JP3054030U - 敷 物 - Google Patents

敷 物

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JP3054030U
JP3054030U JP1998003230U JP323098U JP3054030U JP 3054030 U JP3054030 U JP 3054030U JP 1998003230 U JP1998003230 U JP 1998003230U JP 323098 U JP323098 U JP 323098U JP 3054030 U JP3054030 U JP 3054030U
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祥介 高木
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日本編物工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝具や床敷きなどとして活用することのでき
る敷物の充填材層に竹材を用い、竹材が発揮する諸作用
を使用者の健康増進に役立てる。 【解決手段】 敷物1の充填材層5として、燻煙処理し
た竹材チップ6を用いる。充填材層5は、竹材チップ6
だけの層で形成しても、燻煙処理した竹材チップとスポ
ンジとを併用してもよい。敷物1にキルティングを施し
て充填材の偏りを防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、敷物、詳しくは和風や洋風の敷布団や座布団、床敷き用あるいは座 席用のシート、さらにはマットなどとして広範に活用することのできる敷物に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上掲した様々な用途に用いられている敷物については、布地を縫製 して作った表裏の生地の相互間の空間に、綿、籾殻、茶殻、蕎麦殼、スポンジ( 発泡樹脂材)などの充填材層を保持させたものが知られていた。また、表裏の生 地に刺縫い(キルティング)を施したものも知られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、充填材層に用い得る上掲した綿、蕎麦殻、スポンジなどは、い ずれもそれら自体が比較的柔らかいものであるので、それらを用いた敷物を布団 やシート、マットなどに利用しても、身体への物理的な刺激による血行促進とい った作用を期待することができなかった。
【0004】 ところで、竹材を硬く引き締めて使用目的に適合させるために、竹材を高圧蒸 気で処理する方法は従来より知られている。また、特公平3−64617号公報 によると、竹材を燻煙処理して手芸用の編み棒を製作する技術が提案されている 。
【0005】 このような状況下で、本願出願人が鋭意研究を重ねたところ、燻煙処理された 竹材は、その含水率が低くて繊維密度が高く、耐摩耗性などの機械的強度特性が 改善されていること、自己保温性や通気性に優れ、吸湿性、吸熱性、脱臭性にも 優れていることなどが見い出された。また、燻煙処理された竹材は、人間の体温 程度の温度が加えられると遠赤外線を発生し、血行促進といった所謂遠赤外線効 果を発揮することが見い出された。
【0006】 本考案は以上の状況下でなされたものであり、敷物に用いられる充填材層の材 料として竹材を採用することを基本とし、その竹材によって発揮される上掲の諸 作用を活用することにより、使用者の健康増進などに役立つ敷物を提供すること を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る敷物は、表裏の生地の相互間に形成される空間に充填材層が保持 された敷物において、上記充填材層が、燻煙処理された竹材チップだけの層であ るというものであり、別の本考案に係る敷物は、上記充填材層が、燻煙処理され た竹材チップとその竹材チップよりも比重の小さい弾力物質とによって形成され ているというものである。
【0008】 本考案に係る敷物に用いられる表裏の生地には、布地、皮革地、合成樹脂など で作られたシート地といった種々の素材を用いることができるけれども、後述す る竹材チップによる遠赤外線効果、汗や体臭の吸収作用などを期待するときには 布地などの通気性を持った素材を用いることが望まれる。
【0009】 充填材層に用いる竹材チップの形状には、円柱体、球体、多面体といった様々 な形状を採用することができ、いずれを選択するかは、チップ製造の容易性、経 済性などを勘案して決定すべきである。
【0010】 上記竹材チップは燻煙処理されている必要がある。燻煙処理は桜材などの燻材 を用いて行うことができ、そのように燻煙処理された竹材チップは、竹に含まれ る酢酸(竹酢)に起因する特有の甘酸っぱい不快臭(酢酸臭)を発生しない。ま た、燻煙処理された竹材チップは、水分や油分の蒸発によって竹材の肉質部分が 収縮を起こしているので、吸湿性、通気性、自己保温性、脱臭性に優れているだ けでなく、未処理の竹材チップに比べると軽量で硬く、耐摩耗性や耐破砕性など の機械的強度にも優れている。さらに、燻煙処理された竹材チップは、人間の体 温程度の温度が加えられると、人体の血行促進作用を促すといわれている遠赤外 線を発生する。さらに、燻煙処理された竹材チップの吸湿性、脱臭性、遠赤外線 作用などは、その竹材チップを太陽に当てることによって再生される。
【0011】 このような燻煙処理された竹材チップの性質により、本考案の敷物は、次のよ うな作用を発揮する。 竹材チップが遠赤外線作用を発揮するので、当該敷物の使用者にとって、健 康増進に役立つ血行促進作用が期待されるようになる。 竹材チップが太陽に当たるとその作用を再生するので、当該敷物が長期間に 亘って初期の作用を発揮し続ける。 竹材チップの優れた吸熱性や自己保温性によって、当該敷物の温度が使用者 の体温付近の温度に維持されるようになり、使用中の違和感や不快感がなくなる か、あるいは軽減される。 竹材チップの適度の吸湿性により、人体からの発汗によって当該敷物の表裏 の生地などが濡れたりすることが緩和され、また、優れた脱臭性や通気性により 頭髪などの臭気や湿りが軽減されて使用時の不快感などが緩和される。 竹材チップが硬くて小さいため、使用者に対する指圧効果が発揮され、その 指圧効果が上記した遠赤外線作用と相まって血行促進に寄与する。
【0012】 上記したように、本考案の敷物は、充填材層を燻煙処理された竹材チップとそ の竹材チップよりも比重の小さい弾力物質とによって形成することが可能であり 、そのような敷物は、充填材層を竹材チップだけの層で形成したものに比べて軽 いので、折り畳んだり、拡げたり、運搬したりするときの取扱性が改善される。 また、スポンジなどの弾力物質による弾力性が当該敷物に付与されるので、敷物 に要求されるある程度の柔軟性が確保される。
【0013】 ここで、上記弾力物質にはスポンジを好適に用いることができる。その際、ス ポンジの小片を竹材チップと混ぜ合わせても、シート状のスポンジで竹材チップ を包み込んでも、シート状のスポンジの層と竹材チップの層とを2層あるいは3 層といった多層構造に重ね合わせてもよい。
【0014】 本考案の敷物においては、表裏の生地の相互間に形成される上記空間が複数の 区画に仕切られており、それらの区画のそれぞれに、上記充填材層が保持されて いることが望ましい。そして、上記空間を複数の区画に仕切る手段としては、た とえば、表裏の生地を所定箇所で縫い合わせるという手段を好適に採用すること ができる。このように上記空間を複数の区画に仕切っておくと、表裏の生地の相 互間の空間に保持されている充填材層が各区画ごとに小分けされた状態になるの で、充填材層が上記空間内で偏ってしまうという事態が起こらない。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る敷物の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1に例示された敷物1は、縁取り1aを施した表裏の生地の相互間に形成さ れる空間に充填材層を保持させたものである。
【0017】 図2、図3、図4は図1のA−A線に沿う部分に相当する拡大断面図であり、 充填材層5の材料や形態を異ならせたものを例示してある。これらの図に示され ている敷物1の表裏の生地2,2には、通気性を持つ布地が用いられている。
【0018】 図1において、3は縫い線を示している。この縫い線3は、当該敷物1の表裏 の生地2,2を格子線に沿って縫い糸4(図2〜図4)で縦横に刺縫い(キルテ ィング)することによって形成されている。このように、敷物1にキルティング が施されていると、図2〜図4のように、表裏の生地2,2の相互間に形成され る上記空間が複数の区画S…に仕切られ、同時に、充填材層5が、各区画S…ご とに小分けされた形で表裏の生地2,2の相互間の空間に保持される。そのため 、充填材層5に多数の細片が用いられていても、その充填材層5が表裏の生地2 ,2の相互間の空間内で偏ってしまうという事態が起こらない。表裏の生地2, 2の相互間の空間を複数の区画S…に仕切り、それらの区画ごとに充填材層5を 小分けする手段としては、上記したキルティングを施すという方法の他に、表裏 の生地を接着する方法、充填材を入れた小袋を所要数だけ上記空間に入れるとい う方法など、種々の方法を採用することが可能である。
【0019】 当該敷物1の充填材層5は、図2のように燻煙処理された竹材チップ6だけの 層で形成されていても、図3や図4のように燻煙処理された竹材チップ6とその 竹材チップ6よりも比重の小さい弾力物質7とによって形成されていてもよい。 竹材チップ6と共に用いられる弾力物質7にはスポンジを好適に用いることがで き、その場合には、図3のようにスポンジの小片を竹材チップ6と混ぜ合わせて も、図4のようにシート状のスポンジで竹材チップ6を包み込んでもよく、さら には、シート状のスポンジの層と竹材チップの層とを2層あるいは3層といった 多層構造に重ね合わせてもよい。充填材層5に、竹材チップ6と竹材チップ6よ りも比重の小さいスポンジなどの弾力物質7とが併用されていると、弾力物質7 の使用量に見合って、竹材チップ6だけを用いた場合に比べて敷物1が軽量にな り、敷物1の取扱性が改善される。
【0020】 図5に単一の竹材チップ6を斜視図で示してある。この竹材チップ6は燻煙処 理されている必要がある。この竹材チップ6は、竹繊維6aに沿う方向に直交す る方向での太さDと竹繊維6aに沿う方向での長さHとの寸法関係がD=Hにな っていることが望ましい。このような竹材チップ6の多数が所定厚さの層状に整 えられて図2〜図4に示した充填材層5として用いられる。
【0021】 次に、竹材チップ6の製造方法の一例を説明する。 枝葉などの不要部分を除去した生竹を輪切りにして所定長さの筒状の竹材 を切り出すことと、切り出した竹材を周方向の複数箇所で縦に分断することとを 行って、角形断面の細長竹材を製作する。 次に上記細長竹材をダイスに通し、図5で説明した太さDに近い太さ寸法の 中実円形断面に押出成形し、得られた中実円形断面の細長成形体を短く分断し、 図5で説明した長さHに近い長さ寸法の竹材小片を製作する。 この竹材小片を多数集め、桜材などの燻材(所定長さに切断された燻材は勿 論、燻材の原木であってもよい)と共に高圧蒸気ボイラーに投入し、そのチップ を燻材と共に高圧下で蒸気に晒し、蒸気下で燻煙処理を行う。 燻煙処理を終了した竹材小片を高圧蒸気ボイラーから取り出して乾燥させる 。
【0022】 この製造方法において、上記の工程は、3〜5気圧、130〜180℃で2 時間程度行えば十分であり、この工程を経て得られた竹材小片は茶褐色ないし黒 っぽい色を呈する。燻煙処理に用いる燻材には、桜材のほか、カシ、クルミ、ナ ラなどの樹脂分の少ない堅木やそれらののこぎり屑、さらにはもみ殻、トウモロ コシの芯などを好適に採用することができる。
【0023】 上述した製造方法によって得られる竹材チップ6は不快な酢酸臭を発生しない 。また、この竹材チップ6は、寝具やシーツなどとして活用される敷物の充填材 に適した性質、すなわち自己保温性、吸湿性、脱臭性、通気性などを有している と共に、それが硬質であるために耐摩耗性や耐破砕性などの機械的強度にも優れ ていて指圧作用を発揮するものである。
【0024】 ところで、図5に示したような竹材チップ6の耐割れ性はその長さHが長いほ ど大きいのであるけれども、その長さHがあまりに長すぎると、竹材チップ6自 体が折損しやすくなる。したがって、竹材チップ6の長さHを折損のおそれがな い範囲でできるだけ長くしておくことが、竹材チップ6の耐割れ性を高めてその 耐久性を向上させる上で有効である。したがって、竹材チップ6の太さDと長さ Hとの寸法関係は上記したD=Hである場合に限定されず、D<Hであってもよ い。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る敷物は、表裏の生地の相互間に形成される 空間に充填材層が保持された敷物において、上記充填材層の全体又は一部が燻煙 処理された竹材チップによって形成されているので、竹材チップの遠赤外線作用 や指圧作用によって使用者の血行が促進されてその者の健康増進が図られる。そ のほか、燻煙処理された竹材チップの様々な性質により、上述した各作用が発揮 される。また、充填材層を竹材チップとその竹材チップよりも比重の小さい弾力 物質とによって形成したものでは、当該敷物の軽量化や柔軟化が図られてその取 扱性が改善される。さらに、表裏の生地の相互間に形成される空間を、キルティ ングなどによって複数の区画に仕切ったものでは、充填材層が各区画ごとに小分 けされた状態になってその充填材層の偏りが防止されるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る敷物の概略斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う部分に相当する拡大断面
図であり、充填材層が燻煙処理された竹材チップだけの
層でなるものを示している。
【図3】図1のA−A線に沿う部分に相当する拡大断面
図であり、充填材層に燻煙処理された竹材チップと弾力
物質とを併用したものを示している。
【図4】図1のA−A線に沿う部分に相当する拡大断面
図であり、充填材層に燻煙処理された竹材チップと弾力
物質とを併用したものの変形例を示している。
【図5】竹材チップの斜視図である。
【符号の説明】
1 敷物 2 生地 3 縫い線 5 充填材層 6 竹材チップ 7 弾力物質 S 区画

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏の生地の相互間に形成される空間に
    充填材層が保持された敷物において、 上記充填材層が、燻煙処理された竹材チップだけの層で
    あることを特徴とする敷物。
  2. 【請求項2】 表裏の生地の相互間に形成される空間に
    充填材層が保持された敷物において、 上記充填材層が、燻煙処理された竹材チップとその竹材
    チップよりも比重の小さい弾力物質とによって形成され
    ていることを特徴とする敷物。
  3. 【請求項3】 上記空間が複数の区画に仕切られてお
    り、それらの区画のそれぞれに、上記充填材層が保持さ
    れている請求項1又は請求項2に記載した敷物。
  4. 【請求項4】 表裏の生地を所定箇所で縫い合わせるこ
    とによって上記空間が複数の上記区画に仕切られている
    請求項3に記載した敷物。
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