JP3052784B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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JP3052784B2
JP3052784B2 JP7139642A JP13964295A JP3052784B2 JP 3052784 B2 JP3052784 B2 JP 3052784B2 JP 7139642 A JP7139642 A JP 7139642A JP 13964295 A JP13964295 A JP 13964295A JP 3052784 B2 JP3052784 B2 JP 3052784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等で内燃機関
に燃料を供給するために使用される燃料供給装置に係
る。詳しくは、タンクの中の燃料をポンプにより吐出し
て燃料ラインを通じてインジェクタへ圧送すると共に、
その燃料をインジェクタよりも上流に設けられたプレッ
シャレギュレータにより調圧するようにした所謂リター
ンレスタイプの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な燃料供給装置を図4に示
す。この装置で、ポンプ31はタンク32の中の燃料を
吸い上げて吐出する。吐出された燃料は燃料ライン33
及び燃料フィルタ34を経てデリバリパイプ35に所定
の圧力をもって達する。このデリバリパイプ35は燃料
を各インジェクタ36へ分配する。各インジェクタ36
は内燃機関(エンジン)37の各気筒に対して燃料を噴
射する。コンピュータ38はエンジン37の運転状態に
応じて算出される燃料噴射量に基づいて各インジェクタ
36を制御する。デリバリパイプ35に設けられたプレ
ッシャレギュレータ39は、デリバリパイプ35を含む
高圧側の燃料ライン33等における燃料圧力を吸気マニ
ホールド40の圧力に対して一定となるように調整し、
調整により余った燃料をリターンパイプ41を通じてタ
ンク32へ戻す。そのために、プレッシャレギュレータ
39のセンシングポート39aはパイプ42を通じて吸
気マニホールド40に連通する。このパイプ42を通
じ、吸気マニホールド40における吸気圧力が燃料を一
定に調圧するための参照圧力としてプレッシャレギュレ
ータ39に作用する。
【0003】近年、装置の構成の簡略化等を狙ってプレ
ッシャレギュレータをタンクに設けることにより、エン
ジンからタンクへ延びるリターンパイプを省略する所謂
リターンレスタイプの燃料供給装置が提案されている。
特開平6−129325号公報はこの種の装置の一例を
開示する。図5に示すように、この装置では、リターン
パイプを省略する代わりに、タンク51に設けられたポ
ンプ52とエンジン53に設けられたインジェクタ54
との間の燃料ライン55の途中に、プレッシャレギュレ
ータ56と燃料フィルタ57が設けられる。プレッシャ
レギュレータ56に設けられた導出パイプ56aはタン
ク51に連通する。プレッシャレギュレータ56はポン
プ52から吐出された燃料を導入する。同レギュレータ
56は導入された燃料をタンク51の内圧に対して一定
に調圧して余った燃料を導出パイプ56aを通じてタン
ク51へ直接戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記リター
ンレスタイプの装置において、プレッシャレギュレータ
56よりも下流の燃料ライン55には、エンジン53で
消費される分の燃料だけが流れ、その速度は比較的遅
い。一方、タンク51では燃料に水分が混入することも
あり、ポンプ52から燃料ライン55へ吐出される燃料
に水分が混入することもある。従って、燃料ライン55
に流れた水分が同ライン55の中に滞留したり、同ライ
ン55の中で氷結したりするおそれがある。その結果、
燃料ライン55を燃料が流れ難くなり、燃料を適正な圧
力をもってインジェクタ54へ供給できなくなるおそれ
がある。或いは、水分を含んだ燃料がエンジン53に供
給されるおそれがある。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、ポンプによりタンクから吸い上げられて吐
出される燃料をプレッシャレギュレータにより調圧して
燃料ラインを通じてインジェクタへ圧送するリターンレ
スタイプの燃料供給装置を前提とする。この発明の第1
の目的は、プレッシャレギュレータから燃料ラインへ燃
料が導かれる前に燃料に混入した水分を除去することに
より、燃料ラインの中に水分が滞留したり、水分を含ん
だ燃料が内燃機関に供給されたりすることの防止を可能
にした内燃機関の燃料供給装置を提供することにある。
【0006】この発明の第2の目的は、第1の目的に加
えて、燃料に混入した水分をより多く確実に除去するこ
とを可能にした内燃機関の燃料供給装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載された第1の発明では、タン
クの中の燃料をポンプにより吸い上げて吐出し燃料ライ
ンを通じてインジェクタへ圧送すると共に、その燃料を
インジェクタよりも上流に設けられたプレッシャレギュ
レータにより調圧し、その調圧によって余った燃料をプ
レッシャレギュレータからタンクの中に戻すようにした
内燃機関の燃料供給装置において、プレッシャレギュレ
ータよりも下流の通路の中であってプレッシャレギュレ
ータよりも高い位置に燃料の中の水分を捕捉するための
水分捕捉手段を設け、ポンプが停止したときに捕捉され
た水分がその自重により水分捕捉手段からプレッシャレ
ギュレータへ流れ落ちるように通路を形成したことを趣
旨とする。
【0008】上記第2の目的を達成するために、請求項
2に記載された第2の発明では、第1の発明の構成にお
いて、水分捕捉手段とプレッシャレギュレータとの間の
通路における流路面積をプレッシャレギュレータよりも
上流に施された通路における流路面積よりも大きく設定
したことを趣旨とする。
【0009】
【作用】第1の発明の構成によれば、タンクからポンプ
により吸い上げられ吐出された燃料はプレッシャレギュ
レータにより調圧される。調圧された燃料は燃料ライン
を通じてインジェクタへ圧送され、その調圧により余っ
た燃料はプレッシャレギュレータからタンクの中に戻さ
れる。燃料がプレッシャレギュレータからインジェクタ
へ圧送されるとき、燃料の中の水分は水分捕捉手段によ
り一旦捕捉される。その後、ポンプが停止されることに
より、水分捕捉手段により捕捉された水分はその自重に
よりプレッシャレギュレータへ流れ落ちる。プレッシャ
レギュレータに流れ落ちた水分は、次回、ポンプが運転
されたときに、調圧により余った燃料と共にタンクの中
へ戻る。従って、燃料の中の水分が水分捕捉手段よりも
下流の燃料ラインへ流れることはない。
【0010】上記第2の発明の構成によれば、第1の発
明の作用に加え、プレッシャレギュレータよりも下流の
通路における燃料の流速が同レギュレータよりも上流の
通路における燃料流速に比べて遅くなる。従って、燃料
ラインへ流れようとする燃料が水分捕捉手段をよりゆっ
くりと通過することになり、同手段にてより多くの水分
が捕捉される。
【0011】
【実施例】以下、第1及び第2の発明に係る内燃機関の
燃料供給装置を自動車に適用して具体化した一実施例を
図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本実施例の燃料供給装置を示す概念
構成図である。図2は図1の主要部を拡大して示す断面
図である。この装置は燃料Fを溜めるタンク1と、その
タンク1に取り付けられたポンプアッシイ2とを備え
る。ポンプアッシイ2上部のコネクタ3から延びる燃料
ライン4は内燃機関(エンジン)5に設けられたデリバ
リパイプ6につながる。デリバリパイプ6に設けられた
複数のインジェクタ7はエンジン5の各気筒(図示しな
い)に対応して位置する。各インジェクタ7はエンジン
5の運転状態に応じてコンピュータ(図示しない)によ
り制御される。
【0013】ポンプアッシイ2は電動式ポンプ8、燃料
フィルタ9及びプレッシャレギュレータ10等を備え
る。ポンプアッシイ2は上記各部材8〜10を支持する
ために互いに組み付けられた上下のケーシング11,1
2を更に備える。両ケーシング11,12は互いに分割
可能である。ポンプ8はエンジン5の運転時に電源装置
(図示しない)から電力が供給されることにより作動す
る。ポンプ8の吸入口8aに取り付けられたサクション
フィルタ13は燃料Fの中の比較的大きな異物を捕捉す
る。燃料フィルタ9はハウジング9aと、そのハウジン
グ9aに内蔵されたエレメント9bを有する。エレメン
ト9bはフィルタ9を通過する燃料Fの中の比較的小さ
な異物を捕捉する。プレッシャレギュレータ10はポン
プ8から吐出されて燃料フィルタ9から流れ出る燃料F
を調圧する。
【0014】ポンプアッシイ2はタンク1の上壁に開け
られた孔1aを通じてタンク1の中に出し入れされる。
ポンプアッシイ2はタンク1に収容された状態で、その
上ケーシング11がタンク1の上壁に固定される。上ケ
ーシング11は上蓋14を備え、その上蓋14と一体に
形成された複数のブラケット15,16及び複数の通路
17,18を有する。第1のブラケット15はポンプ8
の上部を支持し、第2のブラケット16は燃料フィルタ
9の上部を支持する。第1の通路17はポンプ8の吐出
口8bと燃料フィルタ9の入口9cとをつなぐ。垂直方
向に延びる第2の通路18はその上部に前記コネクタ3
が取り付けられ、その下部に空間19を有する。この空
間19には円錐形状をなすメッシュ20が収容される。
このメッシュ20は本発明の水分捕捉手段を構成する。
このメッシュ20は上下のケーシング11,12が互い
に組み付けられた状態で空間19に位置決めされる。図
2に示すように、第2の通路18には空間19に対応し
て覗き窓18aが設けられる。図3に示すように、この
覗き窓18aは透明材18bで塞がれる。メッシュ20
の汚れはこの覗き窓18aを通じて監視される。
【0015】下ケーシング12は一体形成された複数の
ブラケット21,22,23及び通路24を有する。第
3のブラケット21はポンプ8の下部を支持し、第4の
ブラケット22は燃料フィルタ9の下部を支持する。第
5のブラケット23はプレッシャレギュレータ10を支
持する。この支持状態において、プレッシャレギュレー
タ10はポンプ8の吐出口8bからメッシュ20に至る
通路において、最も低い位置に配置される。第3の通路
24は燃料フィルタ9の出口9dと第2の通路18とを
つなぐ。第3の通路24はL字状に曲がり、ほぼ水平方
向に延びる第1の部位24aと、垂直方向に延びる第2
の部位24bとを含む。ここで、図2に示すように、第
1の部位24aは下流へ向かって下方へ若干傾斜する。
第2の部位24bにおける流路面積S2は第1の部位2
4aにおける流路面積S1よりも大きく設定されてい
る。第5のブラケット23は内部に通路を有し、その通
路は第2の部位24bと中心軸線を共通にする。
【0016】エンジン5の運転時にポンプ8が作動する
ことにより、タンク1の中の燃料Fがポンプ8により吸
い上げられて第1の通路17へ吐出される。吐出された
燃料Fは燃料フィルタ9を通過する間に異物が除去さ
れ、更に第3の通路24、第2の通路18及び燃料ライ
ン4を通じてデリバリパイプ6へ圧送される。デリバリ
パイプ6に圧送された燃料Fは各インジェクタ7へ分配
され、更に各インジェクタ7から各気筒へ噴射される。
【0017】ここで、プレッシャレギュレータ10は、
各インジェクタ7から所要量の燃料Fが噴射されるよう
に燃料Fを適度に調圧する。この実施例の装置は、構成
の簡略化等を狙った所謂リターンレスタイプのものであ
り、従前の装置(図4を参照)においてデリバリパイプ
35からタンク32へ延びるリターンパイプ41を省略
する。その代わりに、この実施例では、プレッシャレギ
ュレータ10がタンク1の中に設けられる。プレッシャ
レギュレータ10の導入パイプ10aは第5のブラケッ
ト23の通路につながる。プレッシャレギュレータ10
から延びる導出パイプ10bはタンク1の中に連通す
る。プレッシャレギュレータ10はポンプ8から吐出さ
れて第3の通路24を通る燃料Fを導入パイプ10aを
通じて導入し、その圧力を一定に調整する。プレッシャ
レギュレータ10は調圧により余った燃料Fを導出パイ
プ10bを通じてタンク1へ直接戻す。プレッシャレギ
ュレータ10はセンシングポート(図示しない)を有す
る。このセンシングポートはプレッシャレギュレータ1
0に対して調圧に必要な参照圧力を導入する。このよう
に、プレッシャレギュレータ10で燃料Fが調圧される
ことから、プレッシャレギュレータ10よりも下流の第
3の通路24には、エンジン5で消費される分の燃料F
だけが流れることになり、その流速は比較的小さい。
【0018】ここで、ポンプ8から吐出される燃料Fに
水分が混入していたと想定する。この水分に対して本実
施例のポンプアッシイ2は以下のような利点を有する。
即ち、ポンプアッシイ2において、プレッシャレギュレ
ータ10は通路の最も低い位置に配置され、メッシュ2
0はプレッシャレギュレータ10の直下流に位置する。
従って、燃料Fと共に水分がポンプ8から吐出される
と、その水分及び燃料Fは第1の通路17及び燃料フィ
ルタ9を通り第3の通路24に流れる。ここで、大半の
水分はその自重により第1の部位24aを通じてプレッ
シャレギュレータ10の導入パイプ10aへ流れ込む。
そして、その水分はプレッシャレギュレータ10におい
て調圧により余った燃料Fと共に同レギュレータ10か
らタンク1へ戻される。一部の水分は燃料ライン4へ圧
送される燃料Fと共に第3の通路24を通ってメッシュ
20に達する。ここで、メッシュ20にはその網目に油
膜が存在し、メッシュ20を通過しようとする燃料Fの
流速は比較的小さい。このため、燃料Fの中の水分は油
膜を貫通することなくメッシュ20で一旦捕捉され、メ
ッシュ20より下流へ流れることはない。
【0019】ポンプアッシイ2において、メッシュ20
はプレッシャレギュレータ10よりも下流の第2の通路
18の中であってプレッシャレギュレータ10よりも高
い位置に位置する。第2及び第3の通路18,24は互
いに同一軸線上において垂直方向に延びる。従って、ポ
ンプ8が停止すると、燃料ライン4内の燃料Fは、逆止
弁(図示しない)により封止されたままメッシュ20に
捕捉された水分のみが、その自重によりプレッシャレギ
ュレータ10へ沈下することになる。このとき、メッシ
ュ20に捕捉された水分は燃料Fと共に自重により流れ
落ちる。プレッシャレギュレータ10に流れ落ちた水分
は、次回、ポンプ8が運転されたとき、調圧により余っ
た燃料Fと共にタンク1へ戻る。このように、メッシュ
20で一旦捕捉された水分は、そのままメッシュ20に
滞留することはない。従って、メッシュ20の機能、即
ち燃料Fと水分とを分離する油水分離機能が、水分の滞
留によって阻害されることはない。水分がメッシュ20
よりも下流の燃料ライン4に流入することはない。その
結果、プレッシャレギュレータ10から燃料ライン4へ
燃料Fが導かれる前に燃料Fに混入した水分を除去する
ことができ、燃料ライン4の中に水分が滞留することを
防止することができる。そして、燃料Fを適正な圧力を
もって各インジェクタ7へ供給することができる。或い
は、水分を含んだ燃料Fがエンジン5に供給されること
を防止することができる。
【0020】この実施例では、第3の通路24におい
て、第2の部位24bにおける流路面積S2が第1の部
位24aにおける流路面積S1よりも大きく設定されて
いる。このため、第2の部位24bにおける燃料Fの流
速が第1の部位24aにおけるそれに比べて遅くなる。
従って、燃料ライン4へ流れる燃料Fがメッシュ20を
よりゆっくりと通過することになり、メッシュ20でよ
り多くの水分が捕捉される。この結果、メッシュ20の
水分捕捉能力を向上させることができ、燃料Fに混入し
た水分をメッシュ20により一層多く確実に除去するこ
とができる。
【0021】この実施例では、ポンプアッシイ2をタン
ク1から取り外すことができ、覗き窓18aを通してメ
ッシュ20の汚れを監視することができる。従って、メ
ッシュ20の汚れを確認してその交換時期を適宜に判断
することができる。
【0022】この実施例では、ポンプアッシイ2を上下
のケーシング11,12に分割することができ、その分
割によりポンプ8、燃料フィルタ9及びメッシュ20を
それぞれ取り外すことができる。従って、各部材8,
9,20に不具合が生じた場合には、それらのメンテナ
ンスや交換を適宜に行うことができる。ここで、メッシ
ュ20の汚れを確認できた場合には、そのメンテナンス
や交換を容易に行うことができる。その結果、メッシュ
20による水分の捕捉機能を確保しつつメッシュ20で
の圧力損失を抑えることができ、燃料供給装置に係る正
常な機能を確保することができる。
【0023】この実施例では、各部材8〜10等を一体
に設けたポンプアッシイ2をタンク1に収容する。この
ため、燃料供給装置全体をコンパクトにまとめることが
でき、自動車に対する搭載性を高めることができる。
【0024】この実施例では、メッシュ20により燃料
Fと水分を分離できることから、従前の装置においてサ
クションフィルタに要求されていた油水分離機能の縮小
を図ることができ、或いはサクションフィルタの廃止を
図ることができる。
【0025】尚、この発明は次のような別の実施例に具
体化することもできる。以下の別の実施例でも前記実施
例と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記実施例では、ポンプアッシイ2をタンク1の
中に収容することにより、各部材8〜10,20をタン
ク1の中に収容するようにした。これに対し、各部材8
〜10,20の一部をタンク1の外に配置してもよい。
例えば、ポンプ8及び燃料フィルタ9のみをタンク1の
中に収容し、プレッシャレギュレータ10及びメンシュ
20をタンク1の外に配置するようにポンプアッシイを
形成してもよい。
【0026】(2)前記実施例では、ポンプ8とプレッ
シャレギュレータ10との間に燃料フィルタ9を設け
た。これに対し、燃料フィルタ9をメッシュ20よりも
下流の燃料ライン4の途中に設けたり、同フィルタ9を
省略したりしてもよい。
【0027】(3)前記実施例では、各部材8〜10,
20をポンプアッシイ2に一体に設けて互いに接続し
た。これに対し、各部材8〜10,20を互いに別個に
設けて接続してもよい。
【0028】更に、上記各実施例には、特許請求の範囲
に記載した技術的思想に係る次のような実施態様が含ま
れることを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載の第1の発明において、前記プレ
ッシャレギュレータは前記ポンプの吐出口から前記水分
捕捉手段に至る通路の中で最も低い位置に配置され、前
記プレッシャレギュレータよりも上流に施された通路を
同レギュレータへ向かって下方へ傾斜するように設けた
内燃機関の燃料供給装置。
【0029】この構成によれば、燃料中の水分の大半が
前記水分捕捉手段へ流れるより前に自重により前記プレ
ッシャレギュレータへ流れ込み、タンクの中へ除去する
ことができる。
【0030】(ロ)請求項1に記載の第1の発明におい
て、前記水分捕捉手段を取り外し可能に設けた内燃機関
の燃料供給装置。この構成によれば、水分捕捉手段を適
宜に補修することができ、水分捕捉手段による水分の捕
捉機能を確保しつつ、同手段における圧力損失を抑える
ことができる。
【0031】(ハ)請求項1に記載の第1の発明におい
て、ポンプ、プレッシャレギュレータ及び水分捕捉手段
をポンプアッシイに一体に設けて、そのポンプアッシイ
をタンクの中に設けた内燃機関の燃料供給装置。
【0032】この構成によれば、装置全体をコンパクト
にまとめることができる。尚、この明細書で発明の構成
に係る手段等を以下のように定義する。 (a)プレッシャレギュレータとは、ここでは、燃料圧
力を調整するためのバルブを意味し、インジェクタから
噴射れさる燃料の圧力が一定となるように調整するもの
を含む。
【0033】(b)インジェクタとは、燃料を噴射する
ための電磁弁付ノズルを意味し、電磁弁がコンピュータ
からの電気信号に基づいて開弁することにより燃料を噴
射する。この燃料噴射量は電磁弁の開弁時間により決ま
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
ポンプによりタンクから吸い上げられて吐出され燃料ラ
インを通じてインジェクタへ圧送すると共に、その燃料
をプレッシャレギュレータにより調圧するようにしたリ
ターンレスタイプの燃料供給装置を前提とする。ここ
で、プレッシャレギュレータより下流に同レギュレータ
より高い位置に水分捕捉手段を設け、ポンプの停止時に
は、捕捉された水分がその自重によりプレッシャレギュ
レータへ流れ落ちるようにしている。
【0035】従って、燃料中の水分は水分捕捉手段によ
り一旦捕捉され、ポンプが停止されたときにプレッシャ
レギュレータへ流れ落ちてタンクへ戻る。このため、燃
料中の水分が水分捕捉手段より下流の燃料ラインへ流れ
ることはない。その結果、燃料ラインへ燃料が導かれる
前に燃料に混入した水分を除去することができ、燃料ラ
インの中に水分が滞留したり、水分を含んだ燃料が内燃
機関に供給されたりすることを防止することができると
いう効果を発揮する。
【0036】請求項2に記載の第2の発明によれば、第
1の発明の構成に加え、水分捕捉手段とプレッシャレギ
ュレータとの間の流路面積をプレッシャレギュレータよ
り上流の流路面積よりも大きく設定している。
【0037】従って、プレッシャレギュレータより下流
における燃料の流速が同レギュレータより上流の流速に
比べて遅くなり、水分捕捉手段にてより多くの水分が捕
捉される。このため、第1の発明の効果に加えて、燃料
に混入した水分をより一層多く確実に除去することがで
そきるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例に係る燃料供給装置を示す概念構成
図。
【図2】 図1の主要部であるポンプアッシイを示す断
面図。
【図3】 図2のA−A線における第2の通路の拡大断
面図。
【図4】 従来の燃料供給装置の概念構成図。
【図5】 従来のリターンレスタイプの燃料供給装置の
概念構成図。
【符号の説明】
1…タンク、4…燃料ライン、5…内燃機関としてのエ
ンジン、7…インジェクタ、8…ポンプ、10…プレッ
シャレギュレータ、20…水分捕捉手段としてのメッシ
ュ、24…第3の通路、24a…第1の部位、24b…
第2の部位。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの中の燃料をポンプにより吸い上
    げて吐出し燃料ラインを通じてインジェクタへ圧送する
    と共に、その燃料を前記インジェクタよりも上流に設け
    られたプレッシャレギュレータにより調圧し、その調圧
    によって余った燃料を前記プレッシャレギュレータから
    前記タンクの中に戻すようにした内燃機関の燃料供給装
    置において、 前記プレッシャレギュレータよりも下流の通路の中であ
    って前記プレッシャレギュレータよりも高い位置に前記
    燃料の中の水分を捕捉するための水分捕捉手段を設け、
    前記ポンプが停止したときに捕捉された水分がその自重
    により前記水分捕捉手段から前記プレッシャレギュレー
    タへ流れ落ちるように前記通路を形成したことを特徴と
    する内燃機関の燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料供給装置におい
    て、 前記水分捕捉手段と前記プレッシャレギュレータとの間
    の前記通路における流路面積を前記プレッシャレギュレ
    ータよりも上流に施された通路における流路面積よりも
    大きく設定したことを特徴とする内燃機関の燃料供給装
    置。
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