JP3053876U - 車輪用バランスウエイト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランスウエイトに外力が作用してもクリッ
プが開いておもりが脱落することがなく、公害の発生も
ない車輪用バランスウエイトを提供すること 【解決手段】 おもり体を鉄、合金鉄、銅、真鍮又は亜
鉛合金により形成すると共に、該おもり体をクリップの
内側面に固装し、かつおもり体の中央部位に、クリップ
が嵌まる溝を設けたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】本考案は自動車のホイールに装着して車輪の重量 アンバランスを修正するバランスウエイトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５に示すように、従来のバランスウエイトＡは固定用クリ ップａの外側に鉛合金製のおもりｂを固定するため、例えば車道と歩道との段差 部等に車輪ｃが接触して、バランスウエイトＡに外力ｄが作用すると、クリップ ａが拡開しておもりｂが離脱する等のおそれがあり、それにおもりｂは鉛合金を 使用しているので、公害が発生する等の問題点があつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、バランスウエイトに外力 が作用してもクリップが拡開しておもりが脱落するおそれがなく、しかも公害が 発生するおそれも全くない安全なバランスウエイトを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の手段は次のとおりである。 (１)鉄板で形成したクリップと、該クリップに固装されるおもり体とから構成さ れる車輪用バランスウエイトにおいて、前記おもり体を、鉄、合金鉄、真鍮又は 亜鉛合金により形成し、かつ該おもり体をクリップの内側面に固装すると共に、 その中央部位にクリップが嵌まる溝を設けたこと。 (２)おもり体の中央部位に設けた溝に嵌まつておもり体を内側面に固定する、湾 曲、屈曲、又は折曲形状にしたクリップの先端に、おもり体の係止鈎部に係合す る係止片を一体に形成したこと。

【０００５】

【考案の実施の形態】先ず、図１乃至図３に示す具体例について説明する。 図中の符号１は、鉄、合金鉄、銅、真鍮、又は亜鉛合金等から成るおもり体、 ２はクリップである。Ｌ字形のクリップ２はその上端にタイヤ３を保持するホイ ール４の受つば５に嵌まる湾曲部６を形成し、その下側におもり体１の中央部位 に形成したＬ形の溝７に嵌まり、かつクリップ２の先端におもり体１の係止鈎部 ８に係合する係止片９を一体に設ける、かくしてクリップ２はホイール４の内側 においておもり１を保持する。 次に図４に示す別の具体例はクリップ２を湾曲状に形成したもので、おもり１ の溝７も同様の形状になる。

【０００６】

【考案の効果】本考案によれば、バランスウエイトに外力が作用してもクリ ップは拡開するおそれはなく、しかもおもり体はクリップの内側に固装されてい るため脱落する等のおそれは全くない。それに従来のように鉛を使用しないので 公害が発生する等の問題も生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 分解斜視図

【図２】 係合状態の側面図

【図３】 使用状態を示す側面図

【図４】 別の具体例を示すもので、(ａ)は分解即側面
図、(ｂ)は係合状態の縦断側面図

【図５】 従来例を示す縦断面図

【符号の説明】

１ おもり体 ２ クリップ ３ 車輪のタイヤ ４ ホイール ５ 受つば部 ６ 湾曲部 ７ 溝 ８ 係止鈎部 ９ 係止片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鉄板で形成したクリップと、該クリップに
   固装されるおもり体とから構成される車輪用バランスウ
   エイトにおいて、前記おもり体を、鉄、合金鉄、銅、真
   鍮又は亜鉛合金により形成し、かつ該おもり体をクリッ
   プの内側面に固装すると共に、その中央部位にクリップ
   が嵌まる溝を設けたことを特徴とする車輪用バランスウ
   エイと。
2. 【請求項２】おもり体の中央部位に設けた溝に嵌まつ
   て、おもり体を内側面に固定する、湾曲、屈曲、又は折
   曲形状にしたクリップの先端に、おもり体の係止鈎部に
   係合する係止片を一体に形成したことを特徴とする請求
   項１記載の車輪用バランスウエイト。