JP3051527U - ティーバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に茶葉を広げて茶の風味を湯中に引き出
せ、且つ衛生的なティーバッグの提供。 【解決手段】 一種の袋体を含み、該袋体に茶葉が収容
され、該袋体の一辺に展開辺が設けられ、一つのひもの
一端が袋体のシール辺内の一角に封止されることにより
袋体に連接されて、該ひもを連接した袋体の一角が展開
辺と反対の一辺にあるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のティーバッグに関し、さらに詳しくは、茶葉を広げるのに適当 な空間を提供して茶葉の風味を引き出すのに有効であり、ステープル或いは接着 剤による袋体の固定を必要とせず、それらによる茶の変質を防止でき、茶の品質 を保ち、衛生的である、一種の茶の包装構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示されるのは、周知のティーバッグであり、それは綿紙で製造された袋 体１０ａを含み、茶葉は該袋体１０ａ内に収容され、袋体１０ａの上部中間に一 つのひも１１ａが連接されて、取り出しやすいようにしてあり、該ティーバッグ で茶をいれる時、茶葉は袋体１０ａ内の有限な空間の制限を受け、且つひも１１ で袋体１０ａを持ち上げると、茶葉は重力により袋体１０ａの水平状の底部に集 中する。このため、茶葉は十分に広がることができず、その風味が十分に湯中に 引き出されず、美味しい茶をいれることができなかった。

【０００３】 図２に示される別の周知のティーバッグは、一つの袋体１２ａを含み、該袋体 １０ａの上部中間に一つのひも１３ａが連接され、このティーバッグで茶をいれ る時には、袋体１２ａが三角錐状を呈して立体状に展開し、袋体１２ａ内部に比 較的広い空間を形成できるようにしてある。しかし茶葉は重力により袋体１２ａ 内の水平状の底部に集中するため、十分に茶葉を広げさせてその風味を引き出す ことはできなかった。

【０００４】 さらに、上述の２種類の周知のティーバッグは、ひも１１ａ、１３ａの一端が 、ステープル或いは接着剤を用いて袋体１０ａ、１２ａに連接されており、この ステープル或いは接着剤は熱水に浸されると錆が溶けだしたり化学物質を放出し て、茶湯の変質をもたらしやすく、茶葉及び茶湯の品質及び衛生上、厳重な影響 を及ぼした。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、茶葉を広げるのに適当な空間を提供して茶葉の風味を引き出すのに 有効であり、ステープル或いは接着剤による袋体の固定を必要とせず、それらに よる茶湯の変質を防止して茶湯の品質を保ち、衛生的である、一種のティーバッ グを提供することを課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一種の袋体を含み、該袋体に茶葉が収容され、該袋体の一 辺に展開辺が設けられ、一つのひもの一端が袋体のシール辺内の一角に封止され ることにより袋体に連接されて、該ひもを連接した袋体の一角が展開辺と反対の 一辺にあるようにしてあり、以上の構成からなるティーバッグとしている。

【０００７】 請求項２の考案は、前記袋体の三辺にシール辺が設けられ、一辺に展開辺が設 けられていることを特徴とする、請求項１に記載のティーバッグとしている。

【０００８】 請求項３の考案は、前記袋体の展開辺がＶ形に嵌入した形状を呈することを特 徴とする、請求項１に記載のティーバッグとしている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案のティーバッグは、一種の袋体を含み、該袋体に茶葉が収容され、該袋 体の一辺に展開辺が設けられ、一つのひもの一端が袋体のシール辺内の一角に連 接され、該ひもを連接した袋体の一角が展開辺と反対の一辺にあり、茶をいれる 時、袋体の展開辺が外向きに展開して、袋体内部に比較的大きな空間が形成され 、袋体内部の茶葉が十分に開くようにしてあり、且つ袋体が持ち上げられる時に 傾斜状を呈して茶葉が重力により袋体の底部の一角に集中して袋体を拡張させ、 袋体がさらに展開して茶葉を適当に開かせて、茶の風味を湯中に十分に引出し、 茶湯の香りを高め、茶湯の品質を高めて茶湯を衛生的に保持できるようにしてあ ることを特徴としている。

【００１０】

【実施例】

図３、４及び図５に示されるように、本考案のティーバッグは、一種の茶葉の 包装構造でありそれは、綿紙を裁断して図３に示される平面となした後に、さら に折り畳み、茶葉を入れてからシールして図４に示される立体形状となしたもの とされる。

【００１１】 本考案のティーバッグは、一つの袋体１０を有し、該袋体１０は組立前に一つ の長方形片体とされ、その四辺にシール辺１１が設けられ、袋体１０の中間に、 一つの第１折線１２が設けられ、該第１折線１２より適当な距離離れた両側位置 にそれぞれ第２折線１３が設けられている。該第１折線１２と第２折線１３は平 行に設けられ、並びに袋体１０の一角のシール辺１１上に一つのひも１４の一端 が置かれる。該第１折線１２と第２折線１３を折り、並びに茶葉１６を充填した 後に、電熱方式でシール辺１１をシールすることで、三辺にシール辺１１を有し 、一辺にＶ形を呈する嵌入した状態の展開辺１５を有する中空状の袋体１０が形 成される。該袋体１０内には適量の茶葉１６が充填され、該袋体１０がシールさ れる時、ひも１４の一端はシールされたシール辺１１内に固定されて袋体１０の シール辺１１内の一角に位置する。こうして袋体１０のひも１４の連接された一 角は袋体１０の展開辺１５の反対側に位置し、以上により立体的なティーバッグ が形成されている。

【００１２】 図６及び図７に示されるように、本考案のティーバッグで茶をいれる時には、 袋体１０の展開辺１５が外向きに展開し、袋体１０内部に比較的大きな空間が形 成され、袋体１０内の茶葉１６が広がり、ひも１４で袋体１０が持ち上げられる 時に、ひも１４が袋体１０の一角に連接されているために、袋体１０が傾斜状と なり、茶葉１６が重力により袋体１０の底部の一角に集中して袋体１０を拡張さ せる。こうして袋体１０がさらに展開し、内部の茶葉１６が十分に広がり、茶葉 １６の風味が十分に引き出され、おいしい茶をいれることができる。さらに、本 考案のひも１４は袋体１０の一角に連接し、シール辺１１内に封止されているた め、ひも１４をステープル或いは接着剤で袋体１０に連接する必要がなく、この ため茶湯の変質を発生せず、茶葉及び茶湯の品質及び衛生を保つことができる。

【００１３】

【考案の効果】

総合すると、本考案は周知のティーバッグの有していた問題、即ち、袋体内の 空間が有限であり、茶葉が袋体内底部に集中し、茶葉を十分に広げることができ ない問題、及び、ひもがステープル或いは接着剤で袋体に連接されていることに よる茶湯の変質や茶葉の品質への影響及び衛生上の問題を発生する問題を解決し ており、極めて新規性及び進歩性を有している考案であるといえよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のティーバッグの斜視図である。

【図２】周知のもう一種のティーバッグの斜視図であ
る。

【図３】本考案の展開図である。

【図４】本考案の斜視図である。

【図５】本考案の断面図である。

【図６】本考案の拡張した状態の斜視図である。

【図７】本考案の拡張した状態の断面図である。

【符号の説明】

１０ 袋体 １１ シール辺 １２ 第１折線 １３ 第２折線 １４ ひも １５ 展開辺 １６ 茶葉 １０ａ 袋体 １１ａ ひも １２ａ 袋体 １３ａ ひも

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一種の袋体を含み、該袋体に茶葉が収容
   され、該袋体の一辺に展開辺が設けられ、一つのひもの
   一端が袋体のシール辺内の一角に封止されることにより
   袋体に連接されて、該ひもを連接した袋体の一角が展開
   辺と反対の一辺にあるようにしてあり、以上の構成から
   なるティーバッグ。
2. 【請求項２】 前記袋体の三辺にシール辺が設けられ、
   一辺に展開辺が設けられていることを特徴とする、請求
   項１に記載のティーバッグ。
3. 【請求項３】 前記袋体の展開辺がＶ形に嵌入した形状
   を呈することを特徴とする、請求項１に記載のティーバ
   ッグ。