JP3212922B2 - 分析システムにおける機器管理システム - Google Patents
分析システムにおける機器管理システムInfo
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Description
る機器の管理に関するものである。
測定器を有し測定値を出力する測定装置と、該測定装置
からの測定値および所定の演算プログラムに基づいて分
析値を算出する情報処理装置とを備えている。かかる分
析システムの測定装置は、一般の産業機器と異なりデリ
ケートで、かつ、劣化によって分析精度の低下を招きや
すい。したがって、測定装置の性能を維持し、使用でき
る状態にするために十分な機器管理が必要となる。その
ため、ノートやファイルからなる記録簿を用いて測定装
置についての点検、消耗品および予備品等の記録を行っ
ている。
われる時代となっており、前記記録簿や管理簿による管
理がルール付けられている。そのため、記入漏れや記入
忘れがなく記録として残っていることが必須に近いもの
となってきている。
説明する。分析システムを使用する場合には、まず、始
業時に測定装置の点検を行う。測定装置の点検は、予め
定められた項目について行い、基準値を外れた項目につ
いては、測定装置の各機器の調整、部品の取り替えまた
は機器の修理などで基準値内にする。この点検の結果は
点検記録簿に書き込む。
め定められた標準試料を用いて所定の分析を行い、得ら
れた分析値が許容範囲内か、また、複数回の分析を行っ
て得られた分析値のバラツキが許容範囲内かを見る。こ
の標準試料からの分析結果は精度管理簿に記録する。
者は使用記録簿に氏名および使用日時を記録する。ま
た、消耗品や予備品を取り替えた場合、その記録を消耗
品使用管理簿や予備品使用管理簿に記録する。
管理簿は複数のノートやファイルからなるため、取り扱
いが煩雑であり、記入漏れや記入忘れが多発している。
また、記録簿や管理簿を紛失する場合もある。
を解決する分析システムにおける機器管理システムを提
供するものである。
に、本発明は、検出器ないし測定器を有し測定値を出力
する測定装置と、該測定装置からの測定値および所定の
演算プログラムに基づいて分析値を算出する情報処理装
置とを備えた分析システムにおいて、標準試料を用いて
測定・算出した分析値および/または該分析値に基づい
て算出した測定装置の測定精度を示す値を時系列的に表
示する表および/または図を、前記情報処理装置に接続
した表示器に表示させるようにし、前記測定装置につい
ての使用記録を時系列的に表示する表を、前記表示器に
表示させるようにすると共に、該表は使用の月日および
時刻を記入する記入欄を備えている。また、前記分析装
置についての点検結果を時系列的に表示する表を、前記
情報処理装置に接続した表示器に表示させる。
定器」とは、入力された情報を電気信号に変換するのも
をいい、検出器と呼ばれているか測定器と呼ばれている
かを問題にしない。
とえばパーソナルコンピュータで構成される。該情報処
理装置は、測定装置からの測定値と所定の演算プログラ
ムに基づいて分析値を算出すると共に、分析システムの
機器(測定装置)を管理するための前記表および/また
は図を表示器に表示させる。したがって、本発明は分析
システムを管理するための装置を別途設けるものではな
い。
にしたがって説明する。図1は分析システムを示す。図
1において、分析システムは測定装置10と、パーソナ
ルコンピュータからなる情報処理装置(パソコン)11
とを有している。前記測定装置10は、たとえば金属分
析を行うもので、図示しない検出器を有しており、電気
炉において金属が燃焼して発生した燃焼ガスを測定セル
に導入し、赤外線検出器で検出した測定値をパソコン1
1に出力するものである。
記憶装置13(メモリ)が内蔵されていると共に、記録
媒体読取装置14、入力操作部(キーボード)15、表
示器16、プリンタ17および外部記憶装置18が図示
しないインターフェイスを介して接続されている。
ロッピィディスクドライブやCD−ROMドライブから
なる。記録媒体読取装置14は、フロッピィディスクや
CD−ROMなどの記録媒体19に記録された機器管理
プログラム、後述する各種の記録ファイル、ならびに、
分析値を算出するための演算プログラムなどを読み取
り、前記CPU12に出力する。前記CPU12は、記
録媒体読取装置14から出力されたプログラムや記録フ
ァイルなどを外部記憶装置18に格納する。
ディスクからなる。この、外部記憶装置18には、前記
演算プログラムや機器管理プログラムの他に記録ファイ
ルとして、点検結果記録ファイル、精度管理記録ファイ
ル、使用記録ファイル、消耗品使用管理記録ファイルお
よび備品使用管理記録ファイルなどの記録ファイルが格
納されている。
記憶装置18からメモリ13にロードして起動した後、
前記各記録ファイルを外部記憶装置18からメモリ13
に逐次ロードして、後述する各記録画面を表示器16に
表示させる。また、CPU12は前記外部記憶装置18
からメモリ13に転送して起動した演算プログラムと、
前記測定装置10からの測定値などに基づいて分析値を
算出する。
応した内容を必要に応じて印字できるようにCPU12
によって制御されている。
る。図2は点検記録画面を示す。図2において、点検記
録画面には点検結果を表示する表2が表示されている。
点検結果を表示する表2は、点検項目20と、各点検項
目20について許容される基準値の範囲21とが表示さ
れていると共に、点検者の氏名、点検年月日および点検
の結果得た値を記入する記入欄22を備えている。当該
記入欄22は、点検者がキーボードを用いて点検者の氏
名、年月日および点検値を記入できるようになってお
り、点検年月日ごとに古いものから新しいものの順に左
から右に表示される。すなわち、時系列的に表示され
る。なお、時系列的に表示するのは、最も新しいデータ
が表示されている頁を表示し、古いデータについては、
画面を順次前頁に切り換えることにより見ることができ
るようになっている。
いて、精度管理記録画面は標準試料を用いて測定・算出
した分析値を表示する精度管理記録表30および管理図
31とを備えている。精度の測定は互いに濃度の異なる
2種類の標準試料AおよびBを用いて所定の分析を各々
複数回行い、標準試料AについてのAV値(分析値)お
よびSD値(分析値のバラツキ度合(標準偏差))、標
準試料BについてのAV値およびSD値(以下、これら
の測定精度を示す値も含めて「分析値」という。)を求
めることによって行われる。なお、標準試料とは、予め
濃度などが既知の試料をいう。
びBについてのそれぞれのAV値およびSD値の管理範
囲(許容範囲)32が表示されていると共に、測定日時
および分析値の表示欄33および測定者の氏名を表示す
る記入欄34が表示されている。当該記入欄34は、測
定者がキーボード15を用いて測定者の氏名を記入(入
力)できるようになっている。前記測定日時および分析
値の表示欄33には、標準試料AおよびBについて分析
を行うごとに自動的に測定日時および各分析値(AV
値,SD値)が表示される。当該各分析値は古いものか
ら新しいものの順に、左から右に時系列的に表示され
る。
つのグラフによって構成されている。各管理図には、標
準試料について分析を行うごとに自動的にグラフの描画
が行われる。当該グラフは、日時ごとに古いものから新
しいものの順に、左から右に各々の値が時系列的に折れ
線グラフとして表示される。
を行った場合、パソコンによって算出された各分析値
(AV値、SD値)は、精度管理記録表30の表示欄3
3に自動的に表示されると共に、管理図31に当該分析
値に基づいて自動的にプロットされる。
て、使用記録画面には使用記録を表示する表4が表示さ
れている。使用記録を表示する表4は、使用者の氏名、
使用の年月日および時刻を記入する記入欄40を備えて
いる。当該記入欄40は、使用者がキーボードを用いて
年月日および使用者の氏名を記入(入力)できるように
なっており、使用年月日ごとに古いものから新しいもの
の順に、左から右に時系列的に表示される。
5において、消耗品使用管理記録画面には、消耗品の在
庫数を表示する表5が表示されている。消耗品の在庫数
を表示する表5には、消耗品の部品名50、当該消耗品
についての常備数51および所在52が表示されている
と共に、記録者の氏名、消耗品の使用や追加を行った年
月日、在庫数を記入する記入欄53を備えている。該記
入欄53は、記録者が消耗品を使用・追加するごとに、
キーボード15を用いて記録者の氏名、年月日および在
庫数を記入(入力)できるようになっており、年月日ご
とに古いものから新しいものの順に、左から右に時系列
的に表示される。
において、備品使用管理記録画面には予備品の在庫数を
表示する表6が表示されている。予備品の在庫数を表示
する表6は、予備品の部品名60、当該予備品について
の常備数61および所在62が予め表示されていると共
に、記録者の氏名、記録年月日および在庫数を記入する
記入欄63を備えている。記入欄63は、記録者が予備
品の使用や追加を行うごとに、管理者の氏名、年月日お
よび在庫数を記入(入力)できるようになっており、年
月日ごとに古いものから新しいものの順に、左から右に
時系列的に表示される。
明する。電源が投入されると、ステップS1において、
図8のように、点検記録画面80、精度記録画面81、
使用記録画面82、消耗品使用管理記録画面83および
備品使用管理記録画面84の各画面の一部が一画面に表
示される。
耗品や備品の取り替え時期かどうかをオペレータ自身が
判断して、取り替え時期であればステップS3に進み、
取り替え時期ではない場合はステップS5に進む。ステ
ップS3で消耗品を取り替えた場合は、図5の消耗品使
用管理記録画面を表示させ、氏名、消耗品の使用・交換
を行った年月日、在庫数を記入欄53に記入し、ステッ
プS4に進む。ステップS4で備品を取り替えた場合
は、図6の備品使用管理記録画面を表示させ、氏名、記
録年月日および在庫数を記入欄63に記入し、ステップ
S5に進む。
表示させる。オペレータは各点検項目20について点検
を行い、当該点検を行った値が許容される基準値の範囲
21内であれば氏名、点検年月日および点検の結果得た
値を記入し、ステップS6に進む。なお、当該点検を行
った値が許容される基準値の範囲21を外れる場合に
は、測定装置の各機器の調整、取替、修理等を行って基
準値の範囲に入るようにする。
面を表示させ、オペレータは記入欄34に氏名を記入し
た後、標準試料AおよびBを用いて所定の分析を行うこ
とで測定精度の測定を行う。この分析の結果、後述する
精度管理記録が自動的に行われ、表示欄33に各分析値
が表示されると共に、管理図31にグラフが描画され
る。オペレータは表示欄33および管理図31を基に当
該分析値が管理範囲32内であればステップS7に進
み、管理範囲32を外れる場合には再度ステップS5の
装置の点検からやり直す。
終了後、オペレータは図4の使用記録画面を表示させ、
記入欄40に氏名、使用の年月日および時刻を記入す
る。分析終了後、電源を落とさずに分析を再度行う場合
には、再びステップS1に戻る。
Uの動作について説明する。図9のステップS61で測
定値が測定装置10からパソコン11のCPU12に入
力されると、ステップS62に進んで複数の分析値が算
出され、該分析値に基づいてAV値やSD値が算出され
る。ステップS63では、前記AV値やSD値をメモリ
13に記憶させ、更に、これらの値を表示器16の表示
欄33に表示させると共に、AV値やSD値を管理図3
1上にプロットして表示させる。ステップS64では、
メモリ13の記憶欄をインクリメントすることによっ
て、次の分析値を表の次の欄に記録できるようにする。
つづいて、ステップS65に進み、前述の表示したAV
値等に対応した表示内容(メモリ13の記憶内容)を外
部記憶装置18にストアする。
は、別の画面が表示される前に自動的に前記外部記憶装
置18の各記録ファイルに記録され、機器管理の履歴と
して保存される。また、AV値やSD値が管理範囲を越
えた場合は、たとえば赤色等で色を変えて表示しても良
い。
分析値を算出する情報処理装置に接続した表示器に、分
析値、点検結果、使用記録、消耗品の在庫数または予備
品の在庫数を時系列的に表示する表および/または図を
表示させるようにしたので、従来と異なり複数のノート
やファイルを取り出す必要がないから、記入忘れや記入
漏れが少なくなる。また、ノートやファイルからなる機
器管理のための記録簿や管理簿を必要としないので、経
済性に優れているだけでなく、記録簿や管理簿を紛失し
たりするおそれがない。特に、本発明は、分析システム
のCPUや表示器を用いて、当該分析システムの機器の
管理を行えるので、機器管理のための装置を別途必要と
しないから、経済性に優れているだけでなく、表示器の
表示によってオペレータにメンテナンス等を促すことが
できると共に、メンテナンス等に伴うオペレータの負担
が軽くなり、機器の管理が容易になって、機器の管理が
確実に実行されるようになる。
いての分析値等が自動的に記憶されるので、分析値等を
記入する手間も省ける。また、外部記憶装置に格納され
た記録ファイルに機器管理の履歴(メンテナンス・ロ
グ)を書き込むことによって、前記表および/または図
を時系列的に表示させるので、サービスマンはノートや
ファイルを探さなくても、適切なメンテナンスを行うこ
とができる。
略構成図である。
る。
トである。
Claims (7)
- 【請求項1】 検出器ないし測定器を有し測定値を出力
する測定装置と、該測定装置からの測定値および所定の
演算プログラムに基づいて分析値を算出する情報処理装
置とを備えた分析システムにおいて、 標準試料を用いて測定・算出した分析値および/または
該分析値に基づいて算出した測定装置の測定精度を示す
値を時系列的に表示する表および/または図を、前記情
報処理装置に接続した表示器に表示させるようにし、前記測定装置についての使用記録を時系列的に表示する
表を、前記表示器に表示させるようにすると共に、該表
は使用の月日および時刻を記入する記入欄を備えている
分析システムにおける機器管理システム。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記情報処理装置のCPUは、標準試料について算出し
た分析値および/または前記測定精度を示す値を記憶装
置に記憶させて、前記表示器に時系列的に表示させる分
析システムにおける機器管理システム。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記測定装置についての点検結果を時系列的に表示する
表を前記情報処理装置に接続した表示器に表示させるよ
うにした分析システムにおける機器管理システム。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記点検結果を時系列的に表示する表には、点検項目
と、各点検項目について許容される基準値の範囲とが表
示されていると共に、点検の結果得た値を記入する記入
欄を備えている分析システムにおける機器管理システ
ム。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記分析システムは、消耗品の在庫数を時系列的に表示
する表および予備品の在庫数を時系列的に表示する表を
前記表示器に表示させ、 前記消耗品の在庫数を時系列的に表示する表は、消耗品
の部品名と当該消耗品についての常備数とが表示されて
いると共に、在庫数を記入する記入欄を備えており、 前記予備品の在庫数を時系列的に表示する表は、予備品
の部品名と当該予備品についての常備数とが表示されて
いると共に、在庫数を記入する記入欄を備えている分析
システムにおける機器管理システム。 - 【請求項6】 コンピュータによって読み取り可能な記
録媒体であって、請求項1〜5のいずれか1項に該当す
る表示のプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項7】 検出器ないし測定器を有し測定値を出力
する測定装置と、該測定装置からの測定値および所定の
演算プログラムに基づいて分析値を算出する情報処理装
置とを備えた分析システムにおいて、 標準試料を用いて測定・算出した分析値および/または
該分析値に基づいて算出した測定装置の測定精度を示す
値を時系列的に表示する表および/または図を、前記情
報処理装置に接続した表示器に表示させるようにし、 前記分析値および/または該分析値に基づいて算出した
測定装置の測定精度を示す値が管理範囲を越えた場合
は、色を変えて表示することを特徴とする分析システム
における機器管理システム。
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JP27394197A JP3212922B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 分析システムにおける機器管理システム |
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JPH1194600A JPH1194600A (ja) | 1999-04-09 |
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Cited By (1)
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CN101498735B (zh) * | 2008-01-31 | 2012-10-17 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置 |
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JP2007240181A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Hitachi High-Tech Science Systems Corp | 医用分析装置 |
JP2008021114A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Olympus Corp | 制御装置、制御方法および制御プログラム |
JP4925768B2 (ja) * | 2006-08-22 | 2012-05-09 | シスメックス株式会社 | 検体分析装置 |
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JP5771060B2 (ja) * | 2011-05-02 | 2015-08-26 | シスメックス株式会社 | 検体分析装置及びデータ処理装置 |
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1997
- 1997-09-18 JP JP27394197A patent/JP3212922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN101498735B (zh) * | 2008-01-31 | 2012-10-17 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置 |
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