JP3053974U

JP3053974U - 写真立て

Info

Publication number: JP3053974U
Application number: JP1998003641U
Authority: JP
Inventors: 敬安藤
Original assignee: 株式会社スワン社
Priority date: 1998-05-11
Filing date: 1998-05-11
Publication date: 1998-11-17
Anticipated expiration: 2004-05-11

Abstract

(57)【要約】【課題】製造コストを削減でき、不使用時は扁平に変
形できて保管や運搬に都合が良く、また、枠体がソフト
で手触りが良く、かつ、落下しても毀れにくく、さら
に、枠体に絵や模様等の装飾を施しやすい写真立ての提
供を課題とする。【解決手段】写真６を挟着する透明カバー７と背板５
を留め具１０，１１で固定するための取付穴２を四隅に
穿設した硬質プラスチック製の写真取付板１の周縁に柔
軟性を有するプラスチックシート製で空気を入れること
により立体的に膨らみ空気を抜くことにより縮む中空風
船状の枠体３を溶着して一体化すると共に、その写真取
付板１と枠体３が起立した姿勢を支持するための脚体を
写真取付板１又は枠体３の裏面側に設けたことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は写真立てに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の写真立ては、枠体を含む殆どの部品が硬い素材、例えば、硬質プラスチック、木、金属等によって形成され、それらの部品を組み立てることにより製造されていた。したがって、材料コストや加工コストが高くなるという不満があった。また、枠体が常に立体形状を呈して嵩張るので、不使用時の保管や運搬に不便であった。その上、枠体が硬いので触感が悪く、又、机の上から床などに落下した場合に毀れやすいという問題があった。さらに、枠体に装飾を施しにくいという問題もあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、製造コストを削減でき、不使用時は扁平に変形できて保管や運搬に都合が良く、また、枠体がソフトで手触りが良く、落下しても枠体が毀れにくく、さらに、枠体に絵や模様等の装飾を施しやすい写真立ての提供を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案の写真立ては、写真６を挟着する透明カバー７と背板５を留め具１１，１２で固定するための取付穴２を四隅に穿設した硬質プラスチック製の写真取付板１の周縁に柔軟性を有するプラスチックシート製で空気を入れることにより立体的に膨らみ空気を抜くことにより縮む中空風船状の枠体３を溶着して一体化すると共に、その写真取付板１と枠体３が起立した姿勢を支持するための脚体を写真取付板１又は枠体３の裏面側に設けたことを特徴とする、という構成を採るものである。

【０００５】

【作用】

本考案の写真立ては、まず、プラスチック材料を切断する工程と溶着する工程だけで容易に製造できるのでコストを削減することができる。

【０００６】また、本考案の写真立ては、枠体３が空気を入れることにより立体的に膨らむ中空風船状を呈するので、ソフトで手触りが良く、又、クッション性を有するので落下しても衝撃を吸収して毀れにくい。

【０００７】また、本考案の写真立ては、不使用時に空気を抜くことにより枠体３を縮ませて全体を偏平になすことができるので、保管や運搬に都合が良い。

【０００８】また、本考案の写真立ては、枠体３がプラスチックシート製なので、印刷等により絵や模様を付けやすく、装飾が容易である。

【０００９】

【実施例】

以下、図示した実施例について説明する。まず、図中、符号１が写真取付板を指し示している。この写真取付板１は硬質で熱可塑性のプラスチック製で、その四隅に取付孔２を穿設している。

【００１０】次に、符号３が枠体を指し示している。この枠体３は軟質の熱可塑性プラスチックシート製で、空気を入れることにより立体的に膨らみ、空気を抜くことにより縮む中空風船状を呈している。この枠体３は上記の写真取付板１の周縁にその内縁部を溶着することにより、写真取付板１と一体的に接合している。この枠体３を形成するプラスチックシート４の表面には絵や模様等の装飾を印刷等の方法で容易に施すことができる。なお、図３において、符号１５は枠体３の空気出入口に取付けた栓を指し示している。

【００１１】次に、図中、符号５、６及び７は、それぞれ、背板、写真及び透明カバーを指し示している。背板５は紙製で、透明カバー７はプラスチックの板製で、共に四隅に取付孔８、９を穿設している。背板５は写真６の裏面に当接し、透明カバー７は写真６の表面に当接して、両者で写真６を挟着する。そして、それらを写真取付板１の表面に当接して、写真取付板１、背板５及び透明カバー７の取付孔２，８，９に挿通する互いに着脱自在な雌雄一対の留め具１０，１１によって固定する。

【００１２】写真取付板１の裏面には、図３に示すように、支持用の脚体１２を取付けている。この支持用の脚体１２は、硬質板状の芯１３を軟質プラスチックシート４で被覆した構造になっていて、その上端部が写真取付板１の裏面における略中高部に溶着されて折り畳みできるようになっている。また、脚体１２の下端部は軟質プラスチックシート製のベルト１４を介して写真取付板１の裏面下端部に接合している。このベルト１４を伸張状態にして支持用の脚体１２の下端部を後方へ開くと、枠体３及び写真取付板１を起立させ、かつ、少し傾けた姿勢にして支持することができる。

【００１３】尚、支持用の脚体の構造は自由であり、上記のものに限定するものではない。例えば、枠体３と同様な中空風船状として、枠体３の下辺部から後方へ突出するような構造とすることも可能である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の写真立ては、上記のように、プラスチック材料の切断と溶着という工程だけで製造できるので、材料コスト及び加工コストを抑えて製造コストを削減することができる。また、枠体３は空気を入れることにより膨らむ中空風船状なので、ソフトで触感が良く、又、クッション性を有するので、落下しても衝撃を吸収して毀れにくい。また、枠体３は不使用時に空気を抜いて縮めることにより全体を扁平に変形できるので、嵩張らず保管や運搬に便利である。また、枠体３はプラスチックシート製で、その表面に絵や模様等を印刷等の方法で容易に表示できるので、装飾を施しやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】写真等を写真取付板に固定する前の状態を示す
斜視図である。

【図２】写真等を写真取付板に固定した状態の斜視図で
ある。

【図３】図２のＡ−Ａ線における断面図である。

【符号の説明】

１写真取付板２取付孔３枠体４プラスチックシート５背板６写真７透明カバー８取付孔９取付孔１０留め具１１留め具１２支持用の脚体１３芯１４ベルト１５栓

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】写真６を挟着する透明カバー７と背板５
を留め具１１，１２で固定するための取付穴２を四隅に
穿設した硬質プラスチック製の写真取付板１の周縁に柔
軟性を有するプラスチックシート製で空気を入れること
により立体的に膨らみ空気を抜くことにより縮む中空風
船状の枠体３を溶着して一体化すると共に、その写真取
付板１と枠体３が起立した姿勢を支持するための脚体を
写真取付板１又は枠体３の裏面側に設けたことを特徴と
する写真立て。