JPH0733109U - なす環 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンド等に取付ける取付環部と引掛鈎部とを
簡単に接続でき、従来のようにプレス加工による痕を生
じないなす環を提供すること。 【構成】 取付環部（１）に接続する引掛鈎部（２）に
形成した頸部（９）を取付環部（１）の接続穴（１０）
に入れ、頸部（９）に嵌まる欠円ワッシャー（１２）に
よつて取付環部（１）に引掛環部（２）を回動可能に取
付けたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主としてショルダーバッグに用いるもので、肩掛けバンドの両端に 取付けるなす環に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のなす環は図６及び図７に示すように、バンド等への取付環部１と引掛鈎 部２とは取付環部１の接続端に一体に形成した円形環部３をプレス加工により楕 円形に圧潰して固定している。従って非常に手数を要し、それにプレス部分に痕 ができて体裁を損ない商品価値は低下する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、前記従来の欠点を除去し、体裁良く、しかも至極簡単に取付 環部と引掛環部とを接続固定できるなす環を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は次のとおりである。 バンド等への取付環部に、引掛鈎部の基端に形成した頸部が入る接続穴を設け 、該接続穴に連通し、かつ取付環部の外面に露出する溝孔を開設し、欠円ワッシ ャーを前記溝孔を経て引掛鈎部の頸部に嵌挿して取付環部に引掛鈎部を回動可能 に接続したことを特徴とするなす環。

【０００５】

【実施例】

図１乃至図５を参照して本考案に係るなす環の構造を説明する。 図中の符号１はバンド等への取付環部、２は引掛鈎部でコイルばね４を作用さ せた閉止杆５を収容する竪孔６を備え、竪孔６の周りに案内溝７を形成してこれ に閉止杆５と一体の操作摘み８を摺動可能に突設する。 本考案においては、引掛鈎部２の基端において竪孔６の周りに頸部９を設ける 。又取付環部１の接続端に前記頸部９が入る接続穴１０を形成し、かつ接続穴１ ０に連絡し取付環部１の外面に露出する溝孔１１を取付環部１の前後両面に開設 し、図４に示す欠円ワッシャー１２を溝孔１１から接続穴１０に挿込んだ引掛鈎 部２の頸部９に嵌めて取付環部１に引掛鈎部２を回動可能に接続、固着させる。

【０００６】

【考案の効果】

本考案によれば、従来のようにプレス加工によって取付環部１を強打する必要 がなく、欠円ワッシャー１２を溝孔１１から頸部９に嵌める至極簡単な動作で組 立は完了する。従って体裁を損なう等の虞れはなく迅速安価にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図

【図２】側面図

【図３】分離状態を示す正面図

【図４】欠円ワッシャーの平面図

【図５】拡大縦断面図

【図６】従来例を示す正面図

【図７】図６のＡ−Ａ線における拡大断面図

【符号の説明】

１ 取付環部 ２ 引掛鈎部 ４ コイルばね ５ 閉止杆 ６ 竪孔 ７ 案内溝 ８ 操作摘み ９ 頸部 １０ 接続穴 １１ 溝孔 １２ 欠円ワッシャー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バンド等への取付環部に、引掛鈎部の基
   端に形成した頸部が入る接続穴を設け、該接続穴に連通
   し、かつ取付環部の外面に露出する溝孔を開設し、欠円
   ワッシャーを前記溝孔を経て引掛鈎部の頸部に嵌挿して
   取付環部に引掛鈎部を回動可能に接続したことを特徴と
   するなす環。