JP3052483U - 吹き付け塗装用金具フレーム装置 - Google Patents
吹き付け塗装用金具フレーム装置Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 安定して塗装作業を行ない得るとともに作業
性も良好な装置と塗装時に被塗装物の開口部や切欠部か
ら塗料が噴出することがない装置を提供する。 【解決手段】 第2の流体圧シリンダ装置によって開閉
されて被塗装物を挟持する上部金具フレームと、下部金
具フレームとを有し、下部金具フレームをガイド座上に
固定し、ガイド座は第1の流体圧シリンダ装置によって
上下運動を行ない、第1の流体圧シリンダ装置を台座上
に固定し、台座を基軸フレーム上で360°回動可能と
する。また下部金具フレーム内に吸盤を設け、真空吸着
方式によって被塗装物を吸着することによって安定した
固定効果が得られるようにする。さらに、上部金具フレ
ームに係合フレームと被覆用フレームを設けて被塗装物
の切欠部や開口部を覆い、これらの部分から塗料が漏れ
ることを防ぐ。さらに下部フレームに押上げ手段を設け
ることによって、塗装完了後に被塗装物が押し上げられ
て下部金具フレームから離れ、容易に取り出せるように
する。
性も良好な装置と塗装時に被塗装物の開口部や切欠部か
ら塗料が噴出することがない装置を提供する。 【解決手段】 第2の流体圧シリンダ装置によって開閉
されて被塗装物を挟持する上部金具フレームと、下部金
具フレームとを有し、下部金具フレームをガイド座上に
固定し、ガイド座は第1の流体圧シリンダ装置によって
上下運動を行ない、第1の流体圧シリンダ装置を台座上
に固定し、台座を基軸フレーム上で360°回動可能と
する。また下部金具フレーム内に吸盤を設け、真空吸着
方式によって被塗装物を吸着することによって安定した
固定効果が得られるようにする。さらに、上部金具フレ
ームに係合フレームと被覆用フレームを設けて被塗装物
の切欠部や開口部を覆い、これらの部分から塗料が漏れ
ることを防ぐ。さらに下部フレームに押上げ手段を設け
ることによって、塗装完了後に被塗装物が押し上げられ
て下部金具フレームから離れ、容易に取り出せるように
する。
Description
【0001】
この考案は、片面側が開放された筐体などの被塗装物の内面を吹き付け塗装す るにあたってその被塗装物を支持するための金具フレーム装置に関するものであ る。
【0002】
従来の内面塗装(外面塗装に非ず)用の吹き付け塗装用金具フレーム装置の構 造は余りにも簡単すぎて、例えば以下のようないくつかの欠点がある。 (1) 吹き付け塗装完了後、通常被塗装物が下部フレームに密着しているので 被塗装物を取出すのが非常に困難であり、しかも取出し時において被塗装物の表 面の塗装が容易に破壊され、傷が付き易くなる。 (2) 被塗装物の内底面や側面に開口部や切欠部を有している場合、通常これ らを覆っていないので、吹き付け塗装の際に塗料が漏れて機械本体を汚すことに なる。 (3) 被塗装物に対して昇降手段をもってこれを押し上げて、もしくは下げる ことがなく、しかも360°回動することがないので、作業員の手間を増やすこ とになる。
【0003】
この考案は、従来の装置に見られる前述の欠点に鑑みて鋭意研究を重ね、改良 をなしたものである。すなわちこの考案は吹き付け塗装完了後、容易に被塗装物 を取出すことができ、しかも被塗装物の表面の塗装に傷が付きにくい吹き付け塗 装用金具フレーム装置を提供することを目的とする。
【0004】 またこの考案は、被塗装物の内底面や側面に開口部や切欠部を有している場合 、これらを覆って吹き付け塗装の際に塗料が漏れて機械本体を汚すことのない吹 き付け塗装用金具フレーム装置を提供することを目的とする。
【0005】 さらにこの考案は、被塗装物に対する押上げ手段をもってこれを押し上げて、 もしくは下げて、かつ360°回動することができ、作業員の手間を省くことの できる吹き付け塗装用金具フレーム装置を提供することを目的とする。
【0006】
この考案の吹き付け塗装用金具フレーム装置では、基本的には、上部金具フレ ームと、下部金具フレームとによって被塗装物を挟持し、上部金具フレームを第 2の流体圧シリンダ装置によって開閉させ、下部金具フレームをガイド座上に固 定し、そのガイド座は第1の流体圧シリンタ装置によって上下動させ、かつその 第1の流体圧シリンダ装置を台座上に固定し、該台座を基軸上において水平面内 で360°回動し得るようにしている。
【0007】 また、下部金具フレーム内に吸盤を設け、真空吸着方式によって被塗装物を吸 着するこにとよって安定した固定効果が得られるようにしている。さらに、該上 部金具フレームに被覆用フレームおよび/または係合フレームを設けて、被塗装 物の開口部もしくは切欠部を実質的に塞ぎ、これらの部分から塗料が漏れること を防ぐ。
【0008】 さらに、下部金具フレームに押し上げ手段を設けることによって、塗装完了後 に被塗装物が上方に押し上げられて下部金具フレームから離れ、作業員が容易に 取出せるようにしている。
【0009】 具体的には、請求項1の考案は、少なくとも上面の一部が開放された被塗装物 の内面を上方から吹き付け塗装するにあたってその被塗装物を支持するための吹 き付け塗装用金具フレーム装置において、垂直な軸心を有する基軸フレームの上 端に水平面内で回転可能となるように台座が取付けられ、その台座上に支持フレ ームが取付けられ、その支持フレームの内側の位置にガイド座が配設されて、そ のガイド座が第1流体圧シリンダ装置により台座に対して昇降されるように構成 され、さらにそのガイド座上には、被塗装物を載置するための下部金具フレーム が取付けられ、その下部金具フレーム上には被塗装物の上面側の周囲を覆うため の上部金具フレームが配設され、前記上部金具フレームは、その一方の縁部にお いて支持フレームに回動可能に連結されて、上下に開閉し得るように構成されて おり、さらに前記台座には、上部金具フレームを上方へ押上げて上部金具フレー ムを開放させるための第2の流体圧シリンダ装置が設けられ、かつ前記上部金具 フレームにはその開閉を検出する開閉検出手段が対設されて、その開閉手段から の信号により前記第1流体圧シリンダ装置の動作が制御されるように構成され、 さらに上部金具フレームの開閉動作を制御するための開閉制御手段を備えている ことを特徴とするものである。
【0010】 また請求項2の考案は、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装置に おいて、前記上部金具フレームには、その上面側開放部分を跨ぐように被覆用フ レームが設けられ、その被覆用フレームには、被塗装物の底部の開口部分を上面 側から実質的に塞ぐための被覆体が設けられていることを特徴としている。
【0011】 そしてまた請求項3の考案は、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フレーム 装置において、前記上部金具フレームには、その少なくとも一方の側縁部分に、 その側縁部分に沿って係合フレームが設けられ、その係合フレームには被塗装物 の側面の開口部もしくは切欠部をその内側から実質的に塞ぐための被覆体が設け られており、かつ前記係合フレームは、前記被覆体が被塗装物の内側面に近接・ 離隔する方向へ揺動可能に構成されており、さらにその係合フレームには、被覆 体を被塗装物の内側面から離す方向へ付勢するためのバネが付設されており、か つ前記ガイド座には、上部金具フレームが閉じられる際に前記バネの付勢力に抗 して前記被覆体を被塗装物の内側面へ押し付ける方向へ移動させるための押上げ ニードルが設けられていることを特徴としている。
【0012】 さらに請求項4の考案は、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装置 において、前記下部金具フレーム内に、被塗装物の下面を吸着するための1以上 の吸盤が設けられ、かつその吸盤には真空吸引手段が接続され、前記ガイド座も しくは下部金具フレームに対しては、台座に対する昇降を検出するための昇降検 出手段が対設されて、その昇降検出手段の検出信号により真空吸引手段を動作さ せて、ガイド座もしくは下部金具フレームの下降状態で吸盤を真空吸引状態とす るように構成したことを特徴としている。
【0013】 またさらに請求項5の考案は、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フレーム 装置において、前記下部金具フレーム内に、被塗装物の下面に接触して被塗装物 を押上げるための1組以上の押上げ手段が設けられており、その押上げ手段は、 第3の流体圧シリンダ装置と、その流体圧シリンダ装置により上昇せしめられて 被塗装物を押上げる押上げピンとを有する構成とされており、かつ前記台座とガ イド座との間には、前記第3の流体圧シリンダ装置を制御するための制御バルブ が設けられ、さらにこの制御バルブには、台座に対するガイド座の下降を検出し て押上げピンを上昇させるべく制御バルブを作動させるための下降検出作動手段 と、押上げピンを下降させるように制御バルブを手動により操作するための操作 部とが設けられていることを特徴としている。
【0014】 一方請求項6の考案は、少なくとも上面の一部が開放された被塗装物の内面を 上方から吹き付け塗装するにあたってその被塗装物を支持するための吹き付け塗 装用金具フレーム装置において、基軸フレームと、台座と、ガイド座と、被塗装 物を載置するための下部金具フレームと、被塗装物の上面側の周囲を覆うための 上部金具フレームとを有してなり、前記基軸フレームに水平面内で回転可能とな るように上方へ向ってコの字状をなす台座を設け、その台座に水平面内でコの字 状をなす支持フレームを設け、さらにその台座の中央の位置に第1の流体圧シリ ンダ装置を垂直に設け、その第1の流体圧シリンダ装置のピストン軸にフラット パネル状を呈するガイド座を固定し、そのガイド座上にさらに下部金具フレーム を固定し、その下部金具フレームを矩形のフレーム体で構成し、また、前記台座 後方の両端に上部金具フレームを押し上げる第2の流体圧シリンダ装置を設け、 前記上部金具フレームには被覆用フレームを設け、その被覆用フレームは、上部 金具フレームの上面側開口部分を跨ぐ少なくとも1以上のコの字状の横棒と該横 棒に接続された複数の分岐棒と、各分岐棒の末端に接続されて被塗装物の開口部 分を実質的に塞ぐための被覆体とを含み、また前記台座に設けられた支持フレー ムの後端に第1のマイクロスイッチを設けて、前記上部金具フレームの後端に設 けられたガイド棒がその第1のマイクロスイッチに当接することによって第1の 流体圧シリンダ装置の動作を指令するようにし、さらに、台座の側辺の前端に操 作開閉器を設け、上部金具フレームと下部金具フレームの開閉動作を制御するよ うにしたことを特徴とするものである。
【0015】 また請求項7の考案は、請求項6に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装置に おいて、前記下部金具フレーム内に第3の流体気圧シリンダ装置と、押上げピン とによって構成される押上げ手段を1組以上設け、ガイド座の側辺の前端に制御 バルブを固定し、台座の側辺の前端に当接部材を固定し、制御バルブの一端を第 1当接押圧端及び可動押圧レバーとし、もう一端は第2当接押圧端及び手動押圧 グリップとし、前記可動押圧レバーの上端にローラを設け、そのローラは前記当 接部材の上端の接触レバーと接触・離隔するようにされ、前記第1当接押圧端に 前記可動押圧レバーが当接して押圧された時に制御バルブが前記第3の流体圧シ リンダ装置の上昇運動を指令し、逆の場合に前記第3の流体圧シリンダ装置の下 降動作を指令するようにしたことを特徴としている。
【0016】 そしてまた請求項8の考案は、請求項6に記載の吹き付け塗装用金具フレーム 装置において、前記下部金具フレーム内に1以上の吸盤を設け、前記ガイド座に その台座上の第2のマイクロスイッチに当接する接触ピンを設け、第2のマイク ロスイッチによって前記台座に設けられた真空吸引手段の動作を制御し、ガイド 座が上昇すると接触ピンが第2のマイクロスイッチから離れて真空吸引手段の動 作を指令し、吸盤が被塗装物を吸着するようにしたことを特徴としている。
【0017】 さらに請求項9の考案は、請求項6に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装置 において、前記上部金具フレームの周縁部の少なくとも一部に係合フレームを設 け、その係合フレームは、上部金具フレームの縁部に固定される一対の支持部材 と、その一対の支持部材の間に軸中心回動可能に設けられる横軸と、その横軸に 接続レバーを介して接続された押圧ピンと、その押圧ピンに付勢力を与えるため のバネと、前記横軸から上部金具フレームの内側へ突出する少なくとも1以上の 分岐レバーとを含み、各分岐レバーの末端には被塗装物の側面の開口部もしくは 切欠部をその内側から実質的に塞ぐための被覆体を設け、また前記ガイド座側に 押上げニードルを設けて前記押圧ピンを押し上げるようにしたことを特徴として いる。
【0018】
【0019】
次に図を参考にして実施例を挙げ、この考案の特徴と効果を詳述する。
【0020】 図1にはこの考案の一実施例の吹き付け塗装用フレーム装置100の組立て斜 視図を開示する。またその構造をさらによく理解できるようにするために、図2 に上部金具フレーム5、下部金具フレーム4の分解斜視図を開示する。この考案 の吹き付け塗装用金具フレーム装置100は、基本的には、基軸フレーム1と、 台座2と、ガイド座3と、下部金具フレーム4と、上部金具フレーム5とによっ て構成されている。基軸フレーム1上には上向きコの字状をなす台座2が水平面 内で回転可能に取付けられ、台座2の上端には水平方向にコの字状をなす支持フ レーム21が後方へ延伸した状態で設けられている。さらに台座2の中央の位置 には第1の流体圧シリンダ装置22(例えばエアシリンダ、あるいは油圧シリン ダ)が設けられている。なお図示の例では第1流体圧シリンダ装置22は台座2 の上に設けているが、台座2の下方の支持座201内に設けてもよい。この第1 の流体圧シリンダ装置22は、パネル状のガイド座3を上昇もしくは下降させる ためのものである。但し、ガイド座3が上下運動を行う際に平衡を保つために、 その両端を水平方向に延伸させて延伸片31を形成し、その延伸片31に縦方向 のベアリング32を設け、垂直のガイド軸33を前記縦方向のベアリング32内 に貫通させ、ガイド軸33の上下端をそれぞれ支持フレーム21の内側凸部21 1と台座2の側壁の凸ブロック23の間に固定し、しかも内側凸部211の末端 に調節可能な当接ボルト24を設けている。さらに凸ブロック23の下方には三 角形を呈する支持ブロック25を設けて、台座2の垂直角構造を補強している。
【0021】 ガイド座3の第1流体圧シリンダ装置22による作用は図3に開示する通りで ある。ベアリング32とガイド軸33との組合わせの関係によって上下運動を行 う際に平衡を保つ効果を奏し、ガイド座3の上昇が上限に至った場合は延伸片3 1が当接ボルト24に当接することによって上昇が止まる。
【0022】 図4に開示するように、前記ガイド軸33の代わりとして、台座2の側壁に凸 レール34を溶接し、延伸片31の末端に切欠口35を形成し、その切欠口35 が該凸レール34をくわえるように配置し、ガイド座3が上昇するに際して延伸 片31の切欠口35が凸レール34に沿って上昇して平衡を保持するように変更 しても良い。
【0023】 図1、図2に開示するようにガイド座3の上に下部金具フレーム4が固定され ている。この下部金具フレーム4は全体として矩形状をなすフレーム体であって 、その内部に複数の縦、横方向に交叉する補強用の桁フレーム44が設けられて いる。また、下部金具フレーム4の両側板を高くし、その四隅に2個ずつ当接ク ランプ42を設け(合計8個)、各当接クランプ42の表面を緩衝材料(例えば ゴムパイプなど)で覆っている。また、下部金具フレーム4内には、複数の真空 吸着方式の吸盤43を設けている(図では2つだけ開示する)。これらの吸盤4 3は、被塗装物の底面(下面)を吸着して被塗装物がずれることを防ぐ。さらに 、下部金具フレーム4の両側の下端にはそれぞれ押上げ手段40が設けられてい る(図5参照)。この押上げ手段40は小さい第3の流体圧シリンダ装置(例え ばエアシリンダあるいは油圧シリンダ)45の作動軸上に押上げピン46を設け 、押上げピン46の両端を垂直にし、かつ緩衝材(例えばゴムパイプなど)でそ の表面を覆って緩衝部461とし、被塗装物を押し上げるために供する。
【0024】 また、台座2とガイド座3の側辺の前端にはそれぞれ当接部材7と制御バルブ 6が設けられている。その制御バルブ6はガイド座3の動作にしたがって上下運 動を行い、前記押上げ手段40の小さい第3の流体圧シリンダ装置45の動作を 制御するためのものである。制御バルブ6(図6参照)の作動軸の一端は第1当 接押圧端61とされて可動押圧レバー62に当接し、作動軸のもう一端は第2当 接押圧端63として手動押圧グリップ64に当接する。第1当接押圧端61と第 2当接押圧端63は同一の作動軸の両端であって、両当接押圧端61,63は同 時に同一方向に移動する。また、可動押圧レバー62の上端にはローラ621が 設けられ、一方手動押圧グリップ64は作業員が指でこじ起こすためのグリップ 部とされている。さらに、当接部材7は台座2から直立する棒状の部材であって 、その上端には単一方向に擺動する接触レバー71が設けられている。その接触 レバー71の前端は楔状の傾斜面としてローラ621に接触させる。
【0025】 制御バルブ6と当接部材7との間における動作の過程は図6〜図10に開示す るとおりである。図6において制御バルブ6は停止して動いていない状態にある 。この状態において接触レバー71の傾斜楔面と可動押圧レバー62のローラ6 21とは、接触レバー71の傾斜面上において接触している。可動押圧レバー6 2と第1当接押圧端61はいずれも接触レバー71に押圧されていないので、押 上げ手段40の小さい第3の流体圧シリンダ装置45に対して動作を指令してい ない。
【0026】 制御バルブ6がガイド座3と一緒に上昇すると図7に開示する状態になる。こ の場合可動押圧レバー62のローラ621が接触レバー71を離れ、接触レバー 71は水平状態を保持する。逆の動作の場合は制御バルブ6がガイド座3と一緒 に下降し、図8に開示するように可動押圧レバー62のローラ621が接触レバ ー71の押圧を受けて可動押圧レバー62を内部方向に押圧し、かつ第1当接押 圧端61に当接して押圧することにより制御バルブ6が押上げ手段40の小さい 第3流体圧シリンダ装置45の動作(上昇)を指令する。
【0027】 制御バルブ6を元の状態に復帰させる場合は、図9に開示するように作業員が 手動押圧グリップ64を指で押圧する。この場合第1、第2当接押圧端61,6 3が同一の作動軸にあるため、第2当接押圧端63が手動押圧グリップ64から の押圧を受けて前方に移動すると第1当接押圧端61も同時に前方に移動し、可 動押圧レバー62のローラ621を下方に滑動させて接触レバー71の先端傾斜 面に接触する位置に戻り、図10に開示するように制御バルブ6が押上げ手段4 0の小さい第3流体圧シリンダ装置45の動作(下降)を指令し、図6に開示す る状態に戻る。
【0028】 したがって当接部材7、接触レバー71、ローラ621、可動押圧レバー62 は、台座2に対するガイド座3の下降を検出して、押上げピン46を上昇させる 方向へ制御バルブ6を作動させるための下降検出作動手段を構成していることに なる。また手動押圧グリップ64は、押上げピン46を下降させる方向へ制御バ ルブ6を復帰させるための操作部を構成していることになる。
【0029】 さらに、図1、図2に開示するように水平面内でコの字状をなす支持フレーム 21の前後の隅の端部と、上部金具フレーム5の後端とが枢着されて、支持フレ ーム21の一隅に第1マイクロスイッチ29が設けられている。上部金具フレー ム5から延伸する円弧状のガイド棒51をもってその第1マイクロスイッチ29 と組合わせている。すなわちガイド棒51はその下端に設けられたローラ52に よって第1マイクロスイッチ29と接触するように構成されている。そしてこの 第1マイクロスイッチ29が接触を受けると、第1流体圧シリンダ装置22に指 令して上昇運動を発生させ、ガイド座3を下部金具フレーム4とともに上昇させ る。前述のように第1マイクロスイッチ29およびガイド棒51は、上部金具フ レーム5の開閉を検出するための開閉検出手段を構成していることになる。
【0030】 また、台座2上には、ガイド座3の昇降を検出するための昇降検出手段として 第2マイクロスイッチ26(第1流体圧シリンダ装置22の側辺の位置)が設け られている。この第2マイクロスイッチ26は、台座2の真空吸引手段20を制 御するためのものでもある。ガイド座3が動作を開始する以前(ガイド座3が下 降位置にある状態)においては、ガイド座3の底面に設けられた調節式の接触ピ ン36が第2マイクロスイッチ26に当接してこれを押圧しているので、真空吸 引手段20はその吸引動作が生じない。ガイド座3が上昇すると接触ピン36が 第2マイクロスイッチ26から離れて真空吸引手段20に吸気を指令し、下部金 具フレーム4に設けられた複数の吸盤43に真空吸着力が発生する。
【0031】 また、台座2の側端の前後の位置には、それぞれ操作開閉器27と圧力メータ 84とがそれぞれ固定されている。その操作開閉器27はグリップ271を有し 、単一方向の流量調節バルブ28と接続されている。この単一方向の流量調節バ ルブ28は2つの第2流体圧シリンダ装置81の動作を制御するものであり、そ の底端が台座2の両側の後端のL字状支持フレーム82の下に固定されている。 また、第2流体圧シリンダ装置81の作動軸83の上端と上部金具フレーム5と が一体に枢着されている。
【0032】 上部金具フレーム5は、主として、水平面内でコの字状をなす支持フレーム5 3と中空矩形パネル状のモジュールパネル54とによって構成される。そのモジ ュールパネル54の表面には凸出した保護フレーム541が形成されており、こ の保護フレーム541が被塗装物9の周囲を覆う。すなわち保護フレーム541 も中空矩形状とされて中央に開放部分543が形成されていて、この開放部分か ら被塗装物9の内面に吹き付け塗装を行ない得るようになっている。ここで、支 持フレーム53の3辺の内壁には係合溝531が形成され、モジュールパネル5 4は係合溝531にガイドされ、さらに支持フレーム53の両側の前端の弾性ピ ン55がモジュールパネル54の両側の前側縁に形成された半円状の小さい切欠 口542内に挿入されて、支持フレーム53とモジュールパネル54とが結合さ れる。
【0033】 この考案の装置の動作の過程を図11から図15に開示する。図11に示す状 態で、上部金具フレーム5と、下部金具フレーム4はその間が開放された状態に あり、作業員が被塗装物9を下部金具フレーム4上に設置し、複数個の当接クラ ンプ42で被塗装物9を挟持する。
【0034】 図12に示す状態では、作業員が操作開閉器27の操作グリップ271を上方 向に動かして、第2流体圧シリンダ装置81により上部金具フレーム5を下降さ せる(すなわち上部金具フレーム5を閉じる方向へ回動させる)ように指令する 。同時に上部金具フレーム5の後端のガイド棒51のローラ52が第1マイクロ スイッチ29に当接し、第1流体圧シリンダ装置22がガイド座3を上昇させる ように指令し、これによって上部金具フレーム5と下部金具クレーム4が被塗装 物9を挟持して金具が閉鎖した状態になる。
【0035】 続いて図13に示す状態では、作業員が塗装用のスプレーガン200で被塗装 物9の内部表面を塗装する(例えば導電ペンキなど)。
【0036】 図14は塗装完了後の状態を示すもので、この状態では作業員が操作開閉器2 7の操作グリップ271を下方に動かし、第1流体圧シリンダ装置22にガイド 座3を下降させるように指令する。これと同時に2つの第2流体圧シリンダ装置 81にも上部金具フレーム5を上昇させるよう(すなわち上部金具フレーム5を 開くよう)に指令する。但し、2つの第2流体圧シリンダ装置81と操作開閉器 27との間の流体圧配管上に単一方向の流量調節バルブ28が設けられているた め、上部金具フレーム5の上昇速度がガイド座3の下降速度に比してやや遅くな る。
【0037】 さらに図15に示す状態において、ガイド座3が下降すると制御バルブ6の可 動押圧レバー62のローラ621が接触レバー71の前端の当接をうけて(前述 の図8に開示するとおり)押上げ手段40の小さい第3の流体圧シリンダ装置4 5の動作を発生させ、押上げピン46が被塗装物9を押し上げる。これによって 作業員が容易に被塗装物9を両手で取出すことができるようになる。そして第3 の流体圧気圧シリンダ装置45を元の状態に復帰させるために、作業員が指で制 御バルブ6の押圧グリップ64を動かして押上げピン46を下降させる。そして 新たに別の被塗装物9を下部金具フレーム4上に設置して次の塗装作業を進行さ せる。
【0038】 図16に金具を閉鎖するときのこの考案の装置の流体圧回路を開示する。その 動作の過程は次の(1)〜(3)の通りである。 (1) 流体圧は供給元(R)から圧力メータ(P)を経過して操作開閉器(V 1)27に至り、左右2基の第2流体圧シリンダ装置(C2、C3)81を起動 させ、上部金具フレーム5を下降させる。これにより上部金具フレーム5が閉じ られる。 (2) 上部金具フレーム5が下降すると第1マイクロスイッチ(L1)29が 第1流体圧シリンダ装置(C1)22にガイド座3を上昇させるように指令する 。 (3) ガイド座3が上昇して、第2マイクロスイッチ(L2)26に当接しな くなり、真空吸引手段(G)20に吸気を指令して被塗装物9を吸着する。
【0039】 図17に金具を開放するときのこの考案の装置の流体圧回路を開示する。その 動作の過程は次の(4)〜(7)の通りである。 (4) 操作開閉器(V1)27の流体圧進入方向を変更し、第1流体圧シリン ダ装置(C1)22が先にガイド座3を下降させ、同時に単一方向の流量調節バ ルブ(F)28が左右の2つの第2流体圧シリンダ装置(C1、C2)81を動 作させて上部金具フレーム5を押し上げ、金具を開放された状態とする。 (5) ガイド座3が下降すると第2マイクロスイッチ(L2)26に当接して 真空吸引手段(G)20による吸引動作が停止され、吸盤43は被塗装物9の吸 着を停止する。 (6) ガイド座3が下降した後、制御バルブ(V2)62が当接部材7の押圧 を受けて2つの小さい第3の流体圧気圧シリンダ装置(C4,C5)45の動作 を指令して押上げピン46を上昇させ、被塗装物9を押し上げる。 (7) 指で制御バルブ(V2)62の手動押圧グリップ64を動かして2つの 小さい第3の流体圧気圧シリンダ装置(C4,C5)45の押上げピン46を下 降させて元の状態に復帰させる。
【0040】 なお基軸フレーム1の構造は図11の開示から理解することができる。この基 軸フレーム1は、上端の支持座11と、その支持座11を上端部に支持する上下 動作中空筒体12と、その上下動作中空筒体12が挿入された中空円筒状の主脚 部13と、その主脚部13の底部に固定された底部パネル14と、前記支持座1 1の底部のベアリング15と、主脚部13の外側に突出する固定ボルト16およ び位置決めボルト17とによって構成されている。ここで、上下動作中空筒体1 2には、位置決めボルト17が挿入される縦溝121が形成され、位置決めボル ト17をその縦溝121に挿入することによって上下動作中空筒体12は主脚部 13に対して回動することがなくなり、上下運動のみを行なう。また、固定ボル ト16によって上下動作中空筒体12を固定して下方に滑落することを防ぐ。前 記支持座11は上下動作中空筒体12上に位置して、水平面内で360°回動し 得る。さらに支持座11の内部には逆L字状の通路111が形成され、その通路 111の一端に回動ジョイント112が螺着され、もう一端に快速ジョイント1 13が螺着され、これら2つのジョイント112と113にはそれぞれ流体圧入 力管114と流体圧出力管115が接続されている。このため支持座111が回 動する場合、回動ジョイント112が流体圧入力管114を回動させず、快速ジ ョイント113が流体圧出力管とともに回動する。よって、装置100の回動作 業を妨害しない。
【0041】 さらに図18〜図20には、この考案の装置の別の実施例を示す。この実施例 は、上部金具フレーム5の構成についてのものである。
【0042】 すなわち、図18に示すように被塗装物9の周辺に切欠部94やその他の開口 部が形成されていたり、もしくは被塗装物9の底面に例えば溝状の開口部92が 形成されている場合は、これらの切欠部94や開口部92を実質的に塞いで、吹 き付け塗装時に塗料が外部へ漏れないようにするため、上部金具フレーム5のモ ジュールパネル54の表面に少なくとも1組以上の係合フレーム56と被覆用フ レーム57とを設ける。係合フレーム56はモジュールパネル54の保護フレー ム541の左右両側に設けられ、1組毎の係合フレーム56はモジュールパネル 54の表面に固定される一対の逆U状をなす支持部材561と、これら一対の支 持部材561の間に軸中心に回動可能に軸支される横軸562と、モジュールパ ネル54上に固定されるバネ容器568と、そのバネ容器568を覆う蓋体56 9と、バネ容器568内に挿入された上下動可能な押圧ピン563と、前記バネ 容器568内に収容されて押圧ピン563を取囲むバネ567(図19参照)と 、横軸568と押圧ピン563とを接続する接続レバー564と、横軸56から 突出する少なくとも1本以上の分岐レバー572と、その分岐レバー572の先 端に設けられた被覆体573とを含む。さらにガイド座3の両側には押上げニー ドル37を設けて前述の押圧ピン563を押し上げ可能となるように配置してい る。
【0043】 前記係合フレームの動作の過程は図19に開示されるとおりである。すなわち 被塗装物9が上部金具フレーム5と、下部金具フレーム4との間に挟持されると 同時に、ガイド座3の両側端の押上げニードル37が押圧ピン563の下端に当 接し、接続レバー564、横軸562とともに分岐レバー565が回動して被覆 体566が切欠部91をその内面側から覆う。逆にガイド座3が下降すると、押 上げニードル37が押圧ピン563の下端から離れ、押圧ピン563がバネの付 勢力によって下降し、被覆体566が切欠部91から離れる。
【0044】 一方被覆用フレーム57は、上部金具フレーム5の保護フレーム541を跨ぐ ように(したがって上部金具フレーム5の上面側開口部分543を跨ぐように) 配置される少なくとも1本以上のコ字状の横軸571と、この横軸571から分 岐するように横軸571に接続された少なくとも1本以上の分岐棒572と、各 分岐棒572の先端に接続された被覆体573とからなる。
【0045】 前記被覆フレーム57の動作の過程は図20に開示するとおりである。被塗装 物9が上部金具フレーム5と、下部金具フレーム4に挟持されると同時に、被覆 用フレーム57の被覆体573が被塗装物9の開口部92を覆い、逆の動作の場 合は開口部92から離れる。
【0046】
この考案の装置は上述の構造と特徴を有し、次の効果を具える。 (1) 被塗装物が上下金具フレームによって挟持され、かつ吸盤によって吸引 されるので、高度な安定性を得ることができる。 (2) 上部金具フレームの係合フレームと被覆用フレームによって被塗装物の 切欠部や開口部を被覆するので、スプレー塗装の際に塗料が切欠部と開口部から 噴出することがない。 (3) 塗装完了後押上げ手段によって被塗装物が上方に押し上げられて下部金 具フレームの底面から離れるため、作業員は被塗装物を容易に取出すことができ る。 (4) 基軸上の台座が360°回動し得るため、作業員が作業する際に便利で ある。
【図1】この考案の吹き付け塗装用金具フレーム装置の
一実施例を示す斜視図である(金具が開放された状
態)。
一実施例を示す斜視図である(金具が開放された状
態)。
【図2】この考案の一実施例の吹き付け塗装用金具フレ
ーム装置の分解状態の斜視図である。
ーム装置の分解状態の斜視図である。
【図3】この考案の一実施例の装置のガイド座内の上下
運動の説明図である。
運動の説明図である。
【図4】この考案の装置における台座の他の例の構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】この考案の一実施例の装置の押上げ手段の斜視
図である。
図である。
【図6】この考案の一実施例の装置における制御バルブ
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
【図7】この考案の一実施例の装置における制御バルブ
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
【図8】この考案の一実施例の装置における制御バルブ
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
【図9】この考案の一実施例の装置における制御バルブ
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
と可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明図
である。
【図10】この考案の一実施例の装置における制御バル
ブと可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明
図である。
ブと可動押圧レバー、手動押圧レバーの連続動作の説明
図である。
【図11】この考案の一実施例の装置の連続動作説明図
である。
である。
【図12】この考案の一実施例の装置の連続動作説明図
である。
である。
【図13】この考案の一実施例の装置の連続動作説明図
である。
である。
【図14】この考案の一実施例の装置の連続動作説明図
である。
である。
【図15】この考案の一実施例の装置の連続動作説明図
である。
である。
【図16】この考案の一実施例の装置の金具が閉鎖され
るときの流体圧回路図である。
るときの流体圧回路図である。
【図17】この考案の一実施例の装置の金具が開放され
るときの流体圧回路図である。
るときの流体圧回路図である。
【図18】この考案の別の実施例の装置における上部金
具フレームの斜視図である。
具フレームの斜視図である。
【図19】図18の例における係合フレームの動作の説
明図である。
明図である。
【図20】図18の例における被覆用レームの動作の説
明図である。
明図である。
1 基軸フレーム 2 台座 21 支持フレーム 22 第1流体圧シリンダ装置 26 第2マイクロスイッチ 27 操作開閉器 29 第1マイクロスイッチ 20 真空吸引手段 3 ガイド座 37 押上げニードル 4 下部金具フレーム 40 押上げ手段 43 吸盤 45 第3流体圧シリンダ装置 46 押上げピン 5 上部金具フレーム 51 ガイド棒 56 係合フレーム 561 支持部材 562 横軸 563 押圧ピン 565 分岐レバー 566 被覆体 567 バネ 57 被覆用フレーム 571 横棒 572 分岐棒 573 被覆体 6 制御バルブ 61 第1当接押圧端 62 可動押圧レバー 621 ローラ 63 第2当接押圧端 64 手動押圧グリップ 7 当接部材 71 接触レバー 81 第2流体圧シリンダ装置 9 被塗装物 91 切欠部 92 開口溝
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも上面の一部が開放された被塗
装物の内面を上方から吹き付け塗装するにあたってその
被塗装物を支持するための吹き付け塗装用金具フレーム
装置において、 垂直な軸心を有する基軸フレームの上端に水平面内で回
転可能となるように台座が取付けられ、その台座上に支
持フレームが取付けられ、その支持フレームの内側の位
置にガイド座が配設されて、そのガイド座が第1流体圧
シリンダ装置により台座に対して昇降されるように構成
され、さらにそのガイド座上には、被塗装物を載置する
ための下部金具フレームが取付けられ、その下部金具フ
レーム上には被塗装物の上面側の周囲を覆うための上部
金具フレームが配設され、前記上部金具フレームは、そ
の一方の縁部において支持フレームに回動可能に連結さ
れて、上下に開閉し得るように構成されており、さらに
前記台座には、上部金具フレームを上方へ押上げて上部
金具フレームを開放させるための第2の流体圧シリンダ
装置が設けられ、かつ前記上部金具フレームにはその開
閉を検出する開閉検出手段が対設されて、その開閉手段
からの信号により前記第1流体圧シリンダ装置の動作が
制御されるように構成され、さらに上部金具フレームの
開閉動作を制御するための開閉制御手段を備えているこ
とを特徴とする、吹き付け塗装用金具フレーム装置。 - 【請求項2】 前記上部金具フレームには、その上面側
開放部分を跨ぐように被覆用フレームが設けられ、その
被覆用フレームには、被塗装物の底部の開口部分を上面
側から実質的に塞ぐための被覆体が設けられていること
を特徴とする、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フ
レーム装置。 - 【請求項3】 前記上部金具フレームには、その少なく
とも一方の側縁部分に、その側縁部分に沿って係合フレ
ームが設けられ、その係合フレームには被塗装物の側面
の開口部もしくは切欠部をその内側から実質的に塞ぐた
めの被覆体が設けられており、かつ前記係合フレーム
は、前記被覆体が被塗装物の内側面に近接・離隔する方
向へ揺動可能に構成されており、さらにその係合フレー
ムには、被覆体を被塗装物の内側面から離す方向へ付勢
するためのバネが付設されており、かつ前記ガイド座に
は、上部金具フレームが閉じられる際に前記バネの付勢
力に抗して前記被覆体を被塗装物の内側面へ押し付ける
方向へ移動させるための押上げニードルが設けられてい
ることを特徴とする、請求項1に記載の吹き付け塗装用
金具フレーム装置。 - 【請求項4】 前記下部金具フレーム内に、被塗装物の
下面を吸着するための1以上の吸盤が設けられ、かつそ
の吸盤には真空吸引手段が接続され、前記ガイド座もし
くは下部金具フレームに対しては、台座に対する昇降を
検出するための昇降検出手段が対設されて、その昇降検
出手段の検出信号により真空吸引手段を動作させて、ガ
イド座もしくは下部金具フレームの下降状態で吸盤を真
空吸引状態とするように構成したことを特徴とする、請
求項1に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装置。 - 【請求項5】 前記下部金具フレーム内に、被塗装物の
下面に接触して被塗装物を押上げるための1組以上の押
上げ手段が設けられており、その押上げ手段は、第3の
流体圧シリンダ装置と、その流体圧シリンダ装置により
上昇せしめられて被塗装物を押上げる押上げピンとを有
する構成とされており、かつ前記台座とガイド座との間
には、前記第3の流体圧シリンダ装置を制御するための
制御バルブが設けられ、さらにこの制御バルブには、台
座に対するガイド座の下降を検出して押上げピンを上昇
させるべく制御バルブを作動させるための下降検出作動
手段と、押上げピンを下降させるように制御バルブを手
動により操作するための操作部とが設けられていること
を特徴とする、請求項1に記載の吹き付け塗装用金具フ
レーム装置。 - 【請求項6】 少なくとも上面の一部が開放された被塗
装物の内面を上方から吹き付け塗装するにあたってその
被塗装物を支持するための吹き付け塗装用金具フレーム
装置において、 基軸フレームと、台座と、ガイド座と、被塗装物を載置
するための下部金具フレームと、被塗装物の上面側の周
囲を覆うための上部金具フレームとを有してなり、 前記基軸フレームに水平面内で回転可能となるように上
方へ向ってコの字状をなす台座を設け、その台座に水平
面内でコの字状をなす支持フレームを設け、さらにその
台座の中央の位置に第1の流体圧シリンダ装置を垂直に
設け、その第1の流体圧シリンダ装置のピストン軸にフ
ラットパネル状を呈するガイド座を固定し、そのガイド
座上にさらに下部金具フレームを固定し、その下部金具
フレームを矩形のフレーム体で構成し、 また、前記台座後方の両端に上部金具フレームを押し上
げる第2の流体圧シリンダ装置を設け、前記上部金具フ
レームには被覆用フレームを設け、その被覆用フレーム
は、上部金具フレームの上面側開口部分を跨ぐ少なくと
も1以上のコの字状の横棒と該横棒に接続された複数の
分岐棒と、各分岐棒の末端に接続されて被塗装物の開口
部分を実質的に塞ぐための被覆体とを含み、 また前記台座に設けられた支持フレームの後端に第1の
マイクロスイッチを設けて、前記上部金具フレームの後
端に設けられたガイド棒がその第1のマイクロスイッチ
に当接することによって第1の流体圧シリンダ装置の動
作を指令するようにし、 さらに、台座の側辺の前端に操作開閉器を設け、上部金
具フレームと下部金具フレームの開閉動作を制御するよ
うにしたことを特徴とする、吹き付け塗装用金具フレー
ム装置。 - 【請求項7】 前記下部金具フレーム内に第3の流体気
圧シリンダ装置と、押上げピンとによって構成される押
上げ手段を1組以上設け、ガイド座の側辺の前端に制御
バルブを固定し、台座の側辺の前端に当接部材を固定
し、制御バルブの一端を第1当接押圧端及び可動押圧レ
バーとし、もう一端は第2当接押圧端及び手動押圧グリ
ップとし、 前記可動押圧レバーの上端にローラを設け、そのローラ
は前記当接部材の上端の接触レバーと接触・離隔するよ
うにされ、前記第1当接押圧端に前記可動押圧レバーが
当接して押圧された時に制御バルブが前記第3の流体圧
シリンダ装置の上昇運動を指令し、逆の場合に前記第3
の流体圧シリンダ装置の下降動作を指令するようにした
ことを特徴とする、請求項6に記載の吹き付け塗装用金
具フレーム装置。 - 【請求項8】 前記下部金具フレーム内に1以上の吸盤
を設け、前記ガイド座にその台座上の第2のマイクロス
イッチに当接する接触ピンを設け、第2のマイクロスイ
ッチによって前記台座に設けられた真空吸引手段の動作
を制御し、ガイド座が上昇すると接触ピンが第2のマイ
クロスイッチから離れて真空吸引手段の動作を指令し、
吸盤が被塗装物を吸着するようにしたことを特徴とす
る、請求項6に記載の吹き付け塗装用金具フレーム装
置。 - 【請求項9】 前記上部金具フレームの周縁部の少なく
とも一部に係合フレームを設け、その係合フレームは、
上部金具フレームの縁部に固定される一対の支持部材
と、その一対の支持部材の間に軸中心回動可能に設けら
れる横軸と、その横軸に接続レバーを介して接続された
押圧ピンと、その押圧ピンに付勢力を与えるためのバネ
と、前記横軸から上部金具フレームの内側へ突出する少
なくとも1以上の分岐レバーとを含み、各分岐レバーの
末端には被塗装物の側面の開口部もしくは切欠部をその
内側から実質的に塞ぐための被覆体を設け、また前記ガ
イド座側に押上げニードルを設けて前記押圧ピンを押し
上げるようにしたことを特徴とする、請求項6に記載の
吹き付け塗装用金具フレーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998002138U JP3052483U (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 吹き付け塗装用金具フレーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998002138U JP3052483U (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 吹き付け塗装用金具フレーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3052483U true JP3052483U (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=43186600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998002138U Expired - Lifetime JP3052483U (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 吹き付け塗装用金具フレーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052483U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140799A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Ihi Corp | 長尺物載置装置 |
CN113619805A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-11-09 | 北京中科宇航技术有限公司 | 一种用于垂直起降飞行器的发射平台 |
CN118543478A (zh) * | 2024-07-29 | 2024-08-27 | 靖江市润新建设有限公司 | 一种金属门窗防锈处理用表面喷涂装置 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP1998002138U patent/JP3052483U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014140799A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Ihi Corp | 長尺物載置装置 |
CN113619805A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-11-09 | 北京中科宇航技术有限公司 | 一种用于垂直起降飞行器的发射平台 |
CN113619805B (zh) * | 2021-08-17 | 2023-12-22 | 北京中科宇航技术有限公司 | 一种用于垂直起降飞行器的发射平台 |
CN118543478A (zh) * | 2024-07-29 | 2024-08-27 | 靖江市润新建设有限公司 | 一种金属门窗防锈处理用表面喷涂装置 |
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