JP3007352U - 多目的膝カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子に座った時や、正座の際の、女性の膝部
の身だしなみを整えられるもので、膝の保温用カバーと
しても使え、又、外出時に増えた荷物を入れることがで
き、ふいの天候異変の雨、日、風避けとして、又会食で
のナプキンとして、更に膝に載せた荷物等からの、汚れ
を避けるものとして、使うことが出来る等、女性の、特
に外出時に生じる諸事に対応して使えるもので、かつ常
時携帯出来るカバーであること。 【構成】 生地（主に布材）を縫い合わせ袋状にし、こ
の片側面の入口部に、手下げ紐（３）を取り付け、他の
面には、入口部寄りに、二ケの穴（６）を開け、これ
に、その両端にストッパー（８）をつけたベルト（７）
を通した、構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

膝のカバー、手下げ袋、雨、日、風避け等の、多用途に応じられる多目的 膝カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電車などの椅子に座った女性の、膝部の身だしなみを整えるものとして、 従来は、ハンカチ程度のものがその代用品であり、膝を被い切ること、膝が 開かないように膝を固定すること等に関して、特別な工夫がされていないの が実情である。又、膝部の保温用としてのカバーは、外出時に使用すること が考慮されておらず、従って、携帯用に不便であり、かつ、ファッション的 にも思わしいものが見当たらない。又、これらのものが他の用途に兼用出来 る物は、皆無である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

椅子に座った時や、正座の際の、女性の膝部の身だしなみを整えることが 出来、かつ、膝の保温用カバーとしても使え、又、外出時に増えた荷物を入 れることが出来、ふいの天候異変の雨、日、風避けとして、又、会食でのナ プキンとして、更には、膝に載せた荷物等からの汚れを避けるものとして使 うことが出来る等、女性の特に、外出時に生じる諸事に対応して、多目的に 使えるもので、従つて、常時携帯出来、かつ、ファッション的にも楽しめる カバーであること。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

生地（主に布材）を縫い合わせ袋状にし、この片側面の入口部に、手下げ 紐（３）を取り付け、他の面には、入口部寄りに、二ケの穴（６）を開け、 これに、その両端にストッパー（８）をつけたベルト（７）を通し、又、や や硬めな材料で、ひさし補強材（１）を、口辺（５）に沿って接着し、入口 部に二組のスナップ（４）を取り付けた構造のカバーとする。

【０００５】

【作用】

通常、このカバーは小さく畳まれ、バッグ等に携帯される。椅子に座った 状態で、膝カバーとして用いる場合、これを広げ、口辺（５）の方を手前に し、底辺（１０）のラインが膝頭より下に来るようにして膝全体を被い、次 にベルト（７）の両端部、つまりストッパー（８）を、左右それぞれの手で 持ち、心持ち上げた膝の下に差し込めば、足の重さでベルトは固定され、よ って、膝が開くのを、止めることが出来る。又、膝から落ちることもない。 袋として使用する場合は、後ろ面（９）の内側からベルトを引き上げ、前 面（２）の口辺に取り付けられている手下げ紐（３）とを、共に持つことで 手下げ紐となり、つまり手下げ袋として使える。 にわか雨や陽射を避ける、又は強風を避ける場合、ひさし補強材（１）の ある方を前にしてこのカバーを被り、ベルトの両端部を一度からませ、顎で 止める。この時は、手下げ紐（３）は袋の中に納め、両スナップ（４）を止 めて用いる。 保温用、会食等のナプキン用としては、ほぼ、通常の膝カバー同様の使い 方をする。

【０００６】

【実施例】

先ず、生地（主に布材）を縫い合わせ袋状にする。この片側面、つまり前 面（２）入口部に、手下げ紐（３）を取り付ける。この紐を取り付けた二カ 所のやや内側に、スナップ（４）の片側を二つ取り付け、後ろ面（９）内側 の、相対する箇所に、もう一方のスナップを取り付ける。後ろ面には、入口 部寄りの二箇所に、前面の手下げ紐の取り付け箇所の幅より、僅か広くとっ た所に、穴（６）を設ける。そして、この一方から、ベルト（７）を差し込 み、次に、内側より外側へと、もう一方に通す。ここでベルトの両端に、ス トッパー（８）を接着する。この場合、このベルトを後ろ面の内側から引き 上げた時、手下げ紐（３）と同じ高さになるように止める。尚、手下げ紐と ベルトとは同じ材質のものである。次に、ひさし補強材（１）を口辺（５） に沿って接着する。これは日避け、雨避けとする時、ひさしとして使う他、 袋として使用する際には、手下げ部を補強し、袋の成型も兼ねる。 次に、この使い方について説明する。 通常、このカバーは小さく畳まれ、バッグ等に携帯される。 椅子に座った状態で、膝カバーとして用いる場合、これを広げ、口辺の方 を手前にし、底辺（１０）のラインが、膝頭より下にくるようにして膝全体 を被い、次にベルト両端部、つまり、ストッパー（８）を、左右それぞれの 手で持ち心持ち、上げた膝の下に差し込めば、足の重さでベルトは固定され 、よって、膝が開くのを止めることが出来る。又、膝から落ちることもない 。 袋として使用する場合は、後ろ面の内側からベルトを引き上げ、前面（２ ）の口辺に取り付けられている手下げ紐（３）とを、共に持つことで手下げ 紐となり、つまり、手下げ袋として使える。 にわか雨や陽射を避ける、又は、強風を避ける場合、ひさし補強材のある 方を前にしてこのカバーを被り、ベルトの両端部を一度からませ、顎で止め る。この時は、手下げ紐（３）は、袋の中に納め、両スナップ（４）を止め て用いる。 保温用、会食等のナプキン用、或いは、膝に載せた荷物等からの、汚れを 避けるものとしては、ほぼ、通常の膝カバー同様の使い方をする。 尚、ベルトの長さを調整するために実施例としては、ベルトを二分割し、 それらを鍵ホック（１１）で、任意の箇所で止められるようにしている。つ まり、ホック受け（１２）をベルトの一端側に数箇所設け、この任意のもの に他の一端の鍵ホックをはめれば、それが可能となる。結果、その用途に応 じた最適な長さを選べ、又ベルト及びストッパーを取り外すことが可能とな るので、このカバーを洗濯しようとすれば、これを取り外して、他の洗濯物 と同様に扱うことが出来る。又これは、身だしなみを主目的とする考案であ るので、ファッション的にも、満足のいくものに仕上げる。

【０００７】

【考案の効果】

（イ） 椅子に座った時、又は正座の時の膝部の、女性の身だしなみが整え られ、カバーは膝より落ちなくなった。 （ロ） 外出時の、荷物入れとして使える。 （ハ） 天候の異変に対処して、雨避け、日避け、風避けとして使える。 （ニ） 膝の保温用カバーとして使用出来る。 （ホ） 会食等のナプキンとして使用出来る。 （ヘ） 膝上に置いた、荷物等からの汚れを避けるカバーとして、使用出来 る。

【図面の簡単な説明】

【図１】多目的膝カバーを手下げ袋とする時の斜視図で
ある。（使用時はベルトが内側より引き上げられ、手下
げ紐となる。）

【図２】多目的膝カバーを膝カバーとする時の平面図で
ある。（この図はカバーの四辺に、フリル（１４）を設
けた形のものである。）

【図３】多目的膝カバーで、膝を被った状態を示す図で
ある。

【図４】鍵ホック部とホック受けの構造を示す斜視図で
ある。

【図５】多目的膝カバーの、雨、日、風避けに使用する
時の、使い方を示す図である。

【符号の説明】

１ ひさし補強材 ２ 前面 ３ 手下げ紐 ４ スナップ ５ 口辺 ６ 穴 ７ ベルト ８ ストッパー ９ 後ろ面 １０ 底辺 １１ 鍵ホック １２ ホック受け １３ 椅子 １４ フリル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】 生地（主に布材）を縫い合わせ袋状に
   し、この片側面の入口部に、手さげ紐（３）を取り付
   け、他の面には、入口部寄りに二ケの穴（６）を開け、
   これに、その両端にストッパー（８）をつけたベルト
   （７）を通した、多目的膝カバー。