JP3052999U - 試料中の生物学的活動を検出する装置 - Google Patents
試料中の生物学的活動を検出する装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 血液の如き試料中の生物学的活動を検出する
装置を提供する。 【解決手段】 光源14により、光が試料バイアル11
へ注入される。検出器15、16が、光源14から約9
0°と約180°離れた2つの位置で各バイアルに配置
され、コンピュータ50により制御されるデマルチプレ
クサ17に接続されている。デマルチプレクサ17のア
ナログ出力信号は前置増幅器18に接続され、その出力
はアナログ/ディジタル・コンバータ19へ送られる。
最後に、アナログ/ディジタル・コンバータ19のディ
ジタル出力信号は、データを記憶する手段を含むコンピ
ュータ50に接続されている。データがこれらの構成に
より反復して記憶され、データが示す検出光の強さにお
ける著しい変化により生物学的活動が示される。
装置を提供する。 【解決手段】 光源14により、光が試料バイアル11
へ注入される。検出器15、16が、光源14から約9
0°と約180°離れた2つの位置で各バイアルに配置
され、コンピュータ50により制御されるデマルチプレ
クサ17に接続されている。デマルチプレクサ17のア
ナログ出力信号は前置増幅器18に接続され、その出力
はアナログ/ディジタル・コンバータ19へ送られる。
最後に、アナログ/ディジタル・コンバータ19のディ
ジタル出力信号は、データを記憶する手段を含むコンピ
ュータ50に接続されている。データがこれらの構成に
より反復して記憶され、データが示す検出光の強さにお
ける著しい変化により生物学的活動が示される。
Description
【0001】
本考案は、光の吸収および散乱を測定することにより、血液の如き試料におけ る生物学的活動を検出するための非侵入性(non−invasive)装置に 関し、特に試料および培地が封止可能な容器内へ装入されて新陳代謝過程が起生 することを可能にする諸条件に露呈されるシステムに関する。
【0002】
通常、患者の体液、特に血液中のバクテリアのような生物学的活性作用物質の 存在は、血液培養バイアル(vial)を用いて決定される。少量の血液が密閉 するゴム隔膜を介して培地を含む無菌のバイアル内へ注入される。このバイアル は、典型的には37℃で培養され、バクテリアの成長について観察される。
【0003】 一般的な視覚的検査は、懸濁液の汚濁度を観察すること、即ち結果として生じ る色の変化を観察することを含む。公知の計器による方法は、バクテリア成長の 新陳代謝副生物である培養瓶の二酸化炭素成分の変化を検出する。二酸化炭素成 分の観察は、放射化学的方法(例えば、BACTEC(登録商標)、Becto n−Dickinson社、米国ニュージャージー州Franklin Lak es)、二酸化炭素のスペクトル線における赤外線吸収法(例えば、NR−BA CTEC(登録商標)Becton−Dickinson社、米国ニュージャー ジー州Franklin Lakes)、あるいはAhnellの米国特許第4 ,152,213号に開示された如き圧力/真空測定法などの当技術において充 分に確立された諸方法によって行うことができる。しかし、これらの方法は全て 、異なるバイアル間の周知の交差汚染問題を結果として生じる侵入性手順を必要 とする。本願の目的において、用語「侵入性」とは、バクテリアの存在を判定す るため試料容器の内部に入れねばならない、例えばプローブを封止バイアル内へ 挿入することを指す。先に述べた最初の2つの方法においては、分析のため頭部 空間のガスを排除しなければならない。真空/圧力測定法の場合は、閉鎖バイア ル内で圧力が測定される間、バイアル頭部空間内の温度変化も生物学的活動とは 関係のない圧力変化を生じる。
【0004】 従って、生物学的および温度が生じる圧力の影響を弁別するため別の頭部空間 温度の測定が必要となる。しかし、非侵入性の頭部空間温度の観察は困難な問題 を生じ、いまだ満足し得る解決法は得られない。更に、ある微生物は高い圧力値 を生じ得るが、他の微生物は比較的低い、あるいは無視し得る圧力値を生じる。 このため、使用される圧力センサは、高い圧力値の安全な測定も可能でありなが ら、圧力の小さな変化の検出を許容するに充分な感度をもたねばならない。これ ら2つの要件はしばしば、使用される圧力センサ技術の種類に従って相反する。 これまで、当技術において既知のシステムのいずれも広範囲のバクテリアの迅速 かつ信頼し得る検出が可能でない。
【0005】
最近、試料バイアル内に置かれた化学的センサを含む非侵入性の方法が開発さ れている。これらのセンサは、色を変化するかあるいは蛍光強さを変化すること により二酸化炭素濃度の変化に応答する。例えば、Thorpe等の「BacT /Alert: an Automated Colormetric Mic robial Dection System」(J.Clin.Microb .、1990年7月、1608〜1612頁)および米国特許第4,945,0 60号参照。これらの技法は、光の強さの測定に基くもので、励起または放出信 号あるいはこれら両方におけるスペクトル除波を必要とする。これは、光源、光 検出器、フィルタあるいはセンサのいずれかが強さの応答を変化させる時間にわ たる経年変化の影響を呈するならば誤差を生じ得ることを意味する。
【0006】 このような強さに基く方法の短所は、変化する二酸化炭素濃度と共に、減衰時 間に対して蛍光を変化させる蛍光センサと組合わせた被変調励起信号を用いるこ とにより克服することができる。このような装置では、光の強さの測定は時間の 測定で置換され、強さの変化および関連するセンサ感度の変動はその動作に何の 影響も持たない。しかし、現在の蛍光減衰時間センサは、非常に高い周波数(典 型的には、約100MHz)で強度変調される高輝度、短波長光源(550nm 以下)を必要とする。このため、例えば、このようなシステムは、音響光変調器 により外部から変調される5−mW緑色HeNeレーザ(543.5nm)を使 用し、その動作は当業者には理解されている。しかし、このようなレーザ/変調 器の組合わせは高価であり、各試料に1つの光源を有する代わりに試料がレーザ に対して移動されることを必要とする。従って、このような計器は、個々の試料 の光源への移送を行う複雑な機構を必然的に有し、各試料毎の連続的な測定間の 時間間隔が比較的長くなる。近い将来に高輝度で短波長半導体ダイオード・レー ザが開発される見込みはない。このため、このような改善システムは実際にはほ とんど入手が困難であろう。
【0007】 従って、本考案の目的は、非侵入性であり、血液培養バイアル内の化学的セン サあるいは如何なる添加物も必要としない、血液の如き試料における生物学的活 動を検出するための装置を提供することによって、上記の従来技術の諸制限を克 服することにある。本考案の別の目的は、高輝度で短波長の光源を必要としない システムの提供にある。本考案の他の目的は、潜在的に非常に高い圧力値に対し て安全であり、頭部空間の温度変化に感応しない装置の提供にある。本考案の更 に他の目的は、簡単かつ廉価であり、そのため各バイアルを連続的に監視するこ とができ、これにより複数の静止状のバイアルを含む診断機器の構成を可能にす るシステムの提供にある。
【0008】
本考案によれば、試料、最も望ましくは培地および血液試料を試料バイアル内 へ導入し、600乃至800nmの範囲内の波長の強い光を試料を含むバイアル 内へ注入し、バイアルから再び出てくる光の強さを測定することにより、上記お よび他の目的が達成される。望ましくは、この強さは少なくとも2つの位置で測 定され、最も望ましくは、光注入領域と反対側のバイアルにおける位置と、この 距離の約半分の第2の位置で測定される。ある実施態様では、光が注入される地 点に略々隣接する位置に後方散乱検出器も設けられる。
【0009】 本考案の装置の第1の望ましい実施態様は、最適の成長条件を許容するため約 37℃の温度を維持する培養器内に配置された培地と血液試料をそれぞれ含む複 数の封止された血液培養バイアルを含む。本装置はまた、コンピュータにより制 御され、かつ少なくとも1つが各バイアルの片側に配置される複数の光源の各々 に対してDC信号を逐次送るマルチプレクサの入力に接続されたDC電源を含む 。望ましい実施態様においては、この光源は発光ダイオードである。
【0010】 約180°と約90°だけ光源の位置から離れた各バイアルにおける2つの位 置には、受取られた電磁放射の強さを測定する大きな面積のフォトダイオード検 出器が配置されている。しかし、この検出器は他の位置に配置することもでき、 それでも本考案により機能する。各フォトダイオード検出器により測定される強 さは、アナログ信号として、これもコンピュータにより制御されるデマルチプレ クサへ送られ、ディジタルの強さ信号を生じるため望ましくはその後増幅されて アナログ/ディジタル・コンバータへ送られる出力を生じる。最後に、このディ ジタル強さ信号がコンピュータへ送られて、強さのデータが記録される。
【0011】 動作において、コンピュータは、第1の光源が励起されるようにマルチプレク サを制御する。次に、このコンピュータは、光源が付勢される時、各バイアルに 配置された2つのフォトダイオード検出器に接続された2つの入力を逐次付勢す るようにデマルチプレクサに指令する。2つの光電流は逐次測定されて、データ がコンピュータのメモリーに記憶される。次に第1のバイアルにおける光源が遮 断され、全ての残るバイアルにおいて同じ手順が反復される。全てのバイアルに 関わる第1のサイクルが完了した後、測定手順が再び開始され、連続的に反復さ れる。
【0012】 本考案の装置の第2の望ましい実施態様においては、フォトダイオードは各バ イアルに配置された2本の光ファイバの光ガイドにより置換される。この光ガイ ドは、他の間隔もまた有効であるが、先に述べた第1の実施態様のフォトダイオ ードの位置と似た第1および第2の位置に、例えば1つの光源に対して90°と 180°に配置される。光ガイドの出力は第1および第2の大きな面積の光電子 倍増管へ送られ、その出力もまたコンピュータに接続される。本実施態様では、 大きな面積の光電子倍増器が並行処理装置として働くため、デマルチプレクサは 不要である。2つの検出器信号間の分離は、2つの同じ信号チャンネル、即ち2 つの光電子倍増器、2つの前置増幅器および2つのアナログ/ディジタル・コン バータを用いることにより行われる。
【0013】 本考案の装置の別の実施態様は、単一光源を、検出器に対して用いられた位置 と似た位置で、即ち望ましくは約90°離れて各バイアルと隣接して配置される ことが望ましい2つの光源で置換される。単一の光検出器が、第1の光源から約 180°、また第2の光源からは90°であることが望ましい如くに配置される 。第1の実施態様に関して先に述べたように、マルチプレクサを用いて光源を逐 次励起し、デマルチプレクサは各フォトダイオード検出器の出力に接続されてい る。この実施態様の利点は、他の実施態様と比して2倍の数の廉価な光源を使用 することにより半分の個数のフォトダイオード検出器を使用することである。
【0014】 本考案の装置の他の実施態様は、2つの光源と、単一の光ファイバの光ガイド とを使用する。この2つの光源は直ぐ前で述べたように配置され、光ガイドはこ れら2つの光源からそれぞれ90°および180°に配置されることが望ましい 。
【0015】
バクテリアの成長過程の如き血液培地中の生物学的活動が培地中に導入された 光の再び出てくる強さの変化を結果として生じることが判った。従って、バクテ リアの成長の如き生物学的活動は、再出現する光の強さを監視することにより検 出することができる。バイアル毎の光電流の測定が比較的迅速に行うことができ るので、各バイアルの頻繁な測定が可能であり、このことは望ましくは好都合の 短いバクテリア検出時間を許容するに必要な条件である。
【0016】 本考案の原理および概念を具体化した検出装置の第1の実施形態が、図1に略 図的に示される。この装置は、隔膜で封止されることが望ましくかつ培地と血液 の混合物を保有する複数の試料バイアル11を有することが望ましい。DC電源 12が、コンピュータ50により制御されるマルチプレクサ13の入力に接続さ れている。マルチプレクサ13は、各バイアル11の片側に配置された光源14 へDC信号を送る。光源14から約90°と約180°離れた2つの位置で、検 出器15、16が各バイアル11上に配置されている。検出器15、16は、大 きな面積のフォトダイオードからなることが望ましく、これもマルチプレクサ1 3と同じコンピュータ50により制御されるデマルチプレクサ17に接続されて いる。デマルチプレクサ17のアナログ出力信号は前置増幅器18に接続され、 その出力はアナログ/ディジタル・コンバータ19へ送られる。最後に、アナロ グ/ディジタル・コンバータ19のディジタル出力信号は、データを記憶する手 段を含むコンピュータ50に接続されている。当業者は、上記の構成要素の選択 に関与する動作およびパラメータは周知である。
【0017】 動作において、コンピュータ50は、第1の光源14がターンオンされるよう にマルチプレクサ13を制御する。次に、逐次動作モードで、第1の光源14が ターンオンされる位置と対応する第1のバイアル11に配置された2個のフォト ダイオード15、16に接続された2つの入力を付勢するように、コンピュータ 50はデマルチプレクサ17に指令する。2つの光電流が逐次測定され、データ は増幅されディジタル形態に変換された後にコンピュータ50のメモリーに記憶 される。次に、第1の光源14がターンオフされ、各光源14を逐次付勢するこ とにより同じ手順が残る全てのバイアル11でステップバイステップで反復され る。全てのバイアル11に関わる第1のサイクルが完了した後、この手順は再び 開始され、連続的に反復される。
【0018】 このように、本考案の本実施形態ならびに以下に記述する実施形態は、バクテ リアが検出されつつある間各バイアル11を静止状態に維持することを許容する 。更に、先に述べたように、複数の試料が逐次検査されこのサイクルが反復され るので、検出時間は非常に正確である。5つの試料バイアル11が示されるが、 本考案は一度に数百個の試料バイアル11を処理できることが判るであろう。現 在では、本考案の望ましい実施態様は一度に240個のバイアルを試験すること ができる。
【0019】 本考案の装置の第2の実施態様が図2に示される。本例においては、2個の光 ファイバの光ガイド21、31が、図1に示した2個のフォトダイオード検出器 15、16の代わりに、送られた光を受取るように各バイアル11に配置されて いる。光ガイド21の位置は、先に述べた第1の実施形態におけるフォトダイオ ード15、16と同じであること、即ち、光源14から90°および180°に 配置されることが望ましい。180°の光ガイド21の全てが第1の大面積光電 子倍増器22へ指向され、この光電子倍増器22の出力は第1の前置増幅器18 と第1のアナログ/ディジタル・コンバータ19を介してコンピュータ50に接 続されている。90°の全ての光ガイド31は第2の大面積光電子倍増器24に 指向され、この光電子倍増器24の出力は第2の前置増幅器28と第2のアナロ グ/ディジタル・コンバータ29を介してコンピュータ50に接続されている。 最後に、光電子倍増器22、24の各々はそれ自体の高電圧電源23、25に接 続されている。両方の高電圧電源23、25は、コンピュータ50により個々に 制御される。使用される特定の血液培地に応じて、90°光ファイバ・チャンネ ルおよび180°光ファイバ・チャンネルにおける光の強さは全く異なり得る。 従って、第1および第2の光電子倍増器22および24の両者における利得が、 高電圧を個々に制御することにより特定の光の強さに調整するできることが望ま しい。この調整は、光電子倍増器における光電流の飽和状態の人為的な影響を防 止するため必要である。本考案の幾つかの実施形態においては、増幅された出力 光電流が常に同じレベルに保持されるように電圧を制御することが望ましい。こ の場合、結果として得るコンピュータ制御された高電圧は、受取った光の強さを 示すシステムの出力信号である。一方、これは、出力電流が妥当な低い値、例え ば100μAで安定化されるならば、如何なる光電流飽和効果も阻止する。他方 、コンピュータ制御された光電子倍増器の高電圧は光の強さに対数的に関連する 。極端に強い光の強さでは、コンピュータはpmt高電圧を低下させる。光電子 倍増器の利得は、変化する高電圧と共に迅速に変化するため、光の強さの増加に おける大きさの数桁に対して補償するために比較的小さな電圧低下、例えば10 0Vが要求されるに過ぎない。従って、本システムは、優れたダイナミック・レ ンジを呈し、高いあるいは低い光出力レベルでの血液培養バイアルはこれ以上の 調整の必要もなく監視することができる。
【0020】 当業者は、光ファイバの光ガイド21、31が、再出現光を受取り、これを光 ガイドから受取った信号を光強さに比例するアナログ信号に変換する光電子倍増 器22、24へ送るよう作用することを知るであろう。フォトダイオード検出器 15、16がアナログ信号を直接生じるため、図2に示された光電子倍増器22 、24ではなくデマルチプレクサ17が用いられることを除いて、上記の機能も また先に述べたフォトダイオード検出器15、16により達成される。このため 、本実施形態では、一時に唯1つの光源14が動作し、かつ大面積光電子倍増器 22、24が並行処理装置として働く故に、図1に示されたデマルチプレクサ1 7は不必要である。本実施形態では、光強さデータが生じるバイアル11を識別 する情報がコンピュータ50に存在する。光ガイド21、31の2つの位置間の 分離は、2つの同じ信号チャンネル、即ち、2個の光電子倍増器22、24、2 個の前置増幅器18、28、および2個のアナログ/ディジタル・コンバータ1 9、29を用いることにより確立され維持される。
【0021】 次に図3には、本考案の装置の第3の実施形態が示されている。この実施形態 では、2個の光源14、24が各バイアル11に対して配置されている。第1の 光源14は、第1の位置に置かれてマルチプレクサ13に接続され、このマルチ プレクサ13は再び図1および図2に関して先に述べた如く制御するため電源1 2およびコンピュータ50に接続されている。しかし、図3に示される実施形態 においては、第2の光源24も各バイアル11に対して配置される。図示の如く 、この第2の光源24は、最も望ましくは第1の光源14の位置から約90°に 位置され、これもマルチプレクサ13により制御される。単一のフォトダイオー ド検出器16が、図1に関して先に述べたように、第1の光源14から望ましく は180°の位置に配置される。しかし、図3の実施形態では、単一の検出器1 6が各バイアル11に対して設けられるため、バイアル11当たり単一の検出器 出力がデマルチプレクサ17に対して送られ、このデマルチプレクサ17もまた コンピュータ50により制御される。図1に関して先に述べたように、デマルチ プレクサ17は、各バイアル11から再出現する光の強さを示す単一のアナログ 出力を生じる。この出力は、前置増幅器18により増幅され、次いでこれがコン ピュータ50に記憶される前に、アナログ/ディジタル・コンバータ19により ディジタル信号に変換される。図3に示される実施形態は、図1の実施形態によ る場合のように、光源から望ましくは90°および180°隔てられた地点にお ける再出現光の強さの決定を可能にする。しかし、図3の実施形態は、2個の光 源14、24と唯1つのフォトダイオード検出器16が必要であるため更に廉価 となる。現在では、望ましいフォトダイオード検出器16は、以下に述べる望ま しい光源14よりも著しく高価である。このため、図3の実施形態は、半分の数 のフォトダイオードで済むため安く構成される。これらの節減は、一時に数百個 の試料バイアルを処理するように構成される本考案の実施形態に比して特に著し い。
【0022】 本考案の別の実施形態は、図3に示されるように2個の光源が各バイアルに対 して配置されるデバイスを含むが、フォトダイオード検出器は図2に示される1 80°光ガイドであることが望ましい単一の光ファイバ・光ガイドにより置換さ れる。図2に関して先に述べたように、本例においては光電子倍増器および付随 する電源が出力信号の生成のため必要とされるが、唯1つのチャンネルが必要で ある。光電子倍増器からの出力信号は、図2の実施形態の場合のように、コンピ ュータに記憶される前に増幅され、ディジタル化される。
【0023】 これらの実施形態のいずれでも、1つの望ましい光源14が、670nmの波 長で発光するMitsubishi Cable Industries社のモ デルDLZ1−RN30高輝度赤色LEDランプの如き発光ダイオードを含む。 しかし、本考案の本実施形態は、約600乃至800nm間の波長で電磁放射を 放出する光源を用いて動作し得る。他の類似形式のフォトダイオードも使用でき るが、1つの望ましい大面積フォトダイオード15、16は、10mm×10m mの感応面積を持つHamamatsu社のモデルS1227−1010BRセ ラミック・ケース・シリコン・フォトダイオードである。図2に示された実施形 態では、Hamamatsu社モデルR1513ヘッド・オン形式の如き大面積 光電子倍増器が望ましいデバイスの一例であるが、この場合も同じ機能を実施す る他の光電子倍増管または電子倍増器デバイスも使用可能である。また、これら の実施形態では、光ファイバの光ガイド21、31は、Edmund Scie ntific社により提供されるジャケット付き光学用の光ガイド、タイプF2 550の如き低コストのプラスチック製品、あるいは他の用途で広く使用可能な 類似のファイバであることが望ましい。いずれの実施形態においても、他の多く の形式の試料容器も使用可能であるが、全てが米国メリーランド州Sparks のBecton Dickinson Diagnostic Instrum ent Systemsにより供給される、血液培養バイアル11は標準的なB ACTEC(登録商標)バイアルの如き周知の形式のものであり、標準的なBA CTEC(登録商標)好気性あるいは嫌気性培地を含む。
【0024】 本考案は、光が培地に進入すると、光子が、散乱されると共に吸収されて、エ ミッタと検出器間の直線距離より通常大きい経路長に沿って移動する原理を用い て動作する。当業者には既知のように、光散乱測定法は、過去において尿の如き 体液中の生物学的活動の検出のため用いられてきた。しかし、尿中では、主たる プロセスは散乱であり、吸収はほとんど無視され得る。更に、尿の如き体液にお ける散乱中心の体積密度は比較的低く、吸収の影響を勘案することができる。従 って、単一事象の散乱が支配的で、移動する光子の経路長を外部の散乱角度の関 数として述べることができる。しかし、本考案が使用可能である血液培養物(c ultures)および他の液体中では、全く異なる状況が存在する。ほとんど の場合、光の吸収は非常に高く、そのため最初は出てくる光が存在しないように 見える。このような高い吸収度のため、血液培養物中の光の散乱は従来技術では 微生物の検出のために使用されなかった。更に、血液培養物における散乱の中心 の体積密度もまた比較的大きい。従って、大半の光子は多重散乱を経て、経路長 の複雑な組に沿って移動する。その結果、血液培養物から再び出てくる光の特性 は、尿の場合と同様に外部の散乱角度によって特徴付けることができない。その 代わり、血液培養物から再び出てくる光は、光が導入された光注入位置に対して 光が出てくる射出位置の相対位置に主として依存する。
【0025】 このため、血液培養物の如き培地に対する光の注入後、一部の光子は培地に進 入し、直ちに散乱されて出てくる。他の光子は、表面に達して出てくるやや前に 試料の中を移動する。その結果、培地内の光子の経路長は個々のものとして述べ ることはできないが、その代わり、個々の光子の経路長の分布となる。従って、 再び出てくる光の強さの測定においては、単一の光子あるいは複数の光子に対し て、脱出(escape)の確率関数が得られる。当業者には周知のように、脱 出の確率は、散乱係数μSおよび吸収係数μAの双方に依存する。生物学的活動が μSあるいはμA、あるいはその両方に影響を及ぼすならば、散乱および吸収する 培地中のこのような生物学的活動の検出が可能であると予測されよう。光子の検 出の感度が光源および検出器の幾何学的配置に非常に依存することが判った。
【0026】 先に述べた装置において再び出てくる光を収集するフォトダイオード15、1 6、または光ファイバの光ガイド21、31に対する最適位置を決定するために 、半無限の散乱および吸収培地に対する光の注入および射出間の距離rにおける 反射率R(r)を表わす式が用いられる。この式は、光力学的治療の間生体組織 内の光増感剤濃度の非侵入性測定のための定量反射率分光法と関連して展開され てきた。参考のため本文に援用されるM.S.Patterson等の「Pho todynamic Therapy: Mechanisms」(SPIE、 第1065巻、1989年、115〜122頁)を参照されたい。反射率R(r )は下式により与えられる。即ち、
【数1】 但し、
【数2】
【数3】 および
【数4】 式(3)において、μS′は粒子に対する付角散乱挙動を示す異方性係数gを 勘案した低減散乱係数である。大きな距離、即ち、r2>>z0 2に対しては、式 (1)は下記の形に表わすことができる。即ち、
【数5】 また、後方散乱の場合、即ち、r=0の場合は、下式を得る。即ち、
【数6】 吸収感度SAは、下記の如く定義することができる。即ち、
【数7】 また、散乱感度SSは、下記の如く定義することができる。即ち、
【数8】 従って、式(5)および(7)を用いて、光注入域からの大きな距離における 吸収感度は下記の通り。即ち、
【数9】 式(6)および(7)を用いて、後方散乱モードにおける吸収感度は、下記の 通り。即ち、
【数10】 典型的な血液培養物の場合は、z0は1mm以下のオーダーである。従って、 式(9)および(10)の比較は、光注入位置と射出位置間の大きな距離を用い ることにより、吸収感度を著しく改善できることを示す。
【0027】 式(5)および(8)を用い、z0=1/μ′Sを勘案すれば、光注入域からの 大きな距離における散乱感度を計算することができる。即ち、
【数11】 吸収感度を表わす式(9)とは対照的に、式(11)は一定項1を含み、これ が散乱感度が後方散乱モードで非常に小さくなることを阻止する。SS(r=0 )の計算は、散乱の挙動における変化を後方散乱モードにおいても感度を監視で きることを示す。
【0028】 SAおよびSSが異なる状態で光注入位置と射出位置間の距離に依存するので、 血液培地中の吸収と散乱の影響を分離することが可能である。これは、1つの計 器内の検出と部分的識別を組合わせる機会を提供する。
【0029】 図4において、本考案、および米国メリーランド州SparksのBecto n Dickinson Diagnostic Instrument Sy stems社製の標準的なBACTEC(登録商標)26A好気性媒体を含み、 かつ5mlの血液を含むが微生物を含まない標準的なBACTEC(登録商標) バイアルにより作られた装置において得られる光の強さと時間の関係が示される 。明らかなように、再び出てくる光の強さは、最初の2時間以内のある初期的適 合過程を通過した後時間にわたり略々一定である。比較のため、この関係と本文 に示した他の全ては、注入位置に密接して取付けられた別の光検出器により測定 される後方散乱信号を含む。
【0030】 図5および図6は、先に述べたBACTEC(登録商標)26A好気性培体を 含み、かつ5mlの血液および50乃至100cfu/バイアルの濃度で培養さ れた各図に示される種(species)を表わす微生物株を含むBACTEC (登録商標)バイアルを用いて、本考案により作られた装置において得られたプ ロットを示す。これらのプロットは、最も大きな距離における検出器がバクテリ アの成長に対して最も敏感に応答することを示す。90°および180°の強さ の値が、図4に示した基準(control)の場合におけるように、数時間は 比較的一定の状態であることが判る。しかし、図5に示されるS.pneumo niaeと図6に示されるE.coliの両者では、強さのレベルにおける著し い下降が最終的に検出される。先に述べたように、この下降は180°検出器に おいて最も大きく、90°検出器の場合に比較的小さい。しかし、エミッタから 約0°変位される後方散乱強さの測定の場合でも検出可能な偏向が生じることが 判る。これらの関係グラフは、強さにおける著しい変化が生じる時バクテリアが 検出されることを示す。この変化の相対的大きさは、エミッタと検出器間の幾何 形状(geometry)と関連する。このため、1つのエミッタと1つの検出 器を用いた本考案の有効な実施形態を構成することが可能である。例えば、図1 に示した装置は、90°検出器15が外されることを除いて構成することができ る。同様に、図2の実施形態は、90°の光ファイバ31およびその関連する光 電子倍増器24、その前置増幅器28、A/Dコンバータ29および電源25を 省いて構成することができる。いずれの場合も、本考案によるバクテリアの成長 を検出できる装置が提供される。しかし、以下に述べる理由により、2個の検出 器、例えば90°および180°検出器からの相対データが、検出されるバクテ リアの種類を分類するため使用できる有効データを提供し得る故に、このような 簡素化された実施形態は本考案の最も望ましい実施形態ではない。
【0031】 このため、図7において、5mlの血液を含むが微生物を含まない米国メリー ランド州SparksのBecton Dickinson Diagnost ic Instrument Systems社製のBACTEC(登録商標) Lytic嫌気性媒体を含む標準的なBACTEC(登録商標)バイアルを用い て、本考案により作られた装置を用いて得られたプロットが示されている。図4 乃至図6に示したデータの収集において使用される好気性媒体におけると同様に 、再び出てくる光は、最初の数時間内にある初期適合プロセスを通った後時間に わたってやや一定である。しかし、Lytic嫌気性媒体と、5mlの血液およ び50乃至100cfu/バイアルの濃度で培養された表示種とを表わす微生物 株を含むバイアルを用いて本考案により作られた装置で得られたプロットである 図8、図9に示されるように、バクテリアの存在は再び強さの鋭い変化に反映さ れる。これらのプロットもまた、最大距離180°における検出器が最も大きな 変化を呈するが、90°の距離の約70%(0.707)における検出器もまた バクテリアの成長に対して非常に敏感に応答することを示し、0°の後方散乱検 出器ははるかに小さいにも拘わらず検出可能な応答を示すことを示している。
【0032】 図5および図6に示されるプロットと異なり、図8および図9に示されるプロ ットが、180°検出器即ち後方散乱検出器のそれとは略々対称的に反対である 90°検出器に対する強さカーブを示すことに注意すべきである。しかし、重要 な結果は、180°あるいは90°の検出器のいずれの場合も、強さの大きな変 化が生じたことである。図8、図9に示されるデータは正規化され、これにより 図5および図6のプロットに図形的に似たプロットを生じる。先に述べたように 、90°と180°のカーブ間の変化は、試料におけるバクテリアを識別するか あるいは少なくとも分類するために使用することができる。90°および180 °以外のスペーシングを選択しても、同様な結果が得られることになる。
【0033】 従って、図4乃至図9におけるプロットは、バクテリアの成長プロセスの如き 血液培地中の生物学的活動の結果再び出てくる光の強さにおける変化を生じるこ とを示す。従って、バクテリアの成長の如き生物学的活動は、このような再び出 てくる光の強さを監視することにより検出することができる。バイアル毎の光電 流の測定が比較的早く行うことができるため、各バイアル毎に非常に頻繁な測定 が可能である。このため、短いバクテリア検出時間が可能となる。光の注入点か らの異なる距離に配置された検出器が異なる状態で応答するので、これら検出器 もまた微生物の部分的な識別を行うため利用される。
【0034】 部分的な識別に関しては、データが本考案を用いて集められるため、ユーザが バクテリアの存在を識別するとともにバクテリアの種類を特徴付けることを可能 にする知識ベースが確立されることになる。本考案のこの後者の特徴は、適正な 経験を有する者が例示されたものと似たプロットを「読取る」点で非常に定性的 である。しかし、本考案は、メモリーに記憶された異なる種類の特徴プロットを 有するコンピュータを提供することにより、複数の試料からのバクテリアを現在 のバクテリアの種類によって自動的に分類することを可能にする形態のデータを 提供することになる。
【0035】 当業者には、本考案が容易に応用されあるいは修正される概念を開示すること が容易に理解されよう。例えば、バクテリアの活動が監視される試料は、血液以 外の液体を有してもよく、また必ずしも培地を含まなくてもよい。先に詳細に述 べた特定の実施形態は、本考案を例示する目的のため提示され限度的なものでは ない。従って、本考案の範囲の決定するには頭書の実用新案登録の範囲を参照さ れたい。
【図1】試料バイアル毎に2個のフォトダイオード検出
器と1個の光源とを使用する本考案により作られた試料
における生物学的活動を検出する装置を示す概略図であ
る。
器と1個の光源とを使用する本考案により作られた試料
における生物学的活動を検出する装置を示す概略図であ
る。
【図2】各試料バイアルに2個の光ファイバの光ガイド
検出器を使用する本考案の装置の別の実施形態を示す概
略図である。
検出器を使用する本考案の装置の別の実施形態を示す概
略図である。
【図3】2個の光源および1個のフォトダイオード検出
器が使用されることを除いて、図1の装置と類似する本
考案の装置の別の実施形態を示す概略図である。
器が使用されることを除いて、図1の装置と類似する本
考案の装置の別の実施形態を示す概略図である。
【図4】本考案により作られた装置と、好気性媒体およ
び血液を含むが微生物は含まない試料バイアルとを用い
て得られたプロット図である。
び血液を含むが微生物は含まない試料バイアルとを用い
て得られたプロット図である。
【図5】バイアルが約50乃至100cfu/バイアル
の濃度で培養された1つの微生物株を含む場合の図4に
関して述べたようにして得られたプロット図である。
の濃度で培養された1つの微生物株を含む場合の図4に
関して述べたようにして得られたプロット図である。
【図6】バイアルが約50乃至100cfu/バイアル
の濃度で培養された別の微生物株を含む場合の図4に関
して述べたようにして得られたプロット図である。
の濃度で培養された別の微生物株を含む場合の図4に関
して述べたようにして得られたプロット図である。
【図7】本考案により作られた装置と、嫌気性媒体およ
び血液を含むが微生物は含まない試料バイアルとを用い
て得られたプロット図である。
び血液を含むが微生物は含まない試料バイアルとを用い
て得られたプロット図である。
【図8】バイアルが約50乃至100cfu/バイアル
の濃度で培養された微生物株を含む場合の図7に関して
述べたようにして得られ、かつ正規化されたプロット図
である。
の濃度で培養された微生物株を含む場合の図7に関して
述べたようにして得られ、かつ正規化されたプロット図
である。
【図9】バイアルが約50乃至100cfu/バイアル
の濃度で培養された別の微生物株を含む場合の図7に関
して述べたようにして得られ、かつ正規化されたプロッ
ト図である。
の濃度で培養された別の微生物株を含む場合の図7に関
して述べたようにして得られ、かつ正規化されたプロッ
ト図である。
11 試料バイアル 12 DC電源 13 マルチプレクサ 14 光源 15 フォトダイオード検出器 16 フォトダイオード検出器 17 デマルチプレクサ 18 前置増幅器 19 アナログ/ディジタル・コンバータ 21 光ガイド(光ファイバ) 22 第1の大面積光電子倍増器 23 高電圧電源 24 光電子倍増器 25 高電圧電源 28 第2の前置増幅器 29 第2のアナログ/ディジタル・コンバータ 31 光ガイド(光ファイバ) 50 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)考案者 ポール・ジー・グラッドニック アメリカ合衆国メリーランド州21152,ボ ルティモア,ローランド・アベニュー 4330 (72)考案者 ドロレス・エム・バーガー アメリカ合衆国メリーランド州21212,ボ ルティモア,ダートマス・グレン・ウェイ 1014
Claims (9)
- 【請求項1】 容器内に保持された吸収性試料中の生物
学的活動を検出する装置において、 前記容器の壁に配置され第1の電磁放射を前記容器の壁
に位置する第1の地点における前記容器内の前記吸収性
試料へ注入する光源と、 前記容器の壁に配置され前記容器の壁に位置する第2の
地点で再び出てくる第1の電磁放射の第1の放射の強さ
値を測定する検出器と、 前記光源と前記検出器とを反復的に付勢してある期間に
わたり前記第1の放射の強さ値を測定させるコントロー
ラと、 前記第1の放射の強さ値を記録するコンピュータと、を
備え、 これにより、生物学的活動が前記の記録された第1の放
射の強さ値における著しい変化により示されることを特
徴とする装置。 - 【請求項2】 複数の試料に隣接して配置された複数の
光源の各々を逐次付勢するマルチプレクサを更に設け、 前記検出器が、 前記試料から再び出てくる電磁放射を収集する光ガイド
と、 前記電磁放射を強さ値に変換する光電子倍増器であっ
て、前記光ガイドに接続された光電子倍増器とを含むこ
とを特徴とする請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記複数の容器の各々に位置する第3の
地点における電磁放射の強さ値を測定する第2の検出器
を更に設け、 前記第2の検出器が、 前記第3の地点における試料から再び出てくる電磁放射
を収集する第2の光ガイドと、 前記電磁放射を強さ値に変換する第2の光電子倍増器で
あって、前記第2の光ガイドに接続された第2の光電子
倍増器とを含むことを特徴とする請求項2記載の装置。 - 【請求項4】 前記光源が約600乃至800nm間の
波長の光を放出することを特徴とする請求項1記載の装
置。 - 【請求項5】 前記容器の壁に配置され第2の電磁放射
を前記容器の壁に位置し且つ前記第1の地点とは異なる
第4の地点における前記容器内の前記吸収性試料へ注入
する第2の光源を更に設け、 前記検出器は、前記第2の地点で再び出てくる前記第2
の電磁放射の第1の放射の強さ値を測定し、 前記コントローラは、前記第2の光源と前記検出器とを
反復的に付勢してある期間にわたり前記第2の電磁放射
の前記第1の放射の強さ値を測定させ、 前記コンピュータは、前記第2の電磁放射の前記第1の
放射の強さ値を記録し、且つ前記第1の電磁放射の前記
第1の放射の強さ値を前記第2の電磁放射の前記第1の
放射の強さ値と比較することにより、前記試料中の微生
物を部分的に識別することを特徴とする請求項1記載の
装置。 - 【請求項6】 前記光源と前記検出器とはほぼ直線上に
配置され、前記第2の光源と前記検出器とはほぼ直角に
配置されることを特徴とする請求項5記載の装置。 - 【請求項7】 前記容器の壁に配置され、前記容器の壁
に位置し且つ前記第2の地点と異なる第5の地点で再び
出てくる前記第1の電磁放射の第2の放射の強さ値を測
定する第2の検出器を更に設け、 前記コントローラは、前記光源と前記第2の検出器とを
反復的に付勢してある期間にわたり前記第1の電磁放射
の第2の放射の強さ値を測定させ、 前記コンピュータは、前記第1の電磁放射の前記第2の
放射の強さ値を記録し、且つ前記第1の電磁放射の前記
第1の放射の強さ値を前記第1の電磁放射の前記第2の
放射の強さ値と比較することにより、前記試料中の微生
物を部分的に識別することを特徴とする請求項1記載の
装置。 - 【請求項8】 前記光源と前記検出器とはほぼ直線上に
配置され、前記光源と前記第2の検出器とはほぼ直角に
配置されることを特徴とする請求項7記載の装置。 - 【請求項9】 複数の光源に対して電力源を多重化する
マルチプレクサであって、前記複数の光源の少なくとも
1つが複数の容器の1つの壁に配置され、各容器が複数
の吸収性試料の1つを含む、マルチプレクサと、 出力信号を生じるため前記複数の容器の各々内の試料と
対応する第1の放射の強さ値をデマルチプレックスする
デマルチプレクサとを更に設けることを特徴とする請求
項1記載の装置。
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US874324 | 1992-04-24 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5098029A Pending JPH0650893A (ja) | 1992-04-24 | 1993-04-23 | 試料中の生物学的活動を検出する方法および装置 |
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JP (2) | JPH0650893A (ja) |
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