JP3053569B2 - ゴルフクラブシャフト製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブシャフト製造方法

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JP3053569B2
JP3053569B2 JP8108353A JP10835396A JP3053569B2 JP 3053569 B2 JP3053569 B2 JP 3053569B2 JP 8108353 A JP8108353 A JP 8108353A JP 10835396 A JP10835396 A JP 10835396A JP 3053569 B2 JP3053569 B2 JP 3053569B2
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洋 白沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化複合樹脂
層からなるゴルフクラブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のゴルフクラブシャフト
aは、図に示すように、基端から先端に向かって順次
小径となるテーパ付筒状体からなる。従って、このテー
パ付筒状体からなるゴルフクラブシャフトaの剛性はこ
の図に示すグラフ図の曲線分布となる。ところが、こ
のようなものでは、フレックス(シャフト剛性)の設計
自由度が低く、飛距離の向上、正確な方向性、及び安定
したスイングを得ることができなかった。しかして、フ
レックス(シャフト剛性)の設計自由度を増加させて、
飛距離の向上、正確な方向性、及び安定したスイングを
得るためには、ゴルフクラブシャフトは、図に示すよ
うに、一部に膨出部を形成すれば良いことがわかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、繊維強化複
合樹脂層からなるゴルフクラブシャフトを製造する場
合、マンドレルに、繊維強化複合樹脂シート体を巻き付
けた後、樹脂の硬化処理、つまり、焼成処理を行って、
該マンドレルを脱去するものである。ところが、ゴルフ
クラブシャフトの一部に膨出部を形成するためには、マ
ンドレルの一部に膨出部を備えていることが必要であ
る。しかしながら、マンドレルを脱去する場合、図
マンドレルであれば、引き抜いて簡単に脱去することが
できるが、一部に膨出部を備えているマンドレルであれ
ば、引き抜いて脱去することができなかった。そこで、
本発明では、飛距離の向上、正確な方向性、及び安定し
たスイングを得ることができるゴルフクラブシャフトを
簡単かつ確実に製造することができるゴルフクラブシャ
フト製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るゴルフクラブシャフト製造方法は、
繊維強化複合樹脂シート体をマンドレルに巻設した後硬
化させ、該マンドレルを脱去して、繊維強化複合樹脂層
からなる筒状のゴルフクラブシャフトを製造するゴルフ
クラブシャフト製造方法であって、両側面が外周側から
内径方向に向けて拡開した拡張セグメントを含む複数の
セグメントを組み合わせてなる副体を、両端から軸心方
向中央に向かって順次拡大してその中央部が大径とされ
る筒状に形成し、該副体をテーパ付マンドレル本体に外
嵌させて、一部に膨出部を有するマンドレルを形成し、
該マンドレルに、繊維強化複合樹脂シート体を巻設した
後硬化させ、その後、形成した繊維強化複合樹脂層から
なる筒状体から上記副体を残して上記マンドレル本体を
引き抜いた後、該副体の内側から、まず、上記拡張セグ
メントを内径方向に向けてスライドさせて分離した後、
他のセグメントを分解して、該筒状体から上記副体を、
取り除くものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0006】図は本発明に係るゴルフクラブシャフト
製造方法で製造されたゴルフクラブシャフト1と、この
ゴルフクラブシャフト1の剛性を示すグラフ図を示し、
ゴルフクラブシャフト1には膨出部2が形成されてい
る。しかして、このゴルフクラブシャフト1を製造する
には、図1の(A)に示すマンドレル3が使用される。
【0007】このマンドレル3は、テーパ付マンドレル
本体4と、マンドレル本体4に外嵌される筒状の副体5
と、からなる。即ち、マンドレル本体4は、図2に示す
ように、軸心方向中央より僅かに大径側に、非テーパ部
6(同一径部)を有し、この非テーパ部6に副体5が外
嵌される。つまり、このテーパ付マンドレル本体4は、
テーパ部22と非テーパ部6とテーパ部23とを備える。
【0008】また、副体5は、図3と図4に示すよう
に、周方向に配設される複数(図例では、6個である
が、勿論、増減は自由である。)のセグメント7…から
なり、両端から軸心方向中央に向かって順次拡大してそ
の中央部が大径とされる。つまり、副体5は、全体とし
て、軸心方向中央から夫々順次縮径するテーパ部8,9
を有する筒体からなる。
【0009】ところで、この実施の形態では、副体5の
セグメント7は、イ,ロ,ハ,ニ,ホ,ヘの6種類があ
る。イ,ニのセグメント7,7は、その側面10,10,1
1,11が夫々、外周側から内径方向に向かって順次拡開
している拡張セグメントを示す。また、ロ,ヘのセグメ
ント7,7は、夫々、イのセグメント7側の側面12,13
が側面10,10に対応して径方向に対して傾斜し、ハ,ホ
のセグメント7,7は、夫々、ニのセグメント7の側面
14,15が側面11,11に対応して径方向に対して傾斜して
いる。なお、ロのセグメント7のハ側の側面16、ハのセ
グメント7のロ側の側面17、ホのセグメント7のヘ側の
側面18、及びヘのセグメント7のホ側の側面19は、夫
々、径方向に沿うものである。
【0010】従って、図3の(A)の状態からイ,ニの
セグメント7,7を、図3の(B)に示すように、内径
方向にスライドさせれば、内側から取り出すことができ
る。また、イ,ロのセグメント7,7を取り出せば、他
のロ,ハ,ホ,ヘのセグメント7…も内側から取り出す
ことができる。なお、イ,ニのセグメント7,7の内面
20,20には、孔部21が設けられ、このイ,ニのセグメン
ト7,7を取り出す際に、この孔部21に内径側からセグ
メント取り出し部材(図示省略)を係止させて、イ,ニ
のセグメント7,7を取り出す。
【0011】次に、上述の如く構成されたマンドレル3
を使用して、ゴルフクラブシャフトを製造する方法を説
明する。マンドレル3に、複数の繊維強化複合樹脂シー
ト体を巻設(巻回)し、その後、テーピング及び焼成処
理をする。ここで、繊維強化複合樹脂シート体とは、炭
素繊維やガラス繊維等の強化繊維を夫々の方向に配列し
て、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させてプリプ
レグを形成し、このプリプレグを加熱硬化させたもので
ある。
【0012】次に、マンドレル3を脱去した後、テープ
剥離等を行なえば、複数の繊維強化複合樹脂層からなる
管状体(ゴルフクラブシャフト1)を形成することがで
きる。(いわゆるシートワインディング法にてシャフト
を製作することになる。)しかして、マンドレル3を脱
去する方法としては、まず、図1の(B)に示すよう
に、マンドレル本体4をこの管状体1から矢印の如く引
き抜き、その後、副体5を、分解してこの管状体1から
取り出す。具体的には、イ,ニのセグメント7,7を、
夫々、内径側にスライドさせて、この管状体1から取り
出し、その後、他のロ,ハ,ホ,ヘのセグメント7…を
この管状体1から取り出す。つまり、この管状体1から
副体5の分割片を取り除く。
【0013】従って、このように製造されたゴルフクラ
ブシャフト1には、図に示すように、一部に膨出部2
が形成され、最適なフレックス配分となるゴルフクラブ
シャフトを得ることができる
【0014】
【実施例】下、実施例を示す。 実施例: マンドレル3の本体4を鋼材JIS G2304にて作
製する。この際、全長を1400mm(マンドレル有効長1370
mm)とし、細径端の直径を4.75mmとし、細径端から1250
mm〜1370mmの範囲(非テーパ部)の直径を13.5mmとし、
細径端から1250mmをテーパ部として7/1000の傾きを付
ける。また、細径端より1250mm〜1370mmの範囲(非テー
パ部)に、6個のセグメントを鋼材JIS G2304
にて作製した副体(図3と図4に示した構成のもの)を
外嵌して、マンドレルを形成する。
【0015】その後、このマンドレルを使用して、上述
のシートワインディング法にてシャフトを作製する。次
に、マンドレル本体をこのゴルフクラブシャフトから引
き抜き、その後、副体を分解してこのシャフトから取り
出す。つまり、副体のセグメント(分割片)をシャフト
内部に落とし込み取り除く。これにより、一部に膨出部
2が形成されたゴルフクラブシャフトを形成することが
できる。従って、最適なフレックス配分となり、しか
も、最適な重量配分となると共に、軽量化を図ることが
できるゴルフクラブシャフトを得ることができる
【0016】
【発明の効果】発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0017】最適なフレックス配分となりしかも最適な
重量配分となると共に軽量化を図ることができて、飛距
離の向上、正確な方向性、及び安定したスイングを得る
ことができるゴルフクラブシャフトを、簡単かつ確実に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフクラブシャフト製造方法の
簡略図である。
【図2】テーパ付マンドレルの側面図である。
【図3】副体の簡略図である。
【図4】副体の簡略斜視図である。
【図5】剛性を示すグラフ図である。
【図6】従来のゴルフクラブシャフト剛性を示すグラフ
図である。
【符号の説明】
3 マンドレル 3a 膨出部 4 テーパ付マンドレル本体 5 副体7 セグメント 10 側面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化複合樹脂シート体をマンドレル
    3に巻設した後硬化させ、該マンドレル3を脱去して、
    繊維強化複合樹脂層からなる筒状のゴルフクラブシャフ
    トを製造するゴルフクラブシャフト製造方法であって、
    両側面10,10が外周側から内径方向に向けて拡開した拡
    張セグメントを含む複数のセグメント7…を組み合わせ
    てなる副体5を、両端から軸心方向中央に向かって順次
    拡大してその中央部が大径とされる筒状に形成し、該副
    体5をテーパ付マンドレル本体4に外嵌させて、一部に
    膨出部3aを有するマンドレル3を形成し、該マンドレ
    ル3に、繊維強化複合樹脂シート体を巻設した後硬化さ
    せ、その後、形成した繊維強化複合樹脂層からなる筒状
    体から上記副体5を残して上記マンドレル本体4を引き
    抜いた後、該副体5の内側から、まず、上記拡張セグメ
    ント7を内径方向に向けてスライドさせて分離した後、
    他のセグメント7…を分解して、該筒状体から上記副体
    5を、取り除くことを特徴とするゴルフクラブシャフト
    製造方法。
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