の上側)には該固定金具19,19
同士を緊締するための鍔片19bが形成されている。
【0019】次に、図6ないし11において、防振ゴム
16をケース11及びブラケット11aの各取付筒15
に取付けるための取付装置Aの構造について説明する。
まず、図6,7において、20はケース11(ブラケッ
ト11a)の取付筒15に直立した状態で嵌合する上部
を先細状となし下部を末広がり状となして截頭円錐形状
(テーパ状)に形成した案内治具で、その下方端には図
7,13で示すように、ケース11(ブラケット11
a)の取付筒15が遊合できる径寸法で、しかも、取付
筒15に形成した突部15bの軸方向の長さ寸法とほぼ
同一の深さで穿設した嵌入孔20aが形成されている。
【0020】次に、図8ないし図11において、21は
ハンドプレス等からなるプレス機本体で、図8,9で示
すように、テーブル21aと、前記テーブル21a上に
L字状に延設して該テーブル21aと一体的に形成した
フレーム21bと、このフレーム21bの上部延出端に
挿通されて、操作ハンドル21dの回動操作によりテー
ブル21a上を上下方向に昇降するラム21cとによっ
て構成されている。なお、前記操作ハンドル21dとラ
ム21cは、ねじ、あるいは、歯車等公知の連動手段に
より共動可能に駆動連結されている。そして、前記ラム
21cの下端部には、図8〜10で示すように、内部に
前記テーパ状の案内治具20を嵌合可能に収容する嵌合
孔22aを設けた有底筒状の押圧治具22が取外し可能
に取付けられている。また、前記テーブル21a上に
は、図8,9及び11で示すように、内周面にケース1
1(ブラケット11a)の鍔部11b(図2参照)が係
合する係合溝23aを形成した、例えば、円形の支持枠
23が、前記押圧治具22と同一線上の位置において、
ねじ等の締付手段23bにより固定されている。前記の
ように、取付装置Aは、テーパ状の案内治具20と、プ
レス機本体21と、プレス機本体21のラム21cに取
外し自在に取付けた中空状の押圧治具22と、プレス機
本体21のテーブル21a上に設けた支持枠23とによ
って構成されている。
【0021】次に、図12ないし図20において、例え
ば、ブラケット11aの取付筒15に防振ゴム16を取
付ける場合について説明する。まず、図12で示すよう
に、ブラケット11aの開口端周縁に設けた鍔部11b
を、プレス機本体21のテーブル21aに固定した支持
枠23の係合溝23aに係合して、前記ブラケット11
aを、その取付筒15を上向きにして前記テーブル21
aに揺動不能に支持する。つづいて、前記ブラケット1
1aの上方から取付筒15に、案内治具20の嵌入孔2
0aを遊合し、この案内治具20を図13のように取付
筒15の外周において直立させる。
【0022】つづいて、ブラケット11aの取付筒15
に案内治具20を遊合したら、図13,15で示すよう
に、前記案内治具20の上方からその頭部に防振ゴム1
6を嵌め込む。なお、前記防振ゴム16は、あらかじめ
その係合部16b及び突起16cを、取付筒15の突部
15b及び凹陥部15cの位置とほぼ一致させておくと
よい。案内治具20に防振ゴム16を嵌め込んだら、図
9,14で示すように、プレス機本体21の操作ハンド
ル21dを回動操作してラム21cを図9の2点鎖線で
示すように降下させ、その下端部に取付けた押圧治具2
2を図14のように、前記防振ゴム16の上面に当接さ
せる。この後、プレス機本体21の操作ハンドル21d
を回動操作し、押圧治具22を防振ゴム16に当接させ
た状態でラム21cを更に降下させて、前記防振ゴム1
6を図17で示すように、案内治具20外周のテーパ部
に沿って強制的に押下げる。
【0023】この時、前記防振ゴム16は、図15,1
6で示すように、その内周面に形成した鍔部16dに設
けた切欠16eと、その外周面に装着した外周リング1
7の一端に設けた自由端b,bとによって、図16で示
すように、前記防振ゴム16は、自体の弾性力を有効利
用して、その内周面を徐々に外側方向へ押し広げなが
ら、前記案内治具20のテーパ部に沿って押下げること
ができる。また、前記押圧治具22の内側には、前記案
内治具20を嵌合する嵌合孔22aが形成されているの
で、図17,18で示すように、防振ゴム16の押下げ
は、嵌合孔22aの存在により容易に行うことができ
る。
【0024】そして、防振ゴム16の内周面を図18で
示すように、取付筒15の外周面と対応させると、その
内周面は外側方向に広げられた状態で、前記内周面の鍔
部16dが取付筒15の凹溝15dに係合する。この
時、前記案内治具20はその下方端が前記取付筒15の
突部15bの下端と一致して取付筒15に嵌合されてい
るので、防振ゴム16は、案内治具20が存在していて
も容易に鍔部16dを取付筒15の凹溝15dに係合さ
せることができる。
【0025】この後、プレス機本体21の操作ハンドル
21dを前記とは逆方向に回動操作してラム21cを上
昇させ原位置(図8,9に実線で示す位置)に復帰させ
るとともに、図19のように案内治具20をブラケット
11aの取付筒15から抜き取る。この後、防振ゴム1
6内周面の係合部16b及び突起16cの位置が、取付
筒15外周の突部15b及び凹陥部15cの位置とずれ
ているような場合は、防振ゴム16を図16の右または
左方向に回動して、前記係合部16b及び突起16c
と、突部15b及び凹陥部15cとを、前記防振ゴム1
6の弾性力を利用して係合させることにより、図19,
20で示すように、防振ゴム16を前記取付筒15に簡
易に抜脱及び揺動不能に嵌着することができる。防振ゴ
ム16の取付作業が終了したら、ブラケット11aをプ
レス機本体21の支持枠23から抜き取り、次の防振ゴ
ム16を取付けるブラケット11aを再び前記支持枠2
3に取付け、前記と同様にして防振ゴム16をブラケッ
ト11aの取付筒15に嵌着する。
【0026】なお、本実施例中、防振ゴム16の取付作
業に使用するプレス機本体21は、ハンドプレスにより
説明したが、これに限ることなく、足踏式や油圧プレス
等の押圧手段を用いてもよい。
【0027】前記のようにして、防振ゴム16をケース
11及びブラケット11aの取付筒15,15に嵌着し
た後、図示しない回転子の回転子軸12に軸受13,1
3を圧入し、この回転子をケース11内の固定子鉄心の
鉄心挿入孔に挿入すると同時に、回転子軸12に圧入し
た一方の軸受13を前記ケースの軸受挿入筒14内に挿
入し、つづいて、ブラケット11aの軸受挿入筒14a
に回転子軸12に圧入した他方の軸受13を挿入する。
そして、前記軸受13,13をケース11及びブラケッ
ト11aの軸受挿入筒14,14aに挿入したら、前記
ケース11及びブラケット11aの各開口部側に形成し
た鍔部11b,11b同士をねじ等の締付部材cにより
締着して、電動機10の組立作業を終了する。
【0028】次に、前記のようにして防振装置を取付け
た電動機10を取付枠体18に取付ける場合について説
明する。電動機10を取付枠体18に取付ける場合は、
まず、図2,3で示すように、電動機10を、防振ゴム
16の外周リング17に設けた周溝17aに、図3のよ
うに取付枠体18の開放端上縁に形成した弧状の載置部
18bを係合させて電動機10を取付枠体18に乗載す
る。つづいて、前記防振ゴム16の外周面に、該外周面
を囲繞するような状態で一対の弧状の固定金具19,1
9を被せ、この固定金具19,19の一方端に穿孔した
窓孔19aに、図2で示すように、取付枠体18の開放
端両側部(図3に示す載置部18bの両側)に形成した
爪部18aを係止させ、つづいて、前記固定金具19,
19の他方端に形成した鍔片19b,19b同士をボル
トd及びナットeを用いて締着することにより、前記防
振ゴム16を取付枠体18と固定金具19との間で挟着
して、電動機10を取付枠体18に固定する。この後、
取付枠体18をねじ等の締付部材を用いてルームエアコ
ン等の電気機器に固定することにより、前記電動機10
は取付枠体18を介してルームエアコン等の電気機器に
取付ける。
【0029】そして、前記のようにして取付枠体18に
取付けた電動機10を通電により運転すると、運転中に
生じる振動は、回転子軸12→軸受13→ケース11及
びブラケット11aに伝播されるものの、前記振動は、
ケース11及びブラケット11aの取付筒15,15に
取付けた防振ゴム16により良好に吸収・緩和され、取
付枠体18を介してルームエアコン等の電気機器に伝播
されない。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、内周面
に係合部,突起,鍔部を形成した防振ゴムを、外周面に
前記防振ゴムの係合部,突起,鍔部と係合する突部,凹
陥部,凹溝を形成した取付筒に嵌着する場合、前記取付
筒を形成したケースあるいはブラケットをプレス機本体
のテーブルに載置して、前記取付筒に上部を先細状とな
したテーパ状の案内治具を嵌合して直立させ、つづい
て、前記案内治具の頭部に防振ゴムを嵌合し、この防振
ゴムをプレス機本体に取付けた押圧治具により、案内治
具のテーパ部に沿って内周面を外側方向に拡開しながら
鍔部が取付筒に掛止されるまで押下げてから案内筒を抜
取り、前記ケース等の取付筒上をその軸方向に移動する
ことなく嵌着するようにした。そのため取付筒は前記防
振ゴム嵌着される時、取付筒上を軸方向に移動する
と、防振ゴムから摩擦力に起因する圧縮応力を受けてい
たが、それがなくなりその結果、取付筒と同一軸上でつ
らなって一体的に形成された軸受挿入筒も塑性変形する
おそれがなくなり、防振リング嵌着後行っていた軸受挿
入筒内周面の施盤加工の工程が不要となり生産性が向上
できる。
【0031】また、前記防振ゴムは、案内治具のテーパ
部を利用してケース等に形成した防振ゴム取付用の取付
筒に嵌着するように構成したので、防振ゴムを取付ける
ための取付装置は、プレス機本体と、支持枠と、案内治
具と、押圧治具とによる少ない部品点数で簡易に、か
つ、経済的に製作することができるので、電動機の防振
装置を確実にケース等の取付筒に取付けることが可能と
なり、電動機の生産性を飛躍的に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケースの要部を切欠いて示す斜視図である。
【図2】防振ゴムを取付けた電動機の要部を切欠いて示
す側面図である。
【図3】防振ゴムを取付けた電動機を示す正面図であ
る。
【図4】防振ゴムの平面図である。
【図5】防振ゴムの要部を切欠いて示す斜視図である。
【図6】案内治具の正面図である。
【図7】案内治具の縦断正面図である。
【図8】プレス機本体の概略を示す正面図である。
【図9】プレス機本体の動作を説明するための説明図で
ある。
【図10】プレス機本体のラムに取付けた押圧治具の要
部を切欠いて示す断面図である。
【図11】プレス機本体のテーブルに取付けた支持枠を
示す平面図である。
【図12】支持枠に固定したブラケットの取付筒に案内
治具を嵌合する動作を説明するための説明図である。
【図13】ブラケットの取付筒に嵌合した案内治具の頭
部に防振ゴムを嵌合する動作を説明するための説明図で
ある。
【図14】案内治具に嵌合した防振ゴムをプレス機本体
のラムに取付けた押圧治具により押下げる動作を説明す
るための説明図である。
【図15】防振ゴムを案内治具の頭部に嵌合した状態を
示す平面図である。
【図16】防振ゴムの押下げ途中を示す平面図である。
【図17】防振ゴムの押下げ動作を説明するための説明
図である。
【図18】防振ゴムの鍔部を取付筒の凹溝に係合した状
態を説明するための説明図である。
【図19】案内治具を取付筒から抜取り防振ゴムを取付
筒に嵌着する動作を説明するための説明図である。
【図20】防振ゴムを嵌着したケースの要部を切欠いて
示す断面斜視図である。
【図21】従来の防振ゴムを取付けた電動機の要部を切
欠いて示す側面図である。
【図22】従来の防振ゴムを示す平面図である。
【図23】従来の防振ゴムをケースの軸受挿入筒に取付
ける動作を説明するための説明図である。
【図24】従来の防振ゴムをケースの軸受挿入筒に取付
けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 電動機 11 ケース 11a ブラケット 15 取付筒 15b 突部 15c 凹陥部 15d 凹溝 16 防振ゴム 16b 係合部 16c 突起 16d 鍔部 16e 切欠 17 外周リング 20 案内治具 21 プレス機本体 22 押圧治具 23 支持枠 b 自由端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/24 H02K 11/00 H02K 15/14 B23P 19/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に鍔部が形成されたリング状の
    振ゴムを取付ける取付筒で、その外周に凹溝が周設され
    た前記取付筒と軸受挿入筒とを同一軸上につらなって
    面に形成した電動機のケースまたはブラケットを、前記
    取付筒を上向きにしてプレス機本体のテーブルに移動不
    能に載置する工程と、テーブルに載置した前記ケース等
    の取付筒の先端から前記凹溝の先端側の溝側面の部分
    上部を先細状としたテーパ状の案内治具を嵌合して前記
    案内治具を直立させる工程と、取付筒に嵌合して直立さ
    せた前記案内治具の頭頂部に防振ゴムを嵌合する工程
    と、案内治具に嵌合した防振ゴムをプレス機本体に取付
    けた押圧治具により前記案内治具のテーパ部に沿って徐
    々に拡開しながら防振ゴムの鍔部が取付筒の凹溝に挿入
    されるまで押下げて防振ゴムを案内治具を介して取付筒
    に掛止させる工程と、前記プレス機本体により押圧治具
    を上方に引上げて前記案内治具を取付筒から抜取る工程
    と、前記防振ゴムの内周面に形成した係合部及び突起
    を、取付筒の外周に形成した突部及び凹陥部に防振ゴム
    の弾性力にて係合させる工程とを備えたことを特徴とす
    る電動機防振装置の取付方法。
  2. 【請求項2】 プレス機本体と、前記プレス機本体のテ
    ーブル上に取付けた電動機のケース等の支持枠と、上部
    先細状なテーパ面で、下部の端面に電動機のケース等
    軸受挿入筒と同一軸上につらなって形成されて外周に
    凹溝を設けた取付筒を嵌合する嵌入孔で軸方向の長さ寸
    法が取付筒の先端から前記凹溝の前記先端側の溝側面ま
    での長さである嵌入孔を有する案内治具と、内部に前記
    案内治具を遊合する挿入孔を有し、前記プレス機本体に
    昇降可能に取付けられて、リング状で内周面に前記凹溝
    に対して前記案内治具を介して係合する鍔部が周設され
    防振ゴムを案内治具のテーパ部に沿って押圧降下さ
    せる押圧治具とを備えて構成したことを特徴とする電動
    機防振装置の取付装置。
JP7034590A 1995-01-30 1995-01-30 電動機防振装置の取付方法及び取付装置 Expired - Fee Related JP3054334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7034590A JP3054334B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 電動機防振装置の取付方法及び取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7034590A JP3054334B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 電動機防振装置の取付方法及び取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08205463A JPH08205463A (ja) 1996-08-09
JP3054334B2 true JP3054334B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=12418553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7034590A Expired - Fee Related JP3054334B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 電動機防振装置の取付方法及び取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054334B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100535506B1 (ko) * 2004-06-28 2005-12-08 현대자동차주식회사 에어 포켓이 형성된 라디에이터 방진용 고무
JP6105800B1 (ja) * 2016-09-21 2017-03-29 北芝電機株式会社 モータアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08205463A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6832436B2 (ja) モータ組立方法及び芯出し用治具
US5854522A (en) Electric motor for driving a piston pump and method of assembly
KR100748471B1 (ko) 차량의 클러치 하우징내에서 교류발전기/시동기 모터와같은 전기 장비를 부착하기 위한 장치
TW583056B (en) Insert for a plastic power tool housing
JP4465354B2 (ja) 電動モータのためのデカップリング装置および電動モータを製作する方法
EP1717930B1 (en) Electric actuator and a motor used therein
JP2006001000A (ja) 振動絶縁マウントシステム(iso)
JP4907100B2 (ja) 電動アクチュエータ
JP3054334B2 (ja) 電動機防振装置の取付方法及び取付装置
US20090295243A1 (en) Method for mounting an inner stator for a motor
JP3017924B2 (ja) 電動機の防振装置
JP2002513895A (ja) ダブルフライホイール型振動ダンパー
KR102382695B1 (ko) 공작기계의 빌트인모터 방식의 주축
JPH0649083Y2 (ja) 発電機のステータ固定装置
JP2006311654A (ja) 電動アクチュエータ
CN219960357U (zh) 电机转子绕线工装
JP4840103B2 (ja) プロペラシャフトの支持装置及びその組付け方法
MXPA01000113A (es) Ensamble con anillo elastico de montaje para motor.
JP2001132762A (ja) ベアリング固定構造
WO2019140547A1 (zh) 轴承固定装置及包括该轴承固定装置的混合动力模块
JPS5936380Y2 (ja) ダンパゴム圧入装置
CN118157386A (zh) 一种电机装置及装配方法
JPH073808Y2 (ja) 防振装置付モータの回転子
KR200194155Y1 (ko) 에어콘용 모터의 조립구조
EP0886365A1 (en) Method of assembling electric motors with ball bearings to minimize preload variation

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees