JP3052871U - さがら刺繍付き生地 - Google Patents

さがら刺繍付き生地

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JP3052871U
JP3052871U JP1998002059U JP205998U JP3052871U JP 3052871 U JP3052871 U JP 3052871U JP 1998002059 U JP1998002059 U JP 1998002059U JP 205998 U JP205998 U JP 205998U JP 3052871 U JP3052871 U JP 3052871U
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幸夫 高田
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株式会社金沢アート刺繍
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な色彩の変化を表現することができるさ
がら刺繍付き生地を提供する。 【解決手段】 さがら刺繍付き生地10は、フェルト地
の生地12と、生地12の表面に施されたさがら刺繍1
4(図1中の「abc」のパターン)とを備えて構成さ
れる。さがら刺繍14は、アクリル製の刺繍糸によって
施されおり、さがら刺繍14の外縁には、輪郭部16が
形成されている。さがら刺繍14は、生地12上に施さ
れた後に、インクジェット方式によって表面を着色加工
されており、多彩かつ鮮明な色彩パターンを有している
(図1においては、かかる色彩パターンを濃淡で示して
いる)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、刺繍を施した生地(以下、刺繍付き生地という)に関するものであ り、特に、さがら刺繍付き生地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本の伝統的な刺繍技法として、さがら縫いという刺繍技法が知られている。 さがら縫いとは、生地の裏から刺繍糸を刺して生地の表側でループを作り、この ループを連ねることで点状の模様を表現する刺繍技法であり、この技法によって 刺繍されたさがら刺繍は、その立体感から美感が喚起されるという特徴を有する 。また、異なる色彩を有する複数の刺繍糸を用いてさがら縫いを行うことで、複 数の有彩色の配色パターンを有するさがら刺繍を生地に施すことも可能である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、異なる色彩を有する複数の刺繍糸を用いて生地に施された、複数の有 彩色の配色パターンを有するさがら刺繍には、以下のような問題点があった。
【0004】 すなわち、さがら刺繍を異なる色彩を有する複数の刺繍糸を用いて生地に施す 場合は、さがら刺繍の配色パターンにおいて表現できる色彩の数は、さがら縫い に用いる異なる色彩を有する刺繍糸の数に限定される。特に、工業的にさがら刺 繍を施す場合は、設備上の制約、製造コスト上の制約などから、使用できる刺繍 糸の数は著しく制限される。その結果、生地に施されたさがら刺繍は、多彩な色 彩の変化を表現できない。
【0005】 そこで本考案は、上記問題点を解決し、多彩な色彩の変化を表現することがで きるさがら刺繍付き生地を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、本考案のさがら刺繍付き生地は、生地と、生地に 施されたさがら刺繍とを備え、さがら刺繍に、着色加工を施してなることを特徴 としている。
【0007】 ここで、さがら刺繍に着色加工を施してなるとは、生地に施されたさがら刺繍 に対して着色加工を施すことを意味しており、生地に施される前の刺繍糸に対し て着色加工を施すことを意味するものではない。
【0008】 さがら刺繍に着色加工が施されることで、刺繍糸の色彩に限定されず、さがら 刺繍に多彩な色彩の変化を与えることが可能となり、多彩な色彩の変化を表現す ることができるさがら刺繍が実現する。
【0009】 本考案のさがら刺繍付き生地は、着色加工が、インクジェット方式によって施 されたものであることを特徴とすることが好適である。
【0010】 着色加工がインクジェット方式で行われることにより、さがら刺繍の配色パタ ーンが鮮明になる。
【0011】 また、本考案のさがら刺繍付き生地は、生地がフェルトであることを特徴とし ても良い。
【0012】 また、本考案のさがら刺繍付き生地は、さがら刺繍が、アクリル、毛、レーヨ ン、シルク、ポリエステル、ジアセテート、トリアセテートからなる群から選択 されるいずれかの素材からなる刺繍糸によって施されたものであることを特徴と しても良い。
【0013】 また、本考案のさがら刺繍付き生地は、着色加工が、カオチン染料、酸性染料 、反応染料、分散染料からなる群から選択されるいずれかの染料を用いて施され たものであることを特徴としても良い。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態にかかるさがら刺繍付き生地について図面を用いて説明する 。まず、本実施形態にかかるさがら刺繍付き生地の構成について説明する。図1 は、本実施形態にかかるさがら刺繍付き生地の構成図である。さがら刺繍付き生 地10は、フェルト地の生地12と、生地12の表面に施されたさがら刺繍14 (図1中の「abc」のパターン)とを備えて構成される。さがら刺繍14は、 アクリル製の刺繍糸によって施されおり、さがら刺繍14の外縁には、輪郭部1 6が形成されている。
【0015】 さがら刺繍14は、生地12上に施された後に、インクジェット方式によって 表面を着色加工されており、多彩かつ鮮明な色彩パターンを有している(図1に おいては、かかる色彩パターンを濃淡で示している)。
【0016】 続いて、本実施形態にかかるさがら刺繍付き生地の製造方法について説明する 。図2及び図3は、さがら刺繍付き生地10の製造工程図である。さがら刺繍付 き生地10を製造するためには、まず、図2(a)に示すように、生地12のお もて面(さがら刺繍14を施す側の面)をポリフォーム・ポリエチレンフィルム 18で覆う。
【0017】 次に、図2(b)に示すように、おもて面をポリフォーム・ポリエチレンフィ ルム18で覆われた生地12に、さがら縫いで表現するパターンの輪郭である輪 郭部16を形成する。輪郭部16は、レーヨン製あるいはポリエステル製の刺繍 糸を用いてサテン縫いによって形成される。
【0018】 続いて、図2(c)に示すように、生地12の表面を覆うポリフォーム・ポリ エチレンフィルム18のうち、さがら刺繍14が施される部分のポリフォーム・ ポリエチレンフィルム18を除去する。さがら刺繍14が施されない部分に残さ れたポリフォーム・ポリエチレンフィルム18は、後工程においてさがら刺繍1 4を着色加工する際に、生地12の着色を防ぐマスクとして機能する。
【0019】 その後、図2(d)に示すように、上記工程においてポリフォーム・ポリエチ レンフィルム18を除去した部分に、さがら刺繍14を施す。この際、さがら刺 繍14は、アクリル製の白色若しくは薄い色の刺繍糸によって施される。従って 、この時点においてさがら刺繍14は、白色若しくは薄い色一色のパターンとな っている。
【0020】 続いて、上記工程によって形成されたさがら刺繍14の表面に前処理剤を塗布 し、乾燥させる。前処理剤は後工程の着色加工時に、染料のにじみを防止するた めに用いられるものである。
【0021】 さがら刺繍14の表面に前処理剤を塗布した後、インクジェットプリンタの所 定の位置に生地12を固定し、生地12に施されたさがら刺繍14に、あらかじ めコンピュータ等によって作成された配色パターンを、インクジェット方式によ り転写する。その結果、さがら刺繍14には、図3(e)に示すような着色加工 がなされる。尚、当該着色加工には、カオチン染料を用いればよい。
【0022】 着色加工の後、図3(f)に示すように、生地12上に残されていたポリフォ ーム・ポリエチレンフィルム18を除去し、さがら刺繍14が施された生地12 を加熱処理する。より詳細には、さがら刺繍14が施された生地12をスチーマ に挿入し、105℃で20分間加熱する。加熱処理を行うことで、染料がさがら 刺繍に浸透する。
【0023】 続いて、さがら刺繍14が施された生地12の洗浄処理を行う。具体的には、 60℃に加熱した洗浄剤の中に、さがら刺繍14が施された生地12を約10分 間浸す。かかる洗浄処理によって、さがら刺繍14に定着しなかった余分な染料 が除去される。
【0024】 その後、さがら刺繍14に定着剤を塗布し(定着処理)、仕上げ洗浄、仕上げ 乾燥を経てさがら刺繍付き生地10が完成する。
【0025】 次に、本実施形態にかかるさがら刺繍付き生地の作用、効果について説明する 。本実施形態にかかるさがら刺繍付き生地10は、さがら刺繍14が、生地12 に施された後に着色加工されることで、刺繍糸の色彩に限定されず、さがら刺繍 14に多彩な色彩の変化を与えることが可能となり、多彩な色彩の変化を表現す ることができるさがら刺繍14が実現する。従って、従来、色彩を有する刺繍糸 によって施されたさがら刺繍によっては表現できなかった、多色パターンやグラ デーションパターン等も表現することが可能となる。
【0026】 また、着色加工がインクジェット方式で行われることにより、さがら刺繍14 の配色パターンが鮮明になる。特に、さがら刺繍14を施す刺繍糸の素材に適合 した染料(インク)を適宜選択することにより、刺繍糸の素材によらず、さがら 刺繍14の配色パターンを鮮明にすることが可能となる。
【0027】 上記実施形態においては、さがら刺繍14を施す刺繍糸としてアクリル製の刺 繍糸を用いていたが、さがら刺繍14を施す刺繍糸として様々な刺繍糸を用いる ことが可能である。表1にさがら刺繍14を施す刺繍糸の例と各刺繍糸を用いて さがら刺繍を施した場合の適切な染料、加熱処理の条件、洗浄処理の条件、定着 処理の条件の例を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【考案の効果】 本考案のさがら刺繍付き生地は、さがら刺繍が、生地に施された後に着色加工 されることで、刺繍糸の色彩に限定されず、さがら刺繍に多彩な色彩の変化を与 えることが可能となり、多彩な色彩の変化を表現することができるさがら刺繍が 実現する。従って、従来、色彩を有する刺繍糸によって施されたさがら刺繍によ っては表現できなかった、多色パターンやグラデーションパターン等も表現する ことが可能となる。
【0030】 また、着色加工がインクジェット方式で行われることにより、さがら刺繍の配 色パターンが鮮明になる。特に、さがら刺繍を施す刺繍糸の素材に適合した染料 を適宜選択することにより、刺繍糸の素材によらず、さがら刺繍の配色パターン を鮮明にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態にかかるさがら刺繍付き生地
の構成図である。
【図2】本考案の実施形態にかかるさがら刺繍付き生地
の製造工程図である。
【図3】本考案の実施形態にかかるさがら刺繍付き生地
の製造工程図である。
【符号の説明】
10…さがら刺繍付き生地、12…生地、14…さがら
刺繍、16…輪郭部、18…ポリフォーム・ポリエチレ
ンフィルム

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生地と、 前記生地に施されたさがら刺繍と、を備え、 前記さがら刺繍に、着色加工を施してなることを特徴と
    するさがら刺繍付き生地。
  2. 【請求項2】 前記着色加工は、 インクジェット方式によって施されたものであることを
    特徴とする請求項1に記載のさがら刺繍付き生地。
  3. 【請求項3】 前記生地は、 フェルトであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のさがら刺繍付き生地。
  4. 【請求項4】 前記さがら刺繍は、 アクリル、毛、レーヨン、シルク、ポリエステル、ジア
    セテート、トリアセテートからなる群から選択されるい
    ずれかの素材からなる刺繍糸によって施されたものであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のさがら刺繍付き生地。
  5. 【請求項5】 前記着色加工は、 カオチン染料、酸性染料、反応染料、分散染料からなる
    群から選択されるいずれかの染料を用いて施されたもの
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のさがら刺繍付き生地。
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