JP3052943U

JP3052943U - 用品飾りボード

Info

Publication number: JP3052943U
Application number: JP1997011606U
Authority: JP
Inventors: 盛造藤村
Original assignee: 株式会社デザインオフィスエフアンドエフ
Priority date: 1997-12-18
Filing date: 1997-12-18
Publication date: 1998-10-13
Anticipated expiration: 2003-12-18

Abstract

(57)【要約】【課題】ネクタイの展示を支援し、かつ、元に戻すと
きに整理し易いようにした用品飾りボードを提供する。【解決手段】ネクタイａを展示するための幅広の面ｂ
と幅狭の面ｃとを交互に連続して断面のこぎり歯状のプ
レート１（ボード２）を形成した。幅広の面ｂにネクタ
イａを載せることによって、色、柄の雰囲気が分かり易
く、段差により隣のネクタイａとの絡みを防止する。ネ
クタイａを取り出したときは、元の位置に戻すだけで良
く整理が簡単である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

デパートの用品売り場では品数を揃え、お客の要望に添うように類似した品物を並べて展示することが多い。本考案は、布製品を対象として形状が類似したものを並べるのに便利な用品飾りボードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、紳士服売り場では、スーツ等は１つ１つハンガーに掛け、パイプに複数吊されている。スーツに添えられるネクタイはマネキンに装着され、着用したときの雰囲気が確認できるようになっている。また、何本かのネクタイは首部分だけの人形に装着して展示されている。しかしながら、その他のネクタイは隙間なく載置されているのが実情であり、例えば、２つ折のネクタイをネクタイ用ハンガーでパイプに吊したり、巻き状にして箱に入れて陳列したり、４つ折をそのままケース棚に並べたりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、展示したネクタイはお客が手にしたり、試着したりするが、返却するときはケース棚に無造作に載せるだけである。したがって、従業員が展示用に整えて配置しなければならず、しかも、布製品のため見栄え良く折りたたむ技術も要されるものである。一方、ネクタイをハンガーで吊すタイプのものでは、柔らかい布地で造られたネクタイは先端形状の維持が難しく、適した展示とは言えないものである。このほかにも、透明シートで包装したワイシャツを多数、ワゴンに縦に差し込んで配置したときには、ワイシャツを上に引き抜けば柄やデザインが分かるが、回数が多くなると元に戻すときに差し込みにくくなる。また、あとで従業員が元に戻すときにも、整然と配置することに時間、労力を費やすことになる。

【０００４】本考案は、布製品の展示を支援し、かつ、布製品を整理し易い用品飾りボードを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、請求項１記載の考案は、布製品を展示するための幅広の面と幅狭の面とを交互に連続して断面のこぎり歯状のプレートを形成したことを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の考案は、平板プレートの表面をのこぎり歯状に形成し、一定傾斜側に布製品を添えるようにしたことを特徴とする。

【０００７】請求項３記載の考案は、請求項１または請求項２においてプレートが型紙または木製であることを特徴とする。

【０００８】請求項４記載の考案は、請求項１または請求項２において、プレートが合成樹脂製であることを特徴とする。

【０００９】請求項５記載の考案は、請求項４において、プレートがポリプロピレン、スチレンまたはスチロール等で成形したことを特徴とする。

【００１０】請求項６記載の考案は、請求項１または請求項２において、プレートの幅広の面に添って該幅広の面に布製品を載置できるようにしたことを特徴とする。

【００１１】請求項７記載の考案は、請求項１または請求項２において、プレートを起立させ、幅広の面に添って該幅広の面に布製品を垂下できるようにしたことを特徴とする。

【００１２】請求項８記載の考案は、請求項１または請求項２において、プレートを収容箱に収容し、該収容箱のプレートに布製品を載置するようにしたことを特徴とする。

【００１３】請求項９記載の考案は、請求項１または請求項２において、プレートの両側を側板で支持し、該プレートを複数段設けて布製品を載置するようにしたことを特徴とする。

【００１４】請求項１０記載の考案は、請求項１，２，および請求項６ないし９において、布製品がネクタイであることを特徴とする。

【００１５】請求項１１記載の考案は、請求項１ないし請求項９において、プレートに防臭または防虫剤が含まれていることを特徴とする。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。まず、ネクタイ（布製品）を展示するためのボードは、図１に示すようにネクタイａ（図７参照）と同じ位の幅広の面ｂと仕切り用段差を形成させる幅狭の面ｃとを交互に連続して、図２に示すように断面のこぎり歯状のプレート１を形成させたものである。ボード２の端部はネクタイａの厚みを考慮した厚み代３となっている。プレート１の材質は型紙または木製、金属製あるいは合成樹脂製であり、例えば、ポリプロピレン、スチレンまたはスチロール等で成形したものである。なお、防臭、防虫効果のある薬剤を含ませたものでも良い。また、平板プレートの表面をのこぎり歯状に形成し、一定傾斜側にネクタイ（布製品）を添えるようにしたボードであっても良いが、以下、図１、図２に示すボード２について説明する。

【００１７】ボード２の幅広の面ｂにネクタイａを載置した場合に、図３、図４に示すように、前開き箱４または箱５の中にボード２を収容することにより、展示や移動を容易にさせることができる。また、売り場面積が広い場合、図５、図６に示すように、ボード２または箱５（４）をテーブル６に整然と並べることもでき、客とのやり取りにおいてネクタイａの扱いが容易になる。

【００１８】図７に示すように、ボード２にネクタイａを載せるとき、ボード２の幅広の面ｂに添ってネクタイａを置くので、幅狭の面ｃにネクタイａの縁部が当接するようになる。このため、隣り合ったネクタイａは絡み合うことも隠れることもない。

【００１９】図８に示すボード２は台座７にプレート１の端部を埋め込んで起立させ、幅広の面ｂに添ってネクタイａを掛けるようにしたものである。この場合は、折部（ｂｃ間段差）によってネクタイａの横ずれがないので、また、掛ける位置が決められるので、試着回数が多く、何度もボード２から取り外しても元に戻す箇所が分かるので雑然とすることがなく、従業員の整理作業が簡単になる。

【００２０】また、売り場面積が狭く品数が多い場合には、図９に示すように、プレート１の両側を側板８で支持し、プレート１を複数段設けてネクタイａを載置するのが良い。

【００２１】このほか、図１０に示すように、ワゴン９の中にボード２を設置し、ワイシャツ１０の上部がそれぞれ見えるようにして、大きさ、柄を確認し易くさせるようにしても良い。この場合、ワイシャツ１０がボード２によって横滑りしないので扱い易いものである。また、ボード２を利用するものとしてネクタイａを例にして説明したが、ハンカチ、マフラーのようなものでも良い。また、ボード２の色は布製品の映える色を選ぶようにする。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成したものであり、布製品を多数展示する上で、のこぎり歯状プレートによって整然と配置され、色、柄の雰囲気が分かり易く、しかも、プレートから布製品を外して元に戻すとき、何の労力もなしに決められた位置に戻すだけで整理が行えるというものである。また、布製品をネクタイとしたとき、幅広の面になじみ搬送、展示が簡単になる。また、展示会場等ではプレートに薬剤を含ませるので、ネクタイに直に薬剤が触れず、製品を保護することができる。

【提出日】平成１０年４月２７日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】請求項１０記載の考案は、請求項１，２，６，７，８，９のいずれ
かにおいて、布製品がネクタイであることを特徴とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による用品飾りボードの斜視図である。

【図２】図１に示す用品飾りボードの側面図である。

【図３】図１に示す用品飾りボードを前開きの箱に入れ
た状態を示す斜視図である。

【図４】図１に示す用品飾りボードを箱に入れた状態を
示す斜視図である。

【図５】図１に示す用品飾りボードをテーブルに載置し
た状態を示す斜視図である。

【図６】図１に示す用品飾りボードを箱に入れテーブル
に載置した状態を示す斜視図である。

【図７】図１に示す用品飾りボードにネクタイを並べた
状態を示す斜視図である。

【図８】図１に示す用品飾りボードを起立させ、ネクタ
イを並べた状態を示す斜視図である。

【図９】図１に示す用品飾りボードを上下に配置した状
態を示す斜視図である。

【図１０】図１に示す用品飾りボードをワイシャツの展
示に利用した状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１プレート４，５収容箱８側板ａ布製品ｂ幅広の面ｃ幅狭の面

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年４月２７日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１０

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】布製品を展示するための幅広の面と幅狭
の面とを交互に連続して断面のこぎり歯状のプレートを
形成したことを特徴とする用品飾りボード。
【請求項２】平板プレートの表面をのこぎり歯状に形
成し、一定傾斜側に布製品を添えるようにしたことを特
徴とする用品飾りボード
【請求項３】プレートが型紙または木製であることを
特徴とする請求項１または請求項２記載の用品飾りボー
ド。
【請求項４】プレートが合成樹脂製であることを特徴
とする請求項１または請求項２記載の用品飾りボード。
【請求項５】プレートがポリプロピレン、スチレンま
たはスチロール等で成形したことを特徴とする請求項４
記載の用品飾りボード。
【請求項６】プレートの幅広の面に添って該幅広の面
に布製品を載置できるようにしたことを特徴とする請求
項１または請求項２記載の用品飾りボード。
【請求項７】プレートを起立させ、幅広の面に添って
該幅広の面に布製品を垂下できるようにしたことを特徴
とする請求項１または請求項２記載の用品飾りボード。
【請求項８】プレートを収容箱に収容し、該収容箱の
プレートに布製品を載置するようにしたことを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の用品飾りボード。
【請求項９】プレートの両側を側板で支持し、該プレ
ートを複数段設けて布製品を載置するようにしたことを
特徴とする請求項１または請求項２記載の用品飾りボー
ド。
【請求項１０】布製品がネクタイであることを特徴と
する請求項１，２，および請求項６ないし９記載の用品
飾りボード。
【請求項１１】プレートに防臭または防虫剤が含まれ
ていることを特徴とする請求項１ないし請求項９記載の
用品飾りボード。