JP3051750B2 - カメラのための装置 - Google Patents

カメラのための装置

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JP3051750B2
JP3051750B2 JP20798590A JP20798590A JP3051750B2 JP 3051750 B2 JP3051750 B2 JP 3051750B2 JP 20798590 A JP20798590 A JP 20798590A JP 20798590 A JP20798590 A JP 20798590A JP 3051750 B2 JP3051750 B2 JP 3051750B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、像ブレ補正機能を有するカメラのための装
置の改良に関するものである。
(発明の背景) 従来から、カメラの像ブレ補正のための装置は種々提
案されており、例えば特開昭63−49729号等がある。
これらにおいては、カメラの振動に由来して生じる結
像面上の像のブレを防ぐために、被制御対象である光軸
偏心手段をフィ−ドバック制御機構により移動させ、像
のブレを制御する方法が採られている。
例えばカメラのブレ振動(通常は撮影光軸に対するカ
メラの傾斜振動)を加速度信号として検出し、この加速
度信号を信号処理系により積分して速度信号(更には変
位信号)を得、これに依存して前記光軸偏心手段を振動
抑圧方向(結像の見掛け上の振動を抑圧する方向)に駆
動させるものとして構成される。
第9図はこのような信号処理系を含む像ブレ補正装置
の原理的構成を一例的に示したものであり、この図にお
いて、1は加速度計であり、不図示のカメラの撮影光軸
に対する傾動を加速度信号として検出する。この検出さ
れた加速度信号aは第1の積分器2で速度信号vに積分
され、更に第2の積分器3で変位信号dに変換される。
5はアクチュエ−タであり、像ブレ防止のために、径
方向の移動が可能に設けられているカメラの光軸偏心手
段4(通常は結像レンズ系)を前記変位信号dの入力に
よって径方向に駆動制御させるように動作する。
6は前記光軸偏心手段4の実際の位置変位を検出する
位置検知手段を構成している位置検出センサであり、こ
の位置検出センサ6からの信号をオペアンプ7を介して
アクチュエ−タ5の入力系にフィ−ドバックさせて、光
軸偏心手段4の駆動制御を振動変位に対応させるフィ−
ドバックル−プを構成させている。
一方、自動焦点調節装置(AF装置)及び自動露出制御
装置(AE装置)に関する出願も多数あるが、その中に上
記AF装置とAE装置を利用して、複数の異なる被写体に対
して、これら被写体にすべてピントが合う様にピント状
態及び絞りを決定する装置が提案されている。例えば、
本出願人による特開昭63−85722号公報では、第1の距
離にある被写体に対してAF装置にて撮影レンズを合焦さ
せ、次に第2の距離にある被写体に対して焦点検出を行
い、第1の距離に対する第2の距離のデフォ−カス量を
求めて、第1及び第2の被写体両方にピントが合う様な
絞り値及びピント位置を演算し、この演算結果に基づい
て焦点調節用レンズの位置及び絞り値を制御して撮影を
行えば、互いに距離の異なる被写体に対して両方にピン
トの合った写真が簡単に得られる様になっている。この
様な露出制御モ−ドを深度優先AEモ−ドと称する事にす
る。
しかしながら、上記の像ブレ補正装置を前述した深度
優先AEモ−ドと組合せて用いる場合、その効果を充分に
発揮できない場合があった。
即ち、前述の様に像ブレ補正や焦点調節や露出制御等
多くの機能が自動化されていくに従い、各機能をどの様
な操作で開始するかがカメラの操作性を考える上で問題
となってくる。そして一般には、各機能を自動化モ−ド
で用いるか、マニュアルモ−ドで用いるかの選択を予め
行い、その後は一つの操作部材、例えばレリ−ズボタン
の第1段階押下によりオンとなるスイッチ等をすべての
機能の開始トリガスイッチとして用いるのが一般的であ
る。しかし、深度優先モ−ドでは撮影前に少なくとも2
回の焦点検出を行い、その度ごとにフレ−ミング変更が
行われるが、像ブレ補正装置内の像ブレ検出器は上記フ
レ−ミング変更動作を大きなブレと認識するので、フレ
−ミング変更後にはブレ検出器内に大きな変位信号が発
生している。この様な状態で上記レリ−ズボタンを操作
して焦点検出を行うと、像ブレ補正装置が同時に動作す
るが、前記像ブレ検出器内の大変位信号により、正確な
像ブレ補正が行われないばかりか、像ブレ補正機構が異
常な動きをして焦点検出枠内に被写体を捕まえる事がで
きず、従って正確な焦点検出ができないという欠点が生
じる。
(発明の目的) 本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、第1
に、深度優先AEモードで撮影する際の、撮影準備時の焦
点検出の操作性を向上することのできるカメラのための
装置を提供しようとするものである。
本発明は、第2に、撮影条件調節動作が撮影条件調節
手段の複数回の動作で完了するカメラのための装置にお
いて、像ブレ補正手段の動作による撮影条件調節動作の
妨害を防ぐことのできるカメラのための装置を提供しよ
うとするものである。
(発明の特徴) 上記第1の目的を達成するために、請求項1記載の本
発明は、結像光学系のフォーカス状態を検出してフォー
カス信号を出力する焦点検出手段と、前記フォーカス信
号に基づいて焦点調節光学系を駆動する駆動手段と、像
ブレを補正するための像ブレ補正手段と、所定の操作部
の操作に応じて、前記駆動手段による焦点調節動作及び
振れ検出手段の出力に応じた前記像ブレ補正手段による
像ブレ補正動作を開始させる開始信号を発するスイッチ
手段とを備え、異なる距離にある複数の被写体を焦点深
度内に収めるべく前記結像光学系のフォーカス状態と絞
り値を調定する深度優先AEモードを持つカメラのための
装置であって、前記深度優先AEモードが選択されていな
際には、前記所定の操作部の操作に応じて前記スイッチ
手段により発せられる前記開始信号に応じて、前記焦点
調節動作及び前記振れ検出手段の出力に応じた像ブレ補
正動作を開始させ、該像ブレ補正動作が行われている状
態で前記焦点調節動作を行わせ、前記深度優先AEモード
が選択されている際には、前記所定の操作部の操作に応
答した前記焦点調節動作と前記像ブレ補正動作の競合を
禁止する動作制御手段を有するカメラのための装置とす
るものである。
上記第1の目的を達成するために、請求項2記載の本
発明は、結像光学系のフォーカス状態を検出してフォー
カス信号を出力する焦点検出手段と、前記フォーカス信
号に基づいて焦点調節光学系を駆動する駆動手段と、像
ブレを補正するための像ブレ補正手段と、所定の操作部
の操作に応じて、前記駆動手段による焦点調節動作及び
振れ検出手段の出力に応じた前記像ブレ補正手段による
像ブレ補正動作を開始させる開始信号を発するスイッチ
手段とを備え、異なる距離にある複数の被写体を焦点深
度内に収めるべく前記結像光学系のフォーカス状態と絞
り値を調定する深度優先AEモードを持つカメラのための
装置であって、前記深度優先AEモードが選択されている
か否かに応じて、前記所定の操作部の操作に応答した前
記像ブレ補正手段の動作開始タイミングを変更する可変
手段を有するカメラのための装置とするものである。
上記第2の目的を達成するために、請求項3記載の本
発明は、被写体像の焦点状態あるいは露光量を調節ある
いは演算する撮影条件調節手段と、像ブレ補正を行う像
ブレ補正手段と、前記撮影条件調節手段の動作完了回数
をカウントするカウント手段と、前記撮影条件調節手段
と前記像ブレ補正手段の動作を前記所定の操作部の操作
に応じて共に開始させるものであって、前記カウント手
段のカウント値が所定の値に達していない場合には、前
記所定の操作部が操作されることに応じて、前記像ブレ
補正手段は起動させずに、前記撮影条件調節手段を起動
させると共に、前記カウント手段のカウント値が前記所
定の値に達した場合には、前記所定の操作部が操作され
ることに応じて、前記像ブレ補正手段を起動させる動作
制御手段とを有するカメラのための装置とするものであ
る。
(発明の実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図乃至第6図は本発明の第1の実施例を示したも
ので、第1図は本発明に係る主要部を示した図である。
第1図において、CMRはカメラ本体、LNSは着脱可能な
交換レンズを表す。
まず、カメラ本体CMR側の構成について説明する。
CCPUはカメラ内マイクロコンピュ−タ(以下マイコン
と記す)で、ROM,RAM,A/D変換機能を有する1チップマ
イコンである。カメラ内マイコンCCPUはROMに格納され
たカメラのシ−ケンスプログラムに従って、自動露出制
御,自動焦点調節,フィルム巻上げ等のカメラの一連の
動作を行う。そのために、カメラ内マイコンCCPUはカメ
ラ本体CMR内の周辺回路及びレンズと通信して各々の回
路やレンズの動作を制御する。
LCMはレンズ通信バッファ回路であり、電源ラインVL
にてレンズLNSに電源を供給すると共に、カメラ本体CMR
からレンズLNSへの信号ラインDCLを介する出力及びレン
ズLNSからカメラ本体CMRへの信号ラインDLCを介する出
力のレンズ間通信バッファとなる。
SNSはCCD等から構成される焦点検出用のラインセンサ
(以下単にセンサと記す)、SDRはその駆動回路で、カ
メラ内マイコンCCPUの命令によりセンサSNSを駆動し、
該センサSNSからの像信号を取り込んで増幅し、カメラ
内マイコンCCPUに送出する。
レンズLNSからの光はメインミラ−MM、ピントグラスP
G、ペンタプリズムPPを介して測光センサSPCに入射し、
その出力信号はカメラ内マイコンCCPUに入力され、所定
のプログラムに従って自動露出制御(AE)に用いられ
る。
DDRはスイッチ検知及び表示用回路であり、カメラ内
マイコンCCPUから送られてくるデ−タに基づいてカメラ
の表示部材DSPの表示を切り換えたり、カメラの各種操
作部材のオン・オフ状態を通信によってカメラ内マイコ
ンCCPUへ報知する。該回路DDRに接続されたスイッチ群
は、カメラ本体CMRの各種外部操作スイッチであり、そ
のうちの1つのSWMDは、プログラムAE,シャッタ優先AE,
絞り優先AE及び深度優先AE等の露出制御モ−ドの選択・
切換えを行うスイッチである。そして、選択された露出
制御モ−ドは表示部材DSPに表示される。
LEDは焦点検出状態をファインダ内で示す発光ダイオ
−ドで、合焦時に点灯等の表示を行う。
スイッチSW1,SW2は不図示のレリ−ズボタンに連動し
たスイッチで、レリ−ズボタンの第1段階の押下により
スイッチSW1がオンし、引続いて第2段階までの押下で
スイッチSW2がオンする。カメラ内マイコンCCPUは後述
するように、スイッチSW1のオンで測光,自動焦点調節
動作及び像ブレ補正動作の開始信号発生を行い、スイッ
チSW2のオンをトリガとして露出制御とフィルムの巻上
げを行う。尚、スイッチSW2はカメラ内マイコンCCPUの
「割込み入力端子」に接続され、スイッチSW1のオン時
のプログラム実行中でも該スイッチSW2のオンによって
割込みがかかり、直ちに所定の割込みプログラムへ移行
することが出来る。
MTR1はフィルム給送用、MTR2はミラ−アップ・ダウン
及びシャッタばねチャ−ジ用のモ−タであり、各々の駆
動回路MDR1,MDR2により正転・逆転の制御が行われる。
MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕走行開始用マグネ
ットで、増幅トランジスタTR1,TR2で通電され、カメラ
内マイコンCCPUによりシャッタ制御が行われる。
次に、レンズLNS側の構成について説明する。
LCPUはレンズ内マイコンで、カメラ内マイコンCCPUと
同じくROM,RAM,A/D変換機能を有する1チップマイコン
である。レンズ内マイコンLCPUはカメラ本体CMRから信
号ラインDCLを介して送られてくる命令に従って焦点調
節用レンズFLNSの駆動制御及び絞りの駆動制御を行う。
また、レンズの各種動作状況(焦点調節光学系がどれく
らい駆動したか、絞りが何段絞られているか等)やパラ
メ−タ(開放Fナンバ,焦点距離,デフォ−カス量対繰
出し量の係数等)を信号ラインDLCを介してカメラ側へ
送信する。
FMTRは焦点調節用レンズFLNSの駆動用モ−タで、ギヤ
トレインを介して不図示のヘリコイド環を回し、レンズ
FLNSを光軸方向に進退させて焦点調節を行う。
FDRを上記モ−タFMTRの駆動回路で、レンズ内マイコ
ンLCPUからの信号に従い該モ−タFMTRの正・逆回転,ブ
レ−キ等の制御を行う。
該実施例では、インナ−フォ−カスタイプの例を示し
ており、カメラ本体CMRから焦点調節の命令が送られた
場合には、同時に送られてくる駆動量・方向に従って上
記モ−タFMTRを駆動して、焦点調節用レンズFLNSを光軸
方向に移動させて焦点調節を行う。該焦点調節用レンズ
FLNSの移動量はエンコ−ダ回路ENCFのパルス信号でモニ
タして、レンズ内マイコンLCPU内のカウンタで計数して
おり、所定の移動が完了した時点で上記モ−タFMTRを制
御する。
このため、一旦カメラ本体CMRから焦点調節の命令が
送られた後は、カメラ内マイコンCCPUはレンズの駆動が
終了するまで、レンズ駆動に関して全く関与する必要が
ない。また、必要に応じて上記カウンタの内容をカメラ
本体CMRに送出することも可能な構成になっている。
カメラ本体CMRから絞り制御の命令が送られた場合に
は、同時に送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動用
としては公知のステッピング・モ−タDMTRを駆動する。
ICPUは像ブレ補正用マイコンで、像ブレ補正動作を制
御しカメラ本体CMRからレンズLNSへの信号DCL,レンズLN
Sからカメラ本体CMRへの信号DLCが入力され、該マイコ
ンICPUからの出力信号はレンズ内マイコンLCPUへ入力さ
れる。即ち、カメラ内マイコンCCPUとの通信はレンズ内
マイコンLCPUとのみ行われ、像ブレ補正用マイコンICPU
は両者の通信を傍受する形態をとっている。そして、該
像ブレ補正用マイコンICPUからカメラ内マイコンCCPUへ
の通信は上記レンズ内マイコンLCPUを介して行う。
ACCはレンズのブレを検出する加速度計(正確には角
加速度計)で、(角)加速度信号aを積分器INT1に送出
する。積分器INT1は(角)加速度信号aを積分して
(角)速度信号vを像ブレ補正用マイコンICPUと積分器
INT2に送信する。積分器INT2は(角)速度信号vを積分
して(角)変位信号dを像ブレ補正用マイコンICPUに送
出すると共に、オペアンプAMPのプラス側入力端に送出
する。一方、像ブレ補正用マイコンICPUからのリセット
信号RS1とRS2により、必要に応じて上記積分器INT1,INT
2の出力を「0」にリセットできる様になっている。
ILNSは光軸偏心手段であるところの補正光学系で、後
述するリンク機構にて支持され、光軸に垂直な平面に対
し、略平行に移動できる。
IMTRは像ブレ補正用モ−タで、モ−タ軸上に固定され
たカムCAMを正・逆転させて、補正光学系ILNSを変位せ
しめる。
IDRは、像ブレ補正用モ−タIMTRの駆動回路で、オペ
アンプAMPからの出力信号により、該モ−タIMTRを正・
逆転駆動する。
PSDは上記補正光学系ILNSの位置検出センサで、赤外
発光ダイオ−ドIREDからの光が補正光学系ILNSと一体で
動くスリットSLTを通過してこの位置検出センサPSDの受
光面に入射する事により、該位置検出センサPSDは入射
光の位置、即ち補正光学系ILNSの位置信号dLを発生す
る。そしてこの出力信号(dL)は像ブレ補正用マイコン
ICPU及びオペアンプAMPのマイナス側入力端に入力され
る。
SWISは像ブレ補正動作回路のメインスイッチで、該ス
イッチSWISをオンすると像ブレ補正用マイコンICPU及び
その周辺回路に電源が投入され、続いてリセット信号SR
1,SR2により積分器INT1,INT2がリセットされてブレ信号
の初期化が行われる。そしてカメラ本体CMRのスイッチS
W1がオンになると、この信号がレンズ内マイコンLCPUを
介して像ブレ補正用マイコンICPUに通信され、モ−タIM
TRが駆動されて像ブレ補正動作が開始する。
尚、先にdLは補正光学系ILNSの位置信号であるとした
が、補正光学系ILNSの変位とこれに起因する光軸偏心量
とは比例するので、dLを光軸偏心量と見なしても差支え
ない。そして、この信号の原点は補正光学系ILNSの中心
軸と撮影光軸が一致する位置とする。
第1図では像ブレ補正機構部は1軸分しか表していな
いが、手ブレは上下左右の2次元方向に生ずるので、実
際のレンズでは2軸方向のブレを検出し、補正光学系IL
NSも2次元的に動かさなければならない。
そこで第2図は補正光学系ILNSの支持機構部を詳しく
示したもので、光軸を含む水平面上で斜め前方より見た
斜視図である。尚、通常はブレを縦方向(ピッチ)と横
方向(ヨ−)の2軸に分解して検出及びブレ補正を行う
が、本実施例では上記2方向とは45゜傾いたI及びJ方
向にブレ補正の基準軸を設定している。
第2図において、矢印Gは重力方向であり、1i,1jは
撮影光軸CのI方向とJ方向の角度ブレを検知する角加
速度計で、第1図のACCに相当し、I方向のブレ即ち角
加速度aiを角加速度計1iで検知し、J方向のブレ即ち角
加速度ajを角加速度計1jにて検知する。31は撮影レンズ
本体に固定された固定枠、37は移動枠でプレ−ト35,36
及び可撓性舌34,38〜40により固定枠31に結合され、矢
印diの方向に移動可能となっている。32はレンズ保持枠
で、補正光学系33(これは第1図ILNSに相当)を保持
し、プレ−ト41,42及び可撓活舌43〜46により移動枠37
に結合され、該移動枠37に対して矢印dj方向に移動可能
となっている。
51はdi方向駆動用モ−タで、第1図IMTRに相当し、モ
−タ台47を介して固定枠31の平坦部31iに固定される。
モ−タ51の出力軸51aにはカム52(これは第1図CMAに相
当)及びプ−リ53が固着されており、カム52のカム面52
aが移動枠37に取付けられたカムフォロワ54と当接し、
モ−タ軸51a及びカム52の回転により、移動枠37をdi方
向に移動せしめる。尚、プ−リ53に巻かれたワイヤ55の
先端にはバネ56の一端が結合され、他端が移動枠に植設
されたバネ掛け57にかけられる事により、カム52とカム
フォロワ54の間に当接力Fが働く様になっている。この
当接力発生のためにプ−リ53とワイヤ55を用いるのは該
当接力により、カム52にトルクが発生するのを防ぐため
であり、その詳しい機構は本出願人により先願されてい
るのでここでは省略する。
58は移動枠37に固設されたスリット板で、第1図SLT
に相当し、赤外発光ダイオ−ド(第1図のIREDに相当)
59と位置検出センサ(第1図のPSDに相当)60及びスリ
ット板58のスリット58aにより公知の方法にて移動枠37
のdi方向の位置を検出する。
61はレンズ保持枠32をdj方向に駆動するモ−タで、モ
−タ台48を介して固定枠31の平坦部31jに固定される。
そしてモ−タ軸61aには同様にカム62,プ−リ63が固着さ
れ、ワイヤ65,バネ66,バネ掛け67によりカム62とカムフ
ォロワ64を当接せしめている。ここでカムフォロワ64は
レンズ保持枠32ではなく中間レバ−71上に設けられてい
る。そして中間レバ−71は可撓性舌72を介して固定枠31
に結合され、矢印θj方向に揺動可能になっていると共
に、該レバ−71上には中間ベアリング73,74が取付けら
れ、該ベアリングはレンズ保持枠32の平坦部32jと当接
している。よってカム62の回転によりカムフォロワ64,
中間レバ−71及び中間ベアリング73,74が一体となって
θj方向に変位し、これがレンズ保持枠32をdj方向に移
動せしめることになる。そして移動枠37のdi方向の変位
はレンズ保持枠32の平坦部32jと中間ベアリング73,74と
の間で吸収されるので、di方向とdj方向の動きの干渉が
回避される。また、レンズ保持枠32にはスリット板68が
固設され、赤外発光ダイオ−ド69と位置検出センサPSD7
0によりレンズ保持枠32のdj方向の変位を検知する。
以上の構成にて、レンズのI方向のブレを角加速度計
1iで検知し、このブレ信号に基づいてモ−タ51を駆動す
る事により、移動枠及びレンズ保持枠32をdi方向に駆動
し、またJ方向のブレを角加速度計1jで検知してモ−タ
61を駆動する事により、中間レバ−71を介してレンズ保
持枠32をdj方向に駆動する。そしてこれら2軸方向のブ
レ補正動作により、撮影画面上の2次元のブレを補正す
る事ができる。
次に、上記構成におけるカメラ本体CMR及びレンズLNS
の動作について、第1図,第3図及び第4図以下のフロ
−チャ−トに従って説明する。
不図示のカメラ本体CMR側の電源スイッチがオンとな
ると、カメラ内マイコンCCPUへの給電が開始され、該カ
メラ内マイコンCCPUはROMに格納されたシ−ケンスプロ
グラムの実行を開始する。
第3図は上記カメラ本体CMR側のプログラムの全体の
流れを示すフロ−チャ−トである。
上記操作にてプログラムの実行が開始されると、ステ
ップ(001)を経て(002)においてレリ−ズボタンの第
1段階押下によりオンとなるスイッチSW1の状態検知が
なされ、SW1オフの時には(003)へ移行して、カメラ内
マイコンCCPU内のRAMに設定されている制御用のフラ
グ、変数を総てクリアして初期化する。
ステップ(004)では深度優先AEモ−ドにおける合焦
動作回数をカウントするカウンタDEPCNT及び該モ−ド実
行中のレンズ駆動量を表すカウンタPDEPをクリアする。
ステップ(005)ではレンズ側へ像ブレ補正動作を停
止する命令を送信する。
上記ステップ(002)〜(005)はスイッチSW1がオン
となるか、或は電源スイッチがオフとなるまで繰返し実
行される。
スイッチSW1がオンする事によりステップ(002)から
(011)へ移行する。
ステップ(001)ではレンズ通信1を行う。この通信
は露出制御(AE),焦点調節制御(AF)を行うのに必要
な情報を得るための通信で、カメラ内マイコンCCPUが信
号ラインDCLを介してレンズ内マイコンLCPUに通信命令
を送出すると、レンズ内マイコンLCPUは信号ラインDLC
を介してROM内に記憶されている焦点距離,AF敏感度,開
放Fナンバ等の情報を送信する。
ステップ(012)では露出モ−ドが深度優先AEモ−ド
であるか否かの判別を行い、深度優先AEモ−ドでないな
ら、即ちプログラムAE、シャッタ速度優先AE等の露出モ
−ドならステップ(013)へ移行し、深度優先AEモ−ド
ならステップ(031)へ移行する。ここでは先ずステッ
プ(013)以降を説明する。
ステップ(013)ではレンズLNS側へ像ブレ補正動作を
開始する命令を送信する。
ステップ(014)では露出制御のための「測光」サブ
ル−チンを実行する。つまり、カメラ内マイコンCCPUは
第1図に示した測光用センサSPCの出力をアナログ入力
端子に入力し、A/D変換を行ってそのディジタル測光値B
vを得る。
ステップ(015)では露出制御値を得るための「露出
演算1」サブル−チンを実行する。該サブル−チンで
は、アペックス演算式「Ax+Tv=Bv+Sv」及び所定のプ
ログラム線図に従い、シャッタ値Tv及び絞り値Avを決定
し、これらをRAMの所定アドレスへ格納する。
次いで、ステップ(016)では「像信号入力」サブル
−チンを実行する。ここではカメラ用マイコンCCPUは焦
点検出用のセンサSNSから像信号の入力を行う。
続いて、ステップ(017)で上記入力した像信号に基
づいて撮影レンズのデフォ−カス量を演算する。
上記ステップ(016),(017)のサブル−チンフロ−
は本出願人によって特開昭63−18314号公報等により開
示されているので、ここではその詳細な説明は省略す
る。
次のステップ(018)ではステップ(017)の焦点検出
演算結果が合焦が否かの判別をし、非合焦であればステ
ップ(019)へ進む。
続いてステップ(019)にて「レンズ駆動」サブル−
チンを実行する。該サブル−チンではカメラ本体CMR側
のステップ(017)において演算した焦点調節レンズFLN
Sの駆動パルス数をレンズ内マイコンLCPUに送信するの
みで、その後はレンズ内マイコンLCPUが定の加・減速カ
−ブに従い、モ−タFMTRを駆動制御する。そして駆動終
了後は終了信号をカメラ内マイコンCCPUに送信し、該サ
ブル−チンが終了してステップ(020)へ移行する。ス
テップ(020)においてはDEPCNT=0なのでステップ(0
02)へ戻る。
また、上記ステップ(018)で合焦と判別された場合
は、ステップ(041)へ進むが、ここでは深度優先AEで
はないモ−ドのフロ−を説明しているので、ステップ
(041)よりステップ(002)へ戻る。
次に、深度優先AEモ−ドのフロ−について説明する。
ステップ(002),(011)を経由してステップ(01
2)にて深度優先モ−ドであると判別されると、ステッ
プ(031)へ移行する。
ステップ(031)でカウンタDEPCNTが「1」以下の場
合、即ち深度優先AEモ−ド下での合焦回数が1回以下の
場合は、ステップ(016)へ移行する。現時点ではDEPCN
T=0なのでステップ(016)へ移行する。ステップ(01
6),(017)で自動焦点調節動作を行い、ステップ(01
8)で非合焦ならステップ(019)でレンズ駆動を行って
ステップ(020)へ達する。そしてこの時点ではDEPCNT
=0なのでステップ(002)へ戻り、合焦となるまで上
記フロ−を繰り返す。
上記ステップ(018)で合焦と判別されたらステップ
(041)へ移行する。
ステップ(041)では深度優先AEモ−ドか否かの判別
を行うが、現時点ではYESなのでステップ(042)へ進
む。
ステップ(042)ではカウンタDEPCNTの内容を「1」
つ進める。現時点ではDEPCNT=1となるが、これは深度
優先AEモ−ドにおいて、第1の被写体に対し、合焦動作
が完了した事を表している。
次いでステップ(043)にてスイッチSW1の状態検知が
なされ、SW1オフなら即ちレリ−ズボタンの第1段階の
押下が解除されていれば、ステップ(044)へ進み、ス
イッチSW1がオフの間はステップ(044)にとどまる。通
常はこの間に第2の被写体に対する焦点検出を行うべ
く、カメラのフレ−ミング変更動作がなされるが、今迄
のフロ−ではIS開始命令は発せられていないので像ブレ
補正動作は禁止されており、フレ−ミング変更による誤
動作が生じる事はない。
ステップ(044)においてスイッチSW1が再びオンとな
るとステップ(031)へ移行し、カウンタDEPCNTの判定
を行う。しかし、この時点ではDEPCNT=1なので、ステ
ップ(016)へ再び移行し、ステップ(016)〜(019)
のAF動作を行う。そして、ステップ(020)でDEPCNTの
判別が行われるが、ここではDEPCNT=1なので、ステッ
プ(021)へ進む。ステップ(021)ではカウンタPDEPに
ステップ(019)で実行したレンズ駆動量P(ピント面
換算値)が加えられる。そして合焦するまで上記フロ−
が繰り返される。
ステップ(018)において合焦と判別されるとステッ
プ(041)を経由してステップ(042)に達する。ステッ
プ(042)ではDEPCNTに「1」を加え、DEPCNT=2とす
る。即ちこの時点で第2の被写体に対する合焦動作が完
了した事になる。
ステップ(043)ではスイッチSW1の状態検知を行い、
該スイッチSW1がオフとなったらステップ(044)へ移行
し、前述したようにオフの間はステップ(044)にとど
まる。この間に撮影者は撮影のためのフレ−ミング変更
動作を行う。そしてフレ−ミング変更が終了し、再びス
イッチSW1がオンとなるとステップ(031)へ戻る。
上記ステップ(031)ではカウンタDEPCNTの判別を行
うが、この時点ではDEPCNT=2となっているのでステッ
プ(032)へ移行する。
ステップ(032)ではレンズLNSへ像ブレ補正開始命令
を送信する。即ち、深度優先AEモ−ドではここで初めて
像ブレ補正が開始される。
次のステップ(033)ではステップ(014)と同じ「測
光」サブル−チンを実行する。
ステップ(034)では深度優先AEのためのピント位置
と絞り値の演算を行う。即ち、カウンタPDEPには前記DE
PCNT=1における合焦フロ−でカウントされた値が格納
されているが、この値は第1の被写体に対する第2の被
写体のピント位置である。そして撮影レンズは現在第2
の被写体に対して合焦となっているから、焦点調節用レ
ンズFLNSを −1/2・PDEP 駆動すれば、第1と第2の被写体のボケ量が等しくな
る。一方、許容錯乱円径をεとすれば、第1と第2の被
写体のボケがε以下になるためには絞り値Fナンバを とすればよい。
以上の様にしてステップ(034)にてレンズ駆動量と
絞り値の演算を行う。
ステップ(035)では上記ステップ(033)にて測光し
た測光値と上記ステップ(034)にて決定した絞り値を
アペックス演算式に当てはめ、 Tv=Bv+Sv−Av にてシャッタ速度を算出する。
ステップ(036)では上記ステップ(034)で算出した
レンズ駆動量に従ってレンズ駆動を行い、ステップ(03
7)へ進む。
ステップ(037)ではレリ−ズスイッチSW2の状態判別
を行い、該スイッチSW2がオフの間はステップ(037)に
とどまる。そして該スイッチSW2がオンとなったらステ
ップ(053)へ移行して「レリ−ズ」サブル−チンを、
ステップ(054)で「フィルム巻上げ」サブル−チン
を、それぞれ実行して、深度優先AEモ−ドにおける1駒
の撮影が終了し、ステップ(002)へ戻る。
次に、破線で囲まれた上記(016)〜(019)に示され
る焦点調節サイクル内の各動作を実行中にレリ−ズスイ
ッチSW2オンによるレリ−ズ割込みが入った場合につい
て説明する。
該スイッチSW2は先に説明した様にカメラ内マイコンC
CPUの割込み入力端子へ接続されており、該スイッチSW2
がオンした時にはいずれのステップを実行中でも割込み
機能にて直ちにステップ(051)へ移行する様に構成さ
れている。
したがって、破線で囲まれたステップを実行中にステ
ップ(051)のスイッチSW2割込みが入ると、ステップ
(052)で深度優先AEモ−ドか否かの判別を行う。そし
て、深度優先AEモ−ドでないなら、AF動作を中断してス
テップ(053)よりレリ−ズ動作に移行する。一方、深
度優先モ−ドの場合にはステップ(052)よりステップ
(055)へ移行して割込みリタ−ンし、AF動作を続行す
る。
即ち、深度優先AEモ−ド時はステップ(016)〜(01
9)実行中のスイッチSW2の割込みによってはレリ−ズ動
作へ移行できず、ステップ(037)からのみレリ−ズ可
能となる。
以上のフロ−を改めて概説すると、撮影モ−ドが深度
優先モ−ドでない場合には、SW1オンと共に像ブレ補正
動作を開始すると共に測光・露出演算及びAF動作を行
う。そしてSW2オンにより割込みが生じた場合には直ち
にレリ−ズ動作へ移行する。
一方、深度優先AEモ−ド時は、1回目のSW1オンで第
1の被写体に対する合焦動作を、2回目のSW1オンで第
2の被写体に対する合焦動作を行い、3回目のSW1オン
で像ブレ補正を開始し、その後測光を行い、深度優先AE
におけるピント位置の調節及び絞り値・シャッタ値の演
算を行う。そしてSW2オンの信号により、レリ−ズ動作
を行う。
次に、第4図を用いて上記「レリ−ズ」サブル−チン
について述べる。
ステップ(101)を介してステップ(102)にてメイン
ミラ−MMのミラ−アップを行う。これは第1図に示した
駆動回路DMR2を介してモ−タMTR2を制御することで実行
される。
次のステップ(103)では先の第3図図示ステップ(0
15)或は(035)の「露出演算1,2」サブル−チンで既に
格納されている絞り制御値をレンズLNS側へ送出して、
絞り制御を行わせる。
ステップ(104)では先のステップ(102),(103)
でのミラ−アップと絞り制御が既に終了しているか否か
を判別する。ミラ−アップはメインミラ−MMに付随した
不図示の検知スイッチにて確認することが出来、絞り制
御はレンズに対して所定の絞り値まで駆動したか否かを
通信で確認する。いずれかが未完了の場合にはこのステ
ップで待機し、引き続き状態検知を行う。両者の制御が
確認されるとステップ(105)へ移行する。この時点で
露光の準備が整ったことになる。
ステップ(105)では先のステップ(013)或は(03
5)の「露出演算1,2」サブル−チンで既に格納されてい
るシャッタ制御値にてシャッタの制御を行い、フィルム
を露光する。
シャッタの制御が終了すると次のステップ(106)で
は、レンズLNSに対して絞りを開放状態にするように命
令を送り、引き続いてステップ(107)でミラ−ダウン
を行う。ミラ−ダウンはミラ−アップと同様に駆動回路
DMR2を介してモ−タMTR2を制御することで実行される。
次のステップ(108)ではステップ(104)と同様にミ
ラ−ダウンと絞り開放制御が完了するのを待つ。ミラ−
ダウンと絞り開放制御がともに完了するとステップ(10
9)へ移行してリタ−ンする。
第5図に像ブレ補正動作の制御フロ−を示す。
ステップ(201)では像ブレ補正用メインスイッチSWI
Sのオンにより像ブレ補正用マイコンICPU及びその周辺
回路に電源が投入される。
ステップ(202)では2つの積分器INT1,INT2をリセッ
トし、その出力v,dを「0」に初期化する。
ステップ(203)ではIS開始命令の判定を行い、カメ
ラよりIS開始命令が来ていない時はステップ(203)に
とどまる。この状態では像ブレ補正は行われていない
が、加速度計ACC及び2つの積分器INT1,INT2は動作して
おり、その出力信号a,v,dは出力され続けている。
カメラよりIS開始命令が通信されると、ステップ(20
3)より(204)へ移行する。ステップ(204)では積分
器INT2のみリセットする。これは次のステップで像ブレ
補正を開始する時、補正光学系ILNSがその原点(可動範
囲の中心、即ちILNSの中心軸と第1図の光軸Cが一致す
る位置)より駆動開始して、ストロ−クを有効に使える
様にするためである。
ステップ(205)ではモ−タIMTRの駆動回路IDRを動作
させる。該回路が動作可能となるとオペアンプAMPの信
号を入力し、この信号に応じてモ−タIMTRを駆動制御す
るが、動作開始初期においては、オペアンプAMPのプラ
ス側入力信号である変位信号dは初期化により「0」と
なっているので、アンプAMP,駆動回路IDR及びモ−タIMT
RはPSDの出力が「0」、即ち補正光学系ILNS原点(中心
位置)に来る様に駆動制御する。これをセンタリング動
作と称している。その後は、積分器INT2よりブレに応じ
た変位信号dが出力され始めるので、補正光学系ILNSの
変位dLは dL=d となる様に駆動制御され、これにより結像面上、即ちピ
ントグラスPG上での像が止ってみえる様になる。
次のステップ(206)では通信によりIS停止命令の検
知がなされ、IS停止命令が送信されていなければ、ステ
ップ(206)にとどまり像ブレ補正動作を継続する。IS
停止命令が受信されると、ステップ(207)にて駆動回
路IDRを停止し、像ブレ補正を停止させてステップ(20
3)へ戻る。
次に、レンズ内マイコンLCPUの動作について、第6図
のフロ−チャ−トを用いて説明する。
カメラ本体CMR側の電源がオンとなると、レンズ・カ
メラ本体間のマウント接点を介してカメラ本体CMR側か
らレンズLNS側に給電が開始され、レンズ内マイコンLCP
Uは所定のシ−ケンスプログラムの実行を開始する。
ステップ(302)において、カメラ本体CMR側からSW1
オン信号が来ない間はステップ(303)にてレンズ内マ
イコンLCPU内のRAMに設定されている制御用のフラグ変
数を総てクリアして初期化する。
カメラ本体CMR側よりSW1オン信号が送信されてくると
ステップ(304)へ移行し、ここで「通信1」を実行す
る。これは第3図のステップ(011)の「レンズ通信
1」に対応するもので、レンズ内マイコンLCPUのROMに
格納されている各種情報をカメラ内マイコンCCPUへ送信
する。
カメラ内マイコンCCPUが焦点検出演算を行い、レンズ
駆動命令を送信すると、ステップ(305)でこれを受信
し、次のステップ(306)で焦点調節用レンズFLNSの駆
動制御を行う。
レンズ駆動が終了するとステップ(307)にて駆動完
了信号をカメラ内マイコンCCPUへ送信し、ステップ(30
2)へ戻る。
上記ステップ(306)実行中にカメラ本体CMR側よりSW
2オンの通信、即ちレリ−ズ開始許可信号が来ると割込
みが許可され、ステップ(311)を介してステップ(31
2)へ移行する。
ステップ(312)では絞り込み命令を受信し、ステッ
プ(313)で絞り用ステッピングモ−タDMTRを駆動し、
絞り込み動作を行う。
ステップ(314)では焦点調節用レンズFLNSの駆動を
禁止する。
ステップ(315)では絞り込みが完了した事を認知し
て、それをカメラ内マイコンCCPUへ送信する。すると、
カメラCMR側ではこれを受けて、シャッタ制御を行い、
フィルム露光を行う。
ステップ(316)でカメラ内マイコンCCPUより絞り開
放命令を受信すると、次のステップ(317)にて絞り開
放動作を行う。
上記の絞り開放動作が完了すると、ステップ(318)
にて完了信号をカメラ内マイコンCCPUへ送信し、ステッ
プ(302)へ戻る。
上記第1の実施例では、1組のセンサ列を持つ焦点検
出用のセンサSNSを用いて複数回のスイッチ操作により
深度優先AEを行っていたが、以下に示す第2の実施例で
は、複数組のセンサ列を持つセンサSNSを有するものに
ついて示している。
第7図はこの第2の実施例の構成図で、センサSNSは
3組のセンサ列を持ち、複数の領域の焦点検出が可能と
なっている。また、スイッチSWMDにより前述のプログラ
ム・シャッタ優先,絞り優先,深度優先の各AEモ−ドの
他に、自動深度優先AEモ−ド(表示器DSP内のADEP表
示)も選択可能となっている。
第8図は該第2の実施例の主要部分の動作を示すフロ
−チャ−トで、上記第1の実施例の第3図に対し、ステ
ップ(014)とステップ(015)の間にステップ(061)
が追加となり、その他ステップ(062)が追加された所
のみ異なっている。よってこの変更部分についてのみ説
明する。
自動深度優先AEモ−ドが選択されていると、スイッチ
SW1のオンにてステップ(011),(012)を経由してス
テップ(013)に達し、ここで像ブレ補正開始命令をレ
ンズLNSに送信し、像ブレ補正を開始する。ステップ(0
14)で「測光」を行った後、ステップ(061)で自動深
度優先AEモ−ドか否かの判定を行う。そしてYESならス
テップ(062)へ移行する。
ステップ(062)では自動深度優先AEの演算を行う。
これは 1)3組のセンサ列にて撮影視野の3領域を順次焦点検
出する。
2)1番遠い被写体と近い被写体を抽出する。
3)上記遠近被写体が焦点深度内にはいる様、ピント位
置と絞り値を決定する。
の一連の演算である。なお、この演算方式については本
出願人にて出願された特開平2−16554号に記載されて
いるので詳細な説明は省略する。
ステップ(062)が終了するとステップ(035)へ移行
し、ステップ(062)で決定した絞り値を基にシャッタ
速度を決定する。次いでステップ(036)ではステップ
(062)で演算したピント位置に従ってレンズ駆動を行
い、ステップ(037)にてレリ−ズスイッチSW2がオンと
なったらステップ(053)の「レリ−ズ」サブル−チン
を実行し、ステップ(045)でフィルム巻上げを実行し
て、1駒の撮影が終了する。
以上のフロ−を改めて概説すると、自動深度優先AEモ
−ドが選択されている場合には、SW1オンにて像ブレ補
正を開始し、次いで測光及び複数領域の焦点検出及び深
度優先AE演算を行い、上記結果に基づいて複数の被写体
がすべて焦点深度に入る位置にレンズを駆動する。そし
て、SW2オンにて所定の演算により計算された絞り値及
びシャッタ速度にて露出制御を行う。
以上の様に自動深度優先AEモ−ドでは、焦点検出後、
フレ−ミング変更をする必要がないので最初のSW1オン
で像ブレ補正を開始した方が像ブレ補正効果をいち早く
確認できて好ましい。そして、該実施例では上記第1の
実施例に示した深度優先AEモ−ドも有しており、両者を
選択して使い分けられる様になっている。
以上の各実施例によれば、互いに異なる距離にある複
数の被写体に対して焦点検出を行い、その結果上記複数
の被写体を焦点深度内に収めるいわゆる深度優先AEモ−
ドを有し、かつ上記焦点検出動作の開始、レリ−ズ準備
動作の開始及び像ブレ補正動作の開始を同一の操作部材
にて行うカメラにおいて、上記焦点検出動作を開始させ
るための上記操作部材の操作によっては像ブレ補正動作
は開始せず、レリ−ズ準備動作開始のための操作部材の
操作によって像ブレ補正動作を開始する様にしたので、
さらに詳述すると、第1の被写体及び第2の被写体の焦
点検出動作開始の為のスイッチSW1のオン操作時にはフ
レ−ミング変更を伴うので像ブレ補正動作は阻止し、そ
の後上記フレ−ミング変更操作が終了して撮影を開始す
るためにスイッチSW1のオン操作がなされた場合に像ブ
レ補正動作を開始する様にしたので、上記焦点検出動作
時のフレ−ミング変更を妨げずに素早い焦点検出が可能
になり、かつ撮影時には像ブレ補正を行うのでブレのな
い写真を得る事ができる。
(発明の効果) 以上説明したように、深度優先AEモードでは、複数回
の焦点検出動作に伴ってカメラのフレーミング変更操作
が行われるため、この時に像ブレ補正を行うとフレーミ
ング変更操作を妨害してしまうことになるが、請求項1
記載の本発明によれば、焦点調節動作と像ブレ補正動作
を同時に行わないようにしているから、深度優先AEモー
ドで撮影する際の、撮影準備時の焦点検出の操作性を向
上することができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、深度優先AEモ
ードが選択されているか否かに応じて、所定の操作部の
操作に応答した像ブレ補正手段の動作開始タイミングを
変更するようにしたから、深度優先AEモードで撮影する
際の、撮影準備時の焦点検出の操作性を向上することが
できる。
また、請求項3記載の本発明によれば、撮影条件調節
手段の動作完了回数をカウントし、該カウント値に応じ
て像ブレ補正が不要の時には像ブレ補正手段を起動させ
ないようにしたから、撮影条件調節動作が撮影条件調節
手段の複数回の動作で完了するカメラのための装置にお
いて、像ブレ補正手段の動作による撮影条件調節動作の
妨害を防ぐことができ、さらに、無用な電力の浪費も防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す構成図、第2図は
同じく補正光学機構を示す斜視図、第3図乃至第6図は
同じくその動作を示すフロ−チャ−ト、第7図は本発明
の第2の実施例を示す構成図、第8図はその主要部分の
動作を示すフロ−チャ−ト、第9図は一般的な像ブレ補
正装置の概略を示す構成図である。 ACC,1i,1j……加速度計、INT1,INT2……積分器、ILNS…
…補正光学系、CCPU……カメラ内マイコン、LCPU……レ
ンズ内マイコン、ICPU……像ブレ補正用マイコン、PSD
……位置検出センサ、SNS……センサ、IMTR……モ−
タ、IDR,SDR……駆動回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結像光学系のフォーカス状態を検出してフ
    ォーカス信号を出力する焦点検出手段と、前記フォーカ
    ス信号に基づいて焦点調節光学系を駆動する駆動手段
    と、像ブレを補正するための像ブレ補正手段と、所定の
    操作部の操作に応じて、前記駆動手段による焦点調節動
    作及び振れ検出手段の出力に応じた前記像ブレ補正手段
    による像ブレ補正動作を開始させる開始信号を発するス
    イッチ手段とを備え、異なる距離にある複数の被写体を
    焦点深度内に収めるべく前記結像光学系のフォーカス状
    態と絞り値を調定する深度優先AEモードを持つカメラの
    ための装置であって、前記深度優先AEモードが選択され
    ていない際には、前記所定の操作部の操作に応じて前記
    スイッチ手段により発せられる前記開始信号に応じて、
    前記焦点調節動作及び前記振れ検出手段の出力に応じた
    像ブレ補正動作を開始させ、該像ブレ補正動作が行われ
    ている状態で前記焦点調節動作を行わせ、前記深度優先
    AEモードが選択されている際には、前記所定の操作部の
    操作に応答した前記焦点調節動作と前記像ブレ補正動作
    の競合を禁止する動作制御手段を有することを特徴とす
    るカメラのための装置。
  2. 【請求項2】結像光学系のフォーカス状態を検出してフ
    ォーカス信号を出力する焦点検出手段と、前記フォーカ
    ス信号に基づいて焦点調節光学系を駆動する駆動手段
    と、像ブレを補正するための像ブレ補正手段と、所定の
    操作部の操作に応じて、前記駆動手段による焦点調節動
    作及び振れ検出手段の出力に応じた前記像ブレ補正手段
    による像ブレ補正動作を開始させる開始信号を発するス
    イッチ手段とを備え、異なる距離にある複数の被写体を
    焦点深度内に収めるべく前記結像光学系のフォーカス状
    態と絞り値を調定する深度優先AEモードを持つカメラの
    ための装置であって、前記深度優先AEモードが選択され
    ているか否かに応じて、前記所定の操作部の操作に応答
    した前記像ブレ補正手段の動作開始タイミングを変更す
    る可変手段を有することを特徴とするカメラのための装
    置。
  3. 【請求項3】被写体像の焦点状態あるいは露光量を調節
    あるいは演算する撮影条件調節手段と、像ブレ補正を行
    う像ブレ補正手段と、前記撮影条件調節手段の動作完了
    回数をカウントするカウント手段と、前記撮影条件調節
    手段と前記像ブレ補正手段の動作を前記所定の操作部の
    操作に応じて共に開始させるものであって、前記カウン
    ト手段のカウント値が所定の値に達していない場合に
    は、前記所定の操作部が操作されることに応じて、前記
    像ブレ補正手段は起動させずに、前記撮影条件調節手段
    を起動させると共に、前記カウント手段のカウント値が
    前記所定の値に達した場合には、前記所定の操作部が操
    作されることに応じて、前記像ブレ補正手段を起動させ
    る動作制御手段とを有することを特徴とするカメラのた
    めの装置。
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