JP3054273B2 - 病態型自動判定方法 - Google Patents

病態型自動判定方法

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JP3054273B2 JP24358192A JP24358192A JP3054273B2 JP 3054273 B2 JP3054273 B2 JP 3054273B2 JP 24358192 A JP24358192 A JP 24358192A JP 24358192 A JP24358192 A JP 24358192A JP 3054273 B2 JP3054273 B2 JP 3054273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも電気泳動
装置によって分析した血液中の蛋白分画データを含む複
数の分析データに基づいて各種の病態型を自動的に判定
する病態型自動判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気泳動装置によって得られた蛋
白分画データを含む複数の分析データから病態型を自動
的に判定する方法として、tree分岐構造(論理木)
を用いたフローチャート方式が知られている。また、本
願人も、例えば特開昭62−47534号公報、同62
−174631号公報、同62−251651号公報等
において、上記の論理木による病態型判定を自動的に行
うにあたって、電気泳動装置によって得られた蛋白分画
データに対して、スムージング、泳動長と泳動高の正規
化、各分画の数量化、モノクローナル蛋白のピーク(M
−ピーク)の検出、泳動波形変動の検出等を行って各種
の特徴点を検出する方法を既に提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の論理木を用いたフローチャート方式による病態
型自動判定方法にあっては、病態に合う条件式を個別に
設定するようにしているため、分析装置の違いや分析条
件の違いにより基準値等に変更が生じたり、病態判定条
件の変更・追加が生じた場合に、一度作成したロジック
を修正するのが極めて困難になるという問題がある。
【0004】また、フローチャート方式によって病態型
を判定しているため、各病態型が順次の条件判断の論理
積で判定されることになり、これがため単一の病態型し
か判定できないという問題がある。例えば、上記の公開
公報に開示されているフローチャート方式においては、
最初にM−ピークの有無を判断し、M−ピークがある場
合には、次にγ分画抑制の有無を判断して、γ分画抑制
が有る場合には骨髄腫型、無い場合には良性M蛋白型と
判定するようにして、他の特徴点についての判断を行う
ことなく判定動作を終了している。
【0005】しかし、蛋白分画データから得られる特徴
点は、M−ピークがある場合に他の特徴点が現れないわ
けではなく、検体によっては、M−ピーク有りによる病
態型以外の病態型にも当てはまる場合もある。このよう
なことから、従来の判定方法にあっては、分析した特徴
点データを有効に利用しておらず、判定精度が低いとい
う問題がある。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、基準値等の変更や、病態判定条
件の変更・追加を容易にできると共に、分析した特徴点
データを有効に利用して病態型を高精度で判定できる病
態型自動判定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、少なくとも電気泳動装置によって分
析した血液中の蛋白分画データを含む複数の分析データ
に基づいて所定の特徴点を検出し、その検出した特徴点
パターンと、予め作成した複数の病態型およびその各々
を規定する特徴点の条件パターンを有する知識テーブル
とを、テーブルルックアップ方式により比較して病態型
を自動的に判定する。
【0008】
【作用】かかる構成において、検出した特徴点パターン
と知識テーブルとをテーブルルックアップ方式により比
較すると、該当する病態型が並列的に抽出されることに
なる。
【0009】
【実施例】図1は、この発明を実施する病態型自動判定
システムの一例の構成を示すものである。この自動判定
システムは、電気泳動装置1、解析装置2および病院側
ホストコンピュータ3を具える。解析装置2には、電気
泳動装置1から分析した検体の蛋白分画データをオンラ
インで、またはフロッピーディスクにより供給すると共
に、病院側ホストコンピュータ3から患者情報を同様に
オンラインで、またはフロッピーディスクにより供給す
るようにする。
【0010】また、解析装置2には、図示しない他の分
析装置、例えば生化学分析装置によって分析した対応す
る検体の総蛋白量(TP)を、オンラインやフロッピー
ディスクあるいはキーボード(図2参照)によって入力
し、これら蛋白分画データ、患者情報、TPの入力デー
タおよび予め入力した正常値範囲データを含む特徴点を
検出するための各種の基準値、知識テーブル等のデータ
をもとに、解析装置2において各検体に対して所要の解
析処理を行って、その解析結果を病院側ホストコンピュ
ータ3に供給するようにする。なお、この実施例では、
電気泳動装置1として、AES600(商品名;オリン
パス光学工業株式会社製)を用い、検体を塗布する支持
体としてセパラックスおよびSP膜を使用する。
【0011】図2は、図1に示す解析装置2の一例の構
成を示すものである。この解析装置2は、入力データを
もとに所定のプログラムに従って解析処理を行うパーソ
ナルコンピュータ(パソコン)11、パソコン11にコ
マンドや各種のデータを入力するためのキーボード1
2、解析結果を表示するCRT13および解析結果を印
字するプリンタ14を具える。また、パソコン11は、
電気泳動装置1や病院側ホストコンピュータ3等に対し
てデータの授受を行うためのRS−232Cインターフ
ェース(I/F)15、プログラムや知識テーブル等の
各種のデータ等を保存するハードディスクドライブ(H
DD)16、各種データの授受を行うフロッピーディス
クドライブ(FDD)17、プログラムやデータ等を記
憶するメモリ18および各種データをもとにプログラム
に従って解析処理を行うCPU19を具える。この実施
例では、パソコン14として、PC−9801DA(商
品名;日本電気株式会社製)を用いる。
【0012】この実施例では、病態型を自動的に判定す
るにあたって、分画値の正常値範囲データを含む特徴点
を検出するための各種の基準値および知識テーブル等の
所要のデータを予めキーボード12を介してパソコン1
1に入力しておく。ここで、分画値の正常値範囲は、分
析条件や支持体の種類等に応じて、多数の健常人の分析
データを統計的に処理して適切に設定する。この実施例
では、分画値の正常値範囲データとして、例えば表1の
値を入力する。
【表1】
【0013】また、知識テーブルとしては、表2および
表3に示すように、各病態型の判定に必要な特徴点条件
を、上限32セル(ビット)として、25パターンの病
態型を設定する。なお、この実施例では、特徴点条件を
16ビットずつに分け、一方の16ビットに表2に示す
ように、分画濃度値から得られる特徴点条件を設定し、
他方の16ビットに表3に示すように、泳動像の波形か
ら得られる特徴点条件を設定する。
【表2】
【表3】
【0014】上記の表2において、「H」は正常値範囲
よりも高値を、「L」は低値をそれぞれ示し、「─」は
判定除外を、「0」は無しを、「1」は有りをそれぞれ
表す。したがって、各分画濃度値の判定条件において、
「H」「L」が「1」「0」は高値を、「0」「1」は
低値を、「0」「0」は正常値範囲にあることを、
「0」「─」は高値でないこと、すなわち正常値範囲内
か低値であることを、「─」「0」は低値でないこと、
すなわち正常値範囲内か高値であることをそれぞれ表し
ている。また、MASKおよびANSWは、各病態型を規定する
条件パターンを示すもので、MASKは分析した検体の特徴
点パターンと比較する際に、判定除外をマスクするため
のマスクパターンを、ANSWは各病態型を判定するための
判定パターンを、それぞれ16進数で表したものであ
る。
【0015】また、表3において、MASKおよびANSWは、
表2と同様に各病態型を規定する条件パターンとしての
マスクパターンと判定パターンとをそれぞれ16進数で
表したものである。また、表3の「γ」は、M蛋白に伴
うγ分画抑制を、「MP」はM蛋白を、「M?」はM蛋
白の疑い有りをそれぞれ示し、「1」は有りを、「0」
は無しを、「─」は判定除外をそれぞれ表す。さらに、
「β−γ」は、分析した検体の泳動像のβ−γの谷が埋
まるβ−γブリッジング(リンキング)有りを示す。こ
の実施例では、β−γリンキングの程度を強度と軽度の
2種に分類し、左側のビットを強度に、右側のビットを
軽度に対応させている。
【0016】また、この実施例では、判定した病態型や
泳動像の分析結果に応じて、蛋白分画報告書に解析コメ
ントをプリントするため、表4に示す解析コメントを予
め入力しておく。
【表4】
【0017】以下、この解析装置2での解析動作の一例
について、図3に示すフローチャートを参照しながら説
明する。先ず、電気泳動装置1からの検体毎の蛋白分画
データ(測光データ)を読み込む。次に、読み込んだ各
蛋白分画データについて、スムージング処理、ピーク位
置検出処理、泳動長(横方向)の正規化処理、高さ(縦
方向)の正規化処理を行って、泳動像波形を正規化する
と共に、各分画%、A/G比、各分画の濃度値等の各種
の分画データを演算する。その後、正規化した泳動像波
形および演算して求めた分画データをもとに、対象の泳
動像が正しく分画しているか否かを判断し、分画してい
なかった場合には、分画を修正して再度分画値を演算す
る。
【0018】以上のようにして正規化した泳動像波形お
よび各種の分画データを求めたら、次にこれらの情報を
もとに各種の特徴点を検出して、その結果を表2および
表3に示した知識テーブルと対応する32ビットの対応
するビットに書き込む。なお、以上の各処理について
は、上記の特開昭62−47534号公報等に詳しく説
明されているので、ここで異なる点のみを説明する。
【0019】特徴点検出処理においては、この実施例で
は、図4にフローチャートを示すように、先ず、特徴点
の有無を書き込む全てのビットを「0」としてから、分
画濃度値から得られる特徴点および泳動像波形から得ら
れる特徴点を検出する。分画濃度値から得られる特徴点
の検出においては、先ず、Albとその下限値Lとを比
較し、Alb<Lのときは、対応する「Alb−L」の
ビットを「1」に書き換え、Alb≧Lのときは当該ビ
ットをそのまま「0」とする。次に、Albとその上限
値Hとを比較し、Alb>Hのときは、対応する「Al
b−H」のビットを「1」に書き換え、Alb≦Hのと
きは当該ビットをそのまま「0」とする。同様にして、
α1 、α2 、β、γ、TP、α12 、α21 の各々
について、その下限値Lおよび上限値Hと比較し、下限
値を下回るとき、および上限値を上回るときに、それぞ
れ対応するビットを「1」に書き換える。
【0020】泳動像波形から得られる特徴点の検出にお
いては、β−γリンキングの検出、M蛋白の検出、M蛋
白に伴うγ分画抑制の検出処理を行う。β−γリンキン
グの検出処理においては、β−γリンキングの有無の他
に、有りの場合にその程度すなわちβ−γ間の谷の埋ま
り具合が強度であるか、軽度であるかを検出する。この
ため、この実施例では、β−γリンキング有りの場合
に、図5に示すように、β分画のピークの高さ(a)と
β−γの分画点の高さ(b)との比を求め、このa/b
と予め設定した基準値とを比較し、a/b<基準値のと
きは強度と、a/b≧基準値のときは軽度と判定する。
【0021】このようにして、β−γ間の谷の埋まり具
合を判定すれば、図6Aに示すように、谷ははっきりあ
るが、β−γ間が埋まっている場合には軽度と、図6B
に示すように、谷が不明瞭になるほど埋まっている場合
には強度と、また図6Cに示すように、谷ははっきりし
ているが、β−γ間が大きくなっている場合には強度と
判定されることになる。この実施例では、β−γリンキ
ング無しの場合には、対応する「β−γ」の2ビットに
「00」を、有りの場合で強度のときは「10」を、軽
度の場合には「01」を書き込む。
【0022】また、M蛋白検出処理においては、M蛋白
の有無「MP」およびM蛋白の疑いの有無「M?」を検
出し、M蛋白有りの場合には対応する「MP」のビット
に「1」を、無しの場合には「0」を書き込み、またM
蛋白の疑い有りの場合には対応する「M?」のビットに
「1」を、無しの場合には「0」を書き込む。次のM蛋
白に伴うγ分画抑制の検出処理においては、γ分画抑制
有りの場合には、対応する「γ」のビットに「1」を、
無しの場合には「0」を書き込む。
【0023】以上の特徴点検出処理が終了したら、図3
に示すように病態解析処理を行う。この病態解析処理に
おいては、先に検出した検体の32ビットの特徴点パタ
ーン(ビットパターン)と知識テーブルとを比較して病
態型を判定する。以下、この病態解析処理について、図
7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0024】先ず、知識テーブルに対応する検体のビッ
トパターンAを作成したら、病態個数回ループによって
病態個数を検出する。この病態個数回ループにおいて
は、先ず、表2および表3に示した各病態型のマスクパ
ターン(MASK)Mi(iは、病態型コード)と、検出し
たビットパターンAとの対応するビット毎の論理積(A
ND)をとり、その結果Xと当該病態型の判定パターン
(ANSW)Tiとを比較する。以上の処理を全ての病態型
に対して行って、病態個数(Zn=i)を検出する。な
お、この実施例では、表2および表3に示すように、条
件パターンを16ビットずつに分けているので、検体の
ビットパターンAも16ビットずつに分けてそれぞれA
NDをとる。
【0025】以上の病態個数回ループによって病態個数
を検出したら、次にその個数nが0か否かを判断し、0
のときはn=1として、当てはまる病態型は無いが、以
上有りとして病態型のコードi=0を設定し、nが0で
ないときは、その一致した病態型のコードを設定して、
その結果を出力する。
【0026】以下、病態型の判定処理およびその結果の
出力例について、具体的に説明する。例えば、検体の特
徴点のビットパターンAとして、図8Aに示すパターン
が検出された場合、このビットパターンAと、例えば図
8Bに示すネフローゼ型のマスクパターンM5 とのAN
Dをとると、図8Cに示すビットパターンXが得られ、
このビットパターンXとネフローゼ型の判定パターンT
5 とを比較すると、両者は一致する。したがって、この
場合には、ネフローゼ型と判定される。このような判定
処理を、各検体について全ての病態型に対して行って、
一致する病態型を判定する。
【0027】図9は、蛋白分画報告書への結果の出力例
を示すものである。この例では、蛋白分画報告書に、患
者名等の患者情報の他に、分析した各分画%、A/G
比、各分画の濃度値等の各種の分画データ、泳動像、分
画値所見、波形所見、分類コード、解析コメントをプリ
ントアウトする。分画データの濃度値の欄には、濃度値
の他に正常値範囲から外れている場合に、その比較結果
を「H」または「L」でプリントアウトし、泳動像の表
示欄には基準波形(細線)に重畳して検体の測定波形を
プリントアウトする。また、分画値所見欄には、TPを
含む分画値の異常値の項目とその異常の方向を矢印で印
字し、波形所見欄には、泳動波形から検出されるM蛋白
検出やβ−γリンキング等の検出した特徴点の項目を印
字する。また、分類コード欄には判定した病態型(この
例ではネフローゼ型)を印字し、解析コメント欄には判
定した病態型に対応する解析コメントを印字する。
【0028】図10A〜Cは、病態型判定処理の他の例
を示すもので、図10Aは検体の検出したビットパター
ンAを示し、図10Bは肝硬変型のマスクパターンM14
を示す。図10AのビットパターンAと図10Bに示す
マスクパターンM14とのANDをとると、図10Cに示
すビットパターンXが得られ、このビットパターンXと
肝硬変型の判定パターンT14とを比較すると両者は一致
し、肝硬変型と判定される。図11は、この場合の蛋白
分画報告書への出力例を示すものである。
【0029】図12および図13は、蛋白分画報告書へ
の他の2つの出力例を示すもので、図12は多発生骨髄
腫型の場合を、図13は低γグロブリン型および急性炎
症型の2つの病態型が判定された場合を示している。
【0030】なお、この発明は、上述した実施例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能
である。例えば、上述した実施例では、32ビットの検
体の特徴点パターンおよび知識テーブルの条件パターン
を16ビットずつ分けて比較するようにしたが、32ビ
ット単位で比較するようにしてもよい。
【0031】また、上述した実施例では、条件パターン
としてマスクパターンと判定パターンとの2つのパター
ンを用い、検体の特徴点パターンとマスクパターンとの
ANDをとり、その結果と判定パターンとを比較して検
体の病態型を判定するようにしたが、条件パターンとし
て1つのパターンを用い、一回のパターンの比較で病態
型を判定するようにすることもできる。すなわち、検体
の特徴点検出においては、分画濃度値の特徴点を、
「H」の場合には「100」、正常値範囲(「N」)の
場合には「010」、「L」の場合には「001」の例
えば3ビットでそれぞれ表し、泳動像波形の特徴点のう
ち、γ分画抑制は2ビットとして、無しを「01」、有
りを「10」とし、MPおよびM?は両方で3ビットと
して、両方とも無しを「010」、MP有りを「10
0」、M?有りを「001」とし、β−γリンキングは
3ビットとして、無しを「001」、軽度を「01
0」、強度を「100」として表すようにする。
【0032】一方、条件パターンについては、対応する
項目のビット数を同じにし、分画濃度値の特徴点条件
を、「H」は「100」、「N」は「010」、「L」
は「001」、「Hでない」は「011」、「Lでな
い」は「110」、判定除外は「111」でそれぞれ表
す。また、泳動像波形の特徴点条件のうち、γ分画抑制
は無しを「01」、有りを「10」、判定除外を「1
1」で表し、MPおよびM?は、両方とも無しを「01
0」、MP有りを「100」、M?有りを「001」、
判定除外を「111」で表し、β−γリンキングは、無
しを「001」、軽度を「010」、強度を「10
0」、判定除外を「111」で表すようにする。
【0033】このようにして、各病態型毎に検体の特徴
点パターンと条件パターンとの対応する項目のビット毎
のANDを取った後、そのOR出力を取り、さらに各項
目のOR出力のANDを取って、その出力が「1」のと
きに当該病態型と判定する。このようにすれば、各病態
型について一回のパターンの比較で病態型を判定するこ
とができる。なお、以上の説明では項目の特徴点を最大
で3ビットで表したが、例えば最大5ビットとして、よ
り高値およびより低値を表すようにすることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、検体
について所定の特徴点パターンを検出し、その検出した
特徴点パターンと、予め作成した複数の病態型およびそ
の各々を規定する特徴点の条件パターンを有する知識テ
ーブルとを、テーブルルックアップ方式により比較して
病態型を自動的に判定するようにしたので、従来のフロ
ーチャート方式においては単一の病態型しか判定できな
かったのに対して、例えば図12に示したように、該当
する全ての病態型を並列的に判定することができる。し
たがって、分析した特徴点データを有効に利用して病態
型を高精度で判定することができる。
【0035】また、検体については、その特徴点パター
ンを検出するようにしているので、分析装置の違いや分
析条件の違いにより基準値等の変更を容易にできると共
に、判定においては検体の特徴点パターンと知識テーブ
ルとを比較するようにしているので、病態判定条件の変
更・追加も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する病態型自動判定システムの
一例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す解析装置の一例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1に示す実施例による病態型解析動作の一例
を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す特徴点検出処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図5】泳動像波形におけるβ−γリンキングの程度の
検出方法を説明するための図である。
【図6】β−γリンキングの程度の判定態様を説明する
ための図である。
【図7】図3に示す病態解析処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図8】図7の病態解析処理による病態型判定の一例を
説明するための図である。
【図9】図1に示す実施例による蛋白分画報告書への出
力例を示す図である。
【図10】病態型判定の他の例を説明するための図であ
る。
【図11】図10の場合の蛋白分画報告書への出力例を
示す図である。
【図12】蛋白分画報告書への他の出力例を示す図であ
る。
【図13】同じくさらに他の出力例を示す図である。
【符号の説明】
1 電気泳動装置 2 解析装置 3 病院側ホストコンピュータ 11 パーソナルコンピュータ(パソコン) 12 キーボード 13 CRT 14 プリンタ 15 RS−232Cインターフェース(I/F) 16 ハードディスクドライブ(HDD) 17 フロッピーディスクドライブ(FDD) 18 メモリ 19 CPU
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/447 G01N 21/17 G01N 33/48 G06F 17/60 G06F 19/00 BIOSIS(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電気泳動装置によって分析し
    た血液中の蛋白分画データを含む複数の分析データに基
    づいて所定の特徴点を検出し、その検出した特徴点パタ
    ーンと、予め作成した複数の病態型およびその各々を規
    定する特徴点の条件パターンを有する知識テーブルと
    を、テーブルルックアップ方式により比較して病態型を
    自動的に判定することを特徴とする病態型自動判定方
    法。
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