JP3051653B2 - クォードラチャー検波用複合部品 - Google Patents

クォードラチャー検波用複合部品

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JP3051653B2 JP7137494A JP13749495A JP3051653B2 JP 3051653 B2 JP3051653 B2 JP 3051653B2 JP 7137494 A JP7137494 A JP 7137494A JP 13749495 A JP13749495 A JP 13749495A JP 3051653 B2 JP3051653 B2 JP 3051653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FM受信機の検波回
路、特にクォードラチャー検波回路に用いられ、ICに
接続されることによりクォードラチャー検波器が構成さ
れるクォードラチャー検波用複合部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のクォードラチャー検波用複
合部品の回路図、図6は従来のクォードラチャー検波用
複合部品の断面図を示している。従来のクォードラチャ
ー検波用複合部品50は、第1の端子51と第2の端子
52と第3の端子53を有している。第1の端子51と
第2の端子52間には、同調コイルL5と同調コンデン
サC5からなる並列回路54が接続される。また、第2
の端子52と第3の端子53の間には、移相コイルL6
が接続される。なお、55はこのクォードラチャー検波
用複合部品が接続されてクォードラチャー検波器を構成
するIC、R3は並列回路54のダンピング抵抗であ
る。この様に接続された同調コイルL5と移相コイルL
6は、図6に示される様にボビン60に巻かれる。ボビ
ン60は、巻回部61とベース部62を有している。巻
回部61は、5枚の鍔63によって区切られ、鍔と鍔の
間に巻溝64A、64B、64C、64Dが形成され
る。また、ベース部62は、底面に収納部65が形成さ
れ、かつ端子ピン66が植設される。このボビン60の
巻溝64Aに同調コイルL5が巻かれ、巻溝64Dに移
相コイルL6が巻かれる。また、ボビン60のベース部
62に形成された収納部65に、円筒コンデンサからな
る同調コンデンサC5が収容される。そして、ボビン6
0の巻回部61の内径に、ネジコア67を螺合させ、上
下動させることにより同調コイルL5のインダクタンス
値を変えている。この様に形成されたクォードラチャー
検波用複合部品50は、第3の端子53から10.7M
HzのFM中間周波信号が入力される。このFM中間周
波信号は、移相コイルL6によって位相が90°移相さ
れる。移相された信号は、同調コイルL5と同調コンデ
ンサC5からなる並列回路54に伝達される。そして、
並列回路54を10.7MHzのFM中間周波信号に同
調させると同時に、同調コイルL5と同調コンデンサC
5からなる並列回路54の負荷Q値により第2の端子か
らの出力信号の電圧が所定の値に設定される。
【0003】しかし、この様なクォードラチャー検波用
複合部品は、同調コイルと移相コイルが近接した巻溝に
巻かれた場合、同調コイルと移相コイルの結合が強すぎ
て第2の端子からの出力信号の電圧が所定の値からはず
れ、かつ歪率が大きくなる。従って、第2の端子からの
出力信号の電圧を所定の値にし、かつ歪率を最小にする
為には、同調コイルと移相コイルの結合係数を−0.2
〜0.2程度に小さくする必要がある。そのため、同調
コイルと移相コイルは、十分な間隔を空けて離れた巻溝
に巻く必要があり、クォードラチャー検波用複合部品が
大型化するという問題点があった。また、移相コイルが
位相を90°変化させる為には、ICの内部抵抗、移相
コイルの内部抵抗、同調コイルとの結合度の影響を考慮
して移相コイルのインダクタンス値を20〜30μH程
度に設定し、移相コイルのQ値を25〜50程度に設定
する必要がある。そのため、移相コイルが巻かれる巻溝
の幅が広くなり、クォードラチャー検波用複合部品が大
型化するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第2の端子
からの出力信号の電圧が所定の値からはずれ、歪率が大
きくなることなく従来よりも形状を小さくできるクォー
ドラチャー検波用複合部品を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のクォードラチャ
ー検波用複合部品は、同調コイルと移相コイルをボビン
の巻回部に巻回し、同調コンデンサと移相補正用コンデ
ンサをボビンのベース部に組み込んで、第1の端子と第
2の端子間に同調コイルと同調コンデンサからなる並列
回路を接続し、第2の端子と第3の端子間に移相コイル
を接続し、第1の端子と第3の端子間又は第3の端子と
アース間に移相補正用コンデンサを接続したものであ
り、同調コイルと移相コイルは、結合係数が−0.2〜
−0.4になる様に巻回されたものである。
【0006】
【作用】本発明は、移相補正用コンデンサが第1の端子
と第3の端子間又は第3の端子とアース間に接続される
ので、移相補正用のコンデンサの容量が移相コイルのイ
ンダクタンス値及びQ値を補って、移相コイルのインダ
クタンス値及びQ値が等価的に大きくなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のクォードラチャー検波用複合
部品の実施例を示す図1、図2を参照しながら説明す
る。図1は本発明のクォードラチャー検波用複合部品の
第1の実施例を示す回路図、図2は本発明のクォードラ
チャー検波用複合部品の第1の実施例の断面図である。
図1において、11は第1の端子、12は第2の端子、
13は第3の端子である。クォードラチャー検波用複合
部品10は、第1の端子11、第2の端子12、第3の
端子13を有する。第1の端子11と第2の端子12間
には、同調コイルL1が接続され、同調コイルL1と並
列に同調コンデンサC1を接続して並列回路14が形成
される。また、第2の端子12と第3の端子13間に
は、移相コイルL2が接続される。そして、第1の端子
11と第3の端子13間に移相補正用コンデンサC2
が、同調コイルL1及び移相コイルL2と並列に接続さ
れる。なお、15はクォードラチャー検波用複合部品が
接続されてクォードラチャー検波器を構成するIC、R
1は並列回路14のダンピング抵抗である。この様に接
続された同調コイルL1と移相コイルL2が、図2に示
される様にボビン20に巻かれる。ボビン20は、巻回
部21とベース部22を有している。巻回部21は、3
枚の鍔23によって区切られ、鍔と鍔の間に巻溝24
A、24B、24Cが形成される。また、ベース部22
は、側面に面接続用端子25が植設され、底面に収納部
26が形成される。収納部26の底面には、面接続用端
子25の一端が露呈している。このボビン20の巻溝2
4Aに移相コイルL2が巻かれ、巻溝24Aのすぐ下の
巻溝24Bに同調コイルL1が巻かれる。この時、同調
コイルL1と移相コイルL2は、結合係数が−0.2〜
−0.4程度になる様に巻かれる。また、同調コンデン
サC1と移相補正用コンデンサC2は、チップコンデン
サが用いられ、収納部26に収納されてそれぞれの電極
を所定の面接続用端子に接続される。なお、27は、ネ
ジコアであり、ボビン20の巻回部21の内径に螺合
し、同調コイルL1のインダクタンス値を変えるための
ものである。この様に形成されたクォードラチャー検波
用複合部品10は、FM中間周波数信号が、移相コイル
L2と移相補正用コンデンサC2によって90°移相さ
れる。そして、この移相された信号が、同調コイルL1
と同調コンデンサC1からなる並列回路に伝達される。
【0008】図3は、本発明のクォードラチャー検波用
複合部品の第2の実施例を示す回路図である。図3にお
いて、31は第1の端子、32は第2の端子、33は第
3の端子である。クォードラチャー検波用複合部品30
は、第1の端子31と第2の端子32間に同調コイルL
3と同調コンデンサC3からなる並列回路34が接続さ
れ、第2の端子32と第3の端子33間に移相コイルL
4が接続される。そして、第3の端子33とアース間に
移相補正用コンデンサC4が接続される。なお、35は
クォードラチャー検波用複合部品が接続されてクォード
ラチャー検波器を構成するIC、R2は並列回路34の
ダンピング抵抗である。この様に接続された同調コイル
L3と移相コイルL4は、図4に示される様に3枚の鍔
43と3つの巻溝44A、44B、44Cからなる巻回
部41と、面接続用端子45が植設され、底面に収納部
46が形成されたベース部42を有するボビン40に巻
かれる。この時、同調コイルL3が巻溝44Bに巻か
れ、移相コイルL4が巻溝44Bのすぐ下の巻溝44C
に巻かれる。そして、同調コイルL3と移相コイルL4
は、結合係数が−0.2〜−0.4程度になる様に巻か
れる。また、同調コンデンサC3と移相補正用コンデン
サC4は、チップコンデンサが用いられ、ボビンのベー
ス部42に形成された収納部46にそれぞれ収納され、
収納部46の底面に露出した面接続用端子45の一端に
それぞれの電極が接続される。なお、47は、ネジコア
であり、ボビンの巻回部41の内径に螺合し、同調コイ
ルL3のインダクタンス値を変えるためのものである。
このクォードラチャー検波用複合部品30は、FM中間
周波数信号が、移相コイルL4と移相補正用コンデンサ
C4によって90°移相される。そして、この移相され
た信号が、同調コイルL3と同調コンデンサC3からな
る並列回路に伝達される。
【0009】この様に、本発明のクォードラチャー検波
用複合部品の実施例を述べたが、本発明はこれらの実施
例に限られるものではない。例えば、同調コイルと移相
コイルは、近接した巻溝に巻かれていればよく、ボビン
の巻溝の数は任意に設定できる。また、ボビンの巻回部
を区切っている鍔はなくてもよい。さらに、同調コンデ
ンサと移相補正用コンデンサは、ボビンのベース部に埋
設してもよいし、面接続用端子間に接続してもよい。
【0010】
【発明の効果】以上述べた様な本発明のクォードラチャ
ー検波用複合部品は、第1の端子と第3の端子間又は第
3の端子とアース間に移相補正用コンデンサを接続し、
同調コイルと移相コイルをボビンの巻回部に巻回し、同
調コンデンサと位相補正用コンデンサをボビンのベース
に組み込んでいるので、移相補正用コンデンサにより移
相コイルのインダクタンス値及びQ値の不足分を補うこ
とができる。従って、移相コイルが巻かれる巻溝の幅を
狭くできる。また、第2の端子からの出力信号の電圧が
所定の値からはずれ、歪率が大きくなることなく同調コ
イルと移相コイルの間の間隔を小さくすることができる
ので、従来の形状よりも約53%小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクォードラチャー検波用複合部品の
第1の実施例を示す回路図である。
【図2】 本発明のクォードラチャー検波用複合部品の
第1の実施例の断面図である。
【図3】 本発明のクォードラチャー検波用複合部品の
第2の実施例を示す回路図である。
【図4】 本発明のクォードラチャー検波用複合部品の
第2の実施例の断面図である。
【図5】 従来のクォードラチャー検波用複合部品の回
路図である。
【図6】 従来のクォードラチャー検波用複合部品の断
面図である。
【符号の説明】
11 第1の端子 12 第2の端子 13 第3の端子 14 並列回路 15 IC

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同調コイルと移相コイルをボビンの巻回部
    に巻回し、同調コンデンサと移相補正用コンデンサをボ
    ビンのベース部に組み込んで、第1の端子と第2の端子
    間に該同調コイルと該同調コンデンサからなる並列回路
    を接続し、第2の端子と第3の端子間に該移相コイルを
    接続し、第1の端子と第3の端子間に移相補正用コンデ
    ンサを接続し、該同調コイルと該移相コイルは、結合係
    数が−0.2〜−0.4になる様に巻回されたことを特
    徴とするクォードラチャー検波用複合部品。
  2. 【請求項2】同調コイルと移相コイルをボビンの巻回部
    に巻回し、同調コンデンサと移相補正用コンデンサをボ
    ビンのベース部に組み込んで、第1の端子と第2の端子
    間に該同調コイルと該同調コンデンサからなる並列回路
    を接続し、第2の端子と第3の端子間に該移相コイルを
    接続し、第3の端子とアース間に移相補正用コンデンサ
    を接続し、該同調コイルと該移相コイルは、結合係数が
    −0.2〜−0.4になる様に巻回されたことを特徴と
    するクォードラチャー検波用複合部品。
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