JP3053284U - 半円型トレー付きコンパクトデスクのケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の蓋を開くＣＤケースはケースから取り
出して演奏に至るまでには、ＣＤの取り出しを始め、両
手で多くの操作手順が必要である。又積み重ねたＣＤケ
ースの中から任意のＣＤのみを取り出すことはできな
い。手の障害者や運転中でも片手でＣＤ演奏の操作がで
き、又積み重ねた中の一枚からＣＤのみを取り出し可能
になるよう、ＣＤのケース構造を改良し２段階の手順で
演奏器へＣＤの挿入と引き出しが可能になるＣＤのケー
スを提供する。 【解決手段】 ケースを薄型箱体にし、一側面からＣＤ
を載せたスライドトレーを引き出し、スライドトレーは
ＣＤの中央穴を保持する突起部までの板状でＣＤの端部
はトレーより突出する。積み重ねたケースの中から一枚
のＣＤの引き出しも可能で、ＣＤの演奏器への挿脱が片
手で容易にでき、演奏終了後のＣＤ引き出しも片手で可
能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はコンパクトデスクのケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

以下コンパクトデスクをＣＤと呼ぶ。従来はＣＤを保管収納ケースから取り出 すさいは蓋の両脇を指で強く押してロックを外し蓋を持ち上げる構造がほとんど である。この従来のＣＤケースは蓋を開くのに両手で操作しなくてはならず、自 動車運転中のＣＤ交換や、手に障害を持つ場合など片手の操作でＣＤケースを開 ける事は出来ない。又多数個のケース入りのＣＤを積み重ねた中から一枚を取り 出す際に、ケースごと取り出さないと蓋を開ける事が出来ない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

手に障害を持つ人や自動車運転中のＣＤ交換操作を、片手でＣＤケースを引き 抜きそのまま、手探りでＣＤ演奏器に挿入でき、又は積み重ねたＣＤケース中か ら任意の一枚のＣＤを取り出し可能なＣＤのケースを提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従来のＣＤケースは、蓋の両脇を摘むよう押さえロックをゆるめながら、空い ている手で蓋を持ち上げなければならない点を改良して、引き出すことでロック を解除できるようにする。ケースを箱体にし、従来のＣＤを固定している底部分 を、ＣＤを載せたまま引き出すスライドトレーにする。ＣＤを載せるトレーはＣ Ｄを中央穴で保持できる部分までとし、引き抜いたトレーから突出したＣＤの先 端を、ＣＤ演奏器のＣＤ挿入口に当てて引くとＣＤは外れ演奏器にセットされる 。このような構造を組み合わせて片手で操作できるＣＤのケースとなる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のＣＤのケースを図１と図５で説明する。ケース５は矩形の薄型箱体の 一端を開口した樹脂製で、開口部と対面する奥の内部に固定して設けられたトレ ー６にＣＤ安定保持用のケース内スポンジ８を張り付ける。

【０００６】 図１においてケース５の開口部は開口部底面、すなわち下縁が開口部の上縁よ り長く突出し、ＣＤ９の挿入に際して、容易に挿入されＣＤ９の面に傷を付け難 い構造となる。

【０００７】 ケース５の開口部端に、ＣＤ９の取り出し収納に際し、擦れ傷防止の保護材７ をケース５の開口部の上と、ケース５の開口部の下に付ける。

【０００８】 ＣＤ９を保持するＣＤスライドトレー１はケース５の側面開口部に挿入、取り 出し自在に収納される。ＣＤスライドトレー１はケース５内でＣＤ９を固定する 突起２と、ＣＤスライドトレー１をケース５にはめ合わせるストッパー３とＣＤ 安定用の爪４を設ける。ストッパー３と爪４はＣＤとの接触による擦傷予防のス ポンジを貼付してある。

【０００９】 図１と図６のＣＤスライドトレー１の両側に立設したストッパー３は、ＣＤス ライドトレー１の収納時の安定と、挿入時の滑らかさと、頂点に設けた突起がケ ース５の内面と接触して摩擦を保ち、ＣＤスライドトレー１の不用意な飛び出し を防止するためのものである。。

【００１０】 図４に示す爪４について説明する。本考案のＣＤのケースではＣＤの保持部が 通常の約６割の長さであるため、ケース５よりＣＤスライドトレー１を引き出し た際に、爪４はＣＤ９を安定させるもので裏面にスポンジ様の保護材を付着する 。

【００１１】 図１と図２と図４の突起２について説明する。ＣＤ保持用の突起２は、ＣＤの 着脱時に予想される接触によるＣＤの傷つき防止にの為に頂上にスポンジ様の保 護材を付着する。

【００１２】 図６はＣＤ演奏器への挿入使用例である。指先でＣＤスライドトレー１を下方 に押さえる操作をすると、ＣＤ９は突起２から離脱し爪４で押されてＣＤ演奏機 の挿入口へ吸い込まれる。この間は片手で操作でき目で確認する必要がない。

【００１３】 ＣＤ演奏器がトレー積載式であっても、図６と同様に片手でＣＤの挿脱が可能 である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案のＣＤのケースに収納されたＣＤを演奏器に装填する際は片手で全操作 が完了する。演奏終了後にＣＤをケースに収納する際も、片手で操作できる。Ｃ Ｄ演奏の全操作が片手できる点は、手に障害を持つ人もＣＤの演奏操作が容易に でき、ＣＤ入れ替え操作中に全くＣＤに指が触れないために指紋付着等による汚 染がない。又ＣＤのケースを多数個積み重ねた中から、任意のＣＤを一枚を引き 出すことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のＣＤのケースの斜視図である。

【図２】ケースの平面図である。

【図３】ＣＤスライドトレーの平面図である。

【図４】ＣＤスライドトレーの側面のＡ−Ａ断面図であ
る。

【図５】ケースのＢ−Ｂ断面図である。

【図６】ＣＤ演奏器へのＣＤ挿入の使用例の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ＣＤスライドトレー ２ 突起 ３ ストッパー ４ 爪 ５ ケース ６ トレー ７ 保護材 ８ ケース内スポンジ ９ ＣＤ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンパクトデスクの収納容器において、
   薄型箱体に形成したケース側面に開口部を開け、開口部
   の下縁を上縁より突出延長し、開口部より自在に挿脱可
   能な板状のトレーの一端に、コンパクトデスクの中央穴
   部を保持する突起と、両側面にストッパーと他端に取手
   を設け、板状のトレーはコンパクトデスクの中央穴部ま
   でを支持する長さを持つことを特徴とする半円型トレー
   付きコンパクトデスクのケース。