JP3053052B2 - 回転子の製造用治具とそれを用いた回転子の製造方法 - Google Patents

回転子の製造用治具とそれを用いた回転子の製造方法

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JP3053052B2 JP6049402A JP4940294A JP3053052B2 JP 3053052 B2 JP3053052 B2 JP 3053052B2 JP 6049402 A JP6049402 A JP 6049402A JP 4940294 A JP4940294 A JP 4940294A JP 3053052 B2 JP3053052 B2 JP 3053052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子の製造用治具と
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電動機の回転子の製造用治
具とそれを用いた製造方法は、図8に示すように、回転
子鉄心1に回転軸2を嵌合し、該回転子鉄心の外周側に
沿って接着材を塗布し、前記外周の曲率と同じ曲面を持
つ磁石3を回転子鉄心に押し付けて環状に接合し且つ隣
接した前記磁石の間隙4を形成し、その上に帯状の治具
13を接着材が硬化するまで巻き付け固定していた。こ
の場合、帯状の治具を巻き付ける際に磁石に不均一な力
が掛かり、隣接した前記磁石の間隙が不均等となり、そ
の結果鉄心と磁石の膨張係数の相違により磁石に熱応力
が作用し亀裂が発生して電動機が回転不能になり、ある
いは磁石の間隙が均等でないために回転子のダイナミッ
クバランスが不良となる問題が生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑みなされたもので、回転子鉄心の外周
部に磁石を接着する際に隣接した前記磁石の間隙を均等
に形成することにより、鉄心と磁石の膨張係数の相違に
より発生する熱応力による磁石の亀裂を防止して、信頼
性に優れダイナミックバランスの良好な電動機の回転子
の製造治具とそれを用いた回転子の製造方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、前記回転子の磁石の外周に内接する上、下の環状フ
レームと、同フレーム間に等間隔に磁石の間隙の位置に
各々設けた該回転子鉄心の軸方向長さとほぼ同じ寸法の
複数の柱状フレームと、同柱状フレームの各々の内側か
ら中心に向かって突出した複数のセパレータとからな
り、前記環状フレームと隣接した柱状フレームにより囲
まれた開口窓を形成し、隣接した該セパレータと前記環
状フレームの内周との間に磁石を収納する磁石空間部を
形成し、更にセパレータの先端に中心軸に沿って回転子
鉄心を挿入し得る回転子空間部を形成した治具を用い
て、該治具に磁石を前記磁石空間部に装着した後で、外
周の磁石取り付け部分に接着材を塗布した回転子鉄心を
回転子空間部に挿入し、前記開口窓から磁石を回転子鉄
心に押し当てて密着させ、接着材の硬化後に前記治具を
中心軸の方向に抜き取るようにして回転子鉄心の外周部
に磁石を接合するようにした。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、前記回転子の磁石の外周
に内接する上、下の環状フレームと、同フレーム間に等
間隔に磁石の間隙の位置に各々設けた該回転子鉄心の軸
方向長さとほぼ同じ寸法の複数の柱状フレームと、同柱
状フレームの各々の内側から中心に向かって突出した複
数のセパレータとからなり、前記環状フレームと隣接し
た柱状フレームにより囲まれた開口窓を形成し、隣接し
た該セパレータと前記環状フレームの内周との間に磁石
を収納する磁石空間部を形成し、更にセパレータの先端
に中心軸に沿って回転子鉄心を挿入し得る回転子空間部
を形成した治具を用いて、該治具に磁石を前記磁石空間
部に装着した後で、外周の磁石取り付け部分に接着材を
塗布した回転子鉄心を回転子空間部に挿入し、前記開口
窓から磁石を回転子鉄心に押し当てて密着させ、接着材
の硬化後に前記治具を中心軸の方向に抜き取るようにし
て回転子鉄心の外周部に磁石を接合するようにしたの
で、前記セパレータの空間が即隣接した磁石の間隙とな
り、且つ該回転子鉄心の外周をほぼ等分割した位置に磁
石の間隙が形成され、セパレータの形状はすべて同じで
あるため均等な間隙が形成されるようにしている。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を回転子の製造方法と製造治
具について添付図面を参照して詳細に説明する。ここ
で、従来と同じ部品についての図面上の符号は同一とす
る。図1は、本発明による一実施例の治具を示す。ここ
でまず、治具5の構造について説明する。前記回転子の
磁石の外径と接する内径を持つ環状のフレームを上下に
2個設け環状上フレーム6、環状下フレーム7とする。
次に、その間に該回転子鉄心の軸方向長さとほぼ同じ柱
状フレーム8を該回転子鉄心の外周をほぼ等分割した磁
石の間隙の位置に各々設けて接続する。ここで、前記環
状フレームと隣接した柱状フレームにより囲まれた開口
窓11が磁石の個数だけ形成される。前記環状フレーム
の内側の中心に向かって柱状フレームの各々の内側か
ら、磁石の長さ方向のRを付けた側面に両側で接し、略
三角柱状で同一形状のセパレータ9を磁石の厚さとほぼ
同じ高さで突出する。なお、セパレータの形状を略台形
状の柱状としてもよい。この結果、隣接した該セパレー
タと前記環状フレームの内周との間に磁石を収納する磁
石空間部10が磁石の個数だけ連設して形成される。更
にセパレータの先端に中心軸に沿って回転子鉄心を挿入
し得る回転子空間部12を設ける。このようにして、本
発明による概略円筒状の構造の治具が形成される。
【0007】図2は、本発明による一実施例の治具に磁
石と回転子鉄心を装着した状態を示す斜視図である。回
転子鉄心1は、その中心に回転軸2が嵌合されており、
治具5の中心部に設けられた回転子空間部に装着されて
いる。回転子鉄心の外周には接着材が塗布されており、
磁石3と接合されている。該磁石は、治具の上下に2個
設けた環状上フレーム6、環状下フレーム7の内側と柱
状フレーム8の内側に設けられたセパレータ9に囲まれ
た磁石空間部に装着されている。なお、本実施例では4
枚の磁石を用いているが、本発明はこの枚数に限定され
るわけではない。図3は、図2におけるAA’断面図で
あり、4枚の磁石3が治具5の柱状フレーム8の内側に
軸方向に向かって突出するセパレータにより均等な間隙
を形成するように配置され、回転軸2を備えた固定子鉄
心1に接合される状態を示す。
【0008】次に、本発明による治具を用いて、回転子
鉄心の外周部に磁石を接着する製造方法について説明す
る。図4は本発明の治具に磁石と回転子鉄心を装着する
工程の分解図を示す。まず、前記治具の磁石空間部に治
具の軸方向から図4の矢印に従って各々の磁石3を装着
する。磁石はセパレータにより間隙4が均等となるよう
に支承される。次いで、回転軸2を備えた回転子鉄心1
の外周部で磁石の接合面に当たる箇所に接着材を塗布す
る。この回転子鉄心を、前記治具の回転子空間部に図4
の矢印に従って所定位置まで中心軸に沿って装着する。
この後で前記治具の開口窓から各々の磁石を回転子鉄心
に押し当てて密着させる。接着材が硬化するまで待ち、
硬化を確認する。最後に、接着材の硬化後に前記治具を
円筒状の中心軸に沿って抜き取り、外周部に磁石を接合
し組立られた回転子鉄心を取り出している。この結果、
本発明による方法で製造された回転子鉄心は、隣接した
前記磁石の間隙が治具のセパレータにより均等に形成さ
れる。図5は、本発明による外周に磁石を接着した回転
子鉄心の平面図を示す。回転子鉄心1の中心に軸2が嵌
合され、該回転子鉄心の外周に沿って磁石3を、各磁石
間の間隙4が均等となるように接着されている。図6
は、本発明による他の実施例の治具に磁石と回転子鉄心
を装着した状態を示す斜視図である。この実施例と図2
の相違点は、治具のセパレータの形状を略台形状の柱状
とした点であり、他は全く同一である。図7は、図6に
おけるBB’断面図であり、4枚の磁石が治具の柱状フ
レームの内側に軸方向に向かって突出するセパレータに
より均等な間隙を形成するように配置され、回転軸を備
えた固定子鉄心に接合される状態を示す。
【0009】
【発明の効果】回転軸を備えた回転子鉄心の外周に同外
周の曲率と同じ曲面を持つ複数の磁石片を間隙を在して
接着してなる回転子において、前記回転子の磁石の外周
に内接する上、下の環状フレームと、同フレーム間に等
間隔に磁石の間隙の位置に各々設けた該回転子鉄心の軸
方向長さとほぼ同じ寸法の複数の柱状フレームと、同柱
状フレームの各々の内側から中心に向かって突出した複
数のセパレータとからなり、前記環状フレームと隣接し
た柱状フレームにより囲まれた開口窓を形成し、隣接し
た該セパレータと前記環状フレームの内周との間に磁石
を収納する磁石空間部を形成し、更にセパレータの先端
に中心軸に沿って回転子鉄心を挿入し得る回転子空間部
を形成した治具を用いて、該治具に磁石を前記磁石空間
部に装着した後、外周の磁石取り付け部分に接着材を塗
布した回転子鉄心を回転子空間部に挿入し、前記開口窓
から磁石を回転子鉄心に押し当てて密着させ、接着材の
硬化後に前記円筒状の治具を中心軸の方向に抜き取るよ
うにしてなる製造方法により、磁石の間隙が均等な回転
子を製造できる。この結果、鉄心と磁石の膨張係数の相
違により発生する熱応力による磁石の亀裂を防止して、
回転子の信頼性を向上させることができる。更に、磁石
の接着位置も均等になるため、ダイナミックバランスの
良好な性能の優れた電動機の回転子の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の治具を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明による一実施例の治具に磁石と回転子鉄
心を装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図2におけるAA’断面図である。
【図4】本発明の治具に磁石と回転子鉄心を装着する工
程を示す分解図である。
【図5】本発明の製造方法による回転子鉄心に磁石を接
合した状態を示す平面図である。
【図6】本発明による他の実施例の治具に磁石と回転子
鉄心を装着した状態を示す斜視図である。
【図7】図6におけるBB’断面図である。
【図8】従来の治具により回転子鉄心に磁石を接合し固
定した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 回転子鉄心 2 回転軸 3 磁石 4 間隙 5 治具 6 環状上フレーム 7 環状下フレーム 8 柱状フレーム 9 セパレータ 10 磁石空間部 11 開口窓 12 回転子空間部
フロントページの続き (72)発明者 相馬 裕治 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 審査官 仁科 雅弘 (56)参考文献 特開 平2−223342(JP,A) 特開 平2−168828(JP,A) 特開 平1−286756(JP,A) 特開 昭62−60450(JP,A) 実開 平5−48552(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/27 H02K 1/17 H02K 15/03

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子の磁石の外周に内接する上、下の
    環状フレームと、同フレーム間に等間隔に磁石の間隙の
    位置に各々設けた該回転子鉄心の軸方向長さとほぼ同じ
    寸法の複数の柱状フレームと、同柱状フレームの各々の
    内側から中心に向かって突出した複数のセパレータとか
    らなり、前記環状フレームと隣接した柱状フレームによ
    り囲まれた開口窓を形成し、隣接した該セパレータと前
    記環状フレームの内周との間に磁石を収納する磁石空間
    部を形成し、更にセパレータの先端に中心軸に沿って回
    転子鉄心を挿入し得る回転子空間部を形成してなる回転
    子の製造用治具。
  2. 【請求項2】 前記治具のセパレータの形状を中心に向
    かって磁石の厚さとほぼ同じ高さで且つ磁石の側面と接
    し、略三角柱状としてなることを特徴とする請求項1記
    載の回転子の製造用治具。
  3. 【請求項3】 前記治具のセパレータの形状を磁石のR
    を付けた側面に両側で接し、略台形の柱形状としてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転子の製造用治具。
  4. 【請求項4】 回転軸を備えた回転子鉄心の外周に同外
    周の曲率と同じ曲面を持つ複数の磁石片を間隙を在して
    接着してなる回転子の製造方法において、回転子の磁石の外周に内接する上、下の環状フレーム
    と、同フレーム間に等間隔に磁石の間隙の位置に各々設
    けた該回転子鉄心の軸方向長さとほぼ同じ寸法の複数の
    柱状フレームと、同柱状フレームの各々の内側から中心
    に向かって突出した複数のセパレータとからなり、前記
    環状フレームと隣接した柱状フレームにより囲まれた開
    口窓を形成し、隣接した該セパレータと前記環状フレー
    ムの内周との間に磁石を収納する磁石空間部を形成し、
    更にセパレータの先端に中心軸に沿って回転子鉄心を挿
    入し得る回転子空間部を形成してなる製造用治具の前記
    磁石空間部 に磁石を装着した後、外周の磁石取り付け部
    分に接着材を塗布した回転子鉄心を回転子空間部に挿入
    し、前記開口窓から磁石を回転子鉄心に押し当てて密着
    させ、接着材の硬化後に前記円筒状の製造用治具を中心
    軸の方向に抜き取るようにしてなることを特徴とする回
    転子の製造方法。
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