JP3052413U - エアコンディショナー用外装フィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアコンディショナー外面にワンタッチで脱
着交換でき、フィルターの汚れ具合を外部から簡単に視
認できる、低コストのエアコンディショナー用外装フィ
ルターを提供する。 【解決手段】 少なくともエアコンディショナー５の空
気取り入れ口６を覆うことのできる大きさ及び形状に形
成された通気性のフィルター本体１を設ける。そして、
該フィルター本体１の内縁部に接合部材２を装着する。
されに、フィルター本体１の四周に補強縁３及び該補強
縁３の内側にフィルター交換表示部４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、エアコンディショナー用外装フィルターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のエアコンディショナー用フィルターは、矩形状に曲成されたフレームの 内側に脱臭、集塵、抗菌等用のフィルターを張設して構成される。そして、前記 フレームをエアコンディショナーの空気取り入れ口の内側に抜き差し自在に装着 することによって、空気取り入れ口から流入された室内の空気を前記フィルター で濾過してから空気排出口より放出するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来のエアコンディショナー用フィルターは、当該エアコン ディショナーの内部に装着されるものであるから、エアコンディショナー内部の 構造が複雑化し、コストアップの要因となっていた。また、フィルターの汚れ具 合が外部から確認することができないため、交換の時期が判らず、ために、汚れ たまゝのフィルターを装着した状態で長い間使用することも多かった。さらに、 フィルターとフレームとが一体であるため、フィルター部分のみ簡単に交換する ことができなかった。

【０００４】 本考案は、上記した従来の技術の有するこのような問題点を解消するもので、 通気性のフィルターをエアコンディショナーの空気取り出し口の外面にワンタッ チで交換できるような接合部材を使って装着できるように構成することによって 、エアコンディショナーにおけるフィルター収納構造を省略し得て製造コストの 低廉化を図ることができると共に、フィルターの汚れ具合が外部から簡単に確認 できるため、汚れたフィルターのまゝ使用することがなく、しかもフィルターの 交換のための脱着操作が極めて容易なエアコンディショナー用外装フィルターを 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るエアコンディショナー用外装フィル ターは、少なくともエアコンディショナーの空気取り入れ口を覆うことのできる 大きさ及び形状に形成された通気性のフィルター本体を設け、該フィルター本体 の内縁部に接合部材を装着し、前記フィルター本体を接合部材にてエアコンディ ショナーの空気取り入れ口部分へ脱着可能に外装固定し得るようにしたことを特 徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照にして説明する。 図１は本考案の背面図であり、図２は図１のＡ−Ａ拡大断面図であり、図３は 他の実施形態を示す同上の拡大断面図であり、図４は使用状態を示す側断面図で あり、図５は接合部分の拡大説明図である。

【０００７】 図１及び図２等に示したように、外装フィルターは、少なくともエアコンディ ショナー５の空気取り入れ口６を覆うことのできる大きさ及び形状、即ち図示例 では横長矩形状に形成された通気性のフィルター本体１を主要部材としており、 該フィルター本体１の内縁部には前記エアコンディショナー５へ脱着可能に外装 固定できるように接合部材２を装着してある。

【０００８】 なお、図中７は、エアコンディショナー５の空気取り入れ口６の下部に設けら れた空気排出口７を示す。

【０００９】 上記したフィルター本体１としては、通気性および弾力性を有するテトロン製 濾材にゼオライト製のガス吸着剤を含浸させたものを使用する。しかし、これ以 外の同等素材を選択してもよいことは勿論である。

【００１０】 上記した接合部材２としては、公知の両面粘着テープ、または雌雄ホック（商 標名、マジックテープ）のいずれかを用いるのが望ましい。

【００１１】 而して、上記フィルター本体１の四周を所定の等幅で連続的に押し潰して薄板 状の補強縁３を形成すると共に、該補強縁３の内側の適宜部位に小型矩形状に押 し潰して非通気部あるいは弱通気部を形成することにより、薄板状のフィルター 交換表示部４を設ける。なお、上記補強縁３は図３に示したように、アルミ泊等 の縁材３ａをコ字形状に噛み合せることで、さらに補強することができる。

【００１２】 上記した構成において、フィルター本体１を、図４に示したようにエアコンデ ィショナー５の空気取り入れ口６、６の全体を覆うように接合部材２を使ってエ アコンディショナー５の外面に装着する。

【００１３】 エアコンディショナー５の種類に応じて、正面にのみ空気取り入れ口６がある ものと、図３に示したように正面と上面の双方に空気取り入れ口６、６があるも のも市販されているが、いずれの場合でも全ての空気取り入れ口を被覆できるよ うなフィルター本体１を使用する。

【００１４】 そして、接合部材２として両面粘着テープを利用する場合は、当該テープの片 側の剥離紙を剥してその内面の粘着部を介してフィルター本体１の四角部へ接着 し、ついで、上記両面粘着テープの他側（表側）を剥して露出した粘着部をエア コンディショナー５外面の上記部位へ押しつけて接着すれば、フィルター本体１ は、エアコンディショナー５の空気取り入れ口６、６全面を覆うように外装固定 される。

【００１５】 この状態でエアコンディショナー５を稼動すると、室内の空気は通気性のフィ ルター本体１及び当該エアコンディショナー５の空気取り入れ口６、６を順次経 てエアコンディショナー本体内に導入されるが、フィルター本体１を通過する際 に濾過されるため、清浄な空気（暖気あるいは冷気）のみが空気排出口７より室 内へ放出される。

【００１６】 そして、上記フィルター本体１は長期使用すると、チリやホコリ等で目詰りを 起すことで変色するが、非通気部あるいは弱通気部にて形成されるフィルター交 換表示部４のみが目詰りを免れて変色が阻止されるため、両者の色自体を比較す ることにより、フィルター本体１の凡の交換時期を察知することができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係るエアコンディショナー用外装フィルターは、以上の如く構成され ているので、次に述べる効果を有する。 (1) 請求項１によれば、通気性のフィルター本体１をエアコンディショナー５の 外面にワンタッチで装着できるように構成したものであるから、フィルター装 着部をエアコンディショナー内部に設けることが不要となる分、製作コストの 低廉化を図り得ると共に、フィルター部分のみを極めて簡単に交換することが できる。 また、フィルター本体１の汚れ具合が外部から簡単に確認することができ、 従来のようにフィルターをいちいちエアコンディショナー内部から取り出す手 間が省ける。 (2) 請求項２によれば、フィルター本体１の四周外縁部に補強縁３を形成してあ るため、当該外縁部、角部等がほつれるのを防止し得て長期使用に耐えられる 。また、非通気部あるいは弱通気部にて形成されるフィルター交換表示部４に てフィルター本体１の汚れ具合をより正確に視認できるため、たえず良好な状 態でフィルターを使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るエアコンディショナー用外装フィ
ルターの背面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ拡大断面図である。

【図３】同上の他の実施形態を示す拡大断面図である。

【図４】本考案の使用状態を示す側断面図である。

【図５】同上の接合部分の拡大説明図である。

【符号の説明】

１ フィルター本体 ２ 接合部材 ３ 補強縁 ４ フィルター交換表示部 ５ エアコンディショナー ６ 空気取り入れ口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくともエアコンディショナーの空気
   取り入れ口を覆うことのできる大きさ及び形状に形成さ
   れた通気性のフィルター本体を設け、該フィルター本体
   の内縁部に接合部材を装着し、前記フィルター本体を接
   合部材にてエアコンディショナーの空気取り入れ口部分
   へ脱着可能に外装固定し得るようにしたことを特徴とす
   るエアコンディショナー用外装フィルター。
2. 【請求項２】 フィルター本体の四周を押し潰して薄板
   状の補強縁を形成すると共に、該補強縁の内側の適宜部
   位を押し潰して薄板状のフィルター交換表示部を形成し
   たことを特徴とする請求項１記載のエアコンディショナ
   ー用外装フィルター。