JP3051779U - 引き戸用手摺り - Google Patents

引き戸用手摺り

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JP3051779U JP1998000853U JP85398U JP3051779U JP 3051779 U JP3051779 U JP 3051779U JP 1998000853 U JP1998000853 U JP 1998000853U JP 85398 U JP85398 U JP 85398U JP 3051779 U JP3051779 U JP 3051779U
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隆 霜野
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株式会社ティ・デザイン・エス一級建築士事務所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案が解決しようとする課題は、片引き
戸、引き違い戸が設けられた出入り口或いは掃き出し口
等に、必要に応じて随時設けて高齢者等の歩行の手助け
になり得る手摺りを提供する 【解決手段】 引き戸用の手摺り10は、家屋の引き戸
が設けられている場所に隣接して設けられていて、使用
位置と格納位置との間で移動可能な手摺り本体20と、
該手摺り本体が該使用位置と該格納位置との間で移動す
るのを案内する案内装置30と、該手摺り本体を該格納
位置と使用位置との間で移動させる駆動装置40と、を
備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は引き戸用手摺りに関し、更に詳細には家屋の出入り口或いは掃き出し 口の片引き戸或いは引き違い戸に適用するのに適した手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、身障者や高齢者(以下総称して高齢者等と言う)の自立の支援をするよ うに工夫された在宅介護住宅、在宅医療住宅或いは加齢配慮住宅の開発が進んで いる。このような住宅においては、更には公共施設の建物においては高齢者等の 歩行、移動の手助けを行うために手摺りが設けられている。この手摺りは、通常 建物の部屋、廊下の壁面に所望の高さ(通常は人の腰の高さ)に水平に、壁から 突出させて固定されていて、家屋の出入り口、掃き出し口等には設けられていな い。このため、高齢者等が出入り口を通して出入りするのでなく、出入り口等に ある戸に沿って移動したいときに、その部分で手摺りがなくなって高齢者等の歩 行に支障を来すことになっている。
【0003】 出入り口の戸が開き戸の場合には、その屋内側に手摺りを設けることに構造上 特に問題はない。事実、開き戸には開閉用の取っ手を開き戸のほぼ全幅に亙って 水平に設けたものも見受けられ、このような取っ手は手摺りの機能も果たし得る 。この場合身障者等がその開き戸のある出入り口から出入りせずにその開き戸に 沿って移動するときは、壁に設けられた手摺りから開き戸に設けられた取っ手或 いは手摺りに伝って行けばよいことになる。
【0004】 しかしながら、出入り口の戸が片引き戸或いは引き違い戸の場合には、通常戸 の屋内側の面に手摺りを設けることは、構造上不可能に近い。これは、片引き戸 を開いた場合にはその片引き戸は戸袋内に収納されることになるので、そのよう な引き戸の屋内側の面に手摺りを取り付けると収納に差し障ることになる。また 引き違い戸を開いたときには2枚の戸が重なり合うことになるので、屋外側の戸 の屋内側の面に手摺りを取り付けることは不可能に近い。更に、掃き出し口の引 き戸の場合でも上記と同様のことが言える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、片引き戸、引き違い戸が設けられた出入り 口或いは掃き出し口等に、必要に応じて随時設けて高齢者等の歩行の手助けにな り得る手摺りを提供することである。 本考案が解決しようとする他の課題は、常時は出入り口或いは掃き出し口での 出入りの邪魔にならないように格納されていて、高齢者等が片引き戸、引き違い 戸に沿って歩行或いは移動するときのように必要があるときのみ使用状態に自動 的にセットされる手摺りを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願は引き戸用の手摺りにおいて、家屋の引き戸が設けられている場所に隣接 して設けられていて、使用位置と格納位置との間で移動可能な手摺り本体と、手 摺り本体が使用位置と格納位置との間で移動するのを案内する案内装置と、手摺 り本体を格納位置と使用位置との間で移動させる駆動装置と、を備えて構成され ている。
【0007】 上記手摺りにおいて、手摺り本体が木材又は合成樹脂で一体的に形成されてい てもよく、また、手摺り本体が、長いフレーム部分と、フレーム部分の一方の側 に沿って配置されたそのフレーム部分に固定された手摺り部分とを備えていても よい。更に手摺り部分が該フレーム部分に、フレーム部分の長手方向に沿って隔 てて配置された複数の手摺り受けを介して固定されていてもよい。案内装置が引 き戸の両側部分に近接して配置されかつ上下に伸びるガイドレールと、手摺り本 体側に固定されていて該ガイドレールに案内されてガイドレールに沿って移動す る移動ガイドとを含み、該ガイドレール及び移動ガイドにより手摺り本体の上下 移動を案内するようにしてもよい。また、案内装置が該引き戸の一方の側部に近 接して配置されかつ該手摺り本体の一端部を回動可能に支持する支持軸を含んで いてもよい。更に、駆動装置が、引き戸より上方に設けられた駆動モータと、駆 動モータによって回転される巻き取りロールと、一端が巻き取りロールに固定さ れ他端が移動ガイドに固定されてるロープとを備え、手摺り本体が使用位置まで 降下しかつ駆動モータによって使用位置から格納位置まで上昇されてもよく、或 いは駆動装置が、該一方の側部に近接して設けられた駆動モータと、駆動モータ によって回転される巻き取りロールと、一端が巻き取りロールに固定され他端が 手摺り本体の他端に取り付けられたロープとを備え、手摺り本体が使用位置まで 回動しかつ駆動モータによって格納位置まで回動されてもい。駆動装置が支持軸 を回転させる駆動モータと支持軸と駆動モータとを連動する歯車装置とを備えて いてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案による引き戸用手摺りの実施例について説明する 。 図1及び図2において、第1の実施例による引き戸用手摺り10が示されてい る。同図において、1は家屋の出入り口で、その出入り口1には、引き違い式に 配置された2枚引き戸3及び4を有する引き違い戸2が設けられている。6は家 屋の壁で、その壁の内面には固定手摺り7が設けられている。この固定手摺り7 は家屋の床から所望の高さの位置に公知の方法で水平に固定されている。
【0009】 この実施例の引き戸用手摺り10は、手摺り本体20と、その手摺り本体20 が使用位置と格納位置との間で移動するのを案内する案内装置30と、手摺り本 体20を使用位置と格納位置との間で移動させる駆動装置40と、その手摺り本 体20のほぼ中央の位置を支える支柱50とを備えている。この実施例の引き戸 用手摺り10では、案内装置20が、出入り口の両側すなわち引き違い戸2の両 側に隣接して配置され上下に伸びるガイドレール31及び32を有しており、手 摺り本体20が低い使用位置Xと高い格納位置Yとの間でガイドレールに沿って 移動するようになっている。
【0010】 図3ないし図6において、手摺り本体20は、横断面が図3に示すような断面 形状を有する金属製(例えばアルミニュウム製)の長いフレーム部分21と、フ レーム部分21の一方の側(図3及び図5で上側に)に配置されていて、フレー ム部分21の長手方向に隔てて配置された複数の手摺り受け23を介してそのフ レーム部分に固定された手摺り部分25とを備えている。手摺り部分25は、金 属製の長い心材26の外周、特に左右及び上側をゴム、合成樹脂等でできた表面 材27で被って作られている。この心材26及び表面材27の形状、大きさ及び 材質は、高齢者の手の表面に水分がなくなるため乾いた手でも滑りにくいこと、 冷たく感じないこと、掴み易いこと、安全であること、ある程度の荷重に耐えら れること(高齢者等は単に手摺りに捕まって移動するだけでなく自分の体重を掛 けることがあるため)等を考慮して決められる。なお、表面材27の色は手摺り の存在を高齢者等にアッピールできるようなものが好ましい。また、手摺り本体 20は、必ずしも上記の実施例のようにフレーム部分21と手摺り部分25とに 分ける必要はなく、図4[A]に20aで示されるような横断面形状を有するよ うに木材又は合成樹脂等の手に触れて冷たく感ぜずしかも高齢者等を支える強度 を有する材料で一体的に形成した構造でも、或いは図4[B]に26bで示され るような横断面形状を有する心材と、その心材を被う合成樹脂材の表面材27b とで一体的に形成した構造でもよい。
【0011】 本実施例の案内装置30のガイドレール31及び32は、単に手摺り本体の端 部が位置をずれることなく上下に案内できればどのような断面形状を有していて もよく、したがって、例えば図6[A]に31、32で示されるような断面形状 のものでも或いは図6[B]に31a、32aで示される断面形状のものでもよ い。ガイドレール31、32は床9から引き違い戸2より上方の格納位置Uまで 上下に伸びていてもよいが、手摺り本体20の移動範囲である使用位置X近傍か ら格納位置Y近傍まで伸びていてもよい。このガイドレール31、32は公知の 方法で家屋の壁6に固定されている。本実施例の案内装置30は更に移動ガイド 35を備えている。この移動ガイド35は手摺り本体20のフレーム部分21の 端部に固定されていてガイドレール31、32と協働して手摺り本体を上下に案 内するようになっている。移動ガイド35はガイドレールが図6[A]に31, 32で示されるような横断面形状の場合には同図に35で示されるようにそのガ イドレール内に収容される形状になっておればよく、またガイドレールが図6[ B]に31a、32aで示されるような断面形状の場合には移動ガイドは同図に 35aで示されるように二股状に形成される。いずれにしろ、手摺り本体は単に 自重で降下するようにさせるため、ガイドレールと移動ガイドとの間の摩擦が少 なくなるように、それらの間の透き間を比較的大きく取るのがよい。また、ガイ ドレールはアルミニュウム又はステンレススチール等の金属でつくるのが好まし く、移動ガイドはそれらの材料と接触したときに摩擦抵抗が小さい材料で作るの が好ましい。更に、移動ガイドのガイドレールに対向する面にローラを回転自在 に取り付けて両者間の摩擦抵抗を小さくしてもよい。
【0012】 図2において、駆動装置40は、引き戸2の上方の位置において公知の方法で 家屋の壁6に固定された駆動モータとしての電動モータ41と、同じく引き戸2 の上方の位置において公知の方法で家屋の壁6に水平にかつ回転自在に支持され ていて駆動モータ41によって(例えば歯車装置を介して)回転される駆動軸4 2と、駆動軸42の各端部に取り付けられた巻き取りロール43と、一端が巻き 取りロール43に固定され他端が移動ガイド35に固定されたロープ44とを備 えている。この駆動装置40は、手摺り本体20が使用位置Xまで降下されてい て格納位置Yに移動させるとき、高齢者等が家屋の壁に設けられた図示しないス イッチ(例えば格納スイッチ)を操作することにより駆動モータ41が動作して 駆動軸42及び巻き取りロール43をロープの巻き取り方向に回転させ、それに よって移動ガイド及びそれに固定された手摺り本体を格納位置まで移動させる。 移動ガイドの格納位置まで移動すると図示しない公知の構造のロック機構が動作 して移動ガイド及び手摺り本体を格納位置に保持する。手摺りを利用する場合、 壁に設けられた他のスイッチ(利用スイッチ)を操作するとまずロック機構が公 知の方法(例えばソレノイドにより)外され、移動ガイド及び手摺り本体は自重 により使用位置まで降下しストッパ33、34に当たって停止する。この場合公 知の構造の機構(図示せず)により駆動モータにブレーキ力が作用し手摺り本体 が急激に降下するのを防止する。なお、ロープは天然繊維又は化繊のロープでも 金属製のワイヤロープでもよい。
【0013】 支柱50は、図7に示されるように引き違い戸2の中央の位置において、床9 に直立して固定されている。この実施例の支柱は2本の金属製又は木製の棒51 を複数の接続ロッド53で連結した構造になっているが、この構造に限定される ものでなく、金属製又は木製の1本の棒で構成してもよい。この支柱は上端に凹 部55が形成されていて、手摺り本体20が使用位置にあるとき、その凹部内に フレーム部分21の中央部下側が受けられるようになっている。この支柱をこの 位置に固定しても、引き違い戸では中央部で一対の戸3及び4の側縁部分が重な りあって通路として実際に使用できるスペースは図1で幅Wであるから、特に人 の通行に支障を来すことはない。
【0014】 上記実施例の手摺りにおいて、出入り口1から人が出入りする場合は、手摺り 本体20は引き違い戸2より高い格納位置Yに保持されている。高齢者等が図1 において出入り口1の右側の壁の固定手摺り7に伝わって出入り口1の位置に到 着し、その後出入り口から外に出ずに引き違い戸2に沿って出入り口の左側の固 定手摺り7の位置まで移動したいとき、壁に設けられた図示しない利用スイッチ を操作する。すると手摺り本体20の図示しないロック機構が解除され手摺り本 体は自重で降下してくる。このとき手摺り本体は図示しない機構によりブレーキ が作用し、徐々に降下する。そして手摺り本体のフレーム21の両端部の下側が ガイドレール31及び32内に設けられたストッパー33及び34に当接した状 態で手摺り本体の降下は停止する。このとき手摺り本体20のフレーム部分21 の中央部は支柱50の凹部55内に受けられる。
【0015】 使用者が手摺り本体20の手摺り部分に伝わって引き違い戸2の左側に移動し たとき、ガイドレール32の近くで壁に設けられた格納スイッチを操作すると、 駆動モータ41が動作して巻き取りロール43を巻き取り方向に回転させ、ロー プ44を巻き取るこのため、手摺り本体はガイドレールに案内されて格納位置ま で上昇される。手摺り本体が格納位置Yに到着すると、図示しない検出装置がそ のことを検出して駆動モータの回転が停止するとともに、図示しないロック機構 が動作して手摺り本体を格納位置に保持する。
【0016】 上記実施例では手摺り本体を上下に平進移動させる形式の手摺りを出入り口の 引き違い戸に適用した例を説明したが、この形式の手摺りを掃き出し口の引き違 い戸のみならず片引き戸に適用できる。ただ、引き違い戸は通常間口すなわち幅 Wがいわゆる、6尺、9尺、12尺と広いのに対して片引き戸は間口が3尺或い は4.5尺と狭いので、引き違い戸と組み合わせて使用するのが適している。ま た、片引き戸に適用した場合には間口が狭くなるので手摺り本体の長さも短いも ので済むので中間の支持が不要になりまた支柱を設けることは通路の邪魔になる ので、支柱は不要である。更に、戸の内側にカーテンを設ける場合には手摺り本 体と引き戸との間の隙間に設けるのがよい。更に、上記実施例では手摺り本体を 自重により下げるようにしているが、ロープの一端を手摺り本体の上側部にかつ 他端を下側部に固定し、中間部を巻き取りロールに巻き付けて巻き取りロールの 往復回転によりロープを両方向に移動できるようにして、手摺り本体の上下運動 をロープの移動で行うようにすることも可能である。この場合において、ロープ を駆動するモータを任意の位置で停止できるようにして、手摺りを所望の位置で 停止してロック機構等により固定保持できるようにしてもよい。
【0017】 更に、上記実施例では支柱を出入り口の中央位置で床に固定するようになって いるが。図8に50c示されるように手摺り本体20cのフレーム部分21cの 中央下側にピン56cに回動可能に取り付け、その支柱の両側にロープ57cを 取り付けてそのロープを操作して格納位置Yにあるときは手摺り本体と平行の状 態に折り畳まれ、使用位置Xになった時は図9に示されるように支柱50cは手 摺り本体と直角になる。ロープを上記のように操作する方法は、例えば、手摺り 本体が所定の位置まで降下してきたときそれを公知の方法で検知して、ロープを 巻き付けたローラを手摺り本体内に内蔵したモータで回転してロープを送るよう にしてもよい。
【0018】 図10ないし図13において第2の実施例による引き戸用手摺り10dが示さ れている。この実施例の引き戸用手摺り10dは戸が1枚の片引き戸2dに適用 したもので、手摺り本体20dと、その手摺り本体20dが使用位置Hと格納位 置Vとの間で揺動移動するのを案内する案内装置30dと、手摺り本体20dを 使用位置と格納位置との間で移動させる駆動装置40dとを備えている。この実 施例の引き戸用手摺り10dでは、手摺り本体20dがほぼ水平の状態になって いる使用位置Hとほぼ垂直の状態になっている格納位置Vとの間で揺動するよう になっている。
【0019】 手摺り本体20dの全体的構造は第1の実施例のものと同じでよいので、それ らの詳細な説明は省略する。図12及び図13におて、第2の実施例の案内装置 30dは、片引き戸2dの右側の位置(図10及び図11において)において壁 に固定された支持装置として構成されている。この支持装置は壁に固定された支 持部材31dと、その支持部材31dに回転可能に取り付けられた支持軸32d とを有していて、その支持軸には手摺り本体20dのフレーム部分の右端近傍( 図10において)が固定されている。この案内装置すなわち支持装置は手摺り本 体20dが鉛直の状態から水平の状態に自重により自由に回動できるようにする 必要があるが、手摺り本体20dの反対端が常に一定の円弧に沿って移動するよ うにガタがなく手摺り本体のフレーム部分を支持する必要がある。
【0020】 駆動装置40dは、片引き戸2dの右側の支持部材31dの上部に固定された 駆動モータとしての電動モータ41dと、駆動モータ41dの回転軸に取り付け られた巻き取りロール43dと、一端が巻き取りロール43dに固定され他端が 手摺り本体20dの左側端(図10及び図11において)近傍に連結されたロー プ44dとを備えている。この駆動装置40dは、手摺り本体20dが使用位置 Hの状態に水平にまで降下されていて(このときストッパー34dに当たって止 まっている)格納位置Vに移動させるとき、高齢者等が家屋の壁に設けられたス イッチ(例えば格納スイッチ)を操作することにより駆動モータ41dが動作し て巻き取りロール43dをロープの巻き取り方向に回転させ、それによって手摺 り本体20dの左側を持ち上げてを格納位置Vまで図11において時計回り方向 に回動させる。手摺り本体が格納位置まで移動すると図示しない公知の構造のロ ック機構が動作して手摺り本体を格納位置に保持する。手摺りを利用する場合、 壁に設けられた他のスイッチ(利用スイッチ)を操作するとまずロック機構が公 知の方法(例えばソレノイドにより)外され、移動ガイド及び手摺り本体は自重 により使用位置まで反時計回り方向に回動する。この場合最初単にロック機構を 解除しただけでは反時計回り方向に回動し出さない可能性があるので、図示しな いばねにより手摺り本体を反時計回り方向に弾圧するようにしておけばよい。こ の場合公知の構造の機構により駆動モータにブレーキ力が作用して手摺り本体が 反時計回り方向に急激に回転し、使用位置になる。
【0021】 なお、上記第2の実施例において、支持軸32dに図12に示されるように歯 車36eを取り付け、その歯車を図14に示されるような駆動モータ37eの駆 動軸に取り付けた歯車38eで駆動して手摺り本体を回動動作させてもよい。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、高齢者等が出入り口或いは掃き出し口の引き戸に沿って移動 したいときでも、スイッチ操作だけで自動的に手摺りを使用位置にセットでき、 しかも不要になった場合には同じくスイッチ操作だけで出入り口或いは掃き出し 口の通行に差し障りのない位置に格納できるので極めて便利である。通路に出次 のような効果を奏することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による引き戸用手摺りを適用した引き違
い戸の上面図である。
【図2】図1の線A−Aに沿って見た図である。
【図3】手摺り本体の横断面図である。
【図4】手摺り本体の変形例の横断面図である。
【図5】手摺り本体の端部を示す側面図である。
【図6】手摺り本体の端部を示す図であって、図5の線
B−Bに沿って見た図である。
【図7】支柱の側面図である
【図8】支柱の変形例を示す図であって折り畳んだ状態
を示す図である。
【図9】図8の支柱の動作状態を示す図である。
【図10】本考案の他の実施例の引き戸用手摺りを示す
図である。
【図11】図10の線C−Cに沿って見た図である。
【図12】図11の線D−Dに沿って見た拡大断面図で
ある。
【図13】図12の線E−Eに沿って見た拡大断面図で
ある。
【図14】図12の線F−Fに沿って見た拡大断面図で
あって、駆動装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
2 引き違い戸 2d 片引き戸 10、10d 引き戸用手摺り 20、20a 20b、20d 手摺り本体 30、30a 30d 案内装置 40、40d 駆動装置 50、50c 支柱

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸用の手摺りにおいて、 家屋の引き戸が設けられている場所に隣接して設けられ
    ていて、使用位置と格納位置との間で移動可能な手摺り
    本体と、 該手摺り本体が該使用位置と該格納位置との間で移動す
    るのを案内する案内装置と、 該手摺り本体を該格納位置と使用位置との間で移動させ
    る駆動装置と、を備えた引き戸用手摺り。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の引き戸用手摺りにおい
    て、該手摺り本体が木材又は合成樹脂で一体的に形成さ
    れている引き戸用手摺り。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の引き戸用手摺りにおい
    て、該手摺り本体が、長いフレーム部分と、該フレーム
    部分の一方の側に沿って配置された手摺り部分とを備
    え、該手摺り部分が該フレーム部分に、フレーム部分の
    長手方向に沿って隔てられた複数の手摺り受けを介して
    固定されている引き戸用手摺り。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の引
    き戸用手摺りにおいて、該案内装置が該引き戸の両側部
    分に近接して配置されかつ上下に伸びるガイドレール
    と、該手摺り本体側に固定されていて該ガイドレールに
    案内されてガイドレールに沿って移動する移動ガイドと
    を含み、該ガイドレール及び移動ガイドにより手摺り本
    体の上下移動を案内する引き戸用手摺り。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の引
    き戸用手摺りにおいて、該案内装置が該引き戸の一方の
    側部に近接して配置されかつ該手摺り本体の一端部を回
    動可能に支持する支持軸を含む引き戸用手摺り。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の引き戸用手摺りにおい
    て、該駆動装置が、引き戸より上方に設けられた駆動モ
    ータと、該駆動モータによって回転される巻き取りロー
    ルと、一端が該巻き取りロールに固定され他端が該移動
    ガイドに固定されてるロープとを備え、該手摺り本体が
    使用位置まで降下しかつ駆動モータによって使用位置か
    ら格納位置まで上昇される引き戸用手摺り。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の引き戸用手摺りにおい
    て、該駆動装置が、該一方の側部に近接して設けられた
    駆動モータと、該駆動モータによって回転される巻き取
    りロールと、一端が該巻き取りロールに固定され他端が
    手摺り本体の他端に取り付けられたロープとを備え、該
    手摺り本体が使用位置まで移動しかつ駆動モータによっ
    て格納位置まで移動される引き戸用手摺り。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4及び6のいずれかに記
    載の引き戸用手摺りにおいて、更に、該手摺り本体が使
    用位置にあるときその手摺り本体のほぼ中央部を支える
    支柱を備えて、該支柱が引き違い戸のほぼ中央の位置に
    おいてに直立して固定されている引き戸用手摺り。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4及び6のいずれかに記
    載の引き戸用手摺りにおいて、更に、該手摺り本体が使
    用位置にあるときその手摺り本体のほぼ中央部を支える
    支柱を備えて、該支柱が手摺り本体に回動可能に取り付
    けられている引き戸用手摺り。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の引き戸用手摺りにお
    いて、該駆動装置が、該支持軸に近接して設けられた駆
    動モータと、該駆動モータの回転力を該支持軸に伝達す
    る歯車装置とを備える引き戸用手摺り。
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