JP3054139U - 隙間用落下物受け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯機と壁等の小さな隙間に落下させた物の
取り出しを容易にする。 【解決手段】 柔軟性および伸縮性を備えたネット部材
あるいはフイルム部材よりなる落下物受けシート１を設
け、この落下物受けシート１の両端に、板材、棒材ある
いは筒材等からなる長尺な保持部材２を取付け、この保
持部材２の外面に両面粘着テープあるいは吸盤等からな
る接合部材３を取着した構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、物と物の隙間、例えば洗濯機と壁面との間に形成される隙間用の落 下物受け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洗濯機や冷蔵庫、あるいは家具類を壁などに沿って設置する場合、作業 スペースやコンセントの差し込みスペースなどを確保するために若干の隙間をあ けることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、その隙間にうっかり物を落してしまうことが多々あり、この場合、 隙間が狭いため洗濯機を動かすなど落下物を取り出すのに多大な労苦を伴うもの であった。

【０００４】 本考案は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みなされたもので、洗濯機 や冷蔵庫、あるいは家具類と壁などにワンタッチで簡単に取付けられると共に、 それらの隙間に物を落した場合、落下物受けシートに引っ掛けられ、床面まで落 ちることのないようにした隙間用落下物受け具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係わる隙間用落下物受け具は、柔軟性お よび伸縮性を備えたネット部材あるいはフイルム部材よりなる落下物受けシート を設け、この落下物受けシートの両端に、板材、棒材あるいは筒材等からなる長 尺な保持部材を取付け、この保持部材の外面に両面粘着テープあるいは吸盤等か らなる接合部材を取着したことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。 図１は本考案の正面図、図２は同上の一部を切欠いたＡ−Ａ拡大断面図、図３ は本考案の他の実施形態を示す正面図、図４は同上の一部を切欠いたＢ−Ｂ拡大 断面図、図５は本考案の使用状態を示す概略の側面図を各々示す。

【０００７】 各図において、１は落下物ａの受けシート、２はその両端に取付けられた保持 部材、３はその保持部材２の外面に取着された接合部材を各示す。

【０００８】 上記落下物ａの受けシート１は、長方形あるいは帯状に形成され、且つ図示例 では、柔軟性および伸縮性を備えた合成樹脂繊維を網目状に編んだネット部材１ ａにて形成されているが、同性能な合成樹脂フイルム（図示しない）を使用する こともできる。

【０００９】 上記保持部材２は、図１と図２では一枚の長尺な合成樹脂製の板材２ａにて形 成されているが、図３と図４では２本の断面四角形の筒材２ｂ、２ｃを連結して 形成されている。この２本の筒材２ｂ、２ｃのうち、筒材２ｂは細径に形成され る一方、筒材２ｃは太径に形成され、両者２ｂ、２ｃを互いに伸縮自在に嵌挿さ せることにより、保持部材２の長さを、筒材２ｂと筒材２ｃを最大限に延長させ たときの長さと、筒材２ｂと筒材２ｃを最小限に縮小させたときの約半分の長さ の範囲内で任意の長さに調整できるように形成してある。 尚、上記保持部材２としては、図示の如く板材３ａ、筒材２ｂ、２ｃの他に、 中空ではない角型の棒材（図示しない）を使用することもできる。

【００１０】 上記接合部材３としては、図１と図２では表面シート３ａと粘着剤層３ｂから なる両面粘着テープ３′にて形成されているが、図３と図４では複数個の吸盤３ ″・・・にて形成されており、その何れでも良いものである。

【００１１】 上記した構成において、本考案を使用するには、落下物受けシート１両端にお ける保持部材２外面の接合部材３が図１および図２に示した如く両面粘着テープ ３′にて形成されている場合は、表面シート３ａを剥離することで露出した粘着 薬層３ｂを洗濯機４の側面と壁５との対向面上方に押圧することで同部へ両保持 部材２が各々貼着される。

【００１２】 一方、保持部材２の接合部材３が、図３および図４に示した如く吸盤３″・・ ・にて形成されている場合は、その吸着面を洗濯機４の側面と壁５の対向面上方 に押圧することで同部へ両保持部材２が貼着される。

【００１３】 いずれの場合も、図５に示した如く、両保持部材３が洗濯機４の側面と壁５と の対向面上方に貼着により固定されることで、その間の落下物受けシート１は両 者の隙間Ｌを塞ぐように張設される。これによって、その隙間Ｌに物体ａを誤っ て落下させた場合でも、受けシート１に引っ掛けられ、床面ｂまで落下させるこ とがないものである。

【００１４】 ところで、洗濯機４と壁５などの隙間Ｌは大小種々であるが、あまり大きい場 合は落下物を拾うのに何らの問題がないので、本考案は必然的にその隙間Ｌが小 さいときに使われるものである。従って、落下物受けシート１の横幅が隙間Ｌの 横幅とある程度異なっている場合でも、受けシート１は柔軟性および伸縮性が付 与されることで自在に対応できるように形成されている。

【００１５】 また、隙間Ｌの前後幅に対しては、筒材２ｂ、２ｃからなる伸縮自在な保持部 材２を選択することで、当該保持部材２を適合する長さに調整して使用すること ができる。

【００１６】 尚、本考案は、洗濯機４以外にも、例えば冷蔵庫（図示しない）と壁５との隙 間、あるいは家具と家具（図示しない）との隙間などにも使用することができる ことは勿論である。

【００１７】

【考案の効果】 本考案は、以上詳述したように、柔軟性および伸縮性を備えたネット部材ある いはフイルム部材よりなる落下物ａの受けシート１を設け、この受けシート１の 両端に長尺な保持部材２を取付け、この保持部材２を両面粘着テープや吸盤等の 接合部材３にて洗濯機の側面と壁面などへ各々固定し、これによって両者間に形 成される隙間Ｌを塞ぐように落下物受けシート１が張設されるように構成される ものであるから、誤って前記隙間Ｌへ物ａを落した場合、受けシート１に引っ掛 けられるため、床面ｂまで落下することがなく、従って、取り出しが容易であり 、洗濯機を動かしたり、あるいは狭い隙間の床面まで手を差し込んで物ａを取り 出す労苦がないものである。 さらに、保持部材２は両面粘着テープや吸盤等からなる接合部材３を介してワ ンタッチで壁面などに取付けられ、また、取り外しも容易であるから、使い勝手 が極めて良いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】同上の一部を切欠いたＡ−Ａ拡大断面図であ
る。

【図３】本考案の他の実施形態を示す正面図である。

【図４】同上の一部を切欠いたＢ−Ｂ拡大断面図であ
る。

【図５】本考案の使用状態を示す概略側面図である。

【符号の説明】

１ 落下物受けシート １ａ ネット部材 ２ 保持部材 ２ａ 板材 ２ｂ、２ｃ 筒材 ３ 接合部材 ３′ 両面粘着テープ ３″ 吸盤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性および伸縮性を備えたネット部材
   あるいはフイルム部材よりなる落下物受けシートを設
   け、この落下物受けシートの両端に、板材、棒材あるい
   は筒材等からなる長尺な保持部材を取付け、この保持部
   材の外面に両面粘着テープあるいは吸盤等からなる接合
   部材を取着したことを特徴とする隙間用落下物受け具。