JP3053469U - 車椅子用カバー - Google Patents

車椅子用カバー

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JP3053469U
JP3053469U JP1998002721U JP272198U JP3053469U JP 3053469 U JP3053469 U JP 3053469U JP 1998002721 U JP1998002721 U JP 1998002721U JP 272198 U JP272198 U JP 272198U JP 3053469 U JP3053469 U JP 3053469U
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成子 浜崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子用カバーの提供 【解決手段】 フレームに固定するための着脱可能な取
り付け部6を有する背もたれと、背もたれカバーに着脱
可能な座面カバーと、脚部全体にわたり開放可能とした
足カバー4で構成する車椅子用カバーの構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車椅子用カバーに関するもので、従来専用カバーが設けられていな かった車椅子に冬期・雨季の防寒・防雨対策を行うことができ、しかも病人を乗 せやすい構造の車椅子カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車椅子での冬期における防寒対策は、通常は介護人が毛布等を携帯し気 温等の状況を考慮して、使用者の意向を受け入れ大腿部や、大腿部からつま先に わたる脚部全体に毛布を上から掛けるのが一般的である。また座面には座布団等 を使用することが多いが、さらに背もたれに用いることが可能なカバーは存在し なかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記の提案においては、いずれも車椅子への固定手段がないために病人等を車 椅子へ運んで乗せる際に、ずり落ちてしまったり、動いて使いにくいことが多か った。また一般的に利用されている毛布等を用いただけの防寒対策では、使用者 の脚部に掛けた際に、当然のことではあるが使用者は座面に腰を掛けた状態で車 椅子に乗っているので、ひざは通常曲げられており、その状態で毛布を掛けると 、どうしても脛の辺りからつま先にかけて毛布が脚部に密着せず、そのため横か らの隙間により冷気や風が内部に侵入し、また座面から下方の脹脛があたる部分 はシート等の風を遮るものが取り付けられておらず、冷気や風が直接脚部にあた り使用者が冷えや寒さを訴えたり、体を冷やしてしまったりすることが日常的に 起こり、介護者はその対策に非常に苦慮していた。 本考案は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、フレーム に固定するための着脱可能な取り付け部を有する車椅子カバーを提供し、車椅子 への取り付け及び取り外しを容易に行うことで、病人や介護者が扱い易く、また 急激な気温や天候の変化による仕様の変更を迅速に行うことを可能とするもので ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本考案に係る車椅子用カバーの構造は、フレーム に固定するための着脱可能な取り付け部を有する背もたれカバーと、背もたれカ バーに着脱可能な座面カバーと、フレームに着脱可能で脚部全体にわたり開放可 能とした足カバー、フレームに着脱可能な収納袋のいずれかにより構成すること を要旨としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の車椅子カバーにおける背もたれカバーや、座面カバー及び足カバーは それぞれ別々に構成されており、素材には肌触りの良い柔らかめの布や羊毛等を 用いている。これらカバーに設けられている車椅子のフレーム等へ固定するため の取り付け部は、一対の帯や紐状のもので構成されており、車椅子のフレームに 、前記取り付け部を巻き付けることにより固定することができる。また先端にマ ジックテープやマグネット等の接着部が設けられているので、車椅子への着脱を 容易に行うことができる。このような構造を利用することにより、車椅子の大き さや構造が異なっても様々な種類に対応することが可能である。また座面カバー は背もたれカバーにマジックテープやマグネット等を用いて取り付けられる構造 になっており、座り心地を良くするため、ウレタンやスポンジ等のクッション性 のあるものを設けることが望ましい。さらに足カバーは、前記背もたれカバーと 座面カバーの取り付けと同様の方法で座面に取り付けられており、脚部の後ろ側 から前側へと完全に開放することができるようになっている。しかも車椅子の乗 降の際に不必要な力を使う必要がないように開閉方法は前開きで使用者が座った 後にカバーを被せることができるようになっている。また足カバーがはだけてし まうことがないようにマジックテープを用い足カバーの両側面を車椅子フレーム に固定することも可能である。これにより脚部全体を覆うことができるので冷え 込みが厳しい日でも隙間から冷気が侵入する恐れがなく大変好ましい。また座面 カバーと足カバーは連続した一体式のものにすることも可能である。
【0006】 前記足カバーの開閉方法を左右両開きとすることにより前述した効果と同等の 効果を得ることができる。また雨天にやむなく車椅子を利用した場合でも、ナイ ロンやビニール等の不透質性の素材を用いた足カバーを利用することにより、雨 が多少足カバーにかかっても、雨が内部まで浸透する恐れがなく、使用者の脚部 が濡れる心配がないので好ましい。
【0007】 これらの車椅子用カバーは布やビニール等の柔らかい繊維で構成されており、 持ち運びできる大きさに折り畳むことができるので、天候が良い日や気温の上昇 により、カバーをする必要がなくなった場合に、介護人が携行している鞄等に収 納する、あるいは車椅子への取り付け具を有した専用の収納袋に収納することも 可能である。この収納袋は車椅子の背もたれの後部に取り付け可能としているた め携帯に大変便利である。さらにカバー使用時には袋が空となり、また車椅子に 乗るために靴やスリッパを脱いでいることが多いので、その収納として利用する ことが可能である。
【0008】
【実施例】
〔実施例1〕 以下に、本考案の車椅子用カバーの構造について図1〜図2に 基づいて説明する。 図1〜図2は、請求項1に対応する本考案の第1実施例による車椅子用カバー の取り付け例を示す図で、図1は車椅子カバーを取り付けた時の概略斜視図、図 2は専用の収納袋を車椅子に取り付けた時の概略斜視図である。
【0009】 図1において(1)は背もたれカバー、(2)は車椅子、(3)は座面カバー (4)は足カバー、(5)は座面カバーと足カバーに設けたストッパー、(6) は取り付け部である。
【0010】 本実施例は、図1に示すように、フレームに固定するための着脱可能な取り付 け部を有する背もたれと、背もたれカバー及びフレームに着脱可能な座面と、脚 部全体にわたり開放可能とした足カバーで構成される車椅子用カバーの構造に関 するものである。
【0011】 本実施例の背もたれカバー(1)は、車椅子(2)の背もたれに、前記背もた れカバー(1)の上部を折り返す形で取り付けられており、下部がずれてしまわ ないように背もたれの背面を通る紐により固定されている。座面カバー(3)は 背もたれカバー(1)と座面カバー(3)に取り付けたマジックテープにより固 定されている。また座面カバー(3)には、座り心地を良くするため、内部にウレ タンを挿入し、クッション材として利用している。さらに足カバー(4)は座面 カバー(3)にマジックテープにより取り付けられており、下部のずれを防ぐた め車椅子(2)のフレームに固定されている。この足カバー(4)は、両面を完 全に開放することができるようになっており、使用者が車椅子(2)に座った後に 足カバー(4)を被せ、側面のマジックを閉めることにより、使用者の脚部全体 を完全に覆うことができる。さらに足カバーは上部幅Xを下部幅Yより長くし、 足元がかさばらないよう工夫されている。また足カバー(4)の両脇がはだけて しまうことがないように、足カバー(4)と座面カバー(3)の 両側面にマジッ クテープを用いたストッパー(5)が設けられており、座面カバー(3)に足カ バー(4)を固定することも可能である。前記のような足カバー(4)の構造を 利用することにより、介護人や使用者が不必要な力を使わず、容易に車椅子の乗 降を行うことができるように工夫されている。そして足カバー下部には足載置用 の板(4a)を設け強度を持たせている。
【0012】 前述の通り車椅子用カバーはそれぞれ別々に構成されており、素材には肌触り を良くするため柔らい布を用いている。またこれらカバーに設けられている車椅 子(2)のフレームに固定するための取り付け部(6)は、一対の帯状のベルト で構成されており、先端にマジックテープを用いた接着部を設け、フレームに巻 き付けることにより固定されている。これにより車椅子(2)への着脱が行え、 なおかつ容易に行うことができる。
【0013】 これらの車椅子用カバーは、柔らかい繊維で構成されているので、持ち運びで きる大きさに折り畳むことができ、天候が良い日や気温の上昇により、カバーを 利用する必要がなくなった場合に、図2に示すように車椅子(2)後部に取り付 け可能とした専用の収納袋(7)に収納することが可能である。取り付け箇所は 上部左右一対(7a)及び下部左右一対(7b)でフレームに固定可能としてい る。この収納袋(7)を利用することにより、介護人が手で鞄を持ちながら車椅 子を引く必要がないので携帯に大変便利である。さらに、袋内には必要に応じ、 カバーだけでなく使用者の靴等を収納することも可能である。
【0014】 上記のような構造を用いることにより、車椅子(2)の大きさや構造等に関係 なく、様々な種類に対応することが可能である。また各カバーは別々に構成され ているので、比較的気温が高い時は背もたれカバー(1)と座面カバー(3)の みを使用し、足カバー(4)は専用の収納袋(7)に収納しておくことも可能で ある。
【0015】 〔実施例2〕 本考案の第2の実施例を、図3に基づいて説明する。 本実施例は、実施例1記載の足カバー(4)にナイロン製の素材を用いた以外 は実施例1と同様の構造を有している。この雨天用足カバー(8)を利用するこ とにより、雨天にやむなく車椅子を利用した際でも、不透質性の素材を用いた雨 天用足カバー(8)を利用することにより、雨が多少かかっても雨が内部に浸透 する恐れがなく使用者が濡れる心配がないので好ましい。なお足カバーのみでな く天候の状況により、背もたれカバー及び座面カバーもはっ水性の素材を用いた ものを使用することが可能である。
【0016】 〔実施例3〕 本考案の第3の実施例を、図4に基づいて説明する。 本実施例は、実施例1記載の足カバー(4)を左右開きとした以外は実施例1 と同様の構造を有している。この左右開き足カバー(9)を利用することにより 、(6)を留めやすくすることが可能であり、またつま先を収めやすくすること も可能である。その他は実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、冬期における冷え込みが厳しい時の防寒対策として、この車椅子用 カバーを利用することにより、車椅子の利用者と介護人が安心して散歩や外出を することが可能である。また乗降時に介護人や使用者が車椅子カバーを利用した ために不必要な力を使うことがないように、使用者が車椅子に座った後に足カバ ーを脚部に被せるようになっており、また使用者の脚部全体を完全に覆うことが できるように工夫されている。またこれらの車椅子用カバーは簡単に取り付け及 び取り外しができ、さらに持ち運びできる大きさに折り畳むことができるので、 天候が良い日や気温の上昇により、カバーを利用する必要がなくなった場合に、 車椅子後部に設置可能とした専用の収納袋に収納することにより、介護人が手で 不要となった車椅子カバーや鞄を持ちながら車椅子を引く必要がないので携帯に 大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例1の車椅子用カバーの概略斜視図
【図2】本考案実施例1の専用の収納袋を取り付けた時
の概略斜視図
【図3】本考案実施例2の雨天用足カバーの概略斜視図
【図4】本考案実施例3の左右両開き足カバーの概略斜
視図
【符号の説明】
1 背もたれカバー 2 車椅子 3 座面カバー 4 足カバー 5 ストッパー 6 取り付け部 7 収納袋 8 雨天用足カバー 9 左右開き足カバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに固定するための着脱可能な取
    り付け部を有する背もたれカバーと、背もたれカバーに
    着脱可能な座面カバーと、フレームに着脱可能で脚部全
    体にわたり開放可能とした足カバー、フレームに着脱可
    能な収納袋のいずれかにより構成される車椅子用カバ
    ー。
JP1998002721U 1998-04-23 1998-04-23 車椅子用カバー Expired - Fee Related JP3053469U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272339A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Masamizu Kiyono 車椅子用簡易雨具及びその使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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