JP3051607U

JP3051607U - イヤホーン

Info

Publication number: JP3051607U
Application number: JP1998001223U
Authority: JP
Inventors: 久美森下
Original assignee: 久美森下
Priority date: 1998-02-19
Filing date: 1998-02-19
Publication date: 1998-09-02
Anticipated expiration: 2004-02-19

Abstract

(57)【要約】【課題】イヤホーン本体を可及的に耳穴近傍に装着で
き、必要に応じてイヤリングの装着も可能とすること。【解決手段】耳殻を表裏から弾性力により挟持する２
つのアーム１ａ、１ｂからなる挟持体１を有し、一方の
アーム１ａにイヤホーン本体２を固定し、他方のアーム
１ｂの耳殻に接する面に緩衝材３を設け、耳殻を挟んで
耳穴にイヤホーン本体２を装着して外力により脱落を防
止するとともに、耳朶にイヤリングの装着を可能とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、ＭＤプレーヤやカセットテープレコーダなどの携帯用オーディオ装置に適したイヤホーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

耳殻の上部付根部分に保持具を引っ掛ける耳掛型や、耳穴に直接押し込んで装着する耳栓型のイヤホーンが広く知られているが、耳殻の付根部分に引っ掛けたり、あるいは耳穴に押し込んで保持するため、歩行中などの身体の動きによってはすぐに離脱してしまったりして再度の装着を余儀なくされるといった不都合がある。

【０００３】このような問題点を解決するために、実願平７−９８９１号（登録実用新案第３０２２９１１号公報）に記載されているように、イヤリングやピアスの装着手段と同じような固定治具を用いて、イヤホーン本体を耳朶に取付けるクリップ式の携帯用イヤホーンが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、イヤホーン本体が耳穴から離れているためにボリュームを上げなければならず、その結果、漏音のために周囲に迷惑をかけるといった問題が生じ、また、耳朶に好みのイヤリングを装着することができないといった不都合がある。さらには、耳朶に対する挟持力だけで保持しているため、外力が接続コードに作用すると外れやすいという問題がある。

【０００５】本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、イヤホーン本体を可及的に耳穴近傍に装着でき、必要に応じてイヤリングの装着も可能とし、さらには外力に対する保持力を高めることができるイヤホーンを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このような問題を解消するために本考案においては、耳殻を表裏から弾性力により挟持する複数のアームからなる挟持体を有し、一方のアームにイヤホーン本体が固定され、他方のアームの耳殻に接する面に緩衝材が設けられているものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

そこで以下に本考案の実施例について説明する。図１は、本考案の一実施例を示すものであって、図中符号１は、耳殻の表裏を挟持する２つのアームからなる挟持体で、一方のアーム１ａの先端には、イヤホーン本体２が固定され、また、他方のアーム１ｂには、耳殻に接する面にシリコンゴムなど、身体になじみやすい緩衝材３が設けられている。

【０００８】そして、これらアーム１ａ、１ｂは、図１（イ）に示したように、圧接可能な一定の間隔、つまり耳殻の肉厚より若干狭い間隔を形成するようにバネ材などにより付勢され、かつ、図１（ロ）に示したように、枢支部４を支点として拡開可能に構成されている。

【０００９】また、イヤホーン本体２を設けた側の一方のアーム１ａは、耳殻の外縁から耳穴近傍の位置に相当する長さを有し、他方のアーム１ｂは、イヤホーン本体２とにより耳殻を挟持できる程度、好ましくは先端がイヤホーン本体２に対向する長さを有している。

【００１０】また、装着したときに表となる領域５には、ロゴなどで装飾を施すことができる。なお、符号６は音響再生装置との接続コードを示している。

【００１１】このような構成において、まず、図２（イ）に示したように、イヤホーン本体２を耳穴ａに向けて他方のアーム１ｂを枢支部４を支点として外側に開いて耳殻ｂに差し込み、ついで、図２（ロ）に示したように、イヤホーン本体２を耳穴ａに安定させて他方のアーム１ｂを元に戻すと、イヤホーン本体２とアーム１ｂとにより耳殻ｂが挟持される。

【００１２】このように装着された状態にあっては、イヤホーン本体側は、スポンジなどのパットが、また他方のアーム側は緩衝材が耳殻に接しているから、耳殻に対する圧迫感が和らげられ、また、イヤホーン本体が耳穴に近いため、自ずとボリュームを下げることができ、耳殻により外部と遮蔽されるから漏音が抑制される。

【００１３】また、接続コードに外力が作用しても、イヤホーン本体が耳殻の凹部に落ち込んでいるため、大きな抵抗が生じて脱落を防止する。しかも、図示のように、装身具ｄを耳朶ｃに装着している場合であっても、この部分を回避してイヤホーン本体を耳殻領域に装着することができる。

【００１４】また、イヤホーン本体２を耳殻ｂから取り外す場合には、他方のアーム１ｂを外側に開いて、両方のアーム１ａ、１ｂの間隔を拡げて外側に引き抜く。

【００１５】図３は、本考案の第２の実施例を示すものであって、図中符号１１は、略Ｕ字状に折り曲げ形成されたバネ材で形成された２つのアームからなる挟持体で、一方のアーム１１ａの先端には、イヤホーン本体１２が一体的に設けられていて、他方のアーム１１ｂの先端内面には、シリコンゴムなどからなる緩衝材１３が貼り付けられるように構成されている。

【００１６】また、両方のアーム１１ａ、１１ｂの間隔は、耳殻ｂの肉厚よりも若干狭く保持されているとともに、両方のアーム１１ａ、１１ｂの長さは、図１に示した実施例のように、固定の安定性と着脱の簡便性を確保するように構成されている。なお、符号１５はラベル貼付部、１６は音響再生装置との接続コードを示している。

【００１７】このような構成において、まず、イヤホーン本体１２を耳穴ａに対向するようにして両方のアーム１１ａ、１１ｂの間隔を開き気味にし、耳殻ｂに差し込んでイヤホーン本体１２を耳穴ａの安定する位置で固定する。

【００１８】このように装着状態において、イヤホーン本体側でスポンジなどのパットによって、また他方のアーム側で緩衝材によって耳殻に接しているので圧迫感が和らげられる。また、イヤホーン本体が耳穴に近いためにボリュームを下げることができ、漏音が抑制される。

【００１９】さらに、接続コードに外力が作用したとしても、イヤホーン本体が耳穴に落ち込んでいるため、脱落を防止することができる。しかも、装身具を耳朶に装着した状態のままでも、イヤホーン本体を耳殻領域に装着することができる。

【００２０】なお、上述した実施例においてはイヤホーン本体を片耳に装着する場合についてのみ説明したが、ステレオ音楽などを聴くような場合には、必要に応じて両耳に装着可能とすることは明らかである。

【００２１】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、耳殻を表裏から弾性力により挟持する複数のアームからなる挟持体を有し、一方のアームにイヤホーン本体が固定され、他方のアームの耳殻に接する面に緩衝材が設けられているので、緩衝材を介して耳殻の裏側から押圧して耳殻への圧迫感を和らげつつ、イヤホーン本体を耳穴に押し込んだ状態で耳殻に挟持して外力に対する脱落を防止することができる。しかも、耳朶に装身具の装着を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例をなすイヤホーンを示す斜視
図で、図（イ）は挟持体の拡開前の状態を示す図、図
（ロ）は挟持体の拡開後の状態を示す図である。

【図２】同上イヤホーンを耳に装着する状態を示す図
で、図（イ）は装着前の状態を示す図、図（ロ）は装着
後の状態を示す図である。

【図３】本考案の第２の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１、１１挟持体１ａ、１ｂ、１１ａ、１１ｂアーム２、１２イヤホーン本体３、１３緩衝体４枢支部５、１５ラベル貼付部ａ耳穴ｂ耳殻

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】耳殻を表裏から弾性力により挟持する複
数のアームからなる挟持体を有し、前記一方のアームに
イヤホーン本体が固定され、前記他方のアームの前記耳
殻に接する面に緩衝材が設けられているイヤホーン。
【請求項２】前記アームが枢支部を支点として対向す
るように付勢され、かつ拡開可能である請求項１に記載
のイヤホーン。
【請求項３】前記アームの外面にラベル貼付部を設け
た請求項１に記載のイヤホーン。