JP3053690B2 - 優先呼と非優先呼が混在される呼収容方式 - Google Patents

優先呼と非優先呼が混在される呼収容方式

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JP3053690B2
JP3053690B2 JP6222392A JP6222392A JP3053690B2 JP 3053690 B2 JP3053690 B2 JP 3053690B2 JP 6222392 A JP6222392 A JP 6222392A JP 6222392 A JP6222392 A JP 6222392A JP 3053690 B2 JP3053690 B2 JP 3053690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優先度の高い呼が優先
的に収容される呼収容方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、工場のプラント等における監
視画像、制御データ、音声等を統合して扱う企業内網に
おいては、通常、帯域が狭い音声や制御データ等のメデ
ィアの通信が行われているが、例えばプラント等の障害
時には、その状況を即座に表示するための広帯域の画像
通信が突発的に生じる場合がある。
【0003】図22に、上述のように発生した呼を収容
する従来の呼収容方式を示す。図22において、A、
B、C、Dは、それぞれノードを示し、各ノード間の細
実線の両側矢印はノード間の回線帯域を示し、例えば1
0であるとする。また、太実線の片側矢印は、或るノー
ドから他のノードへ向う既存呼の帯域を示す。
【0004】今、例えばノードAからノードBへの通信
を考える。AからBへの通信路としては、A→Bという
直通パス、A→C→B又はA→D→Bという迂回パスが
考えられる。そして、ノードAにおいて、ノードBを宛
先とする帯域7の優先呼が発生した場合を考える。
【0005】この場合、まず、直通パスA→Bの空き帯
域が検査される。そして、例えば直通パスA→Bにおい
て、帯域2の既存呼と帯域3の既存呼が存在するなら
ば、帯域7の優先呼は直通パスA→Bへ収容することが
できない。
【0006】そこで、次に、迂回パスA→C→B及びA
→D→Bの空き帯域が検査される。ここで、迂回パスA
→C→Bにおいて、パスA→Cに帯域3の既存呼と帯域
4の既存呼が存在し、パスC→Bに帯域3の既存呼が存
在するならば、帯域7の優先呼は、迂回パスA→C→B
へ収容することができない。一方、迂回パスA→D→B
において、パスA→Dに帯域3の既存呼が存在し、パス
D→Bに帯域2の既存呼が存在するならば、帯域7の優
先呼は迂回パスA→D→Bへ収容することができる。
【0007】従って、最終的に、帯域7の優先呼は迂回
パスA→D→Bへ収容される。ここで、もし、迂回パス
A→D→Bにおいて、例えばパスA→Dに帯域3の既存
呼のほかに帯域1以上の既存呼が存在するならば、帯域
7の優先呼は迂回パスA→D→Bにも収容することがで
きなくなる。従って、帯域7の優先呼は、ノードAから
Bへ向うどのパスにも収容することができなくなり、そ
の優先呼は呼損となってしまう。
【0008】従って、上述の従来例において優先呼が呼
損にならないようにするためには、直通パスか迂回パス
に優先呼の帯域を常に確保しておく必要がある。図22
の例では、ノードAとノードBの間の直通パス又は迂回
パスの何れかにおいて、10以上の回線帯域を確保して
おかなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の呼収容方式では、余分に確保された回線帯域の全
てが使用されることはほとんどないため、回線の使用効
率が悪く、回線コストの増加を招いてしまうという問題
点を有している。
【0010】一方、回線帯域をできるだけ抑えようとす
れば、前述したように、優先呼が呼損になる確率が高く
なってしまうという問題点を有している。本発明は、回
線の使用効率の悪化を防止し、かつ、突発的に生じる広
帯域の通信を確実に収容可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のブロッ
ク図である。第1の態様として、本発明は以下の構成を
有する。
【0012】まず、本発明では、接続要求時に必ず接続
されかつ通信品質も保証される呼が優先呼として網に収
容され、ネットワークの状態によっては一時的に呼損に
なるか又は遅延品質が保証されなくてもよい呼が非優先
呼として網に収容される。
【0013】通信を行なう各ノードに設けられる接続呼
管理手段101は、自ノードに既に収容されている各呼
の帯域を個別に管理する。通信を行なう各ノードに設け
られる非優先呼通信品質低下手段102は、優先呼の設
定時に、接続呼管理手段101を参照又は制御すること
により自ノードに既に接続されている非優先呼の通信品
質を低下させ、設定される優先呼の要求帯域を確保す
る。この手段は、例えば接続呼管理手段を参照又は制御
することにより自ノードに既に接続されている非優先呼
のサービス帯域を削減する。
【0014】以上の第1の態様の構成に加えて、第2の
態様として、本発明は以下の構成を有するように構成で
きる。まず、パス管理手段103は、網内の各経路を管
理する。この手段は、例えば各宛先ノードに対するパス
について、VCI、出力リンク、そのパスが使用中であ
るか未使用であるかなどを管理する。
【0015】空き帯域管理手段104は、網内の各リン
クの空き帯域を管理する。通信を行なう各ノードに設け
られる非優先呼パス張り替え手段105は、接続呼管理
手段101、パス管理手段103、及び帯域管理手段1
04を参照又は制御することにより、非優先呼通信品質
低下手段102によって通信品質が低下させられた非優
先呼の要求帯域を確保できる迂回パスを求め、迂回パス
が見つかった場合にその非優先呼の通信経路をその迂回
パスに張り替える。
【0016】以上の第1又は第2の態様の構成に加え
て、第3の態様として、本発明は以下の構成を有するよ
うに構成できる。すなわち、通信を行なう各ノードに設
けられる非優先呼設定手段106は、非優先呼の設定時
に、接続呼管理手段101に、その非優先呼の通信経路
として、サービス帯域が非優先呼の要求帯域に等しい直
通パスを設定すると共に、サービス帯域が0である迂回
パスを予め設定する。
【0017】そして、前述した非優先呼パス張り替え手
段105は、非優先呼のパスの張り替え時に接続呼管理
手段101に予め設定されている迂回パスを参照する。
以上の第1、第2又は第3の態様の構成に加えて、第4
の態様として、本発明は以下の構成を有するように構成
できる。
【0018】すなわち、前述した非優先呼パス張り替え
手段105は、非優先呼の元の直通パス上に経路変更指
示データを送出し、経路変更指示データを受け取った元
の直通パス上の各ノードの非優先呼パス張り替え手段1
05は、接続呼管理手段101に登録されている直通パ
スのサービス帯域を0に設定する。その後、非優先呼パ
ス張り替え手段105は、非優先呼の迂回パス上に経路
変更設定データを送出し、経路変更設定データを受け取
った迂回パス上の各ノードの非優先呼パス張り替え手段
105は、接続呼管理手段101に登録されている迂回
パスのサービス帯域を前記非優先呼の要求帯域に設定す
る。
【0019】以上の第1、第2、第3又は第4の態様の
構成に加えて、第5の態様として、本発明は以下の構成
を有するように構成できる。すなわち、通信を行なう各
ノードに設けられ非優先呼連続到着補償手段107は、
非優先呼のパスの張り替え時に、張り替え前のその非優
先呼の発ノードから宛先ノードまでの遅延時間を求め、
迂回パスへのその非優先呼の通信データの送出を開始す
るタイミングを遅延時間の分だけ遅延させる。
【0020】以上の第1、第2、第3、第4又は第5の
態様の構成に加えて、第6の態様として、本発明は以下
の構成を有するように構成できる。すなわち、非優先呼
のパスの張り替え後に、張り替え先の迂回パス上での新
たな優先呼の設定時に、非優先呼通信品質低下手段10
2は、迂回パス上に始めから設定されている非優先呼よ
り先に迂回パスへの張り替えが行なわれた非優先呼の通
信品質を低下させる。
【0021】以上の第1、第2、第3、第4、第5又は
第6の態様の構成に加えて、第7の態様として、本発明
は以下の構成を有するように構成できる。すなわち、通
信を行なう各ノードに設けられる非優先呼再度張り替え
手段108は、非優先呼のパスの張り替え後、その非優
先呼をその元の直通パスに再度張り替えて元の直通パス
上でその非優先呼の要求帯域を確保することを試みる。
【0022】また、第1、第2、第3、第4、第5又は
第6の態様の構成に加えて、上記第7の態様を更に具体
的にした第8の態様として、本発明は以下の構成を有す
るように構成できる。
【0023】すなわち、通信を行なう各ノードに設けら
れる非優先呼再度張り替え手段108は、パスの張り替
えが行なわれた非優先呼の通信品質が非優先呼通信品質
低下手段102によって張り替え先の迂回パス上で低下
させられた後に、その迂回パス上での非優先呼のサービ
ス帯域と非優先呼の元の直通パスの空き帯域とを比較
し、その空き帯域の方が大きければ、接続呼管理手段1
01、パス管理手段103、及び帯域管理手段104を
参照又は制御することにより、その非優先呼のサービス
帯域が元の直通パスの空き帯域以下になるように、その
非優先呼の通信経路を元の直通パスに再度張り替える。
【0024】
【作用】本発明の第1の態様では、優先呼の設定時に、
既に接続されている非優先呼の通信品質が低下させられ
非優先呼の網内遅延が増加させられることにより、優先
呼の要求帯域が確保される。
【0025】本発明の第2の態様では、非優先呼通信品
質低下手段102によって通信品質が低下させられた非
優先呼について、可能ならばその非優先呼の通信経路が
迂回パスに張り替えられる。この結果、非優先呼の通信
品質が改善される。
【0026】本発明の第3の態様では、非優先呼の設定
時に、接続呼管理手段101に、その非優先呼の通信経
路として、サービス帯域が非優先呼の要求帯域に等しい
直通パスが設定されると共に、サービス帯域が0である
迂回パスが予め設定される。そして、非優先呼のパスの
張り替え時に接続呼管理手段101に予め設定されてい
る迂回パスが参照される。この結果、パスの張り替えが
高速に行なわれる。
【0027】本発明の第4の態様では、非優先呼のパス
の張り替えに関する情報を、経路変更指示データ及び経
路変更設定データという2つのデータを用いて、ノード
間で効率的に授受することができる。
【0028】本発明の第5の態様では、非優先呼のパス
の張り替え時に、迂回パスへのその非優先呼の通信デー
タの送出を開始するタイミングが、張り替え前のその非
優先呼の発ノードから宛先ノードまでの遅延時間の分だ
け遅延させられる。これにより、張り替えの対象となっ
た非優先呼の通信データの宛先ノードへの連続到着が補
償される。
【0029】本発明の第6の態様では、非優先呼のパス
の張り替え後に、張り替え先の迂回パス上での新たな優
先呼の設定時に、迂回パス上に始めから設定されている
非優先呼より先に迂回パスへの張り替えが行なわれた非
優先呼の通信品質が低下させられる。この結果、迂回パ
ス上に始めから設定されている非優先呼の通信品質がで
きる限り保証される。
【0030】本発明の第7の態様では、非優先呼のパス
の張り替え後、その非優先呼をその元の直通パスに再度
張り替えて元の直通パス上でその非優先呼の要求帯域を
確保することが試みられる。この結果、非優先呼の通信
品質が改善される。
【0031】本発明の第8の態様では、前述した第6の
態様において、パスの張り替えが行なわれた非優先呼の
通信品質が張り替え先の迂回パス上で低下させられた後
に、第7の態様の場合と同様にしてその非優先呼をその
元の直通パスに再度張り替えることが試みられる。この
場合、その迂回パス上での非優先呼のサービス帯域と非
優先呼の元の直通パスの空き帯域とが比較され、その空
き帯域の方が大きい場合に、その非優先呼のサービス帯
域が元の直通パスの空き帯域以下になるように、元の直
通パスへの張り替えが行なわれる。この結果、非優先呼
の通信品質が可能な範囲内で適切に改善される。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。実施例の構成 図2は、本発明の実施例で用いられるネットワークモデ
ルの例を示した図である。この例では、理解の容易のた
め、3つのノードA、B、Cが、リンクab、リンクb
a、リンクac、リンクca、リンクbc、及びリンク
cbなどとして区別される物理伝送路201により相互
に接続されたモデルが示されている。各リンクの伝送容
量は例えば10(単位は例えばメガビット/秒)であ
る。
【0033】そして、上述のネットワーク内には、1〜
11などの仮想チャネル識別子(VCI)によって識別
され、それぞれ論理的なパスであるバーチャルサーキッ
ト(VC)202が設定される。そして、各ノード間の
通信は、上述の何れかのVCIによって識別される1つ
のVCを使用して行なわれる。
【0034】ここで例えば、VCI1〜4はリンクab
上又はba上に設定されるノードA−B間の直通パス、
VCI7〜9はリンクac上又はca上に設定されるノ
ードA−C間の直通パス、VCI10、11はリンクb
c上又はcb上に設定されるノードB−C間の直通パス
である。また、VCI5、6はリンクac、cb上又は
リンクbc、ca上に設定されるノードA−B間の迂回
パスである。
【0035】図3は、図2の各ノード内に設けられる本
発明の実施例の主要部の構成図である。帯域制御部30
1は、VC管理テーブル302、接続呼管理テーブル3
03、及び空き帯域管理テーブル304の各内容を参照
することによって、後に詳述する呼設定処理(非優先呼
の品質低下処理を含む)、非優先呼の張り替え処理、通
信データの連続到着補償処理、非優先呼の品質改善処理
の4つの処理を実行する。
【0036】このとき、帯域制御部301は、後述する
図4の出力リンク対応部のバッファ読み出し制御部40
5及び遅延カウンタ406を制御する。図4は、図2の
各ノード内に設けられる本発明の実施例の出力リンク対
応部の構成図である。この対応部は、自ノードに接続さ
れる各出力リンク毎に設けられる。例えば、図2のノー
ドAにおいては、出力リンクabと出力リンクacのそ
れぞれに対して上記対応部が設けられる。
【0037】図4において、優先呼用バッファ401、
非優先呼用バッファ402は、それぞれ優先呼の通信デ
ータ、非優先呼の通信データを一時保持する。なお、通
信データは、ネットワークの通信方式に依存し、パケッ
ト、フレーム、セルなど任意の形式のデータが採用でき
る。
【0038】また、経路変更非優先呼用バッファ403
は、後述する非優先呼の張り替え処理の対象とされた非
優先呼の通信データを一時保持する。ノードから出力さ
れるべき通信データを、上述の3つのバッファの何れか
に選択的に保持させる動作は、特には図示しない振分け
回路が各通信データに付加されたVCIを判別すること
により実行する。
【0039】ゲート407は、遅延カウンタ406が図
3の帯域制御部301から設定されたカウント値をカウ
ントし終えるまで経路変更非優先呼用バッファ403の
出力を停止させるためのゲート回路である。
【0040】セレクタ404は、優先呼用バッファ40
1、非優先呼用バッファ402、又は経路変更非優先呼
用バッファ403の何れかより出力される通信データを
選択的に出力リンクに出力させる。このとき、セレクタ
404は、出力リンクへの出力タイミング毎に、バッフ
ァ読み出し制御部405内の10個のレジスタの内容を
順次循環的に参照し、参照されたレジスタの内容が優先
呼を示しているか非優先呼を示しているかに応じて、バ
ッファ401、又はバッファ402(バッファ403を
含む)の何れかの出力を選択する。
【0041】バッファ読み出し制御部405の10個の
レジスタの内容は、図3の帯域制御部301によって設
定される。なお、このレジスタの数は、本実施例の場合
に各リンクの伝送容量が10であることに対応してい
る。テーブル構成 次に、図3のVC管理テーブル302、接続呼管理テー
ブル303、及び空き帯域管理テーブル304の構成例
について説明する。
【0042】まず、図10(a) は、ノードA内に設けら
れるVC管理テーブル302の一構成例を示した図であ
る。このテーブルには、各宛先ノードに対する直通パス
及び迂回パスのそれぞれについて、VCI、出力リン
ク、そのパスが使用中であるか未使用であるかを示す使
用/未使用フラグが設定される。
【0043】図10(b) は、ノードA内に設けられる接
続呼管理テーブル303の構成例を示した図である。こ
のテーブルには、自ノードに収容される各端末毎に、端
末番号、その端末が呼設定時に要求した要求帯域のほ
か、呼設定によって実際に設定されたサービス帯域、そ
の端末に割り当てられたVCI、出力リンク、及び優先
呼であるか非優先呼であるかを示す優先/非優先フラグ
が設定される。なお、端末が非優先呼を要求した場合で
あって迂回パスが設定可能であるときは、直通パス、迂
回パスの両方のパスについて、サービス帯域、VCI、
及び出力リンクが設定される。
【0044】図10(c) は、ノードA内に設けられる空
き帯域管理テーブル304の構成例を示した図である。
このテーブルには、ネットワーク内の全てのリンクのそ
れぞれについて、リンク番号(識別コード)、空き帯
域、そのリンクに対応する図4の非優先呼用バッファ4
02での平均待ち時間が設定される。なお、空き帯域の
値は、帯域制御部301によって更新され、待ち時間の
値は、特には図示しないバッファ監視回路が各出力リン
クの非優先呼用バッファ402の状態を監視した結果と
して検出される。優先呼と非優先呼の説明 以上の構成を有する本発明の実施例においては、ネット
ワークで扱われる呼について、2つの優先クラスが設け
られる。そして、接続要求時に必ず接続されかつ通信品
質も保証される優先度の高い広帯域呼が優先呼としてネ
ットワークに収容され、一方、ネットワークの状態によ
っては一時的に呼損になるか又は遅延品質が保証されな
くてもよい(使用帯域が強制的に削減されてもよい)優
先度の低い呼が非優先呼としてネットワークに収容され
る。
【0045】そして、特に、優先呼の接続要求が生じた
時に、既に収容されている非優先呼の通信品質が低下さ
せられることにより、具体的には、その非優先呼に割り
当てられているサービス帯域が減少させられて網内遅延
が増加させられることによって、要求優先呼の接続完了
率を増加させる制御が行なわれる。
【0046】次に、上述の制御において、通信品質が低
下した非優先呼について、迂回パスに元の通信品質を保
証できる空き帯域が存在するなら、その非優先呼が迂回
パスへ張り替えられる。この結果、一時的に通信品質が
低下した非優先クラスの呼の品質を再度保証することが
できる。
【0047】また、上記非優先呼の張り替え処理が行な
われた場合に、その非優先呼の各通信データが宛先ノー
ドに到着するときの連続性を補償する処理も行なわれ
る。加えて、迂回パス上において、非優先呼が他の優先
呼により更に通信品質が低下させられた場合に、その非
優先呼を元のパスに戻すことを試みる制御も行なわれ
る。
【0048】以上の機能を有する本発明の実施例の具体
的な動作について順次説明する。初期状態 今、初期状態として、例えばノードAに接続される1つ
の端末が、ノードBに接続される他の端末と、非優先呼
に基づく通信を行なっているとする。
【0049】図10は、上述の場合にノードA内に設け
られる図3のVC管理テーブル302、接続呼管理テー
ブル303、及び空き帯域管理テーブル304の各状態
を示した図である。
【0050】まず、図10(a) のVC管理テーブル30
2において、図2に示されるように、ノードB宛の直通
パスとして、出力リンクab上に、VC1〜VC4の各
VCIを有するバーチャルサーキット202が設定さ
れ、ノードB宛の迂回パスとして、出力リンクacと中
継リンクcb上に、VC5とVC6の各VCIを有する
各バーチャルサーキット202が設定されている。ま
た、ノードC宛の直通パスとして、出力リンクac上
に、VC7〜VC9の各VCIを有するバーチャルサー
キット202が設定されている。
【0051】そして、VC1のVCIを有する直通パス
とVC5のVCIを有する迂回パスが、ノードAに接続
される1つの端末によって使用されており、各使用/未
使用フラグが“使用中”に設定されている。
【0052】次に、図10(b) の接続呼管理テーブル3
03には、現在通信中のノードAに接続される1つの端
末の端末番号が1であること、その端末が呼設定時に要
求した要求帯域が3であること、呼設定によってVC1
のVCIを有する直通パスに実際に設定されたサービス
帯域も3であること、その直通パスの出力リンクがリン
クabであること、及び優先/非優先フラグが“非優
先”であること、すなわちその端末が要求した呼が非優
先呼であることが設定されている。
【0053】また、本発明に関連する特徴として、上記
端末によって要求された非優先呼に対して、サービス帯
域が0であるVC5のVCIを有する迂回パスも同時に
設定されている。これについては、後述する。
【0054】更に、図10(c) の空き帯域管理テーブル
304には、ネットワーク内の全てのリンクのそれぞれ
について、リンク番号、空き帯域、そのリンクに対応す
る非優先呼用バッファ402(図4参照)での平均待ち
時間が設定される。前述したように、各リンクの伝送容
量はそれぞれ10ずつである。そして、出力リンクab
上では、上述したようにサービス帯域=3の呼が張られ
ているため、空き帯域は7となる。他のリンクの空き帯
域としては、他のノードから通知された値が設定され
る。例えば、リンクac、ba、bc、caなどにおい
ては呼は張られておらず、それぞれ全帯域が空いてい
る。
【0055】図11は、上述のようにノードAに接続さ
れる1つの端末がノードBに接続される他の端末と非優
先呼に基づく通信を行なっている場合において、ノード
A内の各出力リンク対応部の図4のバッファ読み出し制
御部405のレジスタに設定されるデータの状態を示し
た図である。
【0056】まず、図11(a) は、出力リンクabの出
力リンク対応部のバッファ読み出し制御部405のレジ
スタの状態を示した図である。上記レジスタの数10は
出力リンクの伝送容量10に対応しており、図4のセレ
クタ404は、出力リンクへの出力タイミング毎に、上
記10個のレジスタの内容を順次循環的に参照し、参照
されたレジスタの内容に応じてバッファ401、又はバ
ッファ402(バッファ403を含む)の何れかの出力
を選択する。
【0057】従って、図10(b) の接続呼管理テーブル
303に設定されているVC1のVCIを有する非優先
呼のサービス帯域が3であるならば、図11(a) に示さ
れるように、10個のレジスタのうちの任意の3個に非
優先呼を示す識別データが設定される。この結果、出力
リンクabの出力リンク対応部の図4のセレクタ404
は、非優先呼用バッファ402に入力されてくる非優先
呼の通信データを、10タイミングのうちの3タイミン
グの割合で出力リンクabに出力する。一方、NUL
(無効データ)が設定されているレジスタが参照される
タイミングにおいては、セレクタ404は、どのバッフ
ァの出力も選択しない。そして、NULが設定されるレ
ジスタの数は、図10(c) の空き帯域管理テーブル30
4に設定されている空き帯域に対応する。
【0058】図11(b) は、出力リンクacの出力リン
ク対応部のバッファ読み出し制御部405のレジスタの
状態を示した図である。今、図10(c) の空き帯域管理
テーブル304から読み取れるように、出力リンクac
には呼は設定されておらず空き帯域は10である。従っ
て、図11(b) に示されるように、10個のレジスタの
全てにNULが設定されている。この結果、セレクタ4
04は、全てのタイミングにおいて、どのバッファの出
力も選択しない。非優先呼設定処理 以上の初期状態の下で、ノードAにおいて新たに端末番
号2の端末から要求帯域が2であるノードB宛の非優先
呼の接続要求が発生した場合の処理について説明する。
【0059】図5は、図3の帯域制御部301が実行す
るプログラム処理として実現される非優先呼設定処理の
動作フローチャートである。以下、図5を参照しながら
説明する。
【0060】まず、ステップS501では、VC管理テ
ーブル302上で、要求された非優先呼に対応する直通
パス及び迂回パスの各未使用VCIが検索される。未使
用VCIは、使用/未使用フラグが“未使用”を示すV
CIとして検出できる。そして、検索された各VCIに
対応する使用/未使用フラグが“使用中”に変更され
る。例えば、前述した図10及び図11の初期状態にお
いて、VC2のVCIを有する直通パスとVC6のVC
Iを有する迂回パスが検索され、VC管理テーブル30
2の状態は、図10(a) の状態から図12(a) の状態に
変化する。
【0061】次に、ステップS502では、空き帯域管
理テーブル304より、要求された非優先呼の直通パス
の出力リンクの空き帯域が読み出される。なお、当該直
通パスの出力リンクは、VC管理テーブル302から読
み出される。例えば、前述した図10(c) の初期状態に
おいて、要求された非優先呼の直通パスの出力リンクa
bの空き帯域7が読み出される。
【0062】次に、ステップS503において、要求さ
れた非優先呼の要求帯域が、上記空き帯域より大きいか
否かが判定される。上述の例では、要求された非優先呼
の要求帯域は2であり空き帯域は7であるから、この判
定はNOとなる。
【0063】ステップS503の判定がNOの場合は、
ステップS504が実行される。ステップS504で
は、接続呼管理テーブル303において、(サービス帯
域=要求帯域)として、要求された非優先呼の直通パス
が設定される。上述の例では、図12(b) に示されるよ
うに、端末番号=2、要求帯域=2、サービス帯域=
2、VCI=VC2、出力リンク=ab、優先/非優先
フラグ=“非優先”の各情報が設定される。
【0064】次のステップS505では、接続呼管理テ
ーブル303において、(サービス帯域=0)として、
要求された非優先呼の迂回パスが設定される。上述の例
では、図12(b) に示されるように、サービス帯域=
0、VCI=VC6、出力リンクacの各情報が設定さ
れる。このように、本発明の実施例では、非優先呼の設
定時に、直通パスのほかに迂回パスを、サービス帯域=
0として予約しておくことが特徴である。この結果、後
述するパスの張り替え処理を高速に行なうことが可能と
なる。
【0065】次のステップS506では、空き帯域管理
テーブル304において、要求された非優先呼の直通パ
スの出力リンクに対応する空き帯域の値が更新される。
上述の例では、要求された非優先呼にサービス帯域=2
が割り当てられたため、出力リンクabの空き帯域は、
図10(c) の値7から図12(c) の値5に更新される。
【0066】次のステップS507では、要求された非
優先呼の直通パスの出力リンクに対応するバッファ読み
出し制御部405のレジスタの状態が変更される。上述
の例では、出力リンクabにおいて新たにVC2のVC
Iを有する非優先呼が設定されたため、そのリンクに対
応するバッファ読み出し制御部405のレジスタの状態
が、図11(a) の状態から図13の状態に変更される。
なお、図11(b) に示される出力リンクacに対応する
バッファ読み出し制御部405のレジスタの状態は変化
しない。
【0067】最後にステップS508では、要求された
非優先呼がノードAにおいて設定されたことが、その非
優先呼の直通パス及び迂回パスのそれぞれに沿って、呼
設定情報として他のノードに通知される。これにより、
他のノードの帯域制御部301は、VC管理テーブル3
02、接続呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テ
ーブル304の内容、並びに各出力リンクの出力リンク
対応部内のバッファ読み出し制御部405のレジスタの
状態を更新する。この結果、各ノード内の各テーブルの
内容及びバッファ読み出し制御部405のレジスタの状
態が同期して更新されることになる。
【0068】一方、前述したステップS503におい
て、要求された非優先呼の要求帯域が空き帯域より大き
いと判定された場合いは、ステップS509が実行され
る。ステップS509では、前述したステップS501
で設定された使用/未使用フラグの状態が元の状態に戻
される。
【0069】更に、次のステップS510で、要求され
た非優先呼の接続に失敗したことが加入者(端末)に通
知される。非優先呼の品質低下処理を含む優先呼設定処理 次に、図12及び図13の状態の下で、ノードAにおい
て新たに端末番号3の端末から要求帯域が7であるノー
ドB宛の優先呼の接続要求が発生した場合の処理につい
て説明する。
【0070】図6は、図3の帯域制御部301が実行す
るプログラム処理として実現される非優先呼の品質低下
処理を含む優先呼設定処理の動作フローチャートであ
る。以下、図6を参照しながら説明する。
【0071】まず、ステップS601では、VC管理テ
ーブル302上で、要求された優先呼に対応する直通パ
スの未使用VCIが検索される。なお、迂回パスについ
ては検索されない。そして、検索されたVCIに対応す
る使用/未使用フラグが“使用中”に変更される。例え
ば、前述した図12の状態において、VC3のVCIを
有する直通パスが検索され、VC管理テーブル302の
状態は、図12(a) の状態から図14(a) の状態に変化
する。
【0072】次に、ステップS602では、接続呼管理
テーブル303において、(サービス帯域=要求帯域)
として、要求された優先呼の直通パスが設定される。上
述の例では、図14(b) に示されるように、端末番号=
3、要求帯域=7、サービス帯域=7、VCI=VC
3、出力リンク=ab、優先/非優先フラグ=“優先”
の各情報が設定される。この状態では、端末番号1及び
2に対応する各情報は、まだ、図14(b) のようには変
化しておらず、図12(b) のままである。
【0073】次に、ステップS603では、空き帯域管
理テーブル304より、要求された優先呼の直通パスの
出力リンクの空き帯域が読み出される。なお、当該直通
パスの出力リンクは、VC管理テーブル302から読み
出される。例えば、前述した図12(c) の状態におい
て、要求された優先呼の直通パスの出力リンクabの空
き帯域5が読み出される。
【0074】次に、ステップS604において、要求さ
れた優先呼の要求帯域が、上記空き帯域より大きいか否
かが判定される。上述の例では、要求された優先呼の要
求帯域は7であり空き帯域は5であるから、この判定は
YESとなる。
【0075】ステップS604の判定がYESの場合は
ステップS605が実行される。ステップS605で
は、接続呼管理テーブル303において、要求された優
先呼の直通パスの出力リンク上で設定されている各非優
先呼のサービス帯域の値が、各非優先呼の要求帯域の割
合に応じて、その出力リンクの空き帯域が0となるよう
に、強制的に削減される。上述の例では、端末番号1及
び2に対応する出力リンクab上の各非優先呼のサービ
ス帯域が、図12(b) の値3及び2から、それぞれ図1
4(b) の値2及び1に強制的に削減される。
【0076】次のステップS606では、空き帯域管理
テーブル304において、要求された優先呼の直通パス
の出力リンクに対応する空き帯域の値が0に更新され
る。上述の例では、出力リンクabの空き帯域が、図1
2(c) の値5から図14(c) の値0に更新される。
【0077】次のステップS607では、非優先呼のサ
ービス帯域が変更されたことが、その非優先呼の直通パ
スに沿って、他のノードに通知される。これにより、他
のノードの帯域制御部301は、接続呼管理テーブル3
03、及び空き帯域管理テーブル304の内容、並びに
出力リンクの出力リンク対応部内のバッファ読み出し制
御部405のレジスタの状態を更新する。
【0078】次のステップS609では、要求された優
先呼の直通パスの出力リンクに対応するバッファ読み出
し制御部405のレジスタの状態が変更される。上述の
例では、出力リンクabにおいて新たにVC3のVCI
を有する優先呼が設定され、VC1及びVC2の各VC
Iを有する各非優先呼のサービス帯域が変化されたた
め、そのリンクに対応するバッファ読み出し制御部40
5のレジスタの状態が、図13の状態から図15の状態
に変更される。なお、図11(b) に示される出力リンク
acに対応するバッファ読み出し制御部405のレジス
タの状態は変化しない。
【0079】図13と図15を比較するとわかるよう
に、優先呼の設定により、セレクタ404における非優
先呼用バッファ402の出力の選択の割合が減少する。
この結果、図4の非優先呼用バッファ402における遅
延量が増加し、非優先呼の遅延品質が低下する。一方、
優先呼用バッファ401の出力は、要求帯域通りの割合
でセレクタ404によって選択されることがわかる。
【0080】次のステップS610では、要求された優
先呼がノードAにおいて設定されたことが、その優先呼
の直通パスに沿って、呼設定情報として他のノードに通
知される。これにより、他のノードの帯域制御部301
は、VC管理テーブル302、接続呼管理テーブル30
3、及び空き帯域管理テーブル304の内容、並びに出
力リンクの出力リンク対応部内のバッファ読み出し制御
部405のレジスタの状態を更新する。
【0081】一方、前述したステップS604におい
て、要求された優先呼の要求帯域が空き帯域より大きく
はないと判定された場合には、その出力リンクの空き帯
域にはまだ余裕があり接続呼管理テーブル303におい
て非優先呼のサービス帯域を変更する必要はないため、
ステップS608で、空き帯域管理テーブル304にお
いて、要求された優先呼の直通パスの出力リンクに対応
する空き帯域の値が更新される処理のみが実行される。
その後は、前述したステップS609とS610の処理
が実行される。
【0082】以上の処理により、必要に応じて非優先呼
の品質(遅延品質)を低下させながら、優先呼にその要
求帯域と同じ帯域のサービス帯域を優先的に割り当てる
ことができる。非優先呼の張り替え処理 次に、上述の優先呼設定処理によってサービス帯域が削
減された非優先呼を迂回パスに張り替えるための処理に
ついて説明する。
【0083】図7は、図3の帯域制御部301が実行す
るプログラム処理として実現される非優先呼の張り替え
処理の動作フローチャートである。以下、図7を参照し
ながら説明する。
【0084】まず、ステップS701では、サービス帯
域が減少した非優先呼の迂回パスのVCIが接続呼管理
テーブル303より検出される。サービス帯域が減少し
た非優先呼が複数ある場合には、例えば要求帯域の小さ
い非優先呼から順に選択される。図14(b) の状態で
は、まず、端末番号2に対応する非優先呼の迂回パスの
VCIとしてVC6が検出される。なお、端末番号1に
対応する非優先呼に対しても後述するように同様の処理
が実行されるが、以下の説明では、まず、端末番号2に
対応する非優先呼を例に説明する。
【0085】次に、ステップS702では、VC管理テ
ーブル302から、上記迂回パスのVCIに対応して設
定されている出力リンク及び中継リンクが検索される。
上述の例では、図14(a) のVC管理テーブル302か
ら、VC6のVCIに対応する出力リンクac及び中継
リンクcbが検出される。
【0086】次に、ステップS703では、空き帯域管
理テーブル304より、ステップS702で検出された
出力リンク及び中継リンクの各空き帯域が読み出され
る。上述の例では、図14(c) の空き帯域管理テーブル
304から、出力リンクacに対応する空き帯域10
と、中継リンクcbに対応する空き帯域7が読み出され
る。
【0087】次に、ステップS704では、上述のよう
に読み出された全ての空き帯域が、張り替えられるべき
非優先呼の要求帯域以上であるか否かが判定される。な
お、当該非優先呼の要求帯域は、接続呼管理テーブル3
03から読み出される。
【0088】ステップS704の判定がNOである場合
には、ステップS705で、張り替えられるべき非優先
呼について、接続呼管理テーブル303に他の迂回パス
が設定されているか否かが判定され、その判定がYES
なら前述したステップS701〜S704の各処理が繰
り返される。ステップS705の判定がNOとなった場
合には、パスの張り替えは行なわれない(ステップS7
06)。
【0089】ステップS704の判定がYESとなる場
合は、その非優先呼の迂回パスへの張り替えは可能であ
る場合である。この場合には、まず、ステップS707
において、接続呼管理テーブル303の上記迂回パスの
VCIに対応するサービス帯域に、張り替えられるべき
非優先呼の要求帯域が設定される。また、元の直通パス
のサービス帯域は0にされる。上述の例では、端末番号
2に対応する非優先呼のVC6のVCIを有する迂回パ
スのサービス帯域が2に設定され、VC2のVCIを有
する元の直通パスのサービス帯域が0にされる。この結
果、接続呼管理テーブル303の状態は、図14(b) の
状態から図16(b) の状態に変化する。
【0090】次のステップS708では、元の直通パス
と新たな迂回パスの各出力リンクに対応する各バッファ
読み出し制御部405(図4)のレジスタの状態が変更
される。上述の例では、直通パスの出力リンクabにお
いてVC2のVCIを有する非優先呼の情報がNULに
置き換えられ、迂回パスの出力リンクacにおいてVC
6のVCIを有する非優先呼の情報が2個(サービス帯
域の値2に対応する)加えられる。この結果、レジスタ
の状態は、図15(出力リンクab)の状態及び図11
(b) (出力リンクac)の状態から、図17(a) 及び
(b) の状態に変更される。
【0091】次に、ステップS709で、経路変更指示
データに元の直通パスのVCIとサービス帯域の値0が
設定される。そして、ステップS710で、その経路変
更指示データが、元の直通パスに沿って、他のノードに
通知される。これにより、他のノードの帯域制御部30
1は、接続呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テ
ーブル304の内容、並びに出力リンクの出力リンク対
応部内のバッファ読み出し制御部405のレジスタの状
態を更新する。経路変更指示データのフォーマットを図
20に示す。上述の例では、VCI=VC2、サービス
帯域=0が設定された経路変更指示データが送出され
る。
【0092】更に、ステップS711で、経路変更設定
データに迂回パスのVCIとサービス帯域の値が設定さ
れる。そして、ステップS712で、その経路変更設定
データが、迂回パスに沿って、他のノードに通知され
る。これにより、他のノードの帯域制御部301は、接
続呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テーブル3
04の内容、並びに出力リンクの出力リンク対応部内の
バッファ読み出し制御部405のレジスタの状態を更新
する。経路変更設定データのフォーマットを図21に示
す。上述の例では、VCI=VC6、サービス帯域=2
が設定された経路変更設定データが送出される。
【0093】最後に、ステップS713では、空き帯域
管理テーブル304において、元の直通パスの出力リン
クに対応する空き帯域の値と、新たな迂回パスの出力リ
ンクに対応する空き帯域の値が更新される。上述の例で
は、直通パスの出力リンクabの空き帯域が、張り替え
によって減少したサービス帯域1の分だけ増加され、迂
回パスの出力リンクac及び中継リンクcbの各空き帯
域が、張り替えによって増加したサービス帯域2の分だ
け減少される。この結果、空き帯域管理テーブル304
の状態は、図14(c) の状態から図16(c) の状態に変
化する。
【0094】以上の動作により、端末番号2に対応する
非優先呼が、VC2のVCIを有する元の直通パスから
VC6のVCIを有する迂回パスに張り替えられる。更
に、上述と同様の動作が、端末番号1に対応する非優先
呼についても試みられる。この結果、当該非優先呼は、
VC1のVCIを有する元の直通パスからVC5のVC
Iを有する迂回パスに張り替えられる。
【0095】この場合、VC管理テーブル302、接続
呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テーブル30
4の各状態は、図16(a) 、(b) 、及び(c) の各状態か
ら図18(a) 、(b) 、及び(c) の各状態に変化し、ま
た、元の直通パスの出力リンクab及び迂回パスの出力
リンクacに対応する各バッファ読み出し制御部405
のレジスタの状態は、図17(a) 及び(b) の各状態から
図19(a) 及び(b) の各状態に変化する。通信データの連続到着補償処理 上述の非優先呼の張り替え処理によって、優先呼設定処
理によりサービス帯域が削減された非優先呼が迂回パス
に張り替えられた場合、次のような問題が発生する可能
性がある。
【0096】すなわち、元の直通パスの出力リンクに対
応する図4の非優先呼用バッファ402におけるバッフ
ァ待ち時間が、迂回パスの出力リンクに対応する非優先
呼用バッファ402におけるバッファ待ち時間より長い
場合、張り替え処理直前に元の直通パスの出力リンクに
対応する非優先呼用バッファ402に残っている張り替
えの対象とされた通信データがその直通パスを介して宛
先ノードに伝送される場合、その通信データが張り替え
処理直後に迂回パス経由で伝送が開始された張り替えの
対象とされた通信データよりも遅く宛先ノードに到着し
てしまう事態が発生する可能性がある。
【0097】つまり、先に送出された通信データが後に
送出された通信データより遅く宛先ノードに到着する事
態が発生し、通信データの連続性が保てなくなる可能性
がある。
【0098】例えば、図14から図16への変化によっ
て示されるように、端末番号3の優先呼の設定により端
末番号1及び2の非優先呼のサービス帯域が削減され、
その後に端末番号2の非優先呼が迂回パスに張り替えら
れた場合、元の直通パスに対応する出力リンクabの非
優先呼用バッファ402での待ち時間は、図16(c)に
示されるように90μsecである。これに対し、迂回
パスに対応する出力リンクacの非優先呼用バッファ4
02での待ち時間は、図16(c) に示されるように20
μsecである。このような場合には、端末番号2の非
優先呼の通信データにおいて、上述したような問題が発
生する可能性がある。
【0099】このような事態を防ぐために、本発明の実
施例では、図3の帯域制御部301が、図4の経路変更
非優先呼用バッファ403と遅延カウンタ406を制御
することにより、通信データの連続到着を補償する処理
を実行する。
【0100】まず、図3の帯域制御部301は、迂回パ
スの出力リンクに対応する図4のゲート407をオフ
し、経路変更非優先呼用バッファ403の出力がセレク
タ404に出力されないようにする。
【0101】次に、特には図示しない振分け回路は、出
力される通信データに付加されているVCIを判別する
ことによって、そのVCIが迂回パスのVCIである場
合には、その通信データを図4の経路変更非優先呼用バ
ッファ403に保持させる。そのVCIが迂回パスのV
CIであるか否かは、VC管理テーブル302を参照す
ることにより判別できる。
【0102】その後、図3の帯域制御部301は、図8
の動作フローチャートで示されるプログラム処理を実行
する。以下、図8を参照しながら説明する。まず、ステ
ップS801では、VC管理テーブル302から、張り
替えの対象となった非優先呼について、元の直通パスの
VCIに対応して設定されている出力リンクが検索され
る。例えば図14から図16への変化例では、図14
(a) のVC管理テーブル302から、VC2のVCIに
対応する出力リンクabが検出される。
【0103】次に、ステップS802では、空き帯域管
理テーブル304より、上記検出された出力リンクに対
応する非優先呼用バッファ402での待ち時間が読み出
される。直通パスが複数のノードを経由しておりその直
通パスを構成する出力リンクが複数存在する場合には、
各出力リンクに対応する非優先呼用バッファ402での
待ち時間の合計が計算される。例えば図14から図16
への変化例では、図14(c) の空き帯域管理テーブル3
04から、出力リンクabに対応する待ち時間100μ
secが読み出される。
【0104】続いて、ステップS803では、上記待ち
時間の値が、迂回パスの出力リンクに対応する図4の遅
延カウンタ406にセットされる。例えば図14から図
16への変化例では、待ち時間100μsecの値が、
迂回パスの出力リンクacに対応する遅延カウンタ40
6にセットされる。
【0105】その後、ステップS805でカウンタ値が
0になったと判別されるまで、遅延カウンタ406のカ
ウンタ値をカウントダウンするステップS804の処理
が繰り返される。
【0106】ステップS805でカウンタ値が0になっ
たと判別されると、ステップS806において、ゲート
407がオンされる。この結果、経路変更非優先呼用バ
ッファ403からの通信データの読み出しが可能とな
る。
【0107】これ以後、ステップS806で、セレクタ
404が、バッファ読み出し制御部405の内容に従っ
て、経路変更非優先呼用バッファ403の出力を出力リ
ンクへ出力する。ここで、セレクタ404は、現在参照
しているバッファ読み出し制御部405のレジスタに迂
回パス用のVCIが設定されている場合にゲート407
の出力を選択する。レジスタに設定されているVCIが
迂回パスのVCIであるか否かは、VC管理テーブル3
02を参照することにより判別できる。例えば図17
(b) の例では、VC6のVCIが設定されているレジス
タが参照されるタイミングで、ゲート407が選択され
る。
【0108】以上のように、非優先呼の張り替え処理時
に、迂回パスの出力リンクの出力リンク対応部におい
て、張り替えの対象となった非優先呼の通信データの出
力開始を強制的に遅延させることにより、張り替えの対
象となった非優先呼の通信データの連続到着を補償する
ことができる。非優先呼の品質改善処理 最後に、前述した非優先呼の張り替え処理によって非優
先呼のパスが張り替えられた場合であって、その張り替
え先の迂回パスを直通パスとする別の優先呼の接続要求
が発生した場合に、前述した図6の優先呼設定処理によ
って当該非優先呼のサービス帯域が再び削減されること
が起り得る。
【0109】この場合、まず、既にパスが張り替えられ
ている非優先呼の通信品質が低下させられた後に、更に
必要ならば、始めから張り替え先の迂回パスに設定され
ている非優先呼の通信品質が低下させられる。これによ
り、始めから張り替え先の迂回パスに設定されている非
優先呼の品質をできる限り保証することができる。
【0110】更に、既にパスが張り替えられている非優
先呼の通信品質が低下させられた場合、その非優先呼
を、その非優先呼の元の直通パスに再度張り替え可能か
どうかを試みる通信品質改善の処理が実行される。
【0111】図9は、図3の帯域制御部301が実行す
るプログラム処理として実現される非優先呼の品質改善
処理の動作フローチャートである。以下、図9を参照し
ながら説明する。
【0112】まず、ステップS901では、既に張り替
え先の迂回パス上でサービス帯域が減少させられた非優
先呼の元の直通パスのVCIが接続呼管理テーブル30
3より検出される。このような非優先呼が複数ある場合
には、例えば要求帯域の小さい非優先呼から順に選択さ
れる。
【0113】次に、ステップS902では、VC管理テ
ーブル302から、上記元の直通パスのVCIに対応し
て設定されている出力リンクが検索される。直通パスが
複数のノードを経由しておりその直通パスを構成する出
力リンクが複数存在する場合には、全ての出力リンクが
検索される。
【0114】次に、ステップS903では、空き帯域管
理テーブル304より、ステップS902で検出された
出力リンクの空き帯域が読み出される。次に、ステップ
S904では、上述のように読み出された全ての空き帯
域が、張り替えられるべき非優先呼の迂回パス上でのサ
ービス帯域以上であるか否かが判定される。なお、当該
非優先呼のサービス帯域は、接続呼管理テーブル303
から読み出される。
【0115】ステップS904の判定がNOである場合
には、パスの張り替えは行なわれない(ステップS90
5)。ステップS904の判定がYESとなる場合は、
その非優先呼の元の直通パスへの張り替えは可能である
場合である。
【0116】この場合には、更に、ステップS906に
おいて、上述のように読み出された全ての空き帯域が、
張り替えられるべき非優先呼の要求帯域以上であるか否
かが判定される。なお、当該非優先呼の要求帯域は、接
続呼管理テーブル303から読み出される。
【0117】ステップS906の判定がYESの場合に
は、ステップS907において、接続呼管理テーブル3
03の上記元の直通パスのVCIに対応するサービス帯
域に、張り替えられるべき非優先呼の要求帯域が設定さ
れる。
【0118】一方、ステップS906の判定がNOの場
合には、ステップS908において、接続呼管理テーブ
ル303の上記元の直通パスのVCIに対応するサービ
ス帯域に、ステップS903で求まっている空き帯域が
設定される。
【0119】次に、ステップS909で、迂回パスのサ
ービス帯域が0にされる。次のステップS910では、
元の直通パスと迂回パスの各出力リンクに対応する各バ
ッファ読み出し制御部405(図4)のレジスタの状態
が変更される。
【0120】次に、ステップS911で、経路変更指示
データに迂回パスのVCIとサービス帯域の値0が設定
される。そして、ステップS912で、その経路変更指
示データが、迂回パスに沿って、他のノードに通知され
る。これにより、他のノードの帯域制御部301は、接
続呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テーブル3
04の内容、並びに出力リンクの出力リンク対応部内の
バッファ読み出し制御部405のレジスタの状態を更新
する。経路変更指示データのフォーマットは前述した図
20と同じである。
【0121】更に、ステップS913で、経路変更設定
データに元の直通パスのVCIとサービス帯域の値が設
定される。そして、ステップS914で、その経路変更
設定データが、元の直通パスに沿って、他のノードに通
知される。これにより、他のノードの帯域制御部301
は、接続呼管理テーブル303、及び空き帯域管理テー
ブル304の内容、並びに出力リンクの出力リンク対応
部内のバッファ読み出し制御部405のレジスタの状態
を更新する。経路変更設定データのフォーマットは前述
した図21と同じである。
【0122】最後に、ステップS915では、空き帯域
管理テーブル304において、元の直通パスの出力リン
クに対応する空き帯域の値と、迂回パスの出力リンクに
対応する空き帯域の値が更新される。他の実施例 上述の実施例では、既にパスが張り替えられている非優
先呼をその非優先呼の元の直通パスに再度張り替え可能
かどうかを試みる通信品質改善の処理は、張り替えられ
た迂回パス上でその非優先呼のサービス帯域が減少させ
られたタイミングで実行されるが、本発明はその構成に
限られるものではなく、例えばパスの張り替え後適当な
時間をおいて無条件に実行されるようにような構成であ
ってもよい。
【0123】また、上述の実施例では、各ノード毎に、
VC管理テーブル302及び空き帯域管理テーブル30
4が設けられたが、本発明はその構成に限られるもので
はなく、特定のノードのみにこれらのテーブルが設けら
れ、各ノードがそのノードに問い合せを行なってこれら
のテーブルを参照するような構成であってもよい。
【0124】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、優先呼の
設定時に、既に接続されている非優先呼の通信品質が低
下させられ非優先呼の網内遅延が増加させられることに
より、優先呼の要求帯域を確実に確保することが可能と
なる。
【0125】本発明の第2の態様によれば、非優先呼通
信品質低下手段102によって通信品質が低下させられ
た非優先呼を迂回パスに張り替え可能となり、非優先呼
の通信品質を改善することが可能となる。
【0126】本発明の第3の態様によれば、非優先呼の
パスの張り替えを高速に行なうことが可能となる。本発
明の第4の態様によれば、非優先呼のパスの張り替えに
関する情報を、経路変更指示データ及び経路変更設定デ
ータという2つのデータを用いて、ノード間で効率的に
授受することが可能となる。
【0127】本発明の第5の態様によれば、張り替えの
対象となった非優先呼の通信データの宛先ノードへの連
続到着を補償することが可能となる。本発明の第6の態
様によれば、迂回パス上に始めから設定されている非優
先呼の通信品質をできる限り保証することが可能とな
る。
【0128】本発明の第7の態様によれば、非優先呼の
パスの張り替え後にその非優先呼の通信品質を改善する
ことが可能となる。本発明の第8の態様によれば、パス
の張り替えが行なわれた非優先呼の通信品質が張り替え
先の迂回パス上で低下させられた後であっても、その非
優先呼の通信品質を可能な範囲内で適切に改善すること
が可能となる。
【0129】以上のように、本発明によれば、企業内網
などにおいて伝送路の使用効率に優れた呼収容方式が実
現可能となり、専用線の使用コストを削減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明の実施例で用いられるネットワークモデ
ルの例を示した図である。
【図3】本発明の実施例の主要部の構成図である。
【図4】本発明の実施例の出力リンク対応部の構成図で
ある。
【図5】非優先呼設定処理の動作フローチャートであ
る。
【図6】非優先呼の品質低下処理を含む優先呼設定処理
の動作フローチャートである。
【図7】非優先呼の張り替え処理の動作フローチャート
である。
【図8】通信データの連続到着補償処理の動作フローチ
ャートである。
【図9】非優先呼の品質改善処理の動作フローチャート
である。
【図10】端末2からノードB宛ての非優先呼の接続要
求が発生する前の各テーブルの状態を示した図である。
【図11】端末2からノードB宛ての非優先呼の接続要
求が発生する前のバッファ読み出し制御部の状態を示し
た図である。
【図12】端末2からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後の各テーブルの状態を示した図である。
【図13】端末2からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後のバッファ読み出し制御部の状態を示した図であ
る。
【図14】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後の各テーブルの状態を示した図である。
【図15】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後のバッファ読み出し制御部の状態を示した図であ
る。
【図16】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後で、かつ端末番号2の非優先呼のパスの張り替え
が行なわれた後の各テーブルの状態を示した図である。
【図17】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後で、かつ端末番号2の非優先呼のパスの張り替え
が行なわれた後のバッファ読み出し制御部の状態を示し
た図である。
【図18】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後で、かつ端末番号1の非優先呼のパスの張り替え
が行なわれた後の各テーブルの状態を示した図である。
【図19】端末3からノードB宛ての非優先呼が設定さ
れた後で、かつ端末番号1の非優先呼のパスの張り替え
が行なわれた後のバッファ読み出し制御部の状態を示し
た図である。
【図20】経路変更指示データのフォーマットを示した
図である。
【図21】経路変更設定データのフォーマットを示した
図である。
【図22】従来例の説明図である。
【符号の説明】
101 接続呼管理手段 102 非優先呼通信品質低下手段 103 パス管理手段 104 空き帯域管理手段 105 非優先呼パス張り替え手段 106 非優先呼設定手段 107 非優先呼連続到着補償手段 108 非優先呼再度張り替え手段
フロントページの続き (72)発明者 坂川 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡部 良浩 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 宗宮 利夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−68049(JP,A) 特開 昭63−185252(JP,A) 特開 平2−159157(JP,A) 特開 昭63−9253(JP,A) 特開 昭63−76645(JP,A) 1992信学春季全大 B−676 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続要求時に必ず接続されかつ通信品質
    も保証される呼が優先呼として網に収容され、ネットワ
    ークの状態によっては一時的に呼損になるか又は遅延品
    質が保証されなくてもよい呼が非優先呼として網に収容
    され、 通信を行う各ノードに、 自ノードに既に収容されている各呼の帯域を個別に管理
    する接続呼管理手段と、 優先呼の設定時に、前記接続呼管理手段を参照又は制御
    し、自ノードに既に接続されている非優先呼に割り当て
    るべき帯域を低下させることによってその非優先呼の通
    信品質を低下させ、設定される優先呼の要求帯域を確保
    する非優先呼通信品質低下手段と、 を有することを特徴とする優先呼と非優先呼が混在され
    る呼収容方式。
  2. 【請求項2】 網内の各パスを管理するパス管理手段
    と、 網内の各リンクの空き帯域を管理する空き帯域管理手段
    と、 通信を行なう各ノードに設けられ、前記接続呼管理手
    段、前記パス管理手段、及び前記空き帯域管理手段を参
    照又は制御することにより、前記非優先呼通信品質低下
    手段によって通信品質が低下させられた非優先呼の要求
    帯域を確保できる迂回パスを求め、該迂回パスが見つか
    った場合に該非優先呼の通信経路を該迂回パスに張り替
    える非優先呼パス張り替え手段と、 を更に有することを特徴とする請求項1に記載の優先呼
    と非優先呼が混在される呼収容方式。
  3. 【請求項3】 通信を行なう各ノードに設けられ、非優
    先呼の設定時に、前記接続呼管理手段に、該非優先呼の
    通信経路として、サービス帯域が該非優先呼の要求帯域
    に等しい直通パスを設定すると共に、サービス帯域が0
    である迂回パスを予め設定する非優先呼設定手段を更に
    有し、 前記非優先呼パス張り替え手段は、前記非優先呼のパス
    の張り替え時に前記接続呼管理手段に予め設定されてい
    る前記迂回パスを参照する、 ことを特徴とする請求項2に記載の優先呼と非優先呼が
    混在される呼収容方式。
  4. 【請求項4】 前記非優先呼のパスの張り替え時に、前
    記非優先呼パス張り替え手段は、前記非優先呼の元の直
    通パス上に経路変更指示データを送出し、経路変更指示
    データを受け取った元の直通パス上の各ノードの非優先
    呼パス張り替え手段は、前記接続呼管理手段に登録され
    ている直通パスのサービス帯域を0に設定し、その後、
    前記非優先呼パス張り替え手段は、前記非優先呼の迂回
    パス上に経路変更設定データを送出し、経路変更設定デ
    ータを受け取った迂回パス上の各ノードの非優先呼パス
    張り替え手段は、前記接続呼管理手段に登録されている
    迂回パスのサービス帯域を前記非優先呼の要求帯域に設
    定する、 ことを特徴とする請求項3に記載の優先呼と非優先呼が
    混在される呼収容方式。
  5. 【請求項5】 通信を行なう各ノードに設けられ、前記
    非優先呼のパスの張り替え時に、張り替え前の該非優先
    呼の発ノードから宛先ノードまでの遅延時間を求め、前
    記迂回パスへの前記非優先呼の通信データの送出を開始
    するタイミングを前記遅延時間の分だけ遅延させる非優
    先呼連続到着補償手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の優
    先呼と非優先呼が混在される呼収容方式。
  6. 【請求項6】 前記非優先呼のパスの張り替え後に、該
    張り替え先の迂回パス上での新たな優先呼の設定時に、
    前記非優先呼通信品質低下手段は、該迂回パス上に始め
    から設定されている非優先呼より先に該迂回パスへの張
    り替えが行なわれた非優先呼の通信品質を低下させる、 ことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の優
    先呼と非優先呼が混在される呼収容方式。
  7. 【請求項7】 通信を行なう各ノードに設けられ、前記
    非優先呼のパスの張り替え後に、該非優先呼をその元の
    直通パスに再度張り替えて該元の直通パス上で該非優先
    呼の要求帯域を確保することを試みる非優先呼再度張り
    替え手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の優
    先呼と非優先呼が混在される呼収容方式。
  8. 【請求項8】 通信を行なう各ノードに設けられ、パス
    の張り替えが行なわれた前記非優先呼の通信品質が前記
    非優先呼通信品質低下手段によって張り替え先の迂回パ
    ス上で低下させられた後に、該迂回パス上での該非優先
    呼のサービス帯域と該非優先呼の元の直通パスの空き帯
    域とを比較し、該空き帯域の方が大きければ、前記接続
    呼管理手段、前記パス管理手段、及び前記空き帯域管理
    手段を参照又は制御することにより、該非優先呼のサー
    ビス帯域が前記元の直通パスの空き帯域以下になるよう
    に、該非優先呼の通信経路を前記元の直通パスに再度張
    り替える非優先呼再度張り替え手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項6に記載の優先呼と非優先呼が
    混在される呼収容方式。
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